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SUPもヨガも宿坊も。どこへでも行ける私の自由空間。渡辺さんのPandaライフ

ようこそわが家へ 勤め先の社用車だった『Panda 4×4(パンダ フォーバイフォー)』を、車両入れ替えの際に会社から譲り受けるかたちでマイカーとして迎え入れたという渡辺 忍(わたなべ しのぶ)さん。「ポコポコいうツインエアエンジンの音が愛嬌あって可愛いんです」とうれしそうに話すその表情にもマイカーへの愛が滲み出ています。仕事に励む傍ら、週末はお寺の宿坊体験のボランティアや趣味として楽しむヨガ、SUPなど、日常を満喫している模様。4WDの強みを発揮して日常をカラフルに楽しむ、そんな渡辺さんのPandaライフを覗かせてもらいました。   渡辺さんの『Panda 4×4』はもともと社用車だったのですか?   「そうなんです。社員やスタッフが移動に使うクルマで、私も乗らせてもらっていました。新車時は上司に“優しく運転してね”と言われていたので、アクセルを少ししか踏まないようにしていたら全然加速してくれなくて(笑)。“がんばれ、がんばれ!”なんて言いながら運転していました。見た目もかわいいし、だんだん愛着がわいてきて。会社が『Panda 4×4』を手放す時は私が引き取りたいです、と上司に前もって伝えていたんです」 (キャプション)『Panda 4×4』オーナーの渡辺さん。   社用車としてはどれぐらい活躍していたんですか?   「会社で使っていたのは5年ほどですね。ある年の冬に、雪道を移動する機会があったのですが、オールシーズンタイヤに履き替えていたこともあって、雪道も安心して走れたのを覚えています。その時はこんなに小さいクルマなのに、よく走るクルマだなと思いましたね」   渡辺さんはそれまで雪道の経験はあったのですか?   「実家のクルマやレンタカーを借りて雪道を走った経験はあります。随分前ですけどスキーに行くときに、自分でタイヤチェーンをつけたこともありましたよ。でも、それからしばらくは雪道を走っていなかったから、少し不安はありましたけどね(笑)」     ご自身でこれまでマイカーを所有された経験は?   「実は『Panda 4×4』が初めての自分のクルマなんです。マイカーはずっと欲しかったんですけど、東京でクルマを所有するのって維持費が悩みどころで、いつも踏み切れなかったんです。でも『Panda 4×4』と出会ってしまったので、購入前に出費を想定して、その分を毎月貯められるかシミュレーションしてみたんです。それで所有できるとわかったので購入したという経緯があります」     『Panda 4×4』が自分のものになったときは、どんな気分でした?   「初めての自分のクルマだったので、ようこそわが家へ!みたいな感じでした(笑)。名義変更や駐車場の契約なども自分でやったのでより愛着がわきました。ただ、その後コロナ禍になってしまったので、あまり遠くに乗りに行けなかったんですけど、日常の買い物に使うだけでも嬉しかったです」 >>>次ページ 車内で過ごすかけがえのない時間 […]

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12年間ありがとう!歴史に名を刻んだ史上最高のTwinAirエンジン

2023年の10月で生産終了となったTwinAir(ツインエア)エンジンを特集。ツインエア エンジンが生まれた背景や歴史、どのような特徴があって、どのようにフィアットファンから愛されてきたかについて自動車ライター嶋田智之さんに綴っていただきました。   インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー受賞のツインエア いずれそのときが来るだろうと、うっすら考えてはいました。カーボンニュートラルが最優先事項として語られるようになり、自動車の電動化が着々と進んでいく時代になれば、いずれ多くの内燃エンジンが表舞台から姿を消していく。ある意味それは既定路線のような出来事。だから、驚きはありません。ただ、ちょっとばかり寂しいな、と感じます。 何のことか。「名機ツインエア エンジンが2023年の10月末をもって生産終了となってしまった」というお話です。 母体となるStellantisの方針に則って、すでにフィアット・ブランドも電動化へと大きく舵を切っています。おかげで『500e』という素晴らしいバッテリーEVが誕生し、新たな笑顔を生み出しています。それはとても素敵な出来事。 けれどその一方で、はっきりとしたユニークなキャラクターとほかに似たものがないフィーリングで12年間にわたって僕たちをニコニコ顔にさせてくれたツインエア エンジンがこれからは手に入らなくなるという現実には、抗うことのできない時代の流れとはいえ、センチメンタルな気持ちにさせられますね。     ツインエア エンジンが最初にお披露目されたのは、2007年のフランクフルト・モーターショー(ドイツ国際モーターショー)でした。『Panda(パンダ)』をベースにした環境配慮型のコンセプトカー『Panda Aria(パンダ アリア)』のパワーユニットとして搭載されていたのです。徐々に主流になりはじめていたダウンサイジング・コンセプトを大きく突き詰めた排気量が1ℓを下回る直列2気筒という考え方は、玄人筋には衝撃を与えましたが、搭載車両がコンセプトカーだったこともあって、世のクルマ好きには今ひとつ注目されませんでした。 僕たち普通のクルマ好きが“ツインエア”という存在から衝撃を受けたのは、それから2年半後の2010年のこと。ジュネーヴ・モーターショーで量産型が発表されたばかりか、その直列2気筒は『500』に搭載され展示されていたのです。先祖にあたる稀代の名車『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』をストレートに連想させるモデルの誕生が、多くのフィアットファンを喜ばせたことはいうまでもありません。     ツインエア エンジンにはいくつか仕様がありますし、フィアットのみならず後にランチアにもアルファ ロメオにも採用されましたが、日本にもたらされたのはボア×ストロークがφ80.5×86.0mmの875ccインタークーラー付ターボで『500』『500C』『Panda』に搭載されました。 このパワーユニットには、当時のFGA(現Stellantis)のパワートレイン開発を一手に担っていたフィアット・パワートレイン・テクノロジーズ社が長い時間と莫大な予算を投じて作り上げた、『マルチエア』と呼ばれる油圧式吸気バルブ開閉機構が備わっています。それが排気量や気筒数と並ぶ、もうひとつの特徴。少し小難しい話に感じられるかもしれませんが、マルチエアは一般的な内燃エンジンと異なって吸気側のカムシャフトを持たず、代わりに電子制御された油圧ピストンが吸気側のバルブの動きを司っています。吸気バルブの開閉量やリフト量を緻密かつ自在にコントロールしていくことで、低回転域でのトルク不足、出力不足、燃費の悪化といった、小排気量化に伴うデメリットを解消しようという仕組みです。     結果、得られた最高出力は85ps/5,500rpm、最大トルクは145Nm/1,900rpm。燃費はWLTCモードで19.2km/L(『500』の場合)。排気量や気筒数を考えれば、なかなか優れた数値といえるでしょう。そうしたデータだけが評価されたわけではありませんが、デビュー翌年のインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーにおいて、1ℓ未満のベスト・エンジン、ベスト・ニュー・エンジン、ベスト・グリーン・エンジン、そして最高賞であるインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2011を獲得し、「積極的なダウンサイジングが臆病なパフォーマンスを意味するものではないことを証明している」「驚くべきパフォーマンス。ツインエアは、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー・アワードの歴史にその名を刻んだ」「史上最高のエンジンのひとつ」と極めて高い評価を得たほどでした。   次のページ:【有機的な味わいのあるエンジン】 […]

