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#女性活動

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世界を虜にする、ピエモンテ発祥のチョコレート『フェレロ ロシェ』の魅力とは?

すべての女性にエールを送るフィアットのプログラム『#ciaoDonna(チャオドンナ)』では、世界中の女性を素敵に元気に応援するコンテンツを配信中。現在Instagramでは、イタリア・ピエモンテ州生まれのチョコレート菓子『フェレロ ロシェ』などが当たるプレゼントキャンペーンを実施中です。イタリアはもちろん、日本や世界中でも愛されているフェレロ ロシェ──、ゴージャスな金色の包装も印象的なその魅力に迫ります。   #ciaoDonnaとは?   『#ciaoDonna(チャオドンナ)』は、フィアットが推進している女性の社会進出やエンパワーメントを応援するプロジェクト。そのネーミングは、イタリアのカジュアルなあいさつ“Ciao!(チャオ)”と、イタリア語で女性を意味する“Donna(ドンナ)”に由来します。世界中の女性がより輝く日々を過ごせるように、そして、より豊かな時間を送れるように、カーライフ、ファッション、ビジネスをはじめとする幅広い情報を、記事やイベント、コミュニティなど、多彩なカタチで発信。すべての女性にエールを送ります。 そんな『#ciaoDonna』では現在、ミモザの花を思い浮かべる、鮮やかなハッピー イエローの限定車『500 Giallissima(チンクエチェント ジアリッシマ)』のデビューを記念したInstagram クイズキャンペーンを実施中。『500 Giallissima』に関するクイズに正解すると、抽選でイタリアのチョコレート『フェレロ ロシェ』などの素敵なプレゼントが当たるというもの。この機会に、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 今回は、キャンペーンでプレゼントされる、フェレロ ロシェの歴史と魅力を、日本フェレロ株式会社ブランドマネージャーの甲吉輝氏の話をもとに深堀りします。知ることは美味しい、そして楽しい!その歴史やこだわりを知ることで、よりフェレロ ロシェを楽しめるようになるはずです。   1940年代から続く老舗メーカー・フェレロ社   フェレロ ロシェを販売する、イタリア製菓メーカー・フェレロ社の歴史は1940年代に遡ります。 今回フィーチャーするフェレロ ロシェの誕生は1982年。「ヘーゼルナッツをこれでもかと使いました」という、フェレロ社ならではのチョコレートで、今年40周年の節目を迎える定番商品です。     「正確な記録は残っていないのですが、ヨーロッパで販売を開始し、ほどなくして日本にも上陸したと聞いています」 すでにご存知の方も多いかもしれませんが、その構造について、改めて甲氏にご紹介いただきました。 「センターにヘーゼルナッツが丸ごと一粒入っています。その周りを、ヘーゼルナッツとチョコレートをミックスしたクリームで包んでいるのが2層目です。3層目は薄いウエハース、最後に、クラッシュしたヘーゼルナッツを混ぜたミルクチョコレートでコーディングした4層構造になっています。」     つまり3層目以外にはすべてヘーゼルナッツが使用されているというわけです。「これでもかというほどヘーゼルナッツを使っている」という言葉の意味がよくわかります。 「フェレロ ロシェには本当にたくさんのヘーゼルナッツを使っています。弊社のヘーゼルナッツの消費量は、世界でも上位にランキングされるはずです(笑)」   40年変わらない“世界中で愛される味”   フェレロ ロシェの誕生から40年が経ちましたが、発売当初からレシピはまったく変わっていないと甲氏は言います。 「弊社では、世界中の方に楽しんでいただけるように開発にたっぷり時間をかけます。たとえば、海外のチョコレート菓子は甘すぎるイメージがあるかと思いますが、フェレロ ロシェは試行錯誤を重ねてほど良い甘さを実現しており、日本のお客様にもご好評いただいています」 フランス語で“岩(ロシェ)”の意味を持ち、世界中で愛されているフェレロ ロシェのテーマは、“アフォーダブル・ラグジュアリー(affordable luxury)”。日本語で言うと“手の届く贅沢”を意味します。     「毎日食べるチョコレートとしては少し贅沢かもしれませんが、すごく高価なものではなく、手の届く範囲で特別な時間を過ごすことができる──、そんな立ち位置は確立できていると自負しています」 コンビニなどでも購入できる手軽さと、煌びやかなゴールドに個包装されたエレガントさを併せ持つのは、フェレロ ロシェならではの魅力。また、ゴージャス感のある金色のパッケージは、1982年の発売当初から変わっていないそうです。   フェレロ ロシェの楽しみ方 では、そのフェレロ ロシェをより美味しくいただくには──?   […]

