アイデア満載の元祖・独創的コンパクト
初代Panda
デザイン界の巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが生み出した初代Panda。
FIAT 126と同等の重量と生産コスト実現という条件の中、
新たな小型車の設計に着手したジウジアーロ。
開発費と製造コストの低減のため、すべての窓を平らな板ガラスにするなど、
これまでになかったアイデアを投入。
その結果生み出された、直線と平面による独創的なデザインが、
いまでも唯一無二の存在感を醸し出しています。
さらに、パッケージングの鬼才であるジウジアーロらしく、
簡潔ながらもスペース効率に優れた、独創的なデザインが完成しました。
そんな名車を生み出したジウジアーロは、
Panda発表当時「Pandaは、自分の最高傑作だ」と語っていたそうです。
なお、発表当時、
フロントの左側にFIATロゴが描かれている最高出力30psの『Panda 30』、
右側に描かれている最高出力45psの『Panda 45』という、
エンジンの異なる2種類のモデルが誕生しました。
ちなみに、日本に正規輸入されたのは『Panda 45』だったそうです。
そんな初代Pandaは、1980年のデビュー以来、
基本スタイルはそのままに、 20年にわたり生産され続けました。
1986年に大きなマイナーチェンジがあり、その前後で
前期型は「Serie1(セリエ1)」、後期型は「Serie2 (セリエ2)」と呼ばれています。
この仕様変更では、樹脂製のグリルや新たなエンジンの採用、
メーター類が大きくなるなど、エクステリア、インテリアともに、
様々な部分において大きな変更がされました。
さらに、派生モデルとして『Panda VAN』『Panda 4×4』、そして『EVモデル』なども登場。
Pandaは、コンパクトカーの新たな可能性を生み出す、特別なモデルとなりました。