貴女は運転するときにどんな靴を履いていますか?おしゃれをしてハイヒールで出かけるときはそのまま、あるいは、ラフな服だからサンダルでという方も多いのでは?しかし安全に運転するには、それでは少し危ないかも。今回は快適なドライブを楽しみたい女性のみなさまへ、運転に適した“ドライビングシューズ”をご紹介。そもそもドライビングシューズとは何か?おすすめのドライビングシューズとともに紹介していきます。 ドライビングシューズとは? 一般的にドライビングシューズといわれているタイプのシューズ。しかし、その明確な定義はないのです。即ち運転に適したシューズであれば、いずれもドライビングシューズということなのです。そこで、いくつかのドライビングシューズならではの特徴をご紹介します。 ひとつは目の特徴は、靴底(ソール)。アクセルやブレーキを踏み込む靴底に、滑りにくいラバーなどが多くあしらわれています。 そしてもうひとつの特徴が、床に足を固定してペダルを操作するため、ソールだけでなくかかと部分にまで、ラバーなどがあしらわれていること。そうすることで、足が固定されるだけでなく、靴が床と擦れた時にかかとやその周りに傷を付けてしまったり、妙な減り方をしないようにするためです。また、足首が安定するため、疲れなども軽減され、長時間の運転にも適していると言えます。 その他にも、ソールに適度な弾性がありペダルを正確に踏めることや、脱げにくいなど、安心・安全のドライブに役立つよう設計されています。そうそう、サイズはもちろんご自分の足に合ったものを選ぶということは、いうまでもありません。 つまり、運転に適した靴こそがドライビングシューズなのです。 ドライブに適さないNGなシューズ 厳密にいうと道路交通法(第4章の第70条および第71条)では、ハイヒールで運転することを禁じてはいません。簡単にいうと“運転に支障をきたしたりせず、確実な運転操作をしなければいけない”と謳っているだけで、履物に関しての言及はないのです。ただし、都道府県ごとに定められている道路交通法施行 細則には、“運転に不向きな履き物”が記されていることもあります。 例えば、東京都道路交通規則第2章8条 (2)に「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと」とあり、神奈川県道路交通法施行 細則第11条(4)にも、「げた、スリッパその他運転を誤るおそれのある履物を履いて車両(軽車両を除く。)を運転しないこと。」とあります。これらから読み取れるのは、確実なペダル操作を行うことができることが大前提となるわけです。となります。つまり、ハイヒールやサンダルはかかとが固定されず、また脱げやすいことから違反と判断され、罰則が科せられる可能性が高くなります。さらに、長距離を走る際には足首に疲労がたまり、誤操作の遠因にもなりかねないのです。 そのうえ、ペダル操作でせっかくの良い靴が傷んでしまうのであれば、足元のおしゃれも台無しになってしまいますよね。 女性におすすめのドライビングシューズ(レディース) ここからは、足元のおしゃれは重視しつつ、運転に適したおすすめのドライビングシューズをご紹介。また、革製品のシューズのお手入れグッズなど、シューズとあわせて使える便利なアイテムもお教えします。 「おしゃれは足元から」とは、よくいわれる言葉。どんなに素敵なお洋服を着ていても足元はちょっと・・・・となるとがっかりしてしまうもの。そんな時におすすめしたいのが女性向けの“ドライビングシューズ”。「えっ?それは男性がサーキットを走るときなどに履き替えるものでしょう」と思われるかもしれませんが、いえいえ、いまや普段も使えるおしゃれなドライビングシューズがたくさんあるのです。 NEGRONI(ネグローニ) 『IDEA NEGRONI LEATHER』 ▲NEGRONI(ネグローニ)『IDEA NEGRONI LEATHER』 ¥28,600 (税込) ドライビングシューズといえば、「ネグローニ」といわれるほど知名度が高いシューズブランド。2000年の創業以来、プロドライバーやジャーナリスト、車両開発者をも唸らせる革新的なドライビングシューズを生み出してきました。「イデア」はネグローニの定番といえるドライビングシューズで、アッパーには上質な“ネグローニレザー”を使用。グリップ性に優れたラバーソールとクラシックインソールのクッションは、歩くためのレザースニーカーとしても、そしてイージーフィットのドライビングシューズとしても幅広く使用することができます。 靴木型は3Eを基準とし、幅と甲にも充分なボリュームがあるので、多くの日本人の足型に適合するという優れたバランスも魅力のひとつ。カラーも豊富で、モノトーンから2トーンまで様々なバリエーションが揃っています。 ▼INFO:画像提供 ネグローニファクトリー・トーキョー COACH 『マーリー ドライバー』 ▲COACH
