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フィアットピクニックが帰ってきた!電気自動車『500e』の国内初お披露目も。

FIAT 500(フィアット チンクエチェント)の誕生日を祝うFIAT公式バースデーイベント『フィアット・ピクニック』が今年は新潟県・燕市に場所を変え、現オーナーのみを招待したシークレットイベントとして開催!サプライズでフィアット初の電気自動車『500e』も初お披露目され、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。     今年はリアルイベントとして実現   フィアットオーナーのみなさまが集まり、さまざまなアクティビティを通じて楽しい時間を共有する毎年恒例のイベント「FIAT PICNIC(フィアットピクニック)」が2021年7月4日(日)に開催されました。 ここ数年は山梨県の富士山の麓で行われ、去年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、今年は場所を変えて新潟県・燕市で開催。     感染予防のため参加台数も大幅に絞っての実施となりましたが、会場ではマスクの着用をはじめ対策も十分に行い、リアルイベントとして実現することができました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました! 今回ご参加いただけなかったみなさまも、来年のフィアットピクニックでお待ちしています。   ▲色とりどりのフィアットが続々と到着。(写真提供:FCAジャパン株式会社)     ▲写真提供:FCAジャパン株式会社       モノづくりと農業が盛んな街で再会   初めて新潟・燕市役所内の特設会場を舞台に行われたフィアットピクニック。当日はあいにくの雨模様でしたが、それにもかかわらず、予想を上回る大勢のフィアットオーナーのみなさまに全国から集まっていただき、会場は色とりどりのフィアットで埋め尽くされました。日本最大の米どころである新潟だけあり、燕市役所も目前に広大な田園が広がる自然に囲まれたエリア。のどかで広々としたその場所で、参加者のみなさまはプレゼントとして配布されたフィアット オリジナルタープを愛車に設置し、ソーシャルディスタンスを保ったうえでピクニック気分を味わいました。     ▲左:参加者にプレゼントとして配布されたフィアットグッズ/右:フィアット オリジナルタープ。   ▲ソーシャルディスタンスを保ち、配布されたフィアット オリジナルタープを設置。     お昼から始まった開会式で、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセは、「みなさま、ようこそ、グラッツェ。去年はオンライン開催だったので、今年はみなさまにリアルで会いたかったです。今回は(人数を絞った)小さなグループでの開催ですけど、サスティナビリティをテーマに、燕市を舞台に開催することになりました」とごあいさつ。   ▲FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ   続いて燕市の鈴木力市長がお祝いのメッセージをくださいました。 「燕市は金属製品の日本有数の産地です。代表的な例では、ノーベル賞の晩餐会で使われる金属洋食器はここ燕市で作っているもので、伝統的にモノづくりが盛んな街です。さらに農業も盛んで、田んぼの面積あたりの米の収穫量は新潟県1位。キュウリやトマトも県内で2番目の生産量です。農業、モノづくり、金属製品の生産といったことを自然豊かな中で、持続可能な社会を作っていることから、燕市を選んでいただきました」とコメント。   ▲新潟県燕市の鈴木力市長   これを受けて、アランプレセは燕市を「産業と農業、そして人々の生活のバランスがとれている街だと思います。サスティナブルな取り組みはとても大事で、燕市のようにバランスをとっていくことが重要だと思います」と述べ、フィアットが取り組んでいる「FIAT Agri Art Project(フィアット アグリ アート プロジェクト)」について紹介しました。   ▲特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト副理事 […]

