fiat magazine ciao!

#500

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私の“直感”が500を選んだのです|FIATオーナー紹介

今回お話を伺ったのは『500』にお乗りの藤原孝子(ふじはら・たかこ)さん。陶壁作家だけでなく、日本画家でもある藤原郁三(ふじはら・いくぞう)さんの奥さまであり、ご自身もアートを学ばれた才女です。その彼女がなぜ『500』を選んだのでしょう。そこから見えてきたのは、所有して10年経っても色あせないイタリアが誇るデザインの魅力でした。   ファニーフェイスに一目惚れ 孝子さんが『500』に出会ったのは偶然でした。 「前のクルマが壊れてしまったので、次のクルマを探そうと主人(郁三さん)がお付き合いのあるクルマ屋さんのところに見に行ったのです。そこには色々なクルマがあって、その中に『500』がありました」 それまで孝子さんは多くのクルマを乗り継いできていましたが『500』は知らなかったそうです。 「(見た瞬間に)かわいい!さすがイタリア車だなという感じのデザインでした」とのこと。   ▲藤原孝子さん   旦那さまの郁三さんも「曲線が綺麗ですよね。日本車にも似たようなフォルムのクルマはありますが、ちょっとしたところが違うんです。 遠くから見ても違いがわかる 。この差別化は凄いです。クルマの原点みたいな、そういう強さに惹き付けられる魅力があるんでしょうね」というご意見。 それに対し孝子さんも「やっぱりデザイン力ですよね」と一目惚れしたご様子です。「私はあんまり迷わないんです。選ぶ時はこれっていう直感で、どっちにしようかというタイプではないんです」と話します。   ▲『500』   ▲陶壁作家・藤原郁三さん   「どこに一目惚れしたのでしょうか?」そう聞いてみると「まずフロント周りが気に入りました。ヘッドライトが丸目ですしね。それからインテリアのヘッドレストも丸、メーター周りも丸と全部丸ですよね。そういったところが良いねという話になって、これにしようとディーラーにすぐにいって決めました」とそのときを振り返って教えてくれました。 その丸みの良さについて孝子さんは「それこそ子供が描いたようなクルマみたい。優しいというか、可愛いというか。お!ハンサムというんじゃないけれど、ファニーフェイスなところが良いんです」 インテリアカラーも、初めに見た赤に白のコーディネートがとても魅力的に映った様子で、同じ仕様を購入されました。       もうひとつ『500』を気に入った点として、元々孝子さんはコンパクトなクルマが好きだったことが挙げられます。「運転していて一体感がありますよね。大きなクルマは乗せられている感があるんです。でも“ちっちゃなクルマ”って自分が運転している感覚がすごく伝わりますよね。そこも『500』を選ぶ要因になりました」とのこと。   緑の中を走る『500』 『500』が孝子さんの愛車となって間もなく10年が経とうとしています。「納車された最初は、嬉しくって、それでお買い物に行くと、周りとちょっと違うじゃないという感じがありました」と孝子さん。いまでこそ多く走っている『500』ですが、当時の栃木県益子周辺ではまだあまり見かけなかったそうで「『500』を駐車場に停めていたら見ている人もいましたね。ちょっと珍しいというところがあったんでしょう。そのときの気分ですか?なんとなく嬉しいですよね。『500』を見て、良いなって思っているのかなって」     郁三さんによると「(孝子さんは)『500』に乗るようになってから、あまり他のクルマに目移りするようなことはなくなったみたいですね。普通は、あれは何だろうとか、いろいろ言うんですが、そういうのがなくなりました」と変化を感じられている様子。孝子さんも「最後まで乗ろうかなと思っています。とても魅力的なクルマですからね」と心から気に入っていることを明かしてくれました。 孝子さんは、雪の日以外は『500』を陶房やお買い物などのお出かけにいつも乗られているそうです。 「周りのお知り合いや友人に、『この前、あそこを車で走っていたでしょう』とかいわれていますね。どこにいるのか全部ばれちゃうので変なことはできないね」と郁三さんがいうと、孝子さんは「変なことはしないからさ!」と返していました。     お二人がお住まいの栃木県益子周辺は、田園地帯で緑が広がる美しい景色の中を走る機会が多くあります。「街中をくるくる走るのも得意ですが、その景色の中を走っていると気持ちが良いですね」と普段のドライブを楽しんでいるご様子です。10年経ったいまでも「乗るたびにいまだにワクワク感があります」と孝子さん。「(乗りやすさゆえの)リラックス感とともに、内装の色ですね。少しアイボリーがかったメーター周りやボディカラーのインストルメントパネル周りが素敵だなと思います」と、いまだにあせない魅力があるようです。       体の一部 孝子さんにとってもう一つ『500』の大きな魅力がありました。孝子さんはお着物を着て少し遠くのお茶会に出席されることもあるそうです。そういったところへ行くと、周りのクルマは比較的大きな輸入車が多いといいます。「大きいクルマの中に“ちょりん”とね『500』を停めておいても見劣りしなくて可愛いんです。やはり何が大事かというと、“デザイン力”ですよ」と力説されていました。     最後に孝子さんにとって『500』はどんな存在なのかを伺ってみました。しばらく考えてから「必要不可欠であることはもちろんです。相棒でもありますし。また、この辺りには公共の乗り物があまりないので、とにかく“足”です。いまは体の一部ということでしょうか」そして「やはりそばにいるものは好きなものが嬉しいですよね」と孝子さん。 そこまで聞いていた郁三さんは「(この『500』は)孝子さんの顔になっているような気がします。ご近所はもちろん、あまり知らないようなところに行ったとしても『500』を見ると、周りの方は“孝子さん”と思っているようです」と話します。孝子さんは最初否定しながらも「本人が意識してなくても、そう思ってくださってるのかもしれないですね」と少し嬉しそうでした。そして郁三さんは「自分が普段乗っているクルマが自分の顔みたいに周りに認識されていくというのは、やはりクルマとの一体感なのでしょうね。いい乗り方ではないかなと思います。無理をしないで乗っているようです」ととても優しく語ってくださいました。 今回お二人にお話を伺いながら『500』がとても愛されていることをひしひしと感じました。それともうひとつ、いまの孝子さんのライフスタイルと生活のテンポが『500』にすごくあっているようです。だからこそ、周りの人たちが『500』を見かけると孝子さんだと思い、ご自身も『500』に乗ることを楽しんでいるのでしょう。そうして、孝子さんにとって『500』は大切な相棒になり、一体感が増していっているのです。     FIAT 500の詳細はこちら 【INFORMATION】 藤原陶房 住所:栃木県芳賀郡益子町大字芦沼字中70 TEL:0285-72-6373 […]

