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500X にアートを描く!片桐 仁さんインタビュー Vol.03

俳優、彫刻家、コメディアン、そして父親と多彩な顔を持つ、フィアットオーナーの片桐仁さん。現在出演中のフィアットのプロジェクト「#MyFirstFIAT」の第3 弾で、自身の愛車『500X』にアートを描いた片桐さんに、今回制作した作品のこと、そしてフィアットへの思いについて伺いました。 作品のテーマは縄文時代 これまで「XTRA INSPIRATION」「XTRA IMAGINATION」と展開してきた#MyFirstFIATの第3 弾のテーマは「XTRA CREATION」。その中で、自身の愛車500X を色彩豊かなアートに仕上げた片桐仁さんに、作品のコンセプトについて話を伺いました。 「いわゆる工業製品としての“クルマ”とは真逆の柔らかいイメージの作品にしようと思った時に、土器とか土から出てきたモノを描いたら楽しいんじゃないかなと思って、縄文土器をテーマにした作品に仕上げました。最初から、何を描くかしっかり決めず、自由な気持ちで描きました。でも、描いても、描いても、なかなか終わらなくて(笑)。思っていた以に、時間がかかっちゃいました」 今回の作品の中でこだわった部分、それは片桐さんの好きなモノへのこだわりといっても過言ではないよう。 「僕は、縄文時代が好きということもあって、今回のモチーフに選びました。縄文時代の火炎型土器の炎のカタチを、クルマのファイヤーパターンに見立てて、エネルギーのほとばしりを表現したり、フィアットならではの可愛らしさを中心に考えながら、縄文の良さを盛り込みました。また、僕は縄文にお祭り感みたいなものを感じるので、そういうおめでたい雰囲気や、賑やかな感じを表現しました。さらに、骸骨の部分は500X のヘッドライトの形と合わせて描いたら面白いかなと。ライトのマスキングを取った瞬間の、手書き部分と工業製品部分とのギャップがとても良かったです」 作品を制作する中で、いつも見慣れている500X に対して、思いもよらない発見があったとのこと。 「乗っているだけでは気づかなかった、細かい膨らみやヘコみや段差、各部分、各パーツ、ひとつひとつしっかりとデザインされていることを、刷毛を置いた瞬間に強く感じました。起伏というか、豊かな面やシルエットを、改めて実感できたと思います。クルマにペイントすることってなかなかないことなので、今回の作品制作はとてもいい経験になりました。それにしても、本当に難しかったですね」 「あと、刷毛を使って手描きで描くことで、柔らかさというか、温かさというか、そういったことを表現できたと思います。いま、デジタルで何でもできてしまう時代ですけれど、手でひとつひとつ描いたアナログな感じが、フィアットには合っていると感じました。土器や土偶などは、何千年も前の人が作って、後世に語り継いでいったもの。フィアットのクルマも、昔から受け継がれているアイデンティティを守りながら、ひと目でそれとわかるデザインを象っている。そういった部分も、縄文時代の土器や土偶と結びつくような気がしています」 作品のタイトルはJOMON 大胆かつ繊細に、様々なモチーフが描かれた500X。今回の作品のタイトルを聞くと、ズバリ「JOMON(縄文)」と答える片桐さん。そこには、縄文時代好きならではの熱い思いがあるようです。 「土器ってあくまでも器なんですけれど、縄文土器って北海道から沖縄まで全国で発掘されていて、しかも地域によってデザインもカタチも様々。こんなにバラエティ豊かな立体物って、世界でも珍しいと思いますよ。今回の作品の中にも描いた“火炎型土器”に関しても、信濃川流域だけで500年間作られていますからね。1 万年の長きにわたって土器が作られていたと思うと、その時代の豊かな精神性みたいなものを感じます。土偶には国宝に認定されているものも結構あるので、そろそろ世界遺産になってもらいたいですね。今回500X に描いたアートも、縄文時代の素晴らしい文化も、世界の人たちに知ってもらえると嬉しいですね」 数日の間、500X とじっくり見つめ合う時間を過ごした片桐さん。その中で、フィアットのデザインについて、改めて興味が深まったよう。 「500 と500X って、大きさもデザインもパーツも全然違うのに、ちゃんとフィアットのデザインに見えるのが、本当に不思議ですよね。