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Mainichi Ciao! WHEN ART & MUSIC MEET〜アートと音楽が出会う瞬間

スペシャルイベント&FIAT&ABARTH 特別試乗会リポート     7月13日、14日東京の世田谷にあるオフィスや映画館、ショッピングやレストランなどが集まる複合施設「二子玉川ライズ」において、FIATとABARTHの試乗、そしてアートや音楽と触れあえるイベントが開催されました。     会場となった「二子玉川蔦屋家電」は、「ライフスタイルを買う家電店」として2015年にオープンしたユニークな施設で、ゆったりと寛ぎながら本や音楽はもちろん、家具、コスメ、家電なども楽しめる「ライフスタイル提案空間」として人気を博しています。         店内にはFIAT 500C TWINAIR Lounge、ABARTH 595C Competizioneの展示に加え、話題の限定車FIAT 500 Super Pop Chocomoo Editionも。 さらにFIATが応援する、日本のものづくり文化継承プロジェクト「Made In Japan Project(メイド・イン・ジャパン・プロジェクト)」の商品群の展示も行われ、来場者の注目を集めていました。             ART〜ライブペイントby Chocomoo   さて、このイベントのART編は、イラストレーターChocomoo(チョコムー)さん本人が、自身のコラボモデルにライブでペイントを施すというもの。 ポップでありながらシックさを兼ね備えるキャラクターのFIAT 500と、ポップでありながらも、モノトーンを基調としたシックさも持ちあわせる彼女のイラストとのコンビネーションが光るFIAT 500 Super Pop Chocomoo Edition。 ブランドとのコラボの多いFIAT 500ですが、アーティストとのコラボは、これが初という記念すべき限定モデル。 発売後すぐに彼女のインスタグラムには「購入した」との書き込みや仲間が「さっそく渋谷で見かけたぞ!」なんて話も聞かれるそうです。       たくさんのこだわりと楽しさが詰まったモデルですが、コラボの経緯やくわしい情報はこちらをご参照していただくとして、今回のライブペイントの模様をご紹介しましょう。     クルマx旅 今回のライブペイントで彼女に与えられた時間は30分ほど。 […]

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イタリアの魅力に触れる「イタリア・アモーレ・ミオ!」

文=友永文博 写真=太田隆生   六本木ヒルズが再びイタリア色に染まった2日間 昨年、イタリアと日本の国交樹立150周年を記念して初めて行われた2日間のフェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」。会場となった六本木ヒルズにイタリアのトップブランドが集結、その魅力を間近に体験できたほか、アーティストたちがパフォーマンスやコンサートを繰り広げ、多くの人々を魅了しました。その人気イベントが大好評のため、舞台を同じくして今年も開催。当日の5月20日(土)、21日(日)は天気にも恵まれ、昨年同様、大きな盛り上がりを見せました。     2台の個性際立つ展示が人気だったフィアット&アバルト フィアットも昨年に続きこのイベントに参加、六本木ヒルズ2階の大屋根プラザにブースを展開しました。今回は“One Soul, Two Roads”のコンセプトのもと、FIAT 500とABARTH 595を並べて展示。同一のボディとシャシーを用いながらも、シティ・コミューターとレース対応も可能な高性能車という、コンセプトの異なる2つの車の魅力をアピールしようという試みです。     期間中は、イタリア車ならではのチャーミングな外見とともに、対照的な個性を際立たせる展示スタイルにも注目が集まり、来場者が続々。老若男女、国籍も多様な人々がブースを訪れました。そして、それぞれ熱心にスタッフに質問したり、自らiPadを操作してスペックを確認したり。また大部分が展示車両のシートに体を預け、そのファッショナブルな空間とハンドルを握ったときのワクワクする感覚を存分に楽しんでいたよう。中には、さっそく試乗の予約を取り付けたファンまでも! 誰もがつかの間のドラマティックな体験を満喫し、ハッピーな笑顔でブースを後にしていました。     吉本ばななさんのトークショーでイタリアの美しさを再認識 また20日の17時からは、作家の吉本ばななさんが登場。『ヒルズカフェ』でトークショーが開かれました。吉本さんの作品の多くはイタリア語に翻訳・出版され、現地でも大人気。そんな作家の目に映った「イタリアについてぜひ話を聞いてみたい」と会場は満員に。FCAジャパンのマーケティング本部長ティツィアナ・アランプレセがインタビュー役となり、子どもの頃から大好きだったという日本の漫画や映画監督ダリオ・アルジェントから、翻訳者ジョルジョ・アミトラーノさんたちと一緒に巡ったトスカーナやシチリアの旅の思い出まで、幅広い話題について語っていただきました。     さらには、この日のために書き下ろしたという「イタリアがくれたもの」という短いエッセイを自身で朗読。そこで紡がれていたのは、吉本さん曰く「形容詞がいくらあっても足りない」ほどのイタリアの美しさを描いた、詩的で少しセンチメンタルな言葉の数々。それらは空間を共有する聴衆の心を一瞬で魅了し、インタビュアーのティツィアナも「思わず涙が出てしまった」と感動するほどでした。 またトークショーの最後に設けられた吉本さんへの質問コーナーでは、会場から「一番心に残っているイタリアの思い出は?」との問いが。それに対して「一つに決めるのは本当に悩ましいけれど、あえて選ぶならサルデーニャ。あの柔らかい光で映し出される夕刻の海辺や花が咲き乱れる山々など、移動中の車窓から見た景色やシーフード料理の美味しさは今でも忘れられません」と回答した吉本さん。とても印象的なイベントの締めくくりとなりました。     来年の再会を願って。CIAO TUTTI! 今年の「イタリア・アモーレ・ミオ!」にも、イタリアから歌姫ARISAやピアニストのマウリツィオ・マストリーニなど多彩なアーティストがゲストとして参加。コンサートやパフォーマンスを披露してくれました。まさに誰もが忘れられない思い出を刻んだ2日間。イタリアの陽気でエネルギッシュな魅力をいっぱいに浴び、訪れた来場者はもちろん、ゲストや主催者側のスタッフまでも一緒になって、夢のような時間を楽しんでいました。今年も大成功に終わったこのイベント、来年も絶対に戻ってきてもらいたいですね。     […]

