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CULTURE

イタリアと日本の文化を愛するイラストレーター、ビオレッティ・アレッサンドロの“POP・PRETTY・FUNNY”なメッセージ

広告・キャラクターデザイン・挿絵・漫画・絵本など、幅広い媒体で活動しているイラストレーターのビオレッティ・アレッサンドロさんは、フィアットと同郷のイタリア・トリノ出身。幼少期から“絵描きになること”と“日本に住むこと”への想いを募らせ、27歳のときに偶然の出会いを機に日本で絵本を出版。2015年5月からは日本に移り住み、現在はフリーランスのイラストレーターとして活躍中です。そんなビオレッティさんに、自身の活動のテーマやイタリアと日本の文化について、そして同郷であるフィアットの印象を伺いました。   夢は“絵描きになること”と“日本に住むこと” ──まずは日本に移り住むことになったきっかけを教えてください。 18歳のときに初めて日本に観光で来て、それから27歳までトリノに住みながら、日本へ行き来していました。そんなある日、出版社の編集者の方と偶然出会って、「絵本を出版しませんか?」と声をかけていただいたんです。それがきっかけで、絵本の出版後にアーティストビザを取得することができて、2015年からは日本に住んでいます。   ▲ビオレッティ・アレッサンドロさん   ──小さいころから絵を描くことに興味はありましたか? はい。幼いころから絵を描くことは好きで、7歳ぐらいのときには「絵の仕事をしたい」「絵を描いて生きていきたい」って思うようになりました。   ▲インタビューマガジン『世田谷十八番』   ──ビオレッティさんの幼いころのエピソードで、おじいちゃんが持っていた70年代の日本の写真集を見たことがとても印象に残っているそうですね。 それも7歳のときです。“日の丸”が描かれた本がおじいちゃんの本棚にあって、気になって手に取ってみたら、日本の70年代の写真集でした。僕のおじいちゃんはトリノにある『ラ・スタンパ』という新聞社で仕事をしていて、ジャーナリストと出会う機会がたくさんあり、その中のひとりからいただいたそうです。それを見たとき自分は、「日本はなんて面白い国なんだ!」って思いました。   ──それがビオレッティさんにとって、日本に興味を持つ原体験だったんですね。 はい。そこからどんどん興味が湧いてきて、“絵描きになりたい”と“日本に住みたい”っていう気持ちが合わさり、日本で絵描きができないかなって。そのあとは16歳から日本語の勉強を始めて、先ほど言ったようにイタリアと日本を行き来しながら、2012年ごろに出版社の方と出会い、2014年に『みつけてアレくん!せかいのたび』という絵本を出版しました。     ──絵本の出版によって、念願の日本暮らしが叶った面も? そうですね。「これをきっかけに日本に住めるんじゃないか……」っていう気持ちは正直ありましたね。日本に住むようになって、観光で訪れたときよりももっと深く、“日本の1日”を感じられました。そこはイタリアの1日のペースとは違いましたけど、今ではイタリアと日本の考え方やライフスタイルを、うまく自分の中でミックスできているように感じます。   ──日本に来てフリーランスのイラストレーターとして活動する傍ら、デザイン事務所の勤務なども経て、独立されたのは2019年。そこからは漫画や絵本のみならず、さまざまなブランドやイベントにおける広告のイラストなども数多く手掛けていますよね。 自分としてはひとつひとつのお仕事を大切に、とにかく100%で描いてきました。なので、何かこの仕事がきっかけで注目を浴びた、という感覚はないですね。日本人らしく言えば“コツコツ一生懸命”取り組んで、自分が納得できるクオリティの作品を出すことをいつも心掛けてきました。   ▲スーパーマケット成城石井でのイラスト制作   ──ちなみにビオレッティさんの作風が確立されたのはいつごろですか? ちょっとずつのプロセスの積み重ねではあると思いますが、根本的な部分で言うと、昔から“線を繋ぐ”ことが好きだったんですね。そこから自分の中の個性をもっと生かせないかなって考えていくうちに、フォルムや体の作りが独特な、誰も描いたことのないキャラクターを描くようになりました。自分の中でそこはアーティスティックな部分で、ちょっとずつ進化して今に至ります。   ──イラストには“POP・PRETTY・FUNNY”という3つのキーワードがあるそうですね。 まず僕の絵をパッと見て、その印象をひとつの言葉で表現するならPOP。ただそれだけじゃなくて遊び心、つまりFUNNYな要素も加えて、PRETTYな絵になるように表現しています。   ▲2022年9月に発売した新作絵本『なぞなぞショッピングモールでおかいもの』   次のページ:【ビオレッティさんのDNAにあるイタリアとは?】 […]

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一度食べたら誰もが夢中になる、LESSのパネットーネの魔力。

