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NEWS

ひとつ屋根の下から「Share Your Heart」を発信 アースデイ東京2018

4月21日(土)と22日(日)の週末、今年も「アースデイ東京」が代々木公園で開催されました。FCAジャパンもブースを出展し、日頃活動を共にするコラボレーション団体と共に、人と人を繋ぐ活動を行いました。   みんなのために、自分ができることを 4月22日のアースデイ(地球の日)に近い週末に代々木公園において毎年恒例で開催されている「アースデイ東京」。新緑が色づき、母なる大地 地球に感謝の眼差しを向けるにふさわしいこの季節。空を見上げれば青空と緑が視界いっぱいに広がり、たくさんの空気を吸い込みたい気分になります。   この気持ちよい陽気からも元気をもらい、FCAジャパンは支援団体と一緒に、よりよい社会を築くことを目標に、アースデイ東京2018に出展しました。さまざまな困難と向き合い、立ち向かう気持ちを大切に。天災や病気、障害、差別などで苦しむ人・子ども・動物がみんな同じ大地に住んでいることに思いを馳せ、自分だけでなく、みんなの幸せのためにできることを。人と人の想いをひとつずつ繋げていきます。     FCAジャパンでは、温かい気持ちを自分から人へ、その人からまた別の人へと繋いでいく「Share Your Heart」のテーマのもと、社会のさまざまな問題に取り組む人の心を繋ぎ、広めていく活動を展開しています。アースデイ東京のブースでは出展団体の活動に共感した来訪者がハートの折り紙に名前やメッセージを書き込み、その想いを重ねていく創作を行いました。そのハートはみるみる大きくなり、大勢の人の想いが詰まった大きくカラフルなアートへと発展しました。   ひとりぼっちの動物と里親をつなぐ「アニマルレフュージ関西(ARK)」 「アニマルレフュージ関西(ARK)」のブースでは、ペッドグッズの展示販売やアウトレットセールを展開。興味を持ってくれた方に活動の紹介を行いました。ARKでは、飼い主の老齢や離別などでひとりぼっちになってしまった犬や猫を始めとするペットのために、里親探しを行なっています。ARK代表の出身地であるイギリスでは、ペットショップで購入するのではなく、こうした団体を通じてペットを飼う習慣が普及しているのだとか。日本では大阪にあるシェルター(動物保護施設)のほか、東京におけるボランティアによるペットの一時預かり、里親会などのイベントを通じて、動物の里親探しの活動を行なっています。 アニマルレフュージ関西 (ARK)   病院の子どもたちに本物のアートを「スマイリングホスピタルジャパン」 「スマイリングホスピタルジャパン」は、重い病気で入院している子どもに本物のアートに触れてもらい、笑顔や前向きな気持ちになってもらう活動を展開しています。ブースでは、普段病院で活動しているアーティストによる大道芸やバルーンアート、塗り絵のワークショップを展開。プロのアーティストの繰り広げるワザや、自らアートを作り上げる達成感に触れていただき、訪れた大勢の皆さまにその活動について知っていただく機会を設けました。 