LIFESTYLE

ついに完成した『フィアット米』!コーディネーター 山田立さんが語る、“最高のお米”ができるまで

2021年10月に無事収穫を迎えた『フィアット アグリ アート プロジェクト』から生まれた『フィアット米』。この度、2月から全国のディーラーで実施される『バレンタイン試乗キャンペーン』のプレゼントとして、皆様に配られることになりました。本プロジェクトのコーディネーターを務めていただいた山田立さんに、フィアット米の完成までの道のりを振り返ってもらうとともに、フィアット米におすすめのごはんのお供もご紹介します。   ひと口食べて涙が出そうになった ▲『フィアット アグリ アート プロジェクト』収穫祭編より   『フィアット アグリ アート プロジェクト』のコーディネーターとして、2021年5月の田植えから7月のフィアット・ピクニック、10月の収穫祭まで、その成功を影で支えてくださった山田立さん。新潟・燕三条のクラフトツーリズムやイベントの運営を通じて地域のものづくりを発信する傍ら、今回のフィアット アグリ アート プロジェクトではその経験やネットワークを存分に発揮し、同プロジェクトを成功裏に収めてくれました。とはいえ、自然を相手にし、大勢の方を巻き込んだ田んぼアートの舞台裏では、大変なこともたくさんあった模様。例年を上回る猛暑に見舞われ、コロナ禍という未曾有の危機にも脅かされました。そうした逆風を乗り超え、おいしいお米の完成までを見守ってくださった山田さんに、1年を振り返っていただきました。   ▲山田立さん /『フィアット アグリ アート プロジェクト』舞台裏編より   山田さんの地元の新潟・燕三条は、日本有数の米所。街には至るところにコイン精米所が設置され、お米は玄米の状態で保存し、食べる前に精米するという習慣が根付いているそう。そして毎年お米の収穫の季節が近づくと、みずみずしい新米が食べられる日を心待ちにしているといいます。そんな燕市で暮らし、お米をより身近な存在として感じている山田さんですが、完成したフィアット米を初めて口に含んだ時には、様々な想いや苦労が走馬灯のように思い出され「泣きそうになってしまった」そうです。   田んぼが心配で足繁く訪れた日々 ▲『フィアット アグリ アート プロジェクト』舞台裏編より   フィアット アグリ アート プロジェクトの準備が始まったのは2020年秋。燕三条では15年前から地域の皆さまの交流や農業体験の場として田んぼアートが行われており、山田さんは当初その恒例の田んぼアートとのコラボとして、フィアット アグリ アート プロジェクトの実現を図りました。ところが、当初コラボを想定していた田んぼアートは前年の時点ですでに図案が決まっており、フィアットの田んぼアートは独自のものとして一から始めることになりました。山田さんは行政の方をはじめ農協さんの協力を仰ぎ、協力してくれる農家さんや受け入れてくれる場所を一から探し始めました。幸運なことに、燕市役所の目の前という抜群のロケーションの田園を農家さんからお借りすることができ、プロジェクトは徐々に前進していきました。   ▲『フィアット アグリ アート プロジェクト』舞台裏編より   しかしその後も山田さんの気苦労は絶えなかったようです。田植え後には苗が無事に育っているか心配で、職場からクルマで15分ほど離れた田んぼまで、頻繁に様子を見に行っていたそう。「ぼくが足を運んだところで何ができるわけではないのですが、とにかく心配で。管理を担当してくれていた農家さんはどんな天候の日も朝晩欠かさず様子を見てくれていました。米づくりは苗を植えて終わりではないので、水の状態や稲の状態を日々観察し、肥料を追加したり、雑草の繁殖の具合を見たり。終盤には溝切りと言って、田んぼの水はけを良くするために10本くらい縦溝を掘り、そこに水を集中させて全体を乾かす作業を行いました。ぼくにはそういう知識もありませんでしたので、皆さんに力をお借りしながら、なんとかできたという感じです。また昨年は夏場にずいぶん気温が上がったこともあり、でき上がったお米の味がイマイチだなんて言われたらどうしようという不安もありました」と山田さん。 「親戚が米を作っているので、時々その手伝いをしたことはありました。しかし、自分の責任において米づくりに関わったのは初めてだったので、天気予報を見てビクビクしながら稲の成長を見守っていました。田植えから約半年間、毎日稲の様子を気にかけながら過ごす農家さんって本当に大変だなと改めて思いましたね」   米問屋さんのお墨付き おいしいお米に育てなければという大きなプレッシャーを背負い、不安な日々を送っていたという山田さん。その甲斐あって稲はすくすく育ち、田んぼアートは無事に成功。そしてでき上がったお米は、プロからも高い評価が得られたようです。   ▲完成した田んぼアート/フィアットピクニックが帰ってきた!電気自動車『500e』の国内初お披露目も。より   「お盆過ぎくらいに無事にすべての田んぼアートの絵柄が浮かび上がってきました。15年田んぼアートをやっているベテランの方にも『1年目とは思えない』と言ってもらえたのが嬉しかったですね。そしてお米の保管や精米、配送をお願いした米問屋さんからは、『めちゃくちゃ出来がいいですよ』と言ってもらえました。当初の予定より収穫時期が少し後ろにずれてしまいましたが、もしかしたらそれも良かったのかもしれません。粒の大きさや均質具合がすごく良かったそうです。自信を持って皆さまにお届けできるお米に仕上がり、本当に良かったと思います」 […]

