池田さんはイタリアンレストランをオープンしてから、頻繁にイタリアを訪れているそうです。
「ツアーに申し込むことが多いのですが、スケジュールが合わないときは、例えばホテルと飛行機のチケットだけ取って一か所に5日間居続けて歩き回っています。それだけでも違いますね。面白いものが見つけられれば、帰ってきてお店のメニューとかを作るときにその写真を使って参考にしたり」その写真はやはりクルマが多く写っているそうです。
「家内からは『Nuova 500』や今の『500』をまた撮っているといわれます。ただ、だんだん家内も感化されてきているようで、風景の中に『500』がいればそれを撮ってくれたりするようになりました。完全に染まっちゃっていますね。なんだかんだいっても、ついてきてくれている家内にはすごく感謝しています」と奥さまへの思いは忘れてはいません。
その奥さまも『500C』をお乗りになってから「私があまりにもエンジンの音とか、伝わって来る振動が良いねと言い続けているので、家内が他の人との会話で『音が良いのよねぇ』と、つい言っちゃったとか話しています」と奥さまもお気に入りの様子です。また「いままでサンルーフなどの経験はなかったようで、屋根が開くというのは彼女にとっては魅力のようです」とのこと。
池田さんも「天気が良い時には開けたいですよね。あえて全部開けて大きな荷物をそこから出し入れしてみたりして」と笑顔で語ります。たまに奥さまがクルマを使わないときは、お店の仕入れやちょっとした買い物などに乗っていくそうです。「ほかにもクルマはありますが、それらは全部単なるクルマなんですよ。たまたまそのクルマがうちに来ただけであって。でも『500C』は欲しくて買ったので違うんですよね。乗っていて楽しくなりますし、気分が上がります」と本当に笑顔でその雰囲気を思い出しながら話してくれました。
さて、池田さんはご自身を“ナルシスト”と表現します。
「自分が作った料理が人様の口に入るわけです。『どうだ、うまいだろう。食ってみろ』くらいの気持ちがないと作れないと思うんですよ。それが本当かどうかは別として、気持ちとしてね。ですから絶対に自分はナルシストで、むしろそうあるべきだと思います。だって、おどおどして作っていればお客さんには絶対わかるでしょう。自信を持ってお出しするということは、『自分が1番なんだ』と、自分のことが好きだからできるんです。そう考えると『500C』に乗っている自分が好きっていうことですかね」と池田さんはご自身を冷静に分析します。
「ですから、買い物のときにあえてルーフをオープンにして、そこからモノを入れてみたり。誰が見ているわけでもないんでしょうけれども『500C』に乗っていると主張したいんです」とのことでした。
『500C』を所有するようになって、池田さんの人生はこれまで以上に豊かになったようです。それはご本人も「間違いなくそうだと思いますよ。クルマは足だといいますが、足というのは、生活の一部です。ほかのクルマで出かけるのと『500C』で出かけるのとでは気分がまるで違います。ですからオブジェまで作っちゃったんです」とお話しするように、池田さんにとって『500C』はなくてはならない存在であり、大切な“おもちゃ”なのです。そして、このことが実現できているのは、時に厳しく、そして暖かく見守る奥さまがいらっしゃるからなのです。
Text:内田俊一(Shunichi Uchida)
Photos:濱上英翔
取材協力:株式会社ブレシア
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