スマイリングホスピタルジャパン   災害や紛争で生活を脅かされている人々を支援「ピースウィンズ・ジャパン」 ピースウィンズ・ジャパンは日本発の国際協力NGOで、世界規模で紛争や自然災害で苦しむ人々に対し、支援のプロを現場へ派遣し、現地で必要とされている人材や物資を提供する支援活動を行なっています。世界27の国や地域で活動し、国内においても東日本大震災や熊本地震などで緊急支援や復興に向けた活動を展開しました。ブースではその多岐にわたる活動を紹介し、支援の輪の拡大に努めました。 ピースウィンズ・ジャパン   病気と闘っている子どもに勇気を「シャイン・オン!キッズ」 シャイン・オン!キッズは、重い病気と闘っている子どもを勇気づける“ファシリティドッグ”の活動や実績、普及に必要な支援について啓蒙を行いました。アメリカ由来のファシリティドッグ・プログラムを日本の環境に最適化し、日本全国の病院への普及を目指しているシャイン・オン!キッズ。ブースではこのほか、治療、病気との闘いをビーズという目に見える形で綴っていくことで勇気の源としたり、自らの努力を振り返ったり、闘病の記録となる「ビーズ・オブ・カレッジ®」の紹介を行いました。 シャイン・オン!キッズ   視覚障害者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を「日本ブラインドサッカー協会」 日本ブラインドサッカー協会は、アイマスクを着用してプレーするブラインドサッカーを通じて、視覚障害者と健常者が当たり前に混和する社会の実現を目指しています。ブースでは、その啓蒙活動に加え、“アップサイクル”(リサイクルと異なり、元の製品よりもさらに価値の高いものを生み出すモノづくりの考え)により作られたオフィシャルグッズを展示。アースデイにふさわしい持続可能なモノづくりの取り組みを披露しました。 日本ブラインドサッカー協会   記念樹の森づくりで地域を元気に「環境リレーションズ研究所 プレゼントツリー」 環境リレーションズ研究所では、大切な人や自分自身の記念樹を植えることで、森だけでなく樹を植えた地域全体も元気にすることを目指す“プレゼントツリー”を紹介しました。あわせて紹介した“アーバンシードバンク”は、プレゼントツリーから派生した活動で「都市の緑が里山を元気に、里山の緑が都市を潤す」をキャッチフレーズに、都市と里山の交流のかけ橋となることを目指しています。 環境リレーションズ研究所   降り注ぐ太陽と爽やか風を浴び、大勢の人が心地よい時間を共にしたアースデイ東京。FCAジャパンのブースでは人や社会、動物や自然を元気にしようとするたくさんの人の想いが集まり、訪れていただいた方にその想いを繋ぎました。   なお、FCAジャパンではこのほか以下の団体と連携しています。ぜひご覧ください。 FIATがサポートする団体 アジア女子大学 JKSK女性の活力を社会の活力に I LADY. ルーム・トゥ・リード・ジャパン Alfa Romeoがサポートする団体 グッド・エイジング・エールズ ピープルデザイン研究所 Jeep®がサポートする団体 フジロックの森プロジェクト実行委員会 green bird […]