顔つきだとは思うんですけどね。絶妙だなぁと思います。今回ボディにアートを描くことで、フィアットのクルマが持つデザインの素晴らしさを再確認しました。塗りやすい部分があったり、逆に塗りにくい部分があったり。触って、面を感じるイメージ。これは、ヨーロッパ車ならではというか、フィアットならではのカタチの面白さだなと感じましたね。クルマって、タイヤがここにあって、ドアがここにあってといった基本的なルールがたくさんあるじゃないですか。しかも、時代によって、安全面とかいろいろなルールも変わるし。その中で、このフィアットらしいカタチをずっとキープできているということは、フィアットのこだわりというか、譲れない部分だと思うので、それを実感できたのはとても興味深かったですね」 続けて、フィアット車の魅力について話しをする片桐さん。 「500X をひと言で例えると“THE ITALIA”。日本人がこのデザインを作るのは、やっぱり無理ですもん。こういう風にデザイン性が光るイタリアのモノづくりって、日本とはまったく異なるコンセプトがあるからなんでしょうね。日本にも驚くようなデザインのクルマがありますけど、フィアットはフィアットでしかない。輸入車って、高級だとかスピードが出るとか、ブランドごとにしっかりとした特徴があるものが多いと思うんですけど、その中でもフィアットは大衆車というポジションでありながら、これだけのデザイン性が発揮できている。これって、本当にすごいことだと思いますね」 「制作中、この500X の作品に粘土を盛ったらどうなるんだろうとか、2.5 次元的なレリーフにしたいなぁとか、考えちゃいましたね。クルマに絵を描いたり、モチーフを付け加えたりすると、ともすればそのクルマの個性を消してしまうこともあると思うんですけど、何をしても、どんな絵を描いてもフィアットはフィアットですからね。それと、フィアットは、道具を超えた愛着みたいなものが湧いてくるんです。クルマって、基本的には移動手段じゃないですか。日常を便利にするものっていうか。そんな、移動自体をレジャーにしてくれるっていうか、楽しみのひとつにしてくれるっていうか。そういった点も、ファンを魅了する部分なんですよね」 今年アーティスト活動20 周年を迎え、6 月には台湾での個展、そして今年度中には日本での個展を開催したいと意気込みを語る片桐さん。 2019 年は、アーティストとして、俳優として、そしてコメディアンとして、さらなる飛躍の年になること間違いなし!今後の片桐仁さんの活躍に、期待がますます高まります。 ※片桐仁さんのインタビュー第1弾はコチラ。第2弾はコチラ。 #MYFIRSTFIAT with 片桐仁 キャンペーンサイトはコチラ […]

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500Xが、わが家にやってきた!片桐 仁さんインタビュー Vol.02

俳優、彫刻家、コメディアン、そして父親と多彩な顔を持つ片桐仁さん。 最近『500X』を家族に迎え、現在フィアットのキャンペーン「#MyFirstFIAT」に出演中の片桐仁さんへのインタビュー第2弾。今回は、アートとの出逢いやこだわり、そして俳優の仕事について、根掘り葉掘り伺いました。     アートに目覚めた子供時代 現在、不条理アート粘土作品展「ギリ展」を全国で順次開催している片桐仁さん。俳優としてはもちろん、アーティストとしても積極的に活躍している片桐さんに、アートとの出逢いについて聞いてみました。 「僕は、とても「不用意な子」でしたね。まあ、ウチの子供みたいな感じで(笑)。 例えば、田んぼに自転車ごと突っ込んで泥だらけになったり。そんな僕が子供の頃に好きだったのは、ウシガエル捕まえたり、ザリガニ捕ったり、虫捕りしたりすること。とにかく、外で遊んでいましたね。 あと、子供の頃から絵を描くのは好きでしたね。粘土遊びとか、木を彫ったりとか、そういうのも好きでした。 なかでも、とても印象的だったのが幼稚園の時。たまたま描いたロケットの絵が賞を獲って、郵便局に貼り出されたんです。それから、小学1年生の時に描いたニワトリの絵が金賞を獲ったり。唯一、周りから褒められるのが絵だったので、子供心に「それだけ、がんばろう!」と思ったのを、いまでも憶えています」     アートに大切なのは、笑いの要素 自身の作品にさまざまなアイデアを盛り込んでいる片桐さん。