フィアットの限定車『500 MareBlu(マーレ ブル)』。美しく澄んだ青色は、海の水面が織りなす“青”から生まれました。また80年代の世界的名作である映画『グラン・ブルー』にも、実はゆかりがあるのです。 海からインスピレーションを受けた限定車“マーレ ブル” 藍や紺、ネイビー、コバルト、セルリアン、群青。“青”とひと口にいっても、その色彩はさまざまであり複雑です。たとえば頭上に広がる空の色にも、じっと目をこらせば濃淡があることに気付く。昨日見上げた空と今日の空も、けっして同じ青色ではないはずです。 青(ブルー)——この色から、あなたは何をイメージしますか? このたびフィアットでは限定車『500 MareBlu(マーレ ブル)』を発売します。海を連想させるこの深淵な青、映画『グラン・ブルー』の青に通ずるところがあります。 青に魅せられた世界的ダイバー、ジャック・マイヨール 1988年公開の映画『グラン・ブルー(Le Grand Bleu)』は、世界新記録を次々に塗りかえてゆく天才的な潜水能力をもった、実在するダイバーの半生を描いた作品です。 フランス国内の観客動員数は1000万人、パリでは187週連続上映という異例の記録を生んだ本作は世界各地でも反響を呼びます。ハイティーンを中心としたファンを「グラン・ブルー・ジェネレーション(Grand Bleu Generation)」とする造語が生まれるなど、一時は社会現象にもなりました。 作中の主人公であるジャック・マイヨールは、映画公開当時61歳。すでにダイバーの最前線からは引退していましたが、作品がブームとなったことを皮切りに、本の執筆業や国内外のテレビ出演など活動の幅を広げました。 しかし『グラン・ブルー』公開から約20年が過ぎた2001年。彼の生涯は突如、イタリアのエルバ島にて幕を閉じました。 フランスで生まれたジャックがダイバーを志すことになったのは、ここ日本でのある出来事がきっかけでした。初めて海へ足を運んだ4歳から数年の月日が経ち、10歳の頃に佐賀県の海を訪れたジャック。そこで出あったイルカに大きなインスピレーションを受け、ダイバーの道を歩みはじめます。 世界各地の海を旅するように潜り続けたジャックは、素潜りの世界記録を更新した後に、再び日本と深い関わりをもつこととなりました。その地は東京湾の入口に位置する千葉県の館山市です。 ジャックの愛した館山の海をたずねて ジャックが「国籍の違う弟」と呼び、生涯信頼の絆を結んだ唯一の日本人である成田均(なりたひとし)さんをたずねて、私たちは館山へ向かいました。 二人の出会いは、成田さんが日本代表としてブルーオリンピック(素潜り魚突き世界選手権)に参加した1969年。翌年、成田さんの故郷の秋田へ12日間の素潜りツアーへ誘い出して以来、30年にわたる友情が育まれたといいます。 成田さんは、館山で「シークロップ」というダイビングスクールを営んでいます。ジャックは、鮮やかなサンゴや魚が美しい館山の海をこよなく愛し、来日するたびに成田さんのもとを訪れました。成田さんが提供した古民家は「ジャックス・プレイス」と呼ばれ、最長9か月滞在したとのこと。 館山の最南端にある自然豊かな安房自然村へ案内されました。能忍寺裏手の展望台からは、富士山や伊豆の島々を望む雄大な海景を眺めることができます。5万坪の敷地内には、ホテルや温泉、散策路もあります。 成田さんは現在、ここの山林を舞台にジャックのメッセージを伝える場として、ホモ・デルフィナスの森づくりに取り組んでいます。同時に、かつてジャックとともに語り合った“豊かな海”を取り戻す活動も、精力的に継続しています。 「ジャックは海に潜りながら、生きとし生けるものが支え合い、共存していく姿を、大好きなイルカたちから学んでいたのだと思います」。ジャックを成田さんはそのように振り返ります。 ホモ・デルフィナスの森からふとふもとを見下ろすと、太陽の光を受けてさまざまな青を帯びる、館山の海が広がっていました。 自然をこよなく慈しみ、イルカから受けたインスピレーションを生涯信じ続けたジャック。彼のメッセージは、今を生きる私たちに遺された特別なものです。 次の休日は千葉県でのんびりと時を過ごすのもいいかもしれません。ジャックを抱いた館山の海が、きっと陽光にきらめいていることでしょう。
