クルマと割り切れるような関係ではない 今回ご紹介するのは、都内に住む20代女性の『500』オーナー、豊田千沙都さん。世間ではクルマ離れが囁かれる世代にあって、豊田さんは『500 1.2 Pop』を“愛車”ではなく「うちの子」と呼ぶほどクルマに強い愛情を注いでいます。2011年式、走行距離11万9000kmでも、ボディはピカピカ。聞けば、アンチエイジングに力を注いでいるのだとか。そんな豊田さんのフィアットライフを覗かせてもらいました。 豊田さんがクルマを好きになったきっかけを教えてもらえますか。 「父親がクルマ好きだったので、自分もクルマに興味を持つようになり、F1を観たりもしていました。免許を取るときも父からクルマについて色々と教えてもらいました。クルマについてわかるようになってくると会話も弾みますし、父親と一緒に居られるうちにたくさん話せたらいいなと思っていたので、免許取得後に一緒にドライブしながらクルマという共通の話題で会話ができたのはとてもいい思い出です」 『500 1.2 Pop』オーナーの豊田千沙都さん。 フィアットとの出会いについて教えてください。 「大学の時にフォーミュラーカーを学生達でつくるサークルに入っていて、そこでマネージャーをやっていたんです。その大学の教授が『Panda』に乗っていて、色々と教わっていくなかで、クルマの文化のひとつとしてオーナーが集まるイベントがあるのを知ったんです。それで私もイベントに興味を持つようになりました。最初に参加したのはFIATピクニックだったんです! それぞれのオーナーさんの個性やこだわりがクルマに現れているところが面白かったですね。“そこ、こだわる?”みたいなものとか、“それどこで売ってるの?”みたいパーツを組み合わせて自分の個性を追求しているのを見て、面白いなって思いました」 大学時代からもう周りはクルマ好きの人が多かったのですね? 「多かったですね。輸入車好きの人もたくさんいました。だから私の周りではクルマ離れとかそういう感覚はなく、むしろ濃い人たちばかり見てきているので。MT車ばかりを乗り継ぎ、周りから“MT限定免許”と呼ばれている人とか(笑)。私は20歳で『500』を買ったんですけど、フィアットのイベントにいくと、20歳前後で最初に買ったクルマがフィアットという人たちが結構いるんですよ。フィアットは何かしらこだわりや面白いところがある人が購入していることが多いので話しても楽しいです。同じ頃にクルマを買っているから年式や走行距離もだいたい似たような感じで、何かあった時にどうしたらいいかとか相談もできるし、そういう仲間同士で集まってヤングオーナーミーティングをやっていた時期もあります」 大学卒業後はどうされたのですか? 「大学は静岡県だったのですが、卒業してから関東に移り住みました。『500』のリヤシートを倒して大きなゲーム用モニターやパソコンや布団など引っ越しの荷物を全部詰め込んで、弟が住む栃木まで自分で運転して行ったんです。『500』のラゲッジルームって結構荷物積めるんですよ。その後、東京に移る時も『500』が活躍してくれました」 引っ越しのときにはトランクに荷物を満載で新住居へ。『500』が頼りになったそうです。 「大学のときから社会人になってからも楽しいこと、辛いこと、環境を変えようとしたときもいつも『500』と一緒にいますので、もはや簡単にクルマと割り切れるような関係ではないですね。私のライフステージに寄り添ってずっと一緒にいてくれている特別な子なんです」 >>>次ページ 緊張する電話の時は車内へ
フィアットに乗るようになって、出会う人も行く場所も変わり、夫婦の会話まで変わったという安江さんご夫妻。お二人に変化をもたらした『500C Collezione 1957』と安江さんのフィアットライフをご紹介します。
