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LIFESTYLE

イタリア高級帽子ブランド「ボルサリーノ」。クリエイティブキュレーターが語る老舗の誇りとクラフトマンシップ

世界中の誰もが憧れる、世界最高峰の帽子ブランド「ボルサリーノ」。イタリアを代表するブランドであり、クラフトマンシップを大切にしながら伝統を守り続けているなど、ボルサリーノとフィアットには多くの共通点があります。そんなイタリアの2大ブランドによるコラボレーションが実現しました。   世界に冠たるイタリアの高級帽子ブランド「ボルサリーノ」とは?   ひとたび帽子をかぶれば、たちまち誰もがエレガントになれるボルサリーノは、1857年に創業者であるジュゼッペ・ボルサリーノ氏が北イタリアのアレッサンドリアに設立してその華麗なる歴史がスタートしました。     1900年にパリ万国博覧会にてグランプリを受賞したことから、一躍世界中から脚光を浴び、またたく間に世界を代表する人気ブランドへと飛躍。1925年には最初に工房を建てたアレッサンドリアにボルサリーノブティック1号店をオープンさせました。     1930年からはボルサリーノの帽子が多くのハリウッド映画に登場するようになります。『カサブランカ』ではハンフリー・ボガートが、『8 1/2』ではマルチェロ・マストロヤンニが、『勝手にしやがれ』ではジャン・ポール・ベルモンドがボルサリーノの帽子を着用し、世界的スターたちが身につけるボルサリーノ・ハットの人気は不動のものになります。 1970年、フランスを代表する2大俳優アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンド主演の映画『ボルサリーノ』(ジャック・ドレー監督)が公開されますが、高級ブランド名がそのまま映画のタイトルになるのは世界で初めてのことでした。     その後もモスキーノやヨウジ・ヤマモトといった世界の名だたるデザイナーたちともコラボレーションを成功させ、世界中の人々に愛され続けてきました。現在は世界に9つの旗艦店と約550店舗を展開、今なおそのエレガントさは時代を超えて、ますます輝き続けています。     ボルサリーノが誇る、創業時から変わらぬ一流のクラフトマンシップ   ボルサリーノが19世紀半ばからずっと世界中から愛されてきた理由は、創業時から職人たちによって徹底的に守られているクオリティと独自のスタイル、そしてそれらを支えるクラフトマンシップにあります。 フェルトハットとストローハットの2ラインを展開していますが、いずれも伝統的な製法のハンドメイドにこだわり、何世代にも渡って忠実につくられ続けています。     イタリアを代表するブランドとしての誇りなど、フィアットと多くの共通点をもつボルサリーノ。そんなボルサリーノのクリエイティブキュレーターを務めるジャコモ ・サントゥッチ氏への特別インタビューが実現し、ブランドの魅力やフィアットとのコラボレーションについてお聞きしました。   ボルサリーノ・クリエイティブキュレーター、ジャコモ ・サントゥッチ氏の特別インタビュー   <プロフィール> Giacomo Santucci ジャコモ ・サントゥッチ ボルサリーノのクリエイティブキュレーター。これまでドルチェ&ガッバーナの最高執行責任者、グッチの社長兼最高経営責任者、プラダのアジア太平洋マネージャーなど数多くのブランドで経営指揮やマネージメントを行ってきたラグジュアリーブランドのエキスパート。パリ工科大学で原子力工学の学位、ボッコーニ大学でMBAを取得。           ー長きにわたり、帽子を作り続けてきている御社の、製品作りに対するフィロソフィーを教えてください。   ボルサリーノの創造的なフィロソフィーは、アレッサンドリアに帽子工房が設立され、アーツ・アンド・クラフツ運動の花が開いた 19 世紀後半の特定の時代にインスパイアされています。 その当時のスタイルが現代風に再解釈され、過去と現在の間に有意義な対話を生み出しています。   ーボルサリーノがものづくりにおけるこだわりのポイント、そしてデザインについて重視しているポイントなどを教えてください。   1857 年の創業以降、ボルサリーノの製造は世代から世代へと受け継がれ、ブランドの文化的価値を表す製造プロセスを忠実に守ってきた点がこだわりのポイントです。 例えばフェルトハットはマテリアルからつくるのですが、ひとつ完成させるには手仕事による50以上のステップと7 週間の作業が必要です。 手で編んでつくるストローハットでは、1 […]

CULTURE

ドライブにおすすめ! 現地ラジオDJが教えるイタリアの人気曲11選

日本からイタリアへ自由に旅行ができなくなってから1年近く経過し、「生活にイタリアがちょっと足りない〜」とイタリアが恋しくなっている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、ドライブ中にイタリアソングを聴くこと。イタリア生まれのフィアットを運転しながら、イタリアの名ポップを聴けば、イタリアでドライブしている気分になれますよ!     そんなフィアットでのドライブにお勧めのイタリアソングを選曲したのは、フィレンツェにあるFMラジオ局でイタリア人たちと生放送番組を続けて9年目を迎えるレギュラーパーソナリティーの小林真子です。番組ではアーティストをゲストに迎えることもあり、そのおかげでイタリア人ミュージシャンの知り合いも多い私が、イタリア人たちとあれこれ相談しながら、「イタリアで運転している気分を味わえ、なおかつ日本人の感性にも合いそうな曲」にこだわって選んでみました。 選曲は古き良きイタリア音楽から最近流行の曲まで幅広いジャンルに渡っているので、「この曲、懐かしい!」と思う方や、逆にそんな曲をむしろ新鮮に感じる世代の方もいるかもしれません。聴いているうちに「早くイタリアに行きたい!イタリアでドライブしてみたい!」という気持ちが沸いてくるようなイタリアソングをお楽しみください。         さあ、出発! 朝日を浴びながら旅先へ向かう午前中のドライブに       01. Ornella Vanoni – L’appuntamento (1970年)     イタリアの田舎生活を描くドキュメンタリー番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のテーマソングとして日本ではお馴染みの『L’appuntamento(ラップンタメント=逢いびき)』。耳にした途端、イタリアに瞬間移動した気持ちにさせてくれる曲は、朝の出発にぴったり。 歌っているオルネッラ・ヴァノーニは、ミラノ出身のイタリアを代表するポップミュージックの女王。現在86歳の彼女は、なんとまだ現役歌手なんです!2018年には新曲もリリースし、全国ツアーも敢行しました。全国ツアーでは幸運にもフィレンツェ公演へ行ったのですが、83歳になったオルネッラが熱唱する「逢いびき」は、年齢を重ねた歌声に深みが増していて感動的でした。彼女はおしゃべり好きでコンサートの間ずっと弾丸トークを続け会場を常に沸かせていたのですが、会場からひときわ歓声が上がったのはこの言葉。”Se si é curiosi non s’invecchia!”=「好奇心旺盛なら年を取らない!」86歳現役歌手のオルネッラが言うと説得力がありますね!     02. Takagi&Ketra – L’esercito del Selfie ft. Lorenzo Fragola, Arisa (2017)     キャッチーで耳に残りやすいメロディーとダサかわいいレトロなミュージックビデオが人気を呼び、2017年にメガヒットした『L’esercito del Selfie(レゼルチト・デル・セルフィー=セルフィー軍隊)』。音楽プロデューサードゥオのタカジ&ケトラが人気歌手ロレンツォ・フラゴラとアリサをフィーチャーした曲で、SNSに振り回される現代を風刺している歌詞がユニーク。イタリアの夜の街路をノリノリでドライブ!そんな気持ちにさせてくれる曲です。     03. Lucio Dalla -4 Marzo […]

