fiat magazine ciao!

#500X

DRIVING

夜景写真家とめぐる、イルミネーションを楽しむクリスマスドライブ【東京】

街のいたるところがロマンチックに光りきらめく12月は、大切な人を誘ってドライブデートへ。今夜の相棒は、都会のネオンに映えるスタイリッシュなクロスオーバーSUV「500X(チンクエチェントエックス)」。 夜景写真家として活躍する岩崎拓哉氏が、東京のとっておきのイルミネーションスポットをナビゲーションします。     虹色に輝くレインボーブリッジを観るなら「豊洲ぐるり公園」へ! 臨海副都心の夜景のシンボル的な存在を放つレインボーブリッジが、12月から虹色にスペシャルライトアップ! レインボーブリッジはお台場方面からの鑑賞が一般的ですが、まだあまり知られていない穴場スポットとしておすすめしたいのが2018年4月1日に全面オープンしたばかりの「豊洲ぐるり公園」。その先端部分に位置する駐車場からも、レインボーブリッジをはじめ、美しく壮大な湾岸の夜景を一望できます。園内にあるきれいなトイレもうれしいポイントです。   日の出、竹芝方面を臨むと、東京タワーもばっちり! 東京湾の夜景をひとりじめ気分。いまだけのスペシャルな夜景をたっぷりご堪能ください。   レインボーブリッジ スペシャルライトアップ ★期間 2019年1月6日(日)まで ★時間 日没~24:00(12月22〜24日、31日は日の出まで点灯) ★場所 レインボーブリッジ 公式サイト   豊洲ぐるり公園をあとに、晴海通りを銀座、丸の内へと移動します。次々と現れるビルのネオンもきれいです。 ちなみに写真のダッシュボード中央のモニターは、500Xに標準装備された「7インチタッチパネルモニター付Uconnect®」。スマートフォンを接続すれば、ハンズフリー通話、ナビゲーション、ミュージックなどをタッチパネルで使用でき、音声入力で操作することも可能です。ドライブをもっと便利に、もっと楽しく演出する、一度体感したら戻れなくなるほど快適な新進システムです。     冬のヨーロッパの街並みを彷彿させる「丸の内イルミネーション」 丸の内エリアをロマンチックに彩る冬の風物詩といえば、今年で17年目を迎える「丸の内イルミネーション」。 約1.2kmにおよぶ丸の内仲通りの200本をこえる街路樹がシャンパンゴールドのLED約100万球で彩られ、あたたかみのある光の粒に包み込まれるような感覚に。石畳が美しく照らされた街路を500Xで駆け抜けると、まるでヨーロッパの路地に迷い込んだよう。   丸の内仲通りの一部は21時まで歩行者専用のため通り抜けできませんのでご注意を。ドライブでイルミネーションを楽しみたい方は21時以降がおすすめです。   丸の内イルミネーション2018 ★期間 2019年2月17日(日)まで ★時間 17:30~23:00(12月は17:00~24:00) ★場所 丸の内仲通り、東京駅周辺、大手町仲通り 公式サイト     六本木のクリスマスムードを高める「けやき坂イルミネーション」 丸の内から500Xを走らせること約15分、クリスマスモード全開の六本木ヒルズに面した六本木けやき坂通りへ。約400mのけやき坂に灯る白色と青色の約70万球のLEDは、丸の内のあたたかなイルミネーションとはがらりと印象が変わってクールで幻想的なおもむき。坂を下った先には、東京タワーが雄大に輝きます。   けやき坂イルミネーションは2003年にスタートし、15周年を迎える今年のテーマは「LIVE Veil」。3分に1回、ドラマティックに変化する光のベールは「Waving Veil」「Breathing Veil」「Brightening Veil」の3種類。駆け抜けるたび、さまざまな光の表情が楽しめます。 近隣の六本木ヒルズ内でも個性豊かなイルミネーションが展開されているので、レストランでのお食事がてらチェックしてみるのもおすすめです。   けやき坂イルミネーション ★期間 2018年12月25日(火)まで ★時間 […]

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500Xが、わが家にやってきた!片桐 仁さんインタビュー Vol.02