限定車『500 Irresistibile(チンクエチェント イレジスティービレ)』に乗られている富田純子さん(以下、純さん)。フィアットは2台目で、気に入っていたボディカラーがミントの『500』からのお乗り換え。それは、自分にとって必要な乗り換えだと直感したそうです。そうした“導き”を大切にし、大勢の仲間に囲まれてフィアットライフを満喫されている純さん。彼女のフィアットライフを覗かせてもらいました。 前向きにしてくれるクルマ 『500』を所有するに至ったキッカケを教えてもらえますか。 「ある日ドライブスルーでお客さんの『500』を見たのがキッカケでした。今はお花の仕事をしているのですが、当時ファーストフードに勤めていたんですよ。小さい頃からお花屋さんになるのが夢で、幼稚園のときに文集にそう書いたぐらいだったんですけど、大人になって生活環境を考えた時、当時はお花屋さんになるのは難しいと判断して、大手ファーストフードに就職することにしたんです。そこでお仕事をすごくがんばって、1年でマネージャーになったんですよ」 『500 Irresistibile(イレジスティービレ)』オーナーの純さん。 たくさん努力されたのでしょうね。 「がんばりましたね。そこで15年ぐらい働いたのですが、ファーストフードってすごい“秒”で動く仕事なので、ある時に気持ちが疲れてしまったんです。毎日イライラして後輩には優しくなれず、そんな自分が嫌になってしまい……。そのときに思い出したのは、お花屋さんで働きたいという夢。その頃には環境も変わっていたので大型モールの中にあるお花屋さんに転職したんです。でもその後コロナ禍でお店に人が全然来なくなり、失業してしまったんです。娘が幼稚園生だったんですけど、医療従事者のお子さん以外は通園できなくなってしまい、主人も仕事で帰りが遅かったので昼間は私が付きっきりで子どもの世話をし、夜間にできる仕事ということで再びファーストフード店に転職したんです。毎日記憶もないくらい忙しいなかで、ある日ドライブスルーに『500』に乗ったお客さんが来たんです。すごいかわいいクルマだなと思って。 “このクルマかわいい、私このクルマに乗りたい”と強く思って、すぐ次の日にショールームに電話をかけたんです」 純さんの現在の愛車『500 Irresistibile』。 それまではクルマに対してそれほど関心がなく、『500』を見たときに何かを感じたのですね。 「それまでは国産車しか乗ったことがなかったんですが、『500』を見た時は“もうこれしかない!”と思って。フィアットのことも値段のことも何も知らなかったんですけど、調べて近くのショールームに来店予約を入れたんです。こんな時期にクルマを買っていいのかなと思ったんですけど、どうしても諦められなくて。本当はピンクの限定車『500 Irresistibile』が気に入っていたんですけど、完売してしまった直後だったんです。それで展示車のミントの『500』を娘が気に入ったこともあり、新車で購入しました」 純さんが以前所有されていたミントの『500』。 チンクエチェントが家に来て、何か変化はありましたか? 「変わりました。深夜帯のお仕事だったので終わるともうヘロヘロで、しかも当時は感染のリスクなどで気疲れも多かったのですが、仕事が終わってクルマに戻ると、駐車場で私を待ってくれている『500』の姿にいつも癒されていました。“私には『500』がある。だからがんばろう”と前向きな気持ちになれましたね」 『500』のどんなところが好きでしたか? 「まず見た目。外装も内装もあんなにかわいいクルマがないから、他に目が行きませんでした。『500』に乗っていると自分がすごくキラキラしている感じがして、おしゃれしようと思ったり、このクルマに似合うような自分になろうと、そんな風に思ったのは初めてでした。『500』に乗って出かけると勇気をもらうことができ、できなかったこともできるような気がしてくるんです(笑)」 プライベートや週末はどのように過ごされていますか? 「私すごい引っ込み思案で、以前はインスタグラムもミントの『500』に乗っている人たちの投稿をチェックしたり見るだけだったんです。ところがある日、綺麗な写真を載せている同じミントの『500』に乗っている方にメッセージを送ったことを機に親しくさせていただくようになり、オフ会にも参加させていただく話になったんです。ただ実は私、昔に大きな事故に遭っていて長距離の移動が怖かったのでそれを伝えたら察していただき、わざわざ私の家から近い場所でオフ会を開催してくれたんです。仲間の方も集まってくれました。それから皆さんとのお付き合いは3年ぐらいになり、今日もこうして仲間の方々が集まってくれました。本当にみんなに助けられてイベントに行ったり、会場でフリーマーケットを出したりするようになりました」 純さんのお友だち。左からミヤケンさん、ナオミさん、トシマジさん。 >>>争わない環境で花を咲かせたい