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毎年恒例!世界最大級のフィアット祭りFIAT PICNIC 2023レポート

10月28日(土)に『FIAT PICNIC 2023』が開催され、静岡県のボートレース浜名湖に全国各地からフィアットとアバルトが集結しました。今回で14回目となる『FIAT PICNIC』は、900台以上のフィアット・アバルト、そして約2,000名を超えるフィアットオーナーをはじめ、フィアットファンやお友達が参加。会場内に設置されたさまざまなエリアやステージの模様から、参加者インタビューまで自動車ライターの嶋田智之さんにレポートしていただきました。     快晴のボートレース浜名湖で『FIAT PICNIC 2023』がスタート! 10月28日、快晴の土曜日の朝7時半。静岡県湖西市のボートレース浜名湖対岸駐車場に僕たち取材チームが到着したときには、すでに色とりどりのフィアットが集まって整列しはじめていました。そこに到着するまでのロードサイドにあるコンビニエンスストアの駐車場でも、目につくのはフィアットばかり。対岸駐車場のまわりの道もフィアット、フィアット、そしてフィアット。イベントのスタートまで2時間半もあるというのに、その勢いです。     『FIAT PICNIC 2023』の開催日。世界最大級といっても過言ではない年に一度のフィアットのお祭りを、フィアット乗りたちがどれだけ楽しみにしていたかが伝わってきます。       続々と会場に入ってくる『NUOVA 500』『500』『500C』『500e』『500X』『Panda』『Doblò』といったフィアットたち、そしてアバルトたち……。年に何度かしか会えない遠方の仲間や日頃はSNSで親しく交流しているフィアット仲間たちの輪がたちまちあちこちに生まれ、見ているこちらも嬉しくなるほどの笑顔の花が次々と咲きはじめます。今回は毎年恒例となっているこのイベントの当日の様子を、お伝えしていきたいと思います。ただし、コンテンツがたっぷり過ぎるくらい用意されているイベントなので、駆け足での紹介になってしまうことをご了承くださいね。         午前10時になると、会場の最も奥にあるメインステージが一気に賑やかになりました。オープニングセレモニーのはじまりです。カウントダウンに続いて、ジャズ・サックス・カルテットバンドのサキソフォビアによるオープニングライブ。ホーンによる独特のアンサンブルが会場の気分を一気に高めてくれます。そして昨年に引き続きMCをつとめるお笑い芸人・レギュラーの思わずクスリとさせられてしまう軽妙なトークとともに本格的にイベントがスタート。途中から女性の声が加わったと思ったら、Stellantisジャパン株式会社のフィアットブランドマネージャー、熊崎陽子さんです。レギュラーのおふたりに負けていないよく通る声と明るく軽快なトークに、ステージ前に陣取ったフィアット乗りたちは思わず笑顔に。   ▲サキソフォビア   ▲レギュラーとフィアットブランドマネージャー 熊崎陽子氏   続いて、Stellantisジャパン株式会社の打越晋社長のご挨拶。打越社長は昨年の11月に就任されたので、このイベントには初めての参加です。 打越社長「FIAT PICNICは、ステランティスのイタリア3ブランドの中でも最も大切なイベントのひとつ。こういう素敵な場所に来ることができて、本当に本当に嬉しく思っています。みなさん、ご参加くださって、本当にありがとうございます。14回目となる今回は900台以上にご来場いただきまして、おそらく約2,000名を超えるお客様にご参加いただいています。今回は“友達といっしょ”ということをテーマに、我々のスタッフが一生懸命考えてみなさんといっしょに楽しんでいけるように頑張って、いろいろな催しを準備してきました。フィアットを愛してくださっているみなさまに、よりフィアットを、よりイタリアブランドを愛していただきたいという想いで、ステランティスのスタッフ一同で最大限サポートさせていただきます。今日の1日をたっぷり楽しんでいただければと思います」     挨拶の最後には、「スタッフは準備をがんばってきたけど私は何もがんばってこなかったので、社長特別賞を用意することにします」と、ユーザーのお好みに合わせてカスタマイズできる15万円相当のオーダーメイドジャーニーが贈られるSNSイベントについてのお知らせが。その次の瞬間にスマートフォンをポケットから出す人の姿の何と多かったことか。 そして、ステージを中心に参加者全員での記念写真を撮影した後は、ステージと会場に点在する各コーナーで、さまざまな催しが繰り広げられることになりました。     オープニングセレモニーに続くステージイベントは、『Tasty FIAT!×ファビオ飯 トークショー』。“ファビオ飯”のファビオさんはご存知のとおり、フィアットの公式アンバサダーであり、ご自身のYouTubeチャンネルでは登録者数50万人以上を集める人気のシェフです。イタリア車好きは十中八九、イタリア料理好き。YouTubeや著作を通じてイタリア料理の作り方をわかりやすく教えてくださるシェフの登壇とあって、会場にいたフィアット乗りたちが大注目していた様子は強く記憶に残りました。イタリアと言えば“クルマ”と“食”ですからね。気持ちはよくわかります。   ▲ファビオさん   続いて『デコレーションコンテスト』の紹介。こちらは自分の“相棒フィアット”を思い思いにデコレーションした8台がステージの両翼に並べられ、会場にいる人たちによるSNSからの投票で最優秀賞が決まるというもの。そのエントリー車両が1台ずつ紹介されていきます。       少し休憩をはさんで、『FIAT川柳入賞作品発表&表彰式』。“女性の活躍”をテーマにした川柳を事前に募集し、このステージで優秀作品にStellantisジャパンのマーケティングダイレクター、ジェイミー・アンさんから賞品が手渡されました。今年は“羽曳野のルパン三世さん”の「フィアットが 似合う女と 自画自賛」が最優秀賞です。     ▲マーケティングダイレクター ジェイミー・アン氏 […]

