fiat magazine ciao!

#500

CULTURE

イタリア大好きイラストレーター遠山晃司さんが、FIATを描く際に抱く特別な気持ちとは

ヨーロッパの雑誌や街角のポスターなどで見かけそうなおしゃれな雰囲気にあふれたイラストを手がけるイラストレーター遠山晃司さん。イタリア好きの遠山さんの作品はイタリア車を描いたものが多く、なかでもご自身が何台も乗り継いだFIATが描かれたイラストには目を惹きつけられます。プロのイラストレーターの視点で、イタリア、そしてFIATの魅力について話を伺いました。 新旧2台のFIATを描き下ろしてもらいました 今回、遠山さんにFIATのある風景を描き下ろしてもらいました。描かれているのは、イタリアのコモ湖畔に佇む新旧2台の500です。  1台は1936年に作られた「トポリーノ」。もう1台は、ブランド創立120周年を記念して発売された「500 120th Tuxedo(タキシード)」。フォーマルウエアのタキシードからインスパイアされたドレッシーなモデルで、ビコローレ(2トーン)のボディカラー、専用のアルミホイールや内装、記念バッジなどを備えた限定モデルです。  500の歴史を彩る2台が、遠山さん独特のタッチで描かれたこのイラスト、まさにイタリアとFIATを想う遠山さんの心象風景がよく表れているようです。  「クルマが好きになり、イタリア車が好きになり、そしてFIATに魅せられました」 遠山さんのクルマ好きは子供の頃からだといいます。輸入車とWRC(FIA世界ラリー選手権)が大好きなお父様の影響が大きかったそう。特にWRCで疾走していたランチア・デルタに目が釘付けに。そこから遠山さんのイタリア車好きが始まりました。  「あんな格好いいクルマを作るイタリアってどんな国だろうって、ずっと思っていました。初めてイタリアを訪れた時に、トマトの赤や街路樹の緑、イタリアの空気の中ではそれぞれの色が日本とは違って見えたんです。それにファッションや人の動き、身だしなみ、やっぱり全部格好よかった。食や服を大切にしているという、イタリア人のスタイルにも魅了されました」。  その後、アートを学ぶためにニューヨークの「Parsons School of Design(パーソンズ美術大学)」に入学した遠山さん。5年間の在学中、休暇を利用して日本人のルームメイトと一緒に日本に戻ったときに、神戸から四国を回って東京に戻るというドライブツアーを計画しました。そのドライブで使ったクルマが、遠山さんの実家にあった初代Pandaでした。このツアーによってFIATに惚れ込んでいくこととなったと語ります。  Parsons School of Designを卒業した遠山さんが、帰国し本格的にイラストの仕事を始めたのは1990年のこと。それから遠山さんはさまざまなFIATを手に入れました。プント、バルケッタと続き、初代Pandaの1000 FIREは10年間で2台を乗り継いだといいます。 FIATを描く仕事が来ると嬉しくなります クルマのイラストを手がけることが多い遠山さん、FIATを描く時には特別な思いがあるそうです。  「FIATは自分で何台も乗ってきた思い入れのあるクルマですから、描く時のポイントが分かるんです。ここをこう描くとFIATが持っているイタリアンデザインならではのキュートさ、クールさを引き出してあげられる、という感じで。とくに曲線と直線の組み合わせが特徴的ですね。他のクルマを描く時と比べると、特別な感じがあります。FIATを描く仕事が来ると嬉しくなります」。  FIATに対する想いも話し出したら止まりません。  「クルマを自由自在にコントロールできたらって、クルマ好きなら誰もが願うと思うのです。FIATは、古いのも現行モデルもそれが叶いやすい。コンパクトで機敏というのが魅力です。また、FIATは歴史がすごいし、ジャンニ・アニエッリの、これぞイタリアンというライフスタイルやファッションの格好よさがFIATを好きな理由でもありますね」。  「これ格好いいでしょ」と、遠山さんが見せてくれたのは、毎年5月にイタリア北部コモ湖畔で開催される世界最古のコンクールデレガンス(ヒストリックカーの美しさを競うコンクール)『コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ』のガイドブック。遠山さんはこのイベントに何回も参加しているといいます。  「イラストもデザインも生き方も、すべて習った人生の師ともいうべき方と一緒に参加しています。今年はその方が持っているFIAT アバルト・モノミッレGTで参加しました。1963年製で、1964年に2台だけが輸入されたうちの1台。素晴らしいイタリア車がたくさん出場しているので、ますますイタリア車好きになりますね」。  そんな遠山さんの夢を伺うと。  「クルマ好きの男性だったら誰でも思うでしょうけど、大きなガレージにクルマを何台も並べて、それを見ながらその脇で仕事する、っていうのは憧れますよね」。そんな遠山さんの未来のガレージには、冒頭イラストのような新旧のFIATが鎮座していることでしょう。 遠山晃司さんイラストレーター、デザイナー。Parsons School of Design, NY卒業。2010年に拠点をNYより東京へ移し、現在は広告や雑誌を中心に活動。イラストレーションを中心に写真、グラフィックデザインなど、様々な手法を用いた作品を世に送り出している。遠山晃司さんの作品一覧はコチラhttp://farmonte.com/ 120周年を記念して登場した『500 / 500C 120th Tuxedo』はコチラ GOODポイントいっぱいの実力派コンパクトPANDAはコチラ […]

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山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.02

