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参加者みんなが主役! イタリア車乗りが集う老舗イベント「あいちトリコローレ2024」

みんなのクルマが作品   12月1日(日)、あいち健康の森公園で、フィアット/アバルト乗りの方々が大勢集まるチンクエチェント博物館主催のイベント「あいちトリコローレ2024」が開催されました。このイベントは、参加者とみなさんの愛車を主役と位置付け、“移動博物館”のごとくみなさんの愛車を会場に展示。愛車を見せ合いながら、それぞれ交流を楽しんでもらおうという趣旨で毎年行われ、今年で12年目を迎える老舗イベントへと発展しています。フィアットファンも数多く集まるということで同イベントを取材しました。     チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗(せいろう)さんによれば、あいちトリコローレでは「みなさんが博物館のようにクルマを眺め、楽しめることが第一」とのこと。そのため会場は綺麗な場所を選び、クルマが作品のように綺麗に見えるようにきちんと配置し、ドアが開けられるスペースもしっかり確保しているとのこと。     「勇者を讃える凱旋式のごとき、来場者の方々のクルマを迎え入れて、綺麗に停めるところまで見届けます。それが儀式であり、エンターテイメントなんです」と伊藤代表。そして「あとはみなさんに自由に楽しくやっていただきますが、お見送りも大切にしていて、1台ずつ丁寧にお見送りします」とコメント。古代ローマに端を発する凱旋門に着想を得ているあたり、イタリアに対する造詣の深さをうかがえます。 会場には、約150台のイタリア車が集まり、そのうちの約100台をフィアット/アバルトが占めていました。紅葉した並木道にズラリと並んだフィアット/アバルト車の佇まいは壮観。     また、当イベントにはモータージャーナリストの嶋田智之さんがゲスト出演し、トークショーを開催。嶋田さんはフィアットの最新モデルで来場し、クルマの紹介やインプレッション、EVにまつわるお話などを披露し、来場者の関心を集めていました。   モータージャーナリストの嶋田智之さん。   このほかにも、勝ち残ると景品がもらえるビンゴゲーム大会やキッチンカー、記念撮影など、様々な催しにより、会場には終始笑顔があふれていました。     それでは会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介しましょう。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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イタリア車好き夫婦が『600e』でロングドライブ。日帰りで480km走ってわかったこと。

広々した5ドアボディと大容量バッテリーを備える『600e』でロングドライブ。イタリア車好きの下江さんご夫婦が紅葉の日光を目指しました。ご主人は自動車メディアの編集者。おふたりによる日帰り480kmドライブのインプレッションをお届けします。   下江さんご夫婦は根っからのクルマ好き。夫婦で交わす会話のなかでもっとも多いのはクルマの話題なのだとか。それもそのはず、じつはご主人の優太さんは自動車メディアの編集者、奥さまのあきこさんも相当なクルマ好きで、これまで夫婦2台体制で日々の買い物から子どもの送り迎えをこなすなど、クルマを日常的に使用しています。   今回『600e』でロングドライブするのは下江優太さんとあきこさん。紅葉の日光を目指します。   下江さんファミリーはこれまで色々なクルマに乗り継いできましたが、ひいきはイタリア車。アルファ ロメオ1台、アバルト2台を乗り継いでいます。イタリア車の魅力について、優太さんは「かわいいけどカッコよさもあり、外観だけでなくインテリアもディテールまで凝っていて、過去のオマージュが散りばめられていたりするところもすごく好きですね」と高評価。 奥さまは「運転していてテンションが上がりますし、ボディカラーも鮮やかなものが多く、愛着が湧きますね。イタリア車には家族の一員みたいな愛おしさを感じます」と愛情を表現します。   エアコンなど使用頻度の高いスイッチは物理スイッチとして手の届きやすい場所に配置。その下の小物入れには、さりげなくトリノの街並みが描かれています。   というわけで、フィアット『600e』については登場した時点で夫婦の話題にあがっていた模様。なんといってもその魅力は大容量バッテリーを搭載し、EV航続距離493kmを実現しているところ。これだけ足が長ければ家族でのドライブもバッチリです。そこで下江さんファミリーにお声がけして『600e』での長距離ドライブにお誘いしたところ、ふたつ返事で引き受けてくれました。   7インチフルカラーTFTマルチファンクションディスプレイには、速度計のほかバッテリー残量、航続可能距離などが表示されます。   ドライブの目的地は、11月上旬ということもあり下江さんのリクエストで紅葉を見に行くことに。関東近郊でこの時期に紅葉を楽しめ、かつドライブの楽しい場所を探したところ、日光に白羽の矢が立ちました。じつは下江さんご夫婦にとって、日光はふたりで訪れる初めての土地。そこでお子さんが学校に行っている間に、今回は夫婦水入らずで中禅寺湖方面に日帰りドライブに行くことにしました。     朝、子どもたちを送り出してから8:00に出発。夕方までの帰宅を目指します。やや慌ただしい日帰りドライブになりますが、ふたりともクルマの運転はお手のもの。出発前に『600e』と対面すると、「『500e』とはまたちょっと違った、少し大人な雰囲気。オレンジのボディカラーもすごく似合っていますね」(優太さん)や、「コンパクトなサイズ感ですけど、室内が広々しているのがいいですね。お出かけしたい気分になります」(あきこさん)とコメント。さすがはイタリア車好きとあって、細部にまで興味津々の様子。   >>>スポーティさとは一線を画する一体感ある走り   […]