DRIVING

毎日を楽しく、万一の時に安心を フィアット セーフティ ドライビング in 富士スピードウェイ

運転上達のヒントを発見 4月8日(日)、富士スピードウェイにて「フィアット セーフティ ドライビング(FSD)」が開催されました。2017年4月の富士、7月の鈴鹿に続き、第3回目となる今回は、参加申し込みが大幅に増加。受付開始からわずか数日で定員数に達し、これまで以上に好評を得て開催されました。     フィアット セーフティ ドライビングが目指すのは、フィアットオーナーさまに正しい運転操作に身につけていただき、「運転する楽しさ」を実感いただくこと。まずは取り回しをしやすい運転ポジションを習得し、その上でクルマの持つ基本性能や安全装備に触れ、万一の時に役立つ危険回避の方法や心構えを学んでいきます。     今回のご参加者数は1回のレッスンにつき25-26名ほど。プロのインストラクターによる安全講義やレクチャーを通じて、自分のクルマの持つ性能の高さに触れると、まるでパートナーの意外な一面を見たかのように喜びと感動が大きいようです。ご参加者からは「正しいポジションで運転の仕方が変わった」「小さいクルマなのに思いのほかスゴかった」などの声が飛び出しました。   以下の動画よりレクチャーの模様やご参加者の声をご覧ください。   […]