雪道での実力を試したくて往復750kmドライブ 日本各地で桜を喜ぶ声が聞こえ始め、雪景色なんてもうほとんど残っていないんじゃないか? という3月下旬のある日。冬の名残を探して、フィアット・パンダ・クロス 4×4で往復750km少々のロングドライブに出掛けてきました。なぜなら、この小さいのにちょっとワイルドなヤツを装ったヤンチャ坊主のようなパンダ・クロスが、ホントのところはどこまで逞しいのかを知りたいな、と思っていたからです。 結論から述べてしまうなら、このパンダ・クロス、成り立ちから分析してみた自動車ライターとしての予想どころか、イタリア車好きとしてのひいき目込みの期待感をも大きく超える走破性の高さと、1台のコンパクトカーとしての完成度の高さを、ハッキリと見せつけてくれました。それはもうちょっとした驚きといえるほどに。 ジェントルなパンダがワイルドに変身 パンダの4WDモデルは、これまでも限定車というかたちで何度か上陸を果たしています。このパンダ・クロスが従来のパンダ 4×4と異なるのは、主としてルックスでしょう。動物の方のパンダみたいな目の周りの黒と、その目元に埋め込まれたフォグランプ。フロントのバンパーの下側にはシルバーの樹脂製スキッドガードが備わり、左右に赤いトウフックが顔を出しています。リアのバンパーもスキッドガード風のデザインになり、コンビネーションランプもフロントと同様に黒いプロテクションで覆われています。 そうした遊び心のあるアレンジが加えられたおかげで、かわいらしくも穏やかな印象のパンダが、一気にワイルドなオフローダーへと変身したかのようです。そしてこのバンパー周りのデザイン変更は走破性の向上にもつながってることが、数字の上からも解ります。アプローチアングルが24°、デパーチャーアングルが34°と、それぞれ通常のパンダ 4×4より1°ずつ向上しているのです。いずれも凸凹道や急坂道を走るときの路面と車体の干渉の度合いを知るための参考になる値。つまり、より干渉しづらくなっている、ということですね。 他にもルーフレールがよりキャリアやボックスを取り付けやすい形状のハイトの高いものへと変わっていたりして、パンダ・クロスがフィールドを楽しむことをこれまで以上に考えて作られたモデルであることが分かります。 機能の面では、従来のパンダ 4×4ではダッシュボードにあった“ELD”、つまりエレクトロニック・ロッキング・ディファレンシャル(=電子式デフロック)のスイッチが廃止され、センターコンソールにドライブモードのセレクターダイヤルが備わったのが新しいところです。モードは通常走行のための“オート”、4輪の駆動力配分のレスポンスを高めるとともに、それぞれのタイヤにブレーキ制御をかけることで空転を抑えるLSD的な機能も働く“オフロード”、滑りやすい急な下り坂で自動的に細かくブレーキを介入させることで安全性を高める“ヒルディセントコントロール”の3つ。これもフィールドを楽しく走るために有効なものですね。 それ以外は、基本的にはこれまでのパンダ 4×4と一緒です。路面から車体の最も低い部分までの高さが161mmと、パンダのFFモデルよりも遙かに大きなロードクリアランス。通常は前輪に98%、後輪に2%の駆動を送り、走行状況や路面状況に応じて駆動力の配分を瞬間的に変化させる、トルクオンデマンド式のフルタイム4WDシステム。アイドリング付近から素晴らしく粘り強いトルクを発生させるツインエア・エンジンに、いかなるときも駆動力のことを考えてるといわんばかりの低いギアレシオを持った6速マニュアルトランスミッションの組み合わせ。姉妹ブランドのジープと同じとまではさすがにいきませんが、パンダ 4×4は元々がいわゆる“生活ヨンク”と呼ばれるクルマ達よりも一段高いレベルの、しっかりした4WD性能が与えられているモデルなのです。 背が高いのにワインディングロードでもよく曲がる このクルマで350kmほど先の雪景色を目指したのですが、そこまでのアプローチの大半は街中走行や高速道路でのクルージング。僕はその段階でもう、パンダ・クロスに好印象を持ちました。直列2気筒875ccターボのツインエア・エンジンが意外や速い、というのはよく知られた話でしょう。85ps/5500rpm、145Nm/1900rpmという数値だけ聞かされたら期待は持てないように感じられるでしょうけど、このエンジンはトルクの沸き立たせ方が巧みで、ゴー&ストップを含めた街中でも扱いやすく走らせやすく、高速道路に入れば巡航しやすいうえに力不足もじれったさも全く感じないという出来映え。ギアレシオが全体的にFFモデルより低い設定であることも手伝って、巡航状態から加速していくときの素早さも増しています。発表されている0-100km/h加速タイムは12秒と、スポーツモデルではないこのクラスのクルマとしては優秀な数値。体感的にも日常生活において、あるいは日本の交通状況の中で、不満らしい不満に繋がることはないでしょう。 雪が残るエリアへの山道の登り坂は、当たり前のようにツイスティなワインディングロードです。スタンダードなFF版パンダは、そのルックスにはそぐわないフットワークのよさを見せてくれるクルマとして高い評価を得ています。そこから推定値で65mmほどフロアの位置、つまり最低地上高が高くなってるパンダ・クロスは、もちろん重心そのものも高くなってるわけで、本来ならグラついたり揺り戻しが大きく出たりしてもおかしくありません。こうした場所は苦手分野だろう、という先入観を持たれても不思議はないのです。が、いやいや、とんでもありません。確かにコーナーを曲がるときの車体の傾き具合はやや大きくなってはいます。けれどその動きはとっても自然で解りやすいし、何より元々の持ち味が健在。ステアリング操作に対して素直なフィールを感じさせながら気持ちよく曲がってくれるハンドリングは気持ちいいし、そうしたときのしっかりと腰を粘らせながら路面を捉えていく安定した曲がりっぷりには感心させられます。ツインエア・エンジンのどこからでもしっかりと力を送り出してくれる性格は、コーナーから立ち上がって次のコーナーに向かうまでの爽快な加速を作り出してくれます。マニュアルトランスミッションならではの“操縦してる”感の強さは、今や貴重ともいえるドライビングの根源的なおもしろさのひとつ。パンダ・クロスで走るつづら折れ、実は望外に楽しいものだったのです。 雪道や泥濘みではっきり生きる見た目以上の逞しさ なので、この時点ではとっくに “パンダ・クロス、いいなー!”