3月8日が何の日か、ご存じでしたか? この日は国連によって制定された“国際女性デー”。イタリアでは「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ)」と呼ばれており、女性たちは大切な人から感謝と敬意を込めてミモザの花束を贈られるのだとか。 すべての女性が主役になる特別な一日を前にした2017年3月5日(日)、東京都のお台場でチャリティランイベント「WHITE RIBBON RUN2017(ホワイト・リボン・ラン)」が開催されました。 3月8日と春の訪れを告げるミモザの関係 3〜4月に開花時季を迎える“ミモザ”。目がさめるようなイエローが美しい、ボンボン状の小花です。子ども頃には摘みとったミモザで花冠を結う…そんな花あそびをしたことがある方もいらっしゃることでしょう。 イタリアでも日本とほぼ同時期に花ひらくミモザ。毎年3月8日の「フェスタ・デラ・ドンナ」になると、町中がミモザ一色に染まります。それは愛と幸福を呼ぶといわれるこの可憐な花を、感謝を届けたい女性へ贈る習慣がイタリアには50年以上も前から根づいているためです。 男性から女性へ贈るのが基本ですが、それも確固たる原則ではありません。ガールフレンドをはじめ、友人や同僚、マンマ(母親)、ノンナ(祖母)など、花を贈る対象はすべての女性。もらったミモザを自宅の花瓶に挿したり髪や胸元に飾ったりなど、彼女たちはそれぞれのスタイルで花を楽しむのだそう。 日本ではまだあまり知られていない「ミモザの日」も、これからきっと浸透していく。そう予感させる、女性による女性のためのランイベントが、この3月5日(日)に行われました。 JOICFP(ジョイセフ)主催のランイベント『WHITE RIBBON RUN2017』 今年で2度目となるランイベント『WHITE RIBBON RUN2017』がお台場で開催されました。 世界全体で見ると、毎日830人もの女性がハイリスクな妊娠・出産・中絶などにより命を落としている。その現実を受けてJOICFP(ジョイセフ)が主催する本イベントは、世界で最も長寿国である日本から、ダイレクトな支援を届けることを目的としたチャリティランニング大会です。ランナーによる参加費(1人あたり5,500円)は全額、ネパールとミャンマー、タンザニアへ寄付されました。 「走ろう。自分のために。誰かのために。」というコンセプトのもと、今年は562名の女性ランナーがメイン会場であるお台場を、そして男性も含む1,035名のバーチャルランナーが日本各地をラン。さらにはイギリスやシリア、ガーナなど世界14ヵ国以上で活動する女性支援家たちもビデオレターで参加する大規模なランイベントとなりました。 イベント会場となった「有明フロンティア」には、ランや支援に関連するさまざまなブースがずらり。「ビューティービレッジ」ではランの前にメイクアップアーティストによって“スポーツメイク”をしてもらえたり、「マルシェ」では南アフリカや東南アジアの輸入雑貨を購入できたり。 これから始まるランへの準備や、遠くの国で暮らす女性に思いをはせたりと、ランナー皆さんは思い思いの時間を過ごしているようでした。 ミモザでドレスアップした「FIAT500」も登場 そしてランのスタート・ゴール地点にあたる屋外の展示スペースには、ミモザをまとったフィアット『500C』が登場。いつもと違う、華やかにおめかししたフィアット車を撮影するランナーが次々にブースに遊びに来てくださいました。 「ミモザの日」にちなんで、ハッシュタグ「#まいにちCIAO」または「#ミモザフィアット」とともにSNSを投稿してくださった先着100名には、ミニブーケをプレゼント。