俳優、彫刻家、コメディアン、そして父親と多彩な顔を持つ片桐仁さん。 最近『500X』を家族に迎え、現在フィアットのキャンペーン「#MyFirstFIAT」に出演中の片桐仁さんへのインタビュー第2弾。今回は、アートとの出逢いやこだわり、そして俳優の仕事について、根掘り葉掘り伺いました。     アートに目覚めた子供時代 現在、不条理アート粘土作品展「ギリ展」を全国で順次開催している片桐仁さん。俳優としてはもちろん、アーティストとしても積極的に活躍している片桐さんに、アートとの出逢いについて聞いてみました。 「僕は、とても「不用意な子」でしたね。まあ、ウチの子供みたいな感じで(笑)。 例えば、田んぼに自転車ごと突っ込んで泥だらけになったり。そんな僕が子供の頃に好きだったのは、ウシガエル捕まえたり、ザリガニ捕ったり、虫捕りしたりすること。とにかく、外で遊んでいましたね。 あと、子供の頃から絵を描くのは好きでしたね。粘土遊びとか、木を彫ったりとか、そういうのも好きでした。 なかでも、とても印象的だったのが幼稚園の時。たまたま描いたロケットの絵が賞を獲って、郵便局に貼り出されたんです。それから、小学1年生の時に描いたニワトリの絵が金賞を獲ったり。唯一、周りから褒められるのが絵だったので、子供心に「それだけ、がんばろう!」と思ったのを、いまでも憶えています」     アートに大切なのは、笑いの要素 自身の作品にさまざまなアイデアを盛り込んでいる片桐さん。そんなアートを生み出す上でこだわっているポイントは、何かあるのでしょうか? 「僕が作品を制作する上で大切だなぁと思っているのは、笑いとアート性。現代美術の作品の中にも、クスッと笑えるものって結構あるじゃないですか。だまし絵とか。そういうのが好きなんですよね。 日常的に使う物に粘土を盛って作った僕の作品には「使いにくい!」っていう笑える要素があると思うんです。しかも、それを「持ち歩く」っていうのもアートだと思いますね。 ときどき、子供の同級生に「なんで、こんなの使うの?」って言われることがあるんですけど、そんな時には「なんで、そんな普通のこと言うの」って返しています(笑)。 僕の場合は、作品自体が名詞みたいなものですからね。 そもそも、粘土作品を作り始めたのは、雑誌の連載がきっかけ。気がつけば19年間で約180作品も制作しました。 「あの時、こうだったなぁ」とか「楽屋で作ったなぁ」とか思い出も含めて、全部思い入れはあるんですけど、評判が良かったのは1作目の「俺ハンテープ台」。 これを初めて見た時、連載誌の担当者が「毎月こういうのを作るんですか?」って、とても驚いていました。編集部の人たちにも評判が良かったので、初めの頃は自分の顔ばっかり作っていましたね。 あと、スゴく憶えているのは「カエルちゃん」。この時は、モーレツにカエルが作りたくて、ガラケー(携帯電話)をベースに作っちゃったんですよね。これを首から下げてたら「なんで、首からカエル下げてるんだ?」とか言われて。「いや、電話だから携帯しないと」って。これが、役者仲間にものすごく評判が良かったんです。 獅子舞の顔をしたインスタントカメラ「マイしし」も好きですね。これは、カメラマンさんがフード被っている時、獅子舞みたいになるっていう。そういうイメージで作りました。これで使ったインスタントカメラは、嫁さんから奪ったものなんですよ(笑)。 初期の作品は、クリーチャーっぽいものが多かったんですけど、この頃からカエルとかカニとか、実はシンプルなものが意外と面白いんだなと思い始めましたね」 写真/大坪尚人/講談社   インスピレーションを刺激したアーティストたち 美術大学出身の片桐さんには、さまざまな分野で影響を受けたアーティストがいるとか。どんな人たちに影響を受けたのか?詳しく聞いてみました。 「影響を受けたアーティストは、たくさんいますね。 フィギュアの世界だと、造形作家の竹谷隆之さん。竹谷さんが作るクリーチャーとかが好きだったので、同じ粘土を買って、同じヘラを使って。最初はマネしてましたね。 ある時、幸運にもご本人にお会いする機会があって、工房にもお邪魔したんですけど、いまでも同じ道具使っているんですよ、何年も、何年も。もう、感激でしたね。 それと、サルバドール・ダリにもとても影響を受けました。初めてダリの作品を観たのが、なぜか彫刻展だったんですね。 本当は絵が見たかったのに、彫刻ばっかりで。だけど、そこで観た「象(別名:宇宙象)」っていう作品の立体版があったんです。これは、衝撃的でしたね。 ダリの絵って、めちゃくちゃスゴいじゃないですか。「引き出しのあるミロのヴィーナス」とか、立体になってもスゴく良くって。実際には、ダリの絵を観たことがなかったんだけど、 何かうねりのようなシュールレアリズムのエネルギーが生で感じられて、ある意味絵よりスゴいなって思って。絵も感動するけど、立体って面白いなぁって。ダリは、そんなきっかけをくれたアーティストです。 あとは、ロン・ミュエック。人間そっくりの作品が、ちょっと不気味で。大きかったり、小さかったり、写真で見るとサイズがわからないんですけど、とにかくインパクトが強い。例えば、4メートルくらいある胎児の作品とか。ああいう作品を観ると、本当にスゴいなぁと思いますね。 そうそう、実は僕、ゴッホが好きで油絵がやりたかったんです。 なかでも、ギュスターブ・クールべっていう画家が好きで、僕もスカンブルっていうペインティングナイフを使ってグイってと色を重ねる技法で、キャンバス上で油絵具を混ぜたりして。 でも、だんだん厚塗りになって、左官屋さんみたいになってきちゃって。先生から「お前は筆を使え」って言われたりして。もう、漆喰(しっくい)を塗るみたいになっていましたね。周りからは「もう、それ彫刻じゃん」みたいに言われたりしてました(笑)」     アートは、とっつきやすいクリエイティブ 子供のように目を輝かせながら、楽しくアートの話をする片桐さん。ところで、片桐さんにとって、アートとは一体どんな存在なのだろう? 「アートっていう言葉が持つ世界が広すぎて、人によっていろいろな解釈があると思うんですよね。僕にとってアートは、とにかく“とっつきやすいクリエイティブ”。 大人から子供まで笑える。で、クイズみたいに「これは何だ?」ってなる面白さがある。持ち歩く面白さもあるし「それ何?」って興味を持ってもらえる不思議さもある。 いつも持ち歩いている作品は、僕にとっては、いわばコミュニケーションツール。 初対面の先輩の役者さんって、正直どう喋ったらいいのかわからないじゃないですか。でも、向こうから「それ、気になるんだよねえ」とか言われて。それがきっかけで、会話が弾んだり。そういうきっかけを作ってくれる、メリットもあるんですよ。 ときどき、子供たちの粘土教室をするんですけれど、その時もうまく作ろうとしなくていいと、子供たちに言っています。うまく作れなくても「何か」になる。「言葉にならない何かがあるはずだから」ということで作ってもらっています。 泥んこ遊びの延長というか、触って感じること自体が大事かなと思っています。 アートって、その人のライフワークだったり、人生を映し出すものだったりする。いろいろな素材を使って、いろいろな作品を作る人は、いろんなことを考えている。 日常を生きる中で、新しい考え方に出逢えるきっかけになると思うんです、アートって。いろんなことを楽しめる、面白がれるきっかけを教えてくれる、そんな気がします」     仕事のポイントは、楽しむこと 多彩な活躍の中でも、役者としての活躍がめざましい片桐仁さん。コミカルな演技はもちろん、クールな役もこなす「役者・片桐仁」は、どのように仕事と向かい合っているのか?その思いを聞いてみました。 […]

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500Xが、わが家にやってきた! 片桐 仁さんインタビュー Vol.01

