たくさんの人や荷物をのせられる『Doblo』。2024年12月のフェイスリフトでは、デザイン変更のほか装備も充実し、使い勝手が高められました。これを機にモータージャーナリストの嶋田智之氏が5人乗りの『Doblo』と7人乗りの『Doblo Maxi』に試乗し、特徴やそれぞれの走りの違いについてリポートします。
ようこそ!イタリアの人気スポットをフィアットと巡るこだわりの旅へ。今回皆さんをお連れするのは、この時期ウインタースポーツで人気のドロミティ山脈と、その玄関口であるボルツァーノ。多様性に富む、イタリア北部の街の賑わいをお届けします。
クルマと割り切れるような関係ではない 今回ご紹介するのは、都内に住む20代女性の『500』オーナー、豊田千沙都さん。世間ではクルマ離れが囁かれる世代にあって、豊田さんは『500 1.2 Pop』を“愛車”ではなく「うちの子」と呼ぶほどクルマに強い愛情を注いでいます。2011年式、走行距離11万9000kmでも、ボディはピカピカ。聞けば、アンチエイジングに力を注いでいるのだとか。そんな豊田さんのフィアットライフを覗かせてもらいました。 豊田さんがクルマを好きになったきっかけを教えてもらえますか。 「父親がクルマ好きだったので、自分もクルマに興味を持つようになり、F1を観たりもしていました。免許を取るときも父からクルマについて色々と教えてもらいました。クルマについてわかるようになってくると会話も弾みますし、父親と一緒に居られるうちにたくさん話せたらいいなと思っていたので、免許取得後に一緒にドライブしながらクルマという共通の話題で会話ができたのはとてもいい思い出です」 『500 1.2 Pop』オーナーの豊田千沙都さん。 フィアットとの出会いについて教えてください。 「大学の時にフォーミュラーカーを学生達でつくるサークルに入っていて、そこでマネージャーをやっていたんです。その大学の教授が『Panda』に乗っていて、色々と教わっていくなかで、クルマの文化のひとつとしてオーナーが集まるイベントがあるのを知ったんです。それで私もイベントに興味を持つようになりました。最初に参加したのはFIATピクニックだったんです! それぞれのオーナーさんの個性やこだわりがクルマに現れているところが面白かったですね。“そこ、こだわる?”みたいなものとか、“それどこで売ってるの?”みたいパーツを組み合わせて自分の個性を追求しているのを見て、面白いなって思いました」 大学時代からもう周りはクルマ好きの人が多かったのですね? 「多かったですね。輸入車好きの人もたくさんいました。だから私の周りではクルマ離れとかそういう感覚はなく、むしろ濃い人たちばかり見てきているので。MT車ばかりを乗り継ぎ、周りから“MT限定免許”と呼ばれている人とか(笑)。私は20歳で『500』を買ったんですけど、フィアットのイベントにいくと、20歳前後で最初に買ったクルマがフィアットという人たちが結構いるんですよ。フィアットは何かしらこだわりや面白いところがある人が購入していることが多いので話しても楽しいです。同じ頃にクルマを買っているから年式や走行距離もだいたい似たような感じで、何かあった時にどうしたらいいかとか相談もできるし、そういう仲間同士で集まってヤングオーナーミーティングをやっていた時期もあります」 大学卒業後はどうされたのですか? 「大学は静岡県だったのですが、卒業してから関東に移り住みました。『500』のリヤシートを倒して大きなゲーム用モニターやパソコンや布団など引っ越しの荷物を全部詰め込んで、弟が住む栃木まで自分で運転して行ったんです。『500』のラゲッジルームって結構荷物積めるんですよ。その後、東京に移る時も『500』が活躍してくれました」 引っ越しのときにはトランクに荷物を満載で新住居へ。『500』が頼りになったそうです。 「大学のときから社会人になってからも楽しいこと、辛いこと、環境を変えようとしたときもいつも『500』と一緒にいますので、もはや簡単にクルマと割り切れるような関係ではないですね。私のライフステージに寄り添ってずっと一緒にいてくれている特別な子なんです」 >>>次ページ 緊張する電話の時は車内へ
フィアットに乗るようになって、出会う人も行く場所も変わり、夫婦の会話まで変わったという安江さんご夫妻。お二人に変化をもたらした『500C Collezione 1957』と安江さんのフィアットライフをご紹介します。