多くのランナーがブーケ片手にフィアット『500C』と記念の一枚をパシャリ。皆さんの表情も華やぎます。 13時30分、いよいよランがスタート オープニングセレモニーでは、ゲストランナー6名が登壇。ゲストランナーには今年初参加の梅宮アンナさんをはじめ、『VERY』モデルの堂珍敦子さんや『Precious』モデルの立野リカさんなどが、ランナーと一緒に走ります。コースの上では、誰もが一人のランナーなのです。 時刻は13:30。会場の熱気がピークに達した頃、SHELLYさんがスターターとなり、ラン開始! 7kmランで印象的だったのは、多くの人が笑顔でゴールを迎えていたこと。アップダウンのあるコースでありながら、余裕をもって沿道の応援に耳を傾けられる、そんな心地よさがあったのだとか。 またコース上では、それぞれ対等な個のランナー。初対面同士でも声を掛けて励ましあったり、ともにゴールテープを切るシーンも多く見られ、会場は終始温かな雰囲気に包まれていました。
最近、道行く人をみると大きなヘッドフォンをつけている人が増えてきました。いま、ヘッドフォン・イヤフォンは世界中で空前絶後のブーム。これまでの男性的で無機的なデザインの製品だけではなく、カラフルでスタイリッシュなアイテムも多くなり、アクセサリーとしてイヤフォンを選んだり、ファッションとして大型のヘッドフォンを選ぶ若者も増えてきました。 このヘッドフォン・イヤフォンのブームでトップを走っているのは「Beats by Dr. Dre」。ヘッドフォンをした人の横顔を見たときキラッと輝く「b」のロゴを見たことはありませんか? ヒップホップの人気プロデューサー、ドクター・ドレと、インタースコープ・レコード、インタースコープ・ゲフィン・A&Mと名だたるレコードレーベルの会長を務めたジミー・アイオヴァインが2006年に設立したオーディオブランドです。 世界中の音楽業界を支えてきた人々が作り上げた「Beats by Dr. Dre」 「Beats by Dr. Dre」、第1のキーマンはヒップホップアーティストであり、プロデューサーでもある。2人目はインタースコープ・レコード、インタースコープ・ゲフィン・A&Mと名だたるレコードレーベルの会長を務めたジミー・アイオヴァイン。そして最後にギターメーカー・フェンダーのディレクターでありDGCレコード、ドリームワークスレコードでA&Rとして活躍したルーク・ウッドの名が上がります。 彼らが手がけたアーティストは大物ばかり! ドクター・ドレはエミネム、50セントを見いだし、ジミー・アイオヴァインはジョン・レノン、ブルース・スプリングスティーン、U2のレコード制作に携わりました。そしてルーク・ウッドはニルヴァーナをはじめ、ライズ・アゲインスト、ソニック・ユースと共に歩んできました。 常に、音楽を愛し続けてきた彼らのフィロソフィーが結晶となったのが「Beats by Dr. Dre」のオーディオアイテム。レコーディングスタジオでしか聴けなかった、ダイナミックでエモーショナルなサウンドを多くの人々へモバイルリスニングでも届けたいという想いがつまっています。 「Beats by Dr. Dre」のサウンドを、FIATのクルマの中で 電車や飛行機での移動中だけじゃない。もっと多くのシチュエーションで、「Beats by Dr. Dre」のサウンドを楽しみたい、そんなユーザーの願いをかなえるかのめるように、「Beats by Dr. Dre」はカーオーディオ用の「BeatsAudioプレミアムサウンドシステム」を開発、FIATでは『500X Black Tie』『500 Scacco』の2つの限定車に、「BeatsAudioプレミアムサウンドシステム」を搭載しました。 迫力のあるドラム&ベース、透き通るボーカル、キラキラと輝くようなハイハット。各楽器の音とボーカルをミルフィーユのように幾層にも重ね、ハイスピードでシュートを決めてくる。「BeatsAudio」のサウンドは、そのグルーブ感の強さに聞き惚れてしまいます。 そして、特に効いているのがサブウーファーの存在です。500 Scaccoには200mm、500X Black Tieには165mmの低域専用大型スピーカーが備わり、「BeatsAudio」の芯となっているダイナミックな低音を実現。いずれも室内空間全体を、ドンッ!と身体に響く最高のライブステージへと進化させています。 サブウーファーを含む高品質スピーカーユニットが『500 Scacco』では7基、『500X Black