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チンクエチェントが私をクルマ好きにさせてくれた|FIATオーナー紹介

今年の2月に開催された『LOVE FIAT 2022』キャンペーン。その一環として“#my_fiat_2022”のハッシュタグをつけてご自身のフィアットの写真をInstagramに投稿された方の中から選ばれた1名に『Fiat magazine CIAO!』がオーナーインタビューをさせていただくという企画が行われました。今回は多数の応募の中から選ばれた『500(チンクエチェント)』のオーナー、大木美知子(おおき・みちこ)さんを訪ねてお話をうかがってきたのですが、思わずこちらもうれしくなるほど、予想をはるかに上回るLOVE FIATな方でした。   イタリアの街で見かけたフィアットに一目惚れ ▲大木美知子さん   「最初に連絡をいただいたとき、嘘だと思いました。その次には、みんな当選するんだなって勝手に思い込んでしまいました(笑)」 結婚式場という人の幸せをアシストする職場にお勤めされているだけあって、お会いした瞬間からこちらを笑顔にさせてくださった大木さん。ご本人のInstagramにも、見ているこちらがほんのりと心地よくなってくるような愛車の写真が並びます。けれど『500(チンクエチェント)』に乗りはじめるまでは、SNSにクルマの写真を投稿するどころか愛車の写真すら撮ったことがなかったのだそうです。   ▲『500 TwinAir Lounge(ツインエア ラウンジ)』   「20歳で就職してから初めてクルマを買って、それからずっと日本車に乗っていました。クルマは好きでしたし、選ぶときに友達とあまり被らないようにスタイルとか色とかを考えたりはしましたけど、クルマが楽しいとかは、あまり考えたことはなかったですね」 その大木さんの気持ちを、ひいてはライフスタイルまで激変させるきっかけになった出来事が、ちょうど10年前にありました。2012年の初夏、会社の旅行で出掛けたイタリアの街で見かけた『500』です。 「フィアットの存在は知ってはいました。でもそれまではあまり興味がなくて、かわいいね、ぐらいだったんです。でもイタリアの街では、ものすごくたくさん走っていたんですよ。それで歩道を歩いているときに停まっている『500』のインテリアが目に入ってきて、衝撃を受けたんです(笑)。ボディと同じ色のインストルメントパネルで、すごくかわいい!って、一気に大好きになっちゃいました。ひとつ好きになったら全部好きになるみたいな感じで、スタイルもそれまで以上にかわいく見えてきて。イタリアで恋に落ちちゃったんですね(笑)」       「帰国してからも、もう恋しちゃっているので『500』のことを考えては欲しいなあと、とってもモヤモヤしてたんですけど、1週間くらい経ったある日、当時乗っていた自分のクルマで走っていてフィアットとすれ違ったんですね。私の住んでいる地域ではあまり見かけることがなかったんですけど、乗っている人がすごく羨ましくなって『あっ、まずい、これはもうダメだ』と……(笑)。そのままディーラーに行きました。でもその頃、私は“500”とか“チンクエチェント”っていう車名を知らなかったんですよね。ただ、フィアットっていうブランド名を知っていただけで」 初めて『500』をじっくり見て、試乗もして、気持ちがウキウキして、その日のうちに内心ではほぼ購入決定。それからおよそ2ヶ月後の2012年9月、大木さんのところに白い『500 TwinAir Lounge(ツインエア ラウンジ)』がやってきました。それから10年。大木さんはどんなふうにフィアットライフを楽しんでいるのでしょう?     「普段の通勤と休みの日のお出かけで乗っていますね。10年で14万キロ。でも、まめにディーラーで診てもらっているので、調子はいいですよ。仕事柄、土日は休めないし、夫もシフト制の仕事なんですけど、たまに休日が合うときには一緒に出かけます。もちろんひとりでも出かけます。夫もクルマが好きで自分の愛車を持っているので、ふたりで出掛けるときは私が『500』の写真を撮りたいからこっちで行こうとか、荷物が多くなるからそっちのクルマで行こうとか、場所や目的でどっちのクルマを使うか決めている感じですね。でも、この子のラゲッジスペースも、見た目よりもたくさん積めるんですよ。昔、スノボが趣味だったときも、不自由はありませんでした。乗っていて不満に感じることは何もないです」   10年、14万キロ。そんなに永く乗り続けるくらい気に入っているのはどんなところなのでしょう? 「全部です(笑)。走っているときのフィーリングもいいですよね。独特のエンジン音も好きだし、結構速いですし。普段はエコモードで、高速道路に入ったときだけエコモードを解除して、気持ちよく走っています。だけど何といっても、10年間ずっとまいにち見ているのに見飽きないスタイル。自分のクルマを見るたびに、毎回、かわいいクルマが停まっているなぁって感じるんですよ。『すごいかわいいクルマが停まっていると思ったら私のクルマじゃん』みたいな(笑)」   次ページ:【Instagramに『500』の写真を投稿しはじめたきっかけ】 […]