なんて感じていました。けれど、山を登り切った辺りの雪景色の中に辿り着き、積雪した路面、凍った路面、それが組み合わさった路面、陽当たりがよく雪が融けて泥々になった路面など、滑りやすいところをたっぷり走ってみると、それはいとも容易く“パンダ・クロス、ものすごーくいいなー!”に昇格したのでした。 なぜなら、この4WDシステム、かなり優秀なのです。4つのタイヤのそれぞれが駆動の強弱を滑らかに素早く変化させながら、確実に路面を掴んで前に進んでいく。その様子が車体やステアリングを通じて伝わってきます。わざとアクセル操作をラフにして前輪を空転させようと試みましたが、空転はしたかしないかの一瞬だけ。ほとんど同時に後輪の駆動力がグッと膨らんで、全く何事もなかったかのように前に進んでいきます。わざと4つのタイヤが不安定になるようなドライビングも試みましたが、どこかが安定を失えばどこかが補う、それも瞬きする間もなく……といった感じで、破綻させるのが難しいほどでした。磨き上げられたアイススケートのリンクのような場所でそれなりの速度域まで持っていくなら話は別でしょうが、僕達が普通にこのクルマで入っていける場所ならほとんど全て、どこだって走れちゃうんじゃないか? と感じたほどでした。僕は駆動力配分の変化のレスポンスのよさが欲しかったので走行モードを“オフロード”にして走ることが多かったのですが、最初から最後まで“オート”でも全く問題はなかったかも知れません。パンダ・クロスはカッコだけの見かけ倒しとは全く異なる、実に逞しく頼りになる相棒だったのでした。 懐深く大人びた、疲れ知らずの乗り心地 そしてもうひとつ。足元の悪いところを楽しんで、下りのワインディングロードも楽しんで、再び高速道路をひた走って東京に近づいたときのこと。夜中に出発するときにリセットしたオドメーターは、650kmを超えてました。けれど、それほど疲れを感じてないことに気づいたのです。走っていて楽しかったからというのも無視できない要因ではあると思うし、自分自身が長距離に慣れてることも要因のひとつだったかも知れません。が、何より乗り心地がよかったのです。地上高を上げるのに伴ってサスペンションのストローク量を大きくしたことを、キッチリと活かしているのでしょう。路面の凹凸をしなやかに吸収し、不快な衝撃として伝えてくることがほとんどないのです。加えてクルマそのものの高速走行時の直進性がいいこと、ステアリングの座りがよくて反応も機敏すぎず素直であること、シートが上手く身体を沈み込ませて安定させてくれること、車体がとにかくコンパクトだし視界もいいから気疲れが少ないこと、なども疲れ知らずの要因でしょう。スポーツカーのような姿はしていませんが、本来の意味でのグランドツーリングには、このクルマは最適な1台といっていいかも知れません。 しかも軽く衝撃を受けるほどの出来映えなのに、値段は200万円台半ばほど。このクラスの4WDモデルとしては、コストパフォーマンスはピカイチです。何だかホメ過ぎのような気がしないでもありませんが、ウソはなし。僕自身、憧れてるライフスタイルへのターニングポイントに辿り着いたらこのクルマを手に入れたい、と感じてしまったくらいです。様々なSUVにも4WDモデルにもこれまでたっぷり試乗してきたというのに、あっさりと……。 先日発表されたばかりのモード グレーのパンダ・クロス 4×4も、カラーリング以外はほぼ同一の仕様。鮮やかなイエローとは異なりますが、少し大人びたシックな雰囲気がまた魅力的です。215台の限定ですが、こちらもまた人気を呼びそうですね。 いずれにしても、パンダ・クロス、おそるべし。フィアット、おそるべし。そんなふうに痛感させられた、春先の雪景色探訪ロングドライブだったのでした。 文 嶋田智之(自動車ジャーナリスト) 写真 神村 聖
クルマの購入において、クライマックスともいえる「納車」。契約をしてからとても待ち遠しい納車日は、まだクルマを買ったことがない方にとってはベールに包まれた1日でもあります。 今回は、フィアットのPanda(パンダ)を購入した井熊さんの納車に密着。実際の納車とはどのようなものでしょうか? 納車未体験の方、これから初の納車を迎える方は必読です。 納車とは? セールススタッフに聞く、納車の基本 2021年1月某日、Pandaの納車日。井熊さんが訪れたのはフィアット/アバルト東名川崎。2020年6月にリニューアルオープンしたばかりの、明るく清潔感のあるショールームが魅力のオフィシャルディーラーです。サービス工場も併設しており、以前にはフィアットのメンテナンスに関する記事で登場したこともあります。 まずは、井熊さんの担当セールススタッフで、クルマの検討から購入、納車、アフターフォローまで一貫してサポートする田中さんに、納車の基本についてお話を伺いました。 — そもそも納車とは何でしょうか? 田中さん:納車とは、クルマを販売業者からお客さまに納入することです。クルマは販売店で見て気に入ったからといって、その場で購入してすぐに乗って帰ることはできません。在庫がある場合でも、ご契約いただいてから納車まで車庫証明、車検整備、名義登録などの手続きで2〜3週間はかかります。また車両の在庫がなくオーダーになる場合は、3カ月ぐらい必要です。 — 納車の多い日時は? 田中さん:最も納車が多いのは、土曜日の午前中になります。やはりクルマを受けとってすぐ、どこかにドライブしたいということが理由でしょう。その反面、日曜日の夜の納車はあまりないですね。あとは大安など、縁起の良いとされる日を選ばれる方も多いです。 — 納車の場所は選べるのですか? 田中さん:自宅納車と店頭納車からお選びいただけます。