LIFESTYLE

家具づくりで森と暮らしにポジティブな変化を。プロダクトブランド・パイオニアプランツの挑戦と地域貢献の可能性

より良い社会を目指すべく、人と自然と地球に優しいクルマづくりを続けるフィアットと、よりよい未来のために、循環型社会の構築を目指して活動する団体『MEGURIWA(めぐりわ)』。同じ未来を目指す2つのブランドは、初めてフィアットと走り出すオーナーの物語を描くフィアットの独自プロジェクト『#MY FIRST FIAT』で現在コラボレーションを行なっています。今回は、MEGURIWAというゆるやかなつながりの中で共に活動し、連動企画のキャンペーンでプロダクトをご提供くださった、pioneer plants(パイオニアプランツ)のモノづくりの姿勢とクリエイティビティで目指す未来について、ブランディング・ディレクターを務める奥田悠史さんにお話を伺いました。   地域の自然を救いたい。深刻な現状と貢献のための挑戦     “家の中でも、森の中でも”をコンセプトに、信州伊那谷のアカマツの無垢材を使ったモノづくりを行うパイオニアプランツ。立ち上げは2019年11月。以来、アカマツが持つ軽さと柔らかさを活かした持ち運びのしやすい“暮らしを身軽にする家具”を提案しているプロダクトブランドです。 “パイオニアプランツ”とは、裸地が植生を拓いていく際、最初に芽を出す先駆植物のこと。ブランド名の由来について「その土地にあった木を使って家具をつくる、ということの意思表明。何もないところに種が落ちて森への一歩目がはじまるように、私たちも森の未来を切り開いていく開拓者になりたいという意味が込められている」と語る奥田さん。山々の雄大な景色と森に寄り添う地域の人々に惹かれ、伊那谷でモノづくりに携わる道を選んだ奥田さんにとって、アカマツを使うことは挑戦であり可能性に満ちた取り組みだといいます。   ▲パイオニアプランツ メンバー   「アカマツは軽くて柔らかな木質という特徴がある反面、幹の曲がりやねじれてしまうという特徴から建材には不向きということで市場価格が非常に安く、丸太のまま販売しても他樹種の半額以下で取引されています。私たちは家具職人として伊那谷に多く生育しているアカマツの特徴を活かしたプロダクトをつくることで、その価値を高めていきたいという考えからパイオニアプランツを立ち上げました。   ▲アカマツの木   そしてもうひとつ、アカマツを使う大きな理由に深刻な松枯れ病の問題があります。昭和中期に海外から入ってきた線虫を媒介して広がる現象なのですが、現在では日本中に広がり、ほとんどの地域でアカマツが群生する景色が見られなくなってきている中で、標高の高い伊那谷にもその兆候が見え始めています。松枯れ病によって枯れてしまった木には線虫がたくさんいるので、その場で処分しなければなりません。そんなアカマツを山の負債にするのではなく、枯れてしまう前にちゃんと資源に代える。そうすることで、地域の森や空気を守っていくということも大事にしているところです」       最高のモノづくりの秘訣は、自然と人への敬意   一般的な家具に使用される広葉樹と比べて強度が劣るアカマツを活かすべく、試行錯誤の末に完成したパイオニアプランツのプロダクト。軽量かつ白く美しい木肌と柔らかな触り心地を直に感じられる魅力的な家具が生まれた背景には、家具職人ならではの視点と発見がありました。     