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インスタしチャオ!愛車で夏に行きたいドライブスポット

6月に入り、そろそろ梅雨入りが予想される近頃。今回は梅雨が明けたらフィアットで行きたい、夏のドライブスポットをご紹介いたします!日常的にインスタグラムを活用されている6人の『500(チンクエチェント)』、『500 Sport(チンクエチェント スポーツ)』、『Panda(パンダ)』、『Panda Cross 4×4(パンダ クロス フォーバイフォー)』オーナーのみなさんに、大自然や海をバックに愛車の写真が撮れるスポットを教えていただきました。   1. 煉瓦造りの橋をバックに ゆ!さん(@fiat500_crew_diary) 場所:群馬県安中市 旧国鉄信越本線碓氷第3橋梁 「碓氷峠の旧道を登ると、忽然と姿をあらわす碓氷第3橋梁で撮影しました。かつては人々の生活や物流を支えていましたが完成から約130年、役割を終えてから約60年……それでも大自然の中で行き交う旅人を静かに見守ってくれているようです。(ゆ!さん)」 碓氷第3橋梁をバックに、イタリアの太陽をイメージしたカントリーポリタンイエローの『500』が映える1枚です。     2. オープンルーフで海沿いをドライブ ᕼᗩᒪさん(@mx1_life) 場所: 千葉県勝浦市 鵜原海岸 千葉県勝浦市の鵜原海岸は『日本の渚・百選』に選ばれ、関東の沖縄と言われるほど透明度の高いビーチとのこと。 「砂浜には白い鳥居があり、青い海とのコントラストが映えポイント。千葉にもこんなに綺麗な海があるんですね。ミント グリーンの『500』と海のコラボは気分爽快でした。(ᕼᗩᒪさん)」     3. 大自然のなか橋を渡る『500』 よっぴさん(@yoppi.77) 場所: 愛媛県久万高原町 面河渓 「水がきれいでとても癒されるおすすめスポットです。時期によってみられる風景も変わるのでいろんな楽しみ方ができます。川のそばまで歩いて降りられるので、クルマを真横から撮れる場所から撮影しました。(よっぴさん)」 週末や紅葉時期は多くの人が集まる場所でとても人気なスポットとのこと。愛車の撮影には平日がおすすめ! 次ページ:【『500X』や『Panda』の夏のドライブ写真を紹介!】 […]

