陽が少しずつ伸びてきて、春に向かっているのが感じられるようになってきた今日この頃。暖かくなったらやりたいことを想像するのが楽しい時期ですね。このキャンプブームのなか「今年こそキャンプに挑戦してみたい!」と考えている人も多いのでは。そんなキャンプファンに向け、20万人のフォロワー数を誇る人気インスタグラマーのmarimariさんに、おしゃれ&快適キャンプのコツを指南してもらいました。 映える空間でキャンプもインスタも楽しくなる marimariさんは、各地のキャンプ場から、その楽しみを発信している人気インスタグラマー。インスタグラムが流行り出した10年ほど前に友だちに誘われて、キャンプの世界にハマるようになったのだそう。キャンプとインスタグラムの組み合わせに魅了されたというその経緯から、marimariさんは “映える”キャンプの写真や映像を数多く発信しています。 アイテムにこだわると、非日常感が俄然アップします。 そんなmarimariさんにビギナーの人でも楽しめるキャンプのコツを聞いてみました。 「私も色々なことを学び、取り入れながら経験を積んでいったんですけど、楽しみに来ているのだからなるべく設営は簡単に済ませ、キャンプの時間をたっぷり楽しみたいですよね。そのためには、まず使うものを厳選して持っていくのがいいと思います。私は以前、アレもコレもとたくさんのアイテムを持って行っていたんですけど、最近は使うものだけを持っていき、その中におしゃれな雰囲気を盛り込みながら楽しむ。これが一番かなと思います」とのこと。キャンプは荷物が多くなりがちなので、それが負担になってしまわないように心掛けているそうです。 荷物を減らしながら、好きなものに囲まれた空間を演出するのがmarimariさん流。 そんなmarimariさんのアドバイスを受け、今回は気軽かつおしゃれに楽しめるキャンプを目指して、ライトめのキャンプにトライ。自然に囲まれた中でゆったりコーヒーを嗜みながら、ゆったり流れていく時間を楽しむ。そんなコンセプトで、marimariさんに設営をお願いしました。向かったのは、滋賀県の琵琶湖に面した六ツ矢崎浜オートキャンプ場。旅のお供は、フィアットのミニバン『Doblò Maxi(ドブロ マキシ)』です。 『Doblò Maxi』は、2023年5月にデビューしたドブロの7人乗りモデル。高速道路も快適に走れるトルクフルな1.5L BLUE HDi ディーゼルターボエンジンと、3列・7人乗りのキャビンが特徴。ラゲッジルームは、荷物の量に応じて3列目シートを折り畳んだり、取り外したりすることができ、アウトドアでは最適なシートアレンジが可能です。 荷物をたくさん積載できる『Doblò Maxi』ですが、何も考えずに荷物を積んでしまうと、キャンプ場で負担が増えることになりかねません。積載の際はどういった点に気を付ければいいのか。marimariさんに荷物の積み方のコツを聞いてみました。 「私は荷物の出し入れや片付けを簡単にするために、キャンプ用のアイテムを収納するボックスを愛用しています。キャンプ用品はランタンとか色々な形のものがあるので、そういったものを積んだり運んだりするのにボックスが活躍するんです。ボックスもアンティークのものとか色々あるので好みのものを選ぶのがいいと思います。あとはキャンプ地で最初に設営するのはテントなので、出しやすいようにテントはクルマの一番手間に積んでおくといいと思いますよ」 荷物の数をなるべく減らすには、様々なものをまとめて入れられるボックスを活用するのがおすすめとのこと。また、キャンプ場ですぐに設営できるように、テントは手前に置いておきましょう。 >>>次ページ 寒い冬はテント内で過ごすおこもりキャンプがおすすめ