2019年12月6日公開の映画『ルパン三世 THE FIRST』。2019年冬公開の映画の中でも、一際注目を浴びている新時代の『ルパン三世』。3DCGという新たな姿でスクリーンに帰ってきた各キャラクターの活躍が楽しみな話題作です。 今回は、山崎貴監督インタビューの第2弾。本作のこだわりや見どころ、そして『FIAT 500』の登場シーンなどについて、根掘り葉掘りお話を伺いました。 大好きな作品を監督するよろこび これまでにも、たくさんの話題作でメガホンを取ってきた山崎貴監督。最新作『ルパン三世 THE FIRST』を手掛けることになったきっかけとは?その経緯についてお聞きしました。 「本作には、最初アドバイザー的な関わり方をしていたのですが、ドンドン愛着が湧いてきまして。その流れで監督起用の話が出てきたんです。とても忙しい時期ではあったのですが、ルパン三世という題材は、一度は関わってみたいコンテンツだったので、こんなチャンス滅多にないと思って引き受けました」。 原作の誕生から50年以上にわたり、幅広い層で人気を博している『ルパン三世』。その最新作を手掛けるにあたり、どのような思いで作品制作に取り組んできたのか。本音を尋ねてみました。 「プレッシャーは、物凄くありましたね。とても多くの人々に愛されている作品ですし、人々の中にいろいろなルパン像がある。しかも、今回は3DCGという初めての試みなので、そこで感じる違和感をできる限り取り除かなければいけないと思いました。ルパン三世ならではの特徴はしっかりと踏襲しながらも、ある意味で決定版になっていないといけない。しかも、新しいフォーマットで制作する第1弾ということで、しっかりとした軸を作っていかなければいけない。そして、先人がこれまでに『ルパン三世シリーズ』として素晴らしい作品を創られている中、僕がそこに参加させていただくという思いもある。そういったいろいろな思いがある中、新しいフォーマットで挑戦するというのは、ある意味での恐さがありましたね。でも、ルパン三世作品の監督ができる、そのよろこびが物凄く大きかったので、プレッシャーに負けずに頑張るしかないと思いながら制作しました」。 作品のポイントは“ThIS IS LUPIN” 3DCGという新たなフォーマットで表現された『ルパン三世 THE FIRST』。本作の制作にあたり、特にこだわり、時間をかけたのが、キャラクターの表情だと語る山崎貴監督。 「それぞれのキャラクターの表情だったり、動きだったり。そういった点に、トコトンこだわりました。3DCGになっても、ルパンはルパン、次元は次元に見えなければいけない。これまで愛されてきた、それぞれのキャラクターの個性をしっかりと受け継ぐといった部分は、特に注力しました。キャラクターが決まるまで、本当に大変でしたね。その分、きっと皆様にも満足していただける仕上がりになったと思います」。 「制作にあたっては“This is LUPIN”、つまり、典型的な“これぞ、ルパン!”という作品を創るということを意識しました。物語に関しても、表現自体が3DCGというカタチに変わっているので、それ以外のところは出来るだけこれまでの流れみたいなものを踏襲しようと思いました。2D(アニメーション)の作品と3D(CG)の作品をつなげるフックとして、これまでの作品を大切にするということに注意深く取り組みました。とはいえ、3DCGなので、これまでの作品とはだいぶ印象が違うと思うんですよね。でも、映画が始まって30分くらい経ったときに、観ている方が違和感を感じなくなってくれればいいなぁと思って制作しました。長年ルパン三世ファンという方に観ていただいても、ご家族で観ていただいても、楽しんでいただけると思います」。 スクリーンを駆け回る500にも注目 『ルパン三世 THE FIRST』でも、ルパン一味の相棒として登場する『500』。山崎貴監督が『500』の存在を知ったのは、1979年に公開された『ルパン三世 カリオストロの城』だったとのこと。 「あの作品の中で、500が大活躍するじゃないですか。しかも、凄まじいパワーを秘めた、まさに「羊の皮を被ったスーパー狼」的な感じで。500がスクリーン狭しと駆け回る場面は、本当にワクワクしましたね。僕らがいま思い描いているルパン三世の世界観って、最新でもないけれど、古くもない。そういった作品が持っているいい感じの世界観に、500の存在は物凄く似合っていると思います」。 そして本作で『500』はどの様な活躍をするのか?尋ねてみました。 「500は、すごく活躍していますよ。僕の中で500は、軽快なイメージとか、小回りの効くイメージとか、なおかつカタチからは想像が付かないようなパフォーマンスを秘めているイメージがあるんです。そういう感じが活かせるよう500は作品の中でパワフルな活躍をしています。 また、本作では音にもこだわっています。タイヤの軋み音とか、ブレーキ音とか、走行音とか。ブレーキをかけながら回転するようなアクロバティックな走り方をするんですけれど、そういうところも含めて、とてもかっこいいカーチェイスになっています。3DCGならではの立体感というか、そういった中で展開するので、500の登場シーンも楽しみにしていただければと思います。500の走行シーンは、本当にかっこいいと思いますよ」。 ルパン三世作品ならではの珠玉のエピソード ご自身も、ルパン三世ファンという山崎貴監督。本作の制作中、いろいろな出来事があったとのこと。その中で、印象的だったエピソードについて、お話を伺いました。 「今回は、声を先に録音して、それに合わせてCGを創るプレスコという手法で映画を製作したのですが、声優さんの声を録音したときは、めちゃめちゃテンションが上がりました。 栗田貫一さんが話し出したときは「うわぁ、ルパンだ!」と感動しましたし「次元が喋っているよ!」「わっ、五エ門がいる!」とか、思わずファン目線になってしまいました。長年キャラクターを担当されている声優さんたちがスタジオで声を出している感じが、とても嬉しかったですね。声を録り始めた頃は、有頂天になって毎回ワクワクしていました」。 「あと、とにかく制作期間が長かったですね(笑)。CGってコンピューターが勝手に絵を作ってくれるイメージがあるかもしれませんが、ひとつひとつ、コツコツ。人間の手を介して作っていくウェイトが大きいので、とても時間がかかるんです。本当、一歩一歩というか。いつになったら出来上がるんだろうと思いながら、進行していましたね」。 最後に『ルパン三世 THE FIRST』の見どころについて、山崎貴監督にお聞きしました。 「やはり“This is Lupin”というところに尽きると思います。ルパン三世ファンの方や、これまでのルパン三世の作品を好きな方が観て、楽しめる作品になっていると思います。もちろん、ルパン三世ならではの、お約束事みたいなものもしっかり入っています。しかも、3DCGになったことで、いままでとは違った新しさも見られると思います。昔からある良質な作品に、現代風の厚みを加えたらこうなったというか。「ルパン三世が3DCGになって帰ってきた!」という部分を楽しんでいただけたらと思います」。 3DCGという新たなフォーマットで制作された、劇場版『ルパン三世 THE FIRST』。ルパン三世シリーズの新時代を切り開く山崎貴監督渾身の本作は、ルパン三世ファン、そしてフィアットファンにとって、きっといつまでも心に残る作品になることでしょう。 山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.01 はコチラ https://www.fiat-jp.com/ciao/lupin-the-first-interview/ プロフィール山崎 貴(ヤマザキ […]

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FIAT 500 / 500C 累計輸入台数50,000台達成 創業120周年に大きな一歩

