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所有することそれ自体がワクワク感じられる 500e OPEN

日常を少し特別にする、フィアット『500e』。オーナーの柳田理恵さんが選んだ理由は、コンパクトで扱いやすく、運転するたびに気分が上がる存在だから。海老名市・副市長という肩書きを持ちつつも、クルマについて語るときは、あくまでもひとりのフィアット好きの女性。そんな柳田さんの『500e』ライフをご紹介! […]

フィアットが似合うシエナの風景:歴史、文化、そしてドルチェヴィータ

中世の面影が色濃く残る街、シエナ。フィアットオリジナルカレンダーの9〜10月には、ピアッツァ・デル・カンポに佇むFIAT『グランデ パンダ』が登場。歴史的な美しい街並みとモダンなクルマが融合する、甘く美しいシエナの時間を感じてみませんか。 […]

バール気分をおうちで! プロのバリスタに教わる、おいしい本格カプチーノの作り方

イタリアの朝は、バールでエスプレッソから。そんなイタリアの日常にちなんだ限定モデル『600 Hybrid Crema Cappuccino』が登場! カプチーノ作りに重要な“クレマ”色の限定車が登場したのを機に、バリスタ直伝「おうちでできる本格カプチーノ」の作り方をご紹介! クレマやミルクフォームづくりのコツを知れば、あなたのキッチンがバールに早変わり。イタリア流の豊かな時間を味わってみませんか? […]

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「フィアットと出会って、人生が広がった」大坪さんが語る『500C』との物語

スタジオジブリ作品『紅の豚』に憧れて知った“赤いフィアット”。ひょんな出会いから手に入れた『500C』は、大坪さんの日常を一変させました。学生時代に胸に秘めていた夢、ドライブの楽しみや仲間との出会い、書道の再挑戦、地元でのカーイベント運営まで。クルマはただの移動手段ではなく、新しい扉を開いてくれる存在だといいます。富山に住む彼女に『500C』との物語をうかがいました。   映画『紅の豚』から始まった憧れ   フィアットとの出会いについて教えてください。   「ジブリの『紅の豚』が大好きで、主人公が乗ってる赤い飛行機にずっと憧れてたんです。調べてみたらイタリア製の航空機エンジンを積んだ飛行機がモデルになっていると分かり、そこから色々と探してるうちに“フィアット”というクルマがあるのを知ったんです。しかもフィアットにも赤いボディカラーがあり、“あ、これだ!”と惹かれていきました」     その時はもうクルマに乗っていましたか?   「いや、その頃はまだ学生でしたね。社会人になってからは平凡な軽に乗ってたんですけど、ガソリンスタンドで給油してた時に偶然フィアットを見かけて、“あ、あのクルマだ!”と。そこからフィアットが頭から離れなくなり、次は絶対にフィアットに乗ると決め、お金を貯めて、5年前にようやく手に入れました」   欲しかったクルマを手に入れてどうでした?   「クルマに愛着が湧くようになりましたね。洗車もそれまでは洗車機に突っ込んで雑に拭くだけだったんですけど、今は完全に手洗い。多いときは週2回、雨が降ったらすぐ洗う(笑)。周りから“やりすぎだろ”って言われるくらい大事にしてます」     運転の機会も増えましたか?   「めちゃめちゃ運転するようになりました(笑)。もともと運転自体は好きだったんですけど、わざわざドライブに出かけるってことはなかったんです。それがフィアットに乗るようになってからは、1年目で2万5000キロ、2年目も2万キロくらい走りました」     それはすごいですね。どこに行ったんですか。   「東京、大阪、京都、長野とか、とにかく行きまくりました(笑)。前までは東京や大阪行くときは電車だったんですけどね。近場を意味もなくグルグル走ったり、クルマの写真を撮ってインスタグラムにアップしたりするようになりました」   >>>自分だけの空間、ストレスも吹き飛ぶ時間   […]

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“フィアット愛”が富山に集結!笑顔と彩りに満ちた「フィアットリトリート富山2025」レポート

富川さんの情熱から生まれた手づくりイベント   フィアットオーナーたちによるファンミーティング『フィアット リトリート富山 2025』が開催されました。会場となったのは、富山湾を望む絶景のロケーション「ミラージュランド」。このイベントは、『500 ARANCIA(アランチャ)』に乗る地元・富山の富川さんご夫妻が企画・主催しているもの。今回で3回目の開催となった今年は、なんと約140台のフィアットが各地から集結!会場はフィアットを愛する人々の笑顔と活気で包まれ、大盛況となりました。その模様をレポートします。     フィアット愛が高じて、自らイベントを主催するまでに至った富川さんファミリー。普段は『セントベリーコーヒー』というコーヒー店を営んでいて、土日は仕事でイベントに参加できないことも多かったそう。
「それなら自分たちで地元でやってしまおう」と一念発起。北陸では数少ないフィアットイベントとして定着し、今年で3回目を迎えました。年々規模が拡大し、今回は全国から約140台がエントリー。地域密着型でありながら、大規模なイベントへと成長しています。   ボディカラーごとに停車位置を決めているのも同イベントの特徴。カラフルな中にも統一の取れた景色が広がっていました。   会場となったのは、富山湾沿いに位置する遊園地「ミラージュランド」。潮風が心地よく吹き抜ける開放的な空間で、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気が魅力です。
遊園地の協力もあり、広々とした駐車場を使用できるほか、園内の大観覧車は、イタリアの国旗“トリコローレ”に彩られ来場者を歓迎。初回開催時に自前でカッティングシートを貼って装飾したことがきっかけで、ミラージュランドから正式にゴンドラ装飾の許可を得るという、ほのぼのエピソードも生まれました。     このイベントのもうひとつの魅力は、大人も子どもも楽しめるユニークなゲーム大会。
たとえば小学生時代を思い出す「綱引き大会」や、目測で2kgのコーヒー豆を量り当てる「2kgを作れ競争」、お箸で小豆を隣の皿に運ぶ「あずき運び競争」、さらに恒例のビンゴ大会など、会場のあちこちで笑顔と歓声があふれていました。     主催者・富川さんの人柄と、フィアットオーナー同士のフレンドリーな交流が、このイベントをより温かいものにしています。朝10時の開会から15時の閉会まで、ゆるやかで和やかな空気が流れ、初参加でも自然と輪の中に溶け込めるような雰囲気がありました。   それでは参加されていたフィアットオーナーさんをご紹介しましょう。   >>>個性豊かなオーナーたちの“フィアット物語”   […]

FIATがヨーロッパで展開する電動マイクロモビリティ 『Topolino(トポリーノ)』がミラノを彩る!高級靴下ブランドGalloとのコラボ車種で人々を魅了

FIATがヨーロッパで展開している電動マイクロモビリティ「トポリーノ」が高級靴下ブランド「ガッロ」とコラボ🚗🧦
4月に開催されたミラノ・デザインウィークでは、ガッロとのコラボによりデザインされたトポリーノが、ミラノの街を駆け抜けました!色鮮やかなトポリーノに街ゆく人も興味津々👀 今回はイタリアを代表する2ブランドのコラボについてご紹介🇮🇹 […]

シルクと家具、そして湖。コモで紡がれるイタリアの豊かな日常

コモ湖畔で出会った、イタリアの「ドルチェヴィータ」。世界のセレブに愛される湖の地で、シルク店オーナーや家具職人が語る“甘い生活”と“美しい生活”とは? FIATオリジナルカレンダー7・8月と共にご紹介します。 […]

LIFESTYLE

人生を彩るオレンジ色の相棒。中井さんの『500 Anniversario』ライフ

「フィアットが似合いそう」という上司の言葉   免許を取ったのは29歳のとき。軽自動車から乗り換えた初めての輸入車が、フィアット『500 Anniversario(アニベルサリオ)』でした。「フィアットって、ファッションとしてかわいいと思ってはいたけれど、詳しくはなかったんです」。そう語る中井奏奈さんは、オレンジ色のチンクエチェントと出会ったことで人生が大きく変わったようです。ボンネットの開け方もわからなかった5年前から、今では旧車をレストアするほどに。愛車“アニー”とともに旅をし、仲間と出会い、新しいことにトライする日々。クルマは人生を彩るパートナーだと教えてくれる彼女のストーリーを届けします。   『500 Anniversario』オーナーの中井奏奈さん。   『500 Anniversario』にはいつ頃から乗られているのですか?   「乗り始めたのは2020年9月からなので、もう5年になります。私にとって初めてのフィアット車なんです」   『500 Anniversario』を選んだきっかけを教えてもらえますか?   「実は免許を取ったのが遅くて、東京から地元の静岡に戻った29歳のときに取りました。その後、知り合いからかわいい軽自動車を譲ってもらい、10年ほど乗っていたんですが、あるときエアコンが壊れてしまって。買い替えを考えたとき、欲しいクルマがなかなか見つからなかったんです。そんなとき、前に勤めていた会社の上司が“フィアットが似合いそう”と言ってくれたことを思い出して。それがきっかけでフィアットを探し始め、ご縁があってオレンジ色の『500 Anniversario』に出会うことができました」     フィアットに乗る前はクルマに強いこだわりはなかったのですか。   「そうですね。クルマをファッション感覚で見ることはあっても、詳しくはなかったですし、知識もありませんでした」   実際にフィアットに乗り始めて、そのあたりの意識は変わりましたか。   「乗り始めて2年くらいはボンネットの開け方もわからないほどでした(笑)。でも、かわいいクルマなので愛着が湧いて、Instagramを始めて情報を集めるうちにオーナーさん同士が集まるイベントがあることを知ったんです。ひとりで乗っているだけでも楽しいのに、大勢で集まったらもっと楽しいだろうなと思って参加したら、回を重ねるごとに友だちも増え、クルマの知識も増えました。フィアットとの生活が楽しくて、楽しくて弾けてしまったという感じです(笑)」     『500 Anniversario』の気に入っているところを教えてください。   「『500C Anniversario』なので、“アニー”と呼んでいるんですけど、春から夏にかけてはアニーの季節なんです。緑が増えてきて、青空や草原、海…そんな自然の中でオレンジ色のアニーが特に映えるんです。インパネもオレンジなので、窓の外の景色とこのオレンジが合わさって、きれいなコントラストになるところがお気に入りです。“今、この道を走っている中で自分のクルマが一番かわいい!”って思いながら運転しています(笑)」   >>>次ページ 大切な存在、でも依存はしない   […]

NEWS

来場者の声も続々!フィアット最新モデルを体感した1日。「600 & DOBLO TEST DRIVE @ FIAT CAFFE BY 桜鏡」リポート

自然豊かな御殿場の「リストランテ桜鏡」で開催されたフィアット最新モデル『600 HYBRID』発売記念イベントの様子をレポート!自然あふれるロケーションでの試乗体験や1日限りのFIAT CAFFEも大好評。最新モデルに触れた来場者の生の声もぜひご覧ください。 […]

フィアットが似合うシエナの風景:歴史、文化、そしてドルチェヴィータ

中世の面影が色濃く残る街、シエナ。フィアットオリジナルカレンダーの9〜10月には、ピアッツァ・デル・カンポに佇むFIAT『グランデ パンダ』が登場。歴史的な美しい街並みとモダンなクルマが融合する、甘く美しいシエナの時間を感じてみませんか。 […]

バール気分をおうちで! プロのバリスタに教わる、おいしい本格カプチーノの作り方

イタリアの朝は、バールでエスプレッソから。そんなイタリアの日常にちなんだ限定モデル『600 Hybrid Crema Cappuccino』が登場! カプチーノ作りに重要な“クレマ”色の限定車が登場したのを機に、バリスタ直伝「おうちでできる本格カプチーノ」の作り方をご紹介! クレマやミルクフォームづくりのコツを知れば、あなたのキッチンがバールに早変わり。イタリア流の豊かな時間を味わってみませんか? […]

FIATがヨーロッパで展開する電動マイクロモビリティ 『Topolino(トポリーノ)』がミラノを彩る!高級靴下ブランドGalloとのコラボ車種で人々を魅了

FIATがヨーロッパで展開している電動マイクロモビリティ「トポリーノ」が高級靴下ブランド「ガッロ」とコラボ🚗🧦
4月に開催されたミラノ・デザインウィークでは、ガッロとのコラボによりデザインされたトポリーノが、ミラノの街を駆け抜けました!色鮮やかなトポリーノに街ゆく人も興味津々👀 今回はイタリアを代表する2ブランドのコラボについてご紹介🇮🇹 […]

シルクと家具、そして湖。コモで紡がれるイタリアの豊かな日常

コモ湖畔で出会った、イタリアの「ドルチェヴィータ」。世界のセレブに愛される湖の地で、シルク店オーナーや家具職人が語る“甘い生活”と“美しい生活”とは? FIATオリジナルカレンダー7・8月と共にご紹介します。 […]

“楽譜パン”が奏でる、サルデーニャ島の静かなドルチェヴィータ

Benvenuti(ようこそ)! イタリア人が愛してやまない街々を、ゆったり巡る旅へ。今回みなさんをお連れするのは、イタリア半島の西側、地中海の風が吹き抜けるサルデーニャ島です。セレブリティたちが集まるリゾートとコントラストをなす素朴な村に、真の“ドルチェ・ヴィータ”を求めて――。 […]

チンクエ テッレ探訪!リグリアの海に見た、真のドルチェヴィータ。

Benvenuti(ようこそ)! イタリアが誇る町を、ゆったりと巡る旅へ。今回皆さんをいざなうのはリグリア海沿いの「チンクエ テッレ」。イースター休暇を境に花が咲いたかのように賑う、5つの村からなる観光名所です。現地の人々は真のDolce Vita(ドルチェヴィータ=甘い生活)、Bella vita(ベッラヴィータ=美しい生活)をどのように捉えているのでしょうか? 郷土愛あふれる人々との対話から浮き彫りにします。   「Dolce Vita」がテーマの「フィアット オリジナル 2025年カレンダー」は、フィアット各モデルと、イタリア人自慢のスポットが印象的! 3月・4月は、かわいい顔して、しっかりモノの『600e(セイチェントイー)』と、リグリア地方の宝石と呼ばれるリゾート「チンクエ テッレ」。カレンダーのダウンロード方法は記事の最後に掲載しているので、ぜひチェックしてください!   海洋国家、海賊襲来…   幾重にも連なるトンネルを抜け、突然視界に広がる海。クルマ・列車そしてバスを問わず、車内には誰からともなく感嘆の声が上がります。   チンクエ テッレ(Cinque Terre)とはイタリア語で「5つの地域」を意味します。イタリア北西部リグリア州沿岸にある5つの村(モンテロッソ・アル・マーレ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオ・マッジョーレ)の総称です。   ローマ時代から小さな集落があったとされますが、海に向かって険しい傾斜が続く地形のため、それぞれが孤立した村でした。11世紀頃になると、海賊や侵略から逃れるため、人々は丘の上に住居を築き始めます。   チンクエ テッレの西から数えて2番目に位置するヴェルナッツァ。早くも11世紀初頭の文献には、リグーリア地方を中心に支配していた貴族オーベルテンギ家により、村が防御的拠点としの役割を果たしていたことが記されています。   12世紀に海洋国家・ジェノヴァ共和国が台頭すると、一帯はその繁栄を享受します。しかし、16世紀に入るとオスマン帝国から来る海賊の襲撃に悩まされることに。続く17~18世紀は比較的穏やかな時期でしたが、地理的孤立からの解放は、イタリア統一(1861年)後に始まった交通網の整備まで待たなければなりませんでした。   鮮やかなボディカラーの『Panda』には青い空と太陽がよく似合います。   1899年にフィアットを創業したジョヴァンニ・アニェッリ(1866-1945)も、早くからこの地の美しさに魅せられたひとり。モンテロッソ・アル・マーレの隣町レヴァントにあるヴィッラで毎年ヴァカンスを楽しんでいました。彼の孫でドルチェヴィータの体現者ともいえるジャンニ・アニェッリ(1921-2003)も、そこをベースにヨットを楽しんでいました。   春の日の午後。リグリア海を背に小休止する『Panda』。   一方で多くの人からリゾートとして注目されるようになったのは1970年代になってから。ユネスコの世界遺産に登録されたのは1997年のことでした。今やイタリア旅行をする人にとって憧れのディスティネーションですが、かくも波乱万丈の歴史があったのです。   コンパクト・クロスオーバーの『Panda Cross 4×4』は、傾斜が多い村々の暮らしにおける強い味方。   子ども時代の思い出を胸に   一帯の名物パスタソースである「ジェノヴァ風ペースト(ペスト・アッラ・ジェノヴェーゼ)」。そして代表的珍味「アンチョビの塩漬け」。それらを手作りするモンテロッソ・アル・マーレの食料品店『ペスト・ラブ・バイコ』は、ダヴィデ・ファルヴェッリ氏(1991年生まれ)が、地域の味に特化して創業したお店です。バイコ(baico)とはジェノヴァ方言でバジリコの意味。Pesto lab(ペーストのラボラトリー)の名前どおり店内の作業スペースを使い、バジリコはじめ原材料をカッラーラ産大理石製すり鉢で潰しています。   チンクエ テッレで唯一、ビーチを有する最西端のモンテロッソ・アル・マーレ。4月にはすでに海に入る人々の姿が。   ダヴィデ氏のもとで店をまもるアレックス・バルトロメイさんは、子ども時代を振り返ります。「夏は、父母とランチボックスを携えて海にやってきて、1日中過ごしていたものです」。そうした思い出を胸に、今日もビーチにほど近い店頭に立ちます。   モンテロッソ・アル・マーレの食料品店『Pesto Lab Baico ペスト・ラブ・バイコ』は、手作りのペスト・ジェノヴェーセ(バジリコ・ソース)で知られる人気店。作りたてのソースとアンチョビの塩漬けを手にするスタッフのアレックスさん。   […]

ドロミティ渓谷とその玄関口ボルツァーノ。イタリア人が愛するウインタースポーツの人気スポットへ!

