さて、ステージに戻りましょう。午後の最初の催しは『おしえてFIAT!』という何でも質問コーナーです。フィアットオーナーやファンから事前に公募した疑問・要望・質問に、フィアットブランドマネージャーの熊崎陽子さんやプロダクトマネージャーである阿部琢磨さん、児玉英之さんが答えていきます。その回答の中には「えっ?このタイミングでそんなところまで話しちゃって大丈夫?」というような発言もあって、耳にしちゃった人はさぞかし驚いたことでしょうね。
お次は『じゃんけん大会』。レギュラーのおふたりの軽やかな音頭取りで、何と打越社長との勝負です。豪華な賞品が用意されていて、ステージ前に集まった参加者たちの燃えようはかなりのもの。愛するクルマのインポーターの社長と闘う(?)ことができるのもなかなか貴重な体験で、かなりの盛り上がりを見せていました。
再びレギュラーのおふたりによる会場レポート、ワークショップ編が行われ、小休止を挟んだ後には、『500e MY FIRST DRIVE』スペシャルトークセッション。VRアーティストのせきぐちあいみさんとフォトアーティストのARISAKさんが『500e』をテストドライブしながらフィアットにまつわる話を繰り広げ、それをライブ中継しながら会場に戻ってくるトークセッションはなかなか新鮮。おふたりともガソリンエンジンの『500』を愛車にしているとあって、『500e』に関するコメントもなかなかの濃さ。会場の『500』乗りとも心で分かち合えているかのような、不思議な一体感がありました。
続いてサキソフォビアの『Instrumental Performance』ライブ、ブレイキンのBBOY Y-HI・ISAKI・WATOによるダンスパフォーマンスと続き、参加者全員で楽しむ恒例の『FIAT DANCE』へ。
そして名残惜しいけど閉会式へと進んでいきます。ここでは『デコレーションコンテスト』の最優秀賞が発表されました。見事に優勝を勝ち取ったのは、人気のキャラクターをモチーフにした『500C(チンクエチェントシー)』、光さんでした。
光さん「嬉しいです。これ、ぜんぶ家から持ってきて、ここに来て飾りつけたりしたんですよ。白いマルもここで貼りました。まつげも画用紙を切って作っておいたのをここで取り付けたり、風船も買ってきておいたのをここで膨らませました。リボンも中にワイヤーでかたちを作ってそのまわりに布を。ほとんどすべて手作業で、事前の準備にはまいにちコツコツやってもしかしたら10時間以上はかかっているかもしれませんね。がんばりました(笑)。見てくれた人にかわいいって言ってもらえたのも嬉しかったです」
最後に、また来年のFIAT PICNICでの再会を約束して解散。打越社長やジェイミーさん、熊崎さんたちが駐車場の出口で1台1台すべてのクルマを笑顔でお見送り、です。そんなところからも何だかフィアットらしい、フレンドリーで温かなイベントだな、というふうに感じさせられます。
イベント終了間際に、打越社長にコメントをいただきました。
「お客様たちに笑顔で楽しんでいただけたのは本当に嬉しいですね。もちろん来年も、私たちはこれを継続して開催したいなと思っています。今回は14回目ですけど、年々参加者が増えていて、ということは今年来られた方がきっと来年もいらっしゃって、また新しいお客様も来て、その中でお客様同士の交流が生まれて、仲間になって、その次にまた仲間が仲間をお連れして新たな方が来られるというような、そういうことだと思うんです。どんどん輪が広がっている。それは私たちにとって非常に大きな宝だと思っています。だからこのイベントは絶対にやめない。続けていきます。これから電気自動車で参加される方も年々増えていくでしょうから、会場で充電する方法をいろいろ考えていたり、もっと楽しいことはできないかと考えたり。さらにワクワク感を盛り上げていくイベントにしていきたいですね」
またイベント開催中に、何人かのフィアットオーナーの方に声をかけさせていただき、ご自身の愛車についてお話をうかがってみました。