毎日をオシャレに、楽しく、ポジティブに過ごす。そんなFIATらしいライフスタイルを送る女性に贈られる『Ms.FIAT』。ファイナルイベントでは、ファッション、グッズ、フードの3部門で多くの支持を集めたファイナリストの中から、『Ms.FIAT』グランプリが選ばれました。 11月20日(日)、東京・青山のB&B ITALIA東京ショールームで、『Ms.FIAT』ファイナルイベントが開催されました。『Ms.FIAT』とは、毎日をオシャレに、楽しく、ポジティブに過ごす女性のこと。そんなFIATらしいライフスタイルを送る『Ms.FIAT』から、「ファッション」「グッズ」「フード」の3部門でグランプリを選出するインスタグラム・フォトコンテストを実施しました。 5月から7月までの投稿に始まり、8月には女性ファッション雑誌『mamagirl』とFIATの審査により10名の候補者を選出。そこから一般投票によりファイナリストが選ばれました。今回は、いよいよグランプリを決めるファイナルステージ。各カテゴリーのファイナリストが集まり、参加者と審査員の投票によってグランプリが決定します。会場には、多くのFIATファンやファミリーが来場しました。 井上和香さんの登場で会場は興奮 会場にはスペシャルゲストとして、女優でママタレントとしても活躍する井上和香さんが登場。彼女が姿を見せると、会場は一気に華やかなムードに包まれました。トークショーでは「友人がFIATを持っていて、子どもと一緒に乗せてもらったことがありますが、かわいくて目立ちますよね。狭い日本の道路環境でも運転しやすそう」とオシャレママ目線のコメントを述べてくださいました。 CUEL特製フードは、野菜が中心でとってもカラフル。イタリアの食材、トマトやバジル、モッツァレラチーズでイタリア国旗が、チョコレートケーキの上にはチーズクリームで「FIAT」の文字があしらわれました。お食事タイムには、見ているだけでイタリアンな気分になれるご馳走に長い行列ができたほどです。 ファイナリストが競い合うステージアトラクションでヒートアップ! いよいよ、各カテゴリーの最終審査ステージの始まりです。最初は参加者が自分なりのパッキングテクニックを披露する「グッズ」部門から。「イタリア旅行に持って行くのなら?」というテーマに沿って、ファイナリストの2人が自分のキャリーバッグの中身を披露しました。ここでは、整理収納アドバイザーの大木聖美さんが特別審査員として登場。「良く使うアイテムはすぐに取り出せるようにミニバッグなどにまとめておくと便利ですが、お二人ともそうしたグルーピングはよくできていますね」と、参加者の収納術にコメント。さらに「シワになっても大丈夫な衣類は、ジップロックなどに入れて量を減らすのが有効ですが、お二人ともそうした小物を効果的に使用していた点も良かったです」と参加者の収納法の良かった点について解説してくれました。 次はフードコーディネーションを競う「フード」部門。食をテーマに活動を行っている料理創作ユニットGOMAさんが特別審査員となり、ファイナリストの2名が「イタリア風の松花堂弁当」をテーマに、フードコーディネーションを行います。短い制限時間内でいかに見栄えよく、センスを生かして仕上げられるかがポイント。GOMAさんからは「食材を下に敷き詰めて高さを出すなど工夫されていました」や「お子様のキャラ弁のように可愛くて、見ていて楽しくなりますね」と参加者のアイデア溢れるランチボックスに感心していました。 最後は、「ファッション」。