FIAT 500(フィアット チンクエチェント)の誕生日を祝うFIAT公式バースデーイベント『フィアット・ピクニック』が今年は新潟県・燕市に場所を変え、現オーナーのみを招待したシークレットイベントとして開催!サプライズでフィアット初の電気自動車『500e』も初お披露目され、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。
フィアットオーナーのみなさまが集まり、さまざまなアクティビティを通じて楽しい時間を共有する毎年恒例のイベント「FIAT PICNIC(フィアットピクニック)」が2021年7月4日(日)に開催されました。
ここ数年は山梨県の富士山の麓で行われ、去年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は場所を変えて新潟県・燕市で開催。
感染予防のため参加台数も大幅に絞っての実施となりましたが、会場ではマスクの着用をはじめ対策も十分に行い、リアルイベントとして実現することができました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 今回ご参加いただけなかったみなさまも、来年のフィアットピクニックでお待ちしています。
初めて新潟・燕市役所内の特設会場を舞台に行われたフィアットピクニック。当日はあいにくの雨模様でしたが、それにもかかわらず、予想を上回る大勢のフィアットオーナーのみなさまに全国から集まっていただき、会場は色とりどりのフィアットで埋め尽くされました。日本最大の米どころである新潟だけあり、燕市役所も目前に広大な田園が広がる自然に囲まれたエリア。のどかで広々としたその場所で、参加者のみなさまはプレゼントとして配布されたフィアット オリジナルタープを愛車に設置し、ソーシャルディスタンスを保ったうえでピクニック気分を味わいました。
お昼から始まった開会式で、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセは、「みなさま、ようこそ、グラッツェ。去年はオンライン開催だったので、今年はみなさまにリアルで会いたかったです。今回は(人数を絞った)小さなグループでの開催ですけど、サスティナビリティをテーマに、燕市を舞台に開催することになりました」とごあいさつ。
続いて燕市の鈴木力市長がお祝いのメッセージをくださいました。
「燕市は金属製品の日本有数の産地です。代表的な例では、ノーベル賞の晩餐会で使われる金属洋食器はここ燕市で作っているもので、伝統的にモノづくりが盛んな街です。さらに農業も盛んで、田んぼの面積あたりの米の収穫量は新潟県1位。キュウリやトマトも県内で2番目の生産量です。農業、モノづくり、金属製品の生産といったことを自然豊かな中で、持続可能な社会を作っていることから、燕市を選んでいただきました」とコメント。
これを受けて、アランプレセは燕市を「産業と農業、そして人々の生活のバランスがとれている街だと思います。サスティナブルな取り組みはとても大事で、燕市のようにバランスをとっていくことが重要だと思います」と述べ、フィアットが取り組んでいる「FIAT Agri Art Project(フィアット アグリ アート プロジェクト)」について紹介しました。
アグリ アート プロジェクトは、フィアットが2014年から取り組んでいる、「FIAT×MADE IN JAPAN PROJECT(フィアット×メイド・イン・ジャパン・プロジェクト)」の新たな取り組みとして行っているプロジェクト。
日本のモノづくりの伝統や文化に光を当て、地域のコミュニティの方とコラボレーションして、その産地の魅力を発信する取り組みです。これには、モノづくりから生まれる製品のみならず、優れたモノを生み出す人や土地にもスポットライトを当て、その“心”を共有しようという想いが込められています。今回のアグリアート プロジェクトでは、フィアットが燕市とコラボレーションし、市役所をはじめ農家や地域の方々など大勢のご協力のもと、巨大な田んぼアートを制作。5月に植えた苗が育ち、色づき始めたこの時期に、その巨大なアートをフィアットオーナーのみなさまに観てもらおう、という意図が込められていたのです。
こうして公開された田んぼアート。そこには、富士山や東京タワー、鳥居といった日本を代表する自然や建造物、そしてコロシアムなどイタリアの象徴的な建造物が稲によって描かれ、自然の中でイタリアと日本の融合が表現されていました。そして手前には、フィアット初の電気自動車『500e(チンクエチェント・イー)』の姿が! 巨大な緑のキャンバスは、近い将来にフィアットファミリーに加わる新たなメンバーの登場を示唆していたのです。
さらにサプライズは続きます。なんとその『500e』の実車が会場で初披露されたのです。アランプレセは、「今日は1950年代に誕生した“500”の誕生日。さらに7月はフィアットの誕生月でもあります。今日ここで、フィアットオーナーさまに“500e”を最初にお見せできることを嬉しく思います」と述べました。
この日限りの『500e』の特別なお披露目を祝福するかのように、会場には美しいカンツォーネが響き渡りました。歌ってくれたのは、テノール歌手の柴田泰孝さん。
イタリアへ留学して音楽を探究したその歌声に、会場が聞き入ります。美しく力強い柴田さんによるカルーソー。雨音に負けない力強い歌声に、会場にいた人からは「凄かった」「響いてくるものがありました」「感動しています」など、たくさんの喜びの声が聞かれました。