ようこそ!イタリアの人気スポットをフィアットと巡るこだわりの旅へ。今回皆さんをお連れするのは、この時期ウインタースポーツで人気のドロミティ山脈と、その玄関口であるボルツァーノ。多様性に富む、イタリア北部の街の賑わいをお届けします。 […]

LIFESTYLE

イタリアの文化と伝統が生んだ逸品 最高級オリーブオイル「REDORO」の魅力を探る

戯曲「ロミオとジュリエット」の舞台であり、美しい景観が世界遺産にも登録されているイタリア北部の街・ヴェローナ。     その北に広がる緑豊かな地・グレッツァーナで、1895年に創業したオリーブオイルメーカーが「REDORO(レドロ)」です。 120年以上の技術と家族経営によって育まれた揺るぎない経営理念から生み出されたオリーブオイルは、まさに最高級の味わい。高い品質で知られるイタリアのオリーブオイルの中でも、REDOROは素材から生産まで“100%イタリア産”にこだわり、栽培から収穫、製造、瓶詰めまで、一切妥協のない商品づくりを続けています。 かつては、イタリア国内だけで楽しまれていましたが、90年代には世界へ進出。今では、信頼の逸品として、イタリアはもちろん、ヨーロッパ各国やアメリカ、そして日本など、世界中の人々から愛されています。     追究し続ける高い品質 REDOROの農園が位置するのは、ガルダ湖周辺の傾斜地。ガルダ湖は、オリーブ栽培の北限と言われる緯度(北緯45度)にありながら、高くそびえるアルプス山脈が北からの冷たい風を遮るため、年間を通して温暖な気候に恵まれています。 しかも「北イタリアの地中海」とも称されるこの地は、日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいため、オリーブが優しく芳醇な味わいに仕上がります。REDOROのオリーブは、こうした好立地で栽培されているのです。   REDOROの農園では栽培しているオリーブは、全部で6品種。それぞれの風味や個性を最大限に引き出すため、専門の職人が独自の調合でブレンドし、味わいや香りの異なる様々なオリーブオイルを製造しています。 また、多くの農園が行っている機械で木を揺すり実を落とす収穫は、オリーブの実を傷つけてしまうことがあるため、REDOROのオリーブはすべて手摘みで収穫。 最高品質のオリーブオイルを生み出すため、効率よりも品質を重視した伝統の収穫方法が受け継がれています。     なお、REDOROでは農園と同じエリア内に搾油所が設置されているため、収穫されたオリーブは新鮮な状態のまま、すぐに加工されます。 オリーブは、収穫した瞬間から酸化が始まるため、収穫後すぐに搾油できることはオリーブオイルの品質に大きく関わるのです。 農園から遠く離れた場所に搾油所を設けているメーカーも数多くあるなか、REDOROのように同じエリアに搾油所があることは、とても貴重なことなのです。     葉や枝を取り除き、洗浄されたオリーブの実は、オイルを抽出するために粉砕されます。 REDOROでは、オイルを抽出するためのオリーブの粉砕工程を、17世紀から受け継がれる伝統的な石臼挽き製法で行っています。 手間やコストの問題、そして多くの量を抽出できることから、多くのメーカーが機械での搾油を採用しています。しかし、オリーブの香りや鮮度を保つためには、オリーブの温度を30度以上の熱をかけないことが必要と言われており、機械での搾油ではこの条件をクリアすることが困難であるとされています。 石臼挽き製法では、27度以下の温度を保ったまま加工することができるため、より品質の高い搾油が可能となります。 REDOROが伝統の石臼挽き製法を守り続けているのは、高品質なオリーブオイルにこだわる証拠なのです。     サッとひとかけするだけで、高級料理店の味に   こうして完成したREDOROのオリーブオイルは、インターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC)の規定をクリアした、正真正銘のエキストラバージンオリーブオイルとなります。 味わいと香りのバランスが優れたオリーブオイルを存分に堪能するには、熱を加えずに食すのがポイント。調味料のように料理や素材にひとかけすれば、繊細な味わいのオイルが食材の味をより上品に引き立ててくれます。サラダやグリル野菜、白身魚のカルパッチョなどのシンプルな料理はもちろん、温かいスープやバニラアイスなどにサッとひとかけするだけで、いつもの料理を特別な一皿に変えてくれます。     また、REDOROオリーブオイルは和食との相性も良く、少量の塩とオイルを豆腐にかけたり、そうめんのつゆに少し垂らすことで、ひと味違ったおいしさに出逢えます。 なお、オリーブオイルの味わいと香りを長く楽しむためには、光と熱を避けることが重要です。黒色の瓶は光をしっかりと遮ってくれますが、なるべく暗く涼しい場所で保管してください。また、使用する際に瓶の取っ手を持つことによって、手の温度の影響を抑えることが可能です。     オリーブオイル消費量世界一の「イタリア生まれ」が証明する、品質の高さ オリーブオイルの生産量においては、現在スペインが第1位。しかし、消費量においてイタリアは、スペイン以上と言われています。 その理由は、イタリア人の食生活にオリーブオイルが欠かせないものだから。 ピザやパスタはもちろん、カプレーゼ、カルパッチョ、ミネストローネなど、イタリアでは数多くの料理にオリーブオイルが使用されます。また、イタリアの人々は、自国の食文化に誇りを持っているとともに、料理に使用するオリーブオイルにも強いこだわりを持っています。 そのため「イタリア生まれ」ということは、オリーブオイルの品質の高さを示す称号でもあるといえるでしょう。     REDOROのオリーブオイルを5名様にプレゼント 今回、このREDOROのオリーブオイルを5名様の方にプレゼントいたします。期間は2021年4月23日から5月26日まで、応募方法は専用フォームに必要事項をご記入いただくことで完了となります。応募はこちらから。 プレゼントするのは、「Biologica(ビオロジカ)」。     REDOROのオリーブオイル「Biologica」は、世界で最も厳しいと言われるイタリアの有機栽培認証機関「ICEA」によるオーガニック認証を受けた商品。REDOROでは、どの商品も有機栽培のオリーブからつくられていますが、本商品はオーガニックを追究する方に安心してお楽しみいただける、厳しい審査を通過した逸品です。 食文化だけでなく、ファッションやクルマ、芸術、建築、文学など、多くの分野で独創的な魅力が際立つイタリア。そんなイタリアの魅力がたっぷり詰まったREDOROのオリーブオイルの美味しさを、この機会に堪能してみませんか。 […]

CULTURE

ドライブにおすすめ! 現地ラジオDJが教えるイタリアの人気曲11選

日本からイタリアへ自由に旅行ができなくなってから1年近く経過し、「生活にイタリアがちょっと足りない〜」とイタリアが恋しくなっている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、ドライブ中にイタリアソングを聴くこと。イタリア生まれのフィアットを運転しながら、イタリアの名ポップを聴けば、イタリアでドライブしている気分になれますよ!     そんなフィアットでのドライブにお勧めのイタリアソングを選曲したのは、フィレンツェにあるFMラジオ局でイタリア人たちと生放送番組を続けて9年目を迎えるレギュラーパーソナリティーの小林真子です。番組ではアーティストをゲストに迎えることもあり、そのおかげでイタリア人ミュージシャンの知り合いも多い私が、イタリア人たちとあれこれ相談しながら、「イタリアで運転している気分を味わえ、なおかつ日本人の感性にも合いそうな曲」にこだわって選んでみました。 選曲は古き良きイタリア音楽から最近流行の曲まで幅広いジャンルに渡っているので、「この曲、懐かしい!」と思う方や、逆にそんな曲をむしろ新鮮に感じる世代の方もいるかもしれません。聴いているうちに「早くイタリアに行きたい!イタリアでドライブしてみたい!」という気持ちが沸いてくるようなイタリアソングをお楽しみください。         さあ、出発! 朝日を浴びながら旅先へ向かう午前中のドライブに       01. Ornella Vanoni – L’appuntamento (1970年)     イタリアの田舎生活を描くドキュメンタリー番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のテーマソングとして日本ではお馴染みの『L’appuntamento(ラップンタメント=逢いびき)』。耳にした途端、イタリアに瞬間移動した気持ちにさせてくれる曲は、朝の出発にぴったり。 歌っているオルネッラ・ヴァノーニは、ミラノ出身のイタリアを代表するポップミュージックの女王。現在86歳の彼女は、なんとまだ現役歌手なんです!2018年には新曲もリリースし、全国ツアーも敢行しました。全国ツアーでは幸運にもフィレンツェ公演へ行ったのですが、83歳になったオルネッラが熱唱する「逢いびき」は、年齢を重ねた歌声に深みが増していて感動的でした。彼女はおしゃべり好きでコンサートの間ずっと弾丸トークを続け会場を常に沸かせていたのですが、会場からひときわ歓声が上がったのはこの言葉。”Se si é curiosi non s’invecchia!”=「好奇心旺盛なら年を取らない!」86歳現役歌手のオルネッラが言うと説得力がありますね!     02. Takagi&Ketra – L’esercito del Selfie ft. Lorenzo Fragola, Arisa (2017)     キャッチーで耳に残りやすいメロディーとダサかわいいレトロなミュージックビデオが人気を呼び、2017年にメガヒットした『L’esercito del Selfie(レゼルチト・デル・セルフィー=セルフィー軍隊)』。音楽プロデューサードゥオのタカジ&ケトラが人気歌手ロレンツォ・フラゴラとアリサをフィーチャーした曲で、SNSに振り回される現代を風刺している歌詞がユニーク。イタリアの夜の街路をノリノリでドライブ!そんな気持ちにさせてくれる曲です。     03. Lucio Dalla -4 Marzo […]

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所有することそれ自体がワクワク感じられる 500e OPEN

日常を少し特別にする、フィアット『500e』。オーナーの柳田理恵さんが選んだ理由は、コンパクトで扱いやすく、運転するたびに気分が上がる存在だから。海老名市・副市長という肩書きを持ちつつも、クルマについて語るときは、あくまでもひとりのフィアット好きの女性。そんな柳田さんの『500e』ライフをご紹介! […]

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「フィアットと出会って、人生が広がった」大坪さんが語る『500C』との物語

スタジオジブリ作品『紅の豚』に憧れて知った“赤いフィアット”。ひょんな出会いから手に入れた『500C』は、大坪さんの日常を一変させました。学生時代に胸に秘めていた夢、ドライブの楽しみや仲間との出会い、書道の再挑戦、地元でのカーイベント運営まで。クルマはただの移動手段ではなく、新しい扉を開いてくれる存在だといいます。富山に住む彼女に『500C』との物語をうかがいました。   映画『紅の豚』から始まった憧れ   フィアットとの出会いについて教えてください。   「ジブリの『紅の豚』が大好きで、主人公が乗ってる赤い飛行機にずっと憧れてたんです。調べてみたらイタリア製の航空機エンジンを積んだ飛行機がモデルになっていると分かり、そこから色々と探してるうちに“フィアット”というクルマがあるのを知ったんです。しかもフィアットにも赤いボディカラーがあり、“あ、これだ!”と惹かれていきました」     その時はもうクルマに乗っていましたか?   「いや、その頃はまだ学生でしたね。社会人になってからは平凡な軽に乗ってたんですけど、ガソリンスタンドで給油してた時に偶然フィアットを見かけて、“あ、あのクルマだ!”と。そこからフィアットが頭から離れなくなり、次は絶対にフィアットに乗ると決め、お金を貯めて、5年前にようやく手に入れました」   欲しかったクルマを手に入れてどうでした?   「クルマに愛着が湧くようになりましたね。洗車もそれまでは洗車機に突っ込んで雑に拭くだけだったんですけど、今は完全に手洗い。多いときは週2回、雨が降ったらすぐ洗う(笑)。周りから“やりすぎだろ”って言われるくらい大事にしてます」     運転の機会も増えましたか?   「めちゃめちゃ運転するようになりました(笑)。もともと運転自体は好きだったんですけど、わざわざドライブに出かけるってことはなかったんです。それがフィアットに乗るようになってからは、1年目で2万5000キロ、2年目も2万キロくらい走りました」     それはすごいですね。どこに行ったんですか。   「東京、大阪、京都、長野とか、とにかく行きまくりました(笑)。前までは東京や大阪行くときは電車だったんですけどね。近場を意味もなくグルグル走ったり、クルマの写真を撮ってインスタグラムにアップしたりするようになりました」   >>>自分だけの空間、ストレスも吹き飛ぶ時間   […]

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“フィアット愛”が富山に集結!笑顔と彩りに満ちた「フィアットリトリート富山2025」レポート

富川さんの情熱から生まれた手づくりイベント   フィアットオーナーたちによるファンミーティング『フィアット リトリート富山 2025』が開催されました。会場となったのは、富山湾を望む絶景のロケーション「ミラージュランド」。このイベントは、『500 ARANCIA(アランチャ)』に乗る地元・富山の富川さんご夫妻が企画・主催しているもの。今回で3回目の開催となった今年は、なんと約140台のフィアットが各地から集結!会場はフィアットを愛する人々の笑顔と活気で包まれ、大盛況となりました。その模様をレポートします。     フィアット愛が高じて、自らイベントを主催するまでに至った富川さんファミリー。普段は『セントベリーコーヒー』というコーヒー店を営んでいて、土日は仕事でイベントに参加できないことも多かったそう。
「それなら自分たちで地元でやってしまおう」と一念発起。北陸では数少ないフィアットイベントとして定着し、今年で3回目を迎えました。年々規模が拡大し、今回は全国から約140台がエントリー。地域密着型でありながら、大規模なイベントへと成長しています。   ボディカラーごとに停車位置を決めているのも同イベントの特徴。カラフルな中にも統一の取れた景色が広がっていました。   会場となったのは、富山湾沿いに位置する遊園地「ミラージュランド」。潮風が心地よく吹き抜ける開放的な空間で、どこか懐かしさを感じさせるレトロな雰囲気が魅力です。
遊園地の協力もあり、広々とした駐車場を使用できるほか、園内の大観覧車は、イタリアの国旗“トリコローレ”に彩られ来場者を歓迎。初回開催時に自前でカッティングシートを貼って装飾したことがきっかけで、ミラージュランドから正式にゴンドラ装飾の許可を得るという、ほのぼのエピソードも生まれました。     このイベントのもうひとつの魅力は、大人も子どもも楽しめるユニークなゲーム大会。
たとえば小学生時代を思い出す「綱引き大会」や、目測で2kgのコーヒー豆を量り当てる「2kgを作れ競争」、お箸で小豆を隣の皿に運ぶ「あずき運び競争」、さらに恒例のビンゴ大会など、会場のあちこちで笑顔と歓声があふれていました。     主催者・富川さんの人柄と、フィアットオーナー同士のフレンドリーな交流が、このイベントをより温かいものにしています。朝10時の開会から15時の閉会まで、ゆるやかで和やかな空気が流れ、初参加でも自然と輪の中に溶け込めるような雰囲気がありました。   それでは参加されていたフィアットオーナーさんをご紹介しましょう。   >>>個性豊かなオーナーたちの“フィアット物語”   […]

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人生を彩るオレンジ色の相棒。中井さんの『500 Anniversario』ライフ

「フィアットが似合いそう」という上司の言葉   免許を取ったのは29歳のとき。軽自動車から乗り換えた初めての輸入車が、フィアット『500 Anniversario(アニベルサリオ)』でした。「フィアットって、ファッションとしてかわいいと思ってはいたけれど、詳しくはなかったんです」。そう語る中井奏奈さんは、オレンジ色のチンクエチェントと出会ったことで人生が大きく変わったようです。ボンネットの開け方もわからなかった5年前から、今では旧車をレストアするほどに。愛車“アニー”とともに旅をし、仲間と出会い、新しいことにトライする日々。クルマは人生を彩るパートナーだと教えてくれる彼女のストーリーを届けします。   『500 Anniversario』オーナーの中井奏奈さん。   『500 Anniversario』にはいつ頃から乗られているのですか?   「乗り始めたのは2020年9月からなので、もう5年になります。私にとって初めてのフィアット車なんです」   『500 Anniversario』を選んだきっかけを教えてもらえますか?   「実は免許を取ったのが遅くて、東京から地元の静岡に戻った29歳のときに取りました。その後、知り合いからかわいい軽自動車を譲ってもらい、10年ほど乗っていたんですが、あるときエアコンが壊れてしまって。買い替えを考えたとき、欲しいクルマがなかなか見つからなかったんです。そんなとき、前に勤めていた会社の上司が“フィアットが似合いそう”と言ってくれたことを思い出して。それがきっかけでフィアットを探し始め、ご縁があってオレンジ色の『500 Anniversario』に出会うことができました」     フィアットに乗る前はクルマに強いこだわりはなかったのですか。   「そうですね。クルマをファッション感覚で見ることはあっても、詳しくはなかったですし、知識もありませんでした」   実際にフィアットに乗り始めて、そのあたりの意識は変わりましたか。   「乗り始めて2年くらいはボンネットの開け方もわからないほどでした(笑)。でも、かわいいクルマなので愛着が湧いて、Instagramを始めて情報を集めるうちにオーナーさん同士が集まるイベントがあることを知ったんです。ひとりで乗っているだけでも楽しいのに、大勢で集まったらもっと楽しいだろうなと思って参加したら、回を重ねるごとに友だちも増え、クルマの知識も増えました。フィアットとの生活が楽しくて、楽しくて弾けてしまったという感じです(笑)」     『500 Anniversario』の気に入っているところを教えてください。   「『500C Anniversario』なので、“アニー”と呼んでいるんですけど、春から夏にかけてはアニーの季節なんです。緑が増えてきて、青空や草原、海…そんな自然の中でオレンジ色のアニーが特に映えるんです。インパネもオレンジなので、窓の外の景色とこのオレンジが合わさって、きれいなコントラストになるところがお気に入りです。“今、この道を走っている中で自分のクルマが一番かわいい!”って思いながら運転しています(笑)」   >>>次ページ 大切な存在、でも依存はしない   […]

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六本木ヒルズで開催された「アモーレ・ミオ イタリアンフェス」 リポート!最新モデル『600 HYBRID』も先行展示

イタリアの魅力が六本木ヒルズに集結!先日開催された「アモーレ・ミオ イタリアンフェス」では、FIATの最新モデル『600 Hybrid』『DOBLÒ』を先行展示。アレッティとのコーヒーワークショップや本場のフード&ドリンクで、まるでイタリアにいるような時間を体験!イタリア流“人生を楽しむ”ヒントが詰まったレポートをご紹介。 […]

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フィアットでもっと遊んじゃおう。アウトドアデイジャパン東京であそべて、やすめる2台の『Doblò(ドブロ)』を展示

ドライバーだけでなく、一緒に行く家族や仲間も元気にしてくれるクルマ。“あそべるドブロ”と“やすめるドブロ”とは!? 目的地でどんな楽しみ方ができるのか。ドブロを使った遊び方を提案したアウトドアデイジャパン東京のエキジビションの模様をレポートします。 […]

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西洋の書道「カリグラフィー」。美と知を兼ね備えたその奥深き世界へ。

「西洋の書道」と呼ばれるカリグラフィー。文字を美しく、自在に操るその技術は、趣味や学問の分野でも脚光を浴びています。そこでカリグラファーとして活躍され、作品が専門誌で紹介されたり、講師もされている浅岡千里さん(しかもフィアットオーナーさん!)にカリグラフィーについて詳しくお話をうかがいました。 […]

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20代女子、走行11万9000km。アンチエイジングで唯一無二を目指します。豊田さんの『500』ライフ