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12万人が参加! 「Earth Day Tokyo 2017」x FIAT

アースデイは1970年にアメリカで始まった地球環境を考えるイベント。今や世界中に広がり、「アースデイ東京」も今年で18年目となります。4月22日(土)、23日(日)に東京・代々木公園で開催された国内最大級のエコ・フェスティバルに、FCAジャパンもブースを出展しました。   アートで子供たちを支える「スマイリングホスピタルジャパン」 今年のアースデイ東京は、「Lifestyle Shift, Now! 未来を創ろう!」がテーマ。「農と食」「経済」「エネルギー」という3つの課題について、希望ある未来を考えます。とは言っても、堅苦しいイベントではありません。300もの団体が参加し、「アースデイキッチン」ではエコロジカルな食材を使った食事を提供。「アースデイステージ」ではコンサートやトークショーが行われ、家族で楽しめるイベントなのです。今年は12万人を超える人々が集まりました。     フィアットは2011年から「アースデイ東京」に参加しています。今年も自動車ブランドでは唯一の出展社です。けやき通りからイベント広場に入る場所に設けられたブースには、フィアット、アバルト、ジープのそれぞれがサポートしている4つのNPO法人が並びました。     「スマイリングホスピタルジャパン」は、入院中の子供たちに本物のアートを提供する活動をしています。闘病生活にはつらいこともありますが、アートに触れて自分でも創作を手がけることで、楽しみながら前向きな生活を送ることができるようになるのです。     代表理事の松本惠里さんは、院内学級の教師を務めているうちに子供たちを笑顔にすることの大切さに気づきました。本気で楽しむには、本物との出会いが必要です。アーティストに声をかけると、たくさんの人が応えてくれました。音楽、マジック、造形などさまざまな分野で活躍するプロが駆けつけてくれたのです。 「アートに触れることで、子供たちの治癒力が増すと言われています。アーティストの表現の場ともなっていて、子供たちから学ぶことも多いと話していますよ」     アーティストたちは感染症防止のために厳しいテストを受けなければならず、年2回の健康診断も義務づけられています。それでも参加希望者は増え続け、アーティストとスタッフを合わせると120名を超えました。2012年から始まった活動は全国に広がり、30以上の病院や施設でパフォーマンスを行うように。病院の枠を超えて、家で闘病する子供たちのもとにアーティストを派遣する計画も進めています。     会場ではバルーンアートやマジックなどを披露。新聞紙を使ってかぶりものを作り、モンスターに変身する体験コーナーも設けられました。親子で参加する姿も多く、「スマイリングホスピタルジャパン」の活動への理解が深まりました。   犬や猫を保護して里親を探す「ARK」     「アニマルレフュージ関西(ARK)」は、飼い主がいなくなったペットを保護し、新たな里親を探す活動をしています。大阪にシェルターが設置され、犬が約160匹、猫が約170〜180匹ほど預けられています。もちろんケージに閉じ込めるようなことはせず、犬たちも走り回れる清潔な施設です。     放棄されたり災害に遭ったりすることもあります。飼い主が老いてしまって飼えなくなるケースもあります。アニマルレフュージ関西では様々な理由で一人ぼっちになってしまったペットを保護し、新たな飼い主を見つけて橋渡しをします。希望者とは必ず面接を行い、相性を見極めます。相性が悪いと判断した場合は、断ることもあります。     スタッフの中野真智子さんは、犬や猫が今度こそ幸せな生活を送れるようにするためには、厳しい目でマッチングをすることが重要だと話します。25名の専従スタッフだけでは手が足りず、多くのボランティアが参加しています。動物を扱う専門学校生の参加もあり、動物たちの心身のケアを行っています。 兵庫県の篠山に新たな犬舎を建設中で、活動の幅が広がりそうです。東京にはシェルターがないため、一時預かりのボランティアが月に2、3回里親イベントを行っています。会場にも1匹のワンちゃんが登場し、来場者から注目を集めていました。   FCAグループのアバルトとジープも参加     このブース内には、同じFCAグループのアバルトが支援する「シャイン・オン!キッズ」も参加しました。重い病気と戦う子供たちと家族をサポートしていて、ファシリティドッグと呼ばれる訓練された犬とのふれあいによる緩和ケアを行っています。     マネージャーの橋爪浩子さんは、「ファシリティドッグのベイリーやヨガに会った子供たちは、みんな笑顔になってくれます」と話していました。 FCAグループのジープが支援する「環境リレーションズ研究所」のブースでは、植樹イベントを紹介していました。記念日などに自分の木を植える「Present Tree」という運動で、参加すると木の里親になることができます。全国で25か所の森で70万ヘクタールに15万4000本もの苗木が植えられました。     事務局長の平沢真実子さんは、「これまでに447万人が参加しました。森林再生と地域振興を同時に進めることができます」と運動の意義を語ります。植樹イベントにはジープの車両も参加するそうです。     FCAブースの外でも、ジープの支援するNPO法人が出展していました。フジロック・フェスティバルで環境保全の運動をしている「フジロックの森プロジェクト」は、新潟の木材を使ったワークショップを開催。全国でゴミ拾い活動をしている「green bird」は、会場周辺で清掃活動のデモンストレーションを行いました。     「人、社会、地球環境、そのすべてと価値を共有し、豊かな世界をつくり上げていく」という理念を掲げるFCAジャパンは、ブランドごとに、さまざまなNPO法人をサポートすることで社会貢献を行っています。「アースデイ東京2017」を訪れた人々に、FIATとFCAジャパンが目指す未来の形が伝わったことでしょう。 […]