そんなアートを生み出す上でこだわっているポイントは、何かあるのでしょうか? 「僕が作品を制作する上で大切だなぁと思っているのは、笑いとアート性。現代美術の作品の中にも、クスッと笑えるものって結構あるじゃないですか。だまし絵とか。そういうのが好きなんですよね。 日常的に使う物に粘土を盛って作った僕の作品には「使いにくい!」っていう笑える要素があると思うんです。しかも、それを「持ち歩く」っていうのもアートだと思いますね。 ときどき、子供の同級生に「なんで、こんなの使うの?」って言われることがあるんですけど、そんな時には「なんで、そんな普通のこと言うの」って返しています(笑)。 僕の場合は、作品自体が名詞みたいなものですからね。 そもそも、粘土作品を作り始めたのは、雑誌の連載がきっかけ。気がつけば19年間で約180作品も制作しました。 「あの時、こうだったなぁ」とか「楽屋で作ったなぁ」とか思い出も含めて、全部思い入れはあるんですけど、評判が良かったのは1作目の「俺ハンテープ台」。 これを初めて見た時、連載誌の担当者が「毎月こういうのを作るんですか?」って、とても驚いていました。編集部の人たちにも評判が良かったので、初めの頃は自分の顔ばっかり作っていましたね。 あと、スゴく憶えているのは「カエルちゃん」。この時は、モーレツにカエルが作りたくて、ガラケー(携帯電話)をベースに作っちゃったんですよね。これを首から下げてたら「なんで、首からカエル下げてるんだ?」とか言われて。「いや、電話だから携帯しないと」って。これが、役者仲間にものすごく評判が良かったんです。 獅子舞の顔をしたインスタントカメラ「マイしし」も好きですね。これは、カメラマンさんがフード被っている時、獅子舞みたいになるっていう。そういうイメージで作りました。これで使ったインスタントカメラは、嫁さんから奪ったものなんですよ(笑)。 初期の作品は、クリーチャーっぽいものが多かったんですけど、この頃からカエルとかカニとか、実はシンプルなものが意外と面白いんだなと思い始めましたね」 写真/大坪尚人/講談社   インスピレーションを刺激したアーティストたち 美術大学出身の片桐さんには、さまざまな分野で影響を受けたアーティストがいるとか。どんな人たちに影響を受けたのか?詳しく聞いてみました。 「影響を受けたアーティストは、たくさんいますね。 フィギュアの世界だと、造形作家の竹谷隆之さん。竹谷さんが作るクリーチャーとかが好きだったので、同じ粘土を買って、同じヘラを使って。最初はマネしてましたね。 ある時、幸運にもご本人にお会いする機会があって、工房にもお邪魔したんですけど、いまでも同じ道具使っているんですよ、何年も、何年も。もう、感激でしたね。 それと、サルバドール・ダリにもとても影響を受けました。初めてダリの作品を観たのが、なぜか彫刻展だったんですね。 本当は絵が見たかったのに、彫刻ばっかりで。だけど、そこで観た「象(別名:宇宙象)」っていう作品の立体版があったんです。これは、衝撃的でしたね。 ダリの絵って、めちゃくちゃスゴいじゃないですか。「引き出しのあるミロのヴィーナス」とか、立体になってもスゴく良くって。実際には、ダリの絵を観たことがなかったんだけど、 何かうねりのようなシュールレアリズムのエネルギーが生で感じられて、ある意味絵よりスゴいなって思って。絵も感動するけど、立体って面白いなぁって。ダリは、そんなきっかけをくれたアーティストです。 あとは、ロン・ミュエック。人間そっくりの作品が、ちょっと不気味で。大きかったり、小さかったり、写真で見るとサイズがわからないんですけど、とにかくインパクトが強い。例えば、4メートルくらいある胎児の作品とか。ああいう作品を観ると、本当にスゴいなぁと思いますね。 そうそう、実は僕、ゴッホが好きで油絵がやりたかったんです。 なかでも、ギュスターブ・クールべっていう画家が好きで、僕もスカンブルっていうペインティングナイフを使ってグイってと色を重ねる技法で、キャンバス上で油絵具を混ぜたりして。 でも、だんだん厚塗りになって、左官屋さんみたいになってきちゃって。先生から「お前は筆を使え」って言われたりして。もう、漆喰(しっくい)を塗るみたいになっていましたね。周りからは「もう、それ彫刻じゃん」みたいに言われたりしてました(笑)」     アートは、とっつきやすいクリエイティブ 子供のように目を輝かせながら、楽しくアートの話をする片桐さん。