ただ、ご自宅での納車の場合は別途費用が必要となることもあり、現在では店頭での納車が主流です。店頭での納車時には、今後お客さまをサポートさせていただくスタッフもご紹介いたします。 — 現在乗っているクルマと入れ替えの「代替購入」の方も多いと思うのですが、フィアット車以外でも下取りできますか? 田中さん:メーカーを問わず可能です。納車時には、思い出の詰まった前のクルマと、新しく購入したクルマを並べて記念撮影される方も多いですよ。 納車当日の流れは? 必要な持ち物はある? ではいよいよ、納車の実際の流れを3つのパートに分けてご紹介します。納車に必要な時間は30分〜1時間を目安にしておくといいでしょう。 「納車にかかる時間はまちまちですが、Pandaの場合は装備や機能がシンプルなので説明時間が短くすみ、比較的早めに終わると思います」(田中さん) 1. 車検証など書類の確認 納車日は予約の時間に来店し、まずは車検証の名義などが正しく表記されているか確認します。 納車日当日に印鑑など必要な持ち物はとくにありませんが、免許証はお忘れなくお持ちください。お忘れになるとクルマに乗って帰ることができませんので……。 2. クルマの確認、機能説明 つぎにセールススタッフと一緒に、実車をチェックします。新車の場合はボディカラーが合っているか、頼んだオプションが取り付けられているか、車内外に傷や汚れがついていないかなどをご確認ください。また中古車の場合は事前に依頼した修理がされているかという点はしっかりチェックした方がいいでしょう。 チェックと同時に、セールススタッフがクルマの運転や装備、機能などに関する説明を行います。たとえばPandaの場合、日本車とは使い勝手が異なる部分や、デュアロジックをはじめとする独自のテクノロジーなど、ユニークな点もあります。分からないことは何でも質問してください。 3. 受け取りのサイン クルマに問題がないことを確認できたら、受け取りのサインをして納車の手続きは終了。これにて晴れて“マイカー”となります。
フィアットファンなら、「いつかはイタリア本国で運転してみたい!」という夢を持っている方も少なくないのではないでしょうか。500(チンクエチェント)やPanda(パンダ)など、フィアットの車が沢山走っているイタリアでの運転は、きっとワクワクする体験になるはずです。 しかし、日本人にとっては車線が日本と逆の右側通行になるだけでも、運転のハードルが高くなってしまいます。イタリアでの運転とはいかなるものでしょうか? イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、現地のリアルな運転事情をお伝えします。 イタリアにおける交通ルールはあってないようなもの? さて、試しに在ミラノ日本国総領事館のWEBサイトにある<安全運転のために>というページをチェックしてみましょう。すると、冒頭から“イタリアにおける運転手のマナーは他の国と変わらず自己中心的で交通ルールはあってないようなもの”という説明が。 ここまで言ってしまうのかと驚いてしまいますが、果たしてイタリアでの運転は日本とどれほど異なるのでしょうか。早速、日本とイタリアの運転事情の違いを比べていきます。 ここまで違う日本人とイタリア人の運転マナー 「イタリア人はあまり他人をリスペクトしない運転が多いかな」とイタリア人もイタリア在住の日本人も口を揃えますが、その理由の一つが方向指示器を出さないドライバーが多くいること。 日本では義務であり、ウィンカーを出すことが習慣になっていると思いますが、イタリアではウィンカーを出さずに突然前へ割りこむ運転手がいて、後続車がすぐさまピッピーとクラクションを鳴らすケースにしょっちゅう遭遇します。 日本で運転したことのあるイタリア人女性は「日本では運転がとても静かだったわ。走行中にクラクションを鳴らす車なんて無かったし。それに対してイタリア人の運転はクレイジーよ。イタリア人って普段からおしゃべりでにぎやかだけど、クラクションをすぐ鳴らすわ、運転手同士で走行中に大喧嘩するわ、国民性が運転にも現れているわね」と、イタリア人の国民性に絡めて考察します。 確かに筆者も、運転中にも関わらず窓から身を乗り出す勢いで並走車と大喧嘩をしている光景を何度も見かけています……。 こちらのイタリア人女性は「日本ではみんな車間距離をほどよく空けていて、運転にも礼儀正しい国民性が現れていたわ。おかげで快適に運転ができたの」とも話していますが、実際にイタリアでは「ノロノロ運転し、他人におかまいなしで道を譲ろうとしない」「追い越し禁止車線でも、スピードをあげて煽り運転し追い越していく」という運転が頻繁に見られます。 元フランス在住のイタリア人男性は「高速道路では左から追い越すべきだが、イタリア人はルールを守らず右から追い越す人が多くて、あれにはまいるよ」とボヤきます。これらのエピソードからも明らかなように、イタリア人の交通ルールを守らない度合いは高いといえるでしょう。 日本とは異なる交通事情。ロータリーに四苦八苦するかも イタリアで運転する上で避けては通れないのが、日本人には馴染みのない「ロータリー」。イタリアにはこの信号機のないサークル状のロータリーが多く存在します。 ルールはロータリーに入ろうとする右方向の車両が優先というものなのですが、問題なのはロータリーから出る時。それぞれの出口には行き先が書かれた道路標識がありますが、これを素早く読み取るのが大変! イタリア在住20年以上の日本人女性は「道路標識はアルファベット表記なので、確認するのに時間がかかる。しかもほとんどの場合、標識は1枚、2枚ではなく、多い時は10枚近くもあって、その前を通り過ぎる一瞬で見つけ出すのは容易ではない。