日本随一のパネットーネ専門店として、スイーツ好きの間でその名を轟かせている『LESS(レス)』の、パネットーネ『GR パネットーネ』。パネットーネの概念を覆す美味しさと評判で、『LESS』のなかでも圧倒的な人気を誇る定番アイテムのひとつです。今回は『LESS』のこと、そして、パネットーネというイタリア生まれの発酵菓子について、くわしくご紹介していきます。 なお、現在フィアットでは『500(チンクエチェント)』の限定車『500 1.2 Dolce(ドルチェ)』のデビューを記念して『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中です。『500 1.2 Dolce』の、スイーツみたいな歓びいっぱいのドライブが楽しめる世界観を表現したこのキャンペーンは、2022年9月から12月まで、毎月プレゼントを変更して展開。キャンペーンの最後を飾る12月は、本記事でご紹介する『LESS』のパネットーネ『GR パネットーネ』をプレゼントします。この機会にぜひその未知なる美味しさを体感してみては? キャンペーンの詳細や応募方法は、記事の最後に掲載していますので、ぜひチェックしてください!   唯一無二の、パネットーネ専門店 パネットーネ専門店『LESS(レス)』は、恵比寿の路地裏にちょこんと佇んでいます。決して大きくはない、むしろ“コージィー(居心地がいい)”という言葉がしっくりくるお店は、2、3人でいっぱいになってしまうほど。それでも、人が途絶えることはほぼありません。世界の名だたるレストランで、それぞれシェフパティシエを務めた2人──、ガブリエレ・リヴァさんと坂倉加奈子さんがタッグを組んで、同店をオープンしたのは2019年9月のこと。アメリカのお菓子教室で講師と生徒として出会った2人は、当時の日本ではまだ決してメジャーな存在ではなかった、北イタリア発祥の伝統菓子パネットーネの専門店を立ち上げました。   ▲ガブリエレ・リヴァさん(左)、坂倉加奈子さん(右)   まずは、「パネットーネとは?」というところから解説しましょう。パネットーネは、主にクリスマスシーズンに食べられるイタリアの伝統菓子です。バターと卵をたっぷり使った生地を、パネットーネ種という天然酵母を加えて発酵させ、ドライフルーツを加えてふっくらと焼き上げます。かつては一般の家庭で手作りされていたそうですが、自然発酵させて生地を休ませるという工程を繰り返すため、大変な手間暇がかかることもあって、最近ではイタリアでもパン屋やお菓子屋で買うのが主流となっています。 パネットーネをスペシャリティに据えた店をオープンした経緯について尋ねると、坂倉さんから「私たち2人が、日本でお菓子屋さんを立ち上げるにあたり、唯一無二のもの、私たちにしかできないものを考えました。誰もやっていないことで、私たちの存在を印象付けたいという思いもありました」という答えが返ってきました。   ▲『LESS』   ▲パネットーネ以外の洋菓子も。   パネットーネは、ここ最近、日本でも知名度をぐんぐん増していますが、まだ食べたことがないという人も少なくありません。また、クリスマスに食べるものという印象が強いパネットーネの専門店を立ち上げるのは、なかなか勇気のある挑戦だったのでは──?そう話を向けたところ、「やったことがないことは、なんだってリスクがあるものです。でもその価値はあると思いました」と、坂倉さん。静かに、でもはっきりとした口調で答えてくれた彼女の目はまっすぐ前を見据えていました。     スペシャル感抜群のパッケージも見逃せません。「パネットーネの価値をもっと上げたい」という思いから、北海道のエゾマツの間伐材を使用し、サステナブルでアートな専用の箱を作り上げました。店名のロゴはドットで構成されています。これは、天然酵母が発酵する様子を表しているんですって。     店名は、ドイツ建築家ディーター・ラムス氏の、『LESS BUT BETTER』(より少なく、しかしより良く)という言葉から。その言葉こそ、2人に共通する哲学でもあるのです。 2022年夏には、『LESS』から徒歩30秒足らずの場所に、リヴァ氏の名を冠した『RIVA chocolatier(リヴァ ショコラティエ)』もオープンしました。実は、リヴァ氏はアメリカでチョコレートメーカーのアンバサダーも務めた経験を持つ、ショコラティエでもあるのです。チョコレートも気になりますが、同店もショーケースに並ぶ生菓子が、艶やかで気持ちが華やぎます。 坂倉氏、リヴァ氏の動向からますます目が離せません!   次のページ:【プレゼント商品『GR パネットーネ』をご紹介!】 […]

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ミラネーゼを魅了し続ける、ジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』で甘美なひとときを過ごす