CULTURE

ヴィンテージカーの祭典〜パリ・レトロモビル

ここ数年、欧州を中心にヴィンテージやヘリテージという流れに大きな注目が集まっています。ファッション、宝飾品、インテリアはもとより、自動車もその波に飲まれつつあります。   新しいものを否定するつもりはありませんが、こうした流れは、もっとロマンや楽しさ、美しさといった人間らしい、心に訴えかけるものに注目が集まっているのが原因かもしれません。     さて今回は、フランス・パリで行われたRETROMOBILE(レトロモビル)について。 レトロモビルとは、今年で43回目を迎えた欧州最大級の旧車をメインとした蚤の市。文字通り屋外でスタートした蚤の市は、折からの旧車ブームなどと相まって、もはや「蚤の市」というレベルを遥かに超え、立派なモーターショーともいえるような巨大イベントに成長しました。     ある種のアートとしての価値も見出されてきたという「ヴィンテージカー」ですが、投機対象としても人気が高まるばかりで、そうした流れの中、レトロモビルにも、かつてのような庶民然とした人たちだけでなく、いかにもお金持ちそうな方々も激増。それにあわせるかのように出展車両やブースも大変豪華になりました。   そんなレトロモビルの一つの目玉が、会場内で行われるオークション。2016年には1957年型Ferrari315/335Sが、$35,711,359(およそ38億円!)という欧州オークション史上の最高額を記録するなど、ますます世間の注目を浴びることになっています。   そんなお金持ちが集まるイベントですから、各メーカーも次第に敏感に反応するようになってきました。国際モーターショーに勝るとも劣らないレベルの素敵なブースを展開し、過去の資産やこれからのサポート、オーナーズクラブとの連携など、積極的なコミュニケーションを展開し、ブランディングの一環として活用するようになってきています。     市場価格の高騰は、カーマニアのお財布にとってはとても厳しい現実なのですが、一方でレストアにかけられる予算が激増したことによる仕上がりの品質の向上や、それによる実用性の向上。さらに、現在の気候や運転環境にも耐えられるようなアップデートなど、これまで以上に安心して旧車が楽しめるようになってきていることは喜ばしい事かもしれません。   また、メーカーたちが自身のブランディングの一環とはいえ、パーツやレストアのサポートをはじめるということは、やはりマニアにとっては嬉しいの一言。   そんな中FIAT有するFCAは、本拠地のトリノとパリで「Heritage」サービスを発表しました。これは、自身が所有するブランド(FIAT、ABARTH、ALFA ROMEO、LANCIA)がこれまでに生産したクルマに対し、レストアの支援や各種フォローやサーティフィケーション(一種の血統書発行)、そしてそれらの販売などを行うというもの。 「Passione senza tempo」 これはイタリア語で「情熱に時間は関係ない」〜つまり、情熱に際限はないという意味なのですが、クルマを愛する人たちが作るメーカーの、クルマを愛する人たちへのメッセージと決意の表れなのでしょう。   「積み上げてきた過去と歴史の上に我々は立ち、その先に未来があるんです。」 そう語ったのは、今回の新サービス「Heritage」のディレクターであるロベルト・ジョリート氏。FIAT500のデザイナーにして、元FIAT&ABARTHのデザインディレクターである彼のプレゼンテーションには、ひとかたならぬクルマに対する愛が溢れていました。     今回のレトロモビルでは、FIATが誇る幻の名車にお目にかかることができました。   1953年にわずか15台しか作られなかったという、知る人ぞ知るFIATの名車8V(オットヴー)のスペシャルモデル「スーペルソニック」。 50年代初頭らしい通称“JET AGE”と呼ばれる流麗で洗練されたスタイリング、まさに「空飛ぶ〜」的なデザインと、瀟洒でモダンなインテリア(冒頭の写真が8Vのインテリア)に来場者たちは釘付け。     FIATといえば、500をはじめとする大衆車メーカーとして知られていますが、第二次世界大戦前までは、高級な仕立て服のようなクルマをメインとしており、第一回欧州グランプリにも名を連ねる1899年創業の老舗の名門。   戦後の方針転換から間もないタイミングのさなかに生まれた、かつての高級路線時代のFIATを彷彿とさせるこのクルマは、同じトリノを拠点とするカロッツェリアの名門、ギアの手によるもの。 内外装ともに美しいこのクルマは、大変価値が高く、現在も億単位の高値で取引される、文字通り「幻の名車」となっています。   そんなクルマがサラリと売られているレトロモビルは、さしずめお金持ちのための桁違いの蚤の市といえるかもしれません。ちなみに、そんな価格のクルマであっても初日にはすでに「SOLD OUT」の札が…。     「珍しいクルマ、高級なクルマだけがレトロモビルの魅力ではありません。パリという街で行われるこのイベントは、奥さんや恋人といった女性たちにとっても、一緒に行く意義があるイベントなんです…。」とは、イベント・オーガナイザーのメルシオン氏が教えてくれたレトロモビル成功の秘訣。 そうなんです。あのパリでクルマも歴史も買い物やグルメも楽しめてしまう、楽しいイベントがレトロモビル。   ヴィンテージカーをお買上げになるならないは別として、是非一度足を運んでいただきたいイベントです。 […]