みんなのクルマが作品 12月1日(日)、あいち健康の森公園で、フィアット/アバルト乗りの方々が大勢集まるチンクエチェント博物館主催のイベント「あいちトリコローレ2024」が開催されました。このイベントは、参加者とみなさんの愛車を主役と位置付け、“移動博物館”のごとくみなさんの愛車を会場に展示。愛車を見せ合いながら、それぞれ交流を楽しんでもらおうという趣旨で毎年行われ、今年で12年目を迎える老舗イベントへと発展しています。フィアットファンも数多く集まるということで同イベントを取材しました。 チンクエチェント博物館代表の伊藤精朗(せいろう)さんによれば、あいちトリコローレでは「みなさんが博物館のようにクルマを眺め、楽しめることが第一」とのこと。そのため会場は綺麗な場所を選び、クルマが作品のように綺麗に見えるようにきちんと配置し、ドアが開けられるスペースもしっかり確保しているとのこと。 「勇者を讃える凱旋式のごとき、来場者の方々のクルマを迎え入れて、綺麗に停めるところまで見届けます。それが儀式であり、エンターテイメントなんです」と伊藤代表。そして「あとはみなさんに自由に楽しくやっていただきますが、お見送りも大切にしていて、1台ずつ丁寧にお見送りします」とコメント。古代ローマに端を発する凱旋門に着想を得ているあたり、イタリアに対する造詣の深さをうかがえます。 会場には、約150台のイタリア車が集まり、そのうちの約100台をフィアット/アバルトが占めていました。紅葉した並木道にズラリと並んだフィアット/アバルト車の佇まいは壮観。 また、当イベントにはモータージャーナリストの嶋田智之さんがゲスト出演し、トークショーを開催。嶋田さんはフィアットの最新モデルで来場し、クルマの紹介やインプレッション、EVにまつわるお話などを披露し、来場者の関心を集めていました。 モータージャーナリストの嶋田智之さん。 このほかにも、勝ち残ると景品がもらえるビンゴゲーム大会やキッチンカー、記念撮影など、様々な催しにより、会場には終始笑顔があふれていました。 それでは会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介しましょう。 >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介
限定車『500 Irresistibile(チンクエチェント イレジスティービレ)』に乗られている富田純子さん(以下、純さん)。フィアットは2台目で、気に入っていたボディカラーがミントの『500』からのお乗り換え。それは、自分にとって必要な乗り換えだと直感したそうです。そうした“導き”を大切にし、大勢の仲間に囲まれてフィアットライフを満喫されている純さん。彼女のフィアットライフを覗かせてもらいました。 前向きにしてくれるクルマ 『500』を所有するに至ったキッカケを教えてもらえますか。 「ある日ドライブスルーでお客さんの『500』を見たのがキッカケでした。今はお花の仕事をしているのですが、当時ファーストフードに勤めていたんですよ。小さい頃からお花屋さんになるのが夢で、幼稚園のときに文集にそう書いたぐらいだったんですけど、大人になって生活環境を考えた時、当時はお花屋さんになるのは難しいと判断して、大手ファーストフードに就職することにしたんです。そこでお仕事をすごくがんばって、1年でマネージャーになったんですよ」 『500 Irresistibile(イレジスティービレ)』オーナーの純さん。 たくさん努力されたのでしょうね。 「がんばりましたね。そこで15年ぐらい働いたのですが、ファーストフードってすごい“秒”で動く仕事なので、ある時に気持ちが疲れてしまったんです。毎日イライラして後輩には優しくなれず、そんな自分が嫌になってしまい……。そのときに思い出したのは、お花屋さんで働きたいという夢。その頃には環境も変わっていたので大型モールの中にあるお花屋さんに転職したんです。でもその後コロナ禍でお店に人が全然来なくなり、失業してしまったんです。娘が幼稚園生だったんですけど、医療従事者のお子さん以外は通園できなくなってしまい、主人も仕事で帰りが遅かったので昼間は私が付きっきりで子どもの世話をし、夜間にできる仕事ということで再びファーストフード店に転職したんです。