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関わるみんなが気持ちよく。フィアット乗りも大勢集まるイベント「ニキトウミーティング2024」

仲間同士の集まりから200台超のイベントに発展   10月6日(日)、静岡県磐田市・福田漁港交流広場「ふくっぱ」で、2気筒エンジン車の集まりというユニークなイベント「ニキトウミーティング2024」が開催されました。フィアット『500S(チンクエチェント エス)』に乗るたけまことさんが主宰し、有志で運営するミーティングは、はじめは数名の仲間の集まりだったのが、開催5回目にして約220台が集まる巨大ミーティングにまで発展したとのこと。フィアットファンも数多く集まるということで、話題の同イベントを取材しました。   同じ色のクルマで集まったり、写真を撮ったり、仲間同士でゆったり話したり。参加者それぞれが自由な時間を満喫していました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさんは、2気筒TwinAir(ツインエア)エンジン搭載の『500S』をこよなく愛するフィアット好き。X(旧ツイッター)でツインエアエンジン好きの仲間数人で集まり、ツーリングなどを楽しんでいるうちに、まったり楽しめるイベントをやろうということで、始まったのがニキトウミーティングなのだとか。   注目は、同じクルマを愛する者同士でただ集まり、自分たちだけが楽しむのではなく、関わるすべての人たちにとって気持ちいいイベントを目指していること。例えば、たけまことさんをはじめとする実行メンバーの方々、それに有志の一般参加者が数週間前に会場に集まり、草刈りを行っているのです。たけさんによれば、「会場を使わせていただくので、借りる前よりキレイにしてお返ししたいんです」とのこと。すばらしい心掛けですね!   イベント実施前の草刈りの模様。   そんな実行メンバーの方々の想いが通じたのか。イベント当日は、前日までの雨から一転、青空に。新旧『500(チンクエチェント)』や『Panda(パンダ)』、そのほかイタリアやフランスの2気筒エンジン車が続々と会場に集まってきました。ちなみに同イベントは、2気筒車の集まりではあるものの、その他のモデルも参加OK。とはいえ、やはり多いのは、TwinAirエンジンを搭載する『500』です。   会場には数多くの『500』が集まりました。   もうひとつニキトウミーティングが特徴的なのは、事前に申し込みをすれば、参加者がフリーマーケットのブースを展開できること。普段からお店を営んでいるプロが展開するフードやコーヒーのブースもあれば、個人で展開するアクセサリーや小物のブースまで、さまざまなブースで賑わいます。   会場にはさまざまなブースが出店し、賑わいを見せました。   たけまことさんによれば「クルマを通じた集まりではあるのですが、ひとまずそれは置いておいて、人と人がつながる。そしてみんなが楽しめるイベントを目指しています。どんなクルマの人ともチャオ!のひと言で仲良くなれてしまうのがイタリア車乗りのいいところだと思います。目標は友だちを100人作ることですから」と陽気に答えてくれました。   ニキトウミーティング主催者のたけまことさん。   そんな、みんなが心地よく楽しめることを目指したイベントだけに、会場にはゆるやかな空気が流れています。男女問わず、遠方からの訪れた方も大勢いらっしゃり、訪れた方同士で交流を楽しんでいました。   >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介   […]

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茶目っ気たっぷりのお姉さんは運動が得意。『600e』試乗レポート

