fiat magazine ciao!

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アメリカ生活の苦楽を共にする相棒です

小さな赤い宝石に魅了されたのです 中田智子さんは、ご主人のお仕事の都合で、横浜からアメリカ・ミシガン州に移り住むことになりました。まだ小さなお子さんが二人いて、不安もたくさんありましたが、500との出会いですべてがポジティブに進んでいるようです。 「実は私は、FIAT 500のことを知りませんでした」と中田さんは言います。日本にいるときは、クルマを必要としない生活を送っていたので、FIATどころかクルマ自体に興味がなかったご様子。 「アメリカに来て、当然クルマが必要になりました。近所の方がPandaに乗っていて、可愛いな~と日々思っていました。だからPandaにしようかな、とFIATのショールームに行ったところ、出会ってしまったのです」。 そのクルマは店内の中央でひと際輝いていました、と中田さんは回想します。「まるで小さな赤い宝石を見つけたかのような気分になりました。この真っ赤の500を見た瞬間、魅了されたのです」。 中田さんは興奮する気持ちを何とか落ち着けて、ショールームまで乗ってきたご主人のクルマへ向かいました。チャイルドシートをふたつ着ける必要があることを思い出したのです。 お店の方に許可を得て装着させてもらいました。すると問題なく着けられたので、少しの迷いもなく、即決でした。本当に運命の出会いだったと思います」と中田さん。 「ミシガン州ではナンバープレートのデザインが選べるんです。これまでの人生の中で、ナンバープレートのことなんて考えたこともなかったのですが、500に似合うのはどれかな?とあれこれ悩むほどこのクルマが好きなんです」。 500の好きなポイントは「すべてです!」 500が愛車になって何が変わりましたか? と尋ねると、「すべてです」とのご回答。 続けて中田さんは、「アメリカではクルマがないと生活できません。日本での生活からはすべてが変わりました。500はアメリカ生活の苦楽をともにする相棒なんです」と言い切ります。 続けて500の好きなポイントは? という質問にも、「すべてです!」と即答。  「外見はもちろん、内装も可愛いので乗ってもテンションが上がります。私の住んでいるミシガン州の冬は本当に厳しい寒さなのですが、500に乗るとテンションが上がるので、マイナス30度にもなる極寒の季節でも引きこもることなく、私の足取りを軽やかにしてくれます」。  どこへ行くのも500と一緒だという中田さんのお気に入りのドライブスポットは?  「やはりミシガンといえば湖です。この綺麗な湖は私たちの住む土地の象徴ですね。500を走らせていると道の真ん中にグース(ガチョウ)が寝ていたりして、そんなのんびりした場所を走っていると癒されます。子供たちの学校や習い事の送り迎えや、買い物など日常生活でも、大好きな音楽を聴きながら500をドライブすると本当に気分が上がります」。  中田さんのSNSには、たくさんの500のポストがあります。お子さんとのやりとり、季節の変化、ファッション、音楽……日常のほぼすべてに500が寄り添っているように感じられます。一目惚れだったという最初の出会いから相思相愛は永遠に続きそうです。  街を賑やかに! ストリートを鮮やかに! いちいちかわいいコンパクトカー500はコチラ […]

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コーヒーブレークをちょっと楽しく〜ヒスイ色のマグカップ「Fire-King」

オシャレな若者たちや外国人が数多く訪れる東京原宿。中でも人気のキャットストリートを歩いていると、ふと見上げたショーウインドーにあったマグカップが目に入った。   ちょっとレトロなデザインと、青磁っぽくもあるグリーンのマグカップはFire-Kingという。1941年にアメリカで生まれた耐熱ガラス食器のブランドだと店主に教えられた。   世はサードウェーブと言われる空前のコーヒーブーム。こだわりの自家焙煎の喫茶店や注文焙煎の豆店、書店には多くのコーヒー特集号が賑わい、バリスタなんていう言葉も珍しくなくなった。その流れによる影響もあるのだろう。器であるカップ類にも注目が集まりつつある。     さて、ちょうど友人の誕生日プレゼントを物色していた私が、このマグカップに目がとまったのは、他でもない彼の愛車のFIAT500のボディカラーにそっくりだったのだ。   このHAPPY! という2009年の限定車には、現行FIAT500がオマージュしたNuova500がデビューした1957年の純正色、Verde Chiaro(ヴェルデ・キアーロ〜「明るい緑」の意味)をオマージュした「ビンテージグリーン」がラインナップされていて、それがまさにFire-Kingの色に非常に似ている。   翡翠(ヒスイ)を意味するジェダイ(Jede-ite *ジェードともいう)と呼ばれるグリーンは、このブランドのイメージカラーにもなっている。そもそもヒスイという宝石は、美しさ、強さにおいて一目を置かれ金よりも珍重された歴史もあり、中国や日本はもちろん、欧州各国や中南米などまさに古今東西で愛されている色。初期のNuova 500をレストアしてる人でもこのグリーンにする人は多い。     このジェダイの他にも、Fire-Kingには様々な企業ノベルティものも数多く存在しており、世界中にもたくさんのファンがいる。ネットオークションなどでも数多くみかけることができるが、なにより、日本で最もオシャレなエリアにこうしたビンテージFire-Kingのお店が存在していることからも、その愛されっぷりは想像に難くないだろう。   ちなみにFire-Kingは一度1986年にその歴史の幕を閉じているのだが、2011年になんと日本で復活を果たしている。しかも、オリジナルが大量生産品だったのに対し、当時の雰囲気残しつつ、今度は日本の職人の丁寧な手仕事で蘇らせている。     香りも味ももちろん大切だが、ちょっと一息つくときに、ヒスイ色のカップからコーヒーが透けて見える姿もなかなか味わい深い。   さっと飲み干すエスプレッソもいいけど、読書でもしながらゆったりのんびり楽しむコーヒータイムも捨てがたい。そんな本当にちょっとしたことだけど、「楽しむ」心が溢れるテーブルの彩り。Fire-Kingはそんな小さなアイテムであることは間違いない。 […]