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花の都は“外”から眺めるほど深い 〜歴史に触れるFIRENZEのスポット特集〜

“イタリア各地をめぐるフィアット”がテーマの『フィアット オリジナルカレンダー 2023』。フィアットの各モデルが6つの街とともに描かれた2カ月めくりのカレンダーです。9・10月に描かれている街は『FIRENZE(フィレンツェ)』。ジョットの鐘楼で有名なドゥオーモ(大聖堂)に代表される建築物や数々のフレスコ画、そして油彩作品は、いかに街がルネサンス文化の旗手であったかを今に伝えています。今回も、イタリア在住のコラムニスト・大矢アキオ氏にフィレンツェの魅力を伺いました。 『フィアット オリジナルカレンダー 2023』はダウンロードも可能。方法は記事の最後に掲載しています。ぜひチェックしてみてください。   ルネサンスの中心地、フィレンツェ 半島中部に位置するフィレンツェは、イタリアに20ある州のひとつ、トスカーナ州の州都です。コムーネと呼ばれる都市部の人口は、東京都新宿区(約33万人)より少し多い約36万7,800人。面積は102平方km。東京でいえば世田谷区と江東区を足した広さより、やや大きめといったところでしょうか。地形が盆地のうえ、湿潤温帯気候という分類が示すとおり、夏は湿気を強く感じます。 市内で最も古い橋『ポンテ・ヴェッキオ』には、当地を支配したメディチ家の専用通路も残ります。眼下のアルノ川はかつて水運をはじめ、さまざまな用途に使われてきました。同時に、1966年の洪水では歴史的美術品に大きな損害を与えるきっかけに。ゆえに、その流れは人々にさまざまな思いを抱かせます。 北には1770年にあのモーツァルトも越えたアペニン山脈を望み、南にはイタリア屈指の名産ワイン『キャンティ・クラシコ』のワイナリーが広がります。   ▲14世紀初頭に完成したヴェッキオ宮。メディチ家支配時代には、ときに血なまぐさい政争の場となりました。現在はフィレンツェ市庁舎です。   フィレンツェは、イタリア史において最も大きな役割を果たしてきた都市のひとつです。その主役となったのは、いうまでもなくメディチ家。14世紀に銀行家として頭角を現し、続く15世紀にはローマ教皇庁との繋がりを巧みに構築しつつ、フィレンツェ共和国の実質的支配者となります。ちなみに、当時の法定通貨単位はフィオリーノ(フローリン)。これは現在フィアット製商用車(日本未発売)のネーミングとして親しまれています。 メディチ家はフランス王室とも関係を築きました。16世紀、カトリーヌ・ド・メディシスは、アンリ2世のもとへ嫁ぎます。彼女はイタリアの食文化をはじめ、さまざまな風物をフランスに伝えたといわれています。さらにメディチ家は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ヴァザーリといったイタリア・ルネサンスにおける天才芸術家たちのパトロンを務めました。   ▲『サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂』のファサード(奥)。奉献年は1436年ですが、ファサード部分は4世紀以上後の、1887年の完成です。   1569年にはコジモ1世がローマ教皇から大公に叙され、トスカーナは従来の共和国から大公国となります。その後、大公国はメディチ家の手を離れますが、ハプスブルク=ロートリンゲン家とフランスの支配時代を経て、イタリア統一が行われる前年の1860年まで続きました。つまり今からわずか160数年前まで、フィレンツェと一帯は独立した一国だったのです。その後イタリア王国が誕生しても、フィレンツェは重要な役割を果たしました。1865年から、首都が現在のローマに決まる1871年まで約6年にわたり首都機能を担ったのです。 いっぽう、第二次世界大戦後におけるフィレンツェの横顔のひとつはファッションです。1951年にイタリア初のショーがこの地で開催されました。毎年2回、世界からバイヤーやファッショニスタたちが訪れるメンズモードの見本市『ピッティ・イマージネ・ウオモ』は、その伝統を受け継ぐものといえましょう。   フィレンツェで見かけたフィアットたち おすすめスポット紹介の前に、フィレンツェで見かけたフィアットたちの写真をご紹介します。   ▲フィレンツェを象徴する橋『ポンテ・ヴェッキオ』を望むアッチャイウオリ通りで。   ▲フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近くで。迷彩のカッティングシートを施された『Panda(パンダ)』。   ▲アニョロ通りは、旧刑務所を再開発した地区として知られています。『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』の空冷エンジン音がこだまします。   ▲レプッブリカ広場近くのブルネレスキ通りに佇んでいた『500(チンクエチェント)』。   ▲レオナルド・ダ・ヴィンチの故郷であるヴィンチ村で発見した、懐かしい『127』。1977年以降のセリエ2です。   ▲絵付け陶器の町として知られるモンテルーポ・フィオレンティーノ。いかにフィアットが親しまれているかが窺える1コマです。   ▲モンテルーポ・フィオレンティーノで見つけた、アーチの向こうから顔を覗かせる『500』。   ▲ヴィンチ村の土産屋台横で発見した初代『Panda』後期型。後期型のベーシック仕様として人気を博したYoung(ヤング)です。   ▲昼下がりのヴィンチ村で。   次のページ:【フィレンツェのおすすめスポットをご紹介】 […]

