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新ジャガとニンジンのグリル,OIGENのココット,南部鉄器
LIFESTYLE

旬の食材は、カンタンでオシャレに〜南部鉄器OIGENの今 vol.2

季節の変わり目は、やれ花粉だの、気温が不安定だなどと、ちょっとネガティブなこともきこえてきますが、桜をはじめとした木々花々の色づきの美しさや、何より「旬の食材」が楽しみな時期。 そんな中、タイミング良く、実家から新ジャガが届いた。ただのジャガイモではありません、新ジャガです。ふつうのジャガイモとは一味違うのです。 新ジャガといえば、皮付きのままベイクした時が最高!という方も多くいらっしゃいますが、フライパンで火を通しつつ、出来上がりまでつきっきりでいなければならないので、正直ちょっとメンドクサイのも事実。   そこで活躍するのがOIGENのココット。 OIGEN(おいげん)とは、いまプロの料理人の間でもジワジワと広まりつつある、南部鉄器を祖に持つ日本うまれのキッチンウェア。 鉄鍋といえば、熱をやさしくじっくりと回してくれる鋳鉄でできたクラシックな調理器具。その他の調理器具にはない料理上手さで、長く世界中で愛され続けており、アメリカではダッチオーブン、フランスではココット、オーストラリアではキャンプオーブンが有名です。 今回オススメしたいのは、新ジャガとニンジンのグリル。 それでは早速調理にいってみましょう。 1. まず、水洗いした新ジャガをペーパータオルで拭き四つに切る。是非ともあわせたい小振りのニンジンは乱切りに。香り付けには縦切りのニンニクの一片ほど。 2. 次に、うすく煙が出るほど熱したOIGENココットに、オリーブオイルをたらし、ココットの内側によく馴染んだのを確認しニンニクを炒めます。 3. 良い香りが漂ってきたころに、新ジャガを入れ焦げ目をつけます。ニンジンも加え同じように炒めます。 3. 味付けは塩とコショウのみ。素材本来の力を活かしたいのと、ニンニクも効いていますのでこのくらいがオススメ。 あとは、蓋をして弱火で10分ほど待つだけ。 以上です!。 たったこれだけで、旬の食材の旨味を存分にいかした料理ができあがっちゃいます。       今回使用したココットは、「キャセロールオーバル」という、1〜2人分くらいの量が調理できる小ぶりなもの、さらに、特別な食器に盛りつけなくても、そのままテーブルに運べる気軽さが魅力。 普通のグラスに注いだ白ワインだけでも、実に簡単に、かつオシャレな家バル的なことも楽しめるのも、このちょっとシックな佇まいとサイズのおかげ。       さて、肝心のお味の方ですが、「中までじんわり」ということは耳にタコができるほど聞かされる言葉。でも、あいにくそれ以外の言葉は見当たりません。 すばらしい新ジャガとニンジンの香り。南部鉄器の底知れぬ力は、お試しいただく他ないと思います。     小さな贅沢といえば大げさかもしれないけれど、ちょっとした違いが日頃の暮らしと心を豊かにしてくれる。     見て楽しい、使って楽しい、食べておいしい。OIGEN。 見て楽しい、乗って楽しい、のFIATとよく似た「小さなしあわせ」をたのしむ心が食卓にもありました。     OIGEN http://oigen.jp […]

LIFESTYLE

伝統のこだわりと時代への適応力〜南部鉄器OIGENの今 Vol.1

とある寒い日、暖かな雰囲気に誘われて立ち寄ったキッチンバーで出会ったアヒージョは、いわゆる典型的なカスエラ(耐熱陶器)ではなく、クツクツと煮えるオリーブオイルと海老の赤がよく映える黒い器に入っていた。   本来は調理器具であるココットがそのままサーブされたのだが、最近流行りのSOLO的な「一人前にちょうどいい」サイズとあいまって、なんだかちょっと贅沢でオシャレな感じすらした。 店主いわく「南部鉄器の会社が作っているんです。実はわたしたちの業界でブレイクしつつあるんですよ…。」   南部鉄器といえば鉄瓶やすき焼き用の鍋が頭に浮かぶように、本来無骨な「和風」の王道といったイメージが強いが、このココットは、なんともいえないシャープさすら感じさせた。   蓋を見せてもらうと「OIGEN made in Japan since 1852」とある。   「おしゃれ」や「かわいい」が支配してきたこれまでの日本。でも、最近ではちょっとした骨太感も重要なキーワードになってきている。 鉄の特性を存分に活かし「食材の味を引きたたせること」それこそが日本古来の南部鉄器が今も愛される理由だが、正直無骨すぎる印象も否めなかった。     しかし、このOIGENのココットは、武骨さよりも、きめ細かな地肌や、絶妙なサイズ感やデザインなど、むしろ現代っぽさすら感じるほど。なるほど流行に敏感な料理業界で注目される理由もうなずける。   調べると、OIGENはそのデザインやサイズなど、柔軟に現代のライフスタイルに対応していることがよくわかった。   わたしたちFIATの考えるクルマが、「移動」という目的だけではなく、「運転のたのしさ」や「デザイン」といった所有のよろこびを叶えてくれるモノであって欲しいと考えるように、OIGENの鉄器にも「調理」という目的以外に、「見て良し、食べて良し」という彼らの言う“愉しみ”が共存している。     近頃メディアでも多く取り上げられるようになった鉄製のスキレット。すでに100万セット以上が販売されるほどの大ヒットだというが、確かな技術と歴史に裏付けられたOIGENの製品からますます目が離せない。   つづく       及源鋳造株式会社 http://oigen.jp […]