DRIVING

インテリアのプロが紐解く、500eの内装デザインのロジック

この春、フィアットを代表するコンパクトカー『500(チンクエチェント)』のEVモデル『500e(チンクエチェントイー)』が日本で発表されました。新たなボディを採用し、わずかにサイズアップしたものの、かわいらしさが特徴的な外観イメージは『500』そのまま。一方でインテリアデザインは大きく様変わりしました。 今回は、昨年のインテリア特集で『500』の内装についてうかがった、デザインスタジオ『THE TRIANGLE.JP』の大田昌司(おおたまさし)さんを再びお招きし、インテリアデザイナーの視点から『500e』の魅力を語っていただきました。   『500e』のハンドルは『Nuova 500』の形!? –今回大田さんには、3種のモデルが用意されている『500e(チンクエチェントイー)』の中から、電動でソフトトップが開閉する『500e OPEN(チンクエチェントイー オープン)』を見ていただきました。屋根を全開にし、解放感に満ちた運転席に座った大田さんは、インテリアが一新されても『500(チンクエチェント)』らしさにこだわったデザインの要点を発見したと言います。   ▲大田昌司さんと『500e OPEN』   大田さん:『500e』のインテリアデザインは、既存の『500』と異なるシンプルなものになっていますね。工業製品におけるシンプルさは機能美と形状美の追求ですので、現代的な家具設計で有名なイタリアのデザイナー、ピエロ・リッソーニのポリシーである“本質的でシンプル”が、この『500e』にも当てはまるのではないでしょうか。   ▲『500e OPEN』の内装   シンプル路線への切り替えでは、ハンドルのスポークが『500』の3本から2本に変わった点が興味深いです。2本のスポークは1957年に登場した『Nuova 500』で採用されていたようですね。当時は空調もカーナビも備わっていませんでしたから、ダッシュボードは極めてシンプルだったと思います。『500e』がとことんディテールを減らしていったなら、スポークの数も減らすことがオマージュになる。『Nuova 500』をよく知っている人にすれば、これほど腑に落ちる試みはないかもしれません。     空調装置類の一体感も、違和感をなくすための細やかな仕事ぶりとして注目しました。イタリア発の『ボッテガ・ヴェネタ』が得意としたイントレチャータ(短冊切りのレザーを編み込む技法)を取り入れたインストルメントパネルの下部にエアコンの吹き出し口が備えられています。必要個所に吹き出し口を設置するとなると、周辺の各パーツが独立してしまい、構成要素が多くなります。ですが、吹き出し口がない場所も意匠を合わせて一つの曲線意匠とし、パーツを少なく見せることによりシンプルさを成り立たせています。インテリア空間でも、壁の収納できる部分とできない部分の違和感を消して一つの大きな壁に見せたいときには、目地や素材を用いてシンプルさを成立させる手法を用います。     さらに、吹き出し口の下に並んだ2列のスイッチ群も、直線基調を際立たせるデザインに貢献しています。『500』で多用されたダイヤルスイッチをプッシュボタンに改めたのも、シンプルな室内の統一に不可欠だったのではないでしょうか。   次ページ:【『Nuova 500』を受け継ぐデザインとは】 […]

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所有するだけで喜びを感じる500Cは私のおもちゃ|FIATオーナー紹介