芸人、役者、アーティストと、多彩な才能を発揮するタレントの片桐仁さん。 最近『FIAT 500X』のオーナーになった片桐さんへのインタビュー第1弾。 今回は、家族のこと、そして新しく家族になった『500X』のことを中心に、いろいろなお話を伺いました。     家族がいるから、まいにちは楽しい ドラマ、舞台、そしてバラエティーと、多忙な日々を過ごす片桐仁さん。そんな片桐さんにとって、家族とは、そして家族と過ごす時間とはどういう存在なのでしょうか。 「やっぱり自分を構成する大きな要素ですよね。家族がいるから、いまの自分がある。そう思います。まぁ、ときには煩わしく感じることもなくはないですけど(笑)。 あと、家族で出かけることや、昔親に言われて嫌だったことなんかも、実は大人になるためになくてはならないものなんだなぁと思うようになりましたね。 僕の場合、職業柄休みも不規則だし、スケジュールを自分でコントロールできないので、家族と過ごす時間も少なくなりがちなのですが、嫁さんがいろいろ計画してくれるので、本当に感謝しています。 仕事に追われている時には「あんまり会ってないね」とか「あんまり喋ってないね」と言われることもあるので、今回新しく家族になった『500X』に乗って、みんなでドライブできたのは、とても楽しかったし、いい体験でした」     大切なのは夢中になれるもの 家族との時間を、とても大切にしている片桐さん。 そんな時間の中で、特に大切にしているポイントは何なのだろう? 「子供が夢中になっているものを、むやみに止めちゃいけないなぁって思っています。ときには、止めますけど(笑)。でも、できるだけそうしようと考えています。 子供が何に興味を持つかわからないし、親としては夢中になれるものを見つけ出して欲しいという思いもありますからね。なので、そういうものを探す手伝いをしてあげられたらいいなって思っています。 でも、最近子供たちがスマートフォンでゲームばかりしているので「それはなぁ〜」と思っちゃうんですけど、これもコミュニケーションツールのひとつだし。子供と同じゲームをやっていて、嫁さんから「お風呂に入って!」と怒られることもあったり。 とにかく、子供たちが何か夢中になれることを探し出してくれることを願っています」     500Xは家族の距離が近くなるクルマ 片桐さん家族が『500X』に乗って、初めての遠出をした今回のドライブ。 その時、車内はどんな雰囲気だったのでしょうか。 「子供たちが、いつものように小競りあいしていました(笑)。クルマの中って、家よりも世界が小さいから、もうくだらないことでも楽しいですよね。 今回のドライブは撮影だったにもかかわらず、家族全員まったく緊張感がなくて。日常感しかなかったですね。 そういう空気感も『500X』が作ってくれたのかもしれません。 『500X』は、コンパクトだからみんなの距離感も近いし、家族4人で乗るのにちょうどいい。上の子も大きいけど、後ろの席でも全然狭さは感じなかったですね。 嫁さんも、初めて乗ったクルマという感じがすぐになくなって「すごく運転しやすかった」って言っていました。 しかも、荷物も結構積めるので、今回みたいなピクニックにもいいですし、コンパクトで駐車場にも停めやすいので街乗りも心配ないし。普段乗りにもピッタリですね。 『500X』がやって来てからのまいにちに、嫁さんも子供たちもワクワクしていると思います。あっつ、もちろん僕も」     欧州車はアーティスティック この度『500X』を家族に迎えた片桐さん。 実は、以前、とても気になっていたフィアット車があったとか。 「僕はもともと、ヨーロッパのクルマが好きなんです。日本車にはないデザインとか色とか。パーツひとつに至るまで、こだわり抜くみたいなところが、やっぱりいいですね。 昔『フィアット ムルティプラ(1998年モデル)』を、本気で買おうと思ったことがあったんです。 日本車には絶対にないあのデザイン。前列と後列にシートが3つずつのインテリアのレイアウト。「こんな変わったクルマ、なかなかないなぁ」って思いましたね。 長男が生まれたばっかりだったので、真ん中の席に乗せて、僕と嫁さんと3人で全列に並んでいたらかわいいだろうなって想像したりして。 でも、ボディサイズが大きくて駐車場に入らないということがわかって、諦めざるをえなかったんです。 とにかく『ムルティプラ』をはじめ、ヨーロッパのクルマってアーティスティックな感じがするんですよね。 アートって、その言葉が持つ世界が広すぎて、人によって捉え方が違うと思うんですけど、僕にとってアートとは「とっつきやすい」もの。 僕の作品もそうですけど、大人から子供まで楽しめる面白さがあるというか。身近なものだったり、普段持ち歩ける楽しさだったり。「それなに?」って興味が湧く。そういう作品が好きですね。 アートは、コミュニケーションツール。僕は、そんな風に思っています」     独自の感性でアート作品の制作や、コメディアン・役者として演技に打ち込む片桐さん。 『500X』と過ごす日々の中、どんな変化があるのか、どんな発想が生み出されるのか。これからの片桐さんの活躍にも大注目です。   ※片桐仁さんのインタビュー第2弾はコチラ #MYFIRSTFIAT with […]

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あらゆる車を比較して、いちばん惚れた500X|FIATオーナー紹介