クルマと割り切れるような関係ではない   今回ご紹介するのは、都内に住む20代女性の『500』オーナー、豊田千沙都さん。世間ではクルマ離れが囁かれる世代にあって、豊田さんは『500 1.2 Pop』を“愛車”ではなく「うちの子」と呼ぶほどクルマに強い愛情を注いでいます。2011年式、走行距離11万9000kmでも、ボディはピカピカ。聞けば、アンチエイジングに力を注いでいるのだとか。そんな豊田さんのフィアットライフを覗かせてもらいました。   豊田さんがクルマを好きになったきっかけを教えてもらえますか。   「父親がクルマ好きだったので、自分もクルマに興味を持つようになり、F1を観たりもしていました。免許を取るときも父からクルマについて色々と教えてもらいました。クルマについてわかるようになってくると会話も弾みますし、父親と一緒に居られるうちにたくさん話せたらいいなと思っていたので、免許取得後に一緒にドライブしながらクルマという共通の話題で会話ができたのはとてもいい思い出です」   『500 1.2 Pop』オーナーの豊田千沙都さん。   フィアットとの出会いについて教えてください。   「大学の時にフォーミュラーカーを学生達でつくるサークルに入っていて、そこでマネージャーをやっていたんです。その大学の教授が『Panda』に乗っていて、色々と教わっていくなかで、クルマの文化のひとつとしてオーナーが集まるイベントがあるのを知ったんです。それで私もイベントに興味を持つようになりました。最初に参加したのはFIATピクニックだったんです! それぞれのオーナーさんの個性やこだわりがクルマに現れているところが面白かったですね。“そこ、こだわる?”みたいなものとか、“それどこで売ってるの?”みたいパーツを組み合わせて自分の個性を追求しているのを見て、面白いなって思いました」     大学時代からもう周りはクルマ好きの人が多かったのですね?   「多かったですね。輸入車好きの人もたくさんいました。だから私の周りではクルマ離れとかそういう感覚はなく、むしろ濃い人たちばかり見てきているので。MT車ばかりを乗り継ぎ、周りから“MT限定免許”と呼ばれている人とか(笑)。私は20歳で『500』を買ったんですけど、フィアットのイベントにいくと、20歳前後で最初に買ったクルマがフィアットという人たちが結構いるんですよ。フィアットは何かしらこだわりや面白いところがある人が購入していることが多いので話しても楽しいです。同じ頃にクルマを買っているから年式や走行距離もだいたい似たような感じで、何かあった時にどうしたらいいかとか相談もできるし、そういう仲間同士で集まってヤングオーナーミーティングをやっていた時期もあります」     大学卒業後はどうされたのですか?   「大学は静岡県だったのですが、卒業してから関東に移り住みました。『500』のリヤシートを倒して大きなゲーム用モニターやパソコンや布団など引っ越しの荷物を全部詰め込んで、弟が住む栃木まで自分で運転して行ったんです。『500』のラゲッジルームって結構荷物積めるんですよ。その後、東京に移る時も『500』が活躍してくれました」   引っ越しのときにはトランクに荷物を満載で新住居へ。『500』が頼りになったそうです。   「大学のときから社会人になってからも楽しいこと、辛いこと、環境を変えようとしたときもいつも『500』と一緒にいますので、もはや簡単にクルマと割り切れるような関係ではないですね。私のライフステージに寄り添ってずっと一緒にいてくれている特別な子なんです」   >>>次ページ 緊張する電話の時は車内へ   […]

LIFESTYLE

“楽しい”が次の楽しいを作る不思議なクルマ。安江さんの『500C Collezione 1957』ライフ

フィアットに乗るようになって、出会う人も行く場所も変わり、夫婦の会話まで変わったという安江さんご夫妻。お二人に変化をもたらした『500C Collezione 1957』と安江さんのフィアットライフをご紹介します。 […]

CULTURE

フィアットのクルマがやさしく見える理由。それはイタリアの価値観が深く関係していた!

フィアットの特徴である“かわいいデザイン”はどのように作られるのか? そんな疑問をデザイナーさんに直接聞くことができました。教えてくれたのは、『600e』の発表会のため来日したフィアットのチーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。『600e』の生みの親に、フィアットデザインが大切にしているものについて尋ねました。   その時々を大事にするのがイタリア流   カーデザインというのは奥が深く、どのように見えるかというのは主観であり、その印象は見る人によって異なるもの。そうしたなか、誰もがうなずく“かわいいデザイン”というのはどのように作られ、デザイナーはどのような想いでイメージをカタチにしているのか。ルボワンヌさんは言葉を選びながら、フィアットのデザイン哲学について話してくれました。   チーフデザイナーのフランソワ・ルボワンヌさん。2021年よりステランティスのデザインセンターに所属。   ルボワンヌさんはいつ頃からカーデザイナーを志したのですか?   「僕にとってカーデザイナーは子どもの頃からの夢でした。かなり早い段階でその仕事をしたいという気持ちが固まっていたので、早くにデザインについて学び始めました。学生時代にまず美術を専攻し、パリでインダストリアルデザインを学び、その後ロンドンの大学でカーデザインについて学びました。私がカーデザイナーとして働き始めたのは20歳の頃でした」     カーデザインを学ぶためにロンドンを選んだのは何か理由があったのですか?   「理由は二つあります。ひとつは90年代当時、ヨーロッパでカーデザインについて学べる学校は限られていたのです。そのうちのひとつが私が学んだロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートです。もちろん出身地のフランスでも学ぶこともできたんですけれど、やはりこの機会に海外に出たい。異文化に触れたいという思いがあり、ロンドンに行くということは自分にとって世界に出るということでもありました。実際にロイヤル・カレッジ・オブ・アートには世界中から多くの人々が集まっていましたし、そこで知り合った多くの友人とは今でも交流が続いています」     カーデザイナーとしてステランティスグループで働いて良かったと思うところを教えてください。   「ステランティスグループに魅力を感じた理由は、ひとつは様々な文化的な要素が入り混じっているところです。イタリア、フランス、アメリカといった三つの文化が交差し、それぞれデザインに対するアプローチは異なりますので、それらに触れられるのが大きな魅力です。もうひとつ、イタリアに来られたことも個人的には大きいですね。家族とともに移り住んだのですが、イタリアでの生活にはとても満足しています。イタリアというのは偉大な国ですし、70年代から80年代にカーデザインが花開いた国でもあります。カーデザインのマエストロが育まれたその国で働き、しかもその中心的な街であるトリノで働けるということは、デザインの歴史を学び、そして今後10年間通用するデザインを生み出すという意味においても非常に価値あることだと思います。さらにステランティスは世界中にネットワークがありますので、今日こうして日本を訪れ、皆さまとお会いできたりするのも素晴らしい魅力だと思っています」     日常生活ではイタリアの生活のどのようなところに魅力を感じますか?   「ドルチェヴィータです(笑)。イタリアはやはり、多様な魅力が結集している場所だと思います。歴史的背景、カルチャー、アート、ビューティ。そして人ですね。イタリアの方たちは、時間の楽しみ方が他の国の人たちとはやや異なっていると感じます。仕事をこなしながらもそれだけに傾倒することなく、大切なものを見失わず、それをシェアすることが好きな国民性だと感じています。人生の一つひとつの瞬間を大切にし、いい具合に妥協点を見出すのはイタリア人ならではで、私はそうしたところに魅力を感じています」   >>>次ページ 「早く行く」より「楽しく行く」   […]

CULTURE

イタリアと日本の文化を愛するイラストレーター、ビオレッティ・アレッサンドロの“POP・PRETTY・FUNNY”なメッセージ

広告・キャラクターデザイン・挿絵・漫画・絵本など、幅広い媒体で活動しているイラストレーターのビオレッティ・アレッサンドロさんは、フィアットと同郷のイタリア・トリノ出身。幼少期から“絵描きになること”と“日本に住むこと”への想いを募らせ、27歳のときに偶然の出会いを機に日本で絵本を出版。2015年5月からは日本に移り住み、現在はフリーランスのイラストレーターとして活躍中です。そんなビオレッティさんに、自身の活動のテーマやイタリアと日本の文化について、そして同郷であるフィアットの印象を伺いました。   夢は“絵描きになること”と“日本に住むこと” ──まずは日本に移り住むことになったきっかけを教えてください。 18歳のときに初めて日本に観光で来て、それから27歳までトリノに住みながら、日本へ行き来していました。そんなある日、出版社の編集者の方と偶然出会って、「絵本を出版しませんか?」と声をかけていただいたんです。それがきっかけで、絵本の出版後にアーティストビザを取得することができて、2015年からは日本に住んでいます。   ▲ビオレッティ・アレッサンドロさん   ──小さいころから絵を描くことに興味はありましたか? はい。幼いころから絵を描くことは好きで、7歳ぐらいのときには「絵の仕事をしたい」「絵を描いて生きていきたい」って思うようになりました。   ▲インタビューマガジン『世田谷十八番』   ──ビオレッティさんの幼いころのエピソードで、おじいちゃんが持っていた70年代の日本の写真集を見たことがとても印象に残っているそうですね。 それも7歳のときです。“日の丸”が描かれた本がおじいちゃんの本棚にあって、気になって手に取ってみたら、日本の70年代の写真集でした。僕のおじいちゃんはトリノにある『ラ・スタンパ』という新聞社で仕事をしていて、ジャーナリストと出会う機会がたくさんあり、その中のひとりからいただいたそうです。それを見たとき自分は、「日本はなんて面白い国なんだ!」って思いました。   ──それがビオレッティさんにとって、日本に興味を持つ原体験だったんですね。 はい。そこからどんどん興味が湧いてきて、“絵描きになりたい”と“日本に住みたい”っていう気持ちが合わさり、日本で絵描きができないかなって。そのあとは16歳から日本語の勉強を始めて、先ほど言ったようにイタリアと日本を行き来しながら、2012年ごろに出版社の方と出会い、2014年に『みつけてアレくん!せかいのたび』という絵本を出版しました。     ──絵本の出版によって、念願の日本暮らしが叶った面も? そうですね。「これをきっかけに日本に住めるんじゃないか……」っていう気持ちは正直ありましたね。日本に住むようになって、観光で訪れたときよりももっと深く、“日本の1日”を感じられました。そこはイタリアの1日のペースとは違いましたけど、今ではイタリアと日本の考え方やライフスタイルを、うまく自分の中でミックスできているように感じます。   ──日本に来てフリーランスのイラストレーターとして活動する傍ら、デザイン事務所の勤務なども経て、独立されたのは2019年。そこからは漫画や絵本のみならず、さまざまなブランドやイベントにおける広告のイラストなども数多く手掛けていますよね。 自分としてはひとつひとつのお仕事を大切に、とにかく100%で描いてきました。なので、何かこの仕事がきっかけで注目を浴びた、という感覚はないですね。日本人らしく言えば“コツコツ一生懸命”取り組んで、自分が納得できるクオリティの作品を出すことをいつも心掛けてきました。   ▲スーパーマケット成城石井でのイラスト制作   ──ちなみにビオレッティさんの作風が確立されたのはいつごろですか? ちょっとずつのプロセスの積み重ねではあると思いますが、根本的な部分で言うと、昔から“線を繋ぐ”ことが好きだったんですね。そこから自分の中の個性をもっと生かせないかなって考えていくうちに、フォルムや体の作りが独特な、誰も描いたことのないキャラクターを描くようになりました。自分の中でそこはアーティスティックな部分で、ちょっとずつ進化して今に至ります。   ──イラストには“POP・PRETTY・FUNNY”という3つのキーワードがあるそうですね。 まず僕の絵をパッと見て、その印象をひとつの言葉で表現するならPOP。ただそれだけじゃなくて遊び心、つまりFUNNYな要素も加えて、PRETTYな絵になるように表現しています。   ▲2022年9月に発売した新作絵本『なぞなぞショッピングモールでおかいもの』   次のページ:【ビオレッティさんのDNAにあるイタリアとは?】 […]

CULTURE

【2022年・天体観測特集】フィアットで行く! 満天の星空が見られる日本全国のおすすめ天体観測スポット9選

1980年の初代デビューから40年以上にわたって世界中で愛されているフィアットのコンパクトモデル『Panda(パンダ)』“に、四輪駆動システムと6速マニュアルトランスミッション、そして特別なボディカラーを採用した限定車『Panda Street 4×4(パンダ ストリート フォーバイフォー)』が登場(1月15日より160台の限定販売)! そこで今回は、街と自然を遊びつくす限定車・Panda Street 4×4に乗って行きたい、日本全国のおすすめ天体観測スポットをご紹介します。 ▲Panda Street 4×4(パンダ ストリート フォーバイフォー)※写真のモデルは欧州仕様車になります。   “日本一寒い街”にある、日本最大級の天体望遠鏡と満天の星空 <銀河の森天文台>     せっかくクルマで行くなら、クルマだからこそ行けるスポットへ。北海道・陸別町にあるのは、日本最大級の天体望遠鏡を備える『りくべつ宇宙地球科学館(愛称:銀河の森天文台)』です。クルマで女満別空港から約1時間20分、釧路空港から約2時間のこのスポットは晴れていれば常に天体観望会を開催していて、大型望遠鏡観望室(ドーム)に加えて、屋上には小型望遠鏡観測室(スライディングルーフ)や自由にイスを広げて星空を楽しめる屋上広場など天体観測の設備が充実。昼間は明るい星を、夜は見渡す限りの星々を堪能することができます。陸別町は“日本一寒い街”として知られているので、訪れる際はしっかりと防寒をするのがマスト。       ▼INFO:画像提供 りくべつ宇宙地球科学館(銀河の森天文台) 〒089-4301 北海道足寄郡陸別町宇遠別 0156-27-8100 https://www.rikubetsu.jp/tenmon/   広大な敷地に県内唯一の公開天文台を備える総合レジャースポット <星と森のロマントピア>     青森県・弘前市市街地よりクルマで約20分。周囲をリンゴ畑と杉林に囲まれた27ヘクタールの広大な敷地に、宿泊施設・BBQ施設・アクティビティ施設が点在する総合レジャースポットが『星と森のロマントピア』です。こちらの目玉のひとつが、県内唯一の公開天文台『銀河』。県内最大級・口径40㎝のカセグレン式反射望遠鏡を備えた天文台では、解説員の案内で昼間は太陽の黒点や金星、夜には満天の星空を眺めることができます。敷地内には大浴場や温水プールを備えた『星の宿 白鳥座』もあり、特に露天風呂から眺める岩木山が美しいのでぜひ。冬はホテルまでのアクセスがハードなため、Panda Street 4×4のような高い走破性の4WD車が最適!       ▼INFO:画像提供 星と森のロマントピア 〒036-1505 青森県弘前市水木在家字桜井113-2 0172-84-2288 https://www.romantopia.net/   “自然のプラネタリウム”が堪能できる山郷のプライベートリゾート <会津高原 星の郷ホテル>     標高約1,000メートルの地点で星々を眺められる、全国屈指の天体観測スポットが南会津。この地で2021年9月にグランドオープンしたのが、“自然のプラネタリウム”と称される星空が話題沸騰中の山郷のプライベートリゾート『会津高原 星の郷ホテル』です。ホテルでは天体望遠鏡を完備していますが、夏から秋にかけては天の川を肉眼で見ることも可能。そして空気が澄み渡る冬は、四季折々で変化するスターライト・ショーがあなたを迎えてくれます。新潟・会津若松方面からクルマで向かう際は、国道401号線を経由すると昭和村付近で道が狭く険しい峠道となるため、下郷町〜会津田島からのルート(国道121号~289号)で行くのがおすすめ。 ※現在は冬時期における宿独自での天体観測は中止しております。 (天体観測用の双眼鏡の貸し出しに加え、客室には家庭用のプラネタリウム設備あり) […]

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【2021年最新・全国】フィアットとのドライブで訪れたい!有名建築から現代アートまで、おすすめのアートスポット10選

芸術の秋到来!ということで、フィアットで訪れたい、とっておきのアートスポットをセレクトしました。心地よく過ごしやすい気候の秋は、絶好のドライブシーズンでもあります。絶景に魅せられたり、アート鑑賞の前後にほかの観光スポットに足を運んだり、あるいは運転そのものを楽しんだりと、アートをとことん楽しむ──、そんな“アートをドライブする”秋を満喫してみませんか。   真駒内滝野霊園     札幌市内から車で約40分、新千歳空港から約1時間。多くの人が眠る『真駒内滝野霊園』は、180万平方キロメートルもの広大な敷地の約6割が公園や散策路となっている、道内屈指のアートスポットです。入口では悪霊を門前で撃退するとされるエジプトの狛犬的存在『人頭有翼の獅子像』がお出迎え。そのすぐ近くには、33体ものモアイ像の姿も!  モアイ像の視線の先には、数万本ものラベンダーが植えられている丘があり、その中央からは『頭大仏』が頭をのぞかせています。高さ13.5メートルの大仏が鎮座する大仏殿は、建築家の安藤忠雄さんが設計したもの。大仏へのアプローチもとても個性的で、結界を意味する『水庭』やコンクリートがひだのように連なった天井を持つトンネルなど、心が浄化されるような空間となっています。ほかにも、永代供養墓が併設された『ストーンヘンジ』やブロンズの鹿、布袋様の大群など、「なぜここにコレが?」と突っ込みを入れたくなる多種多彩なオブジェや像の宝庫です。公園施設として開放されているので、散策をおすすめします。       ▼INFO:画像提供 真駒内滝野霊園 北海道札幌市南区滝野2番地 011-592-1223 https://www.takinoreien.com/   青森県立美術館     “県美”の愛称で青森県民に親しまれている『青森県立美術館』は、2006年にオープンしました。青木淳さんが手がけた地下2階、地上2階建ての建物は、隣接する日本最大級の縄文集落跡『三内丸山遺跡』から着想を得て、発掘現場のトレンチ(壕)をモチーフに設計されています。 コレクションは、棟方志功さん、工藤甲人さん、寺山修司さん、澤田教一さん、成田亨さんなど青森にゆかりのあるアーティストのものを中心に、アンリ・マティス、レンブラント・ファン・レイン、パブロ・ピカソといった海外作家の作品も所蔵。吹き抜けの大空間『アレコホール』では、20世紀を代表する画家の一人、マルク・シャガールが、1942年、亡命先のアメリカで描いた、バレエ『アレコ』の背景画を展示しています。美術館のシンボル的存在でもある、青森県出身の現代美術作家・奈良美智さんによる立体作品『あおもり犬』は、地下2階の吹き抜けで会うことができます。高さ8.5メートル、幅6.7メートルの純白の犬の前には、エサの器を模した花壇が設置され、なんともフォトジェニック! 車で訪れた際は、お隣の『三内丸山遺跡』にもぜひ足を伸ばしてみてください。   ▼INFO:画像提供 青森県立美術館 青森県青森市安田字近野185 017-783-3000 (代表) http://www.aomori-museum.jp       N’s YARD     現代美術作家・奈良美智さんが、「作品をより身近に感じてもらえる場所を設けたい」と、現在、拠点を置く那須に開設した個人美術館。那須の中心地から少し離れた森の中に佇む建物には、絵画やドローイング、彫刻など奈良さん本人の作品はもちろんのこと、奈良さんがこれまで収集してきたレコードや現代作家のアートも展示されていて、どっぷりと“奈良ワールド”に浸ることができます。 建物の外壁には芦野石、一部床材にはかつてフランク・ロイド・ライトを魅了した大谷石など地元・栃木で産出された石が使われている点も特徴的。天井に敷地で伐採されたヒノキが使われている展示室もあります。オリジナルグッズが揃う、併設のショップも必見です! なお、周辺は、国指定重要文化財の洋館『旧青木家那須別邸』や『水庭』、隈研吾さんが設計を手がけた『石の美術館 STONE PLAZA』などアートなスポットがそこかしこに。アートをめぐるドライブを楽しむには格好のエリアです。   ▼INFO:画像提供 N’s YARD(エヌズヤード) 栃木県那須塩原市青木28-3 0287-73-5711 https://www.nsyard.com       アートビオトープ那須     1986年に開業し、自然と融合するリゾートとして多くの支持を受けたリゾートホテル『二期倶楽部』(2017年に閉館)の思想を受け継ぐカルチャーリゾートとして、二期倶楽部創業者である北山ひとみさんのプロデュースにより誕生。2018年には、敷地内に、建築家・石上純也さんが構想から約4年の歳月をかけて作り上げた『水庭(みずにわ)』が完成しました。水庭は隣接する敷地に生えていた318本の樹木と160の小さな池、さらに、地面を覆いつくす苔や飛び石からなる、神々しいまでに静謐(せいひつ)なランドアートです。 […]