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チンクエチェント博物館 館長のフィアットへの想い|FIATオーナー紹介

愛知県名古屋市にある『チンクエチェント博物館』。館長の深津浩之(ふかつ・ひろゆき)さんは、『PUNTO』、『PUNTO EVO』と乗り継ぎ、現在は『500X』のオーナーです。チンクエチェント博物館 館長の深津さんのフィアット『500X』への想いについて、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   気づいたら自分の趣味趣向がフィアット寄りに 日本にもフィアットのプロフェッショナルと呼べる方は何人かいらっしゃいますが、この方も間違いなくその内のひとり。世界でも数少ない『500』の私設ミュージアム『チンクエチェント博物館』の館長、深津浩之さんです。2001年のオープニングの頃から博物館の運営にたずさわり、以来、年に何度もイタリアへ渡って現地の新鮮な情報を仕入れてきたり、国内ではフィアットやイタリア車好きのためのイベントをプロデュースしたりと、フィアット好き、『500』好きにとって、何かと心強いアニキのような存在です。   ▲深津浩之さん   ▲チンクエチェント博物館   実は深津さんご自身も、20年以上、フィアットを所有し続けているオーナーさんです。今回は現在所有している『500X』を中心に、フィアットへの想いをうかがってみました。 まずは深津さんとフィアットの出逢いからたずねてみようと思います。 「実は昔からフィアットが大好きだったとか、『500』に憧れていたとか、そういうのじゃないんです(笑)。きっかけらしいきっかけは、この博物館の代表である伊藤精朗(いとう・せいろう)さんとの出逢いですね。22〜23年ほど前ですけど、当時、伊藤さんはクルマのスペシャルショップやクラブもやっていたし、僕もその頃は別のイタリア車に乗っていて、その集まりの中で知人に紹介してもらったんですよ。僕は当時、普通のサラリーマンだったんですけど、お付き合いしてきた中で伊藤さんに『博物館をいっしょにやろうよ』って誘われて、ここのスタッフになって今に至る、っていう感じです」       ということは、イタリア車はお好きだったんですね? 「そういうわけでもなかったんです(笑)。クルマはもちろん好きでしたよ。でもそれまで乗ってきたのは日本車1台にドイツ車3台。僕は昔から多趣味で、何が何でもクルマがいちばんというわけでもなかったし。こういう仕事をしているとそう思われがちなんですけど、僕は昔も今も、少しもマニアじゃないんですよ」 今のようにフィアットに詳しくなったり好きになったのには、どんな経緯があったんですか? 「以前、前の会社に在籍したまま、博物館の開設の手伝いをしていたんですよ。そうしたらある日、伊藤さんが『ちょっと乗ってみなよ』って『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』を貸してくれて、乗って帰ることになったんです。乗ってみての最初の正直な印象は『何だコレ……?』でした(笑)。ものすごく遅いし、操作系もかなり丁寧にやらないと綺麗に動いてくれないし。1kmも走らないうちに、やっぱり返すっていおうかな、と思ったぐらい(笑)。でも、せっかく貸してくれたんだからせめて2〜3日は乗ってみよう、と思い直したんですね。それで次の日も会社に乗っていったりとかして、ちゃんと乗ってみたんです。そうしたら3日ぐらいでどんどん慣れてきて、慣れたらどんどん楽しくなってきちゃって、1週間経つ頃にはめちゃめちゃ面白いと感じるようになって、結局、伊藤さんにお願いして3週間ぐらい借りていました」     それがリアルなフィアットとの出会いだったんですね? 「そうですね。その後チンクエチェント博物館に転職することになったわけですけど、ここはもともとフィアットを好きな人たちが集まるところで、いろんな話をしたりクルマに触れさせてもらったり。博物館がオープンする前に伊藤さんといっしょにイタリアへ行って、フィアット本社でアーカイブを見せてもらったり、まだ昔の面影を残していたリンゴット(1923年から1982年に操業していた、屋上にテストコースを備えるフィアットの生産工場)に連れていってもらったり。いろいろな経験をさせてもらったんです。そんな中で、フィアットは単なる1メーカー、1ブランドじゃないんだな、って肌で感じるようになりました。フィアットって歴史も長いし、その歴史の中でイタリアという国のためにいろんなことをしてきているんですよね。ある意味、イタリアの象徴のような存在。それを実感するにつれて興味がどんどん湧いて、気づいたら自分の趣味趣向みたいなものがフィアット寄りになっていた、っていう感じです(笑)」     『PUNTO』、『PUNTO EVO』、その次が今の『500X』。 その流れで自家用車にもフィアットを選ぶようになったんですね? 「ファミリーカーを買い換えようっていうときに、自分はチンクエチェント博物館で働いているし、よし、フィアットにしよう、と。それで2代目『PUNTO(プント)』を買ったんです。イタリアで見てかっこいいと思ったので。どちらかといえば自分が乗るというよりは、妻がチャイルドシートをつけて乗っていたんですけどね。でも、それが自分の所有する初めてのフィアットでした。そこからは自家用車はほぼ全部フィアット。『PUNTO』のあとは『PUNTO EVO(プント エヴォ)』で、その次が今の『500X』です」   ▲『500X』   社用車として現行『Panda(パンダ)』にもお乗りですよね? 「まいにち乗っています。博物館のスタッフとして働きはじめた頃は、初代『Panda』に乗らせてもらっていました。途中で『チンクエチェント博物館のスタッフなんだから古い『500』に乗る方がいいよ』っていうことになって、『Nuova 500』に3年ぐらい、まいにち乗っていました。どちらもすごく楽しかったですね。『Nuova 500』は古いクルマだから大変な想いをしたこともあったけど、今ではいい想い出になっているんですよ。いろいろ勉強もさせてもらいました。今の『Panda』もすごく気に入っています」 ご自身で所有されてきたクルマはいかがでしたか? 「『PUNTO』はエンジンもしゅんしゅん回るし、小さいから走りが軽快だし、とってもフィアットらしいな、って思っていました。フィアットらしさって人それぞれなんでしょうけど、僕がイメージするフィアットだったんですよ。カタログ上のパワーは強力なわけではないんだけど、数値よりも明らかによく走るんですよね。ものすごく元気に走ってくれる。『PUNTO EVO』も同じようにフィアットらしくて気に入っていたんですけど、メーターが15万kmを越えて、もう乗り換える方がいいのかな、って考えたんですよ」 ▲『PUNTO EVO』 それで選んだのが今の『500X』ですね。なぜ『500X』を? 「そのときの候補が『500』『Panda』、それに『500X』の3択。その中で、『500』は妻が吹奏楽をやっていて道具一式を積み込むのが大変。『Panda』は僕が社用車で使っている。残された選択が『500X』だったんです。もちろんそれより前に試乗はしていて、よくできたクルマだってわかっていたので」 次のページ:【SUVだけどやっぱりフィアットだな、って感じます】 […]