ところで、片桐さんにとって、アートとは一体どんな存在なのだろう? 「アートっていう言葉が持つ世界が広すぎて、人によっていろいろな解釈があると思うんですよね。僕にとってアートは、とにかく“とっつきやすいクリエイティブ”。 大人から子供まで笑える。で、クイズみたいに「これは何だ?」ってなる面白さがある。持ち歩く面白さもあるし「それ何?」って興味を持ってもらえる不思議さもある。 いつも持ち歩いている作品は、僕にとっては、いわばコミュニケーションツール。 初対面の先輩の役者さんって、正直どう喋ったらいいのかわからないじゃないですか。でも、向こうから「それ、気になるんだよねえ」とか言われて。それがきっかけで、会話が弾んだり。そういうきっかけを作ってくれる、メリットもあるんですよ。 ときどき、子供たちの粘土教室をするんですけれど、その時もうまく作ろうとしなくていいと、子供たちに言っています。うまく作れなくても「何か」になる。「言葉にならない何かがあるはずだから」ということで作ってもらっています。 泥んこ遊びの延長というか、触って感じること自体が大事かなと思っています。 アートって、その人のライフワークだったり、人生を映し出すものだったりする。いろいろな素材を使って、いろいろな作品を作る人は、いろんなことを考えている。 日常を生きる中で、新しい考え方に出逢えるきっかけになると思うんです、アートって。いろんなことを楽しめる、面白がれるきっかけを教えてくれる、そんな気がします」     仕事のポイントは、楽しむこと 多彩な活躍の中でも、役者としての活躍がめざましい片桐仁さん。コミカルな演技はもちろん、クールな役もこなす「役者・片桐仁」は、どのように仕事と向かい合っているのか?その思いを聞いてみました。 […]

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500Xが、わが家にやってきた! 片桐 仁さんインタビュー Vol.01

芸人、役者、アーティストと、多彩な才能を発揮するタレントの片桐仁さん。 最近『FIAT 500X』のオーナーになった片桐さんへのインタビュー第1弾。 今回は、家族のこと、そして新しく家族になった『500X』のことを中心に、いろいろなお話を伺いました。     家族がいるから、まいにちは楽しい ドラマ、舞台、そしてバラエティーと、多忙な日々を過ごす片桐仁さん。そんな片桐さんにとって、家族とは、そして家族と過ごす時間とはどういう存在なのでしょうか。 「やっぱり自分を構成する大きな要素ですよね。家族がいるから、いまの自分がある。そう思います。まぁ、ときには煩わしく感じることもなくはないですけど(笑)。 あと、家族で出かけることや、昔親に言われて嫌だったことなんかも、実は大人になるためになくてはならないものなんだなぁと思うようになりましたね。 僕の場合、職業柄休みも不規則だし、スケジュールを自分でコントロールできないので、家族と過ごす時間も少なくなりがちなのですが、嫁さんがいろいろ計画してくれるので、本当に感謝しています。 仕事に追われている時には「あんまり会ってないね」とか「あんまり喋ってないね」と言われることもあるので、今回新しく家族になった『500X』に乗って、みんなでドライブできたのは、とても楽しかったし、いい体験でした」     大切なのは夢中になれるもの 家族との時間を、とても大切にしている片桐さん。 そんな時間の中で、特に大切にしているポイントは何なのだろう? 「子供が夢中になっているものを、むやみに止めちゃいけないなぁって思っています。ときには、止めますけど(笑)。でも、できるだけそうしようと考えています。 子供が何に興味を持つかわからないし、親としては夢中になれるものを見つけ出して欲しいという思いもありますからね。なので、そういうものを探す手伝いをしてあげられたらいいなって思っています。 でも、最近子供たちがスマートフォンでゲームばかりしているので「それはなぁ〜」と思っちゃうんですけど、これもコミュニケーションツールのひとつだし。子供と同じゲームをやっていて、嫁さんから「お風呂に入って!」と怒られることもあったり。 とにかく、子供たちが何か夢中になれることを探し出してくれることを願っています」     500Xは家族の距離が近くなるクルマ 片桐さん家族が『500X』に乗って、初めての遠出をした今回のドライブ。 その時、車内はどんな雰囲気だったのでしょうか。 