100年を超える伝統を持つミラノの老舗菓子店、ジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』。創業者のジョヴァンニ・ガッリ氏から伝承された製法を忠実に守り、昔ながらの手法で作られる逸品は地元・ミラノの人々だけでなく、海外の観光客からも絶大な支持を集めています。また、クリスマスの贈り物にするミラネーゼも多いのだとか。今回は、そんなジョヴァンニ・ガッリの歴史に加えて、『マロングラッセ』の魅力やこだわりを深掘りします。 なお、現在フィアットでは『500』の限定車『500 1.2 Dolce(チンクエチェント 1.2 ドルチェ)』のデビューを記念して『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中です。『500 1.2 Dolce』の、スイーツみたいな歓びいっぱいのドライブが楽しめる世界観を表現した本キャンペーンでは、2022年9月から12月まで、毎月投稿内容とプレゼントを変更して展開。11月は、本記事でご紹介するジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』をプレゼントします。 キャンペーンの詳細や応募方法は、記事の最後に掲載していますので、ぜひチェックしてください!       ジョヴァンニ・ガッリの100年を超える伝統 ジョヴァンニ・ガッリの創業者であるジョヴァンニ・ガッリ氏は、フェリーチェ・スクァルチャフィコの菓子工場で実力と才能を発揮。その後、自らの理想を求め、1911年にミラノで自身の会社を設立します。 最初の店は1912年10月に、ローマ大通り5番地(現在のポルタ・ロマーナ大通り)に開店。第二次世界大戦中、サヴォイア王室御用達の称号を授与されますが、その直後の1942年10月、イギリス軍による爆撃で壊滅してしまいます。ジョヴァンニ氏の息子であるフェルッチョ氏は、壊滅した店の残骸から木製の作業台と、ガラスと木でできたウィンドーを掘り出し、店の歴史を守り続けることを決意。その作業台とウィンドーは、1946年に本店(ポルタ・ロマーナ店)を再建したときに据え付けられました。今も同店の店内に威風堂々と佇む、ジョヴァンニ・ガッリの伝統とこだわりの象徴です。   ▲1946年に再建されたポルタ・ロマーナ店の店内   話は少し前後しますが、本店の再建に先立って、1945年にはミラノの中心地であるドゥオモからわずか3分ほどの好立地に、2店目となるヴィクトル・ユーゴ店をオープンします。移りゆくときのなかで、同店でしか作ることができない製品を作り続けているジョヴァンニ・ガッリは、2006年にはミラノ市が認定する『歴史遺産店舗登録』に選定。1946年に再建した本店とヴィクトル・ユーゴ店の2つの店舗は、昔の面影を残しながら今なお存在し、ミラネーゼを魅了し続けています。 現在は、3代目ジョヴァンニ氏とエドアルド氏の兄弟が切り盛りしている同店で、最も有名なのは、今回フィーチャーする『マロングラッセ』ですが、オリジナルチョコレートやプラリネも高い人気を誇ります。最近、ジェラートの販売もスタートしたそうで、マロングラッセを使ったフレーバーもあるとか。100年以上の歴史を誇る伝統の味わいは、どのようなものなのでしょうか。   ▲ヴィクトル・ユーゴ店 次のページ:【プレゼント商品『マロングラッセ』をご紹介!】 […]

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創業260年を迎えるトリノ最古のカフェ、Bicerinのフィロソフィーを紐解く。

1763年創業のイタリア・トリノの老舗カフェ・Bicerin(ビチェリン)が作る、北イタリアの郷土菓子『バーチ・ディ・ダーマ』。マカロンの原型とも言われる、アーモンド生地でチョコレートを挟んだキュートな焼き菓子です。今回は、Bicerinの歴史や魅力、『バーチ・ディ・ダーマ』のこだわりについて、Bicerin広報室長の柴さやかさんにお話を伺いました。 なお、フィアットでは『500』の限定車『500 1.2 Dolce』の登場を記念して、ただいま『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中。10月は“ココロに残っているスイーツとの思い出”をTwitterに投稿していただくと、抽選で『バーチ・ディ・ダーマ』をプレゼント! キャンペーンの詳細は記事の最後に掲載していますので、ぜひ参加して、心ほどけるひとときを提供する甘~いスイーツを手に入れてください。   イタリア・トリノ最古のカフェ、Bicerinが築いてきた伝統 Bicerin(ビチェリン)をご存じですか。日本上陸は2018年と比較的最近なので、知らない方も多いかもしれません。一方、イタリアでは伝説の老舗カフェとして、全土に名を知らしめています。 Bicerinは、日本の江戸時代にあたる1763年に、フィアットの本拠地でもあるイタリア・トリノに誕生した、トリノ最古のカフェです。トリノのコンソラータ大聖堂の前に質素なテーブルとベンチを並べた小さな店がその始まりでした。   ▲イタリア・トリノにあるCaffè Al Bicerin(カフェ・アル・ビチェリン)店   創業当時、カフェは男性たちが集う場所でしたが、初代の店主ジュゼッペ・デンティスの後、女主人たちがカフェを仕切ってきたこともあってか、女性からも高い人気を集めました。 「もともとは女性のサロンのような場所でもあったと聞いています。現在のオーナーは男性ですが、長く女性がオーナーを務める時代が続いていました。なかでも、1910年から1975年にかけて店を切り盛りしていたカヴァリ家の女性たちの遺産を引き継ぎ、Bicerinの名を世界的なものにしたのは、女主人のひとりであるマリテ・コスタの功績です」(柴さん) 1983年に店を引き継いだ彼女は、かつてトリノに花開いたチョコレート文化を研究し、そのオリジナルともいうべきレシピを再現。また、店や家具を19世紀当時そのままの姿へと復元することに情熱を注いだそうです。マリテは2015年に他界していますが、Bicerinが築いてきた伝統は、マリテの家族と長年彼女を支えてきた女性たちの手によって、現在、そして、未来へ引き継がれていきます。     Bicerinの歴史は、フィアットが推進している女性の社会進出やエンパワーメントを応援するプロジェクト『#ciaoDonna(チャオドンナ)』の理念にもリンクします。Bicerinは創業以来、女性をはじめとしたさまざまな人の時間を豊かに演出してきました。 260周年を間近に控えるBicerinは、その歴史のなかで、多くの偉人にも愛されてきました。トリノに花開いたチョコレート文化の保存にも尽力したことでも知られる、イタリア初代首相、カミーユ・ベンソ・ディ・カヴールもその一人で、入口近くの大理石のテーブルが彼の指定席だったそうです。『三銃士』『モンテクリスト伯』の著者であるアレクサンドル・デュマ・ペールは、友人に送った手紙の中で「トリノを去りがたい理由」としてBicerinをあげ、また、「トリノで見逃せないもののひとつ」とも書き記しています。 そんなBicerinが日本に上陸したのは、前述のとおり2018年とごく最近のことです。   ▲Bicerin 銀座店   「もともとイタリアには、店をチェーン展開していくことを良しとしない文化があります。特にBicerinはファミリー色が強い企業。フランチャイズ化の依頼も断り続けていたそうです。弊社も最初は断られたのですが、伝統を引き継いでいくことに魅了されていた弊社の社長が何度も足を運び、ファミリービジネスに対するイタリアのカルチャーを大事にしていることを理解していただき、ついにアジア展開の許可をいただきました。 実際、いっしょに仕事をしてみると、伝統を大事にしながら、革新を取り入れ、進化させられるものは進化させていくといった、企業の気概を強く感じます。日本独自の企画についても、好意的に受け入れてくれます」(柴さん) 次のページ:【プレゼント商品『バーチ・ディ・ダーマ』 についてご紹介!】 […]