『500e』にさらに100の魅力を追加した「500+100=600」というコンセプトで開発された『600e』が、いよいよ上陸。さっそく、モータージャーナリスト嶋田智之氏のファースト インプレッションをお届けします。   受け継ぎつつも新しい   『500』=チンクエチェント、そして『600』=セイチェント。『600e』はプロダクションモデルとしての、『500e』に続くフィアットブランド2番目となるバッテリーEVです。パーソナルカーにしてスペシャルティカーという色合いが強い『500e』に対し、同じ世界観の中にありながらよりファミリーユースに向いたモデルとして、『600e』は開発されています。   1955年に誕生した『600』や最新の『500e』のデザイン要素を随所に受け継いだ『600e』。   『500e』のかわいらしさが好きで暮らしに迎え入れたいと思っていても、ドアの枚数や居住スペースの関係から自分たちのライフスタイルにあてはめにくいという人は思いのほか少なくなく、そうした人たちの心と日常を埋めるためのクルマとして作られてる、というわけですね。   フィアットファンの中には先刻ご承知という方も少なくないのでしょうが、『500』がそうであったように、『600』にも同じ名前のご先祖様が存在していました。その後に登場することになる2代目『500』の人気の影に隠れて日本ではあんまり知られてないようですが、初代『600』は1955年にデビューして1969年に生産が終わるまでに260万台が作られたベストセラーカー。“トポリーノ”こと初代『500』より──もっとわかりやすく言うなら現代の日本の軽自動車より──コンパクトな車体に大人4人がしっかり乗れる車内スペースを確保した、当時のイタリアの普通の人たちの暮らしに見事にマッチする、ファミリーユースに最適なクルマだったのでした。   往年の『600』。   その初代『600』へのリスペクトは、新しい『600』のデザインにしっかりと込められています。2ボックスで5枚のドアを持つ『600e』のスタイリングデザインはまったくの新規ですが、実車を目にすると、かつての『600』の面影が感じられるところが多々あるのです。   全体に丸みを帯びたフォルムは、どこか『600e』を彷彿とさせます。   例えば車体後部。リアゲートまわりが優しく膨らんでから垂直気味に落ちていき、下端は車体の下に丸まりながら入っていくあたりは初代『600』のイメージにそれとなく重なります。『500e』同様のファニーな顔つきに気をとられてしまいがちですが、シルエットそのものは穏やかな大人っぽい印象です。     実はインテリアにもかつての『600』の面影はしっかりあって、2本スポークのステアリングやラウンド型のメーターナセルなどは間違いなくクラシック『600』へのオマージュです。ダッシュまわりは直線を強調し、さらにモダナイズさせつつ上質に仕上げたという印象で、シンプルでありながら洗練されたインテリアに仕上がっています。   インテリアにも随所に往年の『600』へのオマージュが散りばめられています。   デザインへのオマージュの込め方、そして洗練のさせ方。エクステリアもそうですしインテリアもそうですけど、こういうのをやらせるとイタリアは本当に上手いな、と思わされます。   >>>次ページ 滑らかと力強さを併せ持つ   […]

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秋のドライブにおすすめ!関東近郊の紅葉を楽しむドライブコース特集