NEWS

女性のチカラを社会やコミュニティへ アジア女子大学第9回ファンドレイジングイベント

3月22日、東京アメリカンクラブで「アジア女子大学 第9回ファンドレイジングイベント」が開催されました。アジア女子大学とその教育活動を支援するグループFriends of AUW Japanの共催で行われたこのイベントは、アジアの教育環境に恵まれない優秀な女性に教育を提供するサポートプログラムの一環として行われました。会場ではアジア女子大学の活動報告やライブオークションが実施され、その収益金から学生たちへの奨学金が実現しました。     隠れた才能に光を アジア女子大学は、2008年にバングラディッシュ・チッタゴンに設立された国際大学。南アジアや東南アジアで不平等な待遇を受けている優秀な女性たちに高等教育を提供し、地域社会のリーダーを育てあげることを目標に掲げています。出願者の選定では、大学卒業者がいない家庭の子女を優先しているのが特徴。現在は15カ国から700名以上の学生が通っており、奨学生(全額奨学金)の比率は98%にも達します。   フィアットは、ファンドレイジングイベントのサポートのほか、Share with FIAT を通じ、これまでにアジア女子大学の生徒への支援などを行ってきました。     活動報告の冒頭では、武田薬品工業との連携により、アジア女子大学内で初となる「寄付基金教授職(Endowed Chair)」が2017年10月に設置されたことが発表されました。これは武田薬品工業からの寄付により大学が教授職を設置するもの。設置されたのは公衆衛生学で、バングラディッシュをはじめ途上国における公衆衛星の改善や次世代リーダーの創出が期待されています。     高級ファッションブランドMCM会長が女性にエール また、アジア女子大学のニルラマ・ラオ副学長、およびソンジュグループ創立者でMCMホールディングスAG会長の金聖珠(キム・ソンジュ)会長がスペシャルゲストとして登壇し、それぞれプレゼンテーションを行ないました。     ニルラマ・ラオ副学長は向こう10年のビジョンにおいて、教育プログラムの充実や生徒数の増加を掲げ、2026年までに生徒数を3000人規模にまで増やすとする計画を述べました。また5000人のキャパシティを持つ新キャンパス構想についても触れました。     一方、キム・ソンジュ会長は女性リーダーの立場から、女性のエンパワメントに対する見解を披露しました。同氏は2012年に「Forbes アジア ビシネスウーマン」のトップ50に選ばれています。 「我が社は、世界40カ国にビシネスを展開しており、従業員の国籍はさまざま。それぞれ文化や働き方などのバックグラウンドが異なる人たちと共に仕事をしています。女性はそうした多様化した環境下で優れた順応力を発揮します。我が社でもグローバルで活躍するスタッフの80%を女性が占めています」と述べ、女性にエールを送りました。さらにアジア女子大学に対し、20万USドルの奨学金の提供を発表し、会場から大きな拍手が湧き起こりました。     ライブオークションでは、協力企業が商品およびサービスを提供し、会場で競売が繰り広げられました。学生支援を目的としたオークションの参加者および支援企業により、アジア女子大学のたくさんの生徒たちの学費や教材費、保険費に充当する支援が実現しました。     オークション後の懇親会でニルラマ・ラオ副学長に女性のエンパワメントについて意見を求めると、彼女は次のように答えてくれました。 「これからの時代は、女性にもサイエンス&テクノロジーの分野に積極的に参加してもらいたいと考えます。アジア地域ではこの分野への女性の参画が少なく、遅れをとってしまっています。今後は、たとえばバイオインフォマティクス(生命情報科学)などの分野において、女性のさらなる活躍を期待します」     これを受けて、FCAジャパン マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセは、「日本では女性の高等教育の機会が充実しているにもかかわらず、せっかく教育を受けた女性の経験や能力が社会で存分に活躍していません。これはとてももったいないことです。アジア女子大学の生徒さんのように、もっと強いエネルギーを持って、社会でその力を発揮してもらいたいですね」と期待を口にしました。       アジア女子大学公式サイト   写真 小林俊樹 […]