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素材そのものより美味しくなければ意味がない。ジェラート世界チャンピオン・柴野大造さんが絶対に譲れないもの

フィアット『500』の限定車『500 1.2 Dolce』の登場を記念して、オリジナルジェラート2種が誕生しました。開発を担当したのは、ジェラートフェスティバルで世界総合優勝に輝いた経験を持つ、柴野大造さん。今回は柴野さんにジェラートの思い、そしてオリジナルジェラートについて紹介してもらいました。 また、こちらの2種類のオリジナルジェラートを含めた、6種類のマルガジェラートの詰め合わせを抽選で、100名の方にプレゼントします。キャンペーンの詳細は記事の最後に載せていますので、ぜひご覧ください。   ジェラート世界チャンピオンの絶対的な自信 柴野大造さんは、いま日本でもっとも有名なジェラート職人のひとりです。2017年、イタリア・パレルモで開かれた世界最大のジェラート祭コンペティション部門で優勝。一度、彼のジェラートを食べたら、誰もがその美味しさの虜になると言われています。 柴野さんは1975年、酪農家の長男として石川県能登町で生まれました。高校卒業後は家業を継ぐために、東京農業大学に進学します。そんな柴野さんがジェラートと運命の出会いを果たしたのは、大学3年生の夏休みに実家に帰省していたときのことでした。 「その時、冷蔵庫に入っていた、実家の牧場の牛乳を久しぶりに飲んでみたところ、稲妻が走るくらいに美味しかったんです」   ▲柴野大造さん   折しも国の補助事業の一環で、当時、実家の牧場にはジェラートを作る機械が置かれていました。ちょうど試作を行っており、機械のヘリについていたジェラートをすくって食べた柴野さんは、「美味しくて、再度、稲妻が走りました(笑)」と当時を振り返ります。 卒業後、実家に戻った柴野さんは、実家が営む酪農業と両立しながら、1999年に『マルガージェラート 能登本店』をオープンします。   ▲マルガージェラート 能登本店(柴野さんご提供)   柴野さんのジェラートは地元の人を中心に受け入れられ、ポップアップショップのソフトクリームも話題を呼びますが、「自分のジェラートは世界でどこまで通用するのか」「世界で挑戦したい」という欲望がわきあがっていきました。やがて柴野さんは「ルールもわからないまま(笑)」、イタリアの大会に出場することを決意します。     「もちろん誰にも相手にされず、帰りの飛行機でなぜ通用しないのか模索しました。それが5年くらい続いたかな……。それでも、メゲませんでしたね(笑)」 そんな折、イタリアでとあるおじいさんが、「君、面白いことをしているね。うちのラボに来てみないか」と声をかけてくれたそうです。 「藁にもすがる思いで、おじいさんのラボ(レッジョディカラブリア)に行きました」 おじいさんの正体は、当時のジェラート協会の会長のお父様。「ここで特訓していきなさい」と柴野さんは言われ、そこでジェラートの美味しさの背景に科学理論があることを徹底的に叩き込まれます。 「固形分と水分と空気の含有率のルールなど、組成理論について一から学びました。そこからです、僕の快進撃が始まったのは!」 2015年に日本ジェラート協会が主宰するコンテストで、ジェラート日本チャンピオンに選ばれた時も「120%の自信がありました」と力強く言い切ります。     「コンテストに出ると決めた僕が最初に考えたのは、レシピではなく、優勝スピーチでした。僕はタイトルを取るために、ジェラート職人になったわけではありません。ジェラートを日本に文化として根付かせる使命を背負っていると自負しています。タイトルは素材と向き合う入り口でしかありません」 その言葉のとおり2017年、4日間で20万人を動員するイタリア最大のジェラートフェスティバル『Sherbeth Festival』で総合優勝。アジア人初の世界チャンピオンに輝きます。その後もワールドカップ日本代表キャプテンをつとめたり洋菓子世界大会(ミラノ)の日本代表監督に就任し世界一に導きます。そして2021年にはミラノで『世界最高のジェラテリア(世界洋菓子連盟主催)』の称号を獲得します。 「日々努力しながら動いていないと、チャンスは見逃してしまうもの。石川の店舗に引きこもっていたら、絶対にこの展開はなかったはずです」 柴野さんの生き生きとした表情からは、これまで積み重ねてきたことへの、絶対的な自信がうかがえます。   ▲柴野さんがジェラートフェスティバルで優勝された時のお写真(柴野さんご提供)     “五感で感じられる”ジェラート そんな柴野さんが運営する『マルガージェラート』のジェラートを、今回『500 1.2 Dolce』の誕生を記念したキャンペーンでプレゼントすることに。なかでも、今回のために開発された『ピーチカルダモンレモン』と『ピスタチオオレンジレモン』の2種類のオリジナルフレーバーは、このキャンペーンでしか味わえません。 また、今回のキャンペーンでは、これに既存のフレーバーの中から、特に人気の高い『プレミアムバニラ』『加賀棒茶』『塩キャラメル』『マスカルポーネとオレンジバニラ』を加えたジェラート6個をセットにして、オリジナルトートバッグやオリジナルアイスクリームスプーンとともにお届けします。 では、柴野さんに2種のオリジナルジェラート『ピーチカルダモンレモン』と『ピスタチオオレンジレモン』について、じっくりと語ってもらうことにしましょう。   ▲『ピスタチオオレンジレモン』(左)、『ピーチカルダモンレモン』(右)   「『ピーチカルダモンレモン』は、SDGsの考えをベースに作っています。桃は、契約農家から流通に乗りにくい規格外品を購入しました。ジェラートは素材をつぶして使いますから、多少形が悪くても関係ありません。傷んでいれば、その部分を削って使います。」       ジェラートを作るにあたり、柴野さんが大切にしているのは“五感で感じられる”こと。特に、香りから続く“五分間の幸福な余韻”にこだわっていると言います。 「今回は、強烈で鮮烈なカルダモンを合わせました。鼻から抜けるときの香りも桃にマッチすると思います。気持ちいい心地いい時間が持続する、そんなデザインで構成しました。また、フィアットがイタリア車ということもあり、“イタリア人から見た日本”という視点も意識しています。桃はジェラートにすると味や香りがぼやけがちなので、レモンのゼスト(皮)と果汁でまとめました」   […]

