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「WOMEN for TOHOKU by FIAT」開催。あなたもフィアットと一緒に明日のスマイルを!

東日本大震災の復興、ジェンダー平等、動物福祉、伝統工芸の再興などフィアットはこの10年間、様々な社会の課題に向き合ってきました。その原動力は、スマイルを広めたいという気持ち。明るい明日を願う人の輪が広まり、みんなで元気になれることを願っています。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」は、国際女性デーを機に、震災の復興に尽力してきた女性や、東北のためにがんばる女性、また彼女たちのエネルギーにフォーカスすることで、女性の元気の輪をつなぎ、明るい未来をつくる力にしたい。そんな想いを込めて開催されたイベントです。あなたもフィアットと一緒に、明日のスマイルを手にしませんか。さっそくイベントの内容をご紹介しましょう。     3月8日は国際女性デー。女性の社会での活躍や権利の獲得を祝うこの日、イタリアでは「ミモザの日」とされ、女性に感謝を込めて、愛の象徴であるミモザの花を贈る習慣があります。感謝を伝える気持ち、ステキですね。こうした大切なことを楽しんでやるのがイタリア流。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」はオンラインでのライブ開催となりましたが、関東と東北を中継でつなぎ、ミモザの日にちなみ、参加者はドレスコードに黄色を取り入れるという、ちょっとした遊び心を盛り込んで開催されました。司会を務めたのは、FCAジャパン株式会社マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセとMCのnicoさん。オープニングでティツィアナは、「女性のエンパワーメントは男性のエンパワーメントにもなり、社会全体のエンパワーメントにつながります」と述べ、その想いをごあいさつの言葉に込めました。     女性が活躍しやすい社会の実現のために スペシャル対談では、文部科学副大臣の高橋ひなこさんをゲストにお招きし、アジア女子大学支援基金団体 理事会メンバーのキャシー松井さん、ティツィアナの三者で、政治や社会への女性参画の課題について意見を交換し合いました。     アナウンサーから政界入りするというキャリアをお持ちの高橋さんは、岩手県盛岡市のご出身。政界では「地方の未来」「東北復興」「子どもたちの未来」を軸に活動されています。松井さんが「日本で様々な分野で活躍する女性が増えてきましたが、このような流れについてどのように思いますか?」と意見を求めると、次のように述べました。 「女性の政治家を増やすためには、周りの方々の応援の仕方も変えた方がいいと思います」と提言。子育てしている女性が政治に参画しようとした時、街頭演説に時間を作ることができず、無理してやろうとすると、子どもの面倒が見られず、健康を損ねたり、家庭が崩壊したりという問題につながりかねないことを指摘されました。高橋さんは、“男性が毎日街頭で手を振って活動するのは立派”と認めつつ、それを行えない女性立候補者に対しては、別の視点で報道してほしいとマスコミに訴え続けているそうです。「この点がしっかりしなければ女性の政治参画はないと思います」と現在の選挙活動の抱える問題とその報道の仕方に警鐘を鳴らしました。     これを受けて、キャシー松井氏は「それは政治の話だけの話ではないですね」と指摘。松井さんが身を置いていらっしゃる金融業界も男性主体の働き方のスタイルが定着しているようです。 「朝から晩まで会社にいて、上司が帰らなければ自分も帰れない、時間の量で評価される。その軸を破れないと働くお母さんや、責任ある人たちはその慣習に当てはまらず、(能力があっても)評価されにくい状況です」と意見を述べました。     一方、ティツィアナは、「自動車業界も男性が支配的な世界です」と述べたうえで、「でもデジタル化により働く環境が変化し、在宅勤務など女性にとって活躍しやすくなるというポジティブな面が出てきていると思います」と述べ、女性が活躍しやすい環境が整っていくことへの期待を表しました。     異なる業界で働いている3名ですが、それぞれ思うところはある模様。社会を変えたいという強い気持ちを胸に抱きながらも、男性主体の現場で活躍している姿はステキですね。   