NEWS

3月8日は国際女性デー。イタリアではミモザの花を贈り合う「ミモザの日」

イタリアは今年、2月中旬からミモザの花が満開となり、あちこちで鮮やかな黄色いミモザの花が咲き誇っています。ミモザの開花には春の訪れを感じるとともに、イタリアでは今年も「ミモザの日」の季節がやってきたという気分になります。さて、そんなイタリアの「ミモザの日」とはどんな日なのかご存知でしょうか。イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、イタリアの「ミモザの日」やミモザの日のイタリア人たちの過ごし方についてお伝えします。       3月8日の国際女性デーと深い関わりのあるイタリアの「ミモザの日」 3月8日は日本でも浸透してきた国際女性デーです。イタリアの「ミモザの日」はこの国際女性デーと深い関わりがあります。 国際女性デーとは世界中の女性の権利を守り、女性の活躍を支援するために世界中で祝われている記念日です。国連が1975年から世界に対して女性の権利に対する呼びかけを始め、1977年に国連は毎年3月8日を公式に国際女性デーと制定しました。 3月8日となった理由は、1917年ロシアの二月革命で女性が選挙権を得たという出来事に由来しています。1917年2月23日(ユリウス暦)、ロシアでは女性労働者を中心としたデモ活動が行われ、このデモ活動が女性参政権の制定につながりました。ユリウス暦の2月23日は、今日世界で一般的に使用されているグレゴリオ暦では3月8日。そのため3月8日が国際女性デーとなりました。 国際女性デーでは毎年、こうした過去の女性たちの平等権の獲得への運動を称えるとともに、女性に対する差別の撤廃を目的とした支援や、女性が平等な社会でグローバルに活躍できるような呼びかけが行われます。世界中の女性の社会貢献や多岐にわたった分野における優れた功績を祝福し、女性たちが一致団結して男女共同参画を推進することを目指して様々なイベントも開かれます。       こうした世界の動きに連動してイタリアで国際女性デーが初めて祝われたのは1922年で、1944年にはイタリア女性組合(Unione Donne in Italia)がローマで発足しました。そして、同時期の2〜3月に開花するミモザがイタリアの国際女性デーのシンボルとなりました。そのため、イタリアでは3月8日の国際女性デーはミモザの日と呼ばれています。日本では母の日にカーネーションを贈るように、イタリアでは国際女性デーにミモザを贈る、というのが習慣となっています。         イタリアでのミモザの日の習慣とは? イタリアでは3月8日が近づくと、街中のショップやバールのショーウィンドーなどがミモザの花で飾り付けられるようになり、花屋の店頭にはミモザの花が並び、ケーキ屋やスーパーではミモザケーキや黄色い包装紙に包まれたお菓子などが販売されるように。この時期は街中がミモザ色で溢れかえり、明るい雰囲気に包まれます。       3月8日の当日には男性が、奥さんや恋人だけでなく家族や友人、同僚や常連客など身近な女性たちに感謝の気持を込めて「Auguri!(アウグーリ)=おめでとう!」と挨拶しながらミモザの花をプレゼントします。私もイタリアでは行きつけのバールからミモザの花をプレゼントされたり、SNS上でミモザの写真のついたメッセージをもらったりしますが、イタリアに来た当初はミモザの日のことを知らなかったので驚いたものです。     イタリアの「女性の日」にはどんなことをするの? ミモザの花を女性に贈る以外に、ミモザの日にイタリア人はどんなことをするのでしょうか。フィレンツェ近郊に住むイタリア人の友人で、愛車はフィアット・パンダというキアラさんに聞いてみました。 「今はロックダウン中だからコロナ禍以前のことになるけど、女性の日にはよく女性だけで夕食へ出かけました。数年前のことになるけど、私も15〜20人ぐらいの大勢のグループで出かけて、ピザ屋でディナーをして、その後はクラブへ出かけて踊ったことがあります。レストランを営んでいる友人は、2月14日のバレンタインデーと3月8日の女性の日の2日間は一年間で最も売上の多い日だと言っています」。 イタリアのバレンタインデーは一年で最もレストランの予約が取れない日。そんな日に匹敵するほど、女性の日に外食する女性は多いようで、国際女性デーがすっかりイタリアに浸透していることがわかります。       日本で言うところの「女子会」がイタリア中で開かれるといえばイメージしやすいかと思いますが、レストランでは女性限定メニューが企画され、女性対象のコンサートやショーなどのイベントも各地で開かれます。 コロナ禍によるロックダウン中の今年は、外食やイベント開催ができないため、オンラインイベントが開かれるのが特徴で、多くのショップではオンライン上で3月8日にミモザの日を祝う女性限定セールを企画しています。 一方で、こうした国際女性デーの商業化に意義を唱え、国際女性デー本来の趣旨にのっとって女性に対する差別や暴力の撤廃を目標としたデモ活動をするイタリア人たちも大勢います。         イタリア人直伝!ミモザの日のお菓子「ミモザケーキ」のレシピをご紹介 イタリアの「ミモザの日」には定番デザートもあります。それは「Torta Mimosa(トルタ・ミモザ)=ミモザケーキ」。見た目がミモザの花のようなかわいらしいこのケーキは、3月8日が近づくとケーキ屋やスーパーで見かけるようになります。 今回はそんなミモザケーキのおすすめレシピを、フィレンツェ出身のアレッシオさんに教えてもらいました。フィレンツェ名産の貴腐ワインVin Santo(ヴィン・サント)を使う点がフィレンツェ流ですが、手に入らなければお好みのリキュールで代用可能。一見難しそうに見えるかもしれませんが、つくり方はシンプルで自宅で簡単につくれます。材料は日本でも容易に手に入るものばかりなので、今年の国際女性デーにはイタリア人直伝ミモザケーキに挑戦してみてはいかがでしょうか?       【材料】(直径約11〜12センチの丸型) <スポンジケーキ> ・全卵 3個 ・砂糖 100g ・小麦粉 90g […]

