fiat magazine ciao!

#500X

LIFESTYLE

車もファッションも仕事も生活も 自分らしく、ナチュラルに、自由に。

マットジーンズブルーのボデイカラー、ボディとコーディネートされたブルーのインストルメントパネルなど、まるでデニムを履き込んだような独創的なデザインが施された特別仕様車「500X Indigo」が10月3日から150台限定で発売開始。そこで#ciao Donnaでは、デニムのつながりで、自他ともに認めるデニム好きである人気スタイリスト百々千晴(どど ちはる)さんにご登場していただきました。   百々 千晴(どど ちはる)/スタイリスト 2002年渡英、2004年より東京をベースにスタイリストとして活動。雑誌、広告を中心にスタイリングを手がけ、ブランドディレクターとしても活躍中。著書「THE DODO JEAN」。 https://dodochiharu.com/   デニムの見方が変わる1冊「THE DODO JEAN」デニムは自分の体と向き合えるバロメーター     シンプルでナチュラル。着る人を美しく見せるスタイリングは数々のトップモデル、俳優たちから全幅の信頼を寄せられている百々さん。スタイリングだけでなく、物心ついたころからデニムが好きで、仕事もプライベートもほぼ毎日デニムを履くという百々さんは、ブランドディレクターとしても多くのコラボレーションも手掛けています。そんなデニム通の百々さんのライフスタイルを垣間見ることができる著書が「THE DODO JEAN-ジーンズ3本でスタイルは決まる!」。まずは著書を出すきっかけ、どのようなこだわりを注いだのかを伺いました。 「私が普段からデニムばかりを履いているので、デニムの本を出したら?と友人のスタイリストが言ってくれたのがきっかけです。でもデニムに対するこだわりは全くありません。性格的におおざっぱなのでこだわれないんです。物事にフォーカスして何かを研究することがすごく嫌い。ただデニムが好きなだけで、その時代、そのときの自分の気分に合わせてほぼ毎日デニムを履いています。だから著書は素のまま、自分の私生活の一部を切り取って、自分の履きこなし方をお見せできればと思い、スナップを多めに紹介しています。」 ジーンズ3本を主に、春夏秋冬に分けて30のコーディネート、合計120のコーディネートスナップは、ページをめくるたびに、デニムでお出かけしたくなるような気持ちにさせてくれます。デニムに似合う、装いや小物使いも目と心の滋養にもなる一冊。 「私が持っているデニムを全て紹介するのではなく、絞って見せたほうがわかりやすいんじゃないかというヒントをいただいて、著書では3本の着回しを紹介していますが、絶対に3本しか必要がないということではないんです。私自身、デニムは100本以上持っていますが、シーズンごとに好きなデニムは変わるので年間でいうと10~20本を履いています。その中でもわりと3本くらいをルーティンで履いている感じなので、著書では私にとっての3本をピックアップしました。ですから3本に固執せず、たくさんのデニムを履きまわしてもいいし、自分が心地よいと感じるままに楽しんでもらえたらうれしいですね。」 一般的にデニムはカジュアルなイメージですが、百々さんにとってはデニムを履くということは気持が引き締まるアイテムなんだそう。 「それは本にも書いたことなのですが、私はラクがしたいから、体を隠したいからデニムを履いているのではなく、白いシャツを着るときのような感覚で襟を正す気持ちで履いています。デニムは体のシルエットが少しでも変わると明確に教えてくれる、いわば自分の体と向き合えるバロメーター的な存在でもあるんです。 もし欠点と感じる部分があったらそれを隠そうするのではなく、良い方向へ伸ばせるように切り替えて考えるのも手。例えばお尻が大きいことを気にしている方であれば、わざとピタっとしたデニムを履いたほうが綺麗じゃないですかと答えています。それでもどうしても隠したい方は、出すところと隠すところのメリハリをつけるといいですね。個人的には隠そうとするパーソナリティよりも、自分に自信をもって洋服を着ている人のほうが話しかけたくなるし、その人自身に興味が持てますね。」   私から提案するドライブファッションはありません ご自身がナチュラルであることが何よりも大切!       イタリアファッションとデニムの関係性、またフィアットの車に関してはどのような印象をお持ちなのか伺いました。 