Fiat 500Xの日本導入1周年を記念した初の限定車「FIAT 500X Black Tie」を2016年に購入した、千葉県在住の佐藤友春さん・智子さん夫妻。 2人のお休みが重なったこの日のランチは、ドライブがてら千葉の『トラットリア・アルベロ』へ。トスカーナ地方の料理を中心に、現地で修業したシェフが腕を振るう人気店です。駅から距離がありますが、駐車場完備のため車での来店にぴったり。イタリア国旗がはためくおしゃれな一軒家のトラットリアには、フィアットの車がよく似合います。     『トラットリア・アルベロ』で、絶品イタリア料理を堪能 『トラットリア・アルベロ』の店内は、一軒家ならではの広々とした空間で、天井は吹き抜けになっており開放的。大きな窓から自然光がふんだんに降り注ぎ、おだやかで心地よい空気に満ちています。   この日2人がランチで注文したメニューは、大皿取り分けコース(2人前/全5品/4,400円)。サラダ仕立ての前菜4種類盛り合わせ、パスタ・リゾット2種類盛り合わせ、メイン料理1種類、デザート3種類盛り合わせ、食後の飲み物がセットに。 おなかいっぱい満足するまで召しあがって欲しいというシェフの思いが詰まったボリューム感のあるコースは、おいしさはもちろんコストパフォーマンスも◎   千葉県産をはじめ、全国から厳選した食材の個性をいかした料理の数々に「どれもすごくおいしい!」と大満足の2人ですが、普段ご自宅での食事もイタリア料理をベースに作ることが多いそう。その理由は友春さんのご実家にありました。 「僕の父は、自分のことをイタリア人だと思っていて(笑)。純正の日本人なんですが、もうイタリアが大好き。その影響で実家にはパスタマシーンがあったり、ピザなんかも父親が自分で焼いたりと、食事の基本がイタリア料理だったんです」   そんなイタリアンな環境で育った友春さんだから、子どもの頃からイタリアに旅行していたのではと聞くと、「実は父も母も家族の誰もイタリアに行ったことがありません」と驚きの答え。「イタリアの雑誌だけはめっちゃ持ってるんですが」と笑いながら教えてくれました。 「最近は僕らの新婚旅行にイタリアをすごく薦めてきます。父親もついてこようとしてるみたい」と友春さん。来年、2人の仕事が落ち着いたらイタリアへの新婚旅行を計画しているそうです。     フィアットとの出会いは、父親のPanda そもそも友春さんの父親がイタリア好きになったこと、そして友春さんと智子さん夫妻が500Xを購入したこと、そのルーツは1989年式のPandaにさかのぼります。 友春さんが5歳ぐらいのころ、お父さまがPandaに乗り換えたことからフィアットはもちろん、イタリアの文化にまでどんどん夢中になっていったそう。友春さん自身も運転免許を取ってからはそのPandaを運転しており、フィアット車に良いイメージを持ったといいます。 そして2人がはじめての車の購入を検討しているときにフィアットのディーラーを訪れて、「今度こんな車が出るんです」と薦められたのがFIAT 500X Black Tie。ほとんどひと目惚れでした。   妻の智子さんはかわいい500もいいなと迷っていたそうですが、「Pandaがコンパクトだったんで、ちょっと大きめが良いねって2人で話してて。車中泊やキャンプとかも想定していた私たちの希望に、スペースにゆとりのある500Xはぴったりでした」と、コンパクトSUVのサイズ感が決め手になったと教えてくれました。     とことん比較・検討して購入した500Xの魅力 500Xはゆとりのあるサイズ感に加え、「デザインの良さ」「運転の楽しさ」も大きな魅力だと2人は声を揃えます。 「外から見たデザインの格好良さはもちろん、内側もステキなので乗っている時もすごく楽しい」と声を弾ませる智子さん。「インテリアにここまでこだわった車って他にないと思うんです。私は特にインストルメントパネルがお気に入りで、中央に3つのボタンが並んでいるところがとてもかわいいですよね」。 一方、「まだ500Xは珍しくて、人とそんなにかぶらないところも魅力」と、友春さんは街ゆく人の視線も楽しんでいるようです。   500Xは友春さんの通勤にも、休日のお出かけにもほとんど毎日活躍していますが、ハンドルを握るたびに心地よいエンジンサウンドやイタリア車らしい個性を感じるドライビングに魅了されているそう。 また、燃費を重視したオートモード、エンジンのレスポンスが向上するスポーツモード、低速走破性が向上するトラクションモードを状況に応じて簡単にチェンジできるダイヤル「ドライブモードセレクター」も友春さんのお気に入りポイントで、「特にスポーツモードで高速道路を走るとすごく楽しいです」と頬もゆるみます。   智子さんによると、友春さんは「優れたものや一流のものだけを身の回りに置きたいというタイプ」で、たとえば財布でも時計でも、購入するときはそのものに関することを徹底的に調べ尽くすそうです。「だから必然的に高価なものが増えてくるので、わが家は慢性的に金欠です」と苦笑い。 「どういう思いを込めて作ったものか、そこに共感することも大事ですから」と返す友春さんに、でも500X以外の車に目移りすることはないのかと聞くと、自信満々に答えてくれました。 「そうですね。フィアットだけじゃなくて、いろんなメーカーの車をとことん調査して比較してその中から選び抜いた1台なので。僕はいま一番格好良くて乗って楽しい車が500Xだと思っていますから」     【撮影協力】 トラットリア・アルベロ(TRATTORIA ALBERO) 〒264-0035 千葉県千葉市若葉区東寺山町345-4 TEL. 043-254-3002 営業時間 ランチ 11:30~15:00 […]