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3月8日は「ミモザの日」。手軽に出来るおしゃれな手作りスワッグで国際女性デーをお祝いしよう

3月8日は、国際女性デー。世界中の女性の権利を守り、女性の活躍を支援するために世界中で祝われている記念日です。各国でこの日にちなんださまざまな取り組みが催されるなか、イタリアでは感謝と敬意を込め、男性から女性へミモザの花を贈る“ミモザの日”として親しまれています。今回は、イタリアでのミモザの日の過ごし方と併せて、初心者の方でも手軽にトライ出来るオシャレなミモザスワッグの作り方をご紹介します。   イタリアの国際女性デーのシンボル“ミモザ”   3月8日は、国連が1975年から世界に対して女性の権利に対する呼びかけを始め、1977年に制定した国際女性デーです。毎年、女性たちの平等権の獲得への運動を称えるとともに、平等な社会でグローバルに活躍できるような呼びかけが行われます。 イタリアで国際女性デーが初めて祝われたのは1922年のこと。春先に開花するミモザがイタリアの国際女性デーのシンボルとなりました。そのためイタリアでは、3月8日は“ミモザの日”と呼ばれ、日本で母の日にカーネーションを贈るように、大切な女性にミモザを贈るのが習慣となっています。     3月8日が近づくと、イタリアの街は明るく鮮やかなミモザの色で溢れかえります。花屋の店頭にミモザの花が並ぶのはもちろん、ケーキショップやスーパーでもミモザを模したケーキ『Torta Mimosa(トルタ・ミモザ)』や黄色い包装紙に包まれたお菓子などを販売。当日は、奥さんや恋人だけでなく、家族や友人、同僚や常連客など身近な女性たちへ「Auguri!(アウグーリ)=おめでとう!」の挨拶とともに男性からミモザの花がプレゼントされます。 また、国際女性デーに関連づけたコンサートや限定メニューがあらゆるところで展開されることもあり、イタリアでは3月8日に女性同士でお出かけを楽しむ方も多いのだとか。イタリアの人々の暮らしに“ミモザの日”として国際女性デーが浸透していることが伺えます。また日本でも、3月8日にミモザを贈る・飾る習慣が少しずつ広がり始めており、近頃は花屋さんでミモザが手に入りやすくなっているとのこと。そこで今回は、自宅でも手軽に作れるミモザスワッグの作り方をご紹介させていただきます。   手軽にできるおしゃれなミモザスワッグの作り方 ▲ムロマメ舎   今回スワッグづくりのために訪れたのは、東京都品川区・戸越銀座のフラワー&グリーンショップ『ムロマメ舎』。店主を務める室積えりかさんは、切り花やブーケの制作をはじめ、花材や植物を使った空間コーディネートを多数手がけるフラワーアレンジメントのスペシャリスト。国内外からセレクトした色とりどりの花が出迎えてくれるお店とその隣に併設されたアトリエで、手軽にできるミモザのスワッグづくりをレクチャーしていただきました。   ▲店主の室積えりかさん   <1:使用する植物について> 今回スワッグづくりに使用した植物は、ふわふわ揺れる小さな花が可愛らしい国産のミモザアカシア、ササバユーカリ、ユーカリ、アカシア・ブルーブッシュ、シルバーアニバーサリーの5種。「束ねる植物は、お好みで。今回はフレッシュなミモザを主役に、定番のユーカリ、同じアカシアの仲間で動きのあるブルーブッシュ、アクセントにシルバーアニバーサリーの白い葉を添えています(室積さん)」   ▲左からササバユーカリ、ミモザアカシア、アカシア・ブルーブッシュ、シルバーアニバーサリー、ユーカリ   <2:下処理について> 最終的な仕上がりをイメージしながら、まずはハサミを使って枝と下葉の処理をしていきます。手元にかかる枝分かれ部分は切り分け、下葉と花を取り除いていきます。ミモザのように柔らかな花であれば、指で削ぐようにすると簡単に処理が済むそう。「取り除いた花や葉もぜひ活用を。