CULTURE

マリトッツォの本場イタリア出身シェフに聞く、マリトッツォがもっと美味しくなる魔法

2021年6月にオープンした、マリトッツォ専門店『マリトッツォ ロマーノ』は、大きなイタリア国旗がはためく、ガレージ風のお店。ショーケースには今話題のマリトッツォが並び、イタリア人スタッフが、「プレーゴ(prego)」と元気よく道ゆく人に声をかけています。昨年、突如として日本に舞い降りた、マリトッツォブーム。瞬く間に、さまざまな場所でマリトッツォを購入できるようになりましたが、マリトッツォ発祥の地であるイタリア・ローマ出身のシェフが作るマリトッツォは、同店の最大の強みです。そのシェフに、本場イタリアのマリトッツォの歴史やレシピ、そして、『マリトッツォ ロマーノ』について話を聞きました。   ローマの友人たちはみんな驚き、喜んでいます!   コロンと丸いパンにたっぷりの生クリームを挟んだもの──。これが、私たちが知る、マリトッツォの基本的なかたちです。そんなシンプルなスイーツパンが、突如として脚光を浴びることになりました。素朴な美味しさに加え、その愛らしいルックスも時代に合っていたのでしょう。 『マリトッツォ ロマーノ』をプロデュースし、同店のシェフを務めるサルストゥリ・マルチェッロさんは、日本におけるマリトッツォブームについて、「びっくりしました。ローマの友人たちも、みんな驚いていました(笑)。日本の方に、ローマの食文化を楽しんでもらえることが、とてもうれしいです」と流暢な日本語で語ります。聞けば、日本在住13年目、奥様は日本人だそうです。   ▲サルストゥリ・マルチェッロさん   「僕はローマ生まれのローマ育ち。マリトッツォは子どもの頃から、食べていた大好きなお菓子です。ローマでは、朝食として、カプチーノと一緒に食べるのが一般的ですが、おやつに食べる人もいます」 多くの日本人は、ほんの1,2年前までその名前を耳にしたこともなかったであろう『マリトッツォ』、その歴史は古代ローマにまで遡ります。もともとはオリーブ油を混ぜた生地に、はちみつで甘みをつけ、さらにレーズンなどのドライフルーツを加えた今以上にシンプルなものだったといいます。これが時代とともに変化を遂げ、20世紀後半、軽やかに焼き上げたパンに生クリームをはさむという、現在のかたちになりました。     マルチェッロさんによると「マリトッツォという言葉そのものは、イタリア語で夫を意味するマリート(marito)から来ています」とのこと。なぜそう呼ばれるようになったのかについては諸説あるようです。 夫に手軽にしっかり栄養をとってもらうために妻がレーズンやはちみつなどを生地に入れたパンにクリームを詰め込んだという説、反対に、夫が妻のために買いに走ったという説──。かつては、3月の最初の金曜日に、マリトッツォのクリームのなかに指輪を入れて、男性が女性にプレゼントするという習慣もあったとか。どの説も、ハッピー、そして愛がキーワードになっています。ご機嫌なお菓子であることは間違いありません。     現在、日本でもさまざまなバリエーションのマリトッツォがいただけますが、明確な定義はあるのでしょうか。そう尋ねると、マルチェッロさんは、「明確な定義? 聞いたことないです(笑)。クリームのバリエーションも豊富ですし、ベースとなるパンも店によって異なりますが、みんなマリトッツォです(笑)」。 肝心の作り方については、「たぶんみなさんが想像する以上に時間がかかります」とのこと。店によっても異なりますが、ローマでは一般的に、リエビティーノ(lievitino)という発酵種を作り、発酵させているのだとか。『マリトッツォ ロマーノ』のレシピでは、「一晩かけて生地を発酵します。ふんわり軽やかに仕上げるには、発酵にきちんと時間をかけることが必要なんです」。これに、オレンジピールやオリーブオイルも練り込んで風味を付け焼き上げたパンに、たっぷりの生クリームをはさみます。     イタリアでは、日本ですっかりおなじみになった丸いタイプだけでなく、コッペパンのように、細長い形状のものもあるそう。マルケ州の一部の地域では、生クリームではなく、干しぶどうが入った、昔ながらのマリトッツォもよく食べられています。南イタリアのプーリア州では、生地を編み込んだようなかたちのマリトッツォを見かけることもあるそうです。   本場ローマの味を、日本人が好むテイストにアレンジ 日本でもマリトッツォが食べられるようになったことで、「子どもの頃に母が作ってくれたマリトッツォを頬張った幸せな記憶が蘇りました」と語るマルチェッロさん。彼がシェフを務める『マリトッツォ ロマーノ』は、2021年6月にオープンしました。同店で提供するマリトッツォは、「私がローマでいた頃に親しんだ本場の味を、日本の方にも喜んでいただけるテイストにアレンジ」したもの。ローマのマリトッツォは、さらに大きく、甘さも強いため、少し小さめに成型し、はちみつを加えることで甘さを控えめにしているそうです。     「小麦粉はイタリアから取り寄せたものを使用しています。イタリアと日本では、水が違うので、ローマの味を再現するのには、さまざまな工夫や調整が必要でした」。ほかのイタリア人スタッフらと数か月にわたって試行錯誤を繰り返し、現在、同店で販売しているマリトッツォが完成したといいます。 店頭には常時8~10種類のマリトッツォが並びます。色とりどりのマリトッツォが可憐に並ぶ様子に、足を止める人も少なくないそう。私たちが取材に訪れた日も、「これはなに?」「どれが美味しいの?」と、スタッフに声をかけ、ショーケースをのぞき込む人を何人も目にしました。「僕以外にも、複数のイタリア人スタッフがいます。イタリアの食の文化についても気軽に質問してください」。美味しいマリトッツォが購入できるだけでなく、イタリア成分も補充できそうですよ!     日本では手土産としての需要も多くなることを予測し、オリジナルのギフトボックスも製作しました。このボックスにも細やかなこだわりがあり、完成するまでにかなりの時間をかけたのだとか。 「まず、丈夫なケースを探し、持ち運びのときに多少揺れても大丈夫なように、そのケースにぴたりと入る大きさに、マリトッツォを調節しました」 その後、このケースが入るボックスを作ったそうで、ボックスには3個入りと6個入りがあります。エレガントなデザインのボックスに入った、キュートなマリトッツォたち──。きっと笑顔がこぼれるギフトになることでしょう。     なお、現在、『マリトッツォ ロマーノ』が入っている建物は、2021年11月までに取り壊されることが決まっています。しかし、すでにマルチェッロさんたちは、麻布十番エリアに、新たにイタリア料理店をオープンさせることを決めているのだそう。「新たなお店でもマリトッツォの販売を行う予定です。路面店となる店舗も探しているので、決まり次第、お伝えしますね」。   秋に向けて、新たなマリトッツォを製作中です!     「秋に向けてマロンのマリトッツォを製作中です。チョコレートを練り込んだ生地も作りたいですね。もっとたくさん種類を増やしたいです」と語るマルチェッロさんは、なんだかとても楽しそうです。そんなマルチェッロさんに、現在、購入できるもののなかから、おすすめのフレーバーを、3つ、ピックアップしてもらいました。 真っ先に挙げたのは、いちばん人気だという『ピスタチオ』(600円)。イタリアから取り寄せたピスタチオで作った濃厚なピスタチオクリームには、砕いたピスタチオの実が入っていて、食感や香りも楽しいマリトッツォです。     「ティラミス(650円)もおすすめです。ティラミスの味わいをクリームにしたことで、軽やかに味わっていただけます。コーヒーはもちろん辛口のスパークリングワインや、赤ワインとの相性もぴったりです」。季節のフルーツをあわせたアイテムも人気です。     「ストロベリー(600円)は、見た目のキレイないちごが、生のフルーツを使ったマリトッツォのなかでも絶大な支持を得ています。ナイフとフォークを使って食べていただくと、より美味しさが際立ちますよ」。 […]

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mederi株式会社 坂梨亜里咲さんに聞く。妊活中の女性、若い世代、そして男性に伝えたいこと

女性向けメディアの運営に携わり、若くしてディレクター、COO、社長へとキャリアを重ねてきた坂梨亜里咲さん。プライベートも充実し、順風満帆な日々を送る中、結婚前に受けたブライダルチェックで不妊症が判明。予期せぬ転機を前にして戸惑いつつも決して後退することなく、自身の妊活に取り組みながら新しい事業を立ち上げました。“女性の一生の健康に寄り添っていきたい”との想いで生み出されたウーマンウェルネスブランド『Ubu』、2021年内に正式ローンチ予定のオンライン診療ピルサービス『mederi Pill』 、そしてご自身が思い描く理想の未来について、語っていただきます。 *FIATは、すべての女性たちにエールをおくる『#ciaoDonna』というプロジェクトを実施中。女性がより輝く毎日を送れるようにサポートするフェムテック企業を応援しています。   Webメディアの社長から一転、妊活を支える『Ubu』をスタート -女性向けのWebメディアを手がけていたときにご自身の不妊がわかったそうですが、そこから新規事業を立ち上げるまでにどのような経緯や想いがあったのでしょうか? 当時運営していたのがハッピーなメディアだったこともあり、できるだけ仕事と切り離して、いわば無の気持ちでひそかに不妊治療に向き合おうと思っていました。一般的に“不妊”は隠したいことですし、自分でもそう思っていたんです。でも実際に経験してみると「こんな向き合い方でいいのかな?」「自分らしさって何だろう?」と違和感がありました。 30歳目前のタイミングでしたが、不妊という事実を正面から受け止めて、むしろウィークポイントをプラスに変えていこうと。ほかの女性たちに何かしらのきっかけを与えていけたら、と考えたんです。 -そうして誕生したのが、妊娠に備えた体づくりに必要なサプリメントと、妊娠や感染症に関係のある膣内の状態を自宅で簡単にチェックできるキット『Ubu』ですね。たくさんの女性に愛用されていますが、どういった感想が寄せられていますか? 「どんなサプリにすべきか迷っていたので、出会えてよかった」「妊娠に向けて重宝している」「オシャレで持ち歩きやすい」と喜んでいただいています。デザインについては、自分自身が従来のサプリメントに不満を感じていたので、バッグにサッと入れて持ち歩けるように、とこだわりました。 『Ubu』って、解約される理由の多くが「妊娠したから」というとてもハッピーなものなんです。みなさんに「おめでとうございます!」というメッセージをお送りしています。   ▲膣フローラチェックキット & サプリメント定期便   -たしかにその解約理由はものすごくハッピーですね!ご自身の体験を経て立ち上げられたブランドですから、相当な想いがこもっているのでは? 思い入れが強すぎて、最初は妊活中の人だけでなく、前段階の若い層にも届くだろう、届けたい、と思っていたんです。『Ubu』は、いま子どもがほしい人には十分に訴求できましたが、“いつか産みたい人”“未来のために備えたい人”には思いの外、届かないなぁと。そこはひとつの反省点でもあり気づきでした。そもそも、日本には予防医学が根付いていないので、“未来の妊娠のために”という考え方も定着していませんからね。 でも、この体験があったからこそ次のサービスにつながったと思っています。   ▲Ubu BOX定期便     妊活とキャリアの両立は“パートナーと共に” -仕事が多忙な中での不妊治療は、負担も大きかったのではないでしょうか? とにかく事業のことで頭がいっぱいで、悲観している時間すらなかったのが逆によかったかもしれません(笑)。不妊治療は病院の待ち時間がとにかく長いんです。私はPCさえあれば待合室でも仕事していましたが、そういう働き方が難しい場合、やはり法の整備や会社のサポートが不可欠ですね。 でもそれ以上に重要なのは夫婦の関係性です。子どもを身ごもったら終わりではないし、パートナーとの絆が何より重要だと思っています。治療を始めてみて、「思った以上に大変なことだ」と感じたので、夫としっかり話し合う時間を持ちました。治療を続けるには相当なお金がかかります。それでも本当に子どもがほしいのか?治療は具体的に何年続けるか?などを徹底的に話し合ってクリアにしていったんです。互いの価値観がずれたまま続けるのはつらいですから。結局、さまざまな選択肢を視野に入れながら、私が34歳になるまで治療を続けてみようと決めました。     -ご自身の気持ちとはどのように向き合っていらっしゃいますか? 不妊治療は目標やゴールを決めておかないと精神的に消耗すると思うので、ある程度の期間や指標を決めたほうがよいと思います。 私は普段から10年単位で将来の計画を立て、具体的な目標を決めるようにしています。20歳のとき「25歳までに一人前の社会人になる。27歳までに結婚する。30歳までに子どもを産む」という目標を立てたんですが、一番計画通りにいかなかったのが“妊娠”だったんです。ほかのことはお金や時間をかければ何とかなるけれど、これだけはなんともならない。 でも、できることが10あるとしたらそれを1つずつやっていこう、それでもダメならすっぱりあきらめられる、と思いました。期限を区切り、できることは全部やる。そう決めたら、精神的にもけっこう安定していましたね。   結婚前・妊活前の女性たちに向けた新サービス『mederi Pill』     -『Ubu』を経て誕生した新たな事業『mederi Pill』が、いよいよ今秋、2021年11月に正式ローンチですね。 6月にプレリリースを行い、先行会員登録に関しては想定数以上の方にお申し込みいただき、大きな反響をいただいています。センシティブな領域ですが、みなさまからの期待値の高さを感じていますね。 『mederi Pill』は低用量ピルの処方を希望される女性とオンライン診療をしてくれる産婦人科医をつなぐマッチングプラットフォームなのですが、大前提としてピルのメリット・デメリットを丁寧に発信していきたいと思っています。ピルのことを正しく知っていただいた上で申し込んでいただける構成になっています。     -ピルには“避妊”以外にもさまざまなメリットがあるんですよね? そうなんです。私自身、生理不順を治すために十代の頃から飲んでいましたが、周りからは「避妊薬を飲むなんて!」とネガティブに捉えられたこともしばしば。私自身は、かかりつけ医からピルを服用することで、生理周期が整ったり、肌荒れが改善したり、子宮内膜症の予防にもつながるという説明を受け、多様なメリットを感じ服用をしていたのですが、日本では“避妊用”のイメージが先行したせいか、服用率は1〜3%と諸外国より低いのです。 -「Ubuは妊活前の女性には届きにくかった」というお話がありましたが、そこから『mederi Pill』へ展開された背景にはどのような想いがあったのでしょうか? 『Ubu』を手がけた当時は自分自身も不妊治療のことで頭がいっぱいで、サプリメントやチェックキットのことばかり考えていましたが、事業が進んでいく中で、どうやったら妊娠・出産について未検討の女性にご自信の身体に興味を持ち続けてもらう環境を作り出せるんだろうと考えるように。 自分自身がどうだったか思い返してみたら、私がまだ子どもを産むか産まないか意識していなかった10代、20代前半にしていたカラダのケアが、低用量ピルを飲むことだったんです。今は妊娠希望のため服用していませんが、約10年弱は飲んでいたんですね。その間は、生理周期ならではのトラブルに悩むことなく、快適に毎日を過ごせていたなぁと。 “前澤ファンド”のことをTwitterで知って応募し、前澤さん、前澤ファンドのメンバーとお会いして選考ディスカッションさせていただいたことも、自分の考えを整理するすばらしい機会になりました。   […]

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人気ワインストア・三軒茶屋『Però』に聞く、イタリア産ナチュラルワインの楽しみ方