フィアットのアイコン的存在「500(チンクエチェント)」。2008年3月に現行モデルが日本に上陸し、 “小さな一歩”を踏み出したイタリアンコンパクトは11年後の11月15日、累計台数が50,000台に達し、大きな一歩を刻むまでに成長。その節目を祝うセレモニーが、愛知県・豊橋市のFCAジャパン新車整備センターで行われました。 成功のカギは「自由」と「インディペンデンス」 50,000台達成まで、独自の歩みを続けてきた「500 / 500C」。年間登録台数は、2010年から2019年まで10年連続で4000台を超えており、人気は衰え知らず。しかも女性ユーザーの比率はむしろ上昇していて、2018年は62%に達するなど、これまたユニークな発展を遂げています。一般的に新型車はデビュー後に人気が上昇するものの、そこから下降していくパターンが多いもの。ところが500シリーズは他の多くのクルマと異なるライフサイクルをたどっているのです。 セレモニーでは、FCAジャパン マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセがあいさつし、「500 / 500C」のヘリテージを紹介しました。興味深かったのは、「500 / 500C」がその前身にあたる1957年登場の「ヌオーヴァ 500」から受け継いだDNAの話。60年代の経済成長期の波に乗って人気を伸ばした「ヌオーヴァ 500」は、日常から抜け出してピクニックに行きたくなるような、自由で開放的な世界観をまとって登場。 しかも多くの人に手の届きやすい価格で提供したことで、若者もこぞって購入。そこからさらに新しいライフスタイルが生まれ、人気を伸ばしていった、とアランプレセにより紹介されました。 なるほど、当時のヌオーヴァ 500は、60年代に漂っていた、新たな時代が始まるような期待感と歩みを共にして、「自由さ」や「インディペンデンス」の象徴として人気を獲得。そうしたDNAが、今日のレトロモダンな「500 / 500C」にも受け継がれているというわけです。人々をハッピーにしてくれる、そんな普遍的な持ち味が「500 / 500C」の人気を支え、女性からも指示を集めている、というのは理にかなった視点だと思いました。 次に来賓として参加された豊橋市 産業部部長の稲田浩三さんが祝辞を述べられました。 「FCAジャパンは、2011年に三河港を拠点として以来、今日まで数多くのクルマを陸揚げし、ここから日本全国に配送されています。三河港は年間20万台を陸揚げする国内最大の自動車輸入港ですが、そうしたなか、フィアットのかわいらしい、“ナチュラルビューティ”なデザインは、街を明るくし、現在は豊橋駅の新幹線改札前にも500Xが展示されています」と紹介してくださいました。 発表間もない限定車「500 / 500C イレジスティービレ」を発見! さて、セレモニーが行われた豊橋の新車整備センターは、フィアット車にとって日本の入り口となる拠点。そこでどのような工程を経て、出荷されているのか。今回特別に施設内を見学することができたので報告します。 陸揚げされた車両はまず施設内で洗車が行われ、その後、ライン上で外装や内装の検査が行われます。さらに、ナンバーブレートブラケットや発煙筒といった日本ならではの保安基準を満たすための装備が取り付けられます。保安基準への適合が確認された車両は、完成検査でヘッドライトの調整や下回りの確認、ポリッシュ(磨き作業)、室内クリーニング、幌車の場合はラッピングカバーの貼付といった作業を経て、いよいよ出荷準備が完了。一時的に自動保管庫に格納され、出荷待ちとなります。 新車整備センターでは、なんと11月20日に発表された限定車「500 / 500C Irresistibile」(イレジスティービレ)」の姿を発見!ピンクグレーの専用ボディカラーが陽光を浴び、とてもきれいに輝いていました。 連綿と受け継がれるヘリテージを大切にしながら、新たな話題も振りまいている「500 / 500C」。その勢いはまだまだ続きそうです。 写真 小林俊樹 500の詳しい情報はコチラ 500 / 500C イレジスティービレの詳しい情報はコチラ […]

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山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.01

2019年12月6日公開の映画『ルパン三世 THE FIRST』。3DCGというフォーマットでスクリーンに帰ってきた新たなルパン三世に、フィアットファンやルパン三世ファンはもちろん、老若男女問わず巷で大きな注目が集まっています。 そこで、本作の監督と脚本を手がけた山崎貴監督にインタビュー。 山崎貴監督のヒストリーや『ルパン三世 THE FIRST』について、そして『FIAT 500』への思いなどを、前編・後編の2回にわたりご紹介します。 幼い頃から魅了され続けた映像の世界 次々とヒット作を生み出す日本を代表する映画監督・山崎貴さん。脚本やVFX(ビジュアルエフェクツ)まで、多岐にわたり大活躍する山崎貴監督が映像の世界に魅せられたきっかけや、自身の作品にかける思いを伺いました。 「幼い頃、怪獣映画を作っている人たちがいると知った時から、映像関係の仕事がしたいと思っていましたね。長野県から上京した後、アルバイトなどで映像の仕事に関わるうちに、知り合いが出来たりして、本格的に映像の仕事に携わるようになりました。子供の頃から本当になりたかった映像を扱う業界に入れて、夢が叶ったということですね」。 「子供の頃は、怪獣映画とか特撮ものの番組をとても楽しみにしていました。そして、何と言っても中学時代に観たハリウッド映画のSF超大作の存在は、僕にとってとても大きいですね。あの頃って、当時だけではなく、後々まで愛され続けるVFXのアイコンになるような作品が次々と発表されていて。そのような作品たちを観て“こういうことを仕事にできたら、本当に楽しいだろうなぁ”と思い、本気でこの世界を目指しました」。 「なかでも、スティーブン・スピルバーグ監督の作品『未知との遭遇』には、大きな衝撃を受けましたね。UFOの映画ということもあって、最初はアダムスキー型の円盤が出てくる程度の映画じゃないかとあまり期待をしていなかったのですが、実際に観てみたら驚愕。素晴らしい映像が乱舞するというか。マザーシップが本当に巨大だし、初めてみる映像ばかり。特撮的な映画を観て、初めて“本物が出てきた!”という感じがしました。それまでは見立てというか、観る側にある程度の心構えが必要だったのですが『未知との遭遇』は、本当にあったことを映した映画なんじゃないかという錯覚に陥るくらいの凄さがあってビックリしました。その後も、続々と素晴らしい作品が公開されて。ああいう活きのいい時代の映画たちに、大洗礼を浴びてしまったという感じですね」。 驚きの映像とストーリー性で人々を魅了する 学生時代から、衝撃的な作品に心を奪われてきた山崎監督。その感動は、現在自身の作品にどのような影響を与えているのか、そしてどのようなこだわりを生み出しているのか、お話を伺いました。 「あの頃の衝撃がいまでも続いているというか、やはり映像でビックリさせたいという思いは常にありますね。また、初めて劇場で観た映画が『ロッキー』だったんですけれど、最初からドラマとして素晴らしい作品を観せられたこともあって、作品制作の際はストーリー性もとても重要視しています。僕の作品『アルキメデスの対戦』では、VFXを駆使した部分にもドラマの部分にもとてもこだわりました。VFXがただ単に脅かしだけではなく、物語にしっかりと食い込んでいるんです。これからも、VFXを使った映像とストーリーが渾然一体となった、骨のある作品を制作していきたいですね」。 「また作品を制作する際には、いつも初めて観る映像を描きたいという思いがあります。何度も描かれている題材でも、見せ方や感じ方次第で新しい表現を見せられると思っています。『アルキメデスの対戦』でいうと、戦艦大和が沈むシーン。このシーンは、これまでも様々な映画でたくさん描かれていますが、実際はこうだったんじゃないかとか、こういう映像は見たことがないんじゃないかとか、そういう点にこだわりました。ベーシックな部分を大切にしながら、新しい驚きをできるだけ追加するよう心掛けています」。 500への思いと愛情を最新作『ルパン三世 THE FIRST』に映し出す インタビューを続ける中で、山崎貴監督から愛車の話が。なんと、山崎家の愛車は『500』とのこと。最新作『ルパン三世 THE FIRST』の中で『500』を描くにあたり、意識した部分はあったのか、お話を伺いました。 「実は、僕の家のクルマは、限定車の黄色い500なんですよ。『ルパン三世 THE FIRST』を制作中は、スタジオのスクリーンの中で黄色の500を見ていて、家に帰ると黄色の500が待っている。なんか不思議な感じがしていましたね。『ルパン三世 カリオストロの城』をはじめとする、僕たちが思い描いているルパン三世の世界観と500が醸し出す雰囲気って、すごく似合っていると思うんです。僕自身、ルパン三世も500も大好きだし、とても親しみのあるブランドなので、今回の映画でもちゃんと活躍させなきゃいけないなぁと思って、カーチェイスシーンを制作していました(笑)。観ていただければわかると思うのですが、500が好きすぎて異常に活躍させている感がありますよ(笑)」。 『ルパン三世 THE FIRST』の公開まであとわずか。ルパン一味の活躍はもちろん『500』の登場シーンにもいまから期待が高まります。 山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.02 はコチラ https://www.fiat-jp.com/ciao/lupin-the-first-interview-vol2/ プロフィール山崎 貴(ヤマザキ タカシ) 長野県松本市出身。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、映像制作プロダクションの白組に入社。00年『ジュブナイル』で監督デビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)では、日本アカデミー賞16部門を制覇。続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』も大ヒットを記録。以後『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や『永遠の0』、『寄生獣』2部作を監督。また、3DCGアニメでも手腕を発揮し『STAND BY ME ドラえもん』では八木竜一氏と共同で監督。近年では『DESTINY 鎌倉ものがたり』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『アルキメデスの対戦』など話題作の監督を多数務める、日本を代表する映画監督、脚本家、VFXディレクターである。 500の詳しい情報はコチラ http://www.fiat-jp.com/500/ 映画『ルパン三世 […]