その点、漢字表記の日本語は確認するのに時間がかからなくて便利」と話しています。 実はイタリア人でさえ素早く読み取れずロータリーを何周もグルグル旋回することもあるので、多くの日本人は慣れるまで四苦八苦してしまうはずです。 また、どこの都市にもcentro storico(市内中心地)がありますが、たいていZTL(ゼータティーエッレ)と呼ばれる区域があり、そこは時間帯によって車両通行が制限されて住民しか通行できません。うっかり入ると罰金が課されるので要注意です。 イタリアで運転する場合は、レンタカーのオプションでカーナビをプラスしても、イタリア語または英語のみの表示の場合があるので、日本語で利用できるスマートフォンのナビゲーションアプリを利用しましょう。ロータリーの出口の指示や交通制限区域の表示、また渋滞の案内などもしてくれるのでとても便利です。 歩行者や自転車利用者のマナーの違いも念頭に入れておく必要があります。イタリア人はどんなに人通りや車通りが多い場所でも、車の通行がなければ赤信号でも横断し、中には赤信号で車が向かってきているにも関わらずスキを狙って渡ろうとする歩行者もいます。信号をきちんと守る日本とは大きく異なる環境のため、青信号ですらヒヤッとすることも。 ところで、イタリアでの運転で知っておくと便利な高速道路の“裏技”があるのですが、それは料金所では「クレジットカード利用OK」の列に並ぶこと。イタリア人は「現金主義」の人が多いため、たいてい現金支払いの列が長蛇になります。限られた貴重な旅行時間を少しでも無駄にしないための参考にどうぞ。 縦列駐車テクニシャンがイタリアの駐車バトルを制す イタリアでは多くの人が駐車場を持たず路駐します。日本のように車所持には車庫証明が必要ということはありません。路駐スペースは四角い枠で記されていますが、枠の色によって有料無料が分かれていたり、住民のみOKだったり、時間制限があったりなど、さまざまなルールが存在するので利用時には注意が必要です。 イタリアを旅行した方ならご存知かと思いますが、イタリアの路駐といえば、細い路地にずらっと並ぶ縦列駐車。「え?こんな狭いところに入るの!?」というような場所でもイタリア人はぐいぐい攻めます。 どこの街でも駐車スペースの争奪戦は激しく、日頃から鍛えられているだけあってイタリア人たちはみな縦列駐車がとても上手です。私の知り合いの中には前後いずれも5センチほどのスペースでも、前後の車にぶつけることなく駐車するツワモノが何人もいます。
数ヶ月前までの猛暑が嘘のように、北の方から雪の便りも届く季節になりました。こうした季節の変わり目は、体調を崩さないよう生活習慣を見直したり、栄養のあるものを食べたりと、いつも以上に健康に気遣うようになりますが、それはクルマも同じです。 今回は本格的な冬が到来する前に、愛車のチェックすべきポイントや、手をかけてあげると安心なメンテナンスなどを、フィアット/アバルト横浜町田で主任メカニックとして活躍している、山本翔也さんにご紹介いただきました。 気温が下がると、バッテリーの性能も下がってしまう まずは、どんなクルマでも「ここは必ずチェックしておいた方がいい」というポイントから。 「夏の間にエアコンやナビなどの電装品で酷使したクルマで心配なのは、やはりバッテリーですね。気温が一気に下がることで、バッテリーの性能も急に落ちてしまうことが多いのです。普段あまりたくさん乗らないお客様、いつも短い距離しか乗らないお客様の場合も、バッテリーが十分に充電されない可能性が高いので、急にバッテリー上がりを起こしてしまうこともあると思います」(山本さん) 朝、出かけようと愛車に乗り込んだら、「あれっ、エンジンがかからない!」という最悪の事態になってしまうかもしれないということですね。バッテリーはボンネットの中に隠れているので、普段はあまり気にかけない人が多いと思いますが、どうやってチェックすればいいのでしょうか? 「最近のクルマは、昔のようにエンジンのかかりが弱くなったり、ライトがチカチカしたりといった、バッテリーの劣化に気づくための予兆のようなものがほとんどありません。それで余計に、気づきにくくなっているのです。 また、ボンネットを開けていただいても、最近のバッテリーはメンテナンスフリーのためカバーで覆われてしまっていたり、外から液量などがチェックできない状態のものがほとんどです。そのため、私どものようなプロがテスターを使って、バッテリーの性能をチェックするというのが確実な方法です」(山本さん) なるほど、便利なような不便なような……ですが、そうすると、ガソリンを入れたついでにちょっとバッテリーのチェックをしてもらう、というのがいいのでしょうか? 「それがですね、エンジンをかけて走ってしまうと、バッテリーの電圧が上がるので、そこでチェックしても劣化には気づきにくくなってしまいます。なので、車検や定期点検の際にしっかりチェックしてもらって、バッテリーごとの交換時期の目安を守って交換するというのが確実だと思います」(山本さん) 交換時期は、クルマの使い方や駐車場所などの環境によっても変わってくるので、早めが安心とのこと。皆さんの愛車のバッテリーはどうでしょうか。もう何年も交換した覚えがないぞ、という人はぜひ冬になる前にチェックしてみてください。 雪が降る前に、タイヤ、ワイパー、エアコンも要チェック 続いてのチェックポイントは、タイヤです。 「タイヤはゴムでできているので、気温の変化にあまり強くないんですね。表面を見て、ひび割れがあったり白っぽくなっているのは、タイヤが劣化している証拠です。また、磨り減ったタイヤも危険なので、溝がしっかり残っているかを確認してください。