昔からクルマが大好きで、社会人になってモータースポーツに積極的に参加してきた原田さん。サーキット用、ご家族とのお出かけ用、そしてイベント参加用のヒストリックカーまでお持ちです。そして、二人のお子さまたちが独立するタイミングで『500 TWINAIR(チンクエチェント ツインエア)』を手に入れ、5年が経過。奥さまの毎日のお買い物やおでかけを中心にお二人でお出かけの足としても活躍しているそうです。モータースポーツやヒストリックカーなど、クルマにこだわりのある原田さんがなぜ500 TWINAIRを選ばれたのか。その魅力を奥さまとともにお伺いしました。なお、奥さまは今回お話のみでのご出演です。
複数台のクルマをお持ちで、用途に応じて使い分けられている原田さん。基本的に『500 TWINAIR(チンクエチェント ツインエア)』は奥さま用だとおっしゃいますが、「子供たちが独立して、二人で出かけたりする時は500 TWINAIRがメインですね。楽しいですし、1番乗っています。年間で1万キロほど走りますから、もう5万キロくらいになりました」といまお使いの状況を教えてくれました。
そもそも原田さんはダートトライアルという未舗装路を走ってタイムを競うモータースポーツに20年ほど参加されていたそうです。そのため、そういった競技車両に目が向いていて、フィアットもモータースポーツに参加している車両、例えば『A112アバルト』や、『124アバルトラリー』、『131アバルトラリー』などに興味を持っていたそうです。しかし、15年ほど前に引退。
「この先、サーキットで全開走行してコンマ何秒を競うには身体能力的に限界が来るだろうと思いました。60歳を過ぎて、次にどう楽しく過ごすかを考えていたときに、昔、ラリーをやっていた仲間たちがヒストリックカーでイベント運営やツーリング、サーキット走行会など今までにないカーライフを楽しんでいたんですよ。たまたま『クラシックカーフェスティバルin桐生』に行ったら、同級生が運営メンバーとして『NUOVA 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』で参加していて、そこからイベントに誘われたりしているうちにヒストリックカーに魅力を感じるようになりました」と原田さん。
そこでヒストリックカーを手に入れ、イベントなどに積極的に参加。さらに、元々自らメンテナンスを行うほど腕達者であることから、もう1台ヒストリックカーを手に入れ、現在自分の手でレストア(クルマをすべてばらして、必要なところを修理・修復する作業)をしているとのことです。
原田さんは、「最新のクルマにあまり興味がないんですよ。テクノロジーが進化しすぎちゃって、どこもいじるところがないじゃないですか。それが面白くないんですね。自ら手を入れることが出来て、そして感性に響く何かを持っているクルマじゃないと嫌なんです」と持論を展開してくれました。
原田さんは、500 TWINAIRを買うに至るきっかけについて、「妻は使い勝手重視で軽自動車に乗っていたんですが、子供たちが巣立ったこともあり、これからは2人だけの生活になります。かなり走行距離も伸びていたこともあって、次に乗り換えるのは何が良いかなって妻と話をしていました。その頃にヒストリックカーのクラブの仲間たちが『500』を勧めてくれて、目がいくようになりました」と振り返ります。
しかし、あまたあるコンパクトカーのなかで、500の魅力とは何だったのでしょう。原田さんは、「クルマを選ぶ上で、僕の意見と妻の意見があるんですよね」と前置きして、「まず乗って楽しくなければいけないというのは基本コンセプトです。2人でどこかに行くときも、そして長距離を走るときも、いつでも楽しい。勧められた500以外にもいくつか見ましたが何かが違ったんです。例えばコンパクトで完成度も高くまとまっているのですが、何か感性を刺激するものがないのです。そこで500 TWINAIRを試乗してみようと、ディーラーに足を運びました。エンジンをかけると“ポコポコポコポコ”といいながらスタートしたんです。そのときに、可愛くて、気持ち良くて、デュアロジックを自分でコントロールしているという感覚や、乗りこなす楽しみをすぐに感じたんですね。なぜ500 TWINAIRだったのか、ですか? このエンジンはとても魅力的です。NUOVA 500の雰囲気もありますし、何よりも音が魅力的でしょう」とその時の思い出を楽しそうに語ります。
さて、奥さまは今回のクルマ選びについて、「基本的にクルマはデザイン重視ですし、輸入車とか日本車とかあまりこだわりはありませんでした。それ以前に日本車で乗りたいと思わせてくれるクルマがなかったのも事実です。そもそも夫のようにクルマにこだわりはありません。日常の足ですから、運転しやすくて、可愛らしいクルマだったら良いなと思っていました。そんな気持ちを察してか、夫が(500は)可愛いから良いじゃないといったんです。その“可愛い”が私の中でヒットしましたね。それとどこにでも止めやすい小さいクルマが良かったのです」とデザインとサイズが奥さまのお眼鏡にかなったようです。