毎日記憶もないくらい忙しいなかで、ある日ドライブスルーに『500』に乗ったお客さんが来たんです。すごいかわいいクルマだなと思って。 “このクルマかわいい、私このクルマに乗りたい”と強く思って、すぐ次の日にショールームに電話をかけたんです」 純さんの現在の愛車『500 Irresistibile』。 それまではクルマに対してそれほど関心がなく、『500』を見たときに何かを感じたのですね。 「それまでは国産車しか乗ったことがなかったんですが、『500』を見た時は“もうこれしかない!”と思って。フィアットのことも値段のことも何も知らなかったんですけど、調べて近くのショールームに来店予約を入れたんです。こんな時期にクルマを買っていいのかなと思ったんですけど、どうしても諦められなくて。本当はピンクの限定車『500 Irresistibile』が気に入っていたんですけど、完売してしまった直後だったんです。それで展示車のミントの『500』を娘が気に入ったこともあり、新車で購入しました」 純さんが以前所有されていたミントの『500』。 チンクエチェントが家に来て、何か変化はありましたか? 「変わりました。深夜帯のお仕事だったので終わるともうヘロヘロで、しかも当時は感染のリスクなどで気疲れも多かったのですが、仕事が終わってクルマに戻ると、駐車場で私を待ってくれている『500』の姿にいつも癒されていました。“私には『500』がある。だからがんばろう”と前向きな気持ちになれましたね」 『500』のどんなところが好きでしたか? 「まず見た目。外装も内装もあんなにかわいいクルマがないから、他に目が行きませんでした。『500』に乗っていると自分がすごくキラキラしている感じがして、おしゃれしようと思ったり、このクルマに似合うような自分になろうと、そんな風に思ったのは初めてでした。『500』に乗って出かけると勇気をもらうことができ、できなかったこともできるような気がしてくるんです(笑)」 プライベートや週末はどのように過ごされていますか? 「私すごい引っ込み思案で、以前はインスタグラムもミントの『500』に乗っている人たちの投稿をチェックしたり見るだけだったんです。ところがある日、綺麗な写真を載せている同じミントの『500』に乗っている方にメッセージを送ったことを機に親しくさせていただくようになり、オフ会にも参加させていただく話になったんです。ただ実は私、昔に大きな事故に遭っていて長距離の移動が怖かったのでそれを伝えたら察していただき、わざわざ私の家から近い場所でオフ会を開催してくれたんです。仲間の方も集まってくれました。それから皆さんとのお付き合いは3年ぐらいになり、今日もこうして仲間の方々が集まってくれました。本当にみんなに助けられてイベントに行ったり、会場でフリーマーケットを出したりするようになりました」 純さんのお友だち。左からミヤケンさん、ナオミさん、トシマジさん。 >>>争わない環境で花を咲かせたい
仲間同士の集まりから200台超のイベントに発展 10月6日(日)、静岡県磐田市・福田漁港交流広場「ふくっぱ」で、2気筒エンジン車の集まりというユニークなイベント「ニキトウミーティング2024」が開催されました。フィアット『500S(チンクエチェント エス)』に乗るたけまことさんが主宰し、有志で運営するミーティングは、はじめは数名の仲間の集まりだったのが、開催5回目にして約220台が集まる巨大ミーティングにまで発展したとのこと。フィアットファンも数多く集まるということで、話題の同イベントを取材しました。 同じ色のクルマで集まったり、写真を撮ったり、仲間同士でゆったり話したり。参加者それぞれが自由な時間を満喫していました。 ニキトウミーティング主催者のたけまことさんは、2気筒TwinAir(ツインエア)エンジン搭載の『500S』をこよなく愛するフィアット好き。X(旧ツイッター)でツインエアエンジン好きの仲間数人で集まり、ツーリングなどを楽しんでいるうちに、まったり楽しめるイベントをやろうということで、始まったのがニキトウミーティングなのだとか。 注目は、同じクルマを愛する者同士でただ集まり、自分たちだけが楽しむのではなく、関わるすべての人たちにとって気持ちいいイベントを目指していること。例えば、たけまことさんをはじめとする実行メンバーの方々、それに有志の一般参加者が数週間前に会場に集まり、草刈りを行っているのです。