震災後、その時々で必要な支援を提供し続ける女性たち 続いては、宮城県南三陸町「晴谷驛(ハレバレー)」からの中継で、フィアットが東日本大震災からサポートしてきたNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの活動についてご報告。南三陸町のご出身で震災後の2011年5月から約10年にわたり東北事業責任者として復興に携わってこられた西城幸江さん、国内事業部次長として主に災害支援の総括している橋本笙子さん、広報の新井杏子さんの3名がピースウィンズ・ジャパンの東北支援の10年 の取り組みについて振り返ってくれました。     「ハレバレー」というのは、震災後に南三陸町に地域の方々が交流できるコミュニティスペースとして設置された空間のこと。震災で失われた大切なもののひとつが、人が集まる場所。心に大きな負担が掛かった人たちが気持ちを通わせ、交流を通じて立ち直る力を強めてもらいたい。そんな想いからハレバレーは開設されました。 橋本さんと新井さんの説明によると、この10年間、ピースウィンズ・ジャパンは、それぞれの時期にあわせた支援を行ってきました。震災翌日の3月12日にはヘリコプターで上空から視察を行い、道路状況から支援が届きにくいと思われる三陸沿岸の支援を決定。160トンにもおよぶ食料、医療、布団、衛生用品などを約2万人の人に届けました。また、衛生電話を使っての安否確認や、携帯電話の充電、子供たちへのおもちゃ箱の配布なども並行して展開。仮設住宅への入居が始まった4月からは、そこで新しい生活が始められるように台所用品や布団など8500世帯に支援。その後、少しずつ生活が落ち着いてくると、次に産業の復興のため、漁業の再建に必要な道具の支援を行ってきました。そして、その次なるフェーズに着手したのがコミュニティの再建でした。     現地で10年にわたり、支援・復興活動を行ってきた西城さんは次のように話してくれました。 「2013年からは高齢者の繋がりをもう一度戻していきましょうということで、このハレバレ―の建設計画と、建物を運営するNPO法人の設立に動いてきました。震災から復旧して家が建っても、個々がバラバラではその先の行動になかなか繋がっていきません。そこでNPO法人をつくって人を繋ぐ建物の運営と、運営のサポートを続けました。ハレバレーではフィアットのサポートにより、かご作りなども行い、地域の女性の交流の場として利用いただいていました。そしてこの10年間のハレバレ―の活動拠点が、4月にシルバー人材センターとして生まれ変わることになり、私たちの東日本大震災の復興活動もこれで一区切りとさせて頂くことになりました。この場をお借りして、ご支援いただいた皆さまにお礼を申し上げます」     10年にわたり被災地が必要とする支援を続けてきたピースウィンズ・ジャパン。この3月で活動は節目を迎えるようですが、今後は東北支援で培った経験やノウハウを、その他の災害支援に活用していきたいと話してくれました。本当に頼もしい限りです。   東北6県で作られた6種類のミモザこけしを披露 続いては、フィアットが2014年から取り組んでいるフィアット×メイド・イン・ジャパン・プロジェクトによるコラボレーションが生んだ、新たな作品の発表です。フィアットでは日本の伝統産業に光を当て、工芸品の魅力を改めて見直し、その土地の職人さんや工房と一緒に、その産地の工芸品を題材としたオリジナル作品を制作する取り組みを7年にわたり行っています。これまでに手掛けた作品は21作品におよび、そこには東北の伝統工芸が4作品含まれます。今回は新たなコラボレーションとして、東北6県にそれぞれ伝わるこけしを継承されている工人さんに、ミモザをテーマにしたフィアット オリジナルこけしを作ってもらいました。     東北6県のフィアットこけしプロジェクトのディレクションを務めてくださったのは、伝統工芸のブランディングや日本の工芸品を海外に広める活動をされている株式会社WAPORTERの飯村祐子さん。飯村さんによれば、こけしは江戸時代の中期以降にはすでに作られていたそうです。こけしはもともと、山で活動する木地職人が湯治で訪れた温泉客向けに、子どものお土産物として作り始めたのが発端なのだとか。東北には11系統の伝統こけしがあるうち、今回はそれを継承されている6系統の工人さんに、それぞれの地域の特徴を生かした作品を作っていただきました。さっそく順に見ていきましょう。     […]