近年、人気を集めているナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)。サスティナビリティへの関心が高まるなか、奥深いワインの世界を楽しむうえでも“自然派”であることが大きなトレンドとなっています。そんなナチュラルワインの魅力を探るべく、今回は三軒茶屋でイタリアのナチュラルワインを扱うワインストア&スタンド『Però(ペロウ)』へ。イタリアへの留学経験があり、現地の文化やお酒の楽しみ方をお店づくりに反映している同店ストアマネージャー・森田雅人さんに、小規模ワイナリーで手間と時間をかけて造られるイタリア生まれのナチュラルワインについて、フィアット『500』をイメージしたオススメの3本を添えて、その魅力を解説していただきました。   イタリアの文化を発信するワインバー『Però』     三軒茶屋の人気イタリアン『Bricca(ブリッカ)』の姉妹店として、2017年にオープンしたワインストア&スタンド『Però』。同店のコンセプトは、ズバリ“飲めて、買える”。店内のウォークインセラーにズラリと並べられた約300〜400種類・800本以上のワインは、そのほとんどがイタリアの小規模ワイナリーでつくられたもの。土壌や気候はもちろん、ワイナリーごとに受け継がれる伝統や造り手の人柄さえも味に表れる、いわばクラフトワイン。そんな個性豊かな無二の一本と出会える『Però』は、一度知ると足しげく通いたくなるワイン好きのためのお店です。     イタリア語の接続詞“しかし”を意味する“Però”。その由来について「言い訳をするときに使う“Però”は、ガス抜き上手なイタリア人らしい言葉。日本人ももっと言い訳しながらでもラクに生きていいし、少なくともこのお店では気楽に過ごしてほしい」と語るのは、ストアマネージャー・森田雅人さん。 同氏は、デザイン事務所を退社しイタリアンの世界に飛び込んだユニークな経歴の持ち主。都内のレストランに入社し、2012年イタリアを縦断。2014年、さらに単身留学。帰国後、南青山の人気店でソムリエを務め、2017年『Bricca』に入社。その後『Però』開店にイチから携わり、現在は自身が現地での生活で体感したイタリアの文化やワインそのものの魅力を生産者に近い立場で発信し続けています。   ▲『Però』ストアマネージャー・森田雅人さん   「ワインは、ブドウで9割が決まると言われています。ただし自然が相手ですし、地質の違いや日照条件なんかでブドウの特徴が変わってきます。加えて、醸造の方法で同じブドウを使っていても味わいが変化する。うちで扱っているのは、ほぼ家族経営の小規模な生産者が造ったもの。だからこそ、ブドウそのものの味だけでなく、年ごとにスキルの向上や苦労と成功までも顕著に表れる。そこがクラフトワインならではの魅力だと思っています」   3つの“待つ”を経てつくられるイタリア産ワイン     近年トレンドとして注目されている『ナチュラルワイン(ヴァン・ナチュール)』。一般的には、ぶどうの栽培方法から醸造工程にいたるまでを可能な限り自然に則ったかたちで造られるものとして『ビオワイン』や『無添加ワイン』も同様に人気を集めていますが、実のところ“自然派”の定義は明確に定まっていないのだとか。 「ナチュラルワインとそうではないものの違いは、かなり曖昧です。畑で使われる農薬や添加物の有無など、ナチュラルの基準もメーカーがどう主張するかによるところがあります。国ごと州ごとにも規定が変わってきますし、人によっても捉え方が変わりますよね。近年若い生産者の参入による多様化によってさらにナチュラルワインというワードが曖昧になっていき、いずれ淘汰されていくと思っています」     『Però』で取り扱うものは、ほとんどがナチュラルワイン。そして、イタリアワインには他の国で造られるワインとは大きく違った特徴があると森田さんはいいます。 「たとえば世界的に認知度の高いフランスのワインは、需要に併せて出荷スピードが重視されています。その反面、イタリア産ワインの特徴を挙げるとするなら、3つの“待つ”。まず1つ目は、原材料であるブドウがフルーツとして完熟するのを待つ。これは一番大事なことですし、彼らにとっては伝統であり当然のことなんです。2つ目は、醗酵し切るのを待つ。年によってブドウの糖分が違うので、かかる時間も変わってきます。3つ目は、熟成させ飲み頃になるまでボトリングを待つ。いま市場に出荷されているものだと2020年のものがリリースされはじめていますが、イタリアワインの場合2010年前後のものが今年出荷されることもザラにあるんです」 受け継がれる伝統と自然の摂理にすべてを委ね、じっくり時間をかけて造られたイタリアのナチュラルワインは、おうちでゆっくりと楽しむのがオススメ。取り扱いについては、ナチュラルでなくとも基本的に数日ワインセラー(なければ冷蔵庫でも)で寝かせるとより美味しく飲めるというのがワインの基本ですが、森田さんは「計画的に置いておければベストですが、すぐに開けても大丈夫。イタリアワインはしっかり時間をかけているからこそ、いつ開けても飲みごろです」と太鼓判を押します。     「のんびり造られたイタリアのワインは、のんびり飲むのが一番。たとえば、ワインが冷えすぎているなと思えば少し放っておけばいいんです。温度変化とともに味わいの変化を楽しむ余裕があるといいですよね。グラスや温度帯、一緒に食べるものによって印象がさまざまに変化するのがワインの面白いところ。いろいろな種類をたくさん飲むことももちろん楽しいのですが、一杯飲んで知ったつもり一本飲んでわかったつもりになるのはもったいない。いろんな飲み方を試しながら、ひとつのワインとぜひじっくり付き合ってみていただきたいです」   フィアット『500』をイメージした3本のワイン     これまで、訪れるお客さまとワインとの出会いをつないできた森田さん。人それぞれ好みや要望が異なるなか、ワインを勧めるうえで特に大切にしていることは、飲むシチュエーションや誰と飲むのかなど、意外にも味以外の部分だといいます。     「ワインの情報というものはラベルに記載されているんですけれど、残念ながらそこから味はわからないんですよね。ですので、こちらからオススメするときは出来るだけ求めているもののヒントを会話から引き出すようにしています。たとえば、キャンプに持っていくというなら常温でも美味しく飲めるものを勧めたり、プレゼントであればどんな方に贈られるのかを伺ったり。贈る方ご本人が好きなものをプレゼントするのが喜ばれる場合もありますよね。コミュニケーションの中で、その方が求めるものを伺ったうえで自分の引き出しからオススメの一本を選ぶようにしています」     今回は森田さんが、フィアット『500(チンクエチェント)』をイメージしたイタリア生まれのとっておきの3本をリコメンド。それぞれの特徴や味わいと併せて、赤・白・シードルそれぞれのワインによく合うフードの取り合わせのアイデアも伺いました。森田さん曰く、ペアリングフードは味のマッチングではなく“口の中の心地よさ”がポイントになるそう。ぜひ、おうちで楽しむ際のご参考に!   <Asinoi Barbera d’Asti 2016/Carussin(アジノーイ バルベーラ ダスティ/カルッシン>     イタリア在住の時、働いていたワイナリーの逸品。心地の良い酸味の奥に完熟ぶどうのフルーティさも感じられる赤ワインです。「日本で誰よりもこのワインを飲んでいる自信がある」というのは森田さん談。まったりと口溶けのいいチーズやチョコレートと合わせることで、より深い旨みを堪能出来るのだそう。   <Lamoresca Bianco 2018/Lamoresca(ラモレスカ・ビアンコ/ラモレスカ)>     […]

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体にやさしいブレンドティーの専門ブランド『CHAMISOU』はいかにして生まれたか

日本のお茶をベースに、香りが良いもの、体に良いものをブレンドした、心身を癒すブレンドティーを提案する『CHAMISOU(チャミソウ)』。接待の手土産としても重宝されている同ブランドが見据える未来とは──。 京都の茶葉をベースに、薬剤師、薬膳アドバイザーによって監修された香りと体によいものを追求した日本茶ブレンドティーを展開している『CHAMISOU』。2020年には、同ブランドが手がけた明薫 オーガニックボトルティーが、ぐるなび主催の『接待の手土産2020』と『セレクション2021』に入選を果たしています。ギフト需要も高い、『CHAMISOU』のブレンドティーとはどのようなものなのでしょうか。同ブランドを立ち上げた鎌田実紀さんに話を聞きました。   ▲鎌田実紀さん     日本にはない食のテイストに興味を持ちました   世界的なノンアルコールドリンクブームのなか、『CHAMISOU』にもこれまで以上に注目が集まっています。子どもの頃から茶道を習っていたという鎌田実紀さんにとって、お茶は幼少期から身近な存在でした。今も仕事中にお茶を飲むことは欠かせないといいます。     「20代半ばのときには、イギリスに留学し、料理学校の短期コースを受講しました。ちょうどモダンブリティッシュ料理が流行っていた頃です。日本にはないハーブやスパイスを使った食のテイストに興味を持ちましたね」 その後、イタリアのボローニャでもホームステイをしながら元パン屋さん姉妹の料理教室に通ったそう。 「イタリアで感銘を受けたのは粉の扱い方です。料理教室では主に家庭料理をならっていたのですが、とても勉強になりました。また、オリーブオイルが飲めるくらい大好きになりました(笑)。今でもお刺身はオリーブオイルをかけていただきます。生魚ならなんでも合いますよ」   ▲イタリア留学時   イタリアでのお茶文化はどのようなものだったのでしょうか。 「イタリアでお茶といえばハーブティーです。体調が悪いときは薬局に相談してもらうこともあります」 鎌田さんは日本に帰国後、名門料理学校、ル・コルドン・ブルーでさらに料理を学びます。 「日本のル・コルドン・ブルーには、外国からいらっしゃる方も多いんです。そういった環境も新鮮で、卒業後も通訳として関わっていました」 香港華僑のご令嬢アーティストと出会い、水墨画を習うようになり、鎌田さんは中国にも足を運ぶようになります。   こういうお茶があったらみんな喜んでくれるのではないか   「中国では、多くの方が、自分のコンディションに合わせ、お茶にクコの実やナツメなどをブレンドして飲んでいました。中国の方にとっては、それが日常なんです。私も体に良いものが大好きなので(笑)、すっかり影響されてしまい、その後、日本茶にキンモクセイなどをブレンドして飲むようになりました」     こういうお茶があったらみんな喜んでくれるのではないか──、そう考えた鎌田さんは、2017年に『CHAMISOU』を立ち上げます。 鎌田さんの言葉を借りれば、『CHAMISOU』は、“香りが良いもの、体に良いものをブレンドした、ブレンドティーをご提案”するブレンドティーの専門ブランド。京都の茶葉をベースに、体に効用のあるもの、リフレッシュできる香りを加味します。 現在は京都のお茶を使っていますが、今後、別の地域のものを使っていく予定もあるそうです。 「お茶農家さんはどこも高齢化が進んでいます。せっかくいいものを作っていらっしゃるのになくなってしまうのはもったいないです。微力ながらそういったお茶を使うことで、存続のお手伝いができればと思っています」     ブレンドは鎌田さん自身が考えているそう。 「つい私自身が好きな素材を使ってしまうのですが(笑)、最終的に薬剤師と薬膳アドバイザーの方にもチェックしてもらっています」   CHAMISOUこだわりのブレンド茶葉をご紹介   では、現在『CHAMISOU』が販売している3種の茶葉を、鎌田さんに紹介してもらいましょう。どれも“明”の字が付いていますが、これは「明の時代にジャスミン茶が普及し、お茶が広く庶民に伝わったことに由来します」と鎌田さんは話します。 まずは『明薫(めいくん)』。京都和束町のオーガニック京番茶に、有機ラベンダーと自然農法で作られたイタリア産ベルガモットピールを合わせたものです。     「ベースとなるお茶は、有機栽培をしている京都和束町の農家さんのものです。カフェインレスですから夜も飲めますし、風邪予防にこのお茶でうがいをしてもいいくらい(笑)。この茶葉と、ラベンダーとベルガモットピールをそのままタンクに入れて抽出しています。香料は使っていませんがしっかりと香りが出ます。京番茶の香ばしさが合わさり、すっきりお飲みいただけます。お肉など少し脂っぽいものを食べたあとの口内をすっきりさせてくれるので食も進みます」   『明姫(あきひめ)』は、煎茶に華やかなダマスクローズの香りと、クコの実とペパーミントをブレンドしたものです。     「ペパーミントが入っているので後味がすっきりします。この時期だと水出しにしても美味しいですよ。ダマスクローズの香りは、男性にも気に入っていただけるのではないでしょうか。気持ちを優雅にさせてくれます」 ペアリングは、アペタイザーやサラダなどに合わせるのがおすすめだそうです。   『明焙(みんばい)』は、ほうじ茶に、ナツメとシナモン、クコの実を加えました。     […]

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ドライブにおすすめ! 現地ラジオDJが教えるイタリアの人気曲11選

日本からイタリアへ自由に旅行ができなくなってから1年近く経過し、「生活にイタリアがちょっと足りない〜」とイタリアが恋しくなっている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが、ドライブ中にイタリアソングを聴くこと。イタリア生まれのフィアットを運転しながら、イタリアの名ポップを聴けば、イタリアでドライブしている気分になれますよ!     そんなフィアットでのドライブにお勧めのイタリアソングを選曲したのは、フィレンツェにあるFMラジオ局でイタリア人たちと生放送番組を続けて9年目を迎えるレギュラーパーソナリティーの小林真子です。番組ではアーティストをゲストに迎えることもあり、そのおかげでイタリア人ミュージシャンの知り合いも多い私が、イタリア人たちとあれこれ相談しながら、「イタリアで運転している気分を味わえ、なおかつ日本人の感性にも合いそうな曲」にこだわって選んでみました。 選曲は古き良きイタリア音楽から最近流行の曲まで幅広いジャンルに渡っているので、「この曲、懐かしい!」と思う方や、逆にそんな曲をむしろ新鮮に感じる世代の方もいるかもしれません。聴いているうちに「早くイタリアに行きたい!イタリアでドライブしてみたい!」という気持ちが沸いてくるようなイタリアソングをお楽しみください。         さあ、出発! 朝日を浴びながら旅先へ向かう午前中のドライブに       01. Ornella Vanoni – L’appuntamento (1970年)     イタリアの田舎生活を描くドキュメンタリー番組「小さな村の物語 イタリア」(BS日テレ)のテーマソングとして日本ではお馴染みの『L’appuntamento(ラップンタメント=逢いびき)』。耳にした途端、イタリアに瞬間移動した気持ちにさせてくれる曲は、朝の出発にぴったり。 歌っているオルネッラ・ヴァノーニは、ミラノ出身のイタリアを代表するポップミュージックの女王。現在86歳の彼女は、なんとまだ現役歌手なんです!2018年には新曲もリリースし、全国ツアーも敢行しました。全国ツアーでは幸運にもフィレンツェ公演へ行ったのですが、83歳になったオルネッラが熱唱する「逢いびき」は、年齢を重ねた歌声に深みが増していて感動的でした。彼女はおしゃべり好きでコンサートの間ずっと弾丸トークを続け会場を常に沸かせていたのですが、会場からひときわ歓声が上がったのはこの言葉。”Se si é curiosi non s’invecchia!”=「好奇心旺盛なら年を取らない!」86歳現役歌手のオルネッラが言うと説得力がありますね!     02. Takagi&Ketra – L’esercito del Selfie ft. Lorenzo Fragola, Arisa (2017)     キャッチーで耳に残りやすいメロディーとダサかわいいレトロなミュージックビデオが人気を呼び、2017年にメガヒットした『L’esercito del Selfie(レゼルチト・デル・セルフィー=セルフィー軍隊)』。音楽プロデューサードゥオのタカジ&ケトラが人気歌手ロレンツォ・フラゴラとアリサをフィーチャーした曲で、SNSに振り回される現代を風刺している歌詞がユニーク。イタリアの夜の街路をノリノリでドライブ!そんな気持ちにさせてくれる曲です。     03. Lucio Dalla -4 Marzo […]

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『Doblò』の特徴をモータージャーナリスト嶋田智之氏が動画で解説 〜走行性能編〜

さまざまな楽しみ方ができるイタリアンMPV『Doblò』。2024年12月のフェイスリフトでデザイン変更のほか装備も充実し、使い勝手が高められた5人乗りの『Doblò』と7人乗り『Doblò Maxi』をモータージャーナリストの嶋田智之氏が試乗。2モデルの乗り味の違いや、どんな楽しさを得られるのかリポートします。   ファミリーカーであっても“楽しく”がイタリア流   2024年12月のフェイスリフトでデザイン変更と同時に、機能装備が高められた『Doblò』シリーズ。前編では、進化したポイントやシートアレンジをご紹介しましたが、後編では走行性能にスポットライトを当てていきます。     『Doblò』シリーズの購入を考えるうえで悩ましいのは、5人乗りの『Doblò』と、7人乗りの『Doblò Maxi』のどちらにするか。用途が明確に決まっている場合はさておき、たとえば家族が4人以下の世帯だと、5人乗りの『Doblò』でも十分とはいえ、より荷物や人を多く積める7人乗り仕様の『Doblò Maxi』の存在も気になるはず。   『Doblò』(左)と『Doblò Maxi』(右)のラゲッジルーム。   そこで『Doblò』/『Doblò Maxi』のどちらを選ぶか判断を迷っている方や、『Doblò』シリーズに興味を持っている方にとって参考となるように、ここでは2台の走りの違いにフォーカス。はたして2台の乗り味にはどのような違いがあるのでしょうか。   『Doblò』   後編の動画では、まずは7人乗りの『Doblò Maxi』に試乗し、どのような走りを示すかを嶋田氏が解説します。そのうえで『Doblò』と『Doblò Maxi』のそれぞれの走りの違いを浮き彫りにしていきます。   後編での試乗のポイント → 『Doblò』がどんな走りをするのかを解説 → 『Doblò』と『Doblò Maxi』の乗り味の違いについて → 走りにおける“フィアットらしさ”とは?   それでは走行性能 編の動画をご覧ください   『Fiat Doblo(フィアット ドブロ)』の特徴をモータージャーナリスト嶋田智之氏が動画で解説 〜走行性能 編〜   【前編】特徴&使い勝手 編   Doblòの詳細はこちら   関連記事 『Doblò』の特徴をモータージャーナリスト嶋田智之氏が動画で解説 〜特徴&使い勝手 編〜 多人数での移動や仕事にガンガン使っています 三尾さんの『Doblò Maxi』ライフ […]

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『Doblò』の特徴をモータージャーナリスト嶋田智之氏が動画で解説 〜特徴&使い勝手 編〜

たくさんの人や荷物をのせられる『Doblo』。2024年12月のフェイスリフトでは、デザイン変更のほか装備も充実し、使い勝手が高められました。これを機にモータージャーナリストの嶋田智之氏が5人乗りの『Doblo』と7人乗りの『Doblo Maxi』に試乗し、特徴やそれぞれの走りの違いについてリポートします。 […]

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参加者みんなが主役! イタリア車乗りが集う老舗イベント「あいちトリコローレ2024」

みんなのクルマが作品   12月1日(日)、あいち健康の森公園で、フィアット/アバルト乗りの方々が大勢集まるチンクエチェント博物館主催のイベント「あいちトリコローレ2024」が開催されました。このイベントは、参加者とみなさんの愛車を主役と位置付け、“移動博物館”のごとくみなさんの愛車を会場に展示。愛車を見せ合いながら、それぞれ交流を楽しんでもらおうという趣旨で毎年行われ、今年で12年目を迎える老舗イベントへと発展しています。フィアットファンも数多く集まるということで同イベントを取材しました。     チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗(せいろう)さんによれば、あいちトリコローレでは「みなさんが博物館のようにクルマを眺め、楽しめることが第一」とのこと。そのため会場は綺麗な場所を選び、クルマが作品のように綺麗に見えるようにきちんと配置し、ドアが開けられるスペースもしっかり確保しているとのこと。     「勇者を讃える凱旋式のごとき、来場者の方々のクルマを迎え入れて、綺麗に停めるところまで見届けます。それが儀式であり、エンターテイメントなんです」と伊藤代表。そして「あとはみなさんに自由に楽しくやっていただきますが、お見送りも大切にしていて、1台ずつ丁寧にお見送りします」とコメント。古代ローマに端を発する凱旋門に着想を得ているあたり、イタリアに対する造詣の深さをうかがえます。 会場には、約150台のイタリア車が集まり、そのうちの約100台をフィアット/アバルトが占めていました。紅葉した並木道にズラリと並んだフィアット/アバルト車の佇まいは壮観。     また、当イベントにはモータージャーナリストの嶋田智之さんがゲスト出演し、トークショーを開催。嶋田さんはフィアットの最新モデルで来場し、クルマの紹介やインプレッション、EVにまつわるお話などを披露し、来場者の関心を集めていました。   モータージャーナリストの嶋田智之さん。   このほかにも、勝ち残ると景品がもらえるビンゴゲーム大会やキッチンカー、記念撮影など、様々な催しにより、会場には終始笑顔があふれていました。     それでは会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介しましょう。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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イタリア車好き夫婦が『600e』でロングドライブ。日帰りで480km走ってわかったこと。

