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シンプルだけどほったらかしじゃない。人に優しいクルマ|FIATオーナー紹介

『Panda』のラゲッジルームに折り畳み自転車を積んで、出掛けることもあるという瀧川徹(たきかわ・とおる)さん。以前は、『500 TwinAir』にお乗りで、『Panda』でフィアットは2台目とのこと。そんな瀧川さんに、フィアットとの出会いや趣味にも大活躍の『Panda』との過ごし方について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   自転車を積み込んで出掛けるときの『Panda』の使いやすさ それがどの街であれ、イタリアの街角に立ってグルリと周りを見渡すと、少なくとも1台や2台は『Panda(パンダ)』の姿が目に入ってきます。それもそのはず、『Panda』はイタリアで最も売れているクルマ。3代目にあたる現行のモデルのデータだけを見ても、2022年ではすべての月で販売台数はトップ、それも2位に大差をつけての記録です。デビューから10年以上が経過していることを考えたら、それは驚異的というべきこと。そして同時に“代わりになるクルマがない”ということの証でもあるのでしょう。 一体、なぜそれほどまでに『Panda』が支持されているのか。今回お話を伺った瀧川徹さんの言葉に、その理由がつまっているように感じました。     瀧川さんは奥さまとふたり暮らしの、ご職業はシステムエンジニア。2021年に『500(チンクエチェント)』から『Panda』に乗り換えたとのこと。それ以前は国産車に6年、ドイツ車に7年、英国ブランドのクルマに12年、そしてフィアットへと、輸入車を乗り継いでこられました。まずはフィアットとの出逢いから伺いました。 「私たち夫婦は小学校、中学校のときの同級生なんですけど、18〜19歳の頃にふたりで話しているときに、四角い初代の『Panda』で盛り上がったことがあったんですよ。でも、若い頃はイタリア車に乗ることがあまり現実的に思えなかったんです。そんなこともあって別のクルマに乗ってきたんですけど、フィアットの前のクルマに12年乗って、そこから先のメンテナンスや部品のことを考えて乗り換えを意識しはじめた頃、実際のところ『Panda』はどうなんだろうね?ってことでフィアットのショールームに行ったんです」   ▲瀧川徹さん   ところがそこで購入したのは、『Panda』じゃなくて『500』だったんですよね? 「そうなんです(笑)。奥さんの好みで、やっぱり『500』のデザインがいい、と。うちの場合、クルマは奥さんの好みで選んで、私が試乗をして決める感じなんです。はじめてのイタリア車だったので、メンテナンスのことなど少し心配していたところもあったんですけど、ディーラーの方にいろいろと訊ねて教えていただいて、納得して買い換えました。2017年のことでしたね」 『500』はどうでしたか? 「実はそれまで乗っていたクルマの最新型の購入も考えていたんですけど、ボディサイズが大きくなっちゃって、自分たちに合った大きさではないとか、感覚からズレちゃってたんです。それで国産車も含めていろいろ試乗もしたんですけど、やっぱり見た目が気に入らないと愛せないですよね。『500』は、ボディサイズもデザインもいい。それにツインエア エンジンも楽しいから、ずっと乗り続けていくつもりでいたんですよ。私たちは気に入ったものとは長く付き合いたいタイプなので、10年以上乗ろうって思っていたくらいでした。すごく気に入って乗っていたんです」 なのに、『Panda』に乗り換えられたのはなぜですか?   ▲『Panda』   「1回目の車検のときに奥さんといっしょにショールームに行ったら、『Panda』があるんですけどちょっと乗ってみませんか?って、勧められるがままに『Panda』に試乗しちゃったんです。『500』が気に入っていたから、買い替える気もない状態で(笑)。クルマの印象がすごくよかったから、はじめはいずれ乗り換えてもいいかもしれないね、ぐらいの話だったんです。でも世の中の状況が変わってきて、好きなクルマに乗るのもだんだん難しくなっていきそうだし、純粋なガソリンエンジン車もどんどん少なくなってきてる。加えて、コロナ渦に入ってからクルマの入荷が鈍くなる。そこでしばらくは好きな『500』を次の車検を通すか、その前に『Panda』に乗り換えるかで悩んでいたんですけど、今のタイミングを逃したら次に入荷する予定が見えなくなりそうと聞いて、最後の最後にふんぎりをつけました。乗り換えたのは2021年で、それから2年経って、今、走行距離は1万5,000〜6,000km。乗り換えたのは結果的には正解だったと思っています」     どんなところが正解だったんでしょう? 「自転車をクルマに積み込んで出掛けるときの、『Panda』の使いやすさです。例えば、私はカメラを肩から下げてポタリングをするのが趣味なんです。自宅から出発して近所を走ることもあるし、折り畳んだ自転車をかついで電車で遠くまで行って走ることもあります。また、クルマに積んで出掛けることも結構あるんです。週末になると、どこかしらを走っている感じですね。これは『Panda』や『500』に乗るずっと前からの趣味で、20〜30kmくらい走るときもあるし、思いのままに写真を撮りながら、どこにでも行っちゃうんですよ(笑)。目的地というよりもそこに至るまでのプロセスを楽しみたくて、ポタリングをやっています。そういう意味では、走ろうと思っている場所までどうやって行こうかを考えるのも楽しみのひとつなんですけど、『Panda』は自転車やそれに取り付けるポタリング用のバッグなどを積み込みやすいんです。『500』のときには工夫しながら積み込んでいたところがあったんですけど、『Panda』はそのまま難なく3台は積み込めますよ」     『Panda』の荷室容量はそのままで225リットル、リアシートを倒せば870リットルですから、積載能力は高いでしょうね。 「ボディサイズからしたら充分なスペースですよね。でも、その広さももちろんなんですけど、ラゲッジスペースのかたちがまたいいんですよ。実は去年、奥さんがしばらく空き家になっていたおばあさんの家を相続したので、この1年ぐらいは毎月『Panda』で南房総の海の近くに通って、中を片付けたりちょっとリフォームしたりして、やっと住めるようにしたんですね。そのときに向こうから荷物をいっぱい運んできてこっちで処分したり、逆にこっちから家電とかを持っていったり、それはもう散々荷物を積み込んできたんですけど、『Panda』のラゲッジルームは本当に使いやすいんです。今どき、バンでもワゴンでもないのにこんなふうに四角に積めるクルマ、そうそうないですよ。それが気に入っているところのひとつですね」     ほかにはどんなところがお気に入りですか? 「いろいろあるんですけど、背が高いのにロールが少ないので高速道路も安定して走れるし、素直に曲がってくれるところ。何の不安も不満もないです。それと走っていて楽しいこと。楽しくなかったら、たぶん買ってないです(笑)。それには、ツインエア エンジンの存在が大きいでしょうね。姿カタチからは想像できない音を聞かせてくれて、速くて、燃費もよくて、“走っている”っていう感覚が強いのもいい。シートがいいっていうこともあるんでしょうけど、エンジンが力強いから長い距離を走っても疲れない。『Panda』もツインエアだから乗り換えた、ツインエアだから乗っている、っていうところはあります。『500』のときは、見た目がかわいいから変な恰好して乗れないなって思っていましたけど、『Panda』は自然に街に馴染んでくれるので、気を使わずに普通に乗れますね。変に目立ったりはしないけど埋もれなくて、実によくできた洗練されたデザインだと思っています」   次のページ:【『Panda』は余計なものが何もついてない】 […]