栃木県宇都宮市でイタリアンレストランを営む池田俊一さんは、10年ほど前に『500C(チンクエチェントシー)』を購入し乗り続けています。さらにはお店の中に『500(チンクエチェント)』のパーツを集めてフロント周りのオブジェを作り上げてしまうほど愛しているご様子。そこで今回は池田さんに『500』の魅力について語っていただきました。   どうしてもツインエア エンジンが欲しい 初めて購入した軽自動車以降、気に入った欧州車を乗り継いできた池田さんは生粋のエンスージアストです。しかも、乗る以上に自ら手を入れてメンテナンスまで行う手先の器用さも持ち合わせています。ご自身も「クルマ好きというより、メカ好きなんでしょうね。長距離ドライブはあまり得意ではありませんし、それよりも自分でクルマをいじるのが好きなんです」とおっしゃいます。フィアットを最初に意識したのは『ローマの休日』に出てきた『トポリーノ』。その後『ルパン三世』を見て、そこに出てくるマニアックなクルマ達とともに、『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』に惹かれていったそうです。   ▲池田俊一さん   そんな池田さんの目に留まったのが『500(チンクエチェント)』でした。「当然クルマが好きなので、新車が出るとチェックしていましたし、出た当初から『500』も知っていました。その後、ツインエア エンジンが発売されたのでこれは良いなと思ったのです」と池田さん。「もともとメカ好きなので、エンジンから伝わって来る振動やメカニカルノイズを聞きながら走らせることに魅力を感じていました」とのことでさっそくクルマを見に行ったそうです。 「そのときは4気筒とツインエア エンジンの2種類でしたが、どうしても2気筒のツインエア エンジンの方が欲しくて」と当時を振り返ります。さらに「何とパール ホワイトなんです。ほかの白とは違うボディカラーでこれも気に入りました」と池田さん。   ▲500C   デザインについても『Nuova 500』の雰囲気を感じさせていて「よくここまでできたなと思います。角度によって可愛らしさがありますよね。例えば女性が左の下から写真を撮ってほしいとかお気に入りの角度があるように、この『500』にも自分の好きなポイントがあります。例えばフロントではちょっとしたカーブやでっぱりがあって、そこからくる可愛さがありますよね」とのことでした。     そして、通常のルーフとオープントップの2種類のボディバリエーションはオープントップの『500C』を選択。池田さんによると「以前持っていたクルマのルーフがキャンバストップで、ルーフを開けるのが好きだったのです。サンルーフとは違いもっと解放感がありますが、かといってフルオープンではないところが良いんです。フルオープンは、格好は良いんですけど実用的にはちょっと厳しいですよね」と選択理由を話してくれました。     フルオープンの場合は幌などを畳む場所が必要となるので、荷室容量や後席スペースが犠牲になってしまうのです。『500C』を実際に乗ってみると「電動で開閉できるのはとても良いですね。走りながら安全に開閉できますから」と、とても気に入っているようでした。   好きなものに囲まれていたい いま『500C』は奥さまが通勤などにお使いですが、購入当時は奥さま用の日本車がありましたのでクルマが増える形でした。その頃も手元に複数台あったことから奥さまからは「何台持つの?全部を一度に運転してみてごらんなさい」とまでいわれたそう。池田さんは「はい、ごもっとも」と。それでも、諦めきれなかった池田さんは購入に踏み切りました。しかし、ちょうどいま経営されているお店を立ち上げて忙しくなった頃と重なり「1年ぐらいは乗らずにずっと屋根の下に置いておいたんです。ですので、1年半ぐらいで500km乗ったかな。そうしているうちに、家内が乗っていたクルマが古くなったので、それと入れ替えで『500C』に乗るようになったんです」といまに至る経緯を教えてくれました。   実は池田さんは、お店も本当はご自身の手で建てたかったそうです。しかし「家族に危ないなどと反対されてしまったので、自分でデザインを考えて、設計者に具現化して建ててもらいました。そんなこともあり、自分のほとんどの時間はお店のことでいっぱいでしたので、買ったのはいいですが、乗る時間がなくなってしまったのです。でも本当に欲しかったんですよ。乗るというよりも、所有したい、ツインエア エンジンを自分のものにしたかったんです」と熱い思いを語ります。その心境を池田さんは「ドライブするよりも、機械として、モノとして置いておきたいんですね。おもちゃを買ってもらったみたいなイメージです。ちらっとでも見えたら満足です」と楽しそうに話します。     『500C』というおもちゃを手に入れた池田さんは、それだけでは飽き足らず、お店にオブジェも作ります。 「そもそものきっかけは、バブル期には色々なクルマのフロント周りやリア周りだけがお店に飾られていたものです。そのイメージが頭の中にありました」そして「(お店は)一人ですべてをこなしているのでカウンター周りで精一杯なんです。そこで、以前テーブルとイスを置いていたところに好きな植木や、趣味のものを置き始め、やはりクルマ好きですからこのアイディアを思い立ちました」     ちょうどコロナ禍でお店を閉めていたこともあり、ネットオークションでコツコツパーツを集め、元々の手先の器用さもあり、一人で1年かからずに完成。 「溶接で組み立てて、後ろ側は木のフレームで組んであります。よく見るとタイヤも半分にしてくっついているんですよ」とその出来栄えは素人目にも素晴らしいものです。   ▲500のパーツを使って組み立てたフロントのオブジェ   「やはり好きなものに囲まれたいという基本的な欲求があるのです。だから『500C』も乗る時間がなくても買ったのです。そういう意味では自分の手が届くところに、見えるところに『500』(の顔)があるのは嬉しいです。もしお店をやっていなかったとしても、家の中に置くところさえあれば、多分置いていたと思います」と相当の思いが詰まっているようです。     池田さんの手元に『500C』が来て10年近くがたちましたが「全然古くなったなという感じはしませんね」と池田さん。実際に乗るとパドルシフトがお気に入りとのこと。「信号で減速の時に使ったりしています。マニュアルのクルマに多く乗って来たので、そういう操作が出来るのは面白いところですね」と乗っても満足そうなご様子です。   次ページ:【奥さまもお気に入り、『500C』のサンルーフ】 […]

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「待ってたよ!新型フィアット 500はキュートさ倍増の電気自動車になって新登場!」FIAT 500e発表会&試乗会レポート