「子供たちが、いつものように小競りあいしていました(笑)。クルマの中って、家よりも世界が小さいから、もうくだらないことでも楽しいですよね。 今回のドライブは撮影だったにもかかわらず、家族全員まったく緊張感がなくて。日常感しかなかったですね。 そういう空気感も『500X』が作ってくれたのかもしれません。 『500X』は、コンパクトだからみんなの距離感も近いし、家族4人で乗るのにちょうどいい。上の子も大きいけど、後ろの席でも全然狭さは感じなかったですね。 嫁さんも、初めて乗ったクルマという感じがすぐになくなって「すごく運転しやすかった」って言っていました。 しかも、荷物も結構積めるので、今回みたいなピクニックにもいいですし、コンパクトで駐車場にも停めやすいので街乗りも心配ないし。普段乗りにもピッタリですね。 『500X』がやって来てからのまいにちに、嫁さんも子供たちもワクワクしていると思います。あっつ、もちろん僕も」     欧州車はアーティスティック この度『500X』を家族に迎えた片桐さん。 実は、以前、とても気になっていたフィアット車があったとか。 「僕はもともと、ヨーロッパのクルマが好きなんです。日本車にはないデザインとか色とか。パーツひとつに至るまで、こだわり抜くみたいなところが、やっぱりいいですね。 昔『フィアット ムルティプラ(1998年モデル)』を、本気で買おうと思ったことがあったんです。 日本車には絶対にないあのデザイン。前列と後列にシートが3つずつのインテリアのレイアウト。「こんな変わったクルマ、なかなかないなぁ」って思いましたね。 長男が生まれたばっかりだったので、真ん中の席に乗せて、僕と嫁さんと3人で全列に並んでいたらかわいいだろうなって想像したりして。 でも、ボディサイズが大きくて駐車場に入らないということがわかって、諦めざるをえなかったんです。 とにかく『ムルティプラ』をはじめ、ヨーロッパのクルマってアーティスティックな感じがするんですよね。 アートって、その言葉が持つ世界が広すぎて、人によって捉え方が違うと思うんですけど、僕にとってアートとは「とっつきやすい」もの。 僕の作品もそうですけど、大人から子供まで楽しめる面白さがあるというか。身近なものだったり、普段持ち歩ける楽しさだったり。「それなに?」って興味が湧く。そういう作品が好きですね。 アートは、コミュニケーションツール。僕は、そんな風に思っています」     独自の感性でアート作品の制作や、コメディアン・役者として演技に打ち込む片桐さん。 『500X』と過ごす日々の中、どんな変化があるのか、どんな発想が生み出されるのか。これからの片桐さんの活躍にも大注目です。   ※片桐仁さんのインタビュー第2弾はコチラ #MYFIRSTFIAT with […]

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オーナー紹介〜娘が生まれて、僕のFIATが家族のFIATになりました

文=田代いたる 写真=太田隆生   500Xで友人のカフェを訪ねて 松本さんファミリーはサッカー好きのご主人・考史さんと、妻の明子さん、娘・多未ちゃんの3人家族。この日、ご家族の姿は自宅からクルマで15分ほどの『オクムサ・マルシェ』にありました。ここは食事や喫茶ができるほか、地元の食材や工芸品を扱う話題の店。実はマルシェのオーナー、浅見敦さんは10代の頃にフットサルチームで考史さんとボールを蹴り合った仲で、3年前のオープンの際にも、店づくりのDIYを一緒に手伝ったのだそう。2人は笑顔で語り合っています。 そして今年4月に考史さんが家族のために購入したクルマが500Xです。     乗り継いだ2台のフィアット 今年で40歳になる松本考史さんは根っからのFIAT好き。初めて出逢ったのは、20代のときで、当時を懐かしそうに振り返ります。 「プントでしたが、もうひと目惚れ。たまたま雑誌を見ていたらHGTアバルトが掲載されていまして。それで、カタログだけ見て、試乗もせずに購入してしまいました。25歳の頃です。気に入ったのはデザインと、それからスペック的な部分も。ユーザーの方のレビューを読んで、それでもう『これだ!』と思ってしまいました」。 2台のプントを乗り継いだ考史さん。やはりFIATが好きということで、次に選んだのはパンダでした。 「その頃はまだ独身で、ラフに車を乗り回したいという気持ちが強くありました。