たけさんによれば、「会場を使わせていただくので、借りる前よりキレイにしてお返ししたいんです」とのこと。すばらしい心掛けですね! イベント実施前の草刈りの模様。 そんな実行メンバーの方々の想いが通じたのか。イベント当日は、前日までの雨から一転、青空に。新旧『500(チンクエチェント)』や『Panda(パンダ)』、そのほかイタリアやフランスの2気筒エンジン車が続々と会場に集まってきました。ちなみに同イベントは、2気筒車の集まりではあるものの、その他のモデルも参加OK。とはいえ、やはり多いのは、TwinAirエンジンを搭載する『500』です。 会場には数多くの『500』が集まりました。 もうひとつニキトウミーティングが特徴的なのは、事前に申し込みをすれば、参加者がフリーマーケットのブースを展開できること。普段からお店を営んでいるプロが展開するフードやコーヒーのブースもあれば、個人で展開するアクセサリーや小物のブースまで、さまざまなブースで賑わいます。 会場にはさまざまなブースが出店し、賑わいを見せました。 たけまことさんによれば「クルマを通じた集まりではあるのですが、ひとまずそれは置いておいて、人と人がつながる。そしてみんなが楽しめるイベントを目指しています。どんなクルマの人ともチャオ!のひと言で仲良くなれてしまうのがイタリア車乗りのいいところだと思います。目標は友だちを100人作ることですから」と陽気に答えてくれました。 ニキトウミーティング主催者のたけまことさん。 そんな、みんなが心地よく楽しめることを目指したイベントだけに、会場にはゆるやかな空気が流れています。男女問わず、遠方からの訪れた方も大勢いらっしゃり、訪れた方同士で交流を楽しんでいました。 >>>会場に集まったフィアット乗りの方々をご紹介
『500e』にさらに100の魅力を追加した「500+100=600」というコンセプトで開発された『600e』が、いよいよ上陸。さっそく、モータージャーナリスト嶋田智之氏のファースト インプレッションをお届けします。 受け継ぎつつも新しい 『500』=チンクエチェント、そして『600』=セイチェント。『600e』はプロダクションモデルとしての、『500e』に続くフィアットブランド2番目となるバッテリーEVです。パーソナルカーにしてスペシャルティカーという色合いが強い『500e』に対し、同じ世界観の中にありながらよりファミリーユースに向いたモデルとして、『600e』は開発されています。 1955年に誕生した『600』や最新の『500e』のデザイン要素を随所に受け継いだ『600e』。 『500e』のかわいらしさが好きで暮らしに迎え入れたいと思っていても、ドアの枚数や居住スペースの関係から自分たちのライフスタイルにあてはめにくいという人は思いのほか少なくなく、そうした人たちの心と日常を埋めるためのクルマとして作られてる、というわけですね。 フィアットファンの中には先刻ご承知という方も少なくないのでしょうが、『500』がそうであったように、『600』にも同じ名前のご先祖様が存在していました。その後に登場することになる2代目『500』の人気の影に隠れて日本ではあんまり知られてないようですが、初代『600』は1955年にデビューして1969年に生産が終わるまでに260万台が作られたベストセラーカー。“トポリーノ”こと初代『500』より──もっとわかりやすく言うなら現代の日本の軽自動車より──コンパクトな車体に大人4人がしっかり乗れる車内スペースを確保した、当時のイタリアの普通の人たちの暮らしに見事にマッチする、ファミリーユースに最適なクルマだったのでした。 往年の『600』。 その初代『600』へのリスペクトは、新しい『600』のデザインにしっかりと込められています。2ボックスで5枚のドアを持つ『600e』のスタイリングデザインはまったくの新規ですが、実車を目にすると、かつての『600』の面影が感じられるところが多々あるのです。 全体に丸みを帯びたフォルムは、どこか『600e』を彷彿とさせます。 例えば車体後部。リアゲートまわりが優しく膨らんでから垂直気味に落ちていき、下端は車体の下に丸まりながら入っていくあたりは初代『600』のイメージにそれとなく重なります。『500e』同様のファニーな顔つきに気をとられてしまいがちですが、シルエットそのものは穏やかな大人っぽい印象です。 