お皿に盛るだけで、とっても素敵な空間の彩りになってくれますよ(室積さん)」     <3:束ねる> 下処理が済んだら、次は手の平を使って枝を重ねていきます。上手なスワッグづくりのコツは、ずばり立体感を出すこと。親指と人差し指で支点を作り、放射状に捻りながら枝を束ねていくことで、どこから見ても美しくボリュームのある立体的なスワッグに仕上がります。全体のシルエットと前面にあたる部分のバランスを整えたら、麻紐で束を留めましょう。     <4:麻紐で留め、仕上げる> ここでは、初心者の方でも、簡単かつ綺麗に束ねられるテクニックをご紹介します。 準備:スワッグの全長よりも少し余裕のある長さの麻紐を用意します。 (1)束の支点となる部分で麻紐を二つ折りにし、輪っかを作ります。 (2)輪っかにした麻紐の一方は垂らし、もう一方を巻き上げて枝を留めていきます。 (3)好みの幅に巻き上げ切ったら、麻紐の先を(2)で作った輪っかに通して引っ張りギュッと締めます。 (4)スワッグの背面にあたる部分で麻紐を固結び、余った部分で吊り下げ部分のループを作れば完成です。 麻紐の上からお好みの紐やリボンを巻いて、より自分好みのスワッグに仕上げるのも楽しいですね。       <スワッグを長く楽しむポイント> 爽やかな香りと心踊る春の訪れを感じさせてくれるミモザのスワッグは、眺めているだけでハッピーな気分をもたらしてくれます。最後に、お気に入りの手作りスワッグを長く楽しむためのポイントを室積さんに教えていただきました。「スワッグを飾るのに適した場所は、温度変化が少なく、風と直射日光が当たらない室内。ミモザの場合は退色が比較的穏やかなので、環境次第で2〜3ヶ月は美しさを保つことが出来ますよ。ここ最近では、ムロマメ舎にもミモザを求めて足を運んでくださるお客さまが増えてきました。ぜひ今回ご紹介したスワッグの作り方を参考に、ミモザのある空間を楽しんでみてくださいね」。       フィアットをイメージしたイタリア産のミモザスワッグ また、今回は特別に、フィアットをイメージしたイタリア産のミモザ・ミランドールを使ったスワッグも製作していただきました。ミランドールは、国内で多く流通しているミモザアカシアと比べて、葉っぱが細長いのが特徴。花の色味もやや濃いめの色をしています。束ねる量にもよりますが、ふわふわと広がるミモザアカシアとは違い、ミランドールはすっきりとしたシルエットで大人っぽい印象。   ▲ミモザ・ミランドール(左)、ミモザアカシア(右)   また、葉っぱの存在感があることによって、グリーンの清涼感をより感じられるスワッグに仕上げることができます。フィアットをイメージしたスワッグは、ミランドールと数種類のグリーンに、カールした葉先がユニークなゴアナグローをアクセントに添えた、幸福感に満ちた鮮やかなイタリアの春を連想させるひと束です。   […]

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3月8日の国際女性デーとイタリアのミモザの日ってどんな日?楽しみ方も紹介

毎年3月8日は、国連が制定した「国際女性デー」です。そして、イタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれています。この記事では、国際女性デーとミモザの日が何の日でどんな関連性があるのか、また、具体的な楽しみ方やイベントなどをご紹介します。   国際女性デーはニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日 国際女性デーは、1904年3月8日にアメリカのニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日です。このデモを受けて、1975年に国際女性デーが制定されました。現在は国連事務総長が加盟国に対して、女性が平等に社会参加できるような環境づくりを呼び掛ける日になっています。 国連だけでなく、途上国の女の子の支援プロジェクト「Because I am a girl 」などを実施している公益財団法人プラン・インターナショナル や民間企業などもイベントやシンポジウムを開催するなど、世界中で女性の社会参画を願った取り組みがなされる日なのです。   イタリアでは女性にミモザを贈る「ミモザの日」 女性の社会参画を願う日とされている3月8日の国際女性デーは、イタリアでは同時期にミモザの花が咲くことにちなんで、ミモザの日とも呼ばれています。