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シンプルだけどほったらかしじゃない。人に優しいクルマ|FIATオーナー紹介

『Panda』のラゲッジルームに折り畳み自転車を積んで、出掛けることもあるという瀧川徹(たきかわ・とおる)さん。以前は、『500 TwinAir』にお乗りで、『Panda』でフィアットは2台目とのこと。そんな瀧川さんに、フィアットとの出会いや趣味にも大活躍の『Panda』との過ごし方について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   自転車を積み込んで出掛けるときの『Panda』の使いやすさ それがどの街であれ、イタリアの街角に立ってグルリと周りを見渡すと、少なくとも1台や2台は『Panda(パンダ)』の姿が目に入ってきます。それもそのはず、『Panda』はイタリアで最も売れているクルマ。3代目にあたる現行のモデルのデータだけを見ても、2022年ではすべての月で販売台数はトップ、それも2位に大差をつけての記録です。デビューから10年以上が経過していることを考えたら、それは驚異的というべきこと。そして同時に“代わりになるクルマがない”ということの証でもあるのでしょう。 一体、なぜそれほどまでに『Panda』が支持されているのか。今回お話を伺った瀧川徹さんの言葉に、その理由がつまっているように感じました。     瀧川さんは奥さまとふたり暮らしの、ご職業はシステムエンジニア。2021年に『500(チンクエチェント)』から『Panda』に乗り換えたとのこと。それ以前は国産車に6年、ドイツ車に7年、英国ブランドのクルマに12年、そしてフィアットへと、輸入車を乗り継いでこられました。まずはフィアットとの出逢いから伺いました。 「私たち夫婦は小学校、中学校のときの同級生なんですけど、18〜19歳の頃にふたりで話しているときに、四角い初代の『Panda』で盛り上がったことがあったんですよ。でも、若い頃はイタリア車に乗ることがあまり現実的に思えなかったんです。そんなこともあって別のクルマに乗ってきたんですけど、フィアットの前のクルマに12年乗って、そこから先のメンテナンスや部品のことを考えて乗り換えを意識しはじめた頃、実際のところ『Panda』はどうなんだろうね?ってことでフィアットのショールームに行ったんです」   ▲瀧川徹さん   ところがそこで購入したのは、『Panda』じゃなくて『500』だったんですよね? 「そうなんです(笑)。奥さんの好みで、やっぱり『500』のデザインがいい、と。うちの場合、クルマは奥さんの好みで選んで、私が試乗をして決める感じなんです。はじめてのイタリア車だったので、メンテナンスのことなど少し心配していたところもあったんですけど、ディーラーの方にいろいろと訊ねて教えていただいて、納得して買い換えました。2017年のことでしたね」 『500』はどうでしたか? 「実はそれまで乗っていたクルマの最新型の購入も考えていたんですけど、ボディサイズが大きくなっちゃって、自分たちに合った大きさではないとか、感覚からズレちゃってたんです。それで国産車も含めていろいろ試乗もしたんですけど、やっぱり見た目が気に入らないと愛せないですよね。『500』は、ボディサイズもデザインもいい。それにツインエア エンジンも楽しいから、ずっと乗り続けていくつもりでいたんですよ。私たちは気に入ったものとは長く付き合いたいタイプなので、10年以上乗ろうって思っていたくらいでした。すごく気に入って乗っていたんです」 なのに、『Panda』に乗り換えられたのはなぜですか?   ▲『Panda』   「1回目の車検のときに奥さんといっしょにショールームに行ったら、『Panda』があるんですけどちょっと乗ってみませんか?って、勧められるがままに『Panda』に試乗しちゃったんです。『500』が気に入っていたから、買い替える気もない状態で(笑)。クルマの印象がすごくよかったから、はじめはいずれ乗り換えてもいいかもしれないね、ぐらいの話だったんです。