実はインテリアにもかつての『600』の面影はしっかりあって、2本スポークのステアリングやラウンド型のメーターナセルなどは間違いなくクラシック『600』へのオマージュです。ダッシュまわりは直線を強調し、さらにモダナイズさせつつ上質に仕上げたという印象で、シンプルでありながら洗練されたインテリアに仕上がっています。 インテリアにも随所に往年の『600』へのオマージュが散りばめられています。 デザインへのオマージュの込め方、そして洗練のさせ方。エクステリアもそうですしインテリアもそうですけど、こういうのをやらせるとイタリアは本当に上手いな、と思わされます。 >>>次ページ 滑らかと力強さを併せ持つ
今回ご登場いただくのは、ホワイトのボディカラーの『500X』に乗る鈴木さんと、ご友人の浅野さん。鈴木さんは看護師として働く傍ら、学生の頃から趣味として親しんできた写真の腕を活かしてフリーランスのカメラマンとしても活躍中。ご友人で同じく看護師として働く浅野さんとは、二人で旅行にも行く仲の良さ。鈴木さんは『500X』でどのようなカーライフを送っているのでしょうか。20代のお二人のクルマの楽しみ方について伺いました。 最初は“乗れればいい”と思っていた 鈴木さんは『500X』にお乗りになって3年とのことですが、もともとクルマが好きだったのですか? 鈴木さん 「特にクルマ好きというわけではなく『500X』に乗る前はクルマは走ればいいと思っていました。日常でクルマが欠かせない土地柄なので、高校卒業時に免許を取って大学は軽自動車で通っていたんです。必要だから乗っていたという感覚でしたね。だけどフィアットのことは学生の頃からずっとかわいいなと感じていて、社会人になったら乗りたいと思っていたんです」 『500X』オーナーの鈴木さん。 クルマは大きな買い物なので乗りたいと思ってもなかなか踏み出しづらいところもあったのではないでしょうか? 鈴木さん 「購入するときは思い切りました(笑)。先のことはわからないので生活環境が変わったりすれば、この先また軽自動車に戻ることがあるかもしれない。小回りが利くし、日常を過ごす上では楽ですから。そう考えると、乗りたいクルマに乗るのなら“今だな”と思ったんです。周りから心配される声もありましたけれど、それでも乗りたかったんです」 購入するときは『500X』一択だったんですか? 鈴木さん 「フィアットが好きだったし、SUVに乗りたかったので、一択でしたね。ボディカラーもホワイトと最初から決めていたんです。私のクルマはボディカラーとダッシュボードが同色なんですが、ショールームの方から次に入荷するタイミングでは仕様が変わり、内装の色が変更されると聞いたんです。私はダッシュボードの色が同じところが気に入っていたので、予定していたより1年ぐらい前倒して購入したんです。だから、なおさら思い切った決断でした」 浅野さんはいかがですか? クルマがお好きですか? 浅野さん 「いや、正直クルマには興味がなくて、乗れればいいと思っていました。でもクルマがあると、旅行に行くにしても新幹線で行っていた場所も、自分の好きな時に好きなように行ける。そういう自由に動けるところがいいですね。遠くまで行ったり、クルマで過ごす時間が増えるにつれて、乗り心地って大事なんだなと思うようになりました(笑)」 浅野さん。日常の移動はクルマが中心で、鈴木さんと一緒に旅行にも出掛けるそうです。 鈴木さんは『500X』のどんなところが気に入っていますか? 鈴木さん 「マルっとしたフォルムもかわいいし、外はホワイトで中はブラウンという内外装の色がコーディネートされているところも気に入っています。購入して3年経ちますけど、飽きないですね。クルマから降りたときに、わざわざクルマの前に行って自分のクルマを眺めてしまうことがあります(笑)。前に乗っていたクルマではそういうことはなかったですね。あと、このクルマは周りからの評価も高いんです。見た人は必ずクルマのことに触れてくれるし、この前、“とても似合っている”って言ってもらえたんです。そのときはすごく嬉しかったですね」 以前は、クルマに興味がなかったという鈴木さんも浅野さんも、自由でパーソナルな移動空間を楽しまれている模様。また、自身を演出するアイテムとしても関心を持っていることがうかがえました。そんなお二人に、お仕事や趣味についても聞いてみました。 >>>次ページ 自分の可能性を広げるために