DRIVING

リトリートを求め、フィアット 500で北海道をドライブ

朝晩の涼しさが増してきたこの季節。秋の気配がひと足先に訪れていた北海道を「フィアット 500(チンクエチェント)」でドライブ。非日常的な景色のなかに身を置き、おいしいグルメで食欲を満たし、エナジーをチャージ。そんなオトナの時間、束の間のリトリートを求め、帯広周辺のおすすめスポットを巡っていきます。 満寿屋商店の旗艦店「麦音」でモチモチパンを食す 9月中旬。この日の帯広の最高気温は24度。暑さに疲れた体をスーッと軽くしてくれるような陽気に元気をもらい、500で帯広を出発しました。最初に向かうのは、十勝産の小麦を100%使用した美味しいパンを提供しているお店「麦音(むぎおと)」。東京・目黒の「満寿屋商店 東京本店」や国立の「mugioto国立」も展開している満寿屋商店のベーカリーのなかで、ここ「麦音」は旗艦店という位置づけ。敷地面積12,000平方メートルを誇り、単独ベーカリーとしては日本一の規模を誇ります。その広大なスペースに、できたてのパンをその場で楽しめるイートインスペースや、パンの製造工程を見られるオープンキッチン、小麦畑を有する広い庭園などを備えています。 小麦の生産量日本一を誇る十勝ですが、「麦音」ではそのなかでも生産量の少ない「キタノカオリ」という小麦を使用。これは国産小麦の中でも特にモチモチ感が強く、甘みのあるしっかりした味が特徴なのだとか。またチーズは十勝川温泉のモール泉で発酵させた「十勝ラクレット モールウォッシュ」を使用しています。ラクレットの中でも最高と言われる素材をチーズやパンに用い、十勝でしか作れない味を実現しているのです。 さっそく人気商品の「とろ〜りチーズパン」と「十勝牛カレーパン」、木質ペレットで焼いた「石窯ピザ」を購入し、イートインスペースへ。帯広の心地よい風を感じながら、できたてモッチモッチのパンを頬張るのは最高。そよ風を肌で感じながら、素敵な時間を過ごさせていただきました。 SHOP DATA 店名 麦音 住所 帯広市稲田町南8線西16-43 電話番号 155-67-4659 営業時間 6:55~20:00 (11月~2月の冬季は6:55~19:00) 定休日 年末年始 Webサイト https://www.masuyapan.com/shop/   メムアースホテルの前身は、寒冷地におけるサステイナブル住宅の研究プロジェクトです。2011年の震災後、環境に優しい、エネルギー消費の少ない家づくりというコンセプトのもと、日本を代表する建築家、隈研吾(くま けんご)氏が審査委員長を務める国際大学建築コンペを勝ち抜いたグランプリ作品が年に1棟ずつこの場所に施工されました。同コンペを勝ち抜いたのは、早稲田大学、慶応義塾大学、九州大学、ハーバード大学とオスロ大学ら八校。それぞれの学生たちが隈研吾氏の監修のもと「寒冷地における持続可能な暮らし」を追求し、英知を結集させたのです。そうしてできた実験住宅を有効活用するかたちで、2018年に宿泊施設としてオープンしたのがメムアースホテル。先進的な建築作品に身を置きながら、自然と触れ合うことの意義を見つめ直す機会を与えてくれます。 3層に分かれたホライゾン・ハウス(メムアースホテル内)の室内。   宿泊させていただいたのは、ハーバード大学デザイン大学院による「Horizon House(ホライゾン・ハウス)」。建物のあらゆる面に窓が備わっていて、360度どの方向も見渡すことができます。また、キッチンや居間、寝室が3層の高さに分かれているのが特徴。これは、この地域が冬季に積雪が約1mに達することから、雪が積もっても中間層から外の景色が見渡せるように設計されているそうです。さらに暖気は上方に溜まることから冬場は上層を居住空間とし、逆に夏場は下層で過ごすという具合に、ひとつの家でシーズンごとに過ごし方を変えながら、楽しむことができるのだとか。ハーバード大学の学生たちが北海道での豊かな暮らしに想いを馳せて作り上げたことを想像しながらコーヒーを一杯いただくと、心にまでじんわりと広がる温かみを感じました。   夕暮れ時のホライゾン・ハウス。辺り一面が見渡せるこの空間では、時間の移ろいも景色の一部として楽しむことができます。   日が沈み、夕食会場に向かうために外に出ると、そこには空一面に星空が広がっていました。月明かりを頼りに一歩一歩足元を踏みしめるように歩く体験は、どこか懐かしく、郷愁の気分に。街灯もなく不便なはずのそこでの時間が、とても新鮮で心地よく感じられたのは、都心で味わう便利さとは異なる、本質的な豊かさに触れられたからでしょうか。草木をくぐり抜けてくる風のにおい、虫の鳴き声、はるか遠くに続く地平線。それら北海道の原風景と、その自然を楽しむように建てられたメムアースホテルでのひと時は、とても心安らぐものでした。不要なものをそぎ落とし、自然の温もりに囲まれて過ごす。その引き算の美学ともいえる心地よい体験は、フィアットを運転しているときに感じる、ノスタルジックな運転フィールに通じるものがありました。翌日のドライブを楽しみにその日は床に就きました。   若き才能に溢れたシェフが地元の食材を使い、クリエイティビティを発揮しながら、ひとつひとつ丁寧に振舞ってくれるフードはどれも美味。メムアースホテルでは契約農家から食材を仕入れるだけでなく、ゴミをコンポスト化(堆肥化)し、調達元の土地に還すなど、持続可能性も追求しています。そうした地元を愛する心が、料理の味にも反映されているように感じました。   SHOP DATA 店名 MEMU EARTH HOTEL(メムアースホテル) 住所 北海道広尾郡大樹町芽武158-1 電話番号 0155-87-7777 Webサイト http://memu.earthhotel.jp/   翌朝、帯広南方(広尾郡)のメムアースホテルから一路、北海道のほぼ中央に位置するウエスタンビレッジサホロを目指します。この日の一大イベントは、北海道でぜひ試したかった、ホーストレッキングを体験すること。ホテルから120km。その約1時間50分の道のりを「500 TwinAir Lounge」で流します。直線が続く、単調な道のりも飽きさせないのが500の面目躍如。小さなコクピットから雄大な景色を楽しみながら進んでいきます。カドの取れたやさしい乗り心地と、旅の雰囲気を盛り上げてくれるエンジンフィールは、ゆったりとした旅の気分に見事に調和します。広大な北海道とはいえ高速道路は1車線区間が多く、交通ペースはゆったり。そうした速度域では、ピークトルクを迎える前の低い回転域で走らせることになりますが、500のエンジンはアクセルを軽く踏み込むとブロロロンッという気持ちのいい音で応えてくれます。そんな快音を耳にしながら大地を駆け抜けていきます。   北海道の原風景の中でホーストレッキング […]