『Doblò』とともに趣味のキャンプを楽しんでいる石井一行(いしい・かずゆき)さん。以前は『500X』にお乗りだったという石井さんに『Doblò』を購入したきっかけや『Doblò』とのキャンプライフについて自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。 『Doblò』はキャンプ道具のひとつ 2023年5月に国内発表された『Doblò(ドブロ)』は、その広大な荷室やイタリアンならではのどこか明るい雰囲気から、自由な発想でクルマとの暮らしを楽しみたいユーザーが選ぶのだろうな、と予感させてくれる存在。遠からずそういうユーザーと出会うだろうな、とデビュー時から思っていました。そして2023年10月28日に行われたFIAT PICNIC 2023で、すでにクルマをソロキャンプ&車中泊仕様にして楽しんでおられる方と出会いました。石井一行さんです。キャンプを趣味にされている方の目に『Doblò』はどう映るのか。そのあたりのお話を伺ってきました。 ▲『Doblò』 石井さんは高校生の頃にご両親といっしょに体験して以来、ずっとキャンプを趣味にしてきたのだそうです。奥さまと娘さんの3人家族。奥さまもキャンプに同行されるし、娘さんもキャンプ好き。これまではクルマに道具を積んで現地まで行き、テントを設営して、というスタイルで休日を楽しんできたのだとか。そして『Doblò』を購入するひとつ前のクルマが、『500X(チンクエチェントエックス)』でした。 「もともと『500(チンクエチェント)』がずいぶん前から気になっていて、年を取って2人で旅行に出かけるときにはこういうのがいいよね、なんて妻とも話していたんですよ。それで娘が免許を取るタイミングで小さいクルマに換えようということになって、いろいろ考えて『500X』を購入しました」 ▲石井一行さん もう少し詳しく教えてください。いつ購入されたんですか? 「去年の11月ぐらいです。最初に頭の中にあったのは、小さい方の『500』だったんですよ。すごくかわいいし、乗ってみたかったから。でも『500』の実車をショールームで見て、容量的に僕たちの使い方には合わないって思ったんです。さすがに3人と3人分のキャンプ道具を全部は積み込めないですからね。それで『500X』を選びました。『500』がそのまま大きくなったイメージで、こっちもかわいいな、って思ったんですよ」 まさに『500X』の開発メンバーたちが思い描いていたオーナー像ですね。実際に所有して、いかがでした? 「不満は何ひとつなかったです。サイズも適度にコンパクトでよかったし、走れば意外とスポーティだし。家族の評判もよくて僕自身もすごく気に入っていました。なのに1年も乗らずに買い替えてしまった(笑)」 それはなぜなんですか? 「『Doblò』が発売になったからです。妻に『こんなクルマがあるんだよね』って話したら『いいね』って言うので、いっしょにショールームに行ったら妻も乗り気だったから、そのまま買い換えちゃったんです(笑)。『500X』も本当に気に入っていたんですけどね」 決め手になったのは、やっぱり荷室ですか? 「そうですね。昔はキャンピングカーが欲しかったんですけど、現実的ではないでしょう?日本のミニバンも考えたことはあるけど、フィアットのミニバンがあるならそっちを選びたいじゃないですか。調べたら車中泊もできそうだから、これはありだって考えたんです。『500X』のときまでは車中泊じゃなくて、目的地まで行ってテントを設営して、というスタイルでしたから。だから最初からベッドキットのお金もちゃんと用意して、ベッドキットとオールシーズンタイヤをディーラーで組んで納車してもらいました」 ベッドキット以外、今はどんな道具を積み込んであるんですか? 「ソロ用テント、タープ、焚火台、椅子、寝るためのコット(簡易ベッド)。あとは料理用のものとかバーベキュー用の炭。たまたま今は犬のキャンプ用ベッドみたいなものも積んでありますね。ボックスの中はライトとかの小物が入っています。あと、通常の家電は何でも使える容量のバッテリーと、さらに充電もできるように太陽光パネルも。ここまでいるのか?っていうのはあるんですけどね(笑)」 何年もかけて選りすぐってきた道具類なんでしょうね。 「このクルマを買うときにいろいろ調べて、必要なものを積んでいます。家族とずっとキャンプをしてきたので、道具全体としては12年ぐらいかけて揃えていますね。今ここに積んであるのはソロキャンプ用で、自宅に家族用のものがあります。ソロキャンプを始めたのは去年ぐらいかな?まだこのクルマで家族3人でのキャンプには行ったことがなくて、僕がソロで3回ほど車中泊をしただけなんですけど、快適に使えていますよ。少なくともふたりなら楽に眠れる広さがあって、真っ平らにできるから疲れないんです」 なるほど。『Doblò』じゃないと車中泊仕様にはできなかったんですね。