ミニバンから『500 Sport』に乗り換えて以来、「すっかりフィアット沼にハマりました」と話す古田 真(まこと)さん。『500 Sport』の購入から1年後に『Panda 4×4』を増車し、その1年後に、旧い『126』を注文すると共に自宅にガレージを新設。さらに駐車場が屋根付きになったことで『500 Sport』をカブリオレの『500C 60th』に代替えするなど、現実世界にユートピアを築いています。一体何が古田さんを突き動かしているのでしょうか? お嬢さんからの「もっと人生を楽しんで」のひと言 フィアットとの出会いを教えていただけますか。 「以前乗っていた国産ミニバンが10年・10万kmを迎えるということで、乗り換えを検討していたんです。子どもたちも大きくなったし、もともとクルマ酔いするので家族で出掛ける機会はあまり多くなかったんです。そうしたなか、次のクルマを何にしようかと、輸入車も視野に入れて見ていたんです。高校生になった娘から“パパ、これからは自分の人生をもっと楽しんで”と言われたことも頭の片隅にありました。そんな折、私に強烈なインパクトを与えたのが、この『500 Sport』の広告だったんです。ブルーのボディカラーとスポーティな雰囲気が心を打ち、そのビジュアルが頭から離れなくなってしまったんです。見たのは年末だったんですけど、発売は翌1月15日で『500 Sport』の姿と発売日が頭の中に強く残った状態で年を越しました」 古田さんに衝撃を与えた『500 Sport』のキャンペーンビジュアル。 その時点ではフィアットに対する先入観があったわけではなかったのですね。 「当時はまだブランドに対する特別な思いはまったくありませんでした。完全にインスピレーションですね。広告を見て、うわーっと鮮烈な衝撃が走ったんです。ただ、発売日を迎えてもまだ購入の決心がつかず、そこから1週間後にショールームに問い合わせたところ、その店舗にはすでに在庫がないと聞き、慌てて他のショールームに電話をかけまくりました」 古田さんは自分の直感やインスピレーションを大切するタイプなのですか? 「ずっと直感で動いてきましたね。論理的に物を考えるより、直感とそのときの感情を優先して生きてきました。もちろん一応考えはするんですけど、最初に感じたインスピレーションを優先するので余計に頭に残るんでしょうね」 現在『500C』と『Panda 4×4』を所有されている古田さん。 マニュアル車を選ばれたのは運転を楽しみたいという理由からですか? 「そうですね。あとは当時、マニュアル車がボケ防止にいいという話を聞いて、50歳を迎える前だったので、早めに予防に着手した方がいいだろうと考えたのです。それで次に乗るクルマはマニュアル車にしようとおぼろげに考えていたんです」 古田さんが所有していた『500 Sport』。 50歳手前でボケ予防というのは早すぎる気もしますが。 「仕事柄だと思うんですけど、会社の所属先が経営企画部だったんですよ。経営企画というのは会社の未来を作る部署。そうした仕事の影響もあり、自分の人生についても先を見通して行動するようになったんです。ボケ防止もその一環で、健康でいるために予防的にやっておいた方がいいと考えたんです」 『500 Sport』が第一印象に強く残った理由をご自身で分析すると何だと思いますか? 「圧倒的にデザイン、それと色使いですね。もともと紺色は好きでしたし『500 Sport』のイタリアブルーは明るめでイタリアらしさを感じたんです。かわいらしいこのクルマには派手な色が合うんじゃないかと思ったんです。その前向きな気持ちをさらに勢いづけたのが試乗です。試乗車はデュアロジックのツインエアー車だったのですがエンジンが面白くて。ポコポコ、ポコポコ音を出しながら結構よく走るのが印象的でした。それですぐに購入を決意したんです」 >>>次ページ 悪条件下で頼りになる新たな相棒
運転に苦手意識があり、7年間ペーパードライバーだったという武内さん。愛犬と出掛けたいという思いから一発奮起し『500』を購入。毎日ショッピングモールで駐車の練習を繰り返し、その姿を影から見守ったご主人のサポートもあり、苦手意識を完全に克服した摩利子さん。『500』を通じて変化を遂げた武内さんファミリーのフィアットライフをご紹介します。 駐車枠に入らなかった 『500』は奥さま用に買われたとのことですが、そのあたりの背景から教えてもらえますか。 摩利子さん(以下奥さま) 「最初は主人の大きなクルマしかなかったんですけれど、犬を連れて出掛ける時などに、もう1台取り回しのいい小さなクルマがあったらいいなと思って。