広々した5ドアボディと大容量バッテリーを備える『600e』でロングドライブ。イタリア車好きの下江さんご夫婦が紅葉の日光を目指しました。ご主人は自動車メディアの編集者。おふたりによる日帰り480kmドライブのインプレッションをお届けします。   下江さんご夫婦は根っからのクルマ好き。夫婦で交わす会話のなかでもっとも多いのはクルマの話題なのだとか。それもそのはず、じつはご主人の優太さんは自動車メディアの編集者、奥さまのあきこさんも相当なクルマ好きで、これまで夫婦2台体制で日々の買い物から子どもの送り迎えをこなすなど、クルマを日常的に使用しています。   今回『600e』でロングドライブするのは下江優太さんとあきこさん。紅葉の日光を目指します。   下江さんファミリーはこれまで色々なクルマに乗り継いできましたが、ひいきはイタリア車。アルファ ロメオ1台、アバルト2台を乗り継いでいます。イタリア車の魅力について、優太さんは「かわいいけどカッコよさもあり、外観だけでなくインテリアもディテールまで凝っていて、過去のオマージュが散りばめられていたりするところもすごく好きですね」と高評価。 奥さまは「運転していてテンションが上がりますし、ボディカラーも鮮やかなものが多く、愛着が湧きますね。イタリア車には家族の一員みたいな愛おしさを感じます」と愛情を表現します。   エアコンなど使用頻度の高いスイッチは物理スイッチとして手の届きやすい場所に配置。その下の小物入れには、さりげなくトリノの街並みが描かれています。   というわけで、フィアット『600e』については登場した時点で夫婦の話題にあがっていた模様。なんといってもその魅力は大容量バッテリーを搭載し、EV航続距離493kmを実現しているところ。これだけ足が長ければ家族でのドライブもバッチリです。そこで下江さんファミリーにお声がけして『600e』での長距離ドライブにお誘いしたところ、ふたつ返事で引き受けてくれました。   7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイには、速度計のほかバッテリー残量、航続可能距離などが表示されます。   ドライブの目的地は、11月上旬ということもあり下江さんのリクエストで紅葉を見に行くことに。関東近郊でこの時期に紅葉を楽しめ、かつドライブの楽しい場所を探したところ、日光に白羽の矢が立ちました。じつは下江さんご夫婦にとって、日光はふたりで訪れる初めての土地。そこでお子さんが学校に行っている間に、今回は夫婦水入らずで中禅寺湖方面に日帰りドライブに行くことにしました。     朝、子どもたちを送り出してから8:00に出発。夕方までの帰宅を目指します。やや慌ただしい日帰りドライブになりますが、ふたりともクルマの運転はお手のもの。出発前に『600e』と対面すると、「『500e』とはまたちょっと違った、少し大人な雰囲気。オレンジのボディカラーもすごく似合っていますね」(優太さん)や、「コンパクトなサイズ感ですけど、室内が広々しているのがいいですね。お出かけしたい気分になります」(あきこさん)とコメント。さすがはイタリア車好きとあって、細部にまで興味津々の様子。   >>>スポーティさとは一線を画する一体感ある走り   […]

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関わるみんなが気持ちよく。フィアット乗りも大勢集まるイベント「ニキトウミーティング2024」

仲間同士の集まりから200台超のイベントに発展   10月6日(日)、静岡県磐田市・福田漁港交流広場「ふくっぱ」で、2気筒エンジン車の集まりというユニークなイベント「ニキトウミーティング2024」が開催されました。フィアット『500S(チンクエチェント エス)』に乗るたけまことさんが主宰し、有志で運営するミーティングは、はじめは数名の仲間の集まりだったのが、開催5回目にして約220台が集まる巨大ミーティングにまで発展したとのこと。フィアットファンも数多く集まるということで、話題の同イベントを取材しました。   同じ色のクルマで集まったり、写真を撮ったり、仲間同士でゆったり話したり。参加者それぞれが自由な時間を満喫していました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさんは、2気筒TwinAir(ツインエア)エンジン搭載の『500S』をこよなく愛するフィアット好き。X(旧ツイッター)でツインエアエンジン好きの仲間数人で集まり、ツーリングなどを楽しんでいるうちに、まったり楽しめるイベントをやろうということで、始まったのがニキトウミーティングなのだとか。   注目は、同じクルマを愛する者同士でただ集まり、自分たちだけが楽しむのではなく、関わるすべての人たちにとって気持ちいいイベントを目指していること。例えば、たけまことさんをはじめとする実行メンバーの方々、それに有志の一般参加者が数週間前に会場に集まり、草刈りを行っているのです。たけさんによれば、「会場を使わせていただくので、借りる前よりキレイにしてお返ししたいんです」とのこと。すばらしい心掛けですね!   イベント実施前の草刈りの模様。   そんな実行メンバーの方々の想いが通じたのか。イベント当日は、前日までの雨から一転、青空に。新旧『500(チンクエチェント)』や『Panda(パンダ)』、そのほかイタリアやフランスの2気筒エンジン車が続々と会場に集まってきました。ちなみに同イベントは、2気筒車の集まりではあるものの、その他のモデルも参加OK。とはいえ、やはり多いのは、TwinAirエンジンを搭載する『500』です。   会場には数多くの『500』が集まりました。   もうひとつニキトウミーティングが特徴的なのは、事前に申し込みをすれば、参加者がフリーマーケットのブースを展開できること。普段からお店を営んでいるプロが展開するフードやコーヒーのブースもあれば、個人で展開するアクセサリーや小物のブースまで、さまざまなブースで賑わいます。   会場にはさまざまなブースが出店し、賑わいを見せました。   たけまことさんによれば「クルマを通じた集まりではあるのですが、ひとまずそれは置いておいて、人と人がつながる。そしてみんなが楽しめるイベントを目指しています。どんなクルマの人ともチャオ!のひと言で仲良くなれてしまうのがイタリア車乗りのいいところだと思います。目標は友だちを100人作ることですから」と陽気に答えてくれました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさん。   そんな、みんなが心地よく楽しめることを目指したイベントだけに、会場にはゆるやかな空気が流れています。男女問わず、遠方からの訪れた方も大勢いらっしゃり、訪れた方同士で交流を楽しんでいました。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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茶目っ気たっぷりのお姉さんは運動が得意。『600e』試乗レポート

『500e』にさらに100の魅力を追加した「500+100=600」というコンセプトで開発された『600e』が、いよいよ上陸。さっそく、モータージャーナリスト嶋田智之氏のファースト インプレッションをお届けします。   受け継ぎつつも新しい   『500』=チンクエチェント、そして『600』=セイチェント。『600e』はプロダクションモデルとしての、『500e』に続くフィアットブランド2番目となるバッテリーEVです。パーソナルカーにしてスペシャルティカーという色合いが強い『500e』に対し、同じ世界観の中にありながらよりファミリーユースに向いたモデルとして、『600e』は開発されています。   1955年に誕生した『600』や最新の『500e』のデザイン要素を随所に受け継いだ『600e』。   『500e』のかわいらしさが好きで暮らしに迎え入れたいと思っていても、ドアの枚数や居住スペースの関係から自分たちのライフスタイルにあてはめにくいという人は思いのほか少なくなく、そうした人たちの心と日常を埋めるためのクルマとして作られてる、というわけですね。   フィアットファンの中には先刻ご承知という方も少なくないのでしょうが、『500』がそうであったように、『600』にも同じ名前のご先祖様が存在していました。その後に登場することになる2代目『500』の人気の影に隠れて日本ではあんまり知られてないようですが、初代『600』は1955年にデビューして1969年に生産が終わるまでに260万台が作られたベストセラーカー。“トポリーノ”こと初代『500』より──もっとわかりやすく言うなら現代の日本の軽自動車より──コンパクトな車体に大人4人がしっかり乗れる車内スペースを確保した、当時のイタリアの普通の人たちの暮らしに見事にマッチする、ファミリーユースに最適なクルマだったのでした。   往年の『600』。   その初代『600』へのリスペクトは、新しい『600』のデザインにしっかりと込められています。2ボックスで5枚のドアを持つ『600e』のスタイリングデザインはまったくの新規ですが、実車を目にすると、かつての『600』の面影が感じられるところが多々あるのです。   全体に丸みを帯びたフォルムは、どこか『600e』を彷彿とさせます。   例えば車体後部。リアゲートまわりが優しく膨らんでから垂直気味に落ちていき、下端は車体の下に丸まりながら入っていくあたりは初代『600』のイメージにそれとなく重なります。『500e』同様のファニーな顔つきに気をとられてしまいがちですが、シルエットそのものは穏やかな大人っぽい印象です。     実はインテリアにもかつての『600』の面影はしっかりあって、2本スポークのステアリングやラウンド型のメーターナセルなどは間違いなくクラシック『600』へのオマージュです。ダッシュまわりは直線を強調し、さらにモダナイズさせつつ上質に仕上げたという印象で、シンプルでありながら洗練されたインテリアに仕上がっています。   インテリアにも随所に往年の『600』へのオマージュが散りばめられています。   デザインへのオマージュの込め方、そして洗練のさせ方。エクステリアもそうですしインテリアもそうですけど、こういうのをやらせるとイタリアは本当に上手いな、と思わされます。   >>>次ページ 滑らかと力強さを併せ持つ   […]

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秋のドライブにおすすめ!関東近郊の紅葉を楽しむドライブコース特集

11月は紅葉シーズンの真っ只中!車窓から紅葉が楽しめるドライブの季節がやってきました。そこで今回は、自動車ライター・嶋田智之さんに、都内から日帰りで行ける“秋におすすめのドライブコース”を、お立ち寄りスポットとともにご紹介いただきました。 — — —  日本は小さな国だといわれることも多いですが、クルマであちこち走ってみれば、そうでもないっていうことがわかります。広い広い。さらに、四季がはっきりしているから、同じ道を走っていても、今日の美しさと次の季節の美しさは、まるっきり違って感じられたりもします。そして、秋から冬にかけて目と心にじんわり染み入ってくるのは、大自然からの贈り物としか思えない、奇跡のような赤・黄・橙の彩り。何度この季節を迎えても、心が動かされます。 おかげさまで自動車ライターとして全国あちこちの道を走る機会に恵まれ、息を呑むような美しい光景に出逢ってきました。今回はここ2〜3年で実際に僕が走ったルートの中から、この時期のベスト3といえるドライブコースをご紹介したいと思います。都内在住ゆえ、比較的東京からアクセスしやすいエリアばかりになってしまったこと、どうか御了承くださいね。     おすすめドライブコースその① 自然が生んだ美しさと地の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ 控えめな印象だからか意外と知られてないのですが、実は群馬県には素晴らしいところがたくさんあるのです。今回ご紹介するドライブコースは、題して、自然が生んだ美しさと現地現物の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ。 今回は上信越自動車道の藤岡インターチェンジを起点に設定してみました。そのまま上信越道を軽井沢/長野方面に進んで松井田妙義インターチェンジで降り、最初の目的地『道の駅みょうぎ』へ向かいます。ここの駐車場は日本三大奇景のひとつ、妙義山のほぼ麓。奇岩が立ち並ぶ荒々しい山々を仰ぎ見ることができる絶景ポイントです。   ▲妙義山   そこからは県道191号を。実はこの道、『妙義紅葉ライン』と呼ばれる紅葉の名所なのです。さまざまに色づいた木々が描く大自然のパッチワークと奇岩のコントラスト、右へ左へと気持ちのいいラインを描くワインディングロード。そして今度は妙義山を別の角度から仰ぎ見られる第2の絶景スポット、『県立妙義公園第一駐車場』へ。このルートのハイライトのひとつです。 そして山を下り、下仁田駅付近を目指します。ここで、僕のいち推しのスポットをご紹介。『コロムビア』というすき焼き屋さんがありまして、地のモノばかりを使った抜群に美味なすき焼き(特にポークがおすすめ)がとてもリーズナブルに食べられるのです。コインパーキングにクルマを停めて、ランチなどいかがでしょう? 次なる目的地は、世界文化遺産の『富岡製糸場』。明治時代初期の頃のままの大規模洋風建築は、ただそれだけで見応えあり。日本の近代産業発祥の時代を学ぶもよし、です。また周辺には様々なお店が軒を連ねますが、その中に『GELATO Kuturogi〜寛〜』というイタリアンジェラートのお店があります。ここがまた美味しくて、強力に推しておきたいところです。   ▲富岡製糸場 西置繭所1階 ギャラリー(左)、GELATO Kuturogi〜寛〜(右)   ここで帰路についてもいいのですが、時間にゆとりがあるなら、ぜひとも『榛名湖』へ。そこに至るまでの道のりも紅葉は抜群に美しいし、榛名湖の湖畔にあるいくつかの駐車場からは湖と紅葉の景観を楽しめます。それらをバックに愛車を撮影できるところもありますよ。   ▲榛名湖周辺   そこからは一路、高崎市内を目指します。最後の目的地は、独自の発展を遂げた高崎パスタ。群馬は日本有数の小麦粉の産地。パスタ中心のイタリア料理店がものすごく多いことでも知られています。その老舗にして超有名店、『シャンゴ』でおなかを満たしてから帰路につくと、充実感もひとしおなんじゃないかと思います。   ▲シャンゴ   1日でこれだけ密度の濃いドライブが楽しめるのですから、ぜったいに誰かに教えたくなるはずですよ。   <詳細ルート> 上信越道の藤岡インターを起点に設定▶上信越道▶松井田妙義インター▶県道50号〜213号〜191号▶道の駅みょうぎ▶県道191号▶県立妙義公園第一駐車場▶県道196号〜51号〜国道254号で下仁田駅付近へ▶コロムビアでランチ▶国道254線▶下仁田インター▶上信越道▶富岡インター▶県道46号▶富岡製糸場/GELATO Kuturogi〜寛〜▶県道10号〜212号〜211号〜132号線〜211号〜国道406号〜県道211号〜33号▶榛名湖▶榛名湖を時計回りにほぼ1周▶県道28号▶シャンゴ問屋町本店▶前橋インターから帰路へ     ▼INFO:画像提供 下仁田町(https://www.town.shimonita.lg.jp/) 富岡製糸場(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/) GELATO Kuturogi〜寛〜(https://www.instagram.com/kuturogi_/) 高崎市(https://www.city.takasaki.gunma.jp/) シャンゴ(https://shango.co.jp/)     おすすめドライブコースその② 海沿いと山間を堪能する、半島グルリ半周房総ドライブ 人とはなぜかふとしたときに海を見たくなる生き物です。東京からだと湘南や伊豆を目指すことが多いのですが、今回は房総半島の南側を時計回りにぐるりと半周なぞるルートをオススメしましょう。晩秋から冬にかけての大海原を眺めながら、途中のちょっとした癒しのスポットに立ち寄りつつの、のんびりたっぷりドライブ。帰路にはもちろん紅葉のご褒美つき、です。   ▲海ほたるパーキングエリア   […]

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秋のクルマの注意点は? フィアットの点検&メンテナンス事情

秋風が肌寒く感じるこの季節。まだまだ寒暖の差も大きく、夏の疲れが溜まった身体を整えようと、食事や睡眠などに気遣う人も多いと思います。みなさんの愛車も同じように、猛暑を乗り越えたことであちこちに負担がかかり、放っておくと不調の原因になりやすいときです。 秋はそんな愛車を労わるのにピッタリの季節。これからまた、クルマにとって過酷な冬がやってくる前に、愛車をしっかりと気遣い、メンテナンスなどで万全な状態に戻してあげるためのポイントを解説します。今回はフィアット/アバルト松濤でメカニックとして活躍している、この道25年以上のベテランである追川信人(おいかわ・のぶと)さんにご紹介いただきました。   秋にチェックしたいメンテナンスポイントをご紹介 まずは、どんなクルマでも「ここは必ずチェックしておきましょう」というポイントから。 「今年も猛暑でしたので、やはりいちばん心配なところはバッテリーですね。乗られる頻度が多いお客様は、わりとバッテリーの持ちもいいのですが、月に1,2回など乗る機会が少ないお客様の方が、実はバッテリーの劣化が大きいことがあります」   ▲メカニック・追川信人さん(フィアット/アバルト松濤)   久しぶりに愛車で出かけようとしたら、エンジンが掛からなくなっていた、という事態になる前に、バッテリーの状態をチェックすることが大切です。 「最近は、ドライブレコーダーで駐車中の常時監視機能を使っているお客様も多いので、それが原因となってバッテリー上がってしまい、入庫される方が増えています」 ドライブレコーダーをはじめ、スマホやタブレットの充電など、バッテリーへの負担が大きいのが最近のドライブ事情。夏の間はエアコンもフル稼働だったという人も多いと思いますので、しっかりチェックしておきたいですね。 「最近のバッテリーはカバーで覆われてしまっていて、外から見ただけではチェックできないものがほとんどです。定期的に愛車をフィアット正規ディーラーに診せていただいて、専用のテスターでバッテリーの状態をチェックすることが、トラブルを防ぐためには重要だと思います。お客様の使用環境などをお聞きしながら、長持ちさせるためのアドバイスなどもさせていただいています。また、できれば週に一度でもいいので愛車に乗ってあげることも、バッテリーを長持ちさせる秘訣だと思います」     忙しい合間でも、愛車でドライブする時間を持ちたいものですね。もし、放っておいてバッテリー交換ということになると、工賃を含めて数万円ほどはかかってしまうそうなので、早めのチェックをおすすめします。 続いてのポイントは、エンジンオイルです。 「よく、『オイルは何kmごとに交換すればいいですか?』という質問をいただくのですが、正直なところそれは早ければ早いほどいい、という答えになります。オイル交換をずっとしなくてもクルマは走るのですが、異音や振動が出始めたときには、もうエンジンは壊れて手遅れになっていると考えた方がいいですね。例えばフライパンに油を引いて火にかけますよね。ずっと火にかけていると焦げて、そのうち大変なことになりますが、エンジンオイルを長いこと交換せずに走るのはその状態を続けているのと同じです。危険な状態で走っている、ということ意識していただきたいと思っています。猛暑が過ぎた今はまさに、オイル交換をするのにいい時季だと思います」     そして、秋ならではのチェックポイントとして、追川さんが教えてくださったのはボディのメンテナンス。 「夏の間は樹木の成長が活発なので、ボディにはたくさんの樹液が飛び散っていると思います。また、高速道路を走った後などはフロントマスクなどに虫の死骸もたくさんついてしまいますよね。それらをそのままにしておくと、落ちなくなってボディの劣化につながってしまいます。マメに洗車してあげることが基本ですが、スポンジで擦ると傷がつきやすいので、プロにお願いする方が安心です」 ついつい、雨が降ると汚れも落ちたような気になって、洗車を後回しにしてしまうこともあると思いますが、それではどんどんボディが劣化してしまうのですね。ツヤが欲しいときはコーティングもおすすめで、こまめにきれいにしてあげると樹脂類の持ちもぜんぜん違ってくるとのこと。「洗車をサボっている人のクルマはすぐわかります」ということなので、手を抜かないようにしたいものです。     「また、秋は落ち葉が多くなりますので、クルマのいろんな隙間に落ち葉が溜まったままになると、雨の日や洗車の際の水の流れ(排水)が変わってしまいます。細かい草や泥が詰まって、雨漏りをしてしまうこともあるので、マメに落ち葉を取り除いて欲しいです」 溜まりやすい場所としては、フロントガラスとボンネットの間や、リアゲートの開閉部分。乗り込む前に、ささっと手で払うだけでも違ってくるそうです。自宅の駐車場に樹木があるという人はもちろん、公園や山などへドライブに出かけた際にも注意したいですね。       さらに、落ち葉や砂などはフロントガラスにも落ちてきますが、前が見えないからといきなりワイパーを動かすのは、愛車を痛める原因になってしまいます。 「ワイパーは水滴や汚れを取り除いてくれるものですが、汚れがひどいときにいきなり作動させるとガラスに線傷がついてしまいます。まずはウエスなどで拭き取ってから、ワイパーを動かすようにするといいと思います。夏の直射日光などでワイパーのゴムも痛んでいることが多いので、劣化しているようなら新品に交換した方がいいですね」 続いて、夏の間に大きな負担がかかっていたタイヤも、今一度しっかりチェックして欲しいポイント。 「溝があとどのくらいあるかを見るのも大事ですが、ヒビ割れがないか、ゴムが硬くなってないか、そして製造年月をいっしょに確認することをおすすめします。空気圧は最低でも1ヶ月に1回はチェックして欲しいです。フィアット車は空気圧が低下してくると、メーター画面内にチェックランプが点灯するので、不安になってしまうお客様もいらっしゃいますが、事前の警告なので、ガソリンを入れる時など、警告が出る前に空気圧をチェックすることが重要です」     指定空気圧は取扱説明書に記載されているので、一度確認しておくといいですね。秋は台風が発生しやすく、雨の日のドライブも多いかもしれません。溝が減ったタイヤや硬くなったタイヤは滑りやすくなるので、ぜひ早めの点検、交換をおすすめします。 次のページ:【フィアットならではのチェックポイントをご紹介!】 […]