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LIFESTYLE

愛知県・チッタナポリのチンクエチェント博物館に行ってみよう!

ファン必見の「チンクエチェント博物館」! 博物館と一言で言ってみても、さまざまなジャンルのものが存在していますが、500(=チンクエチェント)ファンにとって、一度訪れてみたい博物館と言えば、歴史に名を刻んできた貴重なモデルに会える『チンクエチェント博物館』ではないでしょうか。 チンクエチェント博物館は、愛知県の知多半島の先端に位置するチッタナポリの敷地内の一角に存ります。こちらの施設は、穏やかな海に面した立地を生かした、イタリア的ムードを採り入れたリゾート地。私たちは名古屋方面から知多半島道路、南知多道路を伝って南下、豊丘ICを降りて一般道を10分ほど走り、丘の上の博物館に到着しました。 建物の1階にあるフロアには、小さなボディの500たちがズラリと並んでいます。クルマが見渡せる一段高い場所にはカフェテーブルがありますが、ここでは入場者にエスプレッソが振る舞われます。 また、隣の部屋にはFIATのミニカーやステッカーなど、レアアイテムも含めてさまざまなグッズが展示されています。     深津さんに聞く! 博物館の楽しみ方! 普段は目にすることができない歴史的なモデルや貴重なアイテムに心を惹かれてしまう空間。まずは副館長の深津さんにこの博物館の楽しみ方について、お話を伺ってみました。 深津「自動車の博物館というと、1台1台をじっくり眺めていくことが一般的ですが、ここでは500と共に過ごす時間を楽しんでいただくというスタイルをとっています。館内は見渡せてしまうほどの小さなスペースなので、クルマもインテリアの一部として観てもらいながら、500と一緒に時間を楽しんで欲しいですね。」 窓の外には知多湾の海に浮かぶ島々。リゾートらしい景色の中、歴代のFIAT 500に囲まれていると、クルマ談義に花が咲き、当時のクルマ達が活躍していた時代背景に自然と興味がそそられていきます。     また、ここでは現行モデルの500とNUOVA 500(1957年-1977年)とのボディサイズやボディ色、ディテールの違いを比べてみて欲しいとのこと。そうすることで、1950年代に登場していたNUOVA 500のパッケージングの完成度の高さを再確認できるといいます。 深津「歴代のモデルを見ていくと、戦争の影響などでボディに使用される鉄が手に入りにくく、鉄の使用量を抑えるために前方投影面積を減らしたシルエットに工夫して作られていた時期もあるようです。それに対して、現在は原材料が手に入れやすくなり、プレスの加工技術も進化したことで、Pandaのようにがっちりとした四角いボディ形状のクルマも存在してきたりと、時代が持てる技術と経済環境がクルマ作りにも反映されているようです。」     大衆車を作るという目的の下で生まれたトポリーノは、水冷式の直列4気筒エンジンを前車軸の前方に搭載するという、当時としても画期的な手法が採用されたクルマ。なおかつ、空力性能にも優れた曲面ボディが特徴ですが、美しいスタイリングでありながら、乗員の居住スペース確保に配慮されているパッセンジャーカーです。     こちらの展示車は、1957年に発表されたNUOVA 500で、現行の500のデザイン・モチーフとされています。