周りを明るくするドルチェヴィータ・デザイン
続いて児玉氏からバトンを受け取ったのは、フィアットブランド・チーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌ氏。この日のためにイタリアから来日し、『600e』が採用するドルチェヴィータのデザイン哲学について話しました。
Stellantisグループ フィアット・ブランド チーフデザイナー、フランソワ・ルボワンヌ氏。
「ドルチェヴィータのデザイン哲学とは、いまを楽しむイタリア流のスタイルのこと。そしてそれはデザインにも通じるのです」とルボワンヌ氏。『600e』は、他のフィアットモデルに通じる見た人の心を和やかにする愛きょうのある“顔”を採用。大きな目や眉毛を思わせるヘッドライト、頬を思わせるドライビングライトなど、『500』シリーズに通じる「“かわいいアプローチ”を採用した」と説明しました。
また、情感に訴えるデザインというだけでなく、往年の『600』(1955年から1969年にかけて生産)から受け継ぐアプローチも採用しているとのこと。具体的には、ボディ全体に占めるボンネットの比率や、リアハッチの傾斜、内装のインパネ、2本スポークステアリングなど、随所に往年の『600』から引用したディテールを取り入れていることがルボワンヌ氏の口から語られました。
ステアリングやダッシュボード、シートなど随所に往年の『600』のモチーフが取り入れられていることをアピール。
さらにルボワンヌ氏は、ただ過去を振り返っただけでなく、新たなアプローチも採用したことに触れました。ヘッドライトの内部やホイール、リアコンビネーションランプなどにピクセルパターンを採用し、EVにふさわしいデジタル感を演出したとのことです。
『600e』のリアビュー。『500』に通じるデザインアイデンティティを受け継ぎつつ、ダイナミズムを表現。
またボディカラーについては、フィアットのイタリアン哲学である “ハピネス”に沿ったカラー戦略を展開しており、イタリアの太陽をイメージしたサンセットオレンジ、イタリアの空がモチーフのスカイブルー、そして人気のホワイトの3色が設定されます。
『500e』(左)とホワイトの『600e』(右)。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
FIATの最新情報をお届けします。