11月は紅葉シーズンの真っ只中!車窓から紅葉が楽しめるドライブの季節がやってきました。そこで今回は、自動車ライター・嶋田智之さんに、都内から日帰りで行ける“秋におすすめのドライブコース”を、お立ち寄りスポットとともにご紹介いただきました。 — — —  日本は小さな国だといわれることも多いですが、クルマであちこち走ってみれば、そうでもないっていうことがわかります。広い広い。さらに、四季がはっきりしているから、同じ道を走っていても、今日の美しさと次の季節の美しさは、まるっきり違って感じられたりもします。そして、秋から冬にかけて目と心にじんわり染み入ってくるのは、大自然からの贈り物としか思えない、奇跡のような赤・黄・橙の彩り。何度この季節を迎えても、心が動かされます。 おかげさまで自動車ライターとして全国あちこちの道を走る機会に恵まれ、息を呑むような美しい光景に出逢ってきました。今回はここ2〜3年で実際に僕が走ったルートの中から、この時期のベスト3といえるドライブコースをご紹介したいと思います。都内在住ゆえ、比較的東京からアクセスしやすいエリアばかりになってしまったこと、どうか御了承くださいね。     おすすめドライブコースその① 自然が生んだ美しさと地の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ 控えめな印象だからか意外と知られてないのですが、実は群馬県には素晴らしいところがたくさんあるのです。今回ご紹介するドライブコースは、題して、自然が生んだ美しさと現地現物の味わいを堪能する“誰かに語りたい”群馬ドライブ。 今回は上信越自動車道の藤岡インターチェンジを起点に設定してみました。そのまま上信越道を軽井沢/長野方面に進んで松井田妙義インターチェンジで降り、最初の目的地『道の駅みょうぎ』へ向かいます。ここの駐車場は日本三大奇景のひとつ、妙義山のほぼ麓。奇岩が立ち並ぶ荒々しい山々を仰ぎ見ることができる絶景ポイントです。   ▲妙義山   そこからは県道191号を。実はこの道、『妙義紅葉ライン』と呼ばれる紅葉の名所なのです。さまざまに色づいた木々が描く大自然のパッチワークと奇岩のコントラスト、右へ左へと気持ちのいいラインを描くワインディングロード。そして今度は妙義山を別の角度から仰ぎ見られる第2の絶景スポット、『県立妙義公園第一駐車場』へ。このルートのハイライトのひとつです。 そして山を下り、下仁田駅付近を目指します。ここで、僕のいち推しのスポットをご紹介。『コロムビア』というすき焼き屋さんがありまして、地のモノばかりを使った抜群に美味なすき焼き(特にポークがおすすめ)がとてもリーズナブルに食べられるのです。コインパーキングにクルマを停めて、ランチなどいかがでしょう? 次なる目的地は、世界文化遺産の『富岡製糸場』。明治時代初期の頃のままの大規模洋風建築は、ただそれだけで見応えあり。日本の近代産業発祥の時代を学ぶもよし、です。また周辺には様々なお店が軒を連ねますが、その中に『GELATO Kuturogi〜寛〜』というイタリアンジェラートのお店があります。ここがまた美味しくて、強力に推しておきたいところです。   ▲富岡製糸場 西置繭所1階 ギャラリー(左)、GELATO Kuturogi〜寛〜(右)   ここで帰路についてもいいのですが、時間にゆとりがあるなら、ぜひとも『榛名湖』へ。そこに至るまでの道のりも紅葉は抜群に美しいし、榛名湖の湖畔にあるいくつかの駐車場からは湖と紅葉の景観を楽しめます。それらをバックに愛車を撮影できるところもありますよ。   ▲榛名湖周辺   そこからは一路、高崎市内を目指します。最後の目的地は、独自の発展を遂げた高崎パスタ。群馬は日本有数の小麦粉の産地。パスタ中心のイタリア料理店がものすごく多いことでも知られています。その老舗にして超有名店、『シャンゴ』でおなかを満たしてから帰路につくと、充実感もひとしおなんじゃないかと思います。   ▲シャンゴ   1日でこれだけ密度の濃いドライブが楽しめるのですから、ぜったいに誰かに教えたくなるはずですよ。   <詳細ルート> 上信越道の藤岡インターを起点に設定▶上信越道▶松井田妙義インター▶県道50号〜213号〜191号▶道の駅みょうぎ▶県道191号▶県立妙義公園第一駐車場▶県道196号〜51号〜国道254号で下仁田駅付近へ▶コロムビアでランチ▶国道254線▶下仁田インター▶上信越道▶富岡インター▶県道46号▶富岡製糸場/GELATO Kuturogi〜寛〜▶県道10号〜212号〜211号〜132号線〜211号〜国道406号〜県道211号〜33号▶榛名湖▶榛名湖を時計回りにほぼ1周▶県道28号▶シャンゴ問屋町本店▶前橋インターから帰路へ     ▼INFO:画像提供 下仁田町(https://www.town.shimonita.lg.jp/) 富岡製糸場(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/) GELATO Kuturogi〜寛〜(https://www.instagram.com/kuturogi_/) 高崎市(https://www.city.takasaki.gunma.jp/) シャンゴ(https://shango.co.jp/)     おすすめドライブコースその② 海沿いと山間を堪能する、半島グルリ半周房総ドライブ 人とはなぜかふとしたときに海を見たくなる生き物です。東京からだと湘南や伊豆を目指すことが多いのですが、今回は房総半島の南側を時計回りにぐるりと半周なぞるルートをオススメしましょう。晩秋から冬にかけての大海原を眺めながら、途中のちょっとした癒しのスポットに立ち寄りつつの、のんびりたっぷりドライブ。帰路にはもちろん紅葉のご褒美つき、です。   ▲海ほたるパーキングエリア   […]

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秋のクルマの注意点は? フィアットの点検&メンテナンス事情