3月あたりにはミモザの花が咲き乱れ、イタリアの街中の随所でミモザの花が飾られたり売られたりするようになるのだそうです。 このミモザの日には、男性が女性に敬意と感謝を込めて、ミモザの花を贈るのがならわし。パートナーだけではなく、母親や祖母、友人、仕事仲間など自分にとって大切な女性に贈るのだとか。女性たちは贈られたミモザを飾るだけでなく、仕事や家事、育児からつかの間離れて、お出かけや外食を楽しむのだといいます。 また、ミモザの花は「春を告げる花」としてイタリアだけでなく、ヨーロッパ全体で広く愛されています。例えば、フランスのマンドリュー・ラ・ナプールという街では、2月に「ミモザ祭り」が開催されるそうです。   ミモザはアカシアの総称で花言葉は「秘密の恋」 ミモザは、正式にはマメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称で、和名は銀葉アカシアと言います。ヨーロッパで人気があるミモザは、実はもともとオーストラリアが原産で、国花にも指定されている花です。 ミモザの花言葉は「優雅、友情」で、黄色のミモザの花言葉は「秘密の恋」。花屋でミモザの切り花が買えるのは1~3月で、3月8日のミモザの日近辺は日本の花屋でも手軽に手に入れることができます。自分で手にいれても、イタリアの風習や花言葉を男性に教えて贈ってもらう、なんて楽しみ方もいいかもしれません。   リースやサラダでミモザの日を楽しもう ミモザは、花束として部屋に飾るだけでなく、リースにしても楽しめます。また、ミモザの彩りを再現したミモザサラダのつくり方も紹介するので、ぜひミモザの日を楽しんでみてください。   花束と麻紐を使うミモザリースのつくり方 ミモザリースは完成品を花屋で買える場合もありますが、花束と麻紐があれば簡単につくることもできます。 1.麻紐はミモザを適量で結べるくらいにカットして、ミモザの花の付け根で結びます。余った紐はカットし、茎の下のほうから生えている脇花もカットします。 2.茎を覆うように、カットした脇花を重ねて紐で結び、茎部分も紐で結んで固定します。 3.茎部分をアーチ状に曲げ、花がついた先端に被せるようにして輪をつくります。葉の位置やリース全体の形を確認しながら紐で結び、整えて完成です。   ミモザの花そっくりのミモザサラダのつくり方 ミモザの花を使用するわけではありませんが、ミモザの花に見た目がそっくりなサラダのつくり方を紹介します。簡単につくれるので、料理に自信がない方もぜひチャレンジしてみてください。 【材料】 ・ゆで卵          2個 ・ミニトマト        3個 ・ベビーリーフ       40g ・オリーブオイル     小さじ4 ・すりおろしニンニク   小さじ1/2 ・レモン汁        小さじ1/2 ・塩           ふたつまみ   【つくり方】 1.ミニトマトはヘタを取り除き、4等分に切る。 2.ゆで卵は白身と黄身に分けて、それぞれ粗めのザルに押し付けて裏ごしをする。 3.ボウルにAの調味料を入れて混ぜ合わせる。 4.器にベビーリーフ、ミニトマトを盛り付け、真ん中に裏ごししたゆで卵の白身と黄身をミモザの花に見えるように盛り付けます。最後にAのドレッシングをかけたら完成です。   ミモザにちなんだFIATの限定車のフェア開催 […]

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女性の力を、より良い社会へ。国際女性デー記念企画

3月8日は、国際女性デー。この時期、各地で女性の活躍に注目したさまざまなイベントが行われます。──自分の幸せだけでなく、みんなの幸せを求める時代をつくっていきたい──フィアットでは、そうした想いのもと、Share with FIATの支援活動のひとつとして、2011年より女性のエンパワーメントや教育等のための活動をサポート。今年も、3月2日(土)と3日(日)に開催されたチャリティランニング大会「ホワイトリボンラン2019」、そして3月14日(木)開催の「アジア女子大学 第10回ファンドレイジングイベント」に協賛しました。この2イベントの模様をレポートします。 同じ想いのもと、笑顔で走るホワイトリボンラン 今年で4回目の開催となるホワイトリボンラン。妊娠・出産・中絶で命を落とす女性が世界にたくさんいるという現実に目を向け、国際協力NGOジョイセフがそうした犠牲者をなくすことを目標に、チャリティランニング大会を実施。この取り組みに賛同したランナーが全国から集まり、支援の輪を広げました。 