岐阜県・中津川市で、花店とカフェを家族で営んでいる安保有美さん。お店にはハウスに入り切らないほど多種多様な花が飾られ、花を求めて訪れるお客さんで賑わっています。愛車は『500 TwinAir Lounge』。花に囲まれて暮らす安保さんに、花のパワーや愛車についてうかがうため、お店を訪れました。
咲く喜び、伝える楽しみ
温泉で有名な下呂市の隣町・中津川市。広い空と田園風景に包まれ、自然の香り漂う緩やかな丘陵地に、アボウオーキッド花店があります。先代から続く蘭の栽培をルーツに持つ豊富な花の知識と、生産者との強いつながりを背景に、「作り手の思いをお客さんに伝える架け橋になることを大切にしている」と安保さんは話します。花への思いは何よりも強く、その眼差しは、花の華麗さだけでなく、花が人にもたらす不思議なパワーにも向けられています。

『500 TwinAir Lounge』オーナーの安保さん。
お店の大切にしているコンセプトを教えてください。
「蘭を中心にさまざまな植物を販売しています。蘭はお祝い事のイメージが強い花ですが、実は育てる楽しみがとても強い植物でもあります。年に一度しか咲かないからこそ、花芽がついた時の喜びは格別。“よし、咲いた”という達成感も含めて、育てる喜びまで伝えたい。それが私たちのコンセプトです」

安保さんご自身の花との関わりは、どのように始まったのですか?
「両親が蘭の栽培をしていたので、子どもの頃は正直、“大変そう”という印象が強く、その世界に入る気はありませんでした。でも学生時代に花屋でアルバイトをしたのをきっかけに、切り花という“育てられた花を美しく仕上げる”仕事に触れたことで、見方が変わったんです。それから名古屋の大手花店で15年ほど、切り花の仕事に携わりました。さまざまな色の花を組み合わせて、きれいに作り上げることが好きなんです。当時は家業を継ぐための修行のつもりはなく、純粋に切り花を生業にしたいと考えていました。ただ、家では育種もしていて、花を掛け合わせて新しい品種を作る。その姿を外から見て、“新しいもの生み出す仕事もいいな”と気づいたんです。花は嗜好品なので生活になくてはならないものではありません。でも少し部屋に飾るだけで、心が豊かになる。そのことを皆に広めたいという思いで営んでいます」

花には、どんなパワーがあるとお考えですか?
「花の持つ力は色々ですが、やっぱり“癒し”の効果が大きいと思います。色や香り、形で五感を刺激してくれ、たとえ一輪でも空間の空気を整えてくれます。花にはそんなエネルギーがあるし、自分好みに飾る楽しみもあります。だから私は、月に一度、フラワーレッスンを実施しているんです。参加者の方に作品を作ってもらい、作ったお花を飾りながらカフェでコーヒーを飲んでもらいます。出来栄えよりも、“自分で作った花を眺めながら過ごす時間”に価値があると思ってやっています」
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