文=友永文博 写真=加瀬健太郎
車好きが『T-SITE』に集まって自慢の愛車を披露したり、親交を深めたり、といったユニークなイベントが「モーニングクルーズ」。その第41回目、湘南の魅力を発信する新たな試み「湘南Fes」の一環でもある今回はFIATが協賛。「イタリアの小さなクルマ」をテーマに8月6日に『湘南T-SITE』で実施されました。イベント当日は早朝からFIATその他の、新旧多彩なクルマが続々集合。そのラインアップは最新モデルから、ファンが見惚れるほどの貴重なヴィンテージカーまで! やはり湘南開催ならではの、こだわりあふれるユニークな車が多い印象。集まった方々は、気の合う仲間を見つけて車談義を楽しんだり、憧れの車に見入ったり、思い思い自由にイベントを楽しんでいました。
「モーニングクルーズ」の会場となった『湘南T-SITE』の第2駐車場には、最新のFIATやABARTHだけでなく、歴史的なヴィンテージカーも数多く集結。
そして会場内でもひと際目を引いた一台が、クリームイエローのボディに赤いレザーシートの71年式の500。奥様と2人で訪れていたオーナーの鈴木明さんはカジュアルな休日の装いながら、センスを感じさせる素敵なスタイル。またグラマラスなオープンのバルケッタで参加した山崎雄さんは500、ABARTH、ABARTHと乗り継いできた生粋のFIATファン。そんなモーターライフを満喫している大勢の方々が集まった会場は、とてもハッピーで和やかな雰囲気に!
斎藤泰則さん(横浜市)●空冷エンジンのサウンドやフィーリングが好きだという斎藤さん。現在の愛車は595からエンジンを695ccまで拡大した71 年式のABARTH695。「キビキビした走りが乗っていてとにかく楽しい。これは現行の500にも受け継がれている伝統ですね!」。
福田真文さん(横浜市)●「新築したガレージのために見つけた車」がマニュアルだったので、不慣れなマニュアル運転の練習用に購入して既に15年。この85年式アウトビアンキA11 ABARTHのおかげで、今はマニュアル運転が大好きに。「ABARTHがまだチューニング工場だった時代のもの。もともと欲しかった車も今春、ようやく購入。ガレージの中は3台になりました」。
早川博通さん(東京都) と酒井悦郎さん(藤沢市)●現在の愛車は500という早川さん(写真右)。昔、乗っていたパンダにもう一度乗りたくて探していたところ、ディーラーの友人、酒井さんがパンダを見つけて自分の“足車”にするという話が。「これは絶対にいいものだと確信して横取りしました(笑)」。当日会場で、下取りに出す500と交換に95年式パンダ1100 Miaの納車完了!
山崎雄さん(横浜市)●去年手に入れた2000年式バルケッタ・リミテッド。今までFIATを乗り継いでこれで4台目。「BBCの自動車番組『トップ・ギア』でリチャード・ハモンドが運転しているのを見て、かっこいいなあって思って。冬でも厚着して、もちろんオープンで乗ってます」。
鈴木明さん(鎌倉市)●実家がFIATに乗っている奥様の希望もあって、ABARTHを探していた鈴木さん。ふらっと立ち寄った静岡のディーラーで偶然にこの71年式の500を発見し、一目惚れ。「可愛いし、やっぱりイタリアだから」と奥様とも意見一致で、モスグリーンだったシートを赤に!
