貴女は運転するときにどんな靴を履いていますか?おしゃれをしてハイヒールで出かけるときはそのまま、あるいは、ラフな服だからサンダルでという方も多いのでは?しかし安全に運転するには、それでは少し危ないかも。今回は快適なドライブを楽しみたい女性のみなさまへ、運転に適した“ドライビングシューズ”をご紹介。そもそもドライビングシューズとは何か?おすすめのドライビングシューズとともに紹介していきます。
一般的にドライビングシューズといわれているタイプのシューズ。しかし、その明確な定義はないのです。即ち運転に適したシューズであれば、いずれもドライビングシューズということなのです。そこで、いくつかのドライビングシューズならではの特徴をご紹介します。
ひとつは目の特徴は、靴底(ソール)。アクセルやブレーキを踏み込む靴底に、滑りにくいラバーなどが多くあしらわれています。
そしてもうひとつの特徴が、床に足を固定してペダルを操作するため、ソールだけでなくかかと部分にまで、ラバーなどがあしらわれていること。そうすることで、足が固定されるだけでなく、靴が床と擦れた時にかかとやその周りに傷を付けてしまったり、妙な減り方をしないようにするためです。また、足首が安定するため、疲れなども軽減され、長時間の運転にも適していると言えます。
その他にも、ソールに適度な弾性がありペダルを正確に踏めることや、脱げにくいなど、安心・安全のドライブに役立つよう設計されています。そうそう、サイズはもちろんご自分の足に合ったものを選ぶということは、いうまでもありません。
つまり、運転に適した靴こそがドライビングシューズなのです。
厳密にいうと道路交通法(第4章の第70条および第71条)では、ハイヒールで運転することを禁じてはいません。簡単にいうと“運転に支障をきたしたりせず、確実な運転操作をしなければいけない”と謳っているだけで、履物に関しての言及はないのです。ただし、都道府県ごとに定められている道路交通法施行 細則には、“運転に不向きな履き物”が記されていることもあります。
例えば、東京都道路交通規則第2章8条 (2)に「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと」とあり、神奈川県道路交通法施行 細則第11条(4)にも、「げた、スリッパその他運転を誤るおそれのある履物を履いて車両(軽車両を除く。)を運転しないこと。」とあります。これらから読み取れるのは、確実なペダル操作を行うことができることが大前提となるわけです。となります。つまり、ハイヒールやサンダルはかかとが固定されず、また脱げやすいことから違反と判断され、罰則が科せられる可能性が高くなります。さらに、長距離を走る際には足首に疲労がたまり、誤操作の遠因にもなりかねないのです。
そのうえ、ペダル操作でせっかくの良い靴が傷んでしまうのであれば、足元のおしゃれも台無しになってしまいますよね。
ここからは、足元のおしゃれは重視しつつ、運転に適したおすすめのドライビングシューズをご紹介。また、革製品のシューズのお手入れグッズなど、シューズとあわせて使える便利なアイテムもお教えします。
「おしゃれは足元から」とは、よくいわれる言葉。どんなに素敵なお洋服を着ていても足元はちょっと・・・・となるとがっかりしてしまうもの。そんな時におすすめしたいのが女性向けの“ドライビングシューズ”。「えっ?それは男性がサーキットを走るときなどに履き替えるものでしょう」と思われるかもしれませんが、いえいえ、いまや普段も使えるおしゃれなドライビングシューズがたくさんあるのです。
NEGRONI(ネグローニ) 『IDEA NEGRONI LEATHER』
▲NEGRONI(ネグローニ)『IDEA NEGRONI LEATHER』 ¥28,600 (税込)
ドライビングシューズといえば、「ネグローニ」といわれるほど知名度が高いシューズブランド。2000年の創業以来、プロドライバーやジャーナリスト、車両開発者をも唸らせる革新的なドライビングシューズを生み出してきました。「イデア」はネグローニの定番といえるドライビングシューズで、アッパーには上質な“ネグローニレザー”を使用。グリップ性に優れたラバーソールとクラシックインソールのクッションは、歩くためのレザースニーカーとしても、そしてイージーフィットのドライビングシューズとしても幅広く使用することができます。
靴木型は3Eを基準とし、幅と甲にも充分なボリュームがあるので、多くの日本人の足型に適合するという優れたバランスも魅力のひとつ。カラーも豊富で、モノトーンから2トーンまで様々なバリエーションが揃っています。
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ネグローニファクトリー・トーキョー
COACH 『マーリー ドライバー』
▲COACH 『マーリー ドライバー』 ¥35,200 (税込)
レザーブランドとして有名な「COACH」が、ドライビングシューズを作るとこうなるという見本ともいえる一足が、この「マーリードライバー」。スリッポンタイプで履きやすく、流れるようなラインが美しいデザイン。しなやかなソール部分に入っている溝が、1日中快適な履き心地をキープしてくれます。こちらもカラーバリエーションは豊富で、きれいな水色以外にも黒や、ブランドのイニシャルである“C”が描かれたシグネチャー キャンバスをあしらったデザインもラインナップされています。
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コーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)