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世界に1台だけの特別な「500」のオーナーに会いに北海道へ LIFESTYLE / Sep 6, 2019

今年のバレンタイン月間に展開した、イラストレーターChocomooさんのオリジナルアートがちりばめられた、世界に1台だけの特別な「500」が当たる「FIAT LOVES EVERYONEプレゼントキャンペーン」。28,000件以上の応募の中から、見事ご当選され、その特別な「500」を手中に収めた岡本真麻さんに会いに、北海道へと向かいました。 新たな経験を求め、北海道へ 岡本さんは、北海道・日高にある厩舎にお勤めの27歳の女性。北海道に来る前は横浜に住み、テレビ局でADの仕事をやっていたのだとか。ではなぜ北海道に移り住むことに? 「ADをやっていた頃、スポーツ番組を担当し、競馬に関わる機会がありました。そのときに馬の魅力に惹きつけられて、あれこれ調べた末に、北海道の厩舎で働くという道を選んだのです」 聞けば、北海道には親族や知人がいるわけではなく、単身での移住だったそう。自分のやりたいことを求め、行動し、新たな経験を楽しむ。岡本さんはそんな好奇心と実践力をお持ちのようです。もちろん、新生活は楽しいことばかりでなく、大変なこともたくさんあるそうです。 「厩舎での仕事は、想像したより大変でした。朝は暗いうちから仕事の時もあれば、終わるのが遅くなってしまうこともあります。わたしのやっているのは厩務員(きゅうむいん)という仕事で、主に競走馬の身の回りの世話をします。特にレース前となると馬がベストなコンディションになるように健康管理や手入れが大切になります。馬中心の生活になり大変ではありますが、自分の世話している馬がレースで勝ってくれた時は、それはもう、本当にうれしいですね」 乗るならコレと思っていたフィアットが自分のものに -フィアットに乗りたいと思ったきっかけは? 「北海道で生活となると、やはりクルマが必要ということで今年3月に免許証を取得しました。以前からフィアットのことは『ルパン三世』で知って、 “乗るならフィアット”と思っていたので、免許をとって改めてフィアットのホームページをチェックしてみました」 -実際に世界に1台だけの特別な「500」を目の前にしてみていかがですか? 「まさか当選するとは思っておらず、クルマを見るまでは実感が湧かず、今でもまだ半分、いや2割ぐらいはまだ信じられない気分です(笑) 500はデザインがいいですね。丸いヘッドライトがかわいいので、特に顔が好きです。アイボリーとチェック柄が織り交ぜられた内装もステキです。そして何よりも、Chocomooさんのイラストが描かれているのが気に入りました」 -500をどのように楽しまれる予定ですか? 「これからは500でドライブなどを積極的に楽しみたいですね。仕事が忙しく、せっかく北海道に住んでいるのに、まだほとんどどこへも行けていないのです。ニセコなど景色が綺麗なところや、北海道らしいところを順に巡っていきたいと思います。クルマで日本一周したいという夢を持っていたので、まずは北海道一周ですかね。雪道の運転とか不安もありますが、がんばります」 岡本さんに目下の夢を聞くと、「馬に乗れるようになること」とまっすぐに答えてくれました。忙しい日常のなかにも、仕事とは別に乗馬クラブに通い、上手に馬に乗るという夢を叶えようとしている岡本さん。そう話す彼女の姿はとても輝いて見えました。やりたかったコトとはいえ、どんなお仕事も実際にやって初めてわかる辛いことや困難もあると思います。色々な山も谷も、チンクエチェントと共に駆け抜けていってください。応援しています! フィアット500の詳細はコチラ […]

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イタリア旅行キャンペーン当選者ファミリーが花の都フィレンツェへ!イノシシ像の運試しにも挑戦