参加者は日本全国の38拠点で延べ2484人、個人で走る「どこでも誰でもバーチャルラン」を含む総参加者数は、3208人に達しました。3月3日(日)には、初めて大阪で女性だけで走るウイメンズランが実施され、大阪城公園・太陽の広場に200人近いランナーが集まり、ともに汗を流しました。なお、ホワイトリボンランの参加費の半分は、世界の女性たちの命を守るための活動に寄付されます。今年の支援先はケニアとザンビアの2ヶ国です。 ランニングが始まる前のオープニングセレモニーは、ジョイセフの小野美智代さんのあいさつに始まり、吉本新喜劇の宇都宮まきさん、ゲストランナーの山田花子さん、座長の酒井藍さんらがステージに上がり、曇り空を吹き飛ばすような元気なトークで会場を盛り上げてくれました。 また、FCAジャパンマーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセもランナーの女性たちにメッセージを発しました。「女性は強い。だけど、女性のエンパワーメントは女性が一人で達成できるものではありません。一緒になって女性の権利のために戦わなければいけないのです」そう述べたあと、会場の皆さまと大声で「CIAO DONNA!(チャオ・ドンナ)」と元気なエールを贈りました。 大勢の女性がSNSを通じて元気を発信 フィアットは今年もミモザの花を持って応援に駆けつけました。白い500C(チンクエチェント・シー)と、たくさんのミモザの木箱を展示したフィアットブース。#ホワイトリボンラン2019、#ciaoDonnaのハッシュタグによる写真投稿を通じて元気を発信した女性に、ミモザをプレゼントしました。 最後に大会主催者の公益財団法人ジョイセフからいただいたメッセージを紹介しましょう。 女性を支援する国際協力NGOジョイセフにとって、国際女性デーはもっとも大切な1日です。2016年からはこの日に近い週末にホワイトリボンランを開催しており、今年は初めてウイメンズランを大阪で実施しました。初参加の方々も多く、“走ることで女性の力になれる”ということを大勢の方と共有でき、うれしく思います。世界では、女性の命・健康に関する環境は厳しいと言わざるを得ない状況です。日本は世界をリードする最長寿国ですが、そこから支援を届けることはとても意義のあることだと考えます。ひとりでできることは限られていても、皆でつながれば、大きなムーブメントを起こせます。自分の人生は、自分で選ぶ。そんなあたりまえをすべての女性に届けるため、これからも“できるアクション”の輪を広めていければ、と思います。 アジアの優秀な女性を地域のリーダーへ 3月14日(木)、東京アメリカンクラブで「アジア女子大学 第10回ファンドレイジングイベント」が開催されました。地域のリーダーシップとなる人材の育成を掲げる同国際大学は、バングラディッシュ・チッタゴンにキャンパスを構え、優秀であるにもかかわらず、大学教育を受けることのできない南アジアや中東などの子女に、高等教育の機会を提供しています。学費は主に、支援者や協賛企業からの支援による奨学金でまかなわれています。 家族のなかで大学教育を受けるのは初めてという生徒が多く、また約10%はいわゆる難民出身者なのだそうです。彼女たちは初めて故郷を離れ、チッタゴンのキャンパスで学園生活を送ります。 アジア女子大学のニルマラ・ラオ副学長が、これまでの大学の10年の歩みを振り返りました。「アジア女子大学は2008年、金融危機による混乱の時期に設立され、去年設立10周年を迎えることができました。設立当時、学生は大きな不安とリスクを背負って集まってきました。初年度の生徒数は128人。彼女たちはネパールの山村地帯や、スリランカの紛争地域などからやってきました。大学では、地域社会において、共感力を持って変革を起こすリーダーの育成に努めますが、優秀な人材を輩出しても、就職できるという保証はありませんでした。そうした状況でスタートしたのです」と、設立時の状況について説明しました。しかしそうした懸念は杞憂だったと語ります。 「1期生から優秀な生徒が育ち、使命感を持って地域の発展に貢献し、後にオバマ財団からアジアの若きリーダーのひとりとして表彰された生徒もいます。そうした初期の学生に誘発され、生徒たちは毎年約25%のペースで増加。卒業生はこれまでに700名を超え、1-5期生の卒業生の85%が就職または進学しています。しかも卒業生はユネスコやオックスファムといった団体のほか、アクセンチュアやシェブロン、ロレアル、マリオットなど世界の名だたる企業に就職し、質の高い生活を手にしています。