道具感覚で乗るにはパンダのようなクルマがいい。そう思ったんです。気に入って、結局、10年ぐらい乗っていました」。     結婚は3年前。知人の紹介で明子さんと出逢い、ほどなく家族になりました。「趣味が多彩で、経験も豊富だったところに惹かれた」という明子さんに、「しっかりしていて自分に必要な存在と、なんとなく初めから感じていた」という考史さん。そんなおふたりの間で可愛らしく座る娘さんが多未ちゃん。今年9月に2歳になったばかりです。     家族が増えてクルマを乗り換えることに 「多未が生まれて、もっと広いクルマにすべきだと思うようになりました。いろいろ見て回る中で、やっぱり好きでしたから、フィアットが見に行きたくなって、おそるおそる『どうかなぁ』とディーラーへ行くことを妻に相談したら、すんなりOKを出してくれた(笑)」。 ディーラーは10年前にパンダを買ったとき以来の訪問でしたが、当時の営業担当が店長になってまだ在籍しており、さらにはメカニック主任も同じ人。「当時、サッカーの話をよくしていたからですかね」。2人とも、考史さんのことを覚えていてくれたそう。そのときに試乗したクルマが500Xでした。「10年前のクルマと比較したから余計にだと思うのですが、パンダとまた違うインテリアの質感にまず驚きました。走ってみるとFIATらしいエンジンのトルク感も感じられて、『いいクルマだなぁ』と。妻も、良さを認めてくれました」と笑顔で語る考史さん。明子さんも微笑みながら言います。 「私自身はクルマの知識が全くないのですが、主人のこれまでの愛(笑)というか、熱い思いはよく知っていましたから」。     最近では、明子さんも時々、500Xを運転する機会があるそう。 「安定性をすごく感じます。運転しやすい気がする」。考史さんも「そう、確かに」と応えます。「最初は3ナンバーですし、全幅も広く、見た目でも大きいと思っていたのですが、乗ってみると小さく感じるというか、取り回しの良さを、私も実感しました。大きいけれど、パンダに乗っているときと、それほど変わらない感覚で運転できる。先日、軽井沢に3人で行ったのですが、山道でも走りやすさを実感しました。ターボのパワーに余裕を感じましたし、長時間、座っていても少しも疲れなかった。やっぱりシートがいいんです」。     たくさんの経験があれば、人生の幅もグッと広がる 軽井沢を目指した理由は、『おもちゃ王国』があったから。体を動かすことが大好きで、テレビに出てくるキッズキャラクターもお気に入りの多未ちゃんに喜んでもらおうと家族で向かいました。「楽しかったよね?」と愛娘に問い掛ける明子さん。多未ちゃんもお母さんの優しい声に、穏やかな表情で応えます。すると真顔になって考史さん。 「個人的な意見ですが、幼いうちから、他人と違うものに触れさせるって意外と大事だと思うんです。いい経験になる」。そうして育まれるのは感性。多未ちゃんの将来にきっと、物を言うはずです。 「他人と同じである必要は全くないということですよね。たくさんの経験があれば、人生の幅はグッと広がる。そこは大切に育てていきたい」。 「こだわりある主人のお陰で、私の世界も広がりました」。今度は明子さんが真顔になりました。   相棒500Xと共に迎える、新たな命 愛娘の将来を見据えつつも、ハッピーな日々を送る松本さん一家。明子さん、実は現在、妊娠7カ月とのこと。「予定は12月です」と考史さんが言えば、「多分、男の子」と明子さん。 「出かけるところもきっと変わってきますよ。男の子ならキャンプは連れていきたいですし、サッカーも一緒にやりたい。多未は今も気が向けばボールを蹴ってくれて、それはそれで嬉しいんですけど(笑)」。 そう言って多未ちゃんの頭を優しく撫でる考史さん。500Xとともに暮らす、松本ファミリーの夢は広がる一方のようです。 『オクムサ・マルシェ』 店のコンセプトは「小さな道の駅」。都内でグラフィックデザイナーをしていた浅見さんが、東京出身の奥様と一緒に地元に戻り、実家の農機具倉庫を改造して2014年オープン。1階がテーブル席と食材の販売、2階が工芸品ギャラリーとフリースペース。30年以上蕎麦屋を営んだお祖父様直伝の蕎麦料理や、地元の有機農家の食材を使った薬膳料理が評判。   SHOP DATA 店名 『オクムサ・マルシェ』 住所 埼玉県入間郡越生町小杉756 電話番号 080-9973-5457 営業時間 11:00〜17:00 定休日 水〜金曜   […]