DRIVING

いつかイタリアで運転したい!気になる現地の運転事情を徹底調査

フィアットファンなら、「いつかはイタリア本国で運転してみたい!」という夢を持っている方も少なくないのではないでしょうか。500(チンクエチェント)やPanda(パンダ)など、フィアットの車が沢山走っているイタリアでの運転は、きっとワクワクする体験になるはずです。 しかし、日本人にとっては車線が日本と逆の右側通行になるだけでも、運転のハードルが高くなってしまいます。イタリアでの運転とはいかなるものでしょうか? イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、現地のリアルな運転事情をお伝えします。         イタリアにおける交通ルールはあってないようなもの?   さて、試しに在ミラノ日本国総領事館のWEBサイトにある<安全運転のために>というページをチェックしてみましょう。すると、冒頭から“イタリアにおける運転手のマナーは他の国と変わらず自己中心的で交通ルールはあってないようなもの”という説明が。 ここまで言ってしまうのかと驚いてしまいますが、果たしてイタリアでの運転は日本とどれほど異なるのでしょうか。早速、日本とイタリアの運転事情の違いを比べていきます。       ここまで違う日本人とイタリア人の運転マナー   「イタリア人はあまり他人をリスペクトしない運転が多いかな」とイタリア人もイタリア在住の日本人も口を揃えますが、その理由の一つが方向指示器を出さないドライバーが多くいること。 日本では義務であり、ウィンカーを出すことが習慣になっていると思いますが、イタリアではウィンカーを出さずに突然前へ割りこむ運転手がいて、後続車がすぐさまピッピーとクラクションを鳴らすケースにしょっちゅう遭遇します。     日本で運転したことのあるイタリア人女性は「日本では運転がとても静かだったわ。走行中にクラクションを鳴らす車なんて無かったし。それに対してイタリア人の運転はクレイジーよ。イタリア人って普段からおしゃべりでにぎやかだけど、クラクションをすぐ鳴らすわ、運転手同士で走行中に大喧嘩するわ、国民性が運転にも現れているわね」と、イタリア人の国民性に絡めて考察します。 確かに筆者も、運転中にも関わらず窓から身を乗り出す勢いで並走車と大喧嘩をしている光景を何度も見かけています……。 こちらのイタリア人女性は「日本ではみんな車間距離をほどよく空けていて、運転にも礼儀正しい国民性が現れていたわ。おかげで快適に運転ができたの」とも話していますが、実際にイタリアでは「ノロノロ運転し、他人におかまいなしで道を譲ろうとしない」「追い越し禁止車線でも、スピードをあげて煽り運転し追い越していく」という運転が頻繁に見られます。 元フランス在住のイタリア人男性は「高速道路では左から追い越すべきだが、イタリア人はルールを守らず右から追い越す人が多くて、あれにはまいるよ」とボヤきます。これらのエピソードからも明らかなように、イタリア人の交通ルールを守らない度合いは高いといえるでしょう。       日本とは異なる交通事情。ロータリーに四苦八苦するかも   イタリアで運転する上で避けては通れないのが、日本人には馴染みのない「ロータリー」。イタリアにはこの信号機のないサークル状のロータリーが多く存在します。     ルールはロータリーに入ろうとする右方向の車両が優先というものなのですが、問題なのはロータリーから出る時。それぞれの出口には行き先が書かれた道路標識がありますが、これを素早く読み取るのが大変!     イタリア在住20年以上の日本人女性は「道路標識はアルファベット表記なので、確認するのに時間がかかる。しかもほとんどの場合、標識は1枚、2枚ではなく、多い時は10枚近くもあって、その前を通り過ぎる一瞬で見つけ出すのは容易ではない。その点、漢字表記の日本語は確認するのに時間がかからなくて便利」と話しています。 実はイタリア人でさえ素早く読み取れずロータリーを何周もグルグル旋回することもあるので、多くの日本人は慣れるまで四苦八苦してしまうはずです。 また、どこの都市にもcentro storico(市内中心地)がありますが、たいていZTL(ゼータティーエッレ)と呼ばれる区域があり、そこは時間帯によって車両通行が制限されて住民しか通行できません。うっかり入ると罰金が課されるので要注意です。     イタリアで運転する場合は、レンタカーのオプションでカーナビをプラスしても、イタリア語または英語のみの表示の場合があるので、日本語で利用できるスマートフォンのナビゲーションアプリを利用しましょう。ロータリーの出口の指示や交通制限区域の表示、また渋滞の案内などもしてくれるのでとても便利です。 歩行者や自転車利用者のマナーの違いも念頭に入れておく必要があります。イタリア人はどんなに人通りや車通りが多い場所でも、車の通行がなければ赤信号でも横断し、中には赤信号で車が向かってきているにも関わらずスキを狙って渡ろうとする歩行者もいます。信号をきちんと守る日本とは大きく異なる環境のため、青信号ですらヒヤッとすることも。 ところで、イタリアでの運転で知っておくと便利な高速道路の“裏技”があるのですが、それは料金所では「クレジットカード利用OK」の列に並ぶこと。イタリア人は「現金主義」の人が多いため、たいてい現金支払いの列が長蛇になります。限られた貴重な旅行時間を少しでも無駄にしないための参考にどうぞ。       縦列駐車テクニシャンがイタリアの駐車バトルを制す   イタリアでは多くの人が駐車場を持たず路駐します。日本のように車所持には車庫証明が必要ということはありません。路駐スペースは四角い枠で記されていますが、枠の色によって有料無料が分かれていたり、住民のみOKだったり、時間制限があったりなど、さまざまなルールが存在するので利用時には注意が必要です。     イタリアを旅行した方ならご存知かと思いますが、イタリアの路駐といえば、細い路地にずらっと並ぶ縦列駐車。「え?こんな狭いところに入るの!?」というような場所でもイタリア人はぐいぐい攻めます。 どこの街でも駐車スペースの争奪戦は激しく、日頃から鍛えられているだけあってイタリア人たちはみな縦列駐車がとても上手です。私の知り合いの中には前後いずれも5センチほどのスペースでも、前後の車にぶつけることなく駐車するツワモノが何人もいます。   […]