秋風が肌寒く感じるこの季節。まだまだ寒暖の差も大きく、夏の疲れが溜まった身体を整えようと、食事や睡眠などに気遣う人も多いと思います。みなさんの愛車も同じように、猛暑を乗り越えたことであちこちに負担がかかり、放っておくと不調の原因になりやすいときです。 秋はそんな愛車を労わるのにピッタリの季節。これからまた、クルマにとって過酷な冬がやってくる前に、愛車をしっかりと気遣い、メンテナンスなどで万全な状態に戻してあげるためのポイントを解説します。今回はフィアット/アバルト松濤でメカニックとして活躍している、この道25年以上のベテランである追川信人(おいかわ・のぶと)さんにご紹介いただきました。   秋にチェックしたいメンテナンスポイントをご紹介 まずは、どんなクルマでも「ここは必ずチェックしておきましょう」というポイントから。 「今年も猛暑でしたので、やはりいちばん心配なところはバッテリーですね。乗られる頻度が多いお客様は、わりとバッテリーの持ちもいいのですが、月に1,2回など乗る機会が少ないお客様の方が、実はバッテリーの劣化が大きいことがあります」   ▲メカニック・追川信人さん(フィアット/アバルト松濤)   久しぶりに愛車で出かけようとしたら、エンジンが掛からなくなっていた、という事態になる前に、バッテリーの状態をチェックすることが大切です。 「最近は、ドライブレコーダーで駐車中の常時監視機能を使っているお客様も多いので、それが原因となってバッテリー上がってしまい、入庫される方が増えています」 ドライブレコーダーをはじめ、スマホやタブレットの充電など、バッテリーへの負担が大きいのが最近のドライブ事情。夏の間はエアコンもフル稼働だったという人も多いと思いますので、しっかりチェックしておきたいですね。 「最近のバッテリーはカバーで覆われてしまっていて、外から見ただけではチェックできないものがほとんどです。定期的に愛車をフィアット正規ディーラーに診せていただいて、専用のテスターでバッテリーの状態をチェックすることが、トラブルを防ぐためには重要だと思います。お客様の使用環境などをお聞きしながら、長持ちさせるためのアドバイスなどもさせていただいています。また、できれば週に一度でもいいので愛車に乗ってあげることも、バッテリーを長持ちさせる秘訣だと思います」     忙しい合間でも、愛車でドライブする時間を持ちたいものですね。もし、放っておいてバッテリー交換ということになると、工賃を含めて数万円ほどはかかってしまうそうなので、早めのチェックをおすすめします。 続いてのポイントは、エンジンオイルです。 「よく、『オイルは何kmごとに交換すればいいですか?』という質問をいただくのですが、正直なところそれは早ければ早いほどいい、という答えになります。オイル交換をずっとしなくてもクルマは走るのですが、異音や振動が出始めたときには、もうエンジンは壊れて手遅れになっていると考えた方がいいですね。例えばフライパンに油を引いて火にかけますよね。ずっと火にかけていると焦げて、そのうち大変なことになりますが、エンジンオイルを長いこと交換せずに走るのはその状態を続けているのと同じです。危険な状態で走っている、ということ意識していただきたいと思っています。猛暑が過ぎた今はまさに、オイル交換をするのにいい時季だと思います」     そして、秋ならではのチェックポイントとして、追川さんが教えてくださったのはボディのメンテナンス。 「夏の間は樹木の成長が活発なので、ボディにはたくさんの樹液が飛び散っていると思います。また、高速道路を走った後などはフロントマスクなどに虫の死骸もたくさんついてしまいますよね。それらをそのままにしておくと、落ちなくなってボディの劣化につながってしまいます。マメに洗車してあげることが基本ですが、スポンジで擦ると傷がつきやすいので、プロにお願いする方が安心です」 ついつい、雨が降ると汚れも落ちたような気になって、洗車を後回しにしてしまうこともあると思いますが、それではどんどんボディが劣化してしまうのですね。ツヤが欲しいときはコーティングもおすすめで、こまめにきれいにしてあげると樹脂類の持ちもぜんぜん違ってくるとのこと。「洗車をサボっている人のクルマはすぐわかります」ということなので、手を抜かないようにしたいものです。     「また、秋は落ち葉が多くなりますので、クルマのいろんな隙間に落ち葉が溜まったままになると、雨の日や洗車の際の水の流れ(排水)が変わってしまいます。細かい草や泥が詰まって、雨漏りをしてしまうこともあるので、マメに落ち葉を取り除いて欲しいです」 溜まりやすい場所としては、フロントガラスとボンネットの間や、リアゲートの開閉部分。乗り込む前に、ささっと手で払うだけでも違ってくるそうです。自宅の駐車場に樹木があるという人はもちろん、公園や山などへドライブに出かけた際にも注意したいですね。       さらに、落ち葉や砂などはフロントガラスにも落ちてきますが、前が見えないからといきなりワイパーを動かすのは、愛車を痛める原因になってしまいます。 「ワイパーは水滴や汚れを取り除いてくれるものですが、汚れがひどいときにいきなり作動させるとガラスに線傷がついてしまいます。まずはウエスなどで拭き取ってから、ワイパーを動かすようにするといいと思います。夏の直射日光などでワイパーのゴムも痛んでいることが多いので、劣化しているようなら新品に交換した方がいいですね」 続いて、夏の間に大きな負担がかかっていたタイヤも、今一度しっかりチェックして欲しいポイント。 「溝があとどのくらいあるかを見るのも大事ですが、ヒビ割れがないか、ゴムが硬くなってないか、そして製造年月をいっしょに確認することをおすすめします。空気圧は最低でも1ヶ月に1回はチェックして欲しいです。フィアット車は空気圧が低下してくると、メーター画面内にチェックランプが点灯するので、不安になってしまうお客様もいらっしゃいますが、事前の警告なので、ガソリンを入れる時など、警告が出る前に空気圧をチェックすることが重要です」     指定空気圧は取扱説明書に記載されているので、一度確認しておくといいですね。秋は台風が発生しやすく、雨の日のドライブも多いかもしれません。溝が減ったタイヤや硬くなったタイヤは滑りやすくなるので、ぜひ早めの点検、交換をおすすめします。 次のページ:【フィアットならではのチェックポイントをご紹介!】 […]