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がんばる皆さんにフィアットからCiao!とミモザを。ホワイトリボンラン2018

3月4日、お台場にて今年で3度目の開催となる「WHITE RIBBON RUN(ホワイトリボンラン)」が開催されました。参加者全員で5kmを走る同イベントは、国際協力NGOジョイセフによる世界の女性たちの命と健康を守るチャリティを兼ねたもの。フィアットはミモザの花を持って応援に駆けつけました。   同じ気持ちと時間を共有する5kmラン […]

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トリノで行われた旧車イベント〜第36回、アウトモトレトロ Vol.1

トリノ、FIAT、蚤の市 いまから120年近くも前、1899年7月11日に創立されたFIATは、イタリア最古の自動車メーカー。ちなみに、この世に初めて「自動車=Automobile」という言葉が使われたのが同年1899年の1月のニューヨーク・タイムズ紙だといわれています。FIATが世界最古というわけではありませんが、自動車製造の黎明期に産声を上げた、数少ない歴史あるブランドであることに間違いはありません。   そんなイタリア(主に北中部)では、自動車関連のイベントは日常茶飯事。このいわゆる「蚤の市」的イベントは、真夏(7、8月)と真冬(12月、1月)を除けば、ほぼ毎週末、さまざまな規模や内容で各州、各都市、各市町村で行われており、週末の市民の楽しみとして長く愛されています。   トリノでの最大規模がこの「Automotoretro(アウトモトレトロ)」。今年で36回目を迎えるこのイベントは「自動車+バイク+レトロ」を意味するその名の通り、自動車やバイク、自転車などあらゆる車輪がついたもの、そしてその部品はもちろん、広告やノベルティといった関連商品からおもちゃに至るまで、様々な「旧いもの」が手に入る正真正銘の蚤の市なのです。     1923年に生まれたFIAT社の本社兼工場施設であったLINGOTTOの隣(昨年まではリンゴットの一部も使用していた)で開催されるお膝元どころか城内開催のような趣のイベントで、FIAT好きにはたまらないロケーションです。ちなみにこのリンゴット内には商業施設や映画館、ホテルなどもあるので会場までのアクセスも至便。そのロビーには同じトリノの名門、ランチアの旧車が展示されていたりと、ファンにはなかなかたまらない演出がなされています。     あくまでいち都市のローカルイベントでありながら、やはり多くのメーカーが林立していたトリノの引力のなせる技なのか、隣接するスイスやドイツ、フランスはもちろん、オランダやスペイン、ベルギーあたりからも高速をすっ飛ばしてやってくるファンたちも決して少なくない、人気のイベントとなっています。     ブームの裏に…。 FIATやアバルト、ランチアなど多くのイタリアの代表的メーカーや、ピニンファリーナやベルトーネといったイタリアを代表するカロッツェリアが立ち並んだトリノ。やはり本場ならではの「掘り出し物」や「お宝」が多いのもこのイベントの魅力です。   しかし、昨今の旧車ブームによって、多くのバイヤーがトリノに訪れるようになり、ここ数年では高額取引がなされる車両をはじめ、関連部品などの出展数も減少傾向。その煽りを受けてか、軒並み価格が高騰するという状況に見舞われています。   それでもやはりそこはトリノの底力とでも言うのでしょうか。進む高齢化に伴う「次世代へのバトンタッチ」は避けられず、ひょんなことで幻の名車や珍車が売りに出されることも少なくありません。そんな中にはワンオフ(別注・特注)やワンオーナーものがあったりしますので、旧車ファンとしてはやはり気が抜けません。     もうひとつの魅力は、オーナーズクラブの出展です。ここでは、まずお目にかかれないようなコンディションの名車や珍車にお目にかかるチャンスであり、また、ユーザー同士の交流や、情報交換ができるのも大きな魅力。これはSNS全盛となった今も変わらず続く伝統だといえます。     特にイタリアの自動車最大の魅力であるデザインは、紙面や画面で見るのと、間近に見たり触ったりするのとでは大違い。その圧倒的な存在感には、毎回ヤラれてしまいます。   長い歴史は、長く愛されてこそ生まれるものであり、そうした足跡や今も綿々と続く流れのようなものを感じさせてくれるのが、こうした特定ジャンルの蚤の市の魅力。   次回は「アウトモトレトロ」をもっと深掘りしていきたいと思います。 […]