CULTURE

アモーレの国・イタリアのバレンタインデー

イタリア人の人生観を表現するときによく使われるのが「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ」。食事を楽しむこと、歌うこと、そして人を愛することが大好きな国民性を言い得ている言葉といえるでしょう。 なかでも「アモーレ(愛)」は、イタリア人にとって最も大切なポイントかもしれません。日本でもお馴染みの「バレンタインデー」発祥の国は、実はこのアモーレの国イタリアだということをご存知でしょうか。 今回はイタリア在住8年、フィレンツェでFMラジオ局のパーソナリティーとして活躍されている小林真子さんに、イタリアのバレンタインデーについて教えてもらいました。 イタリアのバレンタインはお互いの気持ちを深める日 日本でいう「バレンタインデー」は、イタリア語では「San Valentino(サン・ヴァレンティーノ)」、または「Festa degli innamorati(フェスタ・デッリ・インナモラーティ)=恋人たちの記念日」と呼ばれています。実は、イタリアでは恋人同士がお互いの気持ちを深め合い、一緒にお祝いする日なのです。つまり、日本のように女性から男性へチョコレートやプレゼントを渡して愛の告白……という習慣はありません。もちろん、職場の同僚や上司にチョコレートをプレゼントするということもありません。 イタリアのバレンタインデーでは、男性から女性にプレゼントを贈るのがスタンダード。そして、プレゼントの定番は真っ赤なバラ。毎年この日の夕方は、花屋さんがお客さんで溢れかえっていて、赤いバラが売り切れ寸前という話を多く聞きます。 また、バラ以外の定番プレゼントとしてあげられるのが、チョコレート。2月14日近くになると、テレビではバレンタインに向けたチョコレートのCMが頻繁に流れるようになります。見た目にも可愛らしいチョコレートは、イタリアでもバレンタインの贈り物として好まれているのです 他にも、アクセサリーやランジェリー、香水なども人気のプレゼント。バレンタイン前になると、「San Valentino(サン・ヴァレンティーノ)」 と書かれた赤いハート型のポップ広告を街中のショーウィンドーで見かけるようになるのは日本と同じです。また、有名アクセサリーブランドの前に行列がでることもあり、この光景を見ると「並ぶことが嫌いなイタリア人も、愛する人に喜んでもらうためには並ぶことをいとわないんだなぁ」と微笑ましく思うものです。 バレンタインデーはレストランの予約争奪戦 日本同様、イタリアでもバレンタインデーのデートは定番中の定番。レストランでロマンチックなディナーを楽しむのが、最もポピュラーな過ごし方といえます。バレンタイン発祥の国だけあって、この日はレストランの予約争奪戦。友人のイタリア人が、バレンタインデー前日に予約をしようとしたところ、11軒目でやっと予約が取れたという話を聞きました。バレンタインデーのディナーは、まさにイタリアで最もレストランの予約が取りにくい日といえるかもしれません。もしも、この時期にイタリアへ旅行する際には、事前にレストランを予約しておくことをおすすめします。 また、バレンタインデーのスペシャルメニューを企画するなど、多くのレストランが趣向を凝らす中、イタリアで人気を博しているのが「和食レストラン」。私たち日本人には意外かもしれませんが、日本人がイタリアンやフレンチをオシャレなレストランと感じるのと同じ感覚のようです。実際、イタリアに住んでいて周りの友人やラジオのリスナーたちから「おすすめの和食レストランはどこ?」というのは、一番よくされる質問。初めて会うイタリア人からも、必ずといっていいほど聞かれます。 さらに、レストランでの食事以外で人気なのが「温泉スパ」。イタリアのスパは水着着用なので、カップルで楽しめます。恋人とマッサージを一緒に受け、リラックスタイムを楽しむのも、イタリア流といえるでしょう。 2月15日はシングルたちが集まる日 バレンタインデーの翌日である2月15日、イタリアには日本人にはあまり知られていない習慣があります。それが「San Faustino(サン・ファウスティノ)」。サン・ファウスティノは、恋人のいない独身者が集まってディナーやアペリティーボ、ホームパーティーなどを開催する日。いわゆる「合コン」のような会を開いて、恋人を探したり、シングルでいることを楽しんだりします。 今年のバレンタインデー、ご結婚されている男性、そして恋人がいる男性は、イタリア流に赤いバラやチョコレートをパートナーにプレゼントするというのはいかがでしょうか。できれば、オシャレなレストランでのディナーも。もちろん、イタリア人男性のようにロマンチックなメッセージを書いたカードを添えることもお忘れなく! Text・Photo:小林真子 2/29(土)までLOVE FIAT 2020試乗キャンペーン実施中。試乗された方にはイタリアの伝統菓子トロンチーニをプレゼント! ※プレゼントは数に限りがあります 詳しくはこちら […]