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イタリアはひとの心を動かす天才だ。

文 : モータージャーナリスト・小川フミオ   建築、絵画、彫刻、オペラ、ファッションにはじまり、日常生活の中まで、イタリアが手がけるものは、気分を豊かにしてくれる。 食事やワインもそうだ。いま世界で最も創造的なシェフの一人といわれるマッシモ・ボットゥーラ氏の料理など典型かもしれない。 パスタ料理やリゾットをベースに、さまざまな物語を盛り込む。ガルダ湖畔で食べさせてくれたときは、リゾットの出汁をガルダ湖の魚でとり、最後に鼻先でガルダ湖畔名物のレモンをしゅっとひと吹き。 一見フツウのリゾットがガルダ湖をまるごと味わうような、奥の深い料理に変わった。ぼくはクルマでも同じような感動を味わうことがある。 イタリア人の“天才”ぶりがクルマの分野で発揮されるのがフィアットといっていいかもしれない。好例が現在欧州を中心に愛されている FIAT 500X(フィアット チンクエチェントエックス)である。 ちょっと背の高いSUV的なプロポーションで、4WDモデルも設定されているにもかかわらず、こけおどし的なゴツさがいっさいない。デザインモチーフは1957年のデビュー以来、愛されてきたNuova 500(ヌォーヴァチンクエチェント)。「ニューヨーク近代美術館」ではモダン美術の永久展示品にもなっている。共通するイメージをうまく取り入れつつ、現代的なデザイン要素を各所に盛り込んだ手法は手練れの業(わざ)だ。 ダッシュボードも60年代のイタリア車を彷彿させる車体色とカラーキー(色合わせ)された意匠で、これもひとことで言うと“いいかんじ”。 シートは「500X Pop Star」は、2 トーンの組み合わせを使ったソフトなファブリック。「Pop Star Plus」は大人っぽい革張り。これも選ぶ楽しみがある。選択肢が多いというのは、豊かなことである。それがわかっているのだ。   前輪駆動の軽快な「500X Pop Star」と「500X Pop Star Plus」は 1368cc の 4 気筒エンジンを搭載。インタークーラー付ターボチャージャーを組み合わせて、103kW(140 馬力)の最高出力と 230Nm もの最大トルクを持つ。さきに、スタイルの魅力について触れたが、しかしどうして、走りは活発だ。1750rpm で最大トルクを発生する設定なので、低回転域から力がたっぷりある。   オートマチック変速機のイージーさと、マニュアル変速機のダイレクトさを同時に持ったデュアルクラッチ変速機は、6 段のギア比を上手に振り分けて、もたついた感じを一瞬として感じさせることはない。運転の仕方に応じて、ゆったり気楽に走るのが好きなひとには早めのシフトアップで燃費にもいいクルーズ感覚を提供する。いっぽうスポーティな走りを好むひとには、つねに応答性のいい回転域をしっかりホールドして機敏な加速性を楽しませてくれるのだ。 脚まわりのセッティングも、峠道が多いイタリアをはじめとする欧州で愛されてきたフィアットだけある。いいかんじに引き締まっていて、ステアリングホイールを切ったときの車体の動きのよさが、高速走行時の気持ちよさとうまくバランスされていると感心する。コーナリングはロールを抑えた設定で、ステアリングホイールへの応答性がよく、車体の動きは完全にドライバーのコントロール下に。 カーブが連続する道ではひらりひらりと曲がっていけるのが快感だ。その感覚は「500X」 ならではだろう。信頼でき、かつ、楽しませてくれる。いいパートナーだなあと感じ入る。こうして人間とクルマとのあいだに濃密な関係を築けるのは、なかなか他メーカーにはない特長といえるかもしれない。荷物もたっぷり積めるこのクルマを手に入れたら、当然、旅行に行きたくなるだろう。1 週間のドライブもいいし、デイトリップも疲労感なくこなせるはずだ。   スマートフォンを接続して「Apple Car Play」 あるいは「Android Auto」を使えるのも、いつも好きなものと旅をするという喜びにひと役買っている。ドライブには欠かせない音楽は、スマートフォン内のコンテンツを聴くことができる。 ハンズフリーフォンの機能も備えているし、地図アプリを使った音声案内付きのナビゲーション機能も使える。タッチパネルでもいいし、スマートフォン上からもと、扱いやすい。スマートフォンの地図データを使うメリットは、つねに最新の地図情報がデータの書き換えをすることなく更新される点である。車載ナビゲーションシステムを使っているなら納得してくれるだろうか。 ※写真は Apple CarPlay の画面です。   […]

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冬のドライブを楽しくする〜スタッドレスタイヤのススメ

FIATは冬が大好き   予想では平年並みと言われている2018年の冬ですが、昨年の秋からのラニーニャ現象のせいか、いつもより寒くなる予感が…。 さて、冬といえばドライブの季節。澄んだ空気で遠くまで景色が美しく、夜ともなれば美しい星空を存分に楽しむこともできます。なにより温泉や冬の海など楽しみは尽きません。     イタリアはトリノ生まれのFIATは、何を隠そう北国生まれ。雪や氷に慣れた北海道の女性はハイヒールのままでも凍った歩道で小走りできるそうですが、同様に寒い地域での安全快適な走りも、FIATの伝統的な特技のひとつ。 夏は海、冬は山でスノースポーツというのがイタリアのお決まり。 つまり、イタリアの国民車であるFIATは代々冬を得意としています。     さて、冬のドライブといえば、一昔前なら「雪が降ったらタイヤチェーンを巻けばいいじゃないか!」というのがある種の常識でした。しかし、FIATのみに限った話ではなく、今どきのクルマというのは純正タイヤ&ホイールではタイヤチェーン(金属、樹脂問わず)装着が不可能な場合が多いので、必ずマニュアルの確認やディーラーにお問い合わせする必要があります。 そうなると選択肢はスタッドレス! となるわけですが、今回は進歩著しい冬のドライブのマストアイテムについて触れたいと思います。       楽しむための安心 豪雪地帯でなくとも、いまや都市部でも冬の間にはスタッドレスという方が年々増えていますが、それもそのはず。多くの一流メーカーがさまざまなグレードを展開しており、商品によっては前モデルよりも制動距離が10%減、摩耗20%以上減などというめまぐるしい性能向上を果たしているものもあるほど。     さらに、一昔のモデルと違い、普通の路面でも商品によっては夏タイヤとほぼ変らない走行性能が得られるものも増えており、「走り」を多少なりとも犠牲にするようなこともなくなりました。だから、走りが楽しいFIATにこそ相応しい冬のアイテムともいえるわけです。     購入と交換時期 スタッドレスタイヤは普通の夏タイヤと同様、ゴムでできています。つまり、よく走り、よく曲がり、よく止まり、低燃費で走れるかは、素材(ゴム)の鮮度と山(溝)の残り具合によって決まります。 ちなみにタイヤも食品のように製造年月日を確認することができるのをご存知でしょうか?     メーカーによって定義は異なりますし、ゴムの大敵UVを考えると屋外に駐車している場合と屋内でもその条件は異なりますが、概ね3〜5年を一つの目安とするのがいいでしょう。 夏冬でタイヤを履き替え、しっかりと日光のあたらない(つまりUVを当てない)場所で保存すれば、寿命は5年に近づき、そうでない場合は3年だと考えるのが安全です。 なぜだか激安の新品タイヤを購入する場合や、中古タイヤをオークションでという場合には、この製造年確認は必須ですのでご注意を。   また、よく、多少古くても山が残っているからまだ大丈夫! というような説もありますが、低い温度ではその性能が発揮しづらいというゴム素材の特性上、目に見えない劣化タイヤはいざという時にホントに曲がりませんし止まりません。もちろん山があってもヒビなど入っているようなら言語道断。最悪バーストもありえます。   特性上どうしても夏タイヤよりも摩耗が激しいスタッドレスでは、このタイヤ確認にはひときわこだわっておきたいところです。 ちなみに、チェーン時代の名残からか、駆動輪のみスタッドレスを使用すればいい!と勘違いされている方もいらっしゃるようですが、安全のためには必ず4輪とも装備してください。   往きはよいよい帰りは怖い   お天気の日に日帰り温泉へ出かけたら帰りはすっかり冷え込んですっかり路面が凍結…。なんてことは冬のドライブではよくあること。山間部でなくても、寒い冬の日なら都市部でもあり得る話。   そこで、スタッドレスであろうが、夏タイヤであろうが、是非とも実践していただきたいのが、試しブレーキ。ちょっと凍っているかな? 溶けて濡れているようにみえるけど、インパネ内の温度計が低温になっていて怪しい…。 そんな時は、路肩でも駐車場でも結構です。絶対に周りに人やクルマがいないことが確認できる安全な状況で、歩くほどの微速から思いっきりブレーキを踏みつけて停車してください。実際にはどのくらい滑ってしまうのかを理解、把握することはとても重要で、いざという時の判断の手助けになるので、是非実践してみてください。   数年前からイタリアでは、雪や凍結の可能性が出てくる11月から4月までの間(なぜかともに15日?)は、高速道路走行の際はスタッドレスタイヤ装備かタイヤチェーン携行がなければ罰則の対象となっています。     日本ではいわゆるチェーン規制がかかっていない場所では罰則とはなりませんが、意外にもイタリアの方が周囲に迷惑がかかることを良しとしない風潮が強いようです。 冬のバカンスも彼らの大切なライフスタイルのひとつですから、楽しいドライブを満喫したいという国民性がよく出た、イタリアらしいルールともいえるかもしれません。   さあ、みなさんもFIATで日本の冬を味わい尽くしましょう!   *日本では都道府県道路交通法により、積雪または凍結道路における冬用タイヤの装着、いわゆる防滑措置の義務が規定されています。(大型7000円、普通6000円の罰金〜沖縄県を除く) […]