昨年12月28日から今年1月14日にかけて開催された「イタリア旅行プレゼントキャンペーン」。人気観光都市フィレンツェを訪れ「鼻をなでると幸運が訪れる」と言われているイノシシ像にも会えるというラッキーなこのキャンペーン、応募した方も多いのでは? みんなでRT(リツイート)して、RT数に応じて商品が豪華にアップグレーするこのキャンペーンでのイタリアフィレンツェ旅行はRT数に応じて宿泊ホテルがグレードアップ!皆さまに応募していただき見事5,000RTを達成し5星ホテルにグレードアップしました。 そんなラッキーなキャンペーンに多数の応募者の中から見事当選したのは岡山県在住の森元路子さん。7月下旬、ご家族と一緒に花の都フィレンツェを訪れたところを現地でインタビューしました。 キャンペーンの応募動機と当選した時の気持ちは? 「かわいい!かっこいい!素敵な車を見たいな〜とフィアットのホームページを見ていたらたまたまこのキャンペーンを見つけ、気軽な気持ちで応募しました。」という森元さん。 日頃から簡単に応募できる懸賞にはよく応募し、化粧品や雑貨などは時々当選することもあったそうですが、今回のような海外旅行の当選は初めてということで、当選の電話がかかってきた時は信じられずに思わず「はい、はい」とそっけない回答しかできなかったそうです。 「まさか自分が当たるなんて思ってもみませんでしたし、海外旅行の懸賞とか本当に当たる人がいるのだろうか? くらいに思っていたので幻でも見ているような気持ちでした。正直応募していたことも忘れていたくらいです(笑)」 ヨーロッパ旅行は初めてという森元さんのフィレンツェに対する事前イメージは「絵の中の街!カラフルで綺麗な街!」。ご主人の陽平さんととともに買い物が今回の旅行の一番の楽しみで薬局や革製品ショップめぐりをしたいと旅行前に話していました。 宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」 キャンペーンの宿泊先はフィレンツェの5つ星ホテル「ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテル」。アルノ川沿いのオニッサンティ広場に位置するこのホテルは街の中心部にあり観光にも便利です。 最上階にはレストラン「SE・STO On Arno」があり、フィレンツェのパノラマを見下ろしながら美味しい食事が楽しめるとあって観光客から人気があります。 「とてもきれいなホテルで、いろんなところに歴史の感じられる美術品があり、それらを見ているだけでも楽しめました。スタッフの方も親切で快適に過ごすことができました。子供たちは回転扉がとても気に入って、次男の育叶には おうちのドアをこれにしようや! とお願いされました(笑)」 森元さん一家がフィレンツェを訪れた日は、あいにくフィレンツェでもこの夏一番の暑さで、日中は40度を超える猛暑日。冷房の効いたホテルロビーを出る時には少々気合がいるほどの暑さでしたが、初めてのフィレンツェの街へ。なるべく日陰を通りながらイノシシ像方面へと向かいました。 ザ・ウェスティン・エクセルシオール・ホテルからイノシシ像までの道のり 路駐のFIATをあれこれ品定め、「4駆もチンクエチェントもいいな」 ホテルから出てアルノ川沿いを歩いていると、ずらっと並んでいる路駐車の中にたくさんのFIATを発見。思わず森元さんご家族も足を止め、あれこれ品定め。 「 実はFIATは所有していないんです。当選を聞いてから、FIATの車を見かけるたびに私たちのFIATが欲しい!!とFIATの車を探すようになりました。4駆タイプが欲しいと思っていたのですが、チンクエチェントを見るとこれもかわいくて迷ってしまいます。眺める分にはビタミンカラーもいいなと思うのですが、実際に所有するなら白がいいかな。」 二人の息子さんたちは前後の隙間がほとんどない見事な縦列駐車に目が釘付けに。「隙間がこれだけしかないよ!」と、イタリア人の路駐テクニックに興奮していました。 おしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでテンションアップ ホテルからイノシシ像に向かうまでの途中、フィレンツェの観光名所「ポンテベッキオ」や「シニョリーア広場」も観光しました。花の都フィレンツェは街の中心部に観光名所が集結していてどこでも徒歩で行けるのも魅力で、また「オープンエアの美術館」と称されているほど街中に美術品が溢れているため街歩きがとても楽しい古都です。 「絵本の中やおとぎ話でしかみたことのないおしゃれでかわいいカラフルな街並みに、歩いているだけでとてもテンションが上がりました。そんな街並みから、高級ブランド店のスタイリッシュなお店が現れて見とれてみたり、油絵で描いたような壮大な教会や美術館に圧倒されたりしました。」と森元さん。二人の息子たちも、初めて目にする海外に「ディズニーランドみたい」「宝箱や絵本の世界みたい」と感想を述べていました。 強運の森元さん、イノシシ像の運試しの結果はいかに? 今回のキャンペーンの目玉「亥年にフィレンツェのイノシシ像で運試し」に挑戦するため、イノシシ像へ。フィレンツェのイノシシ像は、革製品などフィレンツェの特産品が並ぶショッピングスポット新市場の回廊(メルカート・ヌオーヴォのロッジャ)にあるブロンズの像で、フィレンツェ市民からはポルチェッリーノ(子豚ちゃん)という愛称で親しまれています。イノシシ像の鼻をなでると幸運が訪れるというもの。 さらに、このイノシシ像には「運試し」のジンクスが。イノシシ像の舌の上にコインを置いて手を離し、コインが滑り落ちて下の土台の格子をすり抜けると願い事が叶うというものなのですが、さて今回のキャンペーンに当選したという強運の森元さんの運試し、果たしてその結果は? 「家族全員、無事にコイン入りました〜!」 さすが強運の持ち主の森元さん!本人のみならず家族全員までもが無事にチャレンジ成功となりました。 FIATヴィンテージ500とブラスバンドのコラボ演奏会も満喫 この後、観光後にホテルに戻るとホテル前のオニッサンティ広場にFIATヴィンテージ500がずらっと並んでいたそうです。 「夕食後ホテルに帰ったら、ホテルの前の広場にたくさんのFIATが停まっていて、なにかのパーティかな?と思ったら、なんとブラスバンドとFIATのコラボレーションの演奏が始まりました!ブラスバンドの人たちの演奏に合わせて、FIATのクラクションを プッププーー! と鳴らしてセッション!素敵過ぎて見入ってしまいました。Italian brass week というイベントだったようです。日本ではきっと見られないFIATヴィンテージカーとブラスバンドのセッションは最高でした!」 大好きFIAT!”私たちのFIAT”を近いうちに持ちたい 旅行の一番の楽しみであったショッピング!今回の旅で訪れるのを楽しみにしていた、革工房IL BRUSCOL。日本人のご夫婦がオーナーを務める素敵なお店で工房見学をさせていただいたり、一生物のお財布を夫婦で記念にオーダーしてきました。 他にもフィレンツェ名物Tボーンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」も堪能して大満足のうちに旅行を終えて帰国した森元さん。 「この度は素敵な旅をプレゼントしていただきありがとうございます!いつか近いうちに”私たちのFIAT”を持てるようになりたいと思っています。大好き、FIAT!!!」 2019年、亥年はフィレンツェのイノシシに会いに行こう!https://www.fiat-jp.com/ciao/campaign_firenze-boar/ ※掲載されている内容は2019年9月4日現在の情報となります。詳しくは各レストラン・施設にお問い合わせください。 text・photo:小林真子 […]

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FIAT PICNIC 2019開催 フィアットの120周年と500の誕生日を祝っチャオ!

