きっかけを運んできてくれるクルマ
いま目標にしていることはありますか。
「昔のチンクエチェントをレストアしているんです(笑)。高校卒業後、旧車に憧れた時期があって、乗りたいと思っていたんですけど、古いクルマなので壊れたらどうしようとか、エアコンがないとか現実的な問題で諦めていました。でもいま、レストアを教えてくれる知人がいて、その方に“ビンテージモデルは構造がシンプルで修理もしやすい”と教えてもらったんです。自分が持っていた印象とは逆でした。それで私もやってみたいと思い、数年前からレストアを始めたんです」

手が汚れるような作業も平気ですか?
「ツナギを着て作業するのも平気です。知り合いの方にガレージを使わせてもらい、行きたい時に行って直す。仕事の合間を縫いながらなので、10年計画になる心づもりで構造を学びながらゆっくりやっています。目標は自分の手で公道を走れる状態にすることなんです!」

その経験は色々なことに生きてきそうですね。
「そうですね。『500 Anniversario』も年間2万km以上走行しているので、もうすぐ10万km。いままでは故障や不具合はなかったのですが、これからはメンテナンスが必要になる箇所が増えると思います。大好きで乗っているので、負担になる前に日々のメンテナンスや点検など、自分でできることはやりたいと思うんです。知り合いの方々にサポートしてもらいながら、少しずつ知識を増やしていきたいと思っています」

フィアットへの愛着もますます深まっているようですね。
「そうなんです。ビンテージの『500』から現行モデルの『500』、そして『Doblo』まで、どれも心を惹かれてやまない存在です。『600e』が登場したときも、カラーバリエーションや『600』のエンブレム、そしてあの愛らしい顔つきを見て一気に興味が湧きました。ちょうど南紀白浜で開催されたイベントで『600e』の試乗ができると知って、すぐに申し込みました。実際に乗ってみたら、シートの座り心地の良さや加速の気持ちよさ、そして最新のテクノロジーに感動しました。これならどれだけ運転しても疲れなさそうだなと思いましたね。そして何より、ただ乗るだけで気分が上がるこのデザインは、やっぱりフィアットならではだと改めて感じました。」
最後に中井さんにとって、フィアットはどんな存在か教えてください。
「フィアットは私に色々なきっかけを運んできてくれるクルマです。イベントのお手伝いをさせていただいたり、ステンドグラス作りをするようになったのもフィアットのおかげ。グラフィックデザインの専門学校に行っていたので描いたり作ることは元々好きだったんですけど、イベントでフリーマーケットがあるのを知り、ステンドグラスを作り始めたのです。やりたいと思っていたことを行動に移せているのもフィアットのおかげ。本当に不思議なクルマですね」

オレンジ色の『500 Anniversario』がよく似合う中井さん。5年乗った愛車の運転席には、免許を取った頃には想像もしなかった自分がいるようですね。何年後かレストアが完成したとき、そしてフィアットとともにまた次の夢を叶えていくとき、どんな表情を見せてくれるのか楽しみにしています。
文 曽宮岳大
フィアットオフィシャルWEBサイト
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