3人のファイナリストが「イタリア・トリノでのランチ」をイメージしたファッションコーディネイトを競います。城本佳子さんはタイトなミニ丈ワンピースにハイヒールのフェミニンスタイル、柳橋 唯さんはイタリアの定番、サングラスにジャケットのクールなパンツスタイル、藤原 愛さんはバカンスを思わせるエキゾチックな個性派スタイルで登場。特別審査員の『mamagirl』山下副編集長は「みなさんそれぞれのキャラクターが発揮された素敵なコーディネイトで、投票に迷いますね」と悩ましげなご様子でした。 ついに発表!『Ms.FIAT』グランプリは誰!? さて、大いに盛り上がったステージアトラクションも終了し、いよいよ投票の時間です。各カテゴリーでもっとも「ステキ」と感じたファイナリスト1名に、参加者がその場でスマホや携帯から投票をします。参加者投票の後、審査員の票を合わせて、最終グランプリを決定します。 「グッズ」部門はバックパックに最低限の荷物をスッキリと収めた青山 加奈さんが受賞。「フード」はキャラ弁風に可愛らしくBOXを飾った橋口 麗華さん。そして「ファッション」は“プチプラ”アイテムでクールなイタリアン女性に変身した柳橋 唯さんがそれぞれグランプリに選ばれました。グランプリ3名には豪華イタリア旅行をプレゼント。受賞者からは「うれしい」「本当に楽しかった!」と喜びの声が聞かれました。グランプリを受賞した3名のインスタグラム投稿画像は以下のリンクで見られます。 グッズ部門グランプリ:青山 加奈さん フード部門グランプリ:橋口 麗華さん ファッション部門グランプリ:柳橋 唯さん ファイナルイベントの様子を見守っていた井上和香さんからは、「お子様連れの方もいらして、和やかな空間でとても楽しかったです。みなさんもお子様を連れて、どんどん出かけてほしいです。近場もいいですが、たまには遠出して、色々な景色を一緒に見るのも楽しいですよね」とママらしい素敵なコメントをいただきました。 さて、『Ms. FIAT』グランプリ受賞の皆さま、おめでとうございます。「毎日を、オシャレに、楽しく、ポジティブに過ごす」。そんなステキな女性をFIATは応援しています。ぜひ、楽しいカーライフをお過ごしください。 取材・文 朝倉奈緒 撮影 大沼寛行
恒例のクラシックカーの祭典「ラ フェスタ ミッレミリア」が10月14日から17日にかけて、約1200kmの道程で開催された。全131台のエントリーのうち、出走台数が17台を数えたヴィンテージ フィアットの魅力を、参加者に聞いた。 ミッレミリア(Mille Miglia=イタリア語で1000マイル)とは、その名のとおりイタリア全土を1000マイル(約1600km)にわたって走る公道レース。1927年に始まり、第二次大戦による中断を挟み、交通事情の悪化によって57年に終焉を迎えるまでに幾多の伝説を残した。 それから20年後の1977年に、以前のようなスピードではなく、あらかじめ設定されたタイムに対して、いかに正確に走れるかを競うクラシックカーラリーとして復活した。その復活版ミッレミリアの日本版が、1997年に初開催された「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレミリア)」。国際クラシックカー連盟(FIVA)の公認を受けた、日本最大のクラシックカーラリーである。記念すべき20回目となる今回は、10月14日に東京原宿・明治神宮をスタート。4日間で1都7県にまたがる約1200kmを走破した。 フィアットは、公道レースとして開催された24回のミッレミリアのうち、じつに20回において最多の出走車両を数えた。全出場車の半数以上をフィアットが占めたこともある。小排気量車主体だったため総合優勝こそないが、クラス優勝は数えきれないほど挙げている。けっして誇張ではなく、フィアット抜きではミッレミリアは成立し得なかったのである。 今回のラ フェスタ ミッレミリアでも、フィアットのエンジンやシャシーを流用した小規模メイクのモデルを含め、エントリー131台のうち17台を数えた。