4月5日(火)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルにて、フィアット『500』の最新モデルとなるEV(電気自動車)『500e(チンクエチェントイー)』の発表会が行われました。今回は発表会、そしてその後行われたメディア試乗会の模様を、自動車雑誌をはじめ、テレビやラジオなど多方面で活躍するモータージャーナリスト・吉田由美さんにレポートしてもらいました。   『フィアット 500(チンクエチェント)』が世界中で愛される理由   キュートなデザインと抜群の存在感で“イタリアの国民車”と呼ばれ、国内外で愛され続けているフィアット『500(チンクエチェント)』。チンクエチェントとは、イタリア語で500の意味で、日本でもチンクエチェントと呼ぶ人は非常に多いです。フィアットのアイコン的存在ともいえる小さなモデル『500』。1957年に誕生した『Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』から新型モデルが登場するまで65年という長い歴史を考えると、その中で2回しかモデルチェンジをしていないのは、1つ1つのモデルがいかに長く愛され、いかに大切にされていたかがわかります。   ▲『Nuova 500』   そして今回の新型『500』はフィアット最新の電気自動車(EV)『500e(チンクエチェントイー)』として登場することが2020年、全世界にオンライン上で発表され、私はこのアナログの代表選手のような『500』がキュートなDNAを引き継ぎながら、しかし一気にハイテク化されることに驚きとわくわくが止まらず、その様子を見つめていました。印象深かったのは、その動画に、レオナルド・ディカプリオが出演していたことです。レオ様といえば環境活動家としても知られ、以前、アカデミー賞の授賞式に当時、発売されたばかりのハイブリッドカーを運転して登場し、話題になったことがあります。そう考えると『500e』はレオ様が認めた最新エコカーということなのかもしれません。そして私はというと、このクルマに触れられる日を心待ちにしていました。     そんな『500e』がとうとう日本にやってきました。 2022年4月5日(火)、横浜・みなとみらいにあるヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの横浜港と横浜ベイブリッジが見渡せる素敵なお部屋でその発表会は行われました。     まずは、Stellantisジャパン株式会社 ポンタス・ヘグストロム社長のご挨拶。そこで2008年2月2日、先代『500』のジャパン・プレミアが行われたときの話がありました。会場は東京・九段にあるイタリア文化会館。こちらは私も足を運びましたが、2月なのに満開の桜(もちろん生花!)の演出が印象的でした。そしてその時、日本で最も有名な『Nuova 500』のオーナーで知られるルパン三世の最新DVDが流れたことも印象深いです。そして同年、東京・青山にオープンした『フィアットカフェ』の話も懐かしい! その『500』は、この15年の間に114もの限定モデルを出したそう。多いとは思っていましたが、まさかここまでの数とは!『Gucci』や『DIESEL』といったファッションブランドや『バービー』などとのコラボモデルから、限定カラーモデルまで。そもそもフォルムとエクステリアデザインがキュートなのに、これだけバリエーションがあると気になる『500』が出てきます。私は『500 Barbie(バービー)』のピンクと『500 MIMOSA(ミモザ)』のイエロー、それとインテリアは『500 by Gucci』にトキメキました。   ▲ポンタス・ヘグストロム社長   発表会の際、車両が展示されていたのはパシフィコ横浜にある円形広場。そこには『Nuova 500』と『500』、そして新型『500e』。『500e』のボディカラーは全5色で、コミュニケーションカラーはセレスティアル ブルーという薄い水色。でもこうやって並べてみると『Nuova 500』は相当コンパクトサイズです。     しかしこの日、私は発表会に参加するだけ。つまり見るだけで、試乗は翌日にお預けです。 次ページ:【念願の!500e試乗会レポート】 […]

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まさに相棒フィアット、かけがえのない500Sとともに|FIATオーナー紹介

マニュアル車が大好きで初めて買ったクルマがこの『500S』だという鳥飼奥人(とりかいおくと)さん。通勤だけでなく、多彩な趣味をこのクルマとともに過ごしているそうです。今回2回目の車検を受けて、ますます愛着がわいているこの『500S』の魅力についてたっぷりと語っていただきました。   ほっぺが光って可愛い500と出会って 2017年4月に初めての愛車として『500S(チンクエチェント エス)』を購入した鳥飼さん。それまではご実家の日本車を借りて乗っていたそうです。実はお父さまもクルマ好きでマニュアル車が多かった様子。その影響からかご自身も「まずはマニュアル車であることが大事でした。それとコンパクトなクルマということ。あとは予算を考えながら絞り込んでいったのです」。そうして『500S』に出会いました。   ▲鳥飼奥人さん   鳥飼さんの購入した『500S』は2016年12月に発売された150台の限定車で3色のカラーバリエーションがありました。人気車だったため鳥飼さんが気付いたときにはボサノバ ホワイトが残り1〜2台のみ。鳥飼さん曰く「縁があって手に入れることができました」と本当に嬉しそうに語ります。   ▲『500S』   以前から『500』のことは知っていて「可愛いなと思っていましたし、学生の頃、たまたま通りがかった『500』を見たときに、デイライトが点いていたので、“ほっぺ”が光って可愛いと思ったことを覚えています」とその可愛らしさに惹かれた様子です。またコンパクトさについても「日本の道は狭いですし、『頭文字D』なども読んでいて峠に行くのも好きなので、そういった時に大きいと走りにくいですよね。ですからこのコンパクトさは魅力です」と教えてくれました。     実は鳥飼さんは、クルマはもちろん、キャンプや鉄道撮影など幅広い趣味をお持ちです。しかも、その全てが本格的で、今回同行したカメラマンも驚くほどの知識と機材をお持ちです。「遠くでは、岡山や三陸の方まで出かけたりもしますね。写真を撮るスポットに行くときは狭いところを通ることもありますし、クルマを止めるのも大変ですから周りに迷惑が掛からないこのボディサイズは手ごろです」と、とても満足している様子です。   ▲鳥飼さんが撮影されたお写真   次ページ:【鳥飼さんの生活の幅を広げてくれた『500S』】 […]