また柴田さんは3曲を熱唱した後、「人と人のつながり、自然とのつながり。僕たちはつながりの中で生きていると思うので、コロナで難しい状況ですが、これをきっかけに、地方都市のすばらしさや人とのつながりを改めて感じていけたらいいなと思っています」とメッセージを投げかけてくれました。
また会場では、アミノ酸宝石石鹸ワークショップが実施されました。アミノ酸石鹸とは透明感の高い石鹸で、その特徴を生かしてマイカという素材を使って、ピカピカに光る宝石石鹸を作るワークショップ。
約30分間の短い時間でみなさまが楽しめるように、今回のワークショップではあらかじめ型に流して固めてきたものに、参加者がそれぞれ好きな色を塗り、石鹸で固めてラッピングするという部分的な作業が行われました。ワークショップに参加された方からは、「できるか不安でしたが、やってみたらすごく幻想的な仕上がりで驚きました」という声や、「予想以上にキレイに作れました」という感想、「参加者の方がそれぞれ違う色合いに作っていて、見ていても楽しめました」など、喜びの声を聞くことができました。
お昼には、会場で配布されたランチボックスで、それぞれ休憩タイム。このランチボックスはこだわりの逸品で、“旅するシェフ”こと吉田友則さんによるディレクションのもと、郷土料理の専門家チームや料理教室の先生、和菓子職人さんなど各方面で活躍中の個性豊かな5人の作り手が腕によりをかけて、この日のためだけに用意してくれたもの。新潟の素材を使いながらイタリアのピクニックをイメージして作られた全12品からなるスペシャルメニューは、「おいしいものを少しずつたくさん食べられてよかった!」と会場で大好評でした。
またフィアットストアコーナーでは、フィアットの公式オリジナルグッズの販売が行われ、イベント中にたくさんの方々が来場し、購入されていました。人気商品を聞いてみたところ、一番人気は、オリジナルミニバスケット。今回初めてフィアットピクニックの特製ロゴ入りのものが用意され、記念に購入されていった方も多かったようです。他にも肩からかけられるミニ扇風機や、フィアットピクニックオリジナルTシャツも人気だったようです。
フィアットピクニックに参加された方々に感想をうかがいました。長野県からお友だちと2人で『500 TwinAir Pop』で参加された中嶋さんは、「雨が降ってしまいましたが、こうしてマッタリできて良かったです。飾り付けしてあるクルマを含め、たくさんのフィアットが見られたのも楽しかったです」と話してくれました。聞けばフィアットは現在のクルマで2台目で、今年このクルマを買う前にも5年間、『500C』に乗っていたそう。
「フィアットのイベントに参加したのは初めてですが、陽気な感じがして、“イタリア”って感じですね」と楽しんでいただけた模様。お友だちも「いつも遊びに行くときなどに一緒に乗せてもらっているのですが、今日ここに来る道中でもフィアットを何台か見て、“あと付いていく?”などと言って、楽しみながら来ました。田んぼアートも見ましたけど、東京タワーや鳥居がはっきり見えて素敵でした」と話してくれました。
山谷さんファミリーは石川県金沢市からご参加。一昨年前やその前、2017年の「500 10thバースデー」にもご参加いただき、今回もとても楽しみにしてくれていたそうです。会場では、柴田さんのスペシャルコンサートを聴いたり、バースデーソングを一緒に歌ったりして楽しまれたとのこと。
「お弁当も色々なものがたくさん入っていてとても美味しかったです」と話してくれました。5年生のかりんちゃんは石鹸づくりワークショップにも参加し、「カワイイのができた」と教えてくれました。ご主人も「みんなフィアット愛がすごいですね。本当に好きなんだなというのが伝わってきました。また機会があれば参加したいです」と楽しんでいただけたようです。
『Panda 4×4 Italiana』で東京からご参加の三浦さんは、「コロナになってしばらく遠くに行けていなかったので、フィアットピクニックが久々のロングドライブになりました」と話してくれました。
「フィアットのオーナーさんは温かいし、その集まりであるこのイベントも、いい意味でユルイ雰囲気がいいですね」と、雨空のなかにも会場の空気感を満喫されていた模様。そんな三浦さんは、実は奥さまも『500』に乗っていて、ご夫婦で2台のフィアットを所有。「けっして豪華ではないですが、内装はお洒落だし、肩肘張らずに乗れる感じが気にいってます」とコメント。今度また詳しくお話を聞かせてくださいね!
さて、楽しいピクニックもそろそろお開きの時間。今回は通常よりも少人数かつ、時間も短い開催となりましたが、そうした状況の中、遠方からお越しいただき、さまざまなアクティビティを通じて笑顔で触れ合うことができ、皆さんのフィアット愛をヒシヒシと感じられるイベントになりました。最後にアランプレセが閉会のあいさつを述べました。
「今日はフィアットの未来を示す500eを見てもらいましたが、私たちの生活をもっとサスティナブルなものにするために、フィアットも一緒にがんばっていきたいと思います。今日は皆さんと心を通わせることができてうれしく思います。次にまた会えるのを楽しみにしています。ありがとう。Ciao!」
そんな呼びかけに「Ciao!」と返してくれたフィアットオーナーのみなさま。来年のフィアットピクニックではいつも通り大勢で会えるといいですね!
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Text:Takeo Somiya(Fresno Co., Ltd.)
Photos:大石隼土
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