でも世の中の状況が変わってきて、好きなクルマに乗るのもだんだん難しくなっていきそうだし、純粋なガソリンエンジン車もどんどん少なくなってきてる。加えて、コロナ渦に入ってからクルマの入荷が鈍くなる。そこでしばらくは好きな『500』を次の車検を通すか、その前に『Panda』に乗り換えるかで悩んでいたんですけど、今のタイミングを逃したら次に入荷する予定が見えなくなりそうと聞いて、最後の最後にふんぎりをつけました。乗り換えたのは2021年で、それから2年経って、今、走行距離は1万5,000〜6,000km。乗り換えたのは結果的には正解だったと思っています」     どんなところが正解だったんでしょう? 「自転車をクルマに積み込んで出掛けるときの、『Panda』の使いやすさです。例えば、私はカメラを肩から下げてポタリングをするのが趣味なんです。自宅から出発して近所を走ることもあるし、折り畳んだ自転車をかついで電車で遠くまで行って走ることもあります。また、クルマに積んで出掛けることも結構あるんです。週末になると、どこかしらを走っている感じですね。これは『Panda』や『500』に乗るずっと前からの趣味で、20〜30kmくらい走るときもあるし、思いのままに写真を撮りながら、どこにでも行っちゃうんですよ(笑)。目的地というよりもそこに至るまでのプロセスを楽しみたくて、ポタリングをやっています。そういう意味では、走ろうと思っている場所までどうやって行こうかを考えるのも楽しみのひとつなんですけど、『Panda』は自転車やそれに取り付けるポタリング用のバッグなどを積み込みやすいんです。『500』のときには工夫しながら積み込んでいたところがあったんですけど、『Panda』はそのまま難なく3台は積み込めますよ」     『Panda』の荷室容量はそのままで225リットル、リアシートを倒せば870リットルですから、積載能力は高いでしょうね。 「ボディサイズからしたら充分なスペースですよね。でも、その広さももちろんなんですけど、ラゲッジスペースのかたちがまたいいんですよ。実は去年、奥さんがしばらく空き家になっていたおばあさんの家を相続したので、この1年ぐらいは毎月『Panda』で南房総の海の近くに通って、中を片付けたりちょっとリフォームしたりして、やっと住めるようにしたんですね。そのときに向こうから荷物をいっぱい運んできてこっちで処分したり、逆にこっちから家電とかを持っていったり、それはもう散々荷物を積み込んできたんですけど、『Panda』のラゲッジルームは本当に使いやすいんです。今どき、バンでもワゴンでもないのにこんなふうに四角に積めるクルマ、そうそうないですよ。それが気に入っているところのひとつですね」     ほかにはどんなところがお気に入りですか? 「いろいろあるんですけど、背が高いのにロールが少ないので高速道路も安定して走れるし、素直に曲がってくれるところ。何の不安も不満もないです。それと走っていて楽しいこと。楽しくなかったら、たぶん買ってないです(笑)。それには、ツインエア エンジンの存在が大きいでしょうね。姿カタチからは想像できない音を聞かせてくれて、速くて、燃費もよくて、“走っている”っていう感覚が強いのもいい。シートがいいっていうこともあるんでしょうけど、エンジンが力強いから長い距離を走っても疲れない。『Panda』もツインエアだから乗り換えた、ツインエアだから乗っている、っていうところはあります。『500』のときは、見た目がかわいいから変な恰好して乗れないなって思っていましたけど、『Panda』は自然に街に馴染んでくれるので、気を使わずに普通に乗れますね。変に目立ったりはしないけど埋もれなくて、実によくできた洗練されたデザインだと思っています」   次のページ:【『Panda』は余計なものが何もついてない】 […]

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浜名湖ガーデンパークに1,000台のフィアットが大集合!FIAT PICNIC 2022レポート