NEWS

イタリア旅行キャンペーン当選者ファミリーが花の都フィレンツェへ!イノシシ像の運試しにも挑戦

昨年12月28日から今年1月14日にかけて開催された「イタリア旅行プレゼントキャンペーン」。人気観光都市フィレンツェを訪れ「鼻をなでると幸運が訪れる」と言われているイノシシ像にも会えるというラッキーなこのキャンペーン、応募した方も多いのでは? みんなでRT(リツイート)して、RT数に応じて商品が豪華にアップグレーするこのキャンペーンでのイタリアフィレンツェ旅行はRT数に応じて宿泊ホテルがグレードアップ!皆さまに応募していただき見事5,000RTを達成し5星ホテルにグレードアップしました。 そんなラッキーなキャンペーンに多数の応募者の中から見事当選したのは岡山県在住の森元路子さん。7月下旬、ご家族と一緒に花の都フィレンツェを訪れたところを現地でインタビューしました。 キャンペーンの応募動機と当選した時の気持ちは? 「かわいい!かっこいい!素敵な車を見たいな〜とフィアットのホームページを見ていたらたまたまこのキャンペーンを見つけ、気軽な気持ちで応募しました。」という森元さん。 日頃から簡単に応募できる懸賞にはよく応募し、化粧品や雑貨などは時々当選することもあったそうですが、今回のような海外旅行の当選は初めてということで、当選の電話がかかってきた時は信じられずに思わず「はい、はい」とそっけない回答しかできなかったそうです。 「まさか自分が当たるなんて思ってもみませんでしたし、海外旅行の懸賞とか本当に当たる人がいるのだろうか? くらいに思っていたので幻でも見ているような気持ちでした。正直応募していたことも忘れていたくらいです(笑)」 ヨーロッパ旅行は初めてという森元さんのフィレンツェに対する事前イメージは「絵の中の街!カラフルで綺麗な街!」。ご主人の陽平さんととともに買い物が今回の旅行の一番の楽しみで薬局や革製品ショップめぐりをしたいと旅行前に話していました。 宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」 キャンペーンの宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」。アルノ川沿いのオニッサンティ広場に位置するこのホテルは街の中心部にあり観光にも便利です。 最上階にはレストラン「SE・STO On Arno」があり、フィレンツェのパノラマを見下ろしながら美味しい食事が楽しめるとあって観光客から人気があります。 「とてもきれいなホテルで、いろんなところに歴史の感じられる美術品があり、それらを見ているだけでも楽しめました。スタッフの方も親切で快適に過ごすことができました。子供たちは回転扉がとても気に入って、次男の育叶には おうちのドアをこれにしようや! とお願いされました(笑)」 森元さん一家がフィレンツェを訪れた日は、あいにくフィレンツェでもこの夏一番の暑さで、日中は40度を超える猛暑日。冷房の効いたホテルロビーを出る時には少々気合がいるほどの暑さでしたが、初めてのフィレンツェの街へ。なるべく日陰を通りながらイノシシ像方面へと向かいました。 ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテルからイノシシ像までの道のり 路駐のFIATをあれこれ品定め、「4駆もチンクエチェントもいいな」 ホテルから出てアルノ川沿いを歩いていると、ずらっと並んでいる路駐車の中にたくさんのFIATを発見。思わず森元さんご家族も足を止め、あれこれ品定め。 「 実はFIATは所有していないんです。当選を聞いてから、FIATの車を見かけるたびに私たちのFIATが欲しい!!とFIATの車を探すようになりました。4駆タイプが欲しいと思っていたのですが、チンクエチェントを見るとこれもかわいくて迷ってしまいます。眺める分にはビタミンカラーもいいなと思うのですが、実際に所有するなら白がいいかな。」 二人の息子さんたちは前後の隙間がほとんどない見事な縦列駐車に目が釘付けに。「隙間がこれだけしかないよ!」と、イタリア人の路駐テクニックに興奮していました。 おしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでテンションアップ ホテルからイノシシ像に向かうまでの途中、フィレンツェの観光名所「ポンテベッキオ」や「シニョリーア広場」も観光しました。花の都フィレンツェは街の中心部に観光名所が集結していてどこでも徒歩で行けるのも魅力で、また「オープンエアの美術館」と称されているほど街中に美術品が溢れているため街歩きがとても楽しい古都です。 「絵本の中やおとぎ話でしかみたことのないおしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでとてもテンションが上がりました。そんな街並みから、高級ブランド店のスタイリッシュなお店が現れて見とれてみたり、油絵で描いたような壮大な教会や美術館に圧倒されたりしました。」と森元さん。二人の息子たちも、初めて目にする海外に「ディズニーランドみたい」「宝箱や絵本の世界みたい」と感想を述べていました。 強運の森元さん、イノシシ像の運試しの結果はいかに? 今回のキャンペーンの目玉「亥年にフィレンツェのイノシシ像で運試し」に挑戦するため、イノシシ像へ。フィレンツェのイノシシ像は、革製品などフィレンツェの特産品が並ぶショッピングスポット新市場の回廊(メルカート・ヌオーヴォのロッジャ)にあるブロンズの像で、フィレンツェ市民からはポルチェッリーノ(子豚ちゃん)という愛称で親しまれています。イノシシ像の鼻をなでると幸運が訪れるというもの。 さらに、このイノシシ像には「運試し」のジンクスが。イノシシ像の舌の上にコインを置いて手を離し、コインが滑り落ちて下の土台の格子をすり抜けると願い事が叶うというものなのですが、さて今回のキャンペーンに当選したという強運の森元さんの運試し、果たしてその結果は? 「家族全員、無事にコイン入りました〜!」 さすが強運の持ち主の森元さん!本人のみならず家族全員までもが無事にチャレンジ成功となりました。 FIATヴィンテージ500とブラスバンドのコラボ演奏会も満喫 この後、観光後にホテルに戻るとホテル前のオニッサンティ広場にFIATヴィンテージ500がずらっと並んでいたそうです。 「夕食後ホテルに帰ったら、ホテルの前の広場にたくさんのFIATが停まっていて、なにかのパーティかな?と思ったら、なんとブラスバンドとFIATのコラボレーションの演奏が始まりました!ブラスバンドの人たちの演奏に合わせて、FIATのクラクションを プッププーー! と鳴らしてセッション!素敵過ぎて見入ってしまいました。Italian brass week というイベントだったようです。日本ではきっと見られないFIATヴィンテージカーとブラスバンドのセッションは最高でした!」 大好きFIAT!”私たちのFIAT”を近いうちに持ちたい 旅行の一番の楽しみであったショッピング!今回の旅で訪れるのを楽しみにしていた、革工房IL BRUSCOL。日本人のご夫婦がオーナーを務める素敵なお店で工房見学をさせていただいたり、一生物のお財布を夫婦で記念にオーダーしてきました。 他にもフィレンツェ名物Tボーンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」も堪能して大満足のうちに旅行を終えて帰国した森元さん。 「この度は素敵な旅をプレゼントしていただきありがとうございます!いつか近いうちに”私たちのFIAT”を持てるようになりたいと思っています。大好き、FIAT!!!」 2019年、亥年はフィレンツェのイノシシに会いに行こう!https://www.fiat-jp.com/ciao/campaign_firenze-boar/ ※掲載されている内容は2019年9月4日現在の情報となります。詳しくは各レストラン・施設にお問い合わせください。 text・photo:小林真子 […]