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使われなくなったテキスタイルに新たな価値を。イタリアと日本の伝統を今につなぐブランド『renacnatta』のクリエイション

“文化を纏う”をコンセプトにイタリアのシルクと日本のヴィンテージの着物素材を組み合わせたアイテムを提案する『renacnatta(レナクナッタ)』と、着物のアップサイクルをメインテーマとする『cravatta by renacnatta(クラヴァッタ・バイ・レナクナッタ)』。日本とイタリアで使わ“れなくなった”、着ら“れなくなった”デッドストックのテキスタイルに新たな価値を吹き込み、衰退の進む伝統文化を今に伝える理念のもと、ものづくりを展開しているファッションブランドです。 2016年に同ブランドを立ち上げ、現在イタリアと日本で2拠点生活を送るディレクター兼デザイナーの大河内愛加さん。10代で移り住んだイタリアの文化に直で触れるなか、現地の人々の日常に根付いた古いものを大切にする価値観と、西陣織や金彩といった古来より受け継がれる母国・日本の伝統文化の融合に行き着いたそう。自身のバックグラウンドを振り返るとともに、ブランド立ち上げの経緯とアイテムに込めた想いについて伺いました。   日本とイタリアの文化をつなぐブランド   大河内さんが家族でイタリア・ミラノに移り住んだのは、15歳のときのこと。5年制の高校生活で美術・建築について学ぶなか、早い段階で「将来は、クリエイティブな職に就きたい」というヴィジョンを描き始めていたといいます。 グラフィックデザインやアートディレクションの道へ進もうと考えていた高校5年生の折、大河内さんの指針に、大きな影響をもたらす思いがけない出来事が起こります。それは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。イタリアの文化圏で現地の友人たちとともに生活を送る大河内さんにとって、自身のバックグラウンドと向き合うきっかけになったと、当時のことをこう振り返ります。 「その頃は、イタリアの生活に慣れていたこともあって、日本への関心が薄くなっていた時期でした。私自身、イタリア人としてミラノでずっと過ごしていくんだろうと思っていたんです。そんなときに東日本大震災が起きて、大変ショックを受けるとともに、復興の様子を見て“自分の母国は、すごい国なんだ“と改めて感じました。当時、イタリア人の友人たちがすごく心配してくれたこと、学校で義援金を募る活動をしたことも自分が日本人であるということに向き合うきっかけになったと思います。そうしたなかで、クリエイティブな職業に就きたいと考えると同時に、日本に関わる仕事をしたいと思うようになりました」   ▲大河内愛加さん   高校卒業後、現地の大学で広告デザインを学ぶ傍ら、経産省がミラノに設立したクールジャパン機構のショールームでインターンシップに参加した大河内さん。大学卒業後も引き続き同ショールームに勤務し、同時にグラフィックデザインや広告の分野でのキャリアをスタート。ブランド立ち上げにつながる転機が訪れたのはショールーム閉鎖後とのこと。クライアントワークを続けるなかで、「自分が納得した状態で手がけたものを発表出来る仕事がしたい」という想いが芽生えたのだといいます。 そして、イタリアと日本の国交樹立150周年という記念の年、かつ大河内さんがイタリアに移り住んで10年目という節目の年である2016年2月、イタリアと日本の素材を組み合わせたアイテムを展開するブランド『renacnatta』を立ち上げました。ブランド名は、日本とイタリアで使わ“れなくなった”デッドストックシルクが、新たな商品として生まれ変わることに由来。日本で織られた絹の着物の反物と、ヨーロッパのブランドのデッドストックシルクを使用しています。ブランドコンセプトである“文化を纏う”を体現する、異なる背景を持つ素材が組み合わさったrenacnattaのアイテムには、大河内さん自身が生活の中で触れてきたイタリアの文化と価値観が反映されています。     「古いものを大切にするイタリアの文化には、とても好感を抱いています。美術史に登場する歴史的建築に始まり、服も家具も街を見渡せば古いものがたくさんあふれていますし、使われなくなったものを誰かが引き継ぐという生活に根付いています。生まれたときからずっとこの環境に身を置いているイタリア人を羨ましく感じつつ、私自身もそうした環境で10代を過ごせたのはすごく貴重な体験だったと思うようになりました」 「イタリアに住んでいた頃は、夏休みに日本へ一時帰国したりすると、新しいものにあふれた日本がとても刺激的で面白く思えたんです。その反面、重みのなさも感じていました。2つの国の文化に触れたことで、自分のブランドでは長く愛される、流行りに左右されないようなクールなデザインにしたいと考えるようになりましたし、現在も心がけていることです」     都内百貨店でのポップアップや劇団四季とのコラボレーションなど、ブランドとして着実に認知度を高めてきたrenacnattaですが、大河内さん自身アパレルを専攻していないことに加え、ブランドの理念をアイテムとして形づくるうえで和の織物とシルクを縫い合わせる技術的な難しさに直面することも。しかし、その一方で従来のファッションブランドのセオリーに捉われない柔軟な姿勢がブランドに自由な解釈と余白をもたらしています。 「自分が何をしたいのかを考えた時に、まず“ファッションを売っている”という感覚はなかったんです。私が売っているのは文化で、そのためのツールとしてファッションがあると考えています。“文化を纏う”というコンセプト自体、それぞれが考える“文化”があると思うので、受け取ってくださる方が自由に想像してくれればいいと思っています」 次ページ:【SDGsの側面からも注目を集めているrenacnatta】 […]

