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#運転のコツ

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DRIVING

もっとFIATとドライブを愉しむ 〜快適ドライブのためのタイヤ学~

お金をかけずにクルマの性能を良くすること。 それはタイヤの空気圧に気を遣うことかも知れません。   「何を大げさな…。」   そんな声が聞こえてきそうですが、レースの世界でも「タイヤマネジメント」という言葉があるように、タイヤこそがクルマの走りを決めるもの。   なんだか乗り心地が前と違ってきた…。 高速道路でハンドルがプルプル震える…。 街中でのハンドルがなんとなく重い…。     こんなことに、心当たりはありませんか?   そんなときは、まずはタイヤの状態を確認してみましょう。   唯一路面に触れ、夏は高熱、冬は低温。雨に雪、石や段差、金属などなど、常に様々な条件と状況の変化にさらされている一方で、走る、曲がる、止まる、といったクルマの運動すべてを担っているのがタイヤです。         安全性はもちろん、乗り心地や操縦安定性、加速や減速、なめらかなコーナーリングや燃費など、ありとあらゆるクルマの走りがタイヤと深い関係にあります。     意外とバラバラ空気圧 実は、よほど整備したてでもない限り、4輪の空気圧がすべて既定値であることは、なかなかありません。 クルマを日頃停める場所がデコボコだったり、傾斜していたり、車止めにめり込んだままにしていたり、平らでないところで空気を調整してしまったなどなど、 さまざまな「ちょっとしたことの積み重ね」で、タイヤの空気圧は既定値を外れてしまうケースが多くあります。         ご存知の通り、空気は温めれば膨張し、冷やせば収縮します。 たとえ新品のタイヤでも、真夏にガンガン走れば、タイヤの温度は上がり、内部の空気が膨張し空気圧が上がります。逆に真冬の車庫に何日も放置されると、逆に空気は収縮し空気圧が低下します。   足にピッタリフィットした靴が快適なウォーキングを約束してくれるのと同様、適切な空気圧の調整は想像以上に快適なドライブを約束してくれます。         0.1でも大違い   500のツインエアー「ラウンジ」に装備されている185/55 R15を例に説明します。(他の車種、グレードの場合、取扱説明書を必ずご確認ください)   基本運転手のみ、もしくはときどき助手席に人が乗る程度の場合。冷間時の推奨空気圧は前輪は2.2bar、後輪は2.1barです。 (計る場所は真っ平らが基本ですぞ!) 前後で空気圧が異なりますが、これを間違えてしまうとクルマの性格が変わってしまいますので注意が必要です。 休みのドライブで荷物も乗客も満載!という時は、前後共に2.3barでOK。   たったこれだけで、しっとりとしたハンドリングとなめらかな乗り心地に生まれ変わります。 もちろん高速道路も山道も非常に楽しく快適に走ることができます。       […]