スリップサインが出ているようなタイヤは、すぐに交換することをオススメします」(山本さん) 積雪地域では早めにスタッドレスタイヤへの交換を。できれば、関東など積雪が少ない地域でも、急な雪に備えたり、朝晩は橋の上など路面が凍結する可能性もあるため、スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤに履き替えると安心です。 そして、雨や雪の日になくてはならないものといえば、ワイパー。 「やはりワイパーもゴム製品ですので、時間が経ったり、使っているうちに劣化してしまいます。1年に一度を目安に交換すると安心ですが、この夏は台風や豪雨が多くて酷使した人も多いと思いますので、ぜひ冬の前に交換してほしいですね。ヨーロッパ車では、雪に強い冬用のワイパーが装着されていることも多いのですが、ウインタースポーツなどで頻繁に雪国を走る方も、冬用ワイパーに交換しておくと安心だと思います」 「また、雪国では常識となっていますが、気温が下がるとウインドウォッシャー液が凍結してしまうこともありますので、凍結を防止したり解氷効果のある寒冷地仕様のウインドウォッシャー液を補充しておくといいですね」(山本さん) ワイパーが劣化していると、フロントガラスの汚れが十分に拭き取れず、視界を妨げてしまったり、ガガガと異音がしたり、最悪の場合はガラスを傷つけてしまうことも。ウインドウォッシャー液には油膜を落とす効果など、安全運転を支える機能もあるので、ぜひセットでチェックしておいてほしいところです。 また、車内の快適性を保つために欠かせないエアコンですが、以前より風が弱くなった気がする、イヤなニオイがする、という人は要注意。夏の間の高温多湿によって、エアコンフィルターにカビや雑菌が繁殖しているかもしれません。そこに、外から吸い込んだ砂塵やホコリ、虫や落ち葉などが詰まると、エアコンの性能も落ちてしまうことに。愛煙家の方や、ペットを飼っている方もエアコンフィルターが汚れやすい傾向があります。 これから冬になると、感染症にもさらなる注意が必要。エアコンフィルターを新品に交換して、いつも車内をきれいな空気で満たしたいですね。 真冬のロングドライブも、備えあれば憂いなし さて、年末年始の休暇を使ってロングドライブを計画している人に、山本さんからアドバイスをいただきました。 「まずバッテリー、オイル、冷却水の3つは必ずチェックしてほしいですね。オイルは走行距離5,000kmを目安に交換を推奨しています。距離を走らない人でも、年に一度は交換するとエンジンへの負担を軽減できます。定期点検に出していただければ忘れることがないですね」 「また、タイヤの空気圧もしっかり確認して合わせてほしいところです。走っても走らなくても、タイヤの空気は少しずつ抜けていってしまうので、少なくとも1ヶ月に一度はエアチェックをしてください。空気圧は500の場合は、タイヤサイズにもよりますが、フロントが2.2、リヤタイヤが2.0を推奨しています。取り扱い説明書に書かれていると思います。 そして、500ならではのポイントとして、空気圧を合わせた後に、メーター内にあるリセットボタンを押していただきたいのです。そうすると、空気圧が著しく低下した際に警告ランプが点灯するようになっていて安心です」(山本さん) タイヤの空気圧のリセット手順は以下の通り。 ・メーター内の「メニュー」画面で「リセット
長距離移動にも安心なパーソナルな空間 家族や友人と安心して出かけるのは、パーソナルな空間を確保できるマイカーがいい。このご時世、特にそう思いませんか? 家族や自分だけの空間や、時間や行程をアレンジできる自由度、プライバシーが確保される安心感。これらはクルマならではの特権ですね。逆にいえば、こうした要件が満たされていると、ゆったりリラックスした時間を過ごせるということだと思います。 そこで今回はプライベートな空間を享受でき、かつ長距離の移動も苦にならないクルマという観点から、「500X」に注目してみたいと思います。500Xはどんなクルマかというと、簡単にいうと、少し大きめの「500」。空間に余裕があり、スペースと動力性能のゆとりがあることから、快適に移動できるのが大きな強み。ここでは500Xの代表的なグレードである「500X Cross」と、2020年8月に新たにラインアップに加わった「500X Sport」を乗り比べながら、500Xの魅力に改めて迫ってみたいと思います。 まず500X全般に共通するこのクルマの強みは、“つくり”がしっかりしていること。揺すってもグラつかないしっかりした机のように、ビシッとした安定感があります。つくりがしっかりしたクルマだと、高速道路を長時間走っても疲れづらいし、ビシッと芯が通った骨太感により、少々荒れた路面でも乗り心地が乱れないのが魅力。総じて、安楽なクルマです。では次に、500Xのグレードによる違いをみていきましょう。 エクステリアデザインの違い 500XはもともとクロスオーバーSUVとして誕生したクルマ。その成り立ちがそのまま表れているのが「500X Cross」です。力強さを感じさせるオフロードテイストのバンパーデザインや、タイヤハウスの周りをブラックの樹脂で覆ったタフなルックスが特徴。一方、「500X Sport」の方はその名が示す通り、スポーティ感を高めるべく、全体的に流麗なフォルムに仕上げられています。バンパーはエアロタイプとなり、重心が低く演出されています。また車高も若干低く、高速走行時の安定感を重視した設定となっています。見た目がスタイリッシュだと、停車している愛車の姿を見るだけで気分が高まるもの。500X Sportはそういうエモーショナルに楽しませてくれる一面を持っています。 