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FIAT×ルーム・トゥ・リード・ジャパン 海の向こうに届けるプレゼント

個の可能性を地域に、そして世界へ。社会で活躍する人材の基本である「読み書き」の学習環境を世界の行き届いていない地域にも広めたい。その日、赤坂アークヒルズ・カフェに集まった大勢の人たちは、そんな共通の想いで繋がっていました。特定非営利活動法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンによる催しの模様を報告します。     ルーム・トゥ・リードは、教育を受けられない環境で育っている子どもたちに、学習の機会を与える活動を行なっている国際NGO。“子どもの教育が世界を変える”という信念のもと、主に開発途上国での識字(読み書き)能力と教育面での男女の格差(地域により女性は教育を受けられないなどの問題)をなくすことに注力し、地域の政府機関やコミュニティと連携し、子どもたちに学習の機会を与えてきました。その活動資金は主に寄付によるもの。この日、赤坂アークヒルズ・カフェに集まった人々は、ルーム・トゥ・リードの活動に賛同する一般支援者の方々です。     こうした活動が必要な背景には、厳しい現実があります。日本にいると実感は薄いものの、世界では今なお7人に1人は文盲で、その2/3は女性だといいます。そうした環境を変えるには、先進国で支援の輪を広げる必要があるのです。 フィアットも、ルーム・トゥ・リード・ジャパンの活動に賛同し、支援を行なっています。フィアットが望むすべての人が自分らしく、輝いた生活をおくる社会を実現するためには、女性の、そして次世代を担う子供の教育が欠かせません。読み書きのできない子供たちに本を読むことの素晴らしさを知ってもらい、男女に均等な教育インフラを作り出す活動は、フィアットの掲げるビジョンにも通じるのです。     レセプションで乾杯の音頭をとったのは、FCAジャパン マーケティング本部長ティツィアナ・アランプレセです。 「明日の社会を変えるのは子供たちです。女の子も教育を受けられるようにするため、少しずつの支援を集めて、大きな力にしましょう。フィアットでは、そうした活動を“Share with FIAT”として展開しています。皆さんで一緒に世界を正しましょう」。     ルーム・トゥ・リード共同創設者兼CEOエリン・ガンジュさんのスピーチが続きます。 「ルーム・トゥ・リードでは、世界のあらゆる地域の子供たちが読み書きをできる社会の実現を目指し、これまでにアジアやアフリカを中心に、2万の学校やコミュニティと手を組み、1200万人に教育のギフトを届けてきました。このような成果を出せたのは、みなさまからの支援を得て、その国の政府や公立の学校とともに活動し、地域の環境を変えてきたからです。力を合わせ、アクションを起こせば世界は変わるのです」と述べ、新たなアフリカとアジア向けの教育支援プロジェクト「Action for Education(アクション・フォー・エデュケーション)」を打ち出しました。     ルーム・トゥ・リードでは、支援者に対して活動報告を徹底しています。寄付金の使途を明確にし、成果を見える化することで、支援者の寄付金がどのように役立ったのかをわかりやすいかたちで伝えています。また、例えば今回のような支援者の集いでは、支援者同士が活発な情報交換を促し、活動そのものやネットワークの輪の中にいることを楽しめるように努めています。     支援者の方に話をうかがってみました。中野太智さんと浅井美香さんは、ともにルーム・トゥ・リードの支援者。活動を始めた動機をうかがいました。 中野太智さんは「ルーム・トゥ・リードが行なっている教育支援というのは、社会を良くするもので、それはいずれ循環して自分にも返ってくるものだと思います。遠く離れた日本にいると直接的な活動に参加するのは難しいですが、支援という間接的な方法ならできます。またその活動の成果を知ることもできるので、自分が役に立てたという実感を持てるのがいいと思います」 浅井美香さんは、支援活動に参加するきかっけになったのは中野さんから借りたジョン ・ウッド氏(ルーム・トゥ・リード創設者のひとり)の執筆した本から。そこに書かれていたことに感銘を受け、自ら活動しようというモチベーションに繋がったと話してくれました。     長谷川愉以さんは、自分になにができるかを考えた結果、毎月一定の金額の寄付を行なっています。始めてから自分のなかにある変化が生まれた」と話してくれました。 「支援した子どもたちがどう変わったのか。関心が生まれ、ウェブサイトを調べ、自ら情報を収集しにいく。それまでしなかった行動をしていることに自分のなかに起きた変化を実感しました。また、ルーム・トゥ・リードのイベントへの参加を通じても自分が変わったことを感じています。あるイベントでは参加者は席が決められていて、必然的に隣の方とお話をすることになります。同じ活動をしている人たちの輪なので会話が進展しやすいというのもありますし、そこから新たな情報を得て、自分の行動が変わることも経験しました。支援を始めたことで、思いがけないところでポジティブな方向に自分が変わっている。そんな実感を持つようになりました」。     支援者の方々は自分の行動による子供たちの変化を知ることに喜びを感じ、また支援という行動を通じて得られる自分へのフィードバックも楽しんでいるようです。 会場ではピアノの演奏が始まりました。奏者は“旅するピアニスト”こと永田ジョージさん。イタリアの楽器クラビエッタを片手に、中東やギリシャなどを旅した永田さんは、各国で音楽を通じて人と人が繋がることを経験してきました。ルーム・トゥ・リードとの繋がりは5年ほど前から続いています。     ピアノの音色が会場を心地よい空気で包み込んだところでいよいよお開きに。今回も参加者同士の新たな出会いがあり、親睦を深める機会となったようです。 ルーム・トゥ・リードの活動に興味のある方はぜひHPをチェックしてみてください。     ルーム・トゥ・リード・ジャパン公式サイト   […]

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FIAT〜写真展のおしらせ 「La 500 : piccola grandiosa」

