20代の象徴であってほしい
今後のことに教えてください。何か夢や目標はありますか?
「大学の頃は情報系の専攻で、情報サービスのデザインについて勉強していました。UXってご存じですか。ユーザーエクスペリエンスのことなんですけど、それを手掛けるデザイナーになりたいと思っているんです」
ユーザーエクスペリエンスを仕事にしたいと思ったのは何かきっかけがあったのですか。
「わたし、人の反応を気にし過ぎて疲れてしまうことがあったんですけど、ユーザーエクスペリエンスの設計は、人のことを細かく考えることが大事なので、自分の性格がうまい方向に作用するんです。大学時代にUXについて勉強したのがシンプルに楽しかったのもあるし、自分が苦しんだことがまさかの強みになることに魅力を感じています。専門学校があるのでそこに行きたいと思って、いま資金を準備中なんです。お金を貯めてもすぐクルマのために使ってしまうんですけどね(笑)」
『500』とは今後どのように付き合っていくつもりですか?
「20代の間は少なくても乗り続けて、20代の象徴になってほしいですね。そのために『500』のアンチエイジングに力を注いています。ずっとかわいいままでいてほしいので。1年に一度コーティングに出していますし、ボディ以外の樹脂パネルは自分でコーティング剤を施工しています。ライト類も表面が濁ってしまうと古く見えてしまうので自分で交換しました」
だた維持するだけではなく、かわいく保ってあげたいのですね?
「そうですね。『500』も前期型は数が減ってきているので、唯一無二なクルマになればいいなと思ってます。ノーマルに近い状態を保ちながら、自分の好きなものや自分っぽい要素を加えることで、“シンプルかわいい”を目指しているんです。これ以上手を加えると派手になってしまうギリギリのところを行き過ぎず、バランスを大事にしてますね。ノーマルがそもそもかわいいので」
ラインストーンが配されたリアガーニッシュ。細かいところにこだわりが込められています。
『500』を乗り換えるとか降りるとか、そういう発想はなさそうですね?
「ないですね(笑)。ずっとライフステージに寄り添ってくれたクルマですので。いつも『500』と一緒にいて、それが支えになっていたし、あのポワンとした顔でずっといてくれることが私にとって大切なんです。コーティングに出すのも、愛犬をトリミングに出すときと同じ気持ちなんですよ。出す時は『かわいくなって帰ってきたね!』で、戻ってきたら『まだまだいけるね!』って(笑)。私にとっては愛車ではなく、“あの子” なので(笑)」
豊田さんにとって『500』が、楽しい時も辛い時もいつも一緒の大切な存在であることが伝わってきました。ただ大事にするだけでなく、かわいく保ってあげたいというところに優しさが溢れ出ているように感じました。これからも一緒に、夢の実現に向けてがんばってください!
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