fiat magazine ciao!

#500

デュアロジック,FIAT,山道,運転
DRIVING

もっとFIATとドライブを愉しむ 〜デュアロジック〜山道編

高原でのフェスや、温泉旅行やちょっとしたハイキングなどに出かけることも増えるこの季節。 そんなドライブシーズンと切っても切れないのが山道や峠道。   日頃から山道に慣れている方はともかく、そうでない方の中には…。   「上り坂で気持ちよく走れない…。」 「下りでエンジンブレーキって…。ついついブレーキを踏みがち…。」     そんなお悩みをお持ちの方も多いようで。 中には「小さなエンジンのFIATは、上り坂は苦手でしょ?」なんて諦めている方も…。とんでもございません! 4,000m級のアルプスと隣接した街、トリノで生まれ、山道で鍛えられたFIATにとって、上り下りの坂道はむしろ大好物。         小さなエンジン、小さなボディのFIATたちですが、その「軽さ」という武器をより効果的にしてくれるのが、マニュアル・トランスミッション(以下MT)やその自動版であるデュアロジックシステム。   クルマは、軽ければよく加速し、よく曲がり、よく止まります。 軽いクルマの方が、重い車よりも上り坂はスイスイ、下り坂でも安心して曲がり、止まることができます。 運転において「気持ちよく走る」ことはとても重要で、疲れにくく集中力も保て、結果として安全も担保できるというメリットがあります。もちろん消費する燃料も少ないし、ブレーキやタイヤの摩耗も少なくて済みます。 いい走りの基本である「重量」こそ、クルマにとって最も重要な要素なんです。       AUTOモードでマニュアルシフト FIATのデュアロジックは、クラッチペダルのないMT、つまり自動MTとも呼べるシステム。構造がほぼMTなので、重量がとても軽く済みます。そんなデュアロジックの恩恵を最も体感できるシチュエーションこそ山道です。         今回はAT車のようにラクラク走行が可能な「AUTOモード」でのドライブのコツについてご紹介します。         走行中は、上の写真の位置にシフトレバーがあるわけですが、例えば、ちょっと上りがきついなと感じれば、さっとシフトノブを一度トンと前に倒してみてください。ギアが一段落ち、エンジンがうなりをあげて俄然元気な走りにかわります。     また、下り坂でスピードが出過ぎるような状況でも、同じようにトンとシフトを前に倒し、一段ギアを落としてください。 効果的なエンジンブレーキとなって速度の増加を未然に抑えてくれます。         唯一のコツは、シフトダウンのときにアクセルペダルを踏み込まないこと。 ただ単にシフトレバーを前にトンと一回倒すだけ。たったこれだけの動作で、山道が俄然走りやすくなります。           こうしたATのシフトチェンジという動作は、自動車教習所で教わることはありませんが、実に簡単ながらもとっても効果的。   「でも、シフトチェンジをミスって壊れたりしない?」 […]