車中泊って楽しいですか? 「楽は楽だけど、キャンプの醍醐味から考えると、やっぱりテントを張った方が面白いな、とは思っています。ただ、撤収のことを考えると、朝起きて食事が終わったら片付けはじめて……って、ちょっと慌ただしいんですよね。家族で行くときは2泊以上でやらないと、あんまりゆっくりできないんです。今は娘も大学に入って土曜日も学校があったりとか、家族の生活スタイルが変わってきていることもあって、ソロのときには車中泊もありかなって思いはじめたんですね。目的地まで走っていって、寝床はクルマじゃないですか。設営はタープを貼るだけで、あとはゆっくりと焚き火とお酒。撤収にも時間はかからないから、朝もゆっくりできる。そういうよさがありますね。ひとりだったらなおさら車中泊ですよ。『Doblò』はそういう使い方ができるんですよね」 ちなみに今、『Doblò』に積んである道具だけで何泊ぐらい行けちゃうんですか? 「車中泊ができるわけですから、あとは食べ物さえあれば、ソロなら何泊でも。ソロ用のテントを広げることもできますから、気分を変えたくなったらそうすることもできます」 どこにでも行ける仕様じゃないですか。 「気持ちだけは(笑)。これから車内に妻と娘、僕が外に張ったソロ用テントで、というふうにいろいろなことを試してみたいな、と思っています。『Doblò』のおかげでキャンプの可能性が広がりましたね」 そういえば、さきほど犬用のベッドとお聞きしたんですけど……。 「はい。うちには犬が2匹いて、家族でキャンプや旅行に行くときには必ずいっしょなんです。だからキャンプサイトもホテルも、犬がOKなところを選んでいます。普段は家の中で放し飼いなので、キャンプのときはテントの中で放し飼い(笑)。いっしょに寝ているし、寒くなれば寝袋の中にいっしょに入ってきますよ。あとはリードをつけて自由にテントの周りで遊んだり。キャンプとかに出掛けるときはなんとなく感覚でわかるから、朝から大騒ぎですよ(笑)。『Doblò』になってからは軽井沢のドッグランのあるホテルにいっしょに行っただけで、キャンプはこれからなんですけどね」 ちなみに、キャンプをする人ってどういうクルマを好むものなんですか? 「人それぞれだと思うんですけど、僕の場合は、キャンプ場って地面が凸凹していることが多いから、車高はある程度クリアランスがあるものがいいし、そういう場所なのでアウトドアに似合う雰囲気のクルマがいいなって意識したりしますね。キャンプ好きの仲間たちも、わりと同じ傾向です。前の『500X』も今の『Doblò』もそうですけど、クルマを道具として考えたら、本当にいい道具。『Doblò』はひとつ“いい道具”感が高くなった感じですね」 次のページ:【いつでもどこにでも行けるクルマ】
10月28日(土)に『FIAT PICNIC 2023』が開催され、静岡県のボートレース浜名湖に全国各地からフィアットとアバルトが集結しました。今回で14回目となる『FIAT PICNIC』は、900台以上のフィアット・アバルト、そして約2,000名を超えるフィアットオーナーをはじめ、フィアットファンやお友達が参加。会場内に設置されたさまざまなエリアやステージの模様から、参加者インタビューまで自動車ライターの嶋田智之さんにレポートしていただきました。 快晴のボートレース浜名湖で『FIAT PICNIC 2023』がスタート! 10月28日、快晴の土曜日の朝7時半。静岡県湖西市のボートレース浜名湖対岸駐車場に僕たち取材チームが到着したときには、すでに色とりどりのフィアットが集まって整列しはじめていました。そこに到着するまでのロードサイドにあるコンビニエンスストアの駐車場でも、目につくのはフィアットばかり。対岸駐車場のまわりの道もフィアット、フィアット、そしてフィアット。イベントのスタートまで2時間半もあるというのに、その勢いです。 『FIAT PICNIC 2023』の開催日。世界最大級といっても過言ではない年に一度のフィアットのお祭りを、フィアット乗りたちがどれだけ楽しみにしていたかが伝わってきます。 続々と会場に入ってくる『NUOVA 500』『500』『500C』『500e』『500X』『Panda』『Doblò』といったフィアットたち、そしてアバルトたち……。