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LIFESTYLE

CIAO! LIFE〜シンプル&コンパクトに楽しむアウトドア

気楽にできるの? アウトドア 街の本屋やTV、ブログなどを賑わす“アウトドア”なモノやコトたち。都会を走るクルマまでがSUVやヘビーデューティー感溢れる大型四駆も増加の一途です。しかし、実際に「アウトドアをエンジョイしよう!」となると、やってみたいのは山々だけど、準備がね…。 道具がね…。 というようにまだまだ敷居が高いと感じる方も多いのもまた事実。 たしかに、大掛かりなキャンプや凝ったBBQをしようと思えば、それなりの装備や準備が必要になりますし、そうなると、事前のきちんとした計画も必要になりますよね。 本格キャンプやBBQはもちろんとっても楽しいのですが、その楽しさの原点とは、思い立ったが吉日!ではありませんが、スッと腰を上げて行動に移せるかどうかが重要なポイントではないでしょうか?     興奮と喜びは“外にある” そんなわけで、ちょっと手軽なアウトドアの楽しみ方を求めて、日本のキャンプシーンの第一人者、石角直樹(いしかど なおき)さんを訪ねました。彼は、関東で人気のファッショナブルタウン、二子玉川にあるビンテージランタンとオイルランプの専門店「viblant」(ビブラント)のオーナーです。その土地柄、若いカップルや最近では女性のお客さんも多いとか。取材当日も、かわいいアウトドアグッズやランプを求める姿が絶えませんでした。     石角さんは、かつては米国のアウトドアグッズの名門コールマン社の日本法人で、多くの直営店のプロデュースを手がけるなど、その筋では有名なアウトドアのひと。 ちなみに石角さんの結婚式はもちろん“アウトドア”だったそうなのですが、会場となった御殿場のキャンプ場には、彼を慕う全国のキャンパーたち200人余が集結し、屋外にバージンロードから祭壇まである本格的な結婚式をつくりあげたという伝説までお持ちです。   「キャンプって、プロのライセンスがないじゃないですか?プロとアマの線引きがないですよね。この緩さがたまらない…。もちろん、あの空気感とか、朝起きた時の爽やかさとかね。普段見られない物も見ることができます。たとえば、星空は街でも見られるけど、天の川を肉眼で楽しめるのはキャンプ場まで足を運ばなければならない。街中で流れ星をずーっと目で追うなんてことはなかなか難しい。それ以外にも、夜の動物との出会いも楽しくて、テントサイトのゴミ箱をあさりにくるタヌキとかね(笑)。鹿はすごいんです。近づいてくると、テントにでっかい影が映ってびっくり(笑)。とにかく、日常にはない何かに出会える楽しみがいっぱいあるんです。それがキャンプの醍醐味かな…。」   「思い立ったらすぐにやる」そんなクルマでのアウトドア・ライフ そんなキャンプの様々な楽しみを語る石角さんが、気軽に楽しめるドライブ&アウトドアをいくつか提案してくれました。     「たとえば、シングルバーナーという手に乗りそうな小さなコンロがあります。これとパーコレーターさえあれば、どこでも美味しいコーヒーを楽しめるんですよ。」     ホワイトガソリンのシングルバーナーは、非常にコンパクトで、持ち運びもカンタン。それだけではなく、気温の低下や風にも影響を受けません。なにより、本格感があるにも関わらず、実はかなりお手軽だったりします。 「さらに、折り畳みのチェアとコンパクトなテーブルがあれば、風景のよいところでのんびりと休みながらの贅沢なコーヒーブレークが楽しめます。ちょっとした行楽や道中の合間の道草でも楽しめたりするのでオススメです。 ちなみに車内で楽しむのもいいのですが、折りたたみのチェアなんてあるといいですよね。また、コットというキャンプ用の折り畳みベッドがあるんですが、ものによってはベンチとしても使えたりするものもあるし、ちょっとした昼寝にも使えたりと便利なんですよ。」 こういったグッズは、いずれも軽量でコンパクトなので車内でもまったく場所をとりませんからクルマに積みっぱなしという手もあります。     キャンプ場じゃなくても、アウトドアは楽しめる さて、アウトドアを楽しむためのツールは本当にたくさんの種類があります。そんなキャンプ用品のどんなところに魅力があるのでしょうか。 「やはり、コンパクトさと丈夫さですよね、なんといっても。あとはシンプルさ。シンプルだから壊れにくいし、修理すれば長く使えます。コールマンのランタンなんて100年前のものが現在でも普通に使えるわけなんですが、それは何より構造がシンプルなことが大きいと思うんです。これが例えばオイルランプだと構成部品が10点くらいしかない。コールマンのランタンだってせいぜい50点あるかないか。だから、誰でもカンタンにメンテが可能で長く使い続けられる。自分と同じ歳の道具で遊べるって、あんまりないでしょ…?」 そんなコダワリをみせる石角さんは、オリジナルの商品を開発、販売もしている。     「たとえば素材。うちのバッグ関係はコットン、つまり厚い帆布なんですが、いろんな道具を運ぶバッグとして使うには、当然丈夫でないといけないし、火に弱くてもいけない。だから帆布を使います。でも帆布のバッグは普通のミシンでは縫えませんし、縫製もしっかりしなければなりません。こうした要求すべてが連動して結果、機能と風合い、つまりモノとしての存在感がどんどんよくなっていくんですよ。こういうコダワリが出てくると、現場で使う道具の素材もできるだけ揃えたくなるんですよね〜。イスとテーブルのフレーム素材が違ったりしたら、やっぱりちょっと気になって仕方ない(笑)。」     石角さんのテントのセッティングはその美しさに定評があるのですが、きっとこうしたひとつひとつの道具の素材に対する気配りや選定、そして配置が成しうるものなのでしょう。 こうしたコダワリは、「心地よい空間を作るためには何が必要か?」ということを追い求めてきたからこそ生まれた結果なのでしょう。彼のお店が最近の若い子たちを惹きつけているのも、シンプルで長く愛せて飽きない。だからより愛着が増す…といった道具たちはもちろん、そのスタイルにどこか本能的な価値を見出しているのかもしれませんね。     プラスアルファにみる「楽しさ」 さて、この日はちょっとした荷物も飲み込んでくれ、しっかりと悪路も都会も走れる「気軽な四駆」フィアット500Xでお邪魔したのですが、このクルマを初めて見た石角さんが、隅々までチェックして大きく頷きました。     「本格的なクロカン四駆も好きなんですけど、やっぱりパッと乗れる、パッと出かける気軽さというのは本当に大事だと思うから、こういうタイプのSUVを見るとワクワクしちゃうんです。たとえば、大晦日に“そうだ、初日の出を見に行こう!”って寝袋とチェアを積んで、元旦の朝3時に出かけてクルマの横で朝日を眺める…。そんな簡単なことでもいいと思うし、なにより楽しそうじゃないですか? このくらいの広さがあれば遊びの道具もそれなりに詰めちゃうわけだし、それでいうと毎月テーマを決めて出かけちゃうと思うんですよ。2月は雪山でスノーボード、3月なら野草摘み、4月はベタだけど桜、6月ならホタルを見に行こう!とか。だから、こういうクルマを見ると、年中いつでもアウトドアで遊べるというイメージが湧いちゃうんですよね。」     チンクエチェントの系譜でありながら、新しい装備や駆動形式といったプラスアルファを持つ500X。新しいものとレトロフィーチャーの組み合わせが織りなす独特の雰囲気は、写真のようなレトロなウォータージャグとも不思議なマッチングをみせてくれます。     是非、次回は小さなクルマ、楽しいクルマで行く気軽だけど本格的な「アウトドア〜実践編」。つまり、ちょっとしたプラスアルファがもたらしてくれる「楽しさ」をご紹介頂きます。お楽しみに!     ビンテージランプ&アウトドアギア viblant 東京都世田谷区玉川2−15−13ヴァレンナ二子玉川2-A […]