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家族の歴史は500とともに|FIATオーナー紹介

鈴木さんご家族から“パンナちゃん”と呼ばれ愛され続けている『500 Panna(チンクエチェント パンナ)』。2014年に購入し、奥さまの佐和子(さわこ)さんのクルマとして活躍してきましたが、長女の万佑子(まゆこ)さんが免許を取得したのを機に一旦お譲りになるそうです。そして鈴木丈生(すずき・たけお)さんの想いは次女の桃子(ももこ)さんにも「このクルマに乗ってほしい」とのこと。そこには鈴木さんご家族のきずなが500 Pannaを通して見え隠れしていました。なお、奥さまは主にコメントでのご登場となります。   妻にも好きなクルマに乗ってほしい 鈴木さんは宇都宮市で建設業を営む傍ら、ヒストリックカー関連のイベントにも出場し、さらにはつい先日までクルマ好きが集まるミーティングを十年以上に渡って主宰してきたエンスージアスト(熱心なカーファン)。そんな鈴木家に『500 Panna(チンクエチェント パンナ)』がやってきた理由は、それまで奥さまが納得できるようなクルマがなかったからだそうです。   ▲鈴木丈生さん   「少し古めのスポーツハッチバックや大型のワゴン、そして軽自動車にも乗ってもらいましたが、色々物足りない点があったようです」と鈴木さん。どうやら、その選択の多くは鈴木さんが乗りたい、もしくはファミリーユース優先と思ったクルマだった模様。そこで改めて奥さまに気に入ってもらえる専用のクルマを考えられたそうです。 ちょうど相前後して「『NUOVA 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)』をモチーフにした新しい500が出るという話を聞いていました。NUOVA 500も好きでしたので、興味はありました」そして『500(チンクエチェント)』が2008年に日本でデビュー。街で見かけるようになると「やっぱり可愛いなと思いましたし、フェミニンでお洒落なイメージもありますので、妻に乗ってもらいたいなとは思っていました」しかし、購入のタイミングが合わずしばらくは鈴木さんの心の中にその気持ちをしまっていたそうです。そして今回購入した限定車、500 Pannaが登場します。 「僕が好きなクルマばかり乗っていますから、罪滅ぼしの気持ちもあり、妻にも好きなものに乗ってもらった方がいいんじゃないかとずっと思ってはいたんですね。そこで、見に行ってこの色いいな、やっぱりいいなと」   ▲500 Panna   実はこのカラー、鈴木さんのヒストリックセダンと近いカラーだったのですが、それをディーラーの営業さんに指摘されるまで気づかなかったそうです。「そう言われるまで忘れていたぐらい、クルマに似合っていたんですね。なので、2日くらい考えて買うことにしました」 “Panna”とはイタリア語で“生クリーム”の意で、それをイメージしたかのような『ニューエイジクリーム』というボディカラーは薄いベージュのような印象です。「ちょうどクルマのレトロな雰囲気に、このベージュがぴったり合う感じです。普段乗っても変に目立ちませんし、おしゃれな感じに見えるでしょう」と、元々ベージュ好きな鈴木さんにとって、ぴったりなカラーだったようです。       この空間にいたくなるクルマ 一方、奥さまはどう思っていたのでしょう。今回も鈴木さんの乗りたいクルマだったのでは。 「そんなことはないですよ。もともと500は好きで頭の中にありました。やっぱりクルマの形や雰囲気から可愛いと感じるんですよね。デザイン性が高いと思います。特に500 Pannaは色が決め手です。あの形にこの色がもうドンピシャ。すごく可愛いですよね。実際に見に行ったら、内装も可愛いらしくて。そのうえシートが『Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)』ですので『ああ、これは素敵!』と思って決めました」と、試乗してみる前にすでに心の中で購入を決めていたようです。奥さまは「この空間にいたいと思わせるクルマだったんです」とその時の感想を教えてくれました。     そのデザインについては長女の万佑子さんも「特に内装は結構シンプルで、最近のミニマリズム的な冷たさではなく、温かくて柔らかい感じがして、癒しがあって可愛いですね」とのこと。 次女の桃子さんは「クルマ全体が丸いのが良いですね。それとつぶらな瞳が可愛い」とお二人ともお気に入りのようです。   ▲長女の万佑子さん   ▲次女の桃子さん   そして、奥さまは手元にクルマが来て「ドアを開けてシートに座る時に、ちょっと気分が上がるんです。パンナちゃんって呼んでいるんですけど、パンナちゃんに今日乗ろうと思うと、気分がふっと上がるんです」と本当に楽しそう。 これまでのクルマたちとは違い、奥さま自身のお気に入りのクルマだということが伝わってきます。 実は家族用で奥様がメインに使う大型のミニバンもあるのですが「自分1人で何も考えずに出かけるときはパンナちゃんですね。お天気が良いときには、ルーフを開けると気持ちが良いでしょう。そういう時は積極的にパンナちゃんに乗ります」とのことです。 そこで奥さまに500 Pannaを手に入れてからライフスタイルは変わったかを聞いてみました。すると「楽しくなりました。子育てで疲れたりしていても、買い物は行かなければいけませんよね。そんな時、これまでは『あぁ、気が重いなぁ』と思っていましたが『あ、今日はパンナちゃんで行こう』と思うと、ちょっと元気が出る。『よし!』みたいな感じになりますね」とまさに元気の源のような存在です。   次ページ:【長女の万佑子さんに受け継がれる『500 Panna』】 […]