DRIVING

フィアット好きの夢が叶うツアー! ヴィンテージの500で巡るフィレンツェの街と田舎

ヴィンテージのFIAT 500で美しいフィレンツェを駆け抜けるツアー 「大好きなフィアットをイタリアで運転してみたい! でも日本から愛車をイタリアまで持っていくのは無理だし……」。フィアット好きならそう思うことも多いのではないでしょうか。そんな人たちの夢が叶うツアーがフィレンツェにあります。フィアットで美しいフィレンツェの街と郊外の田舎を約4時間かけて巡るツアーがそれ。 ドライブするフィアットは、1957年から1977年まで生産されたリアエンジンのNUOVA 500(NUOVAとはイタリア語で新しいの意。このモデルが2代目の500だからそう呼ばれるのです)。  参加したのはフィレンツェのツアー会社「WALKABOUT FLORENCE(ウォークアバウトフローレンス)」の“FIAT 500 TOUR”。このツアーは英語(またはイタリア語)の案内になってしまいますが、英語ができる人にはお勧めのイタリアならではのツアーです。国際運転免許証(AT限定不可)を持っている18歳以上なら誰でも運転での参加が可能です。参加費は1人だと110ユーロ、グループ(1台)では1人85ユーロとなります(2019年7月現在)。 気になるツアーの内容は? ツアー開始時間は9時半と15時の一日二回。待ち合わせのツアー会社オフィスは、観光名所シニョリーア広場のすぐ近くにあるためアクセスがとても便利です。この日の参加者はアメリカ2人、モロッコ2人、フランス2人、ベルギー1人、ポルトガル1人といった国際色豊かな合計8人となりました。  最初にツアー会社のスタッフから運転方法についての説明があるので、これまでヴィンテージの500を運転したことがない人でも安心。ツアー中はガイドが先導し、その後に続いて運転するのでカーナビや、事前に道路を調べる必要もありません。各車両にはトランシーバーが用意されていて、これで先頭のガイドとコミュニケーションをとります。ガイドは全車両が後続しているか随時確認しながら走りますが、うっかり道を間違えたり、ついていけなかった場合にトランシーバーで連絡が取れます。  オフィスを出た後は世界遺産に登録されているフィレンツェ歴史地区の細い路地を抜け、観光名所ポンテベッキオを眺めながら橋を渡ります。観光客の多いアルノ川沿いをヴィンテージの500で走ると、沿道の観光客たちから視線が集まり、写真撮影されることもしばしば。 フィレンツェのパノラマ、郊外の緑溢れる田舎の景色に癒やされて フィレンツェ市内を抜け、木々の緑のアーチが爽やかな通りをミケランジェロ広場方向へと進みます。そのまま通りを上っていき、フィレンツェの街を一望できるサン・ミニアート教会で最初の下車。  この日はガイド歴9年のアレッサンドロ・デ・マルコさんが先導。フィレンツェ近郊のフィエーゾレ出身です。挨拶をすると「今日、写真撮影があると知っていたらお洒落なシャツを着てきたのに残念だな〜!(笑)」と冗談を言う明るく陽気なガイドさんで、ツアー参加者たちからもとても人気がありました。アレッサンドロさんにヴィンテージの500の思い出を尋ねると「僕のおじいさんもこの車に乗っていたんだよ。イタリア人なら誰でも何か思い出がある車だよね」と愛おしそうに車を見つめていました。  ここではガイドのアレッサンドロさんからフィレンツェについてや1000年の歴史を誇るサン・ミニアート教会の観光案内があります。サン・ミニアート教会の中を見学したり、土産物店で買い物したり、美しいパノラマを背景に写真撮影したりと、参加者たちは思い思いに観光を楽しめます。  サン・ミニアート教会観光の後は車に戻りさらに郊外へと向かいます。昔ながらの石壁の細い路地でも小さな500だとラクラク通ることが出来ます。 緑豊かな美しいフィレンツェの田舎のパノラマでは二度目の停車を行い、下車して写真撮影などを楽しみます。 さらに郊外へと進み、丘陵のオリーブ畑へクルマで入っていきます。オリーブ畑の中で三度目の停車。 ここから近くのワイン用ブドウ畑へと徒歩で移動。ブドウ畑ではガイドからトスカーナのワインについての説明があります。ワイン好きな人はガイドからお勧めワインを教えてもらうことも可能。 美しいパノラマを眺めながら参加者たちと旅の思い出を語り合う食事 旅の締めくくりはツアー会社が所有するプライベートテラスでトスカーナの絶景パノラマを楽しみながらの食事です。  この日の内容はトマトのフジッリやブルスケッタ、トスカーナのチーズやサラミ、プロシュートなど。参加者たちはイタリアの食事に舌つづみを打ちながらツアーの感想やイタリア旅行の情報交換といった話題に花を咲かせていました。  食事を堪能した後は再びスタート地点のツアー会社オフィスへと戻ります。豊かな自然の田舎からルネッサンスの街へと戻り、オフィスに到着して約40kmのツアーが終了です。毎回、距離やルートは異なるので公表はできないとツアー会社は言います。が、いずれもフィレンツェの歴史ある街並みと、雄大な自然のある郊外を堪能でき、満足していただけるはずですとも。 まるでイタリアに住んでいるような気分になるツアー 参加者たちにツアーの感想を聞いてみると……  ベルギー人女性「フィレンツェを訪れるのは初めてでしたが、運転はとても簡単でした! イタリアの車を運転しながらの観光は、イタリアに住んでいるかのような気分も味わうことも可能にしてくれました。ガイドのアレッサンドロさんもとても感じが良くて親切でしたし、イタリアの美しい風景も楽しめて大満足でした」。  アメリカ人男性「ヴィンテージカーが大好きで地元でも運転しています。だからイタリアでイタリアのヴィンテージカーを運転してみたいと思い、このツアーを選びました。フィレンツェの田舎道はとても狭いので、FIAT 500はパーフェクトな大きさで、とても運転しやすかったです。初めてのイタリア旅行なのですが、イタリアはすべてにおいて素晴らしいです」。  フィアット好きにはたまらない内容で、運転出来ない人でもガイドの横に同乗して参加することも可能です。イタリアでの素晴らしい思い出をフィアットと作ってみませんか?  WALKABOUT FLORENCEのFIAT 500ツアーはコチラ 500ってどんなクルマ? Text・Photo:小林真子 […]