フィアットオーナーやファンのみなさんが一堂に会する毎年恒例の最大級のイベント「FIAT PICNIC」が、2019年7月7日(日)に開催されました。会場となった富士山パーキング(山梨県富士吉田市)で約700 台、約1,400 名もの参加者とともに、ライブパフォーマンスやアクティビティ、そしてたくさんの笑顔があふれる1日を過ごしました。 あいにくの空模様となった当日ですが、開場の朝6時にはすでに大勢の参加者が集い、10時のオープニングセレモニーを待ちわびていました。  500を中心に、新旧フィアット、アバルトが続々集合。このイベントを通して親交を深めたオーナーさまが1年ぶりの再会を喜ぶシーンや、初対面でも好きなものが同じだから自然と会話がはずむシーンなど、フィアットを通して人と人の輪がたくさんできていました。  オープニングセレモニーでは、FCA ジャパン マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセがご挨拶。「今年、フィアットは創業120周年、500は62回目の誕生日を迎えます。フィアットファンのみなさんと一緒にお祝いできることを嬉しく思います。みなさんとの出会い、そして再会を心待ちにしていました。みんなで楽しめば、これくらいの雨なんてへっちゃらですね! 一緒に盛り上がりましょう」とのかけ声に会場は沸き立ちます。  スペシャルゲストとして、イタリア文化会館館長パオロ・カルヴェッティさんが登場。「イタリア人にとってフィアットは人生の一部です。私の最初の愛車もフィアットでした。古い500でデートしたことを今でも覚えています」とコメント。カルヴェッティさんからもフィットへの愛情が伝わってきました。 すっかりおなじみとなった、お笑いコンビ・ハイキングウォーキングのお二人によるスペシャルMC。今回で3年目ということで、彼らとアランプレセの息もピッタリ?! 絶妙なトークで会場は終始笑いに包まれました。 最高のパフォーマンスに魅了されます ステージライブのトップバッターは、世界的ヴァイオリニスト・古澤 巌さんによる演奏。美しい音色が富士山の裾野に響き渡り、観客はすっかり魅了されました。ちなみに古澤さんは、新旧フィアットやアバルトを複数台所有しているフィアットファンのおひとりでもあります。 古澤さんの演奏に続いて、イタリア出身のDJ・ブライアン Jさんの緩急をつけたプレイが会場の熱気をさらに盛り上げます! #MY FIRST FIATにもご登場いただいているフォトパフォーマーARISAKさんによる「自撮り教室」にも多数ご参加者いただきました。「三脚とリモコンのシャッターを使えば、簡単です!」とのこと。愛車と一緒に「映える写真」を撮る方法をみなさん興味津々で教わっていました。「500は丸みを帯びたデザインだから、体を添わせやすい。だから自撮りもしやすくって、本当にフォトジェニックなクルマです」とARISAKさん。  オーナーさま参加の「デコレーションコンテスト」は今年もにぎやかです! 新旧さまざまなフィアット&アバルト車をオーナーさまが思い思いに飾り付ける「デコレ ーションコンテスト」。ユニークさや美しさ、可愛らしさを競います。今回のテーマは「 祝 FIAT 120周年」。優勝者は`65年式の500Fを“イタリアンカフェ”風にデコレーションした馬場達也さん・由美子さんご夫婦。「500Fは子供の頃から憧れていたクルマです。花や瓶で飾ってFIATをお祝いしました。優勝できて本当に嬉しいです」と、喜びのコメントをいただきました。 「FIAT♡PETSファッションコンテスト」では、イタリアをテーマにしたファションを身にまとったワンちゃんたちが登場。みんなしっかりとキャットウォークならぬドッグウォークを披露し、ポージングも決まっていました。ワンちゃんとフィアットTシャツでペアルックを披露する飼い主さんの姿も。 ファミリーでの参加者が多いのもFIAT PICNICの特徴。子供たちが楽しめるアクティビティがとにかく豊富なのです。今回はスペシャルゲストとして「NHKおかあさんといっしょの体操のおにいさん」として大人気の「よしおにいさん」こと小林よしひささんが登場。イタリア語バージョンのラジオ体操に始まり、イタリアの子供たちにおなじみの遊び「Giro Giro Tondo(ジロ ジロ トンド)」や歌、手遊びなどなどのパフォーマンスに、子供だけでなくお母さんもお父さんも夢中です。そして、最後はもちろんおなじみの「ブンバ・ボーン!」でみんな大はしゃぎ!  Share with FIATのブースも笑顔がいっぱい こちらは、フィアットの社会貢献活動「Share with FIAT」でコラボレーションしている団体の活動をご紹介するブース。  『ピースウィンズ・ジャパン』(写真右上)は、紛争や災害、そして貧困などの脅威にさらされている世界各地の人びとに支援活動を行うNPO。今回は東日本大震災からの復興に取り組む「物づくりの町、南三陸町」のクラフトワークショップを開催。  『スマイリングホスピタルジャパン』(写真右下)は入院中の子どもたちに芸術家が訪問して、豊かな時間を共有し闘病生活をサポートするNPO。今回は子供たちにも大人気の大道芸人のクラウンぴのこさんがご来場。バルーンアートなどで楽しませてくれました。  『ARK』(写真左上)は、行き場を失った多くの動物に安心してくらせる避難所(シェルター)を提供するNPO。今回は2010年12月に母犬と兄弟犬と一緒にARKに来た生後2〜3ケ月の子犬を理事の岡本ジ ュリーさんが翌年3月末に引き取り、愛犬として愛情いっぱいに大切に育てられた「ゆずちゃん」にもご参加いただきました。 FIAT×Made In Japan PROJECTのブースでは、日本各地の伝統文化と優れた職人技術とフィアットとのコラボレーションにより創作された数々の作品を展示。長岡京の竹工芸(京都))や燕三条のカトラリー(新潟)、雄勝硯(宮城)、日光彫り(栃木)など、唯一無二の素晴らしい逸品に釘付けとなりました。 フィアット、アバルトを愛するオーナーさまをご紹介 神奈川県平塚市から参加した近藤裕章さんと奥さま。自宅近くのショールームに飾ってあったブルー ヴォラーレの500が気に入って、「その展示車両、購入します!」となったとか。「この500ほど海岸線に似合うクルマはありません」と大満足のお二人! 500Xで参加の吉本昌史さん(左端)は、トリノの自転車ブランド「3T」のアンバサダーを務めています。そして、奥さまもご両親(右)も大のフィアット好き、イタリア好き。「信州の山奥で暮らす我々にとって、500Xの安定した走破性と快適な居住性はありがたいです」と、購入したばかりのこのクルマがお気に入りのご様子です。 愛知県春日井市からABARTH 595で参加の藤田義信さん。「高回転まで回るエンジンやそのサウンドがもてはやされますが、実はブレーキこそがこのクルマのいちばんの魅力だと思います」とそのパフォーマンスを絶賛しています。 バルーンチャレンジで白熱! 4チームに分かれて500C と595Cの車内に風船を投げ込む競技「バルーンチャレンジ」も大盛り上がり。最高で119個のバルーンがクルマの中に入りました! 参加者の皆様、おつかれさまででした! さまざまなアクティビティに参加した後は、当然お腹が減りますね。 FIAT PICNICのもう一つお楽しみ、それは会場の芝生広場の片側に並んだ8台のキッチンカーです。イタリア人シェフが作る『Lasagna Italiana』のラザニアや、デュラムセモリナ粉100%を使用した『CUCINA DAINO』のボロネーゼなど、たくさんのイタリア料理がみなさんの食欲を満たしてくれます! また、『chez uma』の山梨の桃を贅沢に使用したクレープや、『FARMERS BLEND』の新鮮なスムージー、ジェラートなどのデザートも充実 。 お腹が満たされたら『FIAT CAFFE』の本格エスプレッソを飲みながらショッピング。『FIAT STORE』では先行発売のビーチサンダルや携帯扇風機、FIATロゴ入りのコークシクル、車載用アロマディフーザーなどを販売。  『MT.FUJI STORE』では山梨県産の新鮮かつ無農薬の野菜・果物が並んでいました。 「フィアット&アバルト試乗会」では、新型500X、500、ABARTH 595、ABARTH 124スパイダーをご用意。愛車とは違う“気になる”モデルに乗り込み、富士山パーキングの周りを15分ほどのミニドライブ体験。500Xを試乗した工藤里志さんは、「乗り心地がいいし、高級感もありますね。アバルトオーナーなのですが、アウトドアを楽しむためにこれも欲しいですね」と大満足の様子でした。 フィナーレに向け、さらにボルテージはアップ! フィナーレに向けてますます会場のボルテージは上がってきます。すっかりおなじみになった「フィアットダンス」の時間です。今回はよしおにいさんによる、とってもわかりやすいレクチャーもあり、ハンドルを回す動きなどフィアット車でのドライブをイメージしたダンスをみんなで踊ります。雨が降っていることなんてすっかり忘れてしまいました。  そして、いよいよ閉会式。これまたすっかりおなじみの、バースデーソング(イタリア語バージョン)の大合唱タイムです。7月4日の500のお誕生日をみんなでお祝いします。  […]

