親しみやすい丸みを帯びたイタリアンデザインと、広々した室内空間が特徴のコンパクトクロスオーバー「500X(チンクエチェントエックス)」。その日本デビューからおよそ3年半となる2019年5月9日、デザインやエンジンを刷新した新型「500X」の誕生を記念した発表会が、東京・港区の「TABLOID」で開催されました。
新型「500X」のテーマである“CIAO! A
DOMANI* 明日のストーリーを走ろう”をテーマに、20世紀初頭のイタリアで巻き起こった芸術的ムーブメント“フトゥリズモ(未来派)”の世界観を取り入れた本発表会。VRアーティストやVRカメラ&ライトペインティングカメラマンによるパフォーマンスなど、手にすることのできる近未来を表現した演出で、盛大に盛り上がりました
* CIAO! A DOMANI(チャオ!ア ドマーニ)とはイタリア語で「また明日!」という挨拶
会場入り口では、現在フィアットが実施しているプロジェクト#MyFirstFIAT の中で、彫刻家や俳優など、多彩な顔を持つ片桐仁さんが「500X」にアートを描いた作品「JOMON(縄文)」が、ゲストをお出迎え。土器や土偶といった縄文時代のモチーフを、自由な発想で現代に蘇らせたその作品は、古くて新しいぬくもりを感じさせる印象。その雰囲気が、過去の名作からデザインDNAを受け継ぐ「500X」にしっくり溶け込んでいることに、時空を超えた不思議な縁を感じました。
新型「500X」のデザインに注目してみると、そこに見受けられるのは長い歴史で培われた「500」へのリスペクト。一新されたフロントマスクを構成するヘッドライトは、バイキセノン式からLED式へと最新の機構にアップデイト。そのデザインモチーフは、上下に分割された500のロゴデザインを引用したもの。また、中心部をボディ同色としたドーナツ型のリアコンビネーションランプは、チンクエチェントでもお馴染みのデザイン。こうして従来のモチーフを取り入れながら、新鮮な印象を生み出すデザイン手法は、フィアットのお家芸といえるでしょう。
新型「500X」の発表会で壇上に立ったフィアット プロダクトマネージャー生野逸臣によるプレゼンテーションのなかで、ひときわ注目を集めたのが新設計“FireFly”エンジン。排気量を従来の1.4リッターから1.3リッターへとダウンサイズしつつ、燃焼室やマルチエア(燃料噴射システム)の改良により、最高出力は11ps増の151ps、最大トルクは40Nm増の270Nmへと向上しました。さらに、燃費も向上し、パワフル&エコに生まれ変わりました。
デザインもメカニズムが進化した新型「500X」。本発表会において、その一歩先をいく世界観を、20世紀初頭にイタリアで花開いた芸術的ムーブメント“フトゥリズモ”という言葉を用いて表現していました。それは、時代の先端をいくアートや技術は、前衛的な視点と経験の蓄積によってもたらされることを言い表したもの。なるほど、120年もの間、常に時代の先駆けとなる数々の作品を生み出してきたフィアットの歩みとの重なりを感じました。
VRアーティスト、せきぐちあいみさんによるライブパフォーマンスでは、新型「500X」の未来感と先進性を鮮烈に表現。バーチャルリアリティの空間のなかに描かれる、新型「500X」とフトゥリズモをテーマにしたアートの世界に、ゲストのみなさんは釘付け。また、会場では希望者にVRを体験できる機会も設けられ、実際に体験したゲストからは歓喜の声が上がっていました。
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会場には、360度VRカメラ&ライトペインティングカメラマン、イエノブォーリーさんによるフォトブースも設置。最新のライトペインティング技法を用いた記念撮影が実施され、ゲストと「X」ロゴが融合した幻想的な写真が会場やSNS上で公開されました。
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さらに、会場には、駐日イタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ閣下も祝福に駆けつけてくださいました。スタラーチェ閣下は、「500」が60年代にイタリアの経済発展を代表する1台だったことに触れ、「過去の伝統を大切にするフィアットから誕生した新型「500X」の新たなスタートに立ち会えたことを嬉しく思います」というコメントをくださいました。
さまざまな先進テクノロジーにより、一歩先の未来に触れる機会が設けられた新型「500X」の発表会。その空間は、楽しいことが起こりそうな未来へのワクワク感に満ち溢れていました。
新型「500X」の詳細はコチラ
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