また25%を占める大学院に進学した生徒は、世界各国の教育機関で活躍し、地域に貢献しています」と卒業生たちが立派な進路へと進んでいることを紹介しました。 副学長は、続けます。「こうした活動を支えてくださっている支援者の方々の存在は大きな励みになりました。日本の支援グループは2008年の学校設立と同時に誕生し、学校の運営費用の38%は日本からの支援で成り立っています。この場をお借りして御礼申し上げます。また今後も教授陣やプログラムを拡大していき、学生数は現在の約4倍の3000人を目指します」と、野心的な目標を掲げました。そして「女性たちの大胆な夢の実現に向け、彼女たちを支え続けていきます」と述べ、スピーチを締めくくりました。 「自力で成功された女性50名」に選ばれた久能祐子さんが基調講演 また会場では、米S&R財団理事長兼CEOであり、ハルシオン創立者兼議長も務めていらっしゃる久能祐子さんが基調講演を行いました。彼女は日本出身の起業家で、現在はワシントンDCで活躍。『Fores』誌から、「アメリカで自力で成功を収めた女性50人」に選出されています。 久能さんは、その成功までの道のりを3つの章に分け、それぞれの時代の転機や、後の成功に結びつく因子を振り返って述べられました。第1章は、学生時代。3人兄弟の次女として生まれた久能さんは、教育に熱心なご両親のもとで、京都大学に進学。性別を分け隔てなくサポートしてくれたご両親のサポートと、子どもの頃「恥ずかしがり屋だった」ことを理由にコミュニケーションを取らなくて済むと思って進んだ理工学部を選んだその選択が、その後の人生を大きく変えたことを紹介しました。また当時、同学年の女子はわずか6人と理工系の女子学生数が少なかったことから、教授から女性の研究者が多くいる環境の米ニューヨークの大学への交換留学を提言されたそうです。そして「ニューヨークで素晴らしい経験を積むことができた」と語られています。 第2章は、研究者から経営者へと進路を変更した“冒険の時代”について。工科大学から帰国して博士号を取得した後、久能さんは薬品の研究者として従事。基礎研究のパートナーだった上野隆司博士が大きな発見をしたことから、久能さんは研究者としてのキャリアにピリオドをうち、上野氏と共同設立者として起業。上野博士が発見された物質を使った新薬の商品化に取り組みました。ひとつの製品は日本で、もうひとつの製品は日本に投資家がいなかったことからアメリカで投資家を集め、こうして久能さんはふたつの新薬の商品化に成功しました。 第3章は、久能さんが非営利分野で、世界のために何ができるかを模索してかたちにした、若手起業家の育成の時代です。この時代に創出したのが「ハルシオン・インキュベータ」で、これは社会問題の解決を志す起業家を育てる仕組みのこと。特徴的なのは、起業家を志す若者たちが“ハルシオン・ハウス”での共同生活を通じて、互いに刺激しあい、また創造的な発想を引き出しやすい環境を整えたことです。なお、久能さんは、この取り組みを通じて、女性が会社を設立しても、投資を受けるのは難しく、多くは男性起業家に偏る傾向があることに気づきます。そこで久能さんは性差を問わず、数多くの能力ある起業家を輩出する活動と並行して、投資家を育てる活動も行い、社会において女性が活躍しやすい環境を整えられたのです。その結果として、「多大な経済的インパクトをもたらすことができたことを誇りに思う」と述べると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。 アジア女子大学ファンドレイジングイベントには、アジア女子大学の応援者として、また女性活躍に向けた活動をされているファーストレディの安倍昭恵さんも参加されていました。今回のイベントのご感想を伺うと、「年々規模は大きくなり、ファンドレイジングイベントを通じて支援者が増え、1人でも多くの学生さんが勉強できる環境が整って欲しいです。そして卒業後に、それぞれの地域で活躍されることに期待しています」と話してくださいました。 国際女性デーを機に、各界で活躍されている女性の姿を見ることができた3月。女性の皆さまには、これからも勇気を持ってご自身の目標やビジョンの達成に向け、邁進していただきたいですね! #ciaoDonna by FIATプレゼントキャンペーン実施中オリジナルトートバッグ&FIATキーホルダー200名様にプレゼントhttp://bit.ly/2K2h9JV […]