私もクルマが欲しいなと思い始めたんです」 康次さん(以下ご主人) 「そのころは犬がまだ1匹しかいなかったので、大きいクルマで持て余していたんですけれど、その後犬が2匹に増えると、片方だけを動物病院に連れて行きたい時や、犬のストレス発散のために一人っ子状態でそれぞれ別々に世話をする日を作ってもいいかなと思うようになったんです。それでクルマが2台あった方がそれぞれ別々に行動できるので、使い勝手がいいんじゃない? と思って。それで『500』は以前より気になっていたので、好きな色が出たらぜひ購入したいと思うようになったんです」 武内さんの愛犬のクーパー君(右/5歳)とポム君(左/3歳)。 以前からフィアットが気になっていたのですね? 奥さま 「ルパン三世がキッカケでフィアットのことは以前から好きだったんです。色もルパンと同じ黄色が良かったのですが、欲しいと思った時には黄色の設定はなかったんですよ。水色にしようかと考えたこともあったんですけど、1年ぐらい待っていたら、ハッピーイエローの『500 ジアリッシマ』という限定車が登場したので、すぐにショールームに問い合わせました」 ご主人 「軽自動車を検討したこともあったのですが、私も彼女もデザインを職業にしていることもあって、やっぱり好きなものに乗りたいよね、という気持ちがありました。街ですれ違ったときに思わず目で追ってしまうような、そういうクルマが良かったんです」 武内さんの愛車『500 Giallissima(ジアリッシマ)』は2022年2月に発売された限定車。ハッピーイエローのボディカラーや、ブラックのミラーカバーが特徴。 奥さまは7年間ペーパードライバーだったとのことですが、久々にクルマに乗るのは怖くなかったですか? 奥さま 「もちろん怖かったです。以前に主人のクルマで運転に挑戦したことがあったのですが、ショッピングモールの屋上で試しに駐車したところ、駐車枠の白線を跨ぐようにど真ん中に停めていたんです。何度か練習してもそんな感じだったので、自分は運転に向いてないかもしれないと思って、運転から遠ざかっていたんです。フィアットを買ってからも、納車まで1度も運転しませんでした。だから納車日がいきなり久々の運転となってしまったんです」 ご主人 「納車の事務的な手続きが終わり、妻が運転席に乗った段階で、エンジンをかけるにはどうするんだっけ? みたいな状態でした。ディーラーの方が運転にまったく慣れていないことを察してくれ、手取り足取り教えてくれたんです。それでデリバリールームの扉が開いて“さあどうぞ”、となった時には僕も助手席でガチガチでした(笑)。妻に“大丈夫だよね? 後ろに下がったらガラスをバーンだよ”と言うぐらい、不安で仕方なかったです」 >>>次ページ ショッピングモールの屋上から徐々に下の階へ
綺麗な景色を見ながらかわいいお食事を 岐阜・加茂郡にあるフィアット好きが集う「マッシュルームカフェ」。ガラス張りの店内からは遠くまで広がる田園を見下ろすことができ、風が吹くと稲が波のように揺らぐ様子が眺められます。そんな景色を眺めるだけでもリラックスできますが、フィアットで訪れれば、さらに楽しい時間が過ごせるはず。明るいママさんとお話ししたり、他のフィアット乗りのお客さんがいれば、きっと自然と会話が広がるからです。 マッシュルームカフェの店内。田園風景が見渡せます。 マッシュルームカフェを営む前島美穂さんは、自分が「イイ!」と思うモノ・コトを大事にされている方で、その考えはお店のメニューや、その素材にまで生かされています。「ワンちゃんが好きだから」という理由からお店にはプチドッグランを併設し、店内にもエアコンを完備した「コハナレ」と呼ばれるワンちゃんOKの空間を用意しています。 マッシュルームカフェを営む前島美穂さん。 お料理に出すお皿は、北欧のものやアンティーク品など、インスタ映えするものを使用。「食べたお料理が思い出として残るように、かわいいプレートを使用するようにしています」と前島さん。そんな気遣いがお客さんの心を捉えているようです。 「自分が楽しいと思うことをやった方が仕事も楽しくなるし、お客さんも喜んでくれると思ってやっています。だからお皿は可愛い方が楽しいし、食材は自分が美味しいと感じる、地元の農家さんが作った野菜を使用しています。田舎なので農家さんからオレガノなどのハーブをいただけるので、それをお料理に使っています」と、その時々の旬の食材を提供しています。 そんな前島さんは、フィアット好きという一面も。子育て期に6人乗りの『ムルティプラ』を所有したのをキッカケにフィアットファンになり、現在は『500』に乗られています。2023年のフィアットピクニックに参加した際に、会場でフィアット乗りの仲間と出会い、その方からさらに友人を紹介してもらい……という具合に、フィアット仲間の輪が広がり、気づけばマッシュルームカフェは、たくさんのフィアット仲間が集まる場に。皆が集まると店内はワイワイガヤガヤと賑やかな雰囲気に包まれるそうです。 >>>次ページ フィアット好きに人気「カリオストロの城のミートボールパスタ」