なかでも3台出場したのが、ミッレミリアでクラス優勝歴もある、戦前のライトウェイトスポーツの傑作である「ティーポ 508S バリッラ スポルト」。いわば今日の「124 スパイダー」のルーツ的なモデルである。 美しいブルーのツートーンに塗られた1936年「508S バリッラ スポルト」で参加したのは、斉藤保さん。ラ フェスタ ミッレミリアの参加は10回目となるが、このクルマでは今回が初めてという。 「これは、1年弱前に先輩から譲り受けました。以前から顔つきと後ろ姿、そしてこのカラーリングが大好きで、憧れていたんですよ。戦前車を所有するのは初めてなのでいささか不安でしたが、想像していたよりずっと乗りやすいですね。間口が広いというか、そのあたりがフィアットらしいと思います」 次は、これまたシックな塗り分けが施された1954年「1100TV」。フィアットらしい箱形のベルリーナ(セダン)だが、車名のTVはツーリスモ ヴェローチェの略。往年のミッレミリアで、53年から57年まで5年連続でクラス優勝に輝いた高性能セダンだ。これで参加した山口明孝さんは、フィアット歴40年以上というエキスパートである。 「20代で“ヌオーヴァ 500”に乗り始め、数年後に“アバルト 695SS”に換えました。加えて今はこの“1100TV”、そして(初代)“ムルティプラ”にも乗ってます。ラ フェスタは今回で10回目。“1100TV”では6、7回出てますかね」 山口さんは、ほかにも「スタンゲリーニ」や「バンディーニ」といったイタリアン軽スポーツを所有しているが、ここ数年はもっぱら「1100TV」でイベントに出場。昨年は、なんと年間6000kmも走ったという。 「エンジンはよく回るし、回転を落とさずに走らせれば、そこそこ速いです。これに限らずフィアットはサード(3速)のレンジが広くて、こうしたイベントで田舎道を走らせると、本当に気持ちいいんですよ」 ラ フェスタ ミッレミリアの最初のチェックポイントが設けられた東京 代官山T-SITEでは、10月14日の夜と15日に「HERITAGE Auto Garden(ヘリテージ オートガーデン)」を開催。フィアットをはじめアバルト、アルファ ロメオなどイタリア車の新旧モデルと、そのヘリテージにまつわる展示が行われた。
2008年の「500(チンクエチェント)」の導入以来、毎年恒例となったバースデーイベント。会場となった千葉県のキャンプ場には今年も多くの人が集まり、さまざまなアクティビティを一緒に楽しみました。 梅雨時であることを忘れさせる快晴の7月3日(日)、今回で9回目となる「500」(チンクエチェント)のバースデーイベント「Amore FIAT Birthday 2016」が 千葉県・市原市のキャンプ場、一番星ヴィレッジで開催されました。 開場となる8時を過ぎると次々とカラフルな「500」が場内に並び始めました。来場者の中には、「500」の2代目モデル「Nuova 500」を一台ずつ乗って来られたご夫婦の姿も。その真っ赤な「Nuova 500」を目の前にし、当時同じモデルを愛車にしていたという年配の男性が 「懐かしい!」と目を細めて眺めていました。 グングン上がる気温とオーナーたちの熱気により、会場があたたまったところで開会式へ。大きな木の下がステージとなり、よしもと芸人のインディアンスさんのMCのもと、FCAジャパン マーケティング本部長 ティツィアナ アランプレセの天気に負けないくらい明るい笑顔と「Amore!」ということばでイベントのスタートとなりました。 ステージプログラムのスペシャルゲストとして登場したのは、ちょうど一年前に「Nuova 500」でイタリアを出発し、ヨーロッパとアジア約14ヶ国を旅してきたというイタリア人のAndreaさんとLucaさん。ふたりは、「チャレンジし続ければ、何でもできる!」という夢を世界中の子どもたちに見せたくて、今回のプロジェクトを実行。