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インスタしチャオ!美しい夕景とフィアット

9月も中旬、そろそろ秋の気配が感じられる頃となりました。今回の『インスタしチャオ!』のテーマは、“夕日とフィアット”。Instagramに投稿されているたくさんの写真の中から、美しい夕日や夕暮れの空をバッグに撮影されたフィアットの投稿を7つご紹介。『500(チンクエチェント)』、『500C(チンクエチェントシー)』、『Panda(パンダ)』オーナーのみなさんに、写真を撮影したときのエピソードなどをお伺いしました。   1. 夕時の横浜とチンクエチェント Hawaiisun Styleさん(@anelaisao ) 場所:神奈川県横浜市 「雲ひとつない快晴よりも、このくらい雲が多いときが好きです。刻々と色や形を変えて織りなす光のグラデーションは、数分間のショータイムという感じで心癒されるひとときです。(Hawaiisun Styleさん)」 深いオレンジの夕日と、シチリア オレンジのボディカラーがマッチしている素敵な写真です。     2. 夕暮れの空と『500』のお尻 まさたろうさん(@masataro) 場所: 東京都八王子市某所 「夕焼けがあまりに綺麗だったので、夕日が一番色づいている角度と、お気に入りの前期型のテールランプが入るような画角で写真を撮りつつ、フォロワーさんたちに入籍のお知らせを交えて投稿しました。(まさたろうさん)」 夕焼けに染まる幻想的な雲が広がった、とても綺麗な空と『500』の一枚です。ご入籍おめでとうございます!     3. 電車越しの夕日を眺める『500』 モジェ(25)さん(@moje_giulietta) 場所: 愛知県 豊橋鉄道渥美線沿線 夕日がちょうど少し電車に差し掛かっていて、それを眺めているような『500』の写真。 「電車が通るタイミングを狙って撮影しました。田舎なので本数は少ないですが、待ち時間に『500』を眺めるのも至福のひととときです。撮影時のポイントは、夕焼けの色が綺麗に写るように、逆光で少し暗めに撮影すること。そしてテールランプを点けているのもこだわりポイントです。(モジェ(25)さん)」     4. 富士山と雲間から輝く夕日 Kensuke Imamuraさん(@imaimaquen ) 場所: 静岡県裾野市 パノラマロード付近 「富士山は四季で表情が刻々と変化するので、それがまた楽しい。夏は冠雪がありませんが、その分シルエットを楽しむことができます。富士山と『500』のコラボ、飽きませんね。(Kensuke Imamuraさん)」 撮影当日は、雲間から射す夕日が凄まじかったとのこと。夕日の光芒(こうぼう)を写真におさめた、印象的な一枚です。     5. 遠くに浮かぶ夕日と一緒に ワさん(@saw_rld.fiat) 場所:熊本県某所 「他のオーナーさんたちがたくさん良い写真を撮ってらっしゃるので、私も“私だけのチンクちゃん”を上手に撮りたいと言って、家族とお出かけしたときの写真です。道を間違って狭い狭い山道を走っていたところ、綺麗な景色を見つけ、思わず降りて写真を撮りました(ワさん)」 ブルーからオレンジのグラデーションの空が綺麗な一枚。ぽっかり浮かぶ夕日に癒やされます。     6. […]

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来場者の声も続々!フィアット最新モデルを体感した1日。「600 & DOBLO TEST DRIVE @ FIAT CAFFE BY 桜鏡」リポート

自然豊かな御殿場の「リストランテ桜鏡」で開催されたフィアット最新モデル『600 HYBRID』発売記念イベントの様子をレポート!自然あふれるロケーションでの試乗体験や1日限りのFIAT CAFFEも大好評。最新モデルに触れた来場者の生の声もぜひご覧ください。 […]

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FIATのロゴカラーがジェラートに!Giolittiハラカド店で限定販売されたフレーバーをご紹介!

FIATのロゴカラーをモチーフにしたコラボジェラート   イタリア・ローマの老舗ジェラートブランド「Giolitti(ジョリッティ)」の原宿ハラカド店では、FIATとのコラボによる限定メニューが、4月12日から約1ヶ月間提供されていました。FIATのロゴカラーをイメージしたストロベリー、パイナップル、抹茶の3種にブルーベリーを添えたジェラートは、コラボレーションの趣旨が感じられる、印象的な組み合わせでした。     今回は、初夏の陽気にピッタリなコラボレーションジェラートとお店の様子をレポート。素材のおいしさをギュッと詰め込んだ「Giolitti」ならではのこだわりと今回のコラボレーションについて、運営会社のご担当・佐藤さんにお話を伺いました。120年の歴史をもつGiolittiと同じく深い歴史を持つFIAT。イタリアを代表する2ブランドには、職人の国で生まれたからこその徹底された「美学」がありました。   1890年、ジュゼッペ・ジョリッティ氏によって創業されたイタリア・ローマの老舗ジェラートブランド「Giolitti(ジョリッティ)」。当初は、乳製品を扱う「LATTERIA GIOLITTI」としてスタートし、その品質の高さからイタリア王室御用達となりました。1900年にはジェラートの製造を開始し、現在も4代目が伝統のレシピを守り続けています 。     映画『ローマの休日』でオードリー・ヘプバーン演じるアン王女が食べていたジェラートのお店としてその名が世界中に知られることとなったGiolitti。ローマのスペイン階段近くに位置する本店は、トレビの泉、真実の口と並んで、ローマを訪れるなら必ず行きたい場所に挙げられるほどの有名スポット。同時に、地元の人々にとっては親しみのある憩いの場的存在なのだそう。   ローマ本店   本店には日本では販売していない多くのフレーバーが販売されている。   日本では、2021年に有楽町マルイに「Giolitti Café」がオープン。そして2024年4月、国内外から観光客が訪れる人気スポット東急プラザ原宿ハラカド6階に「Giolitti 原宿ハラカド店」がオープン! 本国から輸入した食材を使った本場のジェラートのおいしさを求める列は連日絶えることがありません。     >>>着色料を使わない素材を活かした色鮮やかなジェラート   […]

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二子玉川を舞台にフィアットファンが大集合! FIAT CIAO 600e FESTA開催

フィアットの最新モデル『600e』の登場を記念し、9月10日(火)から23日(月・祝)に二子玉川ライズを舞台に「FIAT CIAO 600e FESTA」が開催されました。このイベントでは、『600e』の仲間入りにより、ますます充実したフィアット・ラインアップの展示をはじめ、訪れた多くのフィアットファンの方々に楽しんでいただける催しが目白押し。その模様をご紹介します。   人気スポットの駅チカで行われたフィアットの祭典   「FIAT CIAO 600e FESTA」は、田園都市線・二子玉川駅に直結する二子玉川ライズ ガレリアを舞台に開催され、多くの来場者で賑わいました。当イベントでは、期間中を通して行われる催しのほか、週末限定のコンテンツも用意。盛りだく沢山の内容で行われました。     開催期間中、ニューモデル『600e』をはじめ、フィアットの全ラインアップが勢揃いし、会場にお越しいただいた多くの方々に見て触れてお楽しみいただきました。また、フィアットファンやフィアット好き同士はもちろん、家族やおひとりでも楽しめるおいしいコーヒーやイタリアンフードを味わえる日替わりキッチンカーが出店。パスタをはじめとするイタリアンフードを通じて、ご来場いただいたみなさんに、おいしさでもイタリアの雰囲気を感じていただきました。 キッチンカーが登場し、イタリアンを中心としたフードを提供。 このほかにも、お子さん向けの塗り絵コーナーなど、家族で盛り上がれるコンテンツもたっぷりご用意。会場には『500e』と新たに『600e』のフォトブースが登場し、来場された方々に記念写真をお楽しみいただきました。   『500e』と『600e』のフォトブース(左)。キッズにも楽しんでもらえる塗り絵コーナー(右)。   そして週末限定で、会場内に「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人がブースを展開。「Share with FIAT」とは、女性のエンパワーメント向上、動物愛護、人道支援、子どもたちの教育環境の改善、若者の活躍支援など様々な問題の改善に向け、フィアットがパートナー団体と共に取り組む社会貢献活動のこと。   「Share with FIAT」のパートナーであるNPO法人ピースウインズ・ジャパンが展開するピースワンコ・ジャパンは、犬の殺処分ゼロを目指し、保護犬と里親のマッチングをおこなっています。   会場では、行き場を失った動物の里親を探す活動をしているアニマルレフュージ関西(ARK)と、犬の殺処分ゼロを目指すピースワンコ・ジャパン(ピースウィンズ・ジャパン運営)がブースを展開、保護犬を帯同して活動の紹介を行いました。   犬や猫など動物の保護からケア、譲渡の活動を行うアニマルレフュージ関西もブースを展開。   会期中ピースワンコ・ジャパンのブースには約200組の方々にご来場いただいたほか、後日施設への訪問が実現したとのこと。また、アニマルレフュージ関西では開催期間中に2頭の保護犬の譲渡が決まるなど、大きな反響がありました。   さらに、FIAT PICNICで大人気のバリスタ中川氏によるコーヒーの販売や、ご来場された方へのオリジナルステッカーのプレゼントなど、さまざまな企画を展開しました。   人気バリスタの中川直也さんがナポリ生まれのKINBOのエスプレッソやコーヒーを提供。   >>>次ページ 週末には「FIAT PICNIC DAYS」や『600e』特別試乗会を実施   […]

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『500e』のお姉さん、『600e』登場。EVに加えマイルドハイブリッドも設定予定

フィアットファミリーに新たに仲間入りする新型車『600e(セイチェントイー)』が9月11日に発表されました。『500e』のお姉さんにあたり、フィアットの電気自動車第二弾となる『600e』はどんなクルマなのか。発表会の模様を報告しながら詳しく見ていきます。   愛らしいデザインと5ドアの機能性を両立   『600e』のプレス発表会では、はじめにStellantisジャパンの打越晋社長が登壇。冒頭に日本で展開する7ブランドのすべてが電動化を実現していることをアピールすると共に、「今後バッテリーEVを拡充しつつ、プラグインハイブリッドやマイルドハイブリッド、ガソリンエンジンに至るまで、すべてのパワートレインを展開し、お客さまに選択いただける体制を強化します」と、多様なパワートレインを取り揃えていく方針を述べました。   Stellantisジャパン代表取締役社長、打越晋氏。   そしてこの日の主役である『600e』については「チンクエチェントの最大の魅力である“かわいい”を引き継ぎながら、ゆったりとした居住性、そしてご家族にとっても使いやすいラゲッジルームなど、たくさんの機能やワクワクを持つクルマです」と、デザインと機能、そしてユーティリティを両立したクルマである点をアピールしました。   フロントシートにはボディカラーにかかわらずターコイズブルーのステッチが施され、上質感が高められています。   リアシートには大人でも十分に座れるスペースを確保。   『600e』のボディサイズは、全長4200mm×全幅1780mm×全高1595mm。『500e』に比べると、570mm長く、95mm幅広く、65mm高いフォルムを持ちます。また『500e』が3ドアであるのに対し、『600e』は5ドアを採用しており、後席への乗り降りがしやすいうえ、ラゲッジルームには360リッターの容量を確保するなど、たくさんの荷物を積んだお出掛けや、4〜5名での移動も余裕でこなせる実用性の高さが語られました。   ラゲッジルームには、360リッターの容量を確保。さらにハンズフリーパワーリフトゲートを標準装備。   続いてプロダクト担当の児玉英之氏は、『600e』を「『500e』から見たお姉さん、ビッグシスター」と表現。『500e』との違いについては360度パーキングセンサーやブラインドスポットモニターといった装備に加え、新たにレーンポジションアシスト(車線内走行保持アシスト機能)といった新機能が備わることや、キーを保持した状態で足をリアバンパー下に動かすと自動でリアゲートが開く「パワーリフトゲート」、ドライバーの腰をマッサージする「アクティブランバーサポート機能」、キーを保持した状態で車両に近づいたり遠ざかったりするだけで解錠・施錠ができる「プロキシミティ機能付きのキーレスエントリー」など、便利機能が充実していることに触れました。   Stellantisジャパン プロダクトスペシャリスト、児玉英之氏。   さらに『600e』が『500』のガソリン車を生産してきたポーランドのティヒ工場で作られ、プラットフォームはCMPを採用することが明らかにされました。なお、54kWhへと容量アップしたバッテリーの搭載やバッテリーマネージメントシステムの効率化により、航続距離は493kmの余裕のある値を実現しているとのことです。   >>>次ページ 周りを明るくするドルチェヴィータ・デザイン   […]

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浜名湖ガーデンパークに1,000台のフィアットが大集合!FIAT PICNIC 2022レポート

静岡県の浜名湖ガーデンパークに全国各地から1,000台を超えるフィアットとアバルトが集結し、『Nuova 500』生誕65周年を祝う『FIAT PICNIC 2022』が開催されました。会場中央にあるステージで行われたさまざまなコンテンツから、同時に開催されていたアクティビティまで、今回のイベントの模様を自動車ライター嶋田智之さんにレポートしていただきました。   FIAT PICNIC 2022にようこそ!   「みなさん、こんにちは!FIAT PICNIC 2022にようこそ!」 9月10日の朝10時。浜名湖ガーデンパークに、MCをつとめるお笑いタレントのレギュラーのおふたりの声が響き渡ります。フィアットファンのための恒例のイベントは、ここ数年はコロナ渦を鑑みて規模を縮小したり、かたちを変えたりしての開催でしたが、今回は例年どおりの大規模開催。受付けがはじまる30分前の朝8時には約900台を想定したメインの駐車エリアはほぼ埋まり、受付け開始と同時に長い列ができていました。みなさんがどれほどこの日を楽しみにしていたかが伺えます。のちに判ったことですが、この日この場に集まったフィアットとアバルトは約1,000台、参加人数も2,000人オーバー。フィアットのイベントとしては世界最大級といっていいでしょう。       開会式のステージにはフィアットのブランドアンバサダーをつとめるティツィアナ・アランプレセさん、ステランティスジャパンのマーケティングダイレクターであるトマ・ビルコさん、同じくフィアットブランドマネージャーの熊崎陽子さんが登壇。レギュラーのおふたりの思わずクスリとさせられてしまう軽快なトークでスタートし、それぞれご挨拶です。   ▲左から、レギュラーのおふたり、ティツィアナ・アランプレセ氏、熊崎陽子氏、トマ・ビルコ氏   まずはティツィアナさんが、今年が『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』のデビューから65年目となることにからめ、「私たちはずっとECOを大切にしてきました。今年からは『500(チンクエチェント)』に電気自動車ができたので、将来に向かってヘリテージを大切にしながら、サスティナビリティをもっと大切にしていきたいです」と、『500e(チンクエチェントイー)』の存在の重要性を伝えます。「このイベントはフィアットとアバルトのファミリーイベント。15年も続けてきたので、はじめの頃は小さかったお子さんもすっかり大きくなりました。フィアットに乗る人たちは若々しいです。心がとても若い。それはフィアットLOVEだから、ですね」とフィアット愛の強さをのぞかせました。     フレンチブランドに携わった時間が長いトマさんは、「初めてこのイベントに参加したんですが、朝からみなさんのポジティブなエナジーを感じて、とても感動しています。フィアットオーナーの人たちはすごい。熱いです」と、驚いていた様子でした。「私はまだ勉強しなきゃならないことがたくさんあるから、みなさん、私をつかまえていろいろ教えてください」という言葉には、拍手を送る参加者の姿も。 同じく初参加の熊崎さんも、「この日を楽しみにしていました。こんなにたくさんの色とりどりのフィアットを見て、みなさんの笑顔を見て、本当に感動しています」と、ニコやか。「これからもフィアットはサステナブルな活動と女性を応援し続けるブランドでありたいと思っています。ハッピーで楽しいイベントやキャンペーンを今後も企画していきます。楽しみにしていてください」と嬉しいコメントをくださいました。 そして開会式の最後に、参加者全員で記念撮影。地上からとドローンからの2パターンの撮影が行われました。数え切れないほどのフィアット乗りがギュッと集まる光景は圧巻です。     “誕生会”をテーマとしたコンテンツスタート! 記念撮影が終わると、いよいよイベントが本格的にスタート。まずは『FIAT♡PETSファッションコンテスト』です。今年のドレスコードは“誕生会”。フィアットのクルマたちが愛玩動物っぽいからなのか、あるいはペットっぽいからフィアットを選ぶのか。フィアット好きには動物好きが多いようで、愛らしい衣装で着飾ったワンちゃんたちの姿をやさしい笑顔で見つめる人の多かったこと。とてもフィアットらしいあたたかな催しだな、と感じました。     続いては『フィアット デコレーションコンテスト』。ステージの両サイドに5台ずつ、“Forever Young”をテーマにデコレーションされた『500』&『500X』が並んでいます。思い思いのセンスやアイデアで飾られたクルマたちはなかなか見もので、カメラを向ける人も多々。8月にインタビューさせていただいたフラワーアーティストの鵜飼桃子さんもお友達といっしょに参加していて、クラシック『500』を生花で彩った作品は注目を浴びていました。ほかにもルーフの上でピクニックを表現しているクルマあり、浦和レッズ仕様のクルマあり、人気キャラクターに変身しているクルマあり、と賑やかです。はたして栄冠は誰の手に……?       お昼になると、世界的なバイオリニストであり、フィアットの熱心なファンでもある古澤巌さんの生演奏がはじまりました。芝生エリアには参加者のみなさんがたくさんのテントを張っていたのですが、美しく澄み渡る感動的な音色に、ほとんどの人がテントから出て聴き入っていたほどでした。     ステージの裏でも大盛り上がり!出展ブースもご紹介 総合受付の近くに長い列ができていました。見に行くと、柴野大造さん率いる“MALGA GELATO”のジェラートが、参加者に配られていました。強烈に暑かったこの日、世界が認めた美味なるジェラートは、一服の清涼剤どころか天国に感じられたことでしょう。     ワークショップも人がひっきりなしです。間伐材から抽出した精油でアロマスプレー作りを体験できる『MEGURIWA』。ハーバリウム作りの『KEI FLOWER』、手染めバッグ作りの『山口屋染房』、木製カレンダーやペン立てを作る『ヒゲゴニア』といった、浜名湖ガーデンパークが展開するワークショップを招いたFIAT × HAMANAKOのコーナー。お子様たちが塗り絵を楽しめる『CIAO! BAMBINA ARIA』。体験というのは旅を何倍にも楽しくしてくれるもの。笑顔で手を動かす人たちで常に満員でした。   […]