「デニムというと近年アメリカのブランドが注目されていますが、イタリアもデニムが自然に日常にあり、デニムを履く国民性だと思っています。ディーゼルやドルチェ&ガッパーナなど、ハイブランドのブランドからもデニムが出ていて代表的なブランドがある国ですよね。フィアットは、街中で見かけるとかわいいなと目に留まります。小道を小粋にすり抜けていくような印象があって楽し気な車だなと思います。 個人的に車は好きです。子供たちの休みには山や海に出かけたりもします。今は子供がいるので、子供が乗り降りしやすく、荷物が乗ることも重視して車を選んでいます。本当は自分の感覚で車を選びたいのですが、今のライフスタイルを考えるとSUVの選択はちょうどいいですね。」 続いて百々さんにドライブに行く際のおすすめのデニムファッションを伺うと、竹を割ったような爽快感がある答えが返ってきました。 「私は自分の職業をたてにとって、ドライブに行くのにおすすめのファッションはこうだとはおしつけがましくて言えません。その本人がナチュラルであることが何よりも大切。たとえば保育園に行くときの恰好を教えてくださいというような質問も同じで、みなさん周囲の目を気にし過ぎていませんか?と思ってしまう。テーマや何かしらの括りなんてなくてもいいんです。もっと自由に、自分らしく生きていれば大丈夫!と声を大にしていいたい。 私自身、ドライブに行くからこの洋服を着ようという概念は全くありません。スカートを履く方はパンツのほうが運転しやすいかもしれないけど、本当にそれくらい。あとは靴がヒールだと運転は危険ですから、運転に適した靴を車内に置いておくと便利ですよね。」   百々さん流、仕事と家庭の両立とは? 短期集中のせっかちさと、潔いおおざっぱさ!     車の運転も生活も気負わず、ナチュラルに、自分のまま楽しんでいる百々さんに言われると、ファッションはもとより、人生をもっともっと自由に楽しみたくなってきます。仕事もエネルギッシュにこなし、二児の母でもある百々さんに、仕事と家庭を両立する秘訣を伺いました。 「私はとてもせっかちなんです。アシスタントいわく「お願いだからだらだらするのをやめて」というのは私の口癖のようです。仕事は集中して早く終わらせて早く家に帰る。そもそも長時間の作業に取り組むことは私には集中力が無さ過ぎてできないんですね。だから子供を生む前と生んだ後とさほど仕事のスタンスは変わっていません。とにかく仕事が終わればすぐに帰ります。 子育てに関しては多いに周囲に頼ります。お母さんになると子育ては、人に任せず全て自分でやらなくてはと思う責任感が強い方も少なくないと思いますが、私は時間がなければパパにお願いしますし、土日に急な仕事が入った場合はお友達にも頼みます。掃除に関しては必要なのでやりますが、料理は苦手。作るには作りますけど、あまり自分の料理がおいしいと思えないんですよね。だから子供たちとはよく外食に行きます。 ある程度、諦めて、ある意味、おおざっぱに物事を捉えられれば、仕事も家庭も回せます。外から入ってくるさまざまな情報から“良いお母さん像”を作ってしまうと、自分で自分を縛ってしまうことになりとても息苦しくなると思います。私からすればもっともっと適当で良いのにと思うんです。ファッションも車もそう。誰かのおしつけではなく、自分らしく、ナチュラルに。自由でいいんです。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「せっかちなんです!」と言う百々さんですが、家に帰ってソファの上でぼーっとしながら、テレビを見る時間は癒しのひとときなのだそう。しっかりと休息をとることも百々さん流で、ONとOFFの切り替えは明確。そして短気集中するための、ある意味原動力となる『せっかちさ』と、自然体で潔い『おおざっぱさ』。これは時流の変化が激しい今を生きる女性たちが、自分の人生をかろやかに自分らしく歩くために必要な方法と心の持ちようなのかもしれないと思いました。 百々さんの近況も含めて、シンプルでナチュラルな生活スタイルを垣間見ることができると話題の公式YouTube「DODO TUBE」も必見です。「ファッションのことはほとんど語っていませんが、ぼーっとしているときに見ていられる面白いものが発信できたらと思っています。」と、百々さん自身も楽しみながら発信中です。 DODOTUBE https://www.youtube.com/channel/UC54WzaCim6JC0TK_reOUpgA   […]