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ギフトにも自分へのご褒美にも!絶品イタリアンチョコレート6選

もうすぐ2月14日のバレンタインデー! 皆さんはバレンタインデーの発祥がイタリアということはご存知でしょうか? イタリアでは“恋人たちの記念日”を意味する“Festa degli innamorati(フェスタ・デッリ・インナモラーティ)”と呼ばれ、どちらかというと男性が女性に赤いバラやチョコレートなどのプレゼントを贈るのがスタンダードです。   一方、日本では大切な人にチョコレートを贈る日として親しまれてきたバレンタイン。今回はバレンタインに向けたイタリアンチョコレート特集として、イタリア発祥の3つの人気チョコレートブランドが、ギフト用と自分へのご褒美用のそれぞれにおすすめを厳選。ジャンドゥーヤやピスタチオといったイタリア産のナッツをふんだんに使ったものや、バレンタインデーにぴったりの華やかなものなど、イタリアらしいチョコレートがそろっているのでぜひこの機会にチェックしてみてください。     Yumiko SAIMURA(ユミコ サイムラ) 世界的なコンクールで金賞を多数受賞!イタリアで活躍する日本人ショコラティエ   ▲ユミコサイムラシェフ   京都生まれの日本人ショコラティエ・ユミコサイムラ氏とイタリア人パートナーによる、イタリア・ピエモンテ発のチョコレートブランドのYumiko SAIMURA(ユミコ サイムラ)。サイムラ氏は2011年にワールドチョコレートマスターズのイタリア大会で優勝し、2015年にはC.C.C.アワード(外国人部門賞)、2017年にはI.C.A.(インターナショナルチョコレートアワード)のボンボンショコラ部門で優勝しました。最高峰の原材料を使用した代表作の『ピッコロ ジャンドゥイア』は、I.C.A.で6年連続金賞の逸品。また、2022年に日本で20回目を迎えたチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』や、日本最大級のショコラの祭典『アムール・デュ・ショコラ』などの常連で、日本での人気も年々高まっている実力派のブランドです。   【ギフトに!】“甘い宝石”が赤いベルベットの箱に入ったバレンタイン限定仕様   ▲〈Yumiko SAIMURA〉パッショーネ9個入り 5,184円(税込)   I.C.A.のボンボンショコラ部門をはじめ、数多くのインターナショナルチョコレートアワードを獲得した、愛らしいボンボンショコラが『パッショーネ』です。高島屋限定の『パッショーネ9個入り』は、赤いベルベットの箱に入った高貴なバレンタイン限定仕様。オレンジの香りが爽やかな『南の太陽』、三層の『クレミーノ トリコローリ』、ホワイトチョコに洋酒を組み合わせた『グランマルニエール』、コーヒーのチョコラティーニ『オリジネ』、イチゴ・フランボワーズ・サクランボ・ホワイトチョコレートの融合『森のお姫様』など、すべてが舌と心を喜ばせる“甘い宝石”は、ギフトとして申し分ないでしょう。     【自分へのご褒美に!】「3粒たべたら100粒食べるまで止まらない」贅沢なご褒美   ▲〈Yumiko SAIMURA〉【高島屋限定】バッシナーティ ジャンドゥイア 4,320円(税込)   数々の傑作ショコラを生み出してきたサイムラ氏が、「自分史上、最高峰の美味しい作品を作った」と語るのが『バッシナーティ ジャンドゥイア』で、その完成度はインターナショナルチョコレートアワード世界大会で3年連続の金賞を受賞したことでも実証済み。キャラメリゼした香ばしい最高品質のピエモンテ産のヘーゼルナッツに、エクアドル産のカカオ豆から自家製造したダークチョコレートを幾度もコーティングして包み込み、うっすらとカカオパウダーで仕上げられています。「3粒たべたら100粒食べるまで止まらない」と称されるサイムラ氏の自信作を、自分への贅沢なご褒美にぜひ。   ▼INFO:画像提供 Yumiko SAIMURA https://yumikosaimura.com/ ※購入は日本橋高島屋オンラインから (バレンタイン終了後は、日本橋高島屋ホワイトデーのオンラインで購入可能)       VESTRI(ヴェストリ) カカオ豆の栽培からチョコレートの製造まで一貫して行う“ファーム・トゥ・バー”のブランド     1960年に創業した、イタリア・トスカーナ発の高級チョコレートブランドVESTRI(ヴェストリ)。同ブランドはカカオ豆の栽培からチョコレートの製造までの工程をすべて一貫して行う“ファーム・トゥ・バー”のブランドで、最高級のカカオ豆を使用した口融けの良いチョコレートは世界中にファンを生み出しました。中でもヴェストリの看板商品である『アンティーカ・ジャンドゥイアシリーズ』は、付属の金のスプーンですくって食べたり、トーストやクラッカーに塗ったりと、さまざまな楽しみ方ができることで人気です。   【ギフトに!】味わいや食感の違うピスタチオチョコレートを楽しめるセット […]