「どこの国の人もみな親切で、元気をもらってここまで来られた」と、爽やかに語ってくれました。「Nuova 500」と共に、ふたりも世界中の人たちに愛され、勇気を与えて来たのですね。 この日、「500」のバースデーをお祝いするために集まってくれたフィアットオーナーやファンの皆さまには、たくさんの催しが用意されました。 体を動かしたい人はアクティビティエリアで、ラテン音楽に合わせてダンスをするズンバ体操や、青空の下でヨガをしてリフレッシュ。男の子たちも元気に元Jリーガー、矢野マイケルさんといっしょに元気にサッカーを楽しみました。 ワークショップエリアでは、塗り絵コーナーで女の子たちが「500」や「Panda」に好きな色を塗りながら、おしゃべりに夢中に。また、パスタブランド“Barilla”のブースでは、大人も子どもも集中してパスタをフォトフレームにくっつけ、オリジナルの作品を作って楽しみました。 “Share with FIAT”ご紹介コーナーでは、病気の子どもたちにわくわくする時間を提供しているNPO法人スマイリングホスピタルジャパン提供のストリートパフォーマンスが開催。大道芸人によるユーモア溢れるショーに、子どもたちも大喜び。そして行き場を失った多くの動物に安心して暮らせる避難所(シェルター)を提供するNPO法人ARKがワンちゃんと一緒に、その活動内容を紹介していました。 フードエリアでは、“ツジ・キカイ”によるイタリアンピッツァづくり教室が開催され、本格釜で焼いた手作りのマルゲリータを美味しそうに頬張る人たちの姿が見られました。 会場の端に建てられた可愛らしい丸太小屋では、昨年に引き続き、イタリアエスプレッソ協会公認のバリスタ中川直也さんが、本場ナポリ「KIMBO(キンボ)」のエスプレッソコーヒーを淹れてくれました。「砂糖をめいっぱい入れて、チョコレートのようにして飲むのがイタリアンスタイル」なのだそう。小屋の中では、募金をすると、“SHOP ITALIA”のオリーブオイルや、トマトソースなどのイタリア食材を進呈してくれます。KINBOのエスプレッソと、SHOP ITALIAで集めた募金は、FIATの社会貢献活動“Share with FIAT”コラボレーション団体として、この日参加してくれたNPO法人スマイリングホスピタルジャパンと、NPO法人ARKへ寄付されるとのこと。美味しいコーヒーやイタリアの食材をいただいて募金ができるなんて“あい”のある、フィアットのイベントらしい発想ですね。 思わずワインが飲みたくなる、イタリアンなお惣菜がたくさん詰まった“エリオ”プロデュースによるランチボックスを楽しんでいると、ステージから何やら心地良い音楽が聴こえてきました。DJ AMIGAさんに続き、ファンクバンド“K-106”さんによるライブパフォーマンスが始まったようです。木の下のステージを見上げ、芝生のフロアで気持ちよさそうに体を揺らして音楽を楽しんでいる人たちの姿がありました。
東京都港区赤坂の草月会館で3月22日、アジア女子大学(Asian University for Women、AUW)ファンドレイジングイベントが開催されました。 アジア女子大学は、2008年バングラデシュ・チッタゴンで設立され、アジアのリーダーを育成することを目的としています。現在500名の学生を15か国から受け入れており、入試に際して家族に大卒者のいない者を優遇することなどに特徴があります。 FIATは、この大学の主旨に賛同し2012年よりアジア女子大学の奨学生を支援しています。 今回のイベントではFIATワインの提供を通じてファンドレイジングへ協力いたしました。 イベントでは「選択の科学」著者として知られるコロンビア大学ビジネススクール教授のシーナ・アイエンガー氏による講演が行われ、卒業生らを交えたパネルディスカッションが実施されました。 当日は198名が参加し、集まった寄付は約12,000,000円となり、収益はすべてアジア女子大学の学生奨学金に充当されます。 活動の詳細はこちら(アジア女子大学のwebサイトへ)