『PANDA EASY(パンダ イージー)』にお乗りの山川さんご夫妻。これまでは日本車を乗り継いでこられましたが、7年前にPandaを購入されました。そこにはご主人のお仕事の変化とともに、奥さまが起業したことが大きな影響を及ぼしていたそうです。では何がそのキーとなったのでしょう。山川さんお気に入りのイタリアンレストランエッセにて詳しくお話を伺いました。なお、奥さまは今回コメントでのご登場となります。
山川さんは商社にお勤めで中南米に船のエンジンを輸出するお仕事を担当されていましたが、政情不安の関係などからヨーロッパの自動車関係のオイルなどを担当することになりました。その頃まではあまりクルマにのめり込んではいなかったそうですが、担当するオイルに関する知識を蓄え、また、多くの自動車ショップを回り、そこにある輸入車に触れるうちにクルマに興味を覚えていきます。そんなあるとき、普段乗っている日本車で帰宅途中、ふと「なんでこのクルマに乗っているんだろうと突然疑問に思ってしまったんです」とお話しされます。
「それこそ仕事でフィアットの『500(チンクエチェント)』や『PANDA』をはじめとした新旧欧州車を見ていると、いま自分が乗っている日本車は何か違うなと思ってしまいました」とご自身の中で違和感を覚えたそうです。
また、ちょうど奥さまが乗っていた軽自動車が車検時期を迎えたということもあり、買い替えを考え、早速ディーラーにPandaを試乗しに行かれました。そして、「試乗したその日にはもう契約していました。即決です」と、とても気に入られたそうです。そのポイントは何だったのでしょう。
「私が魅力を感じたのは、もう完全にツインエア エンジンです。もっと速いクルマはいっぱいありますが、日本の道路事情や環境を考えた時に、『ちょうどいいな』と思ったんです。特にツインエアはいま住んでいる浜松市内などではすごくきびきび走れますし、『なんて楽しいんだろう』と感じました。また、2気筒というエンジンが他にはないでしょう?そこにもすごく惹かれました」と教えてくれました。山川さんは前述の通りお仕事でオイルを扱われているため、メカニカルな視点からも興味を覚えられたようです。
では、奥さまはどう感じたのでしょうか。実は奥さまは以前からフィアットをご存知でした。
「叔母がずっと500に乗っていて、母がそれを見てずっと欲しいといっていたんです。結局私たちがPandaを買った後、母も500を購入しました」とのこと。
そして今回、「最初は500を見に行ったのですが、子どもが2人いるので、家族4人で乗ることを想定すると4ドアが望ましいと考えました。それから、もう少し角ばったデザインが好きなのでPandaが良いなと思いました」と購入の理由を教えていただきました。
そして、もうひとつ大きなトリガーがありました。ちょうど買い替える前に奥さまはデザイナーとして起業。
「雑貨屋さんによく作品を納品に行くのですが、そういうシーンでPandaで行って納品することで作品や自己のプロデュースができると感じました」とご自身がどのように周りから見られるか、また見られたいかを冷静にデザイナーの視点で分析。また奥さまにとってクルマは、「“自分自身を表現するもの”とも言えるかもしれません。自分が表現したいデザインとPandaが結構合うように感じます」とコメントされていました。
そして、「徐々にステップアップしていくと知り合いも増えますし、素敵な方ともいっぱいお会いします。そうすると、作るものだけではなく、(デザイナー自身の)バックグラウンドが大事になってくるんですね。その人のライフスタイルや人となり、どういうものを好むのかをお客さんは見ているんです」と話され、Pandaはその重要なアイテムであると語ります。
山川さんは、「妻はデザインの仕事をしていますので、そういうところで外観に惹かれ、私はオイルの仕事をしていますので中身(エンジニアリング)に惹かれます」といい、お二人の意見が一致したのがPandaだったのです。
もう少し魅力についてお伺いしようと「ほかにも欧州車はありますよね」と尋ねてみると、山川さんは、「色々と一人で見に行ったりもしましたが、『どれが1番しっくりくるかな』、『楽しいかな』と考えると、やっぱり候補として1番に上がってきたのがPandaだったんです」と答えられました。
その楽しさとは、「使い勝手はどれも変わらないように思うのですが、妻が乗っているところを想像すると、デザイン的に一番しっくりくるのがPandaだったんですね」とご自身の興味に加えて、実際にお使いになる奥さまのことも考えて車種選びをされていました。
次ページ:【山川家ではPanda以上のクルマが見つからない】
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
FIATの最新情報をお届けします。