インテリアデザインの違い インテリアは、エクステリアほどの違いはないものの、素材やカラーによって差別化されています。500X Cross は、ボディ同色のインストルメントパネルがブラック基調のインテリアのアクセントとなり、ステアリングやシートはレザー表皮で上質にまとめられています。一方、500X Sportは、メーターフードとステアリングのグリップ部分にアルカンターラ表皮が用いられ、さらに赤いステッチを施すことで、レーシングカーを思わせるスポーティな雰囲気に仕上げられています。またインストルメントパネルは艶感のあるダークグレー仕上げとなり、ブラックのレザーシートの組み合わせにより、クールな雰囲気に仕上げられています。 500X Crossと500X Sportの乗り味の違い 次に乗り味の違いに注目していきます。2台の仕様が異なる部位は、サスペンションとタイヤ&ホイール、それにステアリングのセッティング。先に登場した500X Crossでは、標準タイプのサスペンションやホイール、ステアリングが採用されており、後に登場した500X Sportの方は、サスペンションが引き締められ、大径タイプのホイールを装着。さらにステアリングは少ない切れ角で向きが変わる味付けとなっています。 実際の乗り味は、乗り比べると確かに違いが感じられます。専用のサスペンションやステアリングシステムが与えられている500X Sportは、クイクイっと向きが変わる感覚が強調されており、特にペースが上がるとカーブを曲がるという行為が楽しくなる、そんなキャラクターに仕上がっています。スイスイ走るのが好きな人は、500X Sportの味つけが好ましいと感じられることでしょう。 ただこれはあくまで味付けの違いで、では500X Sportの方が速く走れるクルマかというと、少なくても公道で乗る上ではそれほどの差はありません。どういうことかというと、冒頭でお伝えした通り、500Xというクルマは基本骨格がしっかりしているため、クルマに高い負荷を与えても、安定感を失うようなことはありません。この点は500X Sportも500X
フィアットの代表的なモデル500(チンクエチェント)、そしてカブリオレタイプの500C(チンクエチェント シー)といえば、ころんとかわいいカタチのボディデザインが特徴ですが、内装のデザインも負けじとユニークなことをご存じですか? 500や500Cに試乗して、その内装に惚れ込む方も少なくありません。 今回は、イタリアで学び、働いた経験を持つインテリアデザイナーである、デザインスタジオ「THE TRIANGLE.JP」の大田昌司さんに500Cのインテリアをご覧いただきながら、その魅力について伺いました。 時代をこえて突き詰められたデザイン イタリアでは現行の500や500Cはもちろん、昔の500(Nuova 500)も多く走っていて、そのデザインの遺伝子がしっかりと受け継がれていることを感じます。 内装に関しては、やはり外観との一体感が魅力です。まるで外と内でファッションのコーディネートを楽しむような、そんなところもイタリアらしいなと。 とにかくかわいいデザインなんですが、大人が乗るのにふさわしい上品さも備えています。たとえばニュアンスのあるカラーや質感を重視した素材選びなどはすごくセンスがいいですよね。 また、インストルメントパネルの光沢感のある素材使いや随所にあしらわれたクロームのパーツなど、鏡面の使い方がすごく上手い。鏡面はともするとギラギラした印象を与えてしまうので、マットな素材とのコンビネーションでバランスがとられている。空間の中で必要な場所に必要な素材が吟味されています。 またボタンからドアノブ、ディテールにいたるまで徹底して、古き良きデザインを昇華して採用しているところもすごく好印象です。デザインした方の「残すべきものは残す」という意志が強く感じられます。そんなところも、ちょっと頑固なイタリア人気質でしょうか(笑)。 デザインの統一感を守るために、たとえば吹き出し口でさえカタチを変えているんですよね。そのデザインである必然性に対する強いこだわりがある。空間にいて違和感がないことってすごく大事で、そこが突き詰められているんです。僕自身が仕事でインテリアを設計するときにも、意識的に演出する違和感はいいのですが、気持ち悪さを感じるような違和感が出ないようにミリ単位で検証を重ねています。 曲線が多いことで、デザインの主張が激しくないのもいいところです。たとえば丸いヘッドレストは見た目がかわいいのはもちろん、後ろの人が前を見るときにもあまり気にならない。500も500Cもコンパクトなクルマですが、こういった一つひとつのパーツへのこだわりを積み重ねることで窮屈さを感じさせないんですね。 次ページ:【運転席に座って分かるイタリアデザインの魅力】
