2代目フィアット パンダ 2000年代ファミリー

2代目フィアット パンダ

20年以上も生産され続けた初代フィアット パンダに代わって登場した2代目モデルは、コンパクトながらも広い室内スペースを持つマルチパーパスビークル風のクルマへと進化。

ヨーロッパでは2003年にデビューし、日本では2004年にデリバリーが開始されている。全長は4m以下だったが全高が1.5mを超え、上級グレードのパンダ プラスはルーフレールも備えたこともあってルックスはハイトワゴン的。弧を描くサイドウインドウ上部のラインがキュートな印象を与え、長方形のウインドウをはめこんだCピラーはアクセントとなるだけでなく、後方視界の確保にも貢献。インテリアもセンスのいい色使いや細部のデザインが、他では味わえない雰囲気を醸し出している。

2005年には4x4 Climbingの名でフルタイム4WD車もラインナップされ、車高を高めたスタイルは魅力的であると同時に、160mmの最低地上高により悪路走破性も確保している。ヨーロッパでの人気は高く、2004年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、2007年にはこの2代目だけで生産累計100万台を突破。2008年は限定販売ながら高性能エンジン+6速MT搭載のパンダ100HPも日本に上陸している。

2代目フィアット パンダ 2004年モデル

●全長x全幅x全高:3535x1590x1535mm ●ホイールベース:2300mm ●トレッド:前1370mm/後1365mm ●車両重量:940kg ●エンジン:水冷直列4気筒SOHC・1240cc ●トランスミッション:5速AT(デュアロジック) ●最高出力:60ps/5000rpm ●最大トルク:10.4kg-m/2500rpm ●サスペンション:前ストラット/後トーションビーム ●ブレーキ:前ディスク/後ドラム ●タイヤサイズ:155/80R13

マメ知識 PANDA 1st

2代目パンダはパリダカール・ラリーにも参戦していた?

フィアット パンダは初代モデルからラリーレイド(マラソンラリー)へ参戦しており、2代目パンダも2007年のパリダカール・ラリー(リスボン〜ダカール)に2台が参戦している。残念ながらリタイアに終わっているが、WRC(世界ラリー選手権)やパリダカールで上位を戦ったミキ・ビアシオン、ブルーノ・サビーがステアリングを握り、「PanDAKAR」と名付けられたラリーレイド仕様のパンダが雄姿を披露している。