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「待ってたよ!新型フィアット 500はキュートさ倍増の電気自動車になって新登場!」FIAT 500e発表会&試乗会レポート

4月5日(火)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルにて、フィアット『500』の最新モデルとなるEV(電気自動車)『500e(チンクエチェントイー)』の発表会が行われました。今回は発表会、そしてその後行われたメディア試乗会の模様を、自動車雑誌をはじめ、テレビやラジオなど多方面で活躍するモータージャーナリスト・吉田由美さんにレポートしてもらいました。   『フィアット 500(チンクエチェント)』が世界中で愛される理由   キュートなデザインと抜群の存在感で“イタリアの国民車”と呼ばれ、国内外で愛され続けているフィアット『500(チンクエチェント)』。チンクエチェントとは、イタリア語で500の意味で、日本でもチンクエチェントと呼ぶ人は非常に多いです。フィアットのアイコン的存在ともいえる小さなモデル『500』。1957年に誕生した『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』から新型モデルが登場するまで65年という長い歴史を考えると、その中で2回しかモデルチェンジをしていないのは、1つ1つのモデルがいかに長く愛され、いかに大切にされていたかがわかります。   ▲『Nuova 500』   そして今回の新型『500』はフィアット最新の電気自動車(EV)『500e(チンクエチェントイー)』として登場することが2020年、全世界にオンライン上で発表され、私はこのアナログの代表選手のような『500』がキュートなDNAを引き継ぎながら、しかし一気にハイテク化されることに驚きとわくわくが止まらず、その様子を見つめていました。印象深かったのは、その動画に、レオナルド・ディカプリオが出演していたことです。レオ様といえば環境活動家としても知られ、以前、アカデミー賞の授賞式に当時、発売されたばかりのハイブリッドカーを運転して登場し、話題になったことがあります。そう考えると『500e』はレオ様が認めた最新エコカーということなのかもしれません。そして私はというと、このクルマに触れられる日を心待ちにしていました。     そんな『500e』がとうとう日本にやってきました。 2022年4月5日(火)、横浜・みなとみらいにあるヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの横浜港と横浜ベイブリッジが見渡せる素敵なお部屋でその発表会は行われました。     まずは、Stellantisジャパン株式会社 ポンタス・ヘグストロム社長のご挨拶。そこで2008年2月2日、先代『500』のジャパン・プレミアが行われたときの話がありました。会場は東京・九段にあるイタリア文化会館。こちらは私も足を運びましたが、2月なのに満開の桜(もちろん生花!)の演出が印象的でした。そしてその時、日本で最も有名な『Nuova 500』のオーナーで知られるルパン三世の最新DVDが流れたことも印象深いです。そして同年、東京・青山にオープンした『フィアットカフェ』の話も懐かしい! その『500』は、この15年の間に114もの限定モデルを出したそう。多いとは思っていましたが、まさかここまでの数とは!『Gucci』や『DIESEL』といったファッションブランドや『バービー』などとのコラボモデルから、限定カラーモデルまで。そもそもフォルムとエクステリアデザインがキュートなのに、これだけバリエーションがあると気になる『500』が出てきます。私は『500 Barbie(バービー)』のピンクと『500 MIMOSA(ミモザ)』のイエロー、それとインテリアは『500 by Gucci』にトキメキました。   ▲ポンタス・ヘグストロム社長   発表会の際、車両が展示されていたのはパシフィコ横浜にある円形広場。そこには『Nuova 500』と『500』、そして新型『500e』。『500e』のボディカラーは全5色で、コミュニケーションカラーはセレスティアル ブルーという薄い水色。でもこうやって並べてみると『Nuova 500』は相当コンパクトサイズです。     しかしこの日、私は発表会に参加するだけ。つまり見るだけで、試乗は翌日にお預けです。 次ページ:【念願の!500e試乗会レポート】 […]

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「FIAT 500の家」が歴史的工場にオープン。ヨーロッパ最大の空中庭園も

2021年9月22日、フィアットはイタリアのトリノに新たな施設「カーサ・チンクエチェント(Casa 500)」と「ピスタ・チンクエチェント(La Pista500)」をオープンした。 「カーサ・チンクエチェント」とは、イタリア語で「(FIAT)500の家」という意味。トリノ市街のフィアット旧リンゴット工場再開発ビルにある「ピナコテカ・アニェッリ(アニェッリ絵画館)」の一部にオープンした。     3世代の500を知る   約700平方メートルの「カーサ・チンクエチェント」の展示室の中心には、1956年に製作された開発用の木製モックアップがディスプレイされている。 第二次世界大戦後のモータリゼーションを支えた1957年モデル、21世紀のチンクエチェントとして登場した2007年モデル、そして2020年登場のEV版「500e(500エレットリカ、ヌオーヴァ500)」という3世代のFIAT 500を展開するスペースだ。   ▲カーサ・チンクエチェントの展示室。各時代の500のパーツなどが鎮座している。   内部は8つのテーマで構成されており、例として「ザ・レガシー」では、FIAT 500の産業・文化遺産的価値に焦点を当てている。「メイド・オブ・イタリー」では、オリベッティ製タイプライター、アレッシィのボトルオープナーなど、イタリアのインダストリアルデザインを語るに欠かせないアイテムとともに、FIAT 500が従来の自動車デザインの常識を覆し、人々の認識を変えたことを振り返る。   ▲FIAT 500の産業・文化遺産的価値が実感できるコーナーも設置。   ビデオメッセージのなかで、2007年モデルをデザインしたロベルト・ジョリートは、イタリア家庭なら必ず1つはあるヴィアレッティ社のモカ(家庭用エスプレッソ・コーヒー沸かし)を手にとりながら、それがイタリア人の朝を変えたことを語る。そして同様に、FIAT 500(1957年)もイタリア人の生活に変化をもたらしたことを示唆している。 同時に、2代目・3代目が単なるノスタルジーの産物ではなく「進化」と「より良いライフスタイル」を求めた結果であることを強調している。   ▲展示室内のディスプレイからも、FIAT 500の歴史の深さを感じることができる。   歴史ゾーンでは、インタビュー、歴代の広告、イベント、受賞歴など、 FIAT 500にまつわるさまざまな動画コンテンツを閲覧できる。広告表現において女性が頻繁に登場することは、FIAT 500が女性の社会進出を促したことを暗示している。   ▲カーサ・チンクエチェントのポスター・コレクション。   リンゴット・ビルのアイコン的施設である屋上ヘリポートで行われた開設披露のイベントには、ロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノも出席。 企業の販売収益の一部を社会慈善活動に役立てる財団「レッド」の共同設立者でもあるボノは、自身の最初の車が フィアットであったことを振り返るとともに、今回のフィアットの施設を「セクシーかつスマートな計画」と評した。 そうした彼のレッド活動に貢献すべく、フィアットは同日、500eをベースにボディカラーやシート、アクセレレーション・ペダルなどに赤を使用した新仕様「Nuova(500)RED」を世界初公開した。   ▲左からフィアットCEO兼ステランティスCMOのオリヴィエ・フランソワ、アニェッリ絵画館のジネヴラ・エルカン会長、シンガーで(RED)の共同創設者のボノ、(RED)社長兼CEOのジェニファー・ロティート、ステランティスのジョン・エルカン会長、ラポ・エルカン。   もうひとつの施設「ラ・ピスタ・チンクエチェント(500コース)」は、旧リンゴット工場再開発ビルの屋上に残っていた旧テストコースに、トリノ名物のヘーゼルナッツを含む300種・約4万本の植物を植樹。2万7千平方メートル・総延長1キロメートルにおよぶ庭園として開放した。屋上庭園としては欧州最大となる。 カーサ・チンクエチェントが“家”であるのに対して、こちらは“庭”という位置づけだ。   ▲リンゴット・ビルの屋上に登場したラ・ピスタ・チンクエチェント。   計画には、2014 年にミラノのタワーマンション「ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)」で世界的話題を呼んだ建築家ステファノ・ボエリが参画した。庭園は、地域の教育活動にも用いられる予定だ。   ▲ラ・ピスタ・チンクエチェントに登場したNuova(500)RED。     ユニークな存在として知られるリンゴット工場   […]

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フィアットピクニックが帰ってきた!電気自動車『500e』の国内初お披露目も。

FIAT 500(フィアット チンクエチェント)の誕生日を祝うFIAT公式バースデーイベント『フィアット・ピクニック』が今年は新潟県・燕市に場所を変え、現オーナーのみを招待したシークレットイベントとして開催!サプライズでフィアット初の電気自動車『500e』も初お披露目され、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。     今年はリアルイベントとして実現   フィアットオーナーのみなさまが集まり、さまざまなアクティビティを通じて楽しい時間を共有する毎年恒例のイベント「FIAT PICNIC(フィアットピクニック)」が2021年7月4日(日)に開催されました。 ここ数年は山梨県の富士山の麓で行われ、去年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は場所を変えて新潟県・燕市で開催。     感染予防のため参加台数も大幅に絞っての実施となりましたが、会場ではマスクの着用をはじめ対策も十分に行い、リアルイベントとして実現することができました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 今回ご参加いただけなかったみなさまも、来年のフィアットピクニックでお待ちしています。   ▲色とりどりのフィアットが続々と到着。(写真提供:FCAジャパン株式会社)     ▲写真提供:FCAジャパン株式会社       モノづくりと農業が盛んな街で再会   初めて新潟・燕市役所内の特設会場を舞台に行われたフィアットピクニック。当日はあいにくの雨模様でしたが、それにもかかわらず、予想を上回る大勢のフィアットオーナーのみなさまに全国から集まっていただき、会場は色とりどりのフィアットで埋め尽くされました。日本最大の米どころである新潟だけあり、燕市役所も目前に広大な田園が広がる自然に囲まれたエリア。のどかで広々としたその場所で、参加者のみなさまはプレゼントとして配布されたフィアット オリジナルタープを愛車に設置し、ソーシャルディスタンスを保ったうえでピクニック気分を味わいました。     ▲左:参加者にプレゼントとして配布されたフィアットグッズ/右:フィアット オリジナルタープ。   ▲ソーシャルディスタンスを保ち、配布されたフィアット オリジナルタープを設置。     お昼から始まった開会式で、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセは、「みなさま、ようこそ、グラッツェ。去年はオンライン開催だったので、今年はみなさまにリアルで会いたかったです。今回は(人数を絞った)小さなグループでの開催ですけど、サスティナビリティをテーマに、燕市を舞台に開催することになりました」とごあいさつ。   ▲FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ   続いて燕市の鈴木力市長がお祝いのメッセージをくださいました。 「燕市は金属製品の日本有数の産地です。代表的な例では、ノーベル賞の晩餐会で使われる金属洋食器はここ燕市で作っているもので、伝統的にモノづくりが盛んな街です。さらに農業も盛んで、田んぼの面積あたりの米の収穫量は新潟県1位。キュウリやトマトも県内で2番目の生産量です。農業、モノづくり、金属製品の生産といったことを自然豊かな中で、持続可能な社会を作っていることから、燕市を選んでいただきました」とコメント。   ▲新潟県燕市の鈴木力市長   これを受けて、アランプレセは燕市を「産業と農業、そして人々の生活のバランスがとれている街だと思います。サスティナブルな取り組みはとても大事で、燕市のようにバランスをとっていくことが重要だと思います」と述べ、フィアットが取り組んでいる「FIAT Agri Art Project(フィアット アグリ アート プロジェクト)」について紹介しました。   ▲特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト副理事 […]

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毎年恒例Pandaの祭典「パンダリーノ2020+1」開催!

PandaファンによるPandaファンのためのイベント「パンダリーノ2020+1」が、5月23日(日)に静岡県の浜名湖 渚園にて開催。全国から150台ものPandaとその仲間たちが大集合!晴天の中開催されたイベントの様子をご紹介します。     Panda誕生40周年+1年の記念イベント   初夏にもかかわらず強い日差しの中、毎年恒例のパンダリーノが5月23日(日)に開催。新型コロナウイルスの影響で、残念ながら昨年中止となった同イベントですが、今年は徹底した感染対策の中で行われました。当日は、受付時間の前から、数多くの『Panda(パンダ)』たちが集まり、オーナー同士での談笑がスタート。例年であれば、300台以上のPandaとPandaファンが集まるパンダリーノですが、今回はコロナ禍のため、参加台数を150台ほどに絞り、人もクルマ同士もソーシャルディスタンスを取りつつ、Pandaならではの、のんびりと楽しむイベントとなりました。         パンダリーノといえば、毎年Pandaオーナーが思いのままに過ごすのが恒例のスタイル。リアゲートを開けてタープを設置したり、テントを広げたり。オーナーそれぞれが、心地良い“居場所”を作り上げるのです。手慣れたものだと思ってクルマのウインドウなどを見ると、これまでのパンダリーノのステッカーが貼られているクルマが何台も。このように常連の参加者が多いことからも、パンダリーノの楽しさが伺えます。         今回のタイトルは「パンダリーノ2020+1」。昨年、Panda生誕40周年をお祝いして盛大に開催する予定でしたが、残念ながら中止。そこで今年改めて40周年をお祝いするために「2020+1」として行われたのです! 1980年にデビューした初代Pandaは、世界的なプロダクトデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザイン。シンプルながらも様々なアイデアと使い勝手に優れたベーシックカーの基本となったモデル。取り外すことも可能なハンモックシートや、インストルメントパネルに取り付けられたスライドできる灰皿など、インテリアも独創的でした。   ▲会場では初代Pandaと写るジョルジェット・ジウジアーロ氏とサインも展示。       ゆるさが魅力のPandaとパンダリーノ   全国からたくさんのPandaオーナーが集まるパンダリーノの魅力について、主催者であるパンダリーノ実行委員会のYUKIさんにお話を伺いました。 「もともと個人のウェブサイトで“パンダをめぐる冒険”というものをやっていたんです。そこに、パンダオーナーの登録コーナーがあって、そういった人たちと関西でたまにオフ会レベルで集まっていたんです。関西以外の人たちとは、フィアット関係のイベントなどで“初めまして”みたいな感じでファンのコミュニティーを続けていたのですが、ちょうど東京と大阪の中間くらいの場所で年1回開催されていたイベントがなくなってしまって。そこで、自分たちでイベントを開催しようということになり、気がつけば今回13回目になりました」   ▲パンダリーノ実行委員会のYUKIさん。   「参加者は、年々増えています。どうしても初代Pandaが多くなりますが、2代目、3代目もまんべんなく参加していただいています。みなさんが“来年もお願いします”とか、年に1回、ここで挨拶してみんなで盛り上がって喋るのが楽しみ”という声を聞くと、止められないというのが正直なところですね(笑)」とのこと。しかし、そんなYUKIさんも会場を回りながら、いろいろな人とおしゃべりをして楽しんでいる様子がとても微笑ましく映ります。そんな雰囲気からも、PandaとPandaオーナーの人となりが窺える気がしました。     ▲YUKIさんの愛車であるパンダ・バン。   そこでYUKIさんにPandaの魅力について聞いてみると、「まず一番はクルマのゆるさがあります。パンダリーノの雰囲気もまさにそうで、速さを競うわけでもなく、改造自慢があるわけでもありません。クルマの優劣がないのです。みんなここに集まって、“良いPandaですね”、“色を変えたんですか”とか、この間は“ここが壊れたのでこうやって直しました”とか。それでも皆さんこだわりがありますので、そこをわかり合いながらコミュニケーションを取っているのです。そういったゆるさがPandaとPandaオーナーの良いところですし、この雰囲気を感じたのでイベントを続けています」とほのぼのとした口調で話すYUKIさん。     実は、イベントを開催するには大事な目的があるとのこと。それは、「Pandaを降りないためのモチベーションの維持です。僕自身もそうですし、このイベントがなかったら降りている人は多いと思います。単純にPandaが調子を崩した時には、やっぱり心が折れますよね。“あぁ、壊れた”と思うこととか、奥さんに“そろそろクルマを乗り換えたら”とか言われることもあるでしょう。でも、1年に1回強烈に楽しいことがあると“もう1回パンダリーノに行くまで乗り続けよう”と思うことができるのです。パンダリーノは、そういうきっかけになっていると思うし、そういうきっかけにしていこうと思っているのです。モノより思い出ではないですが、パンダリーノは、楽しい思い出を作って1年頑張ってもらうためのイベントなんです」と、目を細めながらYUKIさんは話してくれました。       ヒエラルキーなく、みんながそれぞれゆるく楽しんで   それぞれのスタイルでパンダリーノを楽しんでいるPandaオーナーのみなさん。今回参加していた3組のオーナーさんに、Pandaやパンダリーノの魅力についてお話を伺いました。 まず1組目は『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』で、奥様と参加されていたNuova500さん。愛車の隣りでフレンチトーストを作っているところにお邪魔しました。   ▲Nuova500さんと奥様   「今回4回目の参加ですが、2代目『Panda(パンダ)』『500X(チンクエチェントエックス)』『595 Competizione(595コンペティツィオーネ)』、そして『Panda […]

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