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オーナー紹介〜娘が生まれて、僕のFIATが家族のFIATになりました

文=田代いたる 写真=太田隆生   500Xで友人のカフェを訪ねて 松本さんファミリーはサッカー好きのご主人・考史さんと、妻の明子さん、娘・多未ちゃんの3人家族。この日、ご家族の姿は自宅からクルマで15分ほどの『オクムサ・マルシェ』にありました。ここは食事や喫茶ができるほか、地元の食材や工芸品を扱う話題の店。実はマルシェのオーナー、浅見敦さんは10代の頃にフットサルチームで考史さんとボールを蹴り合った仲で、3年前のオープンの際にも、店づくりのDIYを一緒に手伝ったのだそう。2人は笑顔で語り合っています。 そして今年4月に考史さんが家族のために購入したクルマが500Xです。     乗り継いだ2台のフィアット 今年で40歳になる松本考史さんは根っからのFIAT好き。初めて出逢ったのは、20代のときで、当時を懐かしそうに振り返ります。 「プントでしたが、もうひと目惚れ。たまたま雑誌を見ていたらHGTアバルトが掲載されていまして。それで、カタログだけ見て、試乗もせずに購入してしまいました。25歳の頃です。気に入ったのはデザインと、それからスペック的な部分も。ユーザーの方のレビューを読んで、それでもう『これだ!』と思ってしまいました」。 2台のプントを乗り継いだ考史さん。やはりFIATが好きということで、次に選んだのはパンダでした。 「その頃はまだ独身で、ラフに車を乗り回したいという気持ちが強くありました。道具感覚で乗るにはパンダのようなクルマがいい。そう思ったんです。気に入って、結局、10年ぐらい乗っていました」。     結婚は3年前。知人の紹介で明子さんと出逢い、ほどなく家族になりました。「趣味が多彩で、経験も豊富だったところに惹かれた」という明子さんに、「しっかりしていて自分に必要な存在と、なんとなく初めから感じていた」という考史さん。そんなおふたりの間で可愛らしく座る娘さんが多未ちゃん。今年9月に2歳になったばかりです。     家族が増えてクルマを乗り換えることに 「多未が生まれて、もっと広いクルマにすべきだと思うようになりました。いろいろ見て回る中で、やっぱり好きでしたから、フィアットが見に行きたくなって、おそるおそる『どうかなぁ』とディーラーへ行くことを妻に相談したら、すんなりOKを出してくれた(笑)」。 ディーラーは10年前にパンダを買ったとき以来の訪問でしたが、当時の営業担当が店長になってまだ在籍しており、さらにはメカニック主任も同じ人。「当時、サッカーの話をよくしていたからですかね」。2人とも、考史さんのことを覚えていてくれたそう。そのときに試乗したクルマが500Xでした。「10年前のクルマと比較したから余計にだと思うのですが、パンダとまた違うインテリアの質感にまず驚きました。走ってみるとFIATらしいエンジンのトルク感も感じられて、『いいクルマだなぁ』と。妻も、良さを認めてくれました」と笑顔で語る考史さん。明子さんも微笑みながら言います。 「私自身はクルマの知識が全くないのですが、主人のこれまでの愛(笑)というか、熱い思いはよく知っていましたから」。     最近では、明子さんも時々、500Xを運転する機会があるそう。 「安定性をすごく感じます。運転しやすい気がする」。考史さんも「そう、確かに」と応えます。「最初は3ナンバーですし、全幅も広く、見た目でも大きいと思っていたのですが、乗ってみると小さく感じるというか、取り回しの良さを、私も実感しました。大きいけれど、パンダに乗っているときと、それほど変わらない感覚で運転できる。先日、軽井沢に3人で行ったのですが、山道でも走りやすさを実感しました。ターボのパワーに余裕を感じましたし、長時間、座っていても少しも疲れなかった。やっぱりシートがいいんです」。     たくさんの経験があれば、人生の幅もグッと広がる 軽井沢を目指した理由は、『おもちゃ王国』があったから。体を動かすことが大好きで、テレビに出てくるキッズキャラクターもお気に入りの多未ちゃんに喜んでもらおうと家族で向かいました。「楽しかったよね?」と愛娘に問い掛ける明子さん。多未ちゃんもお母さんの優しい声に、穏やかな表情で応えます。すると真顔になって考史さん。 「個人的な意見ですが、幼いうちから、他人と違うものに触れさせるって意外と大事だと思うんです。いい経験になる」。そうして育まれるのは感性。多未ちゃんの将来にきっと、物を言うはずです。 「他人と同じである必要は全くないということですよね。たくさんの経験があれば、人生の幅はグッと広がる。そこは大切に育てていきたい」。 「こだわりある主人のお陰で、私の世界も広がりました」。今度は明子さんが真顔になりました。   相棒500Xと共に迎える、新たな命 愛娘の将来を見据えつつも、ハッピーな日々を送る松本さん一家。明子さん、実は現在、妊娠7カ月とのこと。「予定は12月です」と考史さんが言えば、「多分、男の子」と明子さん。 「出かけるところもきっと変わってきますよ。男の子ならキャンプは連れていきたいですし、サッカーも一緒にやりたい。多未は今も気が向けばボールを蹴ってくれて、それはそれで嬉しいんですけど(笑)」。 そう言って多未ちゃんの頭を優しく撫でる考史さん。500Xとともに暮らす、松本ファミリーの夢は広がる一方のようです。 『オクムサ・マルシェ』 店のコンセプトは「小さな道の駅」。都内でグラフィックデザイナーをしていた浅見さんが、東京出身の奥様と一緒に地元に戻り、実家の農機具倉庫を改造して2014年オープン。1階がテーブル席と食材の販売、2階が工芸品ギャラリーとフリースペース。30年以上蕎麦屋を営んだお祖父様直伝の蕎麦料理や、地元の有機農家の食材を使った薬膳料理が評判。   SHOP DATA 店名 『オクムサ・マルシェ』 住所 埼玉県入間郡越生町小杉756 電話番号 080-9973-5457 営業時間 11:00〜17:00 定休日 水〜金曜   […]