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インスタしチャオ!美しい夕景とフィアット

9月も中旬、そろそろ秋の気配が感じられる頃となりました。今回の『インスタしチャオ!』のテーマは、“夕日とフィアット”。Instagramに投稿されているたくさんの写真の中から、美しい夕日や夕暮れの空をバッグに撮影されたフィアットの投稿を7つご紹介。『500(チンクエチェント)』、『500C(チンクエチェントシー)』、『Panda(パンダ)』オーナーのみなさんに、写真を撮影したときのエピソードなどをお伺いしました。   1. 夕時の横浜とチンクエチェント Hawaiisun Styleさん(@anelaisao ) 場所:神奈川県横浜市 「雲ひとつない快晴よりも、このくらい雲が多いときが好きです。刻々と色や形を変えて織りなす光のグラデーションは、数分間のショータイムという感じで心癒されるひとときです。(Hawaiisun Styleさん)」 深いオレンジの夕日と、シチリア オレンジのボディカラーがマッチしている素敵な写真です。     2. 夕暮れの空と『500』のお尻 まさたろうさん(@masataro) 場所: 東京都八王子市某所 「夕焼けがあまりに綺麗だったので、夕日が一番色づいている角度と、お気に入りの前期型のテールランプが入るような画角で写真を撮りつつ、フォロワーさんたちに入籍のお知らせを交えて投稿しました。(まさたろうさん)」 夕焼けに染まる幻想的な雲が広がった、とても綺麗な空と『500』の一枚です。ご入籍おめでとうございます!     3. 電車越しの夕日を眺める『500』 モジェ(25)さん(@moje_giulietta) 場所: 愛知県 豊橋鉄道渥美線沿線 夕日がちょうど少し電車に差し掛かっていて、それを眺めているような『500』の写真。 「電車が通るタイミングを狙って撮影しました。田舎なので本数は少ないですが、待ち時間に『500』を眺めるのも至福のひととときです。撮影時のポイントは、夕焼けの色が綺麗に写るように、逆光で少し暗めに撮影すること。そしてテールランプを点けているのもこだわりポイントです。(モジェ(25)さん)」     4. 富士山と雲間から輝く夕日 Kensuke Imamuraさん(@imaimaquen ) 場所: 静岡県裾野市 パノラマロード付近 「富士山は四季で表情が刻々と変化するので、それがまた楽しい。夏は冠雪がありませんが、その分シルエットを楽しむことができます。富士山と『500』のコラボ、飽きませんね。(Kensuke Imamuraさん)」 撮影当日は、雲間から射す夕日が凄まじかったとのこと。夕日の光芒(こうぼう)を写真におさめた、印象的な一枚です。     5. 遠くに浮かぶ夕日と一緒に ワさん(@saw_rld.fiat) 場所:熊本県某所 「他のオーナーさんたちがたくさん良い写真を撮ってらっしゃるので、私も“私だけのチンクちゃん”を上手に撮りたいと言って、家族とお出かけしたときの写真です。道を間違って狭い狭い山道を走っていたところ、綺麗な景色を見つけ、思わず降りて写真を撮りました(ワさん)」 ブルーからオレンジのグラデーションの空が綺麗な一枚。ぽっかり浮かぶ夕日に癒やされます。     6. […]