「アカマツは節と節の間隔が広いため、無節で美しい材を取りやすいという利点があります。割れの原因になってしまう節がないというのは家具をつくる上ですごくありがたいポイントです。長く使うごとに飴色に変わっていく経年変化を楽しめますし、あたたかく手になじむような触り心地を楽しんでいただける材だと思います。その柔らかな木質と軽さを活かすための試行錯誤を重ねる中で、強くしなやかなロープと組み合わせることによりお互いが支え合う構造を作り出すことに成功しました。柔らかな素材同士を組み合わせると硬いものと同等、場合によってはそれ以上に強くなるというのは非常に大きな発見でしたし、木を切るときに使うロープが家具の開発を助けてくれたというのがコンセプトとしてとても面白いと感じました」     『リスのテイラー兄弟のバッグ』や『オコジョのロッティさんのスツール』など、思わず声に出したくなるユニークな商品名。ここに登場するのは、すべて日本アルプスに生息する動物たちなのだとか。“家の中だけでなく外にも持ち出せる家具”というコンセプトを伝えるとともに、“豊かな暮らしづくりを通して豊かな森をつくりたい”という理念と環境問題に向き合う姿勢がネーミングにも息づいています。 「家具づくりをする上で、私たちは“ゴミを出さない”ということをすごく意識しています。ゼロにするのは難しいのですが、森の動物を商品名に使うなら森のゴミにならないようになるべく少なくしていきたい。今、安いものほど処分が難しくなっていたり、最終的な選択肢が埋め立て以外なくなってしまっている中で、パイオニアプランツの家具は最終的に燃やして処分が出来る造りにしています。もし壊れてしまったら薪として使うことも出来ますし、手間がかかりません。また、商品によっては回収を受け付けリプロダクト化しています。」     「もうひとつ、私たちがつくる家具の特徴に、トレーサビリティ(追跡可能性)があります。伐採された木の生育環境や作業工程に携わる方々の存在をすべて明確にする。それにより、どこかの工程にだけ負担をかけるようなことは出来なくなります。負担をどこにも押し付けずに安く買えるモノをつくることは難しいのですが、そこに対して私たちは、すべての情報をオープンに出来るモノづくりで可能性を担保する。いずれそれが価値になる社会を目指していきたいですし、そうやってつくられた家具を手に取ることが、サステナビリティの一歩になるというメッセージを発信していきたいと思っています」       あらゆる場所を癒しの場に変えてくれる愛すべき家具たち   ここで今回『#MY FIRST FIAT』にご提供いただいた『クマのオーウェンさんのイス』と『フクロウのアイビーさんのトレイ&レッグ ラージ』について、奥田さんに伺ったオススメの使用シーンをご紹介します <クマのオーウェンさんのイス>       「まずみなさんに驚かれるのが、この軽さ。約2キログラムで、木のイスとしてはかなり軽量。片手で持てる軽さなのでストレスなく運ぶことが出来ます。オススメの使用シーンは、ずばり自然の中。海なら砂浜に、山なら木々の合間に設置して腰掛けてもらえたら、自然から生まれた資源を使ったプロダクトを使う心地良さを感じていただけると思います」   <フクロウのアイビーさんのトレイ&レッグ ラージ>       […]