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FIATでGo!まいにちが自由で楽しくなるセーフティドライビング

おしゃれで自分を磨くと元気がわいてくるように、クルマの運転も自信が増すとまいにちがもっと輝いてくるはず。せっかくフィアットに乗られているのなら、クルマとの距離をもっと縮めて、まいにちをトコトン楽しみませんか。 フィアットとお出かけするのはとっても楽しく、わくわくしますよね。お買い物のときに便利なのはもちろん、人から見られてちょっと嬉しかったり、元気のないときに自分を励ましてくれたり。クルマもともだちと同じで、一緒に過ごすほどに距離が縮まってくるもの。     でもじつは運転にそれほど自信がない、そんな方もいらっしゃると思います。そんな普段あまりクルマに乗っていなかったり運転に不安を感じたりする方のために、安全運転に役立つ情報や運転が楽しくなるTipsをいくつか紹介します。   安全運転は実際に学ぶのが一番 フィアットオーナーが自分のクルマで参加できる「フィアット セーフティ ドライビング」をご紹介します。「フィアット セーフティ ドライビング」は、フィアットオーナーのために用意されたレッスンプログラム。プロのインストラクターによる講義や、運転のキホン操作「走る・曲がる・止まる」についてのレクチャーが受けられます。     また安全なコースでブレーキを全力で踏み込む急制動の体験や、プロドライバーによるサーキット走行の同乗体験といったアトラクション的なプログラムも。イベントへの参加を通じてクルマとの関わりを深めることで、まいにちの運転がより楽しくなるはず! 「フィアット セーフティ ドライビング」は4月22日(土)に静岡県富士スピードウェイ、7月17日(月・祝)には三重県鈴鹿サーキットで開催。参加はムリという方のために、女性モータージャーナリストの藤島知子さんが紹介する「安全運転」をテーマとした記事や、フィアットユーザー向けの運転にまつわる記事をまとめました。きっと役に立つ情報が見つけられるはず。   安全運転の第一歩はドライビングポジションから     まずは運転のキホン、正しいドライビングポジションのガイドです。記事ではシートやハンドル位置を設定するときの目安や、正しいドライビングポジションのメリットが詳しく紹介されています。また、ヘッドレストやシートベルトの調整など見落としがちな注意点にも触れています。 また、「500X」のようなSUVタイプを所有されている方は、「ドライビングポジション SUV編」も併せてご覧ください。背の高いクルマを運転するときの注意点が書かれています。   デュアロジックを上手に操るコツ     「デュアロジック車をトコトン楽しもう!」では、フィアット車に多く採用されているトランスミッション「デュアロジック」を上手に扱うためのコツを解説。運転がラクチンなオートマチックと、操る楽しみを体感できるマニュアルトランスミッションのいいとこ取りをした「デュアロジック」。その両方の魅力を引き出すための方法が紹介されていますのでぜひご参考に。   楽しいエコドライブのススメ     続いてはエコドライブに関する実践的なTips、「エコドライブを今日から始めよう」。燃費がよくなる運転方法について解説しています。エコドライブはお財布にやさしいのはもちろん、コツがわかるとそれ自体が楽しくなるもの。燃費を向上させるちょっとした工夫や上手なアクセルの踏み方などをわかりやすく解説しています。   安全運転を身につけて自由で楽しいカーライフを!   […]

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