北宏史さん(藤沢市)●実家はアルファロメオ、ご自身も昔はパンダに乗っていたという奥様のために2台目の車として購入した2017年式500。3日前に納車されたこの車で、昨日早速、都内のホテルまで家族で食事に出かけたそう。途中、交代で運転したご主人曰く「小回りが効いてMT的な要素もあるし、ドライビングをエンジョイできました」。
輝かしい伝統を次世代に引き継ぎつつ、絶妙なアップデートを果たしてきたFIAT 500。来場された多くの人に、その最新モデルも気軽に体験していただきたいと、当日は車両展示と一緒に試乗会も実施。500と500Xの2台を揃え、スタッフが同乗して細やかな説明も受けられるとあって、一組20分間隔の予約枠は数時間先まで絶えず満杯に。目立ったのは、小さな子ども連れのファミリーの皆さん。同じ500をご主人と奥様と別々に、それぞれじっくり乗り心地を確かめたり、奥様が積極的に500と500Xの2台のハンドルを握ったりと、女性ドライバーからの関心も高いよう。それぞれ快晴下、気持のちいい湘南ドライブを楽しんでいました。そして充実した試乗を満喫した後は、書店ほか施設内の個性派ショップを巡ったり、ブック&カフェでお茶をしたり、アンケートに答えた方に進呈されるランチプレート券を利用して昼食をとったり……リラックスした湘南のウィークエンドを誰もが満喫。
坂本寛さん(座間市)●ご主人はもっぱらバイク派、奥様の方が車好きかも、という坂本さん一家。スポーティな車を乗り継ぎ、現在はJeepを所有。今日は2人別々に、500をじっくり試乗。「室内が思ったより広くて4人家族でも大丈夫そう。運転も楽しくて、次はABARTHも気になってきました!」と奥様。
鈴木佑貴子さん(藤沢市)●現在の自家用車はミニバンという鈴木さん。500Xの試乗を終え、「駐車の際など、ミニバンに比べて運転が断然ラクでした」と奥様。「背の高い僕でも後部座席で余裕でした」とご主人。この後は500にも試乗する予定とのこと。
右上:サンティッロ・フランチェスコさん(鎌倉市)●イタリア人のカーデザイナー、サンティッロさんは500Xを試乗。「ドライビングはソフトでスムーズ、とても快適。しかも鎌倉の狭い道でも通れる大きさ!マニュアル車もぜひ欲しいですね」
右下:長田賢さん(藤沢市)●500Xの試乗を終え、500のパネルでお子さんの記念撮影をしていた長田さん。「乗り心地が良く、内装も可愛かったです」。
左上:堀達也さん(町田市)●学生時代の先輩がABARTHに乗っていて、以来、ずっとABARTHに興味があった堀さん。今日、500を試して「やっぱりツインエアって面白い!」と実感。
左下:伊藤一彦さん(横須賀市)●普段はバイクが多く、車はほぼ奥様専用という伊藤さん。500を運転した感想は奥様曰く、「室内が予想よりコンパクト。でもだからこそ、車と一緒に走っている感があってワクワクしました」。一方、ご主人も「バイクの一体感に近いかな。これなら車内で音楽など聞かなくても、走っているだけで楽しめそう」。
『湘南T-SITE』を出発し、海岸線を巡って戻ってくる5.5㎞、約15分の試乗コース。試乗後、アンケートに答えた方には、施設内の『LIFE Sea』で利用可能なパスタランチのクーポン券を進呈。
今回は実車を使ったイベントのほかにも、FIATと湘南で暮らすことで、より楽しい毎日が送れることを想像していただきたいと、本があふれるスタイリッシュな館内3カ所で、FIATのスペシャルコーナーを設置。「湘南アクティブライフ」「湘南NEW STYLE」「湘南スローライフ」の3つのスタイル別に、それぞれオリジナルポスターとその日常の一コマを表現したジオラマのほか、関連するFIATオフィシャルグッズや書籍を集めてトータルに展開。FIATを相棒とした、湘南にぴったりの憧れのライフスタイルを身近に感じられる仕掛けも。
もちろん車両展示スペースに関しても地元の造園会社、湘南グリーンサービスに特別に依頼。自然と車が共存する、ピースフルなムードがいっぱいのモダンなガーデンガレージを提案いただきました。
館内のスポーツエリアで展開された「湘南アクティブライフ」をテーマに構成されたコーナー。海沿いを運転するよろこびをオリジナルポスターでアピール。
コーストサイドのスタイリッシュな日常をフィーチャーした「湘南NEW STYLE」。FIATのデザイン性に着目した世界観をファッションエリアで展開。
料理本などが並ぶスローライフエリアでは「湘南スローライフ」を提案。隠れ家レストランなど、地元のお気に入りスポットを巡る楽しみをジオラマで表現。
展示車両は500と500C。湘南グリーンサービスが手がけた、グリーンと車が一体となった斬新なガレージが目を引く。
『湘南T-SITE』の多彩なコンテンツを存分に生かしながら、FIATのある魅力的な湘南ライフを間近に感じることができた今回のイベント。さまざまな地域の魅力とFIATと共に暮らす楽しみ——それを皆さんの近くでも、提案できる機会をこれから作っていきたい、と思っています。
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