リヴァ氏の実家の菓子店から引き継ぎ、日々、育てている50年もののパネットーネ種を使い、店内の工房で焼き上げる『LESS』のパネットーネは、ふわっと軽やかな食感が特徴です。日本人の坂倉さん、イタリア人のリヴァさんのお店ということで、「私たちが今拠点にしている、日本の食材を使うことにもこだわっています」と坂倉さん。常時、季節ごとのフレーバーがラインナップしていて、春の桜、秋の栗がとくに人気が高いそうです。
今回、プレゼントの対象となる『GR パネットーネ』は、通年販売している定番アイテムであり、また、2人にとって思い出のフレーバーでもあるのだとか。
「私はアメリカで彼の講習を受講して、彼に出会ったのですが、そのときもこのフレーバーを作っていました」(坂倉さん)
商品名は『GR パネットーネ』。シェフのイニシャルに由来するところからも、その自信のほどが伺えます。
▲GR パネットーネ(オレンジ&ジャンドゥーヤ)
イタリア産オレンジのドライフルーツならではのジューシーな酸味と、イタリアが生んだチョコレート菓子ジャンドゥーヤ(ローストしたナッツに砂糖を加えてペースト状にし、チョコレートを混ぜ合わせたもの)の相性は言わずもがな、天然酵母が持つ乳酸菌に由来する自然の甘味と、発酵に起因する甘酸っぱい香りにもなんとも言えない生命力を感じます。アーモンドや砂糖を使ったクラスト(皮)の香ばしさやサクサクの食感も程よく、食べ始めると止まりません(笑)。
そのまま食べ終えてしまいそうですが、日々、パネットーネと向き合っている坂倉さんに、ぜひおすすめの食べ方を伺ってみると──。
「イタリアから輸入したものではなく、日本で焼きあげているので、ぜひフレッシュな状態でお楽しみください。まずはしっとりとした生地をシンプルに味わっていただき、その後、焼いたり、マスカルポーネチーズを添えたりして、召し上がってはいかがでしょう?」
坂倉さんは、そう言って大きなホールのパネットーネを切り分けてくれました。そして、断面を見ながら、「こんな風に、気泡が縦に広がっているのがいい状態です」と笑顔をのぞかせます。なるほど、あの絶妙にエアリーで、ふんわりとした食感は、幾重にも重なりあった気泡から来ているのですね!
「空気の入り方によって、食感も香りもまったく変わってくるんです」と語る坂倉さん。加えて、パネットーネに関して、イタリアには“パネットーネ種を使う”といった明確な規定があるのに対し、日本にはこれといったルールはないということも教えてくれました。つまり日本では、パネットーネ種を使わずとも、パネットーネを名乗ることができてしまうのだとか。
「本来のパネットーネがどんなものであるか、これからも伝え続けていきたいと思っています」(坂倉さん)
添加物は一切使わずに、大切に育てたパネットーネ種を使って焼き上げられる、『LESS』のパネットーネ。その“本物”の美味しさを、ぜひ味わってください。
Text:長谷川あや
Photos:濱上英翔
【INFORMATION】
LESS by Gabriele Riva & Kanako Sakakura
住所:東京都目黒区三田1-12-25 金子ビル 1F
電話番号:03-6451-2717
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜定休
HP:https://www.lessbygrks.com/
SWEET LIFE WITH FIAT キャンペーン
12月はご応募いただいた方の中から抽選で、LESSの『GR パネットーネ』をプレゼント!
キャンペーン期間:12月1日(木)~31日(土)
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