そんなふうに大のお気に入りだった赤い『500 TwinAir』ですが、織戸さんご夫妻は、2022年に同じく赤の『500C TwinAir Dolcevita』に乗り換えます。それはいったいなぜでしょう?
真梨子さん「色については、私が赤が大好きなんです。一生、赤いクルマに乗りたいくらい。赤がいちばんかわいいって感じているんですね。『500』のほかの色も嫌いじゃないんですけど、赤がいちばんイタリアっぽい気もしています。イタリアのもの、イタリアっぽいものは全体的にすごく好きなんです」
秀行さん「なぜ『500C』に換えたのかっていうのは、Instagramで知り合った人たちと親しくなって、オフ会のようなものに参加したのがきっかけですね。そこで4台集まった中でうちの『500』だけ屋根が開かないタイプだったんです。あれ、うちのクルマ、不自然じゃない?開かないよね?って(笑)。屋根が開けられる『500』に乗りたくなっちゃったんですね。オープンにすると気持ちいいですから。それにいいタイミングでちょうど好きな仕様のクルマがショールームに入ったことがわかったのも大きかったです」
真梨子さん「オープンカーって、ぜんぶ開くとちょっと恥ずかしいじゃないですか。ジロジロ見られるのはちょっと嫌で。それに風で髪が乱れるのも気になるでしょう?でも、『500C』はそれほど人目が気にならないし、髪も風でボサボサにはならないんです。最初の『500 TwinAir』を買うときには、『500C』はトランクの入口が狭くて荷物があんまり入らないと思っていたから、候補にならなかったんですけど……」
秀行さん「ところが『500』仲間の『500C』のオーナーさんたちが、ハッチバックより開口部は狭いけど内側の容量は変わらないから意外と入るよ、って教えてくださって。『500C』のオーナーさんたちに感化されたようなところもありましたね(笑)」
真梨子さん「でも、あのひと声は大きかったですね。いつも1週間分の食材をまとめて買うんですけど、それでも全部ちゃんと入りますし。日常生活をしていくうえでも困ることはまったくありません。見た目より実用的だし、フルオープンにしたときの後ろ姿とかも素敵だし、それに空が見えるってやっぱりいいですよね。乗り換えてよかったな、って感じています」
秀行さん「最初の『500』もそうだったんですけど、ツインエア エンジンの音が気持ちいいから、1速から3速までは強めにアクセルを踏んで音と加速とギアチェンジを味わっています。エンジンブレーキも良く効くので、なるべくシフトダウンで減速するようにしたりもしていますね。『後続車にマニュアル車かよ!』と思わせるのが好き(笑)。とにかく運転していて楽しいクルマなんですよね。走りの部分にも不満はまったくないです。それにオープンの気持ちよさが加わっているのだから、言うことはありませんよ。ルーフの開き具合で風の流れ方が違うのもいいですね」
最後にお決まりの質問なのですが、織戸さんご夫妻にとって『500C』はどんな存在なのでしょう?
秀行さん「幸せを運んでくれるクルマ、ですね。見ているだけで幸せな気分になれるし、走らせていても幸せな気分になれる。この『500』、『500C』というクルマに乗っていなければ出会えなかった方々とも知り合って、楽しい時間を過ごさせてもらっている。ずっと乗り続けていきたいですね」
真梨子さん「家族みたいなクルマ、家族の一員、です。仕事に行くとき帰るときに、いってきます、ただいま、って無意識に言ってたり(笑)。主人ひとりでどこか行って帰ってくるときにはタタタタタタタっていう独特のエンジン音が聞こえてきて、あっ、もうすぐだな、って何だか嬉しくなったり。とにかくかわいいんです。後ろから見たらおにぎりみたいだし、前から見ると顔が笑っているし、そういう姿を見るとこっちもニコニコしちゃう。それだけでも明るい気持ちになれて、もう離れられないな、って感じるんですよね」
クルマというのは、乗り手の人生を大きく変えてしまう力を持った存在だと思うのです。その最も理想的で素敵な例のひとつがここにありました。秀行さんと真梨子さんのInstagram、これからも楽しみに拝見させていただきますね。
Text:嶋田智之
Photos:濱上英翔
FIAT 500Cの詳細はこちら
【おすすめ記事】
バイクは私の時間、クルマは家族の時間|FIATオーナー紹介
フィアットは自分のアイコンみたいな存在|FIATオーナー紹介
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
FIATの最新情報をお届けします。