この車両は、1957年の最初期に、半年間だけ生産されていたという『プリマ セーリエ ファースト シリーズ』。 今ではコレクターズアイテムにもなっているというこの貴重なモデルは、サイドウィンドウが開かないタイプで、後部座席を持たない2シーターであることが特徴です。 同年、FIATは内外装をグレードアップした500スタンダードを発売。このスタンダードが大ヒットとなり、500の人気は急激に上昇しました。後部座席が取り付けられた4シーターのスタンダードは、サイドウィンドウが開くように実用面も改善されていたそうです。 また、博物館には、さまざまなカロッツェリアがボディの製作を手がけたユニークな作品も存在しています。     そのひとつが白いオープンボディをもつ1959年式の『500 GHIA JOLLY(ギア ジョリー)』。カルマンギアでその名を知られるGHIA社が手がけたオープンスタイルのビーチカーは、ルーフやドアを持たない、割り切った設計になっています。シートは籐編みになっていて、水着で座ってもOK。イタリアのビーチ周辺は狭い道が多く、小さなボディをもつ500が活躍していた様子が目に浮かびます。     そして、赤いラインがボディサイドを走るこちらの勇ましい500は、1958年に登場したというNUOVA 500 SPORT(スポルト)。ABARTHが手がけたモデルは、サスペンションがスポーティなものに変更され、エンジンのチューニングやメーターを変更するなど、ファインチューニングが行われていました。     伊藤さんに聞く! 500と過ごす魅力とは? 歴代の500に魅せられたユーザーたちとともに、さまざまなイベントを提案している伊藤さん。500と共に過ごすライフスタイルの魅力について、お話を伺ってみました。 伊藤「500がもたらすものは、その人によって違うと思います。例えば、同じ属性をもつ人同士で仲間意識を共有したい場合、クルマを持つことでオフ会に参加することもできます。500をネタに話をするというのも、楽しい時間ですよね。 道具としてクルマを見た場合、現代のクルマは各部の部品の精度が上がって、信頼性が増したことも嬉しい事です。500は個性的なクルマですが、壊れにくい分、余計な心配が少なくてすみますし、安心して購入することができます。もちろん、普段から遠慮無く乗ることができるクルマです。 国産車などのコンパクトカーと比較すると、500はとてもフルートフルなニュアンスを与えてくれるクルマだと思っています。500に乗ると、今まで気がつかなかったことに気づくようになる。「エンジンのフィーリングが気持ちいい」とか、「インテリアのデザインがいい」とか、人によって受けとめる部分は違いますが、これまで目的地までの単純な移動手段だったはずのクルマが、移動する過程が楽しくてウキウキするようになる。つまり、移動することが単なる目的ではなくなるのです。     さらに、クルマ自体が可愛く思えてくる。まるで恋愛対象のように思えてくることがあるのです。 例えば、人を好きになると、その人についてもっと知りたいという感情が芽生えることがあります。やがて、その人の興味の対象を調べて共感しまったりする。クルマは機械や物と同じはずなのに、500は人からそうした感情を引き出してしまうことが凄いことだと思います。つまり、500は人を変えてしまうくらいのエネルギーをもった存在といえるわけです。 […]