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プロのフォトグラファーがレクチャー! #相棒フィアットを素敵に写す撮影テクニック

フィアットオーナーにとって、自身の愛車は単なる移動手段としてのクルマではなく、ライフスタイルを共にする“相棒”のような存在です。事実、TwitterやInstagramなどのSNSには、『#相棒フィアット』のハッシュタグをつけて、愛車自慢をしている投稿がたくさん! オーナーたちにとって、いい感じのスポットを見つけて愛車を撮影することは、ドライブ中の楽しみのひとつとして定番になっています。そこで今回は、より素敵に、よりかわいく、フィアットを撮影するコツやテクニックを、プロのフォトグラファーがレクチャー。実際に『500(チンクエチェント)』に乗ってドライブしながら、さまざまなスポットで撮影を行い、その写真をもとにポイントを教えてもらいました。 ※写真を撮影する際は、他の人の邪魔にならないよう注意してください。また公道での撮影は道路交通法に則り撮影を行いましょう。   “大事な相棒”&“愛するペット”を撮影する基本テクニック 今回の撮影テクニック特集でレクチャーしてくれるのは、プロのフォトグラファーとしてコアなモーターマガジンから人気ファッション誌まで幅広く活躍し、プライベートではクルマやバイクなど乗り物全般を愛する安井宏充(やすい・ひろみつ)さんです。 今回、安井さんは実際に『500』を運転しながら、気に入ったスポットで撮影! 撮影終了後、フィアットをより素敵な写真に収めるためのちょっとした撮影テクニックや、ロケーション選びの際に気をつけた点などについて伺いました。     「まず、『500』はコンパクトでかわいいフォルムということが伝わるように、基本的にはクルマに寄りすぎず、風景や建物なども写り込むような距離感で撮影しました。それによって対象物との比較で、『500』の大きさが視覚的に伝わると思います。あと個人的な好みでは真横とか真正面とか“真”がつく角度が好きなので、『500』もそういう角度で撮ってみるとかわいく写りましたね。あとは大きなクルマの場合だとあおって撮ると迫力を出すことができますが、『500』に関しては立ったままの目線ぐらいで撮ると、バランス良く、かわいく写るように感じました。ロケーションに関しては、建物なら近代的なものよりも歴史を感じるもののほうが、『500』には似合いますね」     あと『500』ならではの特徴といえば、その“顔”。まるで生き物のように見えるキュートなデザイン&フォルムから、オーナーたちはよく愛車のことを、“相棒”のほかに“ペット”とも語ります。 「『500』の顔はヘッドライトが目、その下のフォグランプがほっぺた、フロントグリルが口のように見えてかわいいですよね。先ほど距離感の話をしましたが、顔に関しては近くに寄って撮ると、より“生き物”っぽいというか、“動物”っぽく見えましたね」     オーナーにとって日々を共にする愛すべき“ペット”が、ぶらり街へ、自然へ。さまざまな空間の中にちょこんと佇むその姿を収めた写真からは、愛くるしさがたっぷり伝わってきます。 「さらに今回のオレンジのようなPOPなカラーは、都会でも自然でも、どんなシチュエーションでも映えました。個人的には特に緑の中で映えるように感じましたね。あとこういう色は逆光よりも順光のほうがキレイに映るので、それは撮影の際に少し意識してみてください」     また、一眼レフといった本格的なカメラを持っていないフィアットオーナーもいるかと思いますが、安井さんの話によると、スマホでもちょっとしたコツで『500』の素敵な写真は撮影可能とのこと! 「今のスマホは明るさの調節なども簡単にできますし、もともとスマホはワイド目の広角レンズのため、被写体に近くても周りの風景などを入れやすい。その特性を利用して、冒頭でも話したようにクルマに寄りすぎずに撮影すれば、『500』のかわいさが出た写真を撮れると思います」   ポイントは「情報量を少なく」&「非日常感を演出する」 ここからは、実際に安井さんが撮った写真の中から、特にお気に入りの一枚をスポット別にセレクト! それぞれの写真撮影の際に、意識したポイントについてコメントをもらいました。   〈スポット①〉駅 「この写真は背景にある歴史的な建造物と『500』の並びが印象的だったので、寄りで撮って切れてしまうよりは、しっかりと背景が入るような距離まで引いて撮ることを意識しました。あとは、建造物とクルマと道路の横のラインがキレイに揃うように真横から撮りました」     〈スポット②〉駐車場 「この場所に限らずですが、まずまわりにほかのクルマを入れないことがマスト。それに加えて、できるだけ細かな物、例えばここなら消化器などが映らないほうがキレイな写真になります。やはり写真の中の情報量が多くなればなるほど、写真が素人っぽく見えてしまいますね」     〈スポット③〉埠頭 「橋がダイナミックに見えるスポットってあまりないですし、うしろのトレーラーも非日常的。背景のダイナミックなイメージと、『500』のキュートなイメージのコントラストがあって撮ってみたくなりました。ちょっと『500』が迷い込んだような感じもしますね」     〈スポット④〉高架下 「この写真は、線路の隙間から光が落ちていたので、それを効果的に入れてみました。あとはこれも駐車場の写真と同じで、写真には映っていない左端に自販機がありましたが、そういう余計なものを入れないほうが『ここはどこなんだろう……?』という非日常感を出せると思います」     〈スポット⑤〉自然 「手前に雑草が入ると現実感が出る気がして、すっきりとした構図に映るように撮影しました。自然の緑と『500』のオレンジの組み合わせもキレイですね。あと細かいテクニックだと、ステアリングを切ってフロントホイールを振ることで、生き物らしい動きが出る気がします」     〈スポット⑥〉街中 「フィアットが生まれたイタリアっぽい石畳のスポットで、クルマのお尻のほうから撮影しました。これも情報量を少なくして見る人の想像をふくらませたいので、歩行者などがいないタイミングがベストです。街中では、道路のルールを守って撮影するようにしてください」     ドライブ&最高の一枚を撮影して楽しむフィアットライフ! 全体を通して、フィアットの撮影は“ファンタジー感”を演出すると、素敵な写真になる確率がUP!「どこか不思議な空間に『500』が突如舞い降りた」──そんな瞬間を切り取ると、世界観に合った写真を撮ることができるかもしれません。あなたの相棒であり、愛すべきペットがより映えるスポットを探しながら、ドライブを楽しんでください。そしてもし最高の一枚が撮れたら、ぜひ『#相棒フィアット』のハッシュタグを付けて、TwitterやInstagramなどのSNSに投稿してみてください。   […]