2017年12月17日(日)から12月29日(金)まで、東京銀座のギャラリー「BASEMENT GINZA」で写真展が開かれます。 その名も「La 500 : piccola grandiosa」 「小さくて、偉大なチンクエチェント」という意味なのですが、イタリア人の生活の一部としてのFIAT 500を垣間見ることができます。   クルマを撮るのではない 美しい街並み、美しい夜。そこで暮らす人間味溢れる温かい人たち。 圧倒的な歴史と文化を誇り、時に優雅で、時に間抜けで、それでいてどこか憎めないキャラクターをもちあわせる国イタリア。 たとえそれが素朴で質素であっても、こと人生を楽しむという点において「達人」といわれる彼の国の人々ですが、それが色濃く溢れているのがイタリアの南部だといいます。     そんな人々の暮らしや生き様に惹かれ、20年近くもイタリアに通いシャッターを切リ続ける写真家が加納 満(かのうみつる)さん。彼は、イタリア人の暮らしや人生を撮り続けるうちに、その傍らにいつも寄り添う愛らしいクルマ、FIAT 500の存在を意識するようになったといいます。     「そもそも僕は、「画」つまり「クルマが主体の写真」としてチンクエチェントを撮るつもりでシャッターを切りはじめたワケじゃないんです…。サルデーニャで、シチリアで、バーリで、人々やその暮らしに「出会う」のと同じように、気づくとごく自然にFIAT 500との出会いを漏らさず記録し続けていたんです。」     「情熱の赤に憧れて」 この写真展の共謀者、小野光陽(おの こうよう)さん。編集者にしてプロデューサーの彼もまた、イタリアとの縁が深い。なんといっても若い頃イタリアの情熱の代名詞ともいえる跳ね馬のエンブレムに憧れ、単身モデナに乗り込んだというツワモノ。 「ネジ一本組み付けるだけの仕事でもいいんです。それでもあのクルマたちを生み出す現場に加わりたかったんです…。」 情熱の国に相応しい熱いものをお持ちの小野さん。その後も4年以上にわたりイタリアで生活をされたという小野さん。現地の生活をよくご存知なのは言うまでもありません。     そんな彼と加納さんとの出会いは、とある雑誌の企画での偶然から。 その後も共にお仕事をなさっていたそうですが、ふとしたきっかけで加納さんのSNSに頻繁に登場するFIAT 500を見た小野さんが、この企画を思いついたといいます。     「もちろん加納さんの写真が好きだったということもあるんですが、彼の写真には、ステレオタイプで表面的なイタリアの街や暮らしではなく、僕の知っている一歩踏み込んだイタリアがそこにはあるんです…。人と街と暮らしとクルマ、そうした距離感に“これだ!”と思ったんです。」     モノは長く愛することで、愛着はもちろん心すら宿るといいますが、1957年にデビューし、その後20年に渡り製造され続けたNuova 500(ヌオヴァ・チンクエチェント)は、まさにその次元に突入しているものが多いようです。     「色あせようが、ボディやバンパーが凹んでいようが、人間が老い、顔に皺が寄るように年輪を重ねている様が、何かクルマ以上のものを僕に訴えかけてくるんです。生活や風景に馴染んで日々共に暮らしているというか。僕はそうした部分すべてを見ていただければと思っています。」 そう語る加納さん。     やっと人が通れるくらいの路地に、ありえないほど壁にギリギリに停められた濃紺チンクエチェント。加納さんとFIAT 500の「はじめの一枚」とともに、世界に愛されるイタリアの名車、今も同じくイタリア人の生活に溶け込んでいる「チンクエチェント」の真実の姿を覗いてはみませんか?       加納 満 […]

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ギターと歌と絵本の読み聞かせのステージ

今回は東京都渋谷区の日赤医療センターで行われた活動をご紹介します。 オトイロクレヨンの二人は、久末冴子(歌う絵描き屋さん)と平原謙吾(シンガーソングライター)のユニット。 冴子さんがオリジナルの紙芝居を演じ、謙吾さんのギターが伴奏します。   二人が明るく歌い、踊り、演奏する様子に子どもたちも自然と笑顔になります。 親御さんの中には、パフォーマンスを目の前で熱心に見つめる方もおられて、入院生活の気分転換のひと時になっていたようです。   SHJは、アート・パフォーマンスを通して、病気と闘う子どもたちとご家族をサポートしています。     […]

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