これまで輸入車を中心にさまざまなクルマを乗り継いできたという平井さんファミリー。そんな経験豊かな平井さんにとって初のフィアット、初の電気自動車となる『500e』を購入された動機や満足している点についてお話をうかがいました。運転好きなご主人と、そこまで運転が好きではないという奥さまにとって『500e』はベストな選択だったとのこと。その理由は? EVに排気量は関係ない 『500e』を購入した経緯を教えてもらえますか。 周平さん(以下ご主人) 「『500e』は2023年3月に納車されたのですが、その前はドイツのハッチバック車に乗っていたんです。母が高齢になってきたこともあり、コンパクトなクルマへの乗り換えを検討し始めていたのですが、妻がゴルフに行くときにも使うので、小さくても長距離走行に耐えうるクルマというのを条件に掲げていたんです。いざ探してみると、なかなかいいクルマがなくて。時期的に『500e』が登場した頃だったのですが、フィアットはデザインがいいので以前にガソリン車の購入を検討したことがあったのと、近くのショールームが移転リニューアルしたこともあって、軽い気持ちで見に行ったんです。それで『500e』に試乗したらめちゃめちゃイイと思ったんです。結局、その流れで購入に至ったということですね」 ご主人の平井さん。 試乗にはご家族皆さんで行かれたのですか? ご主人 「全員で行きました。買ってから運転できないと困るので、みんなでクルマのサイズなどを確認しました。母がずっと輸入車を乗り継いできたので、国産車に戻るとウィンカーレバーが反対側になってしまい、違和感があるかなというのもあったので、輸入車を軸に考えていました。そうしたなかで『500e』はサイズ的にもコスト的にもベストで、唯一無二だったという感じですね」 試乗で良かったと感じられたのはどういったあたりですか? ご主人 「まず走り出しがすごくスムーズだったこと。EVというと静かさばかりを売りにしたクルマが多いと感じていたんですけれど、静かというよりはゴーカート的というか、ゴルフの電動カートに乗っているような感覚が印象的でした。小回りも利くし、コンビニやスーパーに買い物に行く使い方を想定したときに、すごく使いやすそうだという感想を持ちました。小さいクルマの場合、ガソリン車だと排気量も下がるのでどうしても動力性能が下がってしまう印象がありますけれど、その点、EVは排気量は関係ないのでコンパクトでもすごく走りやすいというイメージはありましたね」 麻子さん(以下奥さま) 「『500e』は車幅が狭く、小回りが利くところが運転しやすいと感じました。あとは私が1人でゴルフに行くときに安全装備が充実していて、車線を逸脱しないようにする機能なども備えているのがとても安心だと感じました。以前に乗っていたドイツ車は、高速を走るとどっしりしてすごく安定感があったんですよ。小さいクルマになると、ふわふわするんじゃないかという懸念があったんですけれど、実際に『500e』に乗ってみたら高速道路でもすごく安定していますし、しかも疲れにくいんですよね。ゴルフをして帰ってきても、ドイツ車のときよりも疲れないかもしれないですね。そもそも私は運転がそこまで好きではない方なので、楽に乗れるというところが一番良かったなと思います」 高速道路を安定して走れ、かつ安全装備が充実しているところがお気に入りという奥さま。 >>>次ページ 奥さまがひとりでゴルフに行くのに便利