静岡県の浜名湖ガーデンパークに全国各地から1,000台を超えるフィアットとアバルトが集結し、『Nuova 500』生誕65周年を祝う『FIAT PICNIC 2022』が開催されました。会場中央にあるステージで行われたさまざまなコンテンツから、同時に開催されていたアクティビティまで、今回のイベントの模様を自動車ライター嶋田智之さんにレポートしていただきました。   FIAT PICNIC 2022にようこそ!   「みなさん、こんにちは!FIAT PICNIC 2022にようこそ!」 9月10日の朝10時。浜名湖ガーデンパークに、MCをつとめるお笑いタレントのレギュラーのおふたりの声が響き渡ります。フィアットファンのための恒例のイベントは、ここ数年はコロナ渦を鑑みて規模を縮小したり、かたちを変えたりしての開催でしたが、今回は例年どおりの大規模開催。受付けがはじまる30分前の朝8時には約900台を想定したメインの駐車エリアはほぼ埋まり、受付け開始と同時に長い列ができていました。みなさんがどれほどこの日を楽しみにしていたかが伺えます。のちに判ったことですが、この日この場に集まったフィアットとアバルトは約1,000台、参加人数も2,000人オーバー。フィアットのイベントとしては世界最大級といっていいでしょう。       開会式のステージにはフィアットのブランドアンバサダーをつとめるティツィアナ・アランプレセさん、ステランティスジャパンのマーケティングダイレクターであるトマ・ビルコさん、同じくフィアットブランドマネージャーの熊崎陽子さんが登壇。レギュラーのおふたりの思わずクスリとさせられてしまう軽快なトークでスタートし、それぞれご挨拶です。   ▲左から、レギュラーのおふたり、ティツィアナ・アランプレセ氏、熊崎陽子氏、トマ・ビルコ氏   まずはティツィアナさんが、今年が『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』のデビューから65年目となることにからめ、「私たちはずっとECOを大切にしてきました。今年からは『500(チンクエチェント)』に電気自動車ができたので、将来に向かってヘリテージを大切にしながら、サスティナビリティをもっと大切にしていきたいです」と、『500e(チンクエチェントイー)』の存在の重要性を伝えます。「このイベントはフィアットとアバルトのファミリーイベント。15年も続けてきたので、はじめの頃は小さかったお子さんもすっかり大きくなりました。フィアットに乗る人たちは若々しいです。心がとても若い。それはフィアットLOVEだから、ですね」とフィアット愛の強さをのぞかせました。     フレンチブランドに携わった時間が長いトマさんは、「初めてこのイベントに参加したんですが、朝からみなさんのポジティブなエナジーを感じて、とても感動しています。フィアットオーナーの人たちはすごい。熱いです」と、驚いていた様子でした。「私はまだ勉強しなきゃならないことがたくさんあるから、みなさん、私をつかまえていろいろ教えてください」という言葉には、拍手を送る参加者の姿も。 同じく初参加の熊崎さんも、「この日を楽しみにしていました。こんなにたくさんの色とりどりのフィアットを見て、みなさんの笑顔を見て、本当に感動しています」と、ニコやか。「これからもフィアットはサステナブルな活動と女性を応援し続けるブランドでありたいと思っています。ハッピーで楽しいイベントやキャンペーンを今後も企画していきます。楽しみにしていてください」と嬉しいコメントをくださいました。 そして開会式の最後に、参加者全員で記念撮影。地上からとドローンからの2パターンの撮影が行われました。数え切れないほどのフィアット乗りがギュッと集まる光景は圧巻です。     “誕生会”をテーマとしたコンテンツスタート! 記念撮影が終わると、いよいよイベントが本格的にスタート。まずは『FIAT♡PETSファッションコンテスト』です。今年のドレスコードは“誕生会”。フィアットのクルマたちが愛玩動物っぽいからなのか、あるいはペットっぽいからフィアットを選ぶのか。フィアット好きには動物好きが多いようで、愛らしい衣装で着飾ったワンちゃんたちの姿をやさしい笑顔で見つめる人の多かったこと。とてもフィアットらしいあたたかな催しだな、と感じました。     続いては『フィアット デコレーションコンテスト』。ステージの両サイドに5台ずつ、“Forever Young”をテーマにデコレーションされた『500』&『500X』が並んでいます。思い思いのセンスやアイデアで飾られたクルマたちはなかなか見もので、カメラを向ける人も多々。8月にインタビューさせていただいたフラワーアーティストの鵜飼桃子さんもお友達といっしょに参加していて、クラシック『500』を生花で彩った作品は注目を浴びていました。ほかにもルーフの上でピクニックを表現しているクルマあり、浦和レッズ仕様のクルマあり、人気キャラクターに変身しているクルマあり、と賑やかです。はたして栄冠は誰の手に……?       お昼になると、世界的なバイオリニストであり、フィアットの熱心なファンでもある古澤巌さんの生演奏がはじまりました。芝生エリアには参加者のみなさんがたくさんのテントを張っていたのですが、美しく澄み渡る感動的な音色に、ほとんどの人がテントから出て聴き入っていたほどでした。     ステージの裏でも大盛り上がり!出展ブースもご紹介 総合受付の近くに長い列ができていました。見に行くと、柴野大造さん率いる“MALGA GELATO”のジェラートが、参加者に配られていました。強烈に暑かったこの日、世界が認めた美味なるジェラートは、一服の清涼剤どころか天国に感じられたことでしょう。     ワークショップも人がひっきりなしです。間伐材から抽出した精油でアロマスプレー作りを体験できる『MEGURIWA』。ハーバリウム作りの『KEI FLOWER』、手染めバッグ作りの『山口屋染房』、木製カレンダーやペン立てを作る『ヒゲゴニア』といった、浜名湖ガーデンパークが展開するワークショップを招いたFIAT × HAMANAKOのコーナー。お子様たちが塗り絵を楽しめる『CIAO! BAMBINA ARIA』。体験というのは旅を何倍にも楽しくしてくれるもの。笑顔で手を動かす人たちで常に満員でした。   […]