まずは、今年の10月で生産終了となったツインエアエンジン搭載モデル『500 TwinAir』のオーナーの方、片岡里奈(かたおか・りな)さんです。
「2年前からこのクルマに乗っています。クルマを買い換えたいなというタイミングが来て、ずっと気になっていたので『500』に乗り換えました。輸入車の中でいちばん好きだったのがこのフィアットだったんですよ。丸いお尻がとってもいいなと思っていて、今もフォルムは大好きですね。本当はエンジンがどうとかではなく、色でこのクルマを選んだんですけど、このトコトコする音は好きですね。1.2にも試乗させてもらったんですけど、古い『500』にちょっと似ていて、やっぱり音はこっちの方が好き。それに走っていて楽しいので、通勤も買い物も遊びに行くのも、だいたいクルマで移動しています。2年で4万キロぐらい走っちゃいました(笑)。ツインエアは加速も伸びもいいし、燃費もいいですね。この『500』を選んでよかった、って思っています」
お次は今年の5月にデビューしたばかりの『Doblò(ドブロ)』に乗ってこられた方にお話をうかがいました。石井一行(いしい・かずゆき)さんです。
「もともと『500X』に乗っていたのですが、キャンプにもよく行くので、もっと荷室のスペースが欲しいなって思ってたときに『Doblò』が発売になって、すぐに購入しちゃいました。実はベッドのキットを入れてあって、今回も東京から走ってサービスエリアで車中泊したんですけど、それは『Doblò』だからできることなんですよね。今、荷室は車中泊仕様というか、ソロキャンプをするためのものをすべて積んであります。『Doblò』はトルクの出方もいいですし、繋がりも滑らかだし、乗り心地もすごくいい。それに小回りも意外と効くんですよ。シンプルだけど、足りないものはないんです。だから乗っていて満足感が高いんですよ。何でもできるクルマ。その日に思い立ったらそのままどこに出かけちゃっても大丈夫。そういう感じのクルマですね。すごく気に入っています」
そして最後は今回の“友達といっしょ”というテーマに合わせ、フィアットオーナーといっしょに参加しているそのお友達、という感じの方に声をかけてみました。オーナーの三尾佳子(みお・よしこ)さんと、お友達の近藤あゆみ(こんどう・あゆみ)さんです。
三尾さん「見た目が気に入って8年くらい前に買って、それからずっと乗っています。クルマのことは詳しくないんですけど、乗っていて楽しいですよ。普段は会社と家の往復が多いんですけど、もちろん遊びに行くときにも乗っていますし、友達を連れてこういうところに来るのとかもやっぱり楽しいですよね。このイベントは、今日も家族で参加している職場の先輩に教えてもらって、去年に続いて2回目の参加なんですけど、いろいろなフィアットを見られて楽しいですよね。去年もこの子(あゆみさん)といっしょでした。小学校時代からのつきあいなんですよ」
近藤さん「だけど友達になったのは8年ぐらい前なんですよ(笑)。でも今ではこのクルマに乗っていつもどこかにいっしょに行っています。私もクルマには乗っていて、それはちょっと大きくて後ろに荷物がたくさんのせられるようなクルマなんですけど、それと比べるとフィアットは小さくて顔が笑ってて見ているだけで自分も笑っちゃうし、隣に乗っていてもなぜか楽しいんですよね。このイベントも楽しいです。同じフィアットなのに、買ったままじゃなくて乗っている人の個性が出てるクルマがいっぱいあって、見ていてもおもしろいです。次も参加できたらいいな、って思いますね」
900台以上ものフィアットやアバルトが集まって楽しい1日を過ごしたFIAT PICNIC。フィアット乗りたちの年に1回の大きなお祭り、2023年はこれにて終了。でも、打越社長が断言してくださったとおり、2024年にも開催されます。その日が来るのを待ちながらフィアットのある暮らしを楽しんで、次のイベントでまた会いましょう!
Text:嶋田智之
Photos:濱上英翔
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