学校のお話が出たところで、少しお仕事についてもお伺いしたいのですが、校長先生という立場上、大変なことも多々あると思いますが、やりがいというのはどういった場面で感じられるのですか?
「子どもたちの姿をいつも近くで見ていると、その成長というのは見えづらい部分もあるのですが、やはり卒業が近づいてきた頃に、生徒たちとの間に人間関係が築けていたりすると、やっていて良かったかなと思いますね。スポーツをやっている子の場合だと、最後の最後に、“この試合で負けたら終わり”という場面に遭遇するわけです。そして負けた時、泣いてしまう子がやっぱり多いんです。でも泣き顔から“やることはもう全部やったよね”という風に、すっきりした顔に切り替わる瞬間があるんです。そういう顔を見ると、“あぁ、やっていて良かったな”と思いますね」
やはり、やりがいは生徒たちとの関係の中に生まれるのですね?
「教員というのは結局のところ、人が好きなんだと思います。やりがいと言うと、すごく大層なことに聞こえますが、日々のちょっとした瞬間、例えば授業中に、子どもたちが“分かった!”という顔をした瞬間だったり、キラッと光る表情を浮かべた時だったり、そういう場面に出会えた時に、教師としても“良かったな”と思いますね。そういう小さなことを積み重ねていけることに喜びを感じます。だから“これがあるから”とか“これがやりがいだ”というようなものではなく、小さな日々の“嬉しさ”や“良かった”と思う気持ち。そういうものの集合体が、我々のモチベーションになっている気がします」
一方、プライベートでは、500eの存在が気持ちを高めることに繋がっていたりしますか?
「昔から何か輸入車に対する憧れはあって、就職して最初に買ったクルマは、10年以上経過した中古の輸入車でした。そこから国産車を乗り継ぎ、やがて結婚して子どもが生まれると、大きなミニバンに乗るようになり、結局のところクルマは生活の道具だったり、生活スタイルに合わせたものを選んできました。でも、子どもが大きくなり、もうみんな家を出てしまって、前は家族5人で乗るのが当たり前だったのが、今は妻と2人でしか乗らない。そういう時期を迎えたので、もう小さいクルマにしようと。それで『500e』を選んだという背景もあります。だからちょっと人と違うものだったり、自分が気に入って選んだクルマだったり、そうした選択の結果がこの『500e』なので、自分にとってはとても特別なものだと感じています」
『500e』で、これまでどのようなところに行かれましたか?
「電気自動車ということで、最初は遠出するのが怖かったので、先日までは片道60km程度の熱海旅行が最長でした。宿に200Vのコンセントがあるということだったので夜間に充電させてもらい、翌日に帰路につきました。ですから浜名湖で開催されたフィアットピクニックが、それを超えるもっとも遠いドライブになりました」
『500e』はドライブモードが3つから選べますけど、普段はどのモードを使われていますか?
「回生ブレーキが効いてワンペダルで走行できるレンジモードで走行しています。ワンペダル走行は楽しいですね。アクセルとブレーキの踏みかえが不要で慣れるととても楽だし、運転していて面白いです。ただ、車庫入れの時は低速を維持するのが少し難しいので、回生ブレーキが効かないノーマルモードに切り替えています」
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