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パーティーの手土産にも最適!ホリデーにおすすめのEATALYのフード&スイーツ10選

ワインに生ハム、チーズなど、こだわりの食材がイタリア全土から集結する『EATALY(イータリー)』。とりわけホリデーシーズンは、1年の中でも心を浮き立たせるアイテムがラインナップされる季節です。今回は、商品担当の星川智子さんに、ホリデーシーズンに楽しみたい、イタリア気分を盛り上げるフードアイテムを、10点セレクトしてもらいました!   EATALY初登場。パネットーネと双璧をなす伝統菓子『パンドーロ』   ▲〈ガルップ〉パンドーロ チョコチップ750G 4,600円(税込)     パンドーロは、パネットーネと共にイタリアのクリスマスには欠かせない発酵菓子。“pane d’oro(黄金のパン)”という名前のとおり、卵をたっぷり使用したブリオッシュのような濃厚な生地が特徴です。EATALYでは複数のパンドーロを取り扱っていますが、イチオシは今年、EATALY初お目見えとなったGALUP(ガルップ)の『パンドーロ チョコチップ』。ポップなピンクのパッケージにも心がときめきます。GALUPは1922年、ピエモンテ州の北西部に位置する町ピネローロで設立した家族経営のブランドで、今も創業時と同じレシピで伝統的なお菓子を作り続けています。卵をたっぷり使用した軽い食感とやさしい甘さの生地に、別添えの粉砂糖をしゃかしゃかと雪のようにまぶしていただきましょう!ちなみに、イタリアではパネットーネ派とパンドーロ派に分かれるのだとか。あなたは、どちら派?   ホリデースイーツと合わせたい、微発泡の甘口ワイン『モスカート ダスティ』&『アスティ パレット ブルー』   ▲〈フォンタナフレッダ〉左:モスカート ダスティ 2,420円(税込) ▲〈フォンタナフレッダ〉右:アスティ パレット ブルー 2,871円(税込)   イタリア、特にピエモンテ州では「ホリデーシーズンのデザートタイムには、パネットーネとマスカットを使った微発泡の甘口のワインを一緒にいただくのが定番です」と星川さん。今回、紹介してくれた2本のワインは、イタリアの初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のご子息が、その所有地を譲り受けて設立したワイナリーフォンタナフレッダ社のもの。「マスカットの自然な甘みとフレッシュなさわやかさが魅力です。またアルコール度数が低いので、普段、ワインを飲みなれていない方にも楽しんでいただけると思います。焼き菓子のほか、ヘーゼルナッツをたっぷり使ったチョコレートとの相性も抜群です。『モスカート ダスティ』は泡がかすかに立つ程度の微発泡で甘みをしっかりと感じます。よりさわやかな『アスティパレットブルー』はパネットーネとは、定番の組み合わせ。この時期には特によく飲まれています」と、星川さんがそれぞれのワインの楽しみ方を教えてくれました。どちらも気になる方はぜひ飲み比べしてみてください。   グリッシーニの仲間『リングエ』は、パリパリと割っていただいて   ▲〈マリオフォンゴ〉リングエ 1,080円〜(税込)   チーズやプロシュートに欠かせない、トリノ発祥の堅焼きパンの一種である『グリッシーニ』は、日本ではもう定番ですよね。1945年に創業した、マリオフォンゴ社のグリッシーニは、小麦粉、水、油(またはラード)、塩、イーストとシンプルな材料を使用しており、パン屋で作っているような食べ応えが魅力です。そのグリッシーニの生地を、舌(Lingue/リングエ)のように薄く平たく焼き上げたのが、今回ご紹介する『リングエ』。パリパリと割っていただきます。オススメのタイプを星川さんに尋ねると「クラシックタイプのほか、オリーブやローズマリー、パルミジャーノ・レッジャーノなどを練り込んだタイプなども用意しています。そのまま召し上がっていただいてもいいですし、チーズと一緒に食べてももちろん美味しいですよ」と素敵な食べ方も教えていただきました。   18ヶ月間熟成した生ハム『エリ プロシュット』を原木のまま直輸入   ▲〈エリプロシュッティ〉エリ プロシュット18ヶ月熟成DOP 100G 2,462円(税込)   イタリアのホリデーシーズンにプロシュートは欠かせません。お皿に盛るだけで、美味しくいただけます。現在、EATALYでオススメしているのは、エミリアロマーニャ州のエリプロシュッティ社のプロシュート。まるっと原木のまま直輸入し、日本でスライスして販売しています。1950年からグラナ・パダーノとパルミジャーノ・レッジャーノの加工・販売を行ってきたDalla Bona家が2000年代に設立したエリプロシュッティ社では、職人の手によりひとつひとつ加工を行っています。なかでもEATALYが仕入れている『エリ プロシュット』は、18ヶ月間熟成されており、上品で深みのある味わいが特徴。穏やかな塩味で、しっかりとした旨味が凝縮しています。   群馬県の天然水と生乳を使い、イタリアの製法で作るフレッシュチーズ『ブッラータ』&『ストラッキーノ』   ▲〈カワバチーズ〉ブッラータ 125G 1,814円(税込) ※12月22日より再入荷予定   ▲〈カワバチーズ〉ストラッキーノ 100G 1,274円(税込) ※12月22日より再入荷予定   […]