イタリアンダイニングをご自宅で。イタリアのクルマといえば、フィアット。そして、イタリア料理に欠かせない調味料といえば、オリーブオイルとバルサミコ。オリーブオイルは日本でもメジャーですが、かたやバルサミコは使い方が限定的だったり、上手な使い方がわからないという方もいらっしゃるのでは? そこで、イタリア食材を扱うプロ集団、モンテ物産さんに、バルサミコのおいしい食べ方から、おすすめ商品、究極の逸品まで、バルサミコについて詳しく教えていただきました。 おいしいバルサミコと出会うには バルサミコは、イタリアでは「アチェート・バルサミコ」と呼ばれます。アチェートは「酢」という意味で、日本でもバルサミコ酢とも呼ばれます。イタリアでは生産地や製造方法が法律で厳格に定められており、アチェート・バルサミコとして販売できるのは、D.O.P.またはI.G.P.認証を受けた製品のみ。そこで、まずはおいしいバルサミコと出会うために知っておきたい認証制度について簡単にご紹介しましょう。 バルサミコはブドウ果汁を主原料としており、そのブドウ果汁を火にかけてできたものをモストコットと呼びます。D.O.P.(イタリアにおける保護指定原産地表示)認証のアチェート・バルサミコは、原料がモストコットのみに規定され、その他の原料を使用したものはD.O.P.認証を受けられません。さらに、D.O.P.認証のアチェート・バルサミコは熟成期間が最低12年以上、さらに熟成期間の長い「エクストラ・ヴェッキオ」は最低25年以上と定められており、原料となるブドウの産地も決められています。このようにD.O.P.認証のアチェート・バルサミコは生産するうえで非常に手間や時間がかかるため、高級品と位置付けられています。 一方、I.G.P.(イタリアにおける保護指定地域表示)認証のアチェート・バルサミコは、D.O.P.認証品に比べると、広く普及しています。こちらは原料にモストコットのほか、ワインビネガーの使用が認められていますが、味に関わるその他の原料の使用は認められていません。I.G.P.認証のアチェート・バルサミコは年間9,000万リットルほど作られており、単純に日割りすると1日24-25万リットルが世界で消費されている計算になります。それだけ多くの方に愛用されているバルサミコといえます。 I.G.P.認証のアチェート・バルサミコ。 ちなみにこのふたつの認証に当てはまらないものは、イタリアではコンディメント(調味料の意)という呼ばれ方をします。 >>>次ページ イタリアの食卓でおなじみの定番バルサミコ
ミントグリーンの『500(チンクエチェント)』がとてもお似合いの、おとぎの国から飛び出してきたような雰囲気の山崎愛菜さん。『500』の室内には随所にぬいぐるみやミニカーがいっぱい。カワイイものに囲まれて暮らすのが好きというのも頷けます。そんな山崎さんに『500』とのフィアットライフについてお話を伺いました。 自分のクルマが一番 高校の卒業とともに教習所に通い、運転免許証を取得したという山崎さん。当時、特にクルマ好きだったというわけではなく、周りのお友だちが皆通っていたからという理由で教習所に通いはじめたとのこと。そして、最初に購入したのはカワイイ系の軽自動車。社会人になってからはその軽自動車を通勤にも使っていました。そして街を走っていると、時折目に入るカワイイクルマが気になるようになったそうです。 『500』オーナーの山崎さん。 「あのクルマ、カワイイ!と思って調べてみると、それが『500』だとわかったんです。その頃はまだフィアットのことも知らず、街で見ていいなと思ったのが、出会いのキッカケでした。調べていくうちにボディカラーにミントグリーンがあることを知り、その色がまたストライクで、これ欲しい!という気持ちでいっぱいになりました」 グリーンがもともとお好きだったのですか? 「特にグリーンが好きだというわけではなかったのですが『500』とミントグリーンの組み合わせが自分の琴線に触れたのだと思います。でも調べたら既にその色の『500』は設定がなくなっていて、千葉の販売店にミントグリーンで気に入った仕様のクルマがあったので愛知から見に行きました。それで、そのまま購入に至ったんです」 欲しいと思っていたクルマが手に入って、どんな気分でしたか? 「もう、本当に嬉しかったです。どこから見てもカワイくて、自分のクルマが一番!と思っています(笑)。自分が本当に気に入って買ったクルマなので眺めているだけでも満足ですし、乗っても楽しいクルマですね」 購入して最初にしたことは何ですか? 「まずは洗車してキレイにして、その後フェンダーのところにイタリア国旗のバッジを付けました。ただ貼り付けるときに左右を逆に取り付けてしまったんです。やってしまった、と(笑)。でもキレイに剥がせないと思ったので、これも味だと思ってそのままにしてあります(笑)」 >>>次ページ 自分色に染める楽しみ