7月4日は500(チンクエチェント)にとって特別な記念日。
本拠地となるイタリアのトリノでフィアット 500が生まれたのは1957年7月4日のこと。それに合わせるようにして、現代の500は2007年7月4日にトリノで発売が開始されていたのです。つまり、この日は500のお誕生日に当たるのです。
会場となった葛西臨海公園の駐車場には、色とりどりの500が続々とやってきました。そこには、500を通じて知り合ったというオーナーさんたち、子供連れのファミリー、500を愛してやまないご夫婦などが集まっていました。みなさん、ピクニック用のシートや椅子などを抱えながら、イベント会場となる展望広場を目指して歩いていきます。
ピクニック会場では、青山にあるフィアットのアンテナショップ『FIAT CAFFÉ』特製のランチボックスが振る舞われました。オレキエッテのサラダ、フリッタータ、イカスミのアランチーニにフォカッチャといったイタリアならではの味を、サミュエル・J・リリー氏&清水博志氏による、アコーディオンや太鼓の音に合わせて、アコースティックライブを楽しみながらいただきます。
続いて、参加者のみなさんが興味深く眺めていたのが『バルーンアート』。バルーンアーティストであるモンキーさんが、細長い風船をねじったり編み込んだりしながら作品を作り上げていく最中、間近で手元を眺めていた子供たちから「がんばって〜」という愛らしい声援も。サルやオートバイなど、見事な作品の出来映えに会場は拍手で沸いていました。
また、希望者にはHAPPY BIRTHDAY 500の絵が描かれたシートと色鉛筆が手渡され、みなさん思い思いのカラーリングで500ペイント。ササッと書き上げる子供とともに、子供以上に熱が入る大人の一生懸命な姿が何とも微笑ましい光景です。
最後に、参加者に出題されたクイズに全問正解された方の中から抽選で、500やフィアットが描かれたジュゼッペ ベルチバーディ氏の作品や、フィアットのさまざまなグッズなどがプレゼントされました。
会場にはフィアット グループ オートモービルズ ジャパンの代表取締役社長 兼CEOのポンタス ヘグストロム氏が『FIAT』とロゴが書かれたTシャツとカジュアルパンツというピクニックファッションで登場して、「500の誕生日は今回で4回目を迎えています。日本においてもFIATのクルマの数が増え続けていることは嬉しく思っていますし、来年もみなさんにお会いできることを楽しみにしています」とコメント。
また、カントリーマネージャーのティツィアナ アランプレセさんは、「今回のイベントに、子供たちも一緒に遊びに来てくれたのを嬉しく思います。今年のフィアットの合言葉は『Share(シェア)』。3月に起こってしまった震災のこともあり、大切な言葉です。私たちのコミュニティでシェアできるものはしていきたい。みんなで楽しみながらシェアをしていきましょう!」
晴天のもとで行われた今回のバースデーイベント。イベント後は参加者たちが駐車場でそれぞれの500と記念撮影していたり、オーナーさん同士が語り合っていたりと、仲間たちとの別れを名残惜しんでいるようすが印象的でした。
藤島知子(モータージャーナリスト)
幼い頃からのクルマ好きが高じて、スーパー耐久のレースクイーンを経験。その一年後、サーキット走行はズブの素人だったにもかかわらず、ひょんなことから軽自動車の公認レースに参戦することになる。以来、レースの素晴らしさにどっぷりハマり、現在は自動車雑誌やWeb媒体で執筆活動する傍ら、箱車にフォーミュラカーにと、ジャンルを問わずさまざまなレースに参戦している。
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