LIFESTYLE

イタリア人を笑顔にする車、チンクエチェント・ヴィンテージ|FIATオーナー紹介

生まれも育ちもフィレンツェというClaudia Callai(クラウディア・カッライ)さんの愛車は、白の500F(チンクエチェント)ヴィンテージ2台。 「チンクエチェント・ヴィンテージは時代を超えてエレガント。イタリア人ならみんな大好きな車で、この車を見るとみんなが笑顔になるんです。誰もがこの車にまつわる思い出があり、私の母は”あなたがお腹の中にいた時に乗っていたのよ”と話してくれます。500Fはイタリアのクオーレ=心なんです。昔からずっと欲しいと思っていた車でした。」 クラウディアさんは観光名所ポンテベッキオ(ベッキオ橋)上のジュエリーショップ「Callai(カッライ)」を家族で営んでいます。このお店はクラウディアさんの父フランチェスコさんが兄と1967年に始めました。現在81歳のフランチェスコさんと85歳の兄はともに今も一緒にお店で働いており、クラウディアさんはショップ経営からジュエリーデザインまで全てを彼らから学びました。 「もともと獣医になりたかったのですが、20歳の時に父に連れられたヴィチェンツァの宝石展示会ですっかりジュエリーの世界に魅せられて。ジュエリーはピュアなファンタジーだと感じたのです。原石を選び、そこからインスピレーションを得てイマジネーションを働かせ、原石の良さを最大限生かせるデザインを考えるのはとても楽しいことです。」 オバマ前アメリカ大統領はフィレンツェ紋章のピンバッジを 「ポンテベッキオには世界中から観光客が来るので、”このジュエリーはロシアをイメージしたデザインにしてみよう”などと各国の好みを想像しながらデザインすることもありますよ。」とクラウディアさん。2017年にはオバマ前アメリカ大統領がフィレンツェをバカンスで訪れた際にクラウディアさんのお店に立ち寄り、フィレンツェ紋章のゴールドのピンバッジを購入したそうです。 「世界中からお客さんが来るので、彼らの母国へ行ってみたくなります。だから一年に二回はバカンスで海外へ行きますよ。特にお気に入りの地域はアジア。体力のある今のうちにもっぱら遠方を旅行しています。また、仕事で年に一度はバンコクの展示会へ宝石の買い付けにも出かけています。」 「2014年に北海道と東京を旅行しました。北海道は趣味のスノーボード目的でしたが、世界一の雪と言われていることがうなずけるほど素晴らしかったですし、札幌雪まつりも満喫しました。東京では大雪になり空港が閉鎖されましたが、毛布を配ってもらえ快適に過ごせました。日本人はみんな本当に親切にしてくれて、すっかりお気に入りの国です。」 人生の相棒500Fを手放す日、元オーナーの目には涙が クラウディアさんが念願の一台目の500Fヴィンテージを所有するようになったのは6年前。イタリアの聖人暦の「Santa Rita=聖リタの日」に購入したので、車にはRita(リタ)と名付けました。リタはフィレンツェ在住のレナートさんというお年寄りが大切にしていた車でした。 [Twitterアンケート♪]あなたは愛車のFIATに愛称をつけていますか?是非投票をおねがいします。http://bit.ly/2KaXQfM 「レナートさんは高齢のために運転ができなくなっていました。彼にとって500Fは1966年からずっと一緒だった車。内装にも一切手を加えずオリジナルのまま大事にメンテナンスが行われていたため、状態もとても良かったです。思い出いっぱいの愛車を知らない他人には売りたくないと言い、譲る条件は”直接会って話してから”としていました。そこで私はレナートさん会いに行き、試乗させてもらったのです。」 クラウディアさんなら車を大切に扱ってくれると思ったレナートさんは彼女に販売することに。その時、クラウディアさんに「①内装を変更しないこと②誰かに販売する時は自分に連絡すること」を宣誓する誓約書を書いてもらったそうです。そして実際に車を手放す日、レナートさんは悲しみのあまり涙を流しました。そんなレナートさんを見てクラウディアさんは「またこの車に乗りたくなったらいつでも電話してください。私が代わりに運転しますから。」と伝えたそうです。 レナートさんとの約束を守るべく、クラウディアさんは一切手を加えずオリジナルのままを保っています。そしてメンテナンスに必要なアンティークの部品を手に入れるため、イモラという街で開かれるアンティークの車の部品を扱うマーケットにも毎年出かけています。 遠出も可能にするスポーティーな2台目は父からの贈り物 2台目の500Fは1970年製で、3年前に父のフランチェスコさんからのプレゼントです。車のモデル名Giannini(ジャンニーニ)にちなんで、Gianni(ジャンニ)と名付けられました。 [Twitterアンケート♪]あなたは愛車のFIATに愛称をつけていますか?是非投票をおねがいします。http://bit.ly/2KaXQfM 「よく遠出する娘にはパワフルなエンジンのついたチンクエチェントが必要だと思ってプレゼントしたんだ。」と父のフランチェスコさん。 ジャンニは最大時速130キロまで出せるエンジンを搭載しているので、ヨーロッパの高速道路を走ることが可能です。 「ジャンニを運転してフランスのサントロペまで2回行きましたが、高速道路を走っていると周りはびっくりして見てきますね。500Fヴィンテージにはシートベルトやエアバックが装備されていないので、私は90キロくらいで走るようにしていますが、イタリアの高速道路の制限速度は130キロ。普通は90キロ程度で運転しているとトラック運転手たちからクラクションを鳴らされますが、ジャンニはあおられたことも一度もありません。それどころか、まるでお年寄りがゆっくり歩いているのを優しく見守るような感じで接してもらえ、挨拶してくれる運転手までいるんですよ。」 私にとって500Fは”セラピー”のような存在 リタは普段使い、ジャンニは週末や遠出用と2台を使い分けているクラウディアさん。 「500ヴィンテージは私にとって”セラピー”みたいなもの。運転席に座ると別次元にいる感覚になりとってもリラックスできるのです。フィレンツェは渋滞もしょっちゅうですが、500Fの座席では不思議とイライラしないんですよ。だから、いつもみんなにこの車を勧めています。なにしろ、とってもかわいいですからね。」 [Twitterアンケート♪]クラウディアさんのように愛車に愛称をつけると、愛着がわいて大切に扱うようになり長持ちすると言われています。あなたは愛車のFIATに愛称をつけていますか?是非投票をお願いしますhttp://bit.ly/2KaXQfM 【撮影協力】 カッライ宝石店(Gioielleria Callai)住所  Ponte Vecchio, 17, 50125 Firenze Italia営業時間 10:00-19:30日曜日定休 www.callaipontevecchio.it/ text・photo:小林真子 […]