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インスタしチャオ!美しい夕景とフィアット

9月も中旬、そろそろ秋の気配が感じられる頃となりました。今回の『インスタしチャオ!』のテーマは、“夕日とフィアット”。Instagramに投稿されているたくさんの写真の中から、美しい夕日や夕暮れの空をバッグに撮影されたフィアットの投稿を7つご紹介。『500(チンクエチェント)』、『500C(チンクエチェントシー)』、『Panda(パンダ)』オーナーのみなさんに、写真を撮影したときのエピソードなどをお伺いしました。   1. 夕時の横浜とチンクエチェント Hawaiisun Styleさん(@anelaisao ) 場所:神奈川県横浜市 「雲ひとつない快晴よりも、このくらい雲が多いときが好きです。刻々と色や形を変えて織りなす光のグラデーションは、数分間のショータイムという感じで心癒されるひとときです。(Hawaiisun Styleさん)」 深いオレンジの夕日と、シチリア オレンジのボディカラーがマッチしている素敵な写真です。     2. 夕暮れの空と『500』のお尻 まさたろうさん(@masataro) 場所: 東京都八王子市某所 「夕焼けがあまりに綺麗だったので、夕日が一番色づいている角度と、お気に入りの前期型のテールランプが入るような画角で写真を撮りつつ、フォロワーさんたちに入籍のお知らせを交えて投稿しました。(まさたろうさん)」 夕焼けに染まる幻想的な雲が広がった、とても綺麗な空と『500』の一枚です。ご入籍おめでとうございます!     3. 電車越しの夕日を眺める『500』 モジェ(25)さん(@moje_giulietta) 場所: 愛知県 豊橋鉄道渥美線沿線 夕日がちょうど少し電車に差し掛かっていて、それを眺めているような『500』の写真。 「電車が通るタイミングを狙って撮影しました。田舎なので本数は少ないですが、待ち時間に『500』を眺めるのも至福のひととときです。撮影時のポイントは、夕焼けの色が綺麗に写るように、逆光で少し暗めに撮影すること。そしてテールランプを点けているのもこだわりポイントです。(モジェ(25)さん)」     4. 富士山と雲間から輝く夕日 Kensuke Imamuraさん(@imaimaquen ) 場所: 静岡県裾野市 パノラマロード付近 「富士山は四季で表情が刻々と変化するので、それがまた楽しい。夏は冠雪がありませんが、その分シルエットを楽しむことができます。富士山と『500』のコラボ、飽きませんね。(Kensuke Imamuraさん)」 撮影当日は、雲間から射す夕日が凄まじかったとのこと。夕日の光芒(こうぼう)を写真におさめた、印象的な一枚です。     5. 遠くに浮かぶ夕日と一緒に ワさん(@saw_rld.fiat) 場所:熊本県某所 「他のオーナーさんたちがたくさん良い写真を撮ってらっしゃるので、私も“私だけのチンクちゃん”を上手に撮りたいと言って、家族とお出かけしたときの写真です。道を間違って狭い狭い山道を走っていたところ、綺麗な景色を見つけ、思わず降りて写真を撮りました(ワさん)」 ブルーからオレンジのグラデーションの空が綺麗な一枚。ぽっかり浮かぶ夕日に癒やされます。     6. […]

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インスタしチャオ!愛車で夏に行きたいドライブスポット

6月に入り、そろそろ梅雨入りが予想される近頃。今回は梅雨が明けたらフィアットで行きたい、夏のドライブスポットをご紹介いたします!日常的にインスタグラムを活用されている6人の『500(チンクエチェント)』、『500 Sport(チンクエチェント スポーツ)』、『Panda(パンダ)』、『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』オーナーのみなさんに、大自然や海をバックに愛車の写真が撮れるスポットを教えていただきました。   1. 煉瓦造りの橋をバックに ゆ!さん(@fiat500_crew_diary) 場所:群馬県安中市 旧国鉄信越本線碓氷第3橋梁 「碓氷峠の旧道を登ると、忽然と姿をあらわす碓氷第3橋梁で撮影しました。かつては人々の生活や物流を支えていましたが完成から約130年、役割を終えてから約60年……それでも大自然の中で行き交う旅人を静かに見守ってくれているようです。(ゆ!さん)」 碓氷第3橋梁をバックに、イタリアの太陽をイメージしたカントリーポリタンイエローの『500』が映える1枚です。     2. オープンルーフで海沿いをドライブ ᕼᗩᒪさん(@mx1_life) 場所: 千葉県勝浦市 鵜原海岸 千葉県勝浦市の鵜原海岸は『日本の渚・百選』に選ばれ、関東の沖縄と言われるほど透明度の高いビーチとのこと。 「砂浜には白い鳥居があり、青い海とのコントラストが映えポイント。千葉にもこんなに綺麗な海があるんですね。ミント グリーンの『500』と海のコラボは気分爽快でした。(ᕼᗩᒪさん)」     3. 大自然のなか橋を渡る『500』 よっぴさん(@yoppi.77) 場所: 愛媛県久万高原町 面河渓 「水がきれいでとても癒されるおすすめスポットです。時期によってみられる風景も変わるのでいろんな楽しみ方ができます。川のそばまで歩いて降りられるので、クルマを真横から撮れる場所から撮影しました。(よっぴさん)」 週末や紅葉時期は多くの人が集まる場所でとても人気なスポットとのこと。愛車の撮影には平日がおすすめ! 次ページ:【『500X』や『Panda』の夏のドライブ写真を紹介!】 […]

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