ワンコを連れて空を見ながらドライブ
広島県から参加された山下さんの愛車は『500 Manuale +Cielo(チンクエチェント マヌアーレ ピゥ チエロ)』というレアな限定車。“マニュアル”と“空”を意味するイタリア語が組み合わされたその車名の通り、ガラスルーフまたはカブリオレを採用しており、山下さんはガラスルーフ仕様のその愛車で、景色の綺麗なところに行き、撮影を楽しむことがもっぱらの趣味となっているそう。
「イベント会場に行くと、素敵な乗り方をされている方とたくさん出会うじゃないですか。そんな仲間たちに感化され、自分もやりたくなって色々なところに出掛けるようになりました」と、『500』を軸に楽しみは拡大している様子。
『500 Manuale +Cielo』オーナーの山下さんと奥さまのようこさん。
お出掛けの時はもちろん奥さまのようこさんと、2匹のワンコ、小次郎くんと龍馬くんも一緒。「休みの日に家にいることがなくなりました」と奥さまが言うほど、あちこち飛び回っているそうです。
ご主人は「クルマで遠くまで行くのは、楽しくないと結構しんどいと思うんですが、このクルマだと行って良かったなとなるんです。いいクルマに出会えて良かったと思いますね。奥さんもついてきてくれるし、ワンコたちもリアシートでいい子にしてくれ、僕のわがままに家族が付き合ってくれるので、ただただ感謝です」と心のうちを話してくれました。これからも家族で色々な思い出を作ってください!
いつも一緒の相棒のような存在
あいちトリコローレは、移動博物館を謳うだけあって、ビンテージモデルや珍しいクルマも集まっています。『500』のご先祖である『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』も多数集まっていたのでオーナーさんにお話をうかがってみました。三輪敦さんはあいちトリコローレへの参加はもう6回目という強者。ビンテージモデル仲間の竹山さん、中野さんと一緒に来場され、クルマ談義に花を咲かせているところをお邪魔しました。
『Nuova 500』オーナーの三輪敦さん。
ビンテージモデルに乗る醍醐味は?
「ずっと気になってはいたんですけど、手に入れるまではできないと思っていたんです。40代後半になって気持ちに余裕ができてきたときに、ネイビーとタン内装が組み合わされたこのクルマに一目ぼれしてしまい、思い切って購入したんです。一番気に入っているのはやはりデザインですかね。形といい大きさといい、惹きつけられますね。走らせても楽しいし、ビンテージモデルなので故障してしまうこともありますけど、そこがまたかわいいというか(笑)。普段はガレージに大切に保管し、イベントのときに乗って参加したり、妻とカフェ巡りをしたりしています」
芸術品を大切に保管するような思いですか?
「最初のうちはそういう気持ちだったんですけど、最近は少しぐらいの雨ならいいかなと思えてきて、気軽な気持ちで乗っています。実は以前に2世代目『Panda(パンダ)』と『Panda 4×4(パンダ フォーバイフォー)』を2台乗り継いでいて、フィアットのことは元々好きだったんです。この時代のフィアットと現代のクルマはもちろん全然違うんですけど、『Panda 4×4』も2気筒でマニュアルだったし、ビンテージモデルの『500』もそこは同じ。トコトコ走るところや、相棒のようなキャラクターは新旧で通じるものを感じますね。信頼できる主治医もいてくれるので心強いですし、これからも乗れる間はずっと大切にしていきたいと思います」と愛車への想いが滲むお話をしてくれました。
こうしてさまざまなフィアットファンとの出会いや交流を楽しむうちに、あっという間にお開きの時間に。参加者の皆さんはスタッフの方々に見送られながら、来年の再会を約束して帰路についたのでした。
文 曽宮岳大
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