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おしゃれやグルメなところが日本と似てる!?FIAT 500(チンクエチェント)の生まれ故郷イタリアの今を知ろう!

FIAT 500(チンクエチェント)はイタリアのクオーレ(心)のような存在 イタリアの魅力は日常に”美”があふれているところ。何気ない景色やちょっとした光景でもはっとするほど美しかったりします。そんな美しいイタリアの街に溶け込むエレガントさを備えているのがFIAT 500(チンクエチェント)。 「チンクエチェントはまさに”sapore italiano=イタリアンテイスト”。イタリア人なら大好きな車で、この車を見るとみんなが笑顔になるんです。」とは、500のヴィンテージを2台所有しているイタリア人女性。イタリアで最初に車が製造された時代から愛されてきた車なのでイタリア人なら誰もがこの車になにかしらの思い出を持っており、イタリアのクオーレ(心)のような存在です。 イタリア人は普段の日常生活をおしゃれに楽しくアップグレードするのが得意な人が多いのですが、そんな人達に選ばれているのが500。外観だけでなく内装もスマートなので運転していると気分が上がるのだとか。ちょっとしたお出かけも500となら素敵なドライブに様変わり。 ご当地グルメが豊富!似ている点が多い日本とイタリア 500で出かけたくなるような美しい国イタリア。世界遺産の数は世界一位のこの国は距離的には日本から遠く離れた国ですが、意外にも日本とイタリアには多くの共通点があります。 例えばグルメ。日本のご当地グルメのようにイタリア料理にもそれぞれの州に名物の食べ物や郷土料理があります。そんなイタリアで最近流行っているフードをご紹介します。 意外な組み合わせ?イタリア×グルメバーガーがブーム ここ数年、イタリアで流行しているフードといえばイタリア食材などを使った”グルメなハンバーガー”。イタリアとハンバーガーの組み合わせは意外かもしれませんが、トスカーナ州のキアニーナ牛を代表とする美味しいお肉、ルッコラなどの新鮮なサラダ菜、多種のチーズがふんだんに入ったイタリアな美味しいハンバーガーができるのです。 さすがイタリア、見た目もおしゃれで趣向を凝らしたハンバーガーが出回っています。フィレンツェにある、高級ブランドGUCCIのレストランではキュートなピンクのパッケージに入ったハンバーガー”Emilia Burger(エミリア・バーガー)”が人気メニュー。 イタリアでしか食べられないようなオリジナルのハンバーガーもありますので、イタリア旅行の際にはイタリアンバーガーを試してみてはいかがでしょうか。 フィレンツェのRinascente(リナシェンテ)がリニューアル!衣食住を楽しめる空間に フィレンツェのデパート、Rinascente(リナシェンテ)の最上階(4〜5階)が2月7日にリニューアルオープンし、イタリアに今までありそうでなかった「ファッションとフードとカルチャーの融合したフロア」の誕生が話題になっています。 本格的なトスカーナ料理が食べられるレストランTosca&Nino(トスカ・ニーノ)が新設、定期的に更新される職人によるハンドメイド作品の展示や有名ブランドのポップアップストアなど新たな取り組みが行われ、日本のデパートに近づいたスタイルになりました。デパート文化に馴染んでいる日本人にとって、フィレンツェ旅行で便利なスポットになりそうです。 日本でも流行するかも?おしゃれな床屋が人気 イタリアと日本の共通点、それはおしゃれな”髭スタイル”を楽しむ男性が増えていること。イタリア人からも「日本人男性も最近は髭スタイルの人が増えたよね。旅行者でもよく見かけるよ。」と言われますが、イタリア人もヒップスター人気などもあり、以前にも増して髭のおしゃれを楽しむ男性が増加中。 そんなブームに乗り、最近では”おしゃれな床屋”も登場。店構えがアパレルショップのような雰囲気で中にはコンサートやパーティーを開く床屋もあり、もはやただの床屋ではなくファッションにうるさい男性たちが集まるおしゃれ発信地と化しています。 “おしゃれ床屋”には素敵なパッケージのヒゲ剃りクリームなども販売され、どれにしようか目移りするほど。お土産やプレゼントにもぴったり。イタリアで人気の“おしゃれ床屋”、日本でも流行るかも? イタリア生まれのFIAT 500でライフスタイルをアップグレード ちょっとした移動も素敵なドライブにしてくれる500。何気ない日常もおしゃれに楽しむイタリア生まれの車で日々の生活をアップグレードしてみては? イタリア生まれのFIAT 500でもっと素敵な暮らしがしたいと思った方に耳よりなお知らせです。 まいにちをおしゃれに彩る限定車『500 / 500C Super Italian』が 3色のイタリアンカラーで登場します。 新しい季節を、新しい生活を、フィアットといっしょに! 詳しくはコチラ text・photo:小林真子 […]

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