年に何度かしか会えない遠方の仲間や日頃はSNSで親しく交流しているフィアット仲間たちの輪がたちまちあちこちに生まれ、見ているこちらも嬉しくなるほどの笑顔の花が次々と咲きはじめます。今回は毎年恒例となっているこのイベントの当日の様子を、お伝えしていきたいと思います。ただし、コンテンツがたっぷり過ぎるくらい用意されているイベントなので、駆け足での紹介になってしまうことをご了承くださいね。 午前10時になると、会場の最も奥にあるメインステージが一気に賑やかになりました。オープニングセレモニーのはじまりです。カウントダウンに続いて、ジャズ・サックス・カルテットバンドのサキソフォビアによるオープニングライブ。ホーンによる独特のアンサンブルが会場の気分を一気に高めてくれます。そして昨年に引き続きMCをつとめるお笑い芸人・レギュラーの思わずクスリとさせられてしまう軽妙なトークとともに本格的にイベントがスタート。途中から女性の声が加わったと思ったら、Stellantisジャパン株式会社のフィアットブランドマネージャー、熊崎陽子さんです。レギュラーのおふたりに負けていないよく通る声と明るく軽快なトークに、ステージ前に陣取ったフィアット乗りたちは思わず笑顔に。 ▲サキソフォビア ▲レギュラーとフィアットブランドマネージャー 熊崎陽子氏 続いて、Stellantisジャパン株式会社の打越晋社長のご挨拶。打越社長は昨年の11月に就任されたので、このイベントには初めての参加です。 打越社長「FIAT PICNICは、ステランティスのイタリア3ブランドの中でも最も大切なイベントのひとつ。こういう素敵な場所に来ることができて、本当に本当に嬉しく思っています。みなさん、ご参加くださって、本当にありがとうございます。14回目となる今回は900台以上にご来場いただきまして、おそらく約2,000名を超えるお客様にご参加いただいています。今回は“友達といっしょ”ということをテーマに、我々のスタッフが一生懸命考えてみなさんといっしょに楽しんでいけるように頑張って、いろいろな催しを準備してきました。フィアットを愛してくださっているみなさまに、よりフィアットを、よりイタリアブランドを愛していただきたいという想いで、ステランティスのスタッフ一同で最大限サポートさせていただきます。今日の1日をたっぷり楽しんでいただければと思います」 挨拶の最後には、「スタッフは準備をがんばってきたけど私は何もがんばってこなかったので、社長特別賞を用意することにします」と、ユーザーのお好みに合わせてカスタマイズできる15万円相当のオーダーメイドジャーニーが贈られるSNSイベントについてのお知らせが。その次の瞬間にスマートフォンをポケットから出す人の姿の何と多かったことか。 そして、ステージを中心に参加者全員での記念写真を撮影した後は、ステージと会場に点在する各コーナーで、さまざまな催しが繰り広げられることになりました。 オープニングセレモニーに続くステージイベントは、『Tasty FIAT!×ファビオ飯 トークショー』。“ファビオ飯”のファビオさんはご存知のとおり、フィアットの公式アンバサダーであり、ご自身のYouTubeチャンネルでは登録者数50万人以上を集める人気のシェフです。イタリア車好きは十中八九、イタリア料理好き。YouTubeや著作を通じてイタリア料理の作り方をわかりやすく教えてくださるシェフの登壇とあって、会場にいたフィアット乗りたちが大注目していた様子は強く記憶に残りました。イタリアと言えば“クルマ”と“食”ですからね。気持ちはよくわかります。 ▲ファビオさん 続いて『デコレーションコンテスト』の紹介。こちらは自分の“相棒フィアット”を思い思いにデコレーションした8台がステージの両翼に並べられ、会場にいる人たちによるSNSからの投票で最優秀賞が決まるというもの。そのエントリー車両が1台ずつ紹介されていきます。 少し休憩をはさんで、『FIAT川柳入賞作品発表&表彰式』。“女性の活躍”をテーマにした川柳を事前に募集し、このステージで優秀作品にStellantisジャパンのマーケティングダイレクター、ジェイミー・アンさんから賞品が手渡されました。今年は“羽曳野のルパン三世さん”の「フィアットが 似合う女と 自画自賛」が最優秀賞です。 ▲マーケティングダイレクター ジェイミー・アン氏