ここから500選びが始まります。ちょうど限定車がいくつか出たタイミングでしたが、そのいずれもが1.2のPOPをベースにしたもの。原田さんとしてはやはり「ポコポコ」というエンジン音が忘れられなかったようで、 500 TWINAIRの限定車が出ないかしばらく様子を見たそうです。すると、購入したイタリーが登場。早速ディーラーで展示車両を確認し、「革シートで、内装も黒でシックですし、カラーもパールホワイトなのでこれしかないと思い、即決しました」と気に入ったポイント等も含めて教えてくれました。
他にもお気に入りのところをたずねてみると、原田さんは、「TWINAIRとデュアロジックのメカニカル的なところですね。実際にクルマと会話をしながら乗れるところが一番のお気に入りです」
奥さまは、「前から見た感じのフォルムですね。特段ごてごてしているわけでもなく、だからといってのっぺりしているわけでもない、なんとも可愛いらしい感じが良いですね。内装も、レザーシートですし、色も落ち着いているので、ちょっと高級感があります。外見の可愛さがそのまま内装も可愛いのではなく、落ち着いた感じになっているのが魅力です」と話すと、原田さんも、「佇まいとか雰囲気も良いですね」と同意見の様子です。
毎日のお買い物やおでかけにお使いの奥さま。実際に走らせてみると、「駐車場が狭くても入っちゃいますし、スーパーにお買い物に行っても、どこにでも止められます。ちょっと運転が下手な私にはベストサイズです」と満足そう。「2人で乗るのに十分な大きさとコンパクトさがすごく私は気に入っていて、我が家のライフスタイルにみあったベストセレクトなクルマじゃないかと。おじさんとおばさんがこんな可愛らしいクルマに乗っているのも悪くはないと思います」と楽しそうです。
お二人で500に乗って年に何回か旅行にも行くとのこと。
「去年は結婚30年でしたので、二人で長野の白馬とか安曇野に行ってきました。そういう景色のきれいなところでポコポコいいながらのどかに走れたり、ワインディングでもストレスなく走ってくれるのでとても気持ちが良いですね」とモータースポーツ経験のある原田さんも十分満足そうです。
街中で500を見かけるとついついどんな人が乗っているか目で追ってしまいます。そんな話を奥さまにしてみると、「よく夫と話すんですけど、例えば格好良いクルマから降りてきた人が『えっ!』という感じだとちょっとがっかりしますよね。自分たちが気にいっているだけでなく、500にあわせてコーディネートしないといけないかな、なんて思っています。ちょっとそこまで買い物に行くときとかは、ついつい油断して適当な格好で乗ってしまいますけど。でも出かける時は少し意識するようになりました」と奥さま。
原田さんも、「人気のあるクルマですから、可愛いねって誰からもいわれますよね。そうすると、見られているんだという意識になりますし、可愛いクルマには可愛い人が似合う(笑)」というと、奥さまは「可愛いおばさんになれるように努力しないといけないですね」と笑って答えていました。
ちょうど500が来るタイミングで原田さんご夫婦のライフスタイルも変わって、2人だけの生活になりました。原田さんは、「500は我々の生活の中に自然に溶け込んでくれているという気がしますね。ですので、ただのクルマではなく、普段一緒にいる家族という存在です」とのこと。
そして奥さまも、「そうかもしれませんね。いまの年齢やこのあと自分がどのくらいクルマに乗るかなと考えた時に、この500が人生最後のクルマになるかもしれませんね。夫からこれはどうかと勧められたこともありますが、自分で『うん、これがいい』と選択して買った初めてのクルマですから、末永く一緒にいたいと思っています。」と語ってくれました。
原田家に迎えられた500 TWINAIR。当日撮影が終わった後、原田さんがステアリングを握り、奥さまは助手席に乗り込んで、近くのお店に買い物に行ってきますとお出掛けになりました。そのお二人の姿と500の雰囲気がピッタリ。まさに500は原田家の一員になっていました。
FIAT 500の詳細はこちら
『FIAT 500』
【Information】
蔵の街市民ギャラリー
住所:栃木県栃木市万町3番23号
TEL:0282-21-2302
開館時間:9:00〜17:00
定休日:毎週火曜日
URL:https://www.city.tochigi.lg.jp/soshiki/2/43271.html
※今回は特別な許可をいただき撮影をしております。駐車場ではございませんので、お越しになる際は近隣の駐車場をご利用くださいませ。
Text:内田俊一(Shunichi Uchida)
Photos:濱上英翔
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