スポーティさとは一線を画する一体感ある走り
まずは優太さんが運転席、あきこさんは助手席に乗り込みます。優太さんは走り出すなり、「乗った瞬間、違和感なく乗れます。ペダル配置もアクセルを踏んだ感覚やブレーキフィールもスムーズで、誰が乗っても乗りやすいクルマだと思います」。さすが様々なクルマに乗ってきただけに乗ってすぐにクルマの良さを見抜きます。
今日は普段の取材とは異なり、純粋にクルマを楽しめるドライブ。優太さんもリラックスした様子です。「これまでのフィアットは、どちらかというと限られたパワーを引き出して楽しむ面白さがあったけど、『600e』はそれとはやや異なり、踏んだら踏んだ分だけ加速する感覚ですね。これから長距離ドライブも楽にこなせそうです」とクルマ好きらしい鋭い意見が飛び出しました。
高速道路では、静かにスーッと加速していく様子に「とにかく乗りやすいです。直進性もすごくいいし、加速の勢いもちょうどいい感じですね。なかにはパワー感を強調しすぎと感じるEVもあるなか、『600e』は勢い余る感じはなく、適度な感覚で運転がしやすいと感じます」と優太さん。一方、助手席の奥さまは乗り心地の良さに感激の様子。「重心の高さを感じることなく安定感があるので酔わないですね。シートもゆったりしているんですけど、フィットして疲れづらいです」と話していました。
ふたりを乗せた『600e』は圏央道と東北自動車を経て、栃木県・中禅寺湖を目指します。東北自動車道を上河内スマートインターチェンジに到着した時点での走行距離は189km。途中渋滞もなく好調な滑り出しです。
『600e』は日光を目指して坂道を駆け上がっていきます。途中日光の名所いろは坂に辿り着くと、平日にもかかわらず大勢の観光客が訪れていました。つづら折りのワインディングロードを『600e』が駆け抜けていきます。「グイグイ登っていきますね。結構な急坂も勾配を感じさせない加速を示してくれます」と優太さん。
ハンドリングについての印象も聞いてきました。
「高速道路を走っている時はステアリングはそれほどクイックではなく適度な反応だったので、おっとりした性格なのかと思いましたけど、ワインディングロードに入ると意外にキビキビ動きますね。スポーティーカーのような機敏さではなく、ステアリングを切ったら切った分だけ曲がってくれる、一体感のある走りが印象的です。芯がしっかりしているような感覚があり、路面からのインフォメーションがわかりやすいです」と乗り味を評価していました。
>>>運転が上手くなったような感覚
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