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「FIAT 500の家」が歴史的工場にオープン。ヨーロッパ最大の空中庭園も

2021年9月22日、フィアットはイタリアのトリノに新たな施設「カーサ・チンクエチェント(Casa 500)」と「ピスタ・チンクエチェント(La Pista500)」をオープンした。 「カーサ・チンクエチェント」とは、イタリア語で「(FIAT)500の家」という意味。トリノ市街のフィアット旧リンゴット工場再開発ビルにある「ピナコテカ・アニェッリ(アニェッリ絵画館)」の一部にオープンした。     3世代の500を知る   約700平方メートルの「カーサ・チンクエチェント」の展示室の中心には、1956年に製作された開発用の木製モックアップがディスプレイされている。 第二次世界大戦後のモータリゼーションを支えた1957年モデル、21世紀のチンクエチェントとして登場した2007年モデル、そして2020年登場のEV版「500e(500エレットリカ、ヌオーヴァ500)」という3世代のFIAT 500を展開するスペースだ。   ▲カーサ・チンクエチェントの展示室。各時代の500のパーツなどが鎮座している。   内部は8つのテーマで構成されており、例として「ザ・レガシー」では、FIAT 500の産業・文化遺産的価値に焦点を当てている。「メイド・オブ・イタリー」では、オリベッティ製タイプライター、アレッシィのボトルオープナーなど、イタリアのインダストリアルデザインを語るに欠かせないアイテムとともに、FIAT 500が従来の自動車デザインの常識を覆し、人々の認識を変えたことを振り返る。   ▲FIAT 500の産業・文化遺産的価値が実感できるコーナーも設置。   ビデオメッセージのなかで、2007年モデルをデザインしたロベルト・ジョリートは、イタリア家庭なら必ず1つはあるヴィアレッティ社のモカ(家庭用エスプレッソ・コーヒー沸かし)を手にとりながら、それがイタリア人の朝を変えたことを語る。そして同様に、FIAT 500(1957年)もイタリア人の生活に変化をもたらしたことを示唆している。 同時に、2代目・3代目が単なるノスタルジーの産物ではなく「進化」と「より良いライフスタイル」を求めた結果であることを強調している。   ▲展示室内のディスプレイからも、FIAT 500の歴史の深さを感じることができる。   歴史ゾーンでは、インタビュー、歴代の広告、イベント、受賞歴など、 FIAT 500にまつわるさまざまな動画コンテンツを閲覧できる。広告表現において女性が頻繁に登場することは、FIAT 500が女性の社会進出を促したことを暗示している。   ▲カーサ・チンクエチェントのポスター・コレクション。   リンゴット・ビルのアイコン的施設である屋上ヘリポートで行われた開設披露のイベントには、ロックバンド「U2」のボーカリスト、ボノも出席。 企業の販売収益の一部を社会慈善活動に役立てる財団「レッド」の共同設立者でもあるボノは、自身の最初の車が フィアットであったことを振り返るとともに、今回のフィアットの施設を「セクシーかつスマートな計画」と評した。 そうした彼のレッド活動に貢献すべく、フィアットは同日、500eをベースにボディカラーやシート、アクセレレーション・ペダルなどに赤を使用した新仕様「Nuova(500)RED」を世界初公開した。   ▲左からフィアットCEO兼ステランティスCMOのオリヴィエ・フランソワ、アニェッリ絵画館のジネヴラ・エルカン会長、シンガーで(RED)の共同創設者のボノ、(RED)社長兼CEOのジェニファー・ロティート、ステランティスのジョン・エルカン会長、ラポ・エルカン。   もうひとつの施設「ラ・ピスタ・チンクエチェント(500コース)」は、旧リンゴット工場再開発ビルの屋上に残っていた旧テストコースに、トリノ名物のヘーゼルナッツを含む300種・約4万本の植物を植樹。2万7千平方メートル・総延長1キロメートルにおよぶ庭園として開放した。屋上庭園としては欧州最大となる。 カーサ・チンクエチェントが“家”であるのに対して、こちらは“庭”という位置づけだ。   ▲リンゴット・ビルの屋上に登場したラ・ピスタ・チンクエチェント。   計画には、2014 年にミラノのタワーマンション「ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)」で世界的話題を呼んだ建築家ステファノ・ボエリが参画した。庭園は、地域の教育活動にも用いられる予定だ。   ▲ラ・ピスタ・チンクエチェントに登場したNuova(500)RED。     ユニークな存在として知られるリンゴット工場   […]

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