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Sara WakaのイタリアブランドPICKUP! プレゼントにもぴったりな冬のトレンドアイテム3選

世界が熱視線を送る流行発信地イタリアのItブランドをご紹介する本企画。ファッションとデザインの都・ミラノで生まれ育ち、イタリアで活躍するマルチクリエイター・Sara Waka(サラ ワカ)さんをガイドに迎え、現地のリアルトレンドをお届けします。今回は、ホリデーシーズン直前! 冷え込む季節に身も心もほっこり温めてくれる、大切な人への贈り物にもおすすめのアイテムをピックアップしていただきました。     Sara Wakaが見るミラノのリアルトレンドとミラネーゼ御用達アイテム   ▲SaraWaka(Photo: Alberto Moro)   パンデミックで多くの被害者を出し、厳重なロックダウン体制が続いたイタリアでは、改めて生活の質や人生における幸せを見直すような風潮が高まりました。その結果、ファッションでは見た目や流行だけでなく、着心地や長く使える質の高さ、地球環境への配慮といった“サステナビリティ”を重視する傾向や、パンデミックで沈みかけていた気持ちを華やかにしてくれる色使いなどに対して、より一層注目が集まっています。また、“おうち時間”が増えたことにより、居心地の良さや楽しくなる空間作りに欠かせない、インテリアにもよりこだわるようになりました。 10代でファッション業界に足を踏み入れたSara Wakaは、スタイリッシュであり、個性的であることを重点にファッションアイテムを選んでいましたが、パンデミック以降は、他人からどう見られるかではなく、着心地や質、自分の気持ちを上げてくれるファッションを選ぶようになりました。 そこで今回は、ダニエル・クレイグに始まり、世界中のスターが認めた高い品質と上品さが魅力的な<Massimo alba(マッシモ・アルバ)>のストールと、ダークな色を選びがちのレザーアイテムに対して、ボルドーといった、上品な色合いかつ、差し色にもなる<Calzedonia(カルツェドニア)> のレギンスをファッションアイテムとしてセレクト。また、生粋のミラネーゼであるSara Wakaもコレクターの一人である<SELETTI(セレッティ)>から、一味違った遊び心たっぷりのティーカップをチョイス。プレゼントされた人に、ゆっくりとお茶を楽しんでもらうだけでなく、ドキドキや笑顔を届けたいという思いを込めてセレクトしました。   ファッションのアクセントになる小粋なストール   ▲〈Massimo Alba〉STOLE Cashmere/Silk/Wool printed stole: “Today is a good day”  420 € (約55000円)   007シリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドが着用した衣装として、世界中から注目が集まる<Massimo Alba(マッシモ・アルバ)>。 なんと、ダニエル・クレイグ自身がプライベートでも着用している上に、彼の勧めで007の衣装に決まったそう。世界中の一流品を知り尽くしているであろう、ダニエル・クレイグお墨付きの<Massimo Alba>は、カシミヤやシルク、コーデュロイといった上質な生地を使用しながらも、フォーマルすぎない着心地の良さを追求しているイタリアのファッションブランド。メンズの他、レディース、キッズラインも展開。ミラノに拠点を置くことからも、オシャレなだけでなく上質を追求するミラネーゼ達に愛用されています。 「質が良く長く使えるものが欲しいが、スーツやコートは少し手が届かないかも……」なんてときにおすすめしたいのが、カシミヤ・シルク・ウールを使用した上質なストール。着け心地が良いだけでなく、落ち着いた色合いにイエローの差し色が入った、ファッションのアクセントになるオシャレなアイテムです。140×140cmの超大判サイズを広げると、オシャレなモノトーンのキリンと“Today is a good day (今日はいい日だ)” というメッセージが。上品で洒落たデザインのストールは、年齢にこだわらず、長く使えること間違いなし。大切な人に、特別だけど気取りすぎないプレゼントがしたい、そんなときにもぴったりのアイテムです。   ▼INFO:画像提供 Massimo Alba https://www.massimoalba.com/    冬のオシャレに映える、国民的ブランドの優秀レギンス […]

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