フィアット プント 1990年代

フィアット プント

フィアット ウーノの後を継ぎ、1993年に欧州Bセグメントのマーケットに投入されたプント。PUNTOは英語のPOINTに該当し、コンパクトカーの転換点とか集約点、先端をいくといった思いを込めて命名されたという。

日本へは1997年に上陸し、当初はCVTのプント セレクタとオープンモデルのカブリオ セレクタを導入。2ペダルのオープンカーであるカブリオ セレクタは日本市場専用のモデルだった。そして1999年にフィアットが100周年を迎えるのに合わせ、2代目モデルへと進化。日本へは2000年にプント スピードギア(CVT+シーケンシャルシフト)と高性能仕様のHGTアバルトが導入されている。

初代、2代目ともにフロントグリルレスのデザインが採用されていたが、2代目の後期モデルではフロントグリルとヘッドランプ形状を大幅に変更。マイナーチェンジながらイメージが大きく変わっている。その後、グランデプントへとバトンタッチしたが、ヨーロッパではプント クラシックの名で生産が続けられている。そしてグランデプントの進化版であるプント エヴォが2010年に上陸した後、2012年には再びプントの車名が復活。2013年まで販売されている。

フィアット プント セレクタ 1997年モデル

●全長x全幅x全高:3760x1625x1460mm ●ホイールベース:2450mm ●トレッド:前1375mm/後1365mm ●車両重量:970kg ●エンジン:水冷直列4気筒SOHC・1240cc ●トランスミッション:CVT ●最高出力:60ps/5500rpm ●最大トルク:9.8kg-m/3000rpm ●サスペンション:前ストラット/後トレーリングアーム ●ブレーキ:前ディスク/後ドラム ●タイヤサイズ:165/65R14

マメ知識 FIAT Punto

プントは国際ラリーでも活躍した!?

アバルト仕様をはじめ高性能バージョンも設定されたプントはWRC(世界ラリー選手権)をはじめ国際ラリーでも大活躍している。FF車同士が戦う当時のスーパー1600クラスやスーパー2000クラスにはラリー仕様にチューニングされたプントが参戦し、コンパクトFF車ならではのキレのいい走りを見せている。日本ではあまり目にできなかったが、200psを超えるパワーを与えられたプントの走りは迫力満点だった。