東京・代官山にある焚き火イタリアン「ファロ(falò)」。店内中央に設置された炭火台をぐるりとカウンターで囲んだユニークな空間で、食材の旨みを引き出した創作イタリア料理が味わえます。『ミシュランガイド東京 2020』ではビブグルマンとして掲載された実力店です。 今回はファロの樫村仁尊シェフと、スタッフの永井大介さん、フルイチさんの3人に、フィアットの新型車 500X SPORT(チンクエチェントエックス スポーツ)でバーベキューにお出かけしていただきました。 男心をくすぐる500X SPORT 500X SPORTと対面した樫村シェフが抱いた第一印象は「スポーティでかっこいい」、そして「写真で見ていた印象よりコンパクト」だということ。 「バーベキューに行くときは荷物もかなり多いので、コンパクトな車体で詰め込めるか不安でしたがラゲッジ スペースが広く、荷物もしっかり載せられて良かったです。今日は男3人ですが、4人ぐらいのファミリーキャンプでもまだ余裕がありそうですね」 食材や調理器具、食器などたっぷりの荷物を詰め込んだら、キャンプ場に向かって出発します。運転は樫村シェフ。 「大きなタイヤが装着されていることで小回りはきかないかなと思いましたが、ボディがコンパクトなおかげか代官山の細い路地でもストレスなく運転できますね」 「ホイールが大きく、そして足回りが硬くセッティングされているので安定感があります。とくに高速域でのパフォーマンスは抜群です」と樫村シェフ。 「アクセルのレスポンスは優しい感じですが、少し踏み込むとグーッと加速してくれ、高速道路の運転が楽しい。踏み込んだときのエンジン音も良いんですよ」 「あとは標準装備がすごく豪華ですよね。モニター(7インチタッチパネルモニター付Uconnect®)や追従走行(アダプティブクルーズコントロール)、細かいところだと電動のシート調整とか。それにハンドルのコクピット感も男心をくすぐります」 ワンランク上のイタリアンなキャンプ飯 500X SPORTでのドライブを楽しんでいるうちにキャンプ場へ到着。イタリアの情熱を感じさせる色鮮やかな「セダクション レッド」は、キャンプサイトでも一際目を引きます。 今回作るメニューは全6品。どの料理もいつものバーベキューとひと味ちがうイタリアンなレシピです。 3人で息ぴったりに手際よく、つぎつぎと料理を仕上げていきます。「焚き火イタリアン」を標榜するファロの料理人だけあって、炭火での調理もお手の物。どんどん作って、どんどん食べていきます。それにしても、どの料理もとんでもなく美味。 「バーベキューに持っていくべきモノは料理人の友人ですね」と笑う樫村シェフ。 「バーベキューのいいところは雑にやってもおいしくなっちゃうところ。屋外でザッと作ることで、いい意味でのムラができて、それがイタリアらしさにも通じるように思います」 「ポルケッタ」「桃と水なすと生ハムのサラダ」「ティエッラ」のレシピはこちら! たっぷり食べて、リフレッシュしたら帰路につきます。500X SPORTと一緒なら、キャンプ場からの帰り道だってワクワクする時間に。ステアリングを握るたび、クルマで走るよろこびを呼び起こしてくれる1台です。 アーバンスポーツSUV『500X SPORT』の詳細はこちら
7月22日は、何の日かご存じですか? ヒントは、7(なな)2(ツー)2(ツー)。……そう、正解は「ナッツの日」。1996年に日本ナッツ協会によって制定された記念日です。ちなみに11月11日には「ピーナッツの日」という記念日もあるそうです。 今回はナッツの日にちなみ、至高のピーナッツを求めて千葉県は南房総の「木村ピーナッツ」までドライブでお出かけしました。 高速巡航も500Xなら余裕 ドライブのお供は、フィアットのSUV「500X Cross(チンクエチェントエックス クロス)」。ピーナッツの色をイメージして「カプチーノ ベージュ」をチョイスしました。500のキュートなエクステリアをいかして一回り大きくデザインされた500Xは、ファミリーユースでもゆとりがあります。 また、フィアットの先進エンジンである1.3ℓ 直列4気筒 マルチエア16バルブインタークーラー付ターボエンジンと、6段デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせによるアクティブな走行も魅力。加速が必要な首都高でのタイトな合流部分や、高速巡航のシーンでも余裕の走りをみせてくれます。 東京都内から出発して、首都高を走ること約30分。 川崎と木更津を15.1kmの直線で結ぶ東京湾アクアラインの真ん中に位置するパーキングエリア「海ほたる」でひと休みします。 海ほたるの特徴はなんといってもこのロケーションに尽きます。東京湾の真ん中に浮かぶ人工島で、海の上にあるパーキングエリアは日本でも唯一ここだけ。東京湾が一面に見渡せる眺望は、海ほたるでしか味わえません。 500Xとの写真撮影を終えたら、南房総を目指して再び出発します。 東京湾アクアラインを走り抜けたら、いよいよ房総半島に突入です。ここから南下して目的地を目指します。 見晴らしの良い館山自動車道では、クルーズコントロールを使って500Xに運転のお手伝いをしてもらいました。 クルーズコントロールとは、ステアリングのボタンからスピードを指定してあげることで、アクセルの調整をコンピューターが自動で行ってくれる仕組みです。アクセルの踏み込み過ぎや調整の必要がなくなるため、燃費の向上とドライバーの疲労軽減に一役買ってくれます。 500Xでのドライブは快適そのもの。都心から1時間半、あっという間に館山市の「木村ピーナッツ」に到着です。 ピーナッツの基礎知識 ピーナッツ一筋60年。木村ピーナッツの代表・木村さんに、特別に畑をご案内いただき、ピーナッツ(落花生)についてお話しをお伺いしました。 — 千葉県はピーナッツの国内生産量が全国一位ですが、その理由は? 千葉の房総半島の温暖な気候と水はけの良い海の砂、そして海からのミネラルを含んだ潮風が落花生の栽培と相性がバッチリだからです。 潮風にさらされることで背丈が大きくならず、背は低いがその分ギュッと締まった落花生が育ちます。 — 栽培している落花生の品種を教えてください。 「千葉半立種(ちばはんだちしゅ)」という、日本で最も高級な品種です。 他の品種と比べると、殻の形が少しいびつで、粒が小さいのですが、甘味があり、コクが強いのが特徴です。どんな調理方法でも美味しく食べることができます。 — ピーナッツが1番美味しい時期はいつですか?