CULTURE

世界にたったひとつだけ FIAT 500Xをケーキにしチャオ!

誰もが喜ぶ3Dケーキを作ってみませんか? 今までに見たことのない、みんなで感動できる特別なケーキをオーダーしてみませんか? 大切な方のお誕生日や愛車の納車記念日などのお祝いにおススメです。 特別なケーキの正体とは、クルマを3D作成したケーキ。写真をプレートにプリントしたり、絵を描いたりするオーダーメイドのケーキをご存知の方は多いと思います。しかし、それらは平面的。こちらのケーキはどの角度から見てもクルマが立体的に再現された、世界にたったひとつだけのケーキなのです。 ところで、7月はフィアットにとって、とても大切なお祝い月。そこで、この特別なケーキを「500X」で注文してみることにしました。 作ってくださったのは、名古屋にある「パティスリー マルベリー」さん。こちらは全国から注文を受け付け、出来上がったケーキを冷凍して宅配してくれるので、遠方からの注文も可能です。 注文はいたって簡単。同店のサイト内にあるご注文フォームに必要事項を記入、立体的に再現したいモノをいろいろな角度から撮影した画像を添付します。すると、お店の方からサイズやケーキの種類、デザイン、入れたいメッセージやなどの確認がきます。今回は500Xの中でもケーキにはあまり馴染みのない色、アバター ブルーでの注文です。「ナンバープレートの数字はどうしますか?」「プレートのメッセージは?」など細かいところにまで質問してくださいますので、細かくお答えします。そして約2週間後。。。 みんなが笑顔になる3Dケーキが到着! 大小ふたつの箱が届きました。早速、開けてみます。どちらもヒンヤリ冷たいです。まず大きい方の箱を開けると、生クリームケーキに2種類のベリーをトッピングした見慣れたホールケーキが入っていました。しかしながら、主役の500Xは見当たりません。小さい方の箱を開けてみます。するといよいよ主役登場! フロントフェイスやリアコンビネーションランプなどの細部も、全体のフォルムも、しっかりと再現されているではありませんか! 500Xの下に敷かれたクッキーで挟んで、ホールケーキの中央にそーっと、置きます。最後に「Ciao!」のメッセージプレートを添えて、ご覧の通り完成です!見ているだけでも笑顔になりますね。 さてさて、気になるお味は? 冷凍で届くので自然解凍されるのを待ちます。数時間の後、いよいよ口の中へ。甘さ絶妙の生クリームと洋ナシがサンドされたスポンジがトロけます。 主役の500Xは何でできているかというと、チョコレートと水あめを練り合わせたプラチョコです。でも、愛車を食べるなんて、傷つけるなんて……というお気持ちはよくわかります。こちらは冷蔵庫でしばらく保管できますので、時々開けて眺めるというのも楽しいでしょうね。 ところで、さきほど「7月はフィアットにとって、とても大切な月」という話をしましたね。ひとつは、7月11日はフィアットがイタリア・トリノで創業した記念日です。1899年から長い時を経て、今年で120周年を迎えます。そしてもうひとつは、7月4日は我らが「500」のお誕生日です。1957年に誕生し、昨日で62歳になりました! Tanti auguri FIAT! Tanti auguri 500! パティスリー マルベリー FIAT 500Xについてはコチラ FIATの歴史はコチラ […]

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