NOGUCHIHIKO(ノグチヒコ)『three generations 4430 Neu interesse ノイインテレッセ コラボモデル』
▲NOGUCHIHIKO(ノグチヒコ) 『three generations 4430 Neu interesse ノイインテレッセ コラボモデル』 ¥22,000 (税込)
「皆様の足元を輝かせる」を企業のビジョンとして1939年にスタートしたシューズメーカー、「野口彦株式会社」のスリージェネレーションズ。同じく日本の革小物メーカーで、二輪と四輪に関するグッズを多く扱う「ノイインテレッセ」がコラボレーションしたレザーシューズが、この「スリージェネレーションズ × ノイインテレッセ コラボモデル」です。スリージェネレーションズはメンズブランドではありますが、このコラボモデルではレディースサイズもご用意。アッパーの一部にノイインテレッセの革財布等に使用されているハイブリッドレザーがあしらわれています。また、別売りのシフトガード(靴先に巻き付ける保護の革)を装着すると、シフト操作が必要なバイク用シューズとしても使用可能。ドライビングシューズとしてだけでなく、オールマイティーな一足として活躍します。
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Motorimoda
JASON MARKK(ジェイソンマーク)『ESSENTIAL KIT』
▲JASON MARKK 『ESSENTIAL KIT』 ¥2,200 (税込)
大好きな愛車の運転を共にするシューズだからこそ、欠かせないのがお手入れ。そんな時に役立つのが、このお手入れキットです。
2007年設立のスニーカーアクセサリーブランド「JASON MARKK」。これまでのシューケア用品とは違い、靴や環境にも優しい天然素材を使用。このキットに入っている「プレミアムシュークリーナー」は革、スエード、ヌバック、キャンバス、ビニール、ナイロン、綿メッシュなど、様々な素材で使用できる優れもの。また水と混ぜて泡立てブラッシングするだけ簡単に安心して洗浄することができます。なお、このキットには、ほかに「スタンダードシュークリーニングブラシ」もセット。靴底やソール側面部分のしつこい汚れも、しっかり洗浄できます。
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LOWTEX.INC
M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)『デリケートクリーム』
▲M.MOWBRAY 『デリケートクリーム』 ¥1,100(税込)
もうひとつご紹介するのが、「M.MOWBRAY」のデリケートクリーム。靴メーカーの聖地のひとつであるイタリアのトスカーナ州の古いファクトリーで作られているこのクリーム。大型の機械で大量生産が主流の現代では珍しく、熟練の職人による頑固なまでのハンドメイド的製法を堅持して製造。欧州の靴クリーム作りの伝統と品質を現代に受け継がれた、ゼリー状の皮革用栄養クリームです。また、革靴だけでなく革小物にも使用可能な栄養・保湿クリームのため、皮革に潤い、ツヤ、柔らかさを与えコンディションを整えてくれる効果もあり。ベタ付かず、自然な仕上がりは素材の持ち味を引出すのでソフトレザーに最適。累計販売個数130万個を超える、M.MOWBRAYを代表するベストセラー商品です。
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R&D Co.,Ltd.
DIPTYQUE(ディップティック)『カーディフューザー セット』
▲DIPTYQUE 『カーディフューザー セット』 ¥ 14,300(税込)
ドライビングシューズを履いて快適な運転環境を整えたら、次は車内環境を整えて、より素敵なドライブを楽しみたくなるもの。そんな時におすすめなのが、フランスのブランド「DIPTYQUE」のカーディフューザー。
このカーディフューザーは、エアコンの吹き出し口に取り付けるだけで、空気の流れによって心地よい香りが室内に広がります。また、つまみを動かすことによって香りが発散する方向を調節できるという優れもの。しかも、フレグランスには、「べ」「フィギエ」「ローズ」「フルール ド ランジェ」「34」の5種類がラインナップ。その日の気分やファッションによって、車内の香りを変える。そんな、ワンランク上のドライブシーンを楽しんでみてはいかがですか。
▼INFO:画像提供
Diptyque Japan 株式会社
いかがですか?ご紹介したドライビングシューズとお手入れグッズは、どれも最適な逸品揃い。特に、ドライビングシューズは、運転の際にぜひ履きこなしていただきたいものばかりです。また、ドレスアップした装いの時は、ヒールの高い靴を履きたいもの。そんな時のために、クルマにドライビングシューズを置いておくのもひとつの手。クルマの中で履き替えるだけで「あ、この人は運転が上手い」「クルマをよく知っている人だ」と一目置かれること間違いなし!何より、安全なドライブに繋がるので、ぜひドライビングシューズを履いて、安全で、楽しいカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
Text by 内田 俊一(モータージャーナリスト)
Photo by 濱上英翔
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