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フィアットに積める!春のクルマ×自転車の「6輪旅行」におすすめのコンパクトな折りたたみ自転車7選

穏やかな気候がサイクリングに最適で、“自転車月間”と言われる5月。同月にはフィアットが誕生したイタリア全土を舞台に、世界最高峰のサイクルロードレース『ジロ・デ・イタリア』が開催されるなど、自転車界隈のトピックが満載です。さらに近年では、クルマで出掛け、目的地に着いたら自転車でツーリングをするという“6輪旅行(クルマの4輪+自転車の2輪)”を楽しんでいる人も増加中。そこで今回は、旅行先でもサイクリングを楽しみたい方におすすめ&フィアットにも積める折りたたみ自転車を、イタリア&日本のブランドから厳選してご紹介します。   フィアットの軽量折りたたみ自転車をクルマに積み込んでGO! 【FIAT AL-FDB166/FIAT】 ▲FIAT AL-FDB166 40,480円(税込)     まずはじめに、フィアットオフィシャルの折りたたみ自転車をご紹介。フレームにアルミニウムを採用&コンパクトに折りたためる『FIAT AL-FDB166』は、愛車のフィアットに積むのはもちろん、輪行で持っていくのにも苦にならない軽量さが特徴のフォールディングバイクです。自転車の装備において信頼の高いシマノ製の6段変速ギアはあらゆる路面環境に対応し、制動性の高い前後輪のVブレーキは安心のスペック。高めに設定されたギア比は、一漕ぎのペダリングでもしっかりと前へ進みます。ワンタッチで折りたたみ可能なフレームは女性も安心。フィアットらしいレッド or ホワイトのカラーがまぶしい一台は、クルマと並ぶ姿が絵になることでしょう。   ▼INFO:画像提供 ジック株式会社 http://www.gic-bike.com/       3秒&ワンタッチで折りたためる独自構造とスタイリッシュなデザイン 【mini Fold16 popular/ Benelli】 ▲mini Fold16 popular 134,090円(税込)     創立100周年を迎えた2011年、オートバイの世界で培ってきた技術を元に、電動アシスト自転車を発売したイタリア生まれの『Benelli(ベネリ)』。同ブランドで人気の高い折りたたみ電動アシスト自転車『mini Fold16』が、3秒&ワンタッチで折りたためる独自構造はそのままに、シンプルに生まれ変わったモデルが『mini Fold16 popular』です。変速機能を省き、バッテリーはフレームに内蔵。モーターユニット、クランク、ブレーキなどのグレードも見直すことで、リーズナブルな価格を実現しました。カラーラインナップは鮮やかなコズミックブルーやコズミックレッド、高級感のあるコズミックシルバーの3色。スタイリッシュなデザインは都会で映え、小回りが利いて積載性も高い16インチタイヤは、アウトドアでも乗りたくなる1台です。   ▼INFO:画像提供 Benelli https://www.benellibike.jp/       日本人の体格に合わせたセッティングと、フレームの曲線美が魅力 【Verge N8/ Tern】 ▲Verge N8 109,780円(税込)     アーバンバイクブランドとして2011年に創設した『Tern(ターン)』は、“都市生活での快適かつ最適な移動手段”と“スポーツ・フィットネス”をテーマにした自転車が人気。中でもフレームシリーズ “Verge(ヴァージュ)”は、デザイン性と機能性を兼ね備えたフレーム構造と簡易な折りたたみ機構が魅力です。日本人の体格に合わせたセッティングの『Verge N8』は、フレームの曲線美が目を引く2022年モデル。ベーシックなコンポーネントや、ストレスのない変速が可能なリアディレーラー(変速機)を搭載し、スポーツバイクビギナーでも軽快に中短距離のライドを楽しむことができます。新たなカラーを含めた全6色をラインナップしているため、あなたが乗る機会の多いシチュエーションに合わせて、お好みの色をチョイスしてみてはいかが? […]