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インスタしチャオ!愛車で夏に行きたいドライブスポット

6月に入り、そろそろ梅雨入りが予想される近頃。今回は梅雨が明けたらフィアットで行きたい、夏のドライブスポットをご紹介いたします!日常的にインスタグラムを活用されている6人の『500(チンクエチェント)』、『500 Sport(チンクエチェント スポーツ)』、『Panda(パンダ)』、『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』オーナーのみなさんに、大自然や海をバックに愛車の写真が撮れるスポットを教えていただきました。   1. 煉瓦造りの橋をバックに ゆ!さん(@fiat500_crew_diary) 場所:群馬県安中市 旧国鉄信越本線碓氷第3橋梁 「碓氷峠の旧道を登ると、忽然と姿をあらわす碓氷第3橋梁で撮影しました。かつては人々の生活や物流を支えていましたが完成から約130年、役割を終えてから約60年……それでも大自然の中で行き交う旅人を静かに見守ってくれているようです。(ゆ!さん)」 碓氷第3橋梁をバックに、イタリアの太陽をイメージしたカントリーポリタンイエローの『500』が映える1枚です。     2. オープンルーフで海沿いをドライブ ᕼᗩᒪさん(@mx1_life) 場所: 千葉県勝浦市 鵜原海岸 千葉県勝浦市の鵜原海岸は『日本の渚・百選』に選ばれ、関東の沖縄と言われるほど透明度の高いビーチとのこと。 「砂浜には白い鳥居があり、青い海とのコントラストが映えポイント。千葉にもこんなに綺麗な海があるんですね。ミント グリーンの『500』と海のコラボは気分爽快でした。(ᕼᗩᒪさん)」     3. 大自然のなか橋を渡る『500』 よっぴさん(@yoppi.77) 場所: 愛媛県久万高原町 面河渓 「水がきれいでとても癒されるおすすめスポットです。時期によってみられる風景も変わるのでいろんな楽しみ方ができます。川のそばまで歩いて降りられるので、クルマを真横から撮れる場所から撮影しました。(よっぴさん)」 週末や紅葉時期は多くの人が集まる場所でとても人気なスポットとのこと。愛車の撮影には平日がおすすめ! 次ページ:【『500X』や『Panda』の夏のドライブ写真を紹介!】 […]

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