DRIVING

もっとドライブを愉しむ 〜デュアロジックの仕組みと発進編

  軽さが生み出す、楽しい運転 FIAT500やPandaに装備されるデュアロジック。ただの「FIAT版のAT」ではありません。   オートマチック限定免許でも運転できるこのトランスミッションは、クラッチペダルもなく見かけは完全に「AT車」なんですが、厳密にいうとシフトとクラッチの操作、つまりMTの操作を機械がこなしてくれる自動MTともいえるシステム。         多くのAT車で用いられている「トルクコンバーター式」と呼ばれるものと比べると、動力の伝達効率が良く、なにより軽量なので、運動性能でも燃費性能でもアドバンテージがあります。     日に日に太陽の日差しも強くなる、季節はまさにドライブシーズン。野に山に海へのお出かけを、もっと楽しいものにしていただくためには、是非このデュアロジックの魅力や運転のコツをもっと知っていただきたいと思います。     ギアの役割分担を考える さて、見た目はAT、中身はMTともいえるこのデュアロジックをより理解していただくには、まずは5段階にわけられた各ギアについて説明する必要があります。   1速=停車からクルマを動かすきっかけづくりや、きつい坂道などを元気よく登るためのギア。〜時速20キロくらいまでが守備範囲の力持ち。   2速/3速=街中や幹線道路など低速〜中速で取り回しのいいギア。山道などの下り坂ではブレーキの役割も果たしてくれる。 〜時速20キロから80キロくらいが守備範囲の中低速が得意なオールラウンダー。   4速=幹線道路や自動車専用道など中〜高速域で活躍するギア。〜時速60キロから100キロくらいが守備範囲の高速のスペシャリスト。   5速=高速道路で燃費を稼ぎながら無理せず走るためのギア。加速が必要なときには不向き。〜時速60キロから上の速度で、ゆったり「流す走り」を得意とするゆとりのギア。           MT車がスポーティと言われる最大の理由は、これらの5種類のギアたちを、思いのままに操れるからに他なりません。 もっと加速したい時、坂を登ったり下ったりする時、低速で走りたい時、ゆったり流したい時…。それぞれ得意な領域で、効率よくエンジンの力を活用できるので、キビキビとしたスムースな走り、つまりスポーティな走行が可能というわけです。もちろんスムースな走りは燃費にも好影響を与えますし、運転自体の疲れも軽減し、ひいては判断力の低下も防ぐことができます。   デュアロジックは、たとえAT免許しか持っていなくても、こうしたMTのようなスポーティな運転も楽しめるので、軽快な身のこなしが得意なFIATには、まさにうってつけのシステムといえます。   だからこそ、MTの仕組みや運転のクセを知ることで、もっとスムースで楽しい運転ができるということも事実ですので、そのあたりのご紹介をシリーズで行いたいと思います。   AUTOモードでのちょっとしたコツ 「停車から走り始め、そして2速にシフトアップするまでをもっとスムースに運転したいんだけど…。」   そんなご意見を耳にすることがあります。   都市部などではどうしてもストップ・アンド・ゴーが多くなるので、こうしたことを気にされる方も多いのかもしれません。         そんな方は、ひょっとすると発進時にそーっとアクセルを踏んでいらっしゃる方かもしれません。 急のつく動作は厳禁! というのが世界共通の運転ルールですが、あくまで「いつもより多めに」アクセルを踏んでみて下さい。   「グオオオオオオオオオッ…。」 という低くうなるエンジン音こそするものの、急とは程遠いほど普通に発進するはずです。(ツインエアモデルの場合)     大体時速20キロくらいに達するまでのせいぜい5秒ほどなんですが、そこでアクセルを少し緩めてあげると、2速へのシフトアップがスムースに行われます。 […]

NEWS

POPの共演〜Chocomooエディション発売!

人気アーティストのアルバムジャケットやお菓子のパッケージ、LINEやiMessageのスタンプ、日本国内のみならずアジアでも精力的に活動するイラストレーター・Chocomoo(チョコムー)。 世界中から注目を浴びつつある彼女の、モノクロでありながらポップさとFUNが溢れる世界と、ポップアートそのもののようなクルマFIAT500がコラボした「500 Super Pop Chocomoo Edition」が5月26日から全国のフィアット正規ディーラーで100台限定で販売されます。   日本人アーティストとして、はじめてFIAT500との公式なコラボを果たしたChocomooさんに、デザインへの意気込み、そして自身のコダワリなどについて語ってもらった。       「2016年ごろから、なぜだかクルマに関わる機会が増えてきたんです。なにしろ、これまで立体物に描くことすらあまりしてこなかったのですが、ちょうどこのころ、韓国ソウルのセレクトショップから「クルマのライブペインティングをして欲しい」という依頼が来たんです。なんとそれが黄色いFIAT500X。特にクルマに詳しいという方ではなかったので、あれ? なんだか丸っこくてカワイイなあ、あ、FIATっていうんだ…。というのが私とFIATとの出会いでした。」     国内外で活躍するChocomooさん。その後も、沖縄で軽トラックをつかったメッセージアートや、アメリカのロスではプランターと化したクルマとの出会いなどと、その後もクルマとの不思議なつながりが続き、ついに今回のFIAT500 Super Popでのコラボに至った。   「お、これは完全に「クルマの風が吹いている」って感じがしました(笑)。何かの思し召しなのかもしれませんね…。」   愛くるしく、楽しさ溢れる作風で人気のChocomooワールド。そのイラストはモノクロを基調としている。今回のスペシャルエディションもその世界観を踏襲しブラック&ホワイトのモノトーンをベースにしている。       「私の絵のほとんどがモノクロなのは、決して色の世界が嫌いというわけではなく、むしろ、わたしの絵を見た人が、自分なりの世界、つまり各々が自由に自分の好きな色を想像できるようなものであって欲しいと思っているからなんです。 たとえモノクロでも気分が明るくなったり、楽しい世界や気持ちを想像をしてもらいたい、そう願うからこそのコダワリなんだと思います。」   そんなChocomooさん。FIAT500というキャンパスにインスパイアされることがとても多いという。   「ある意味、イラストという平面の世界の人間なのですが、平面以上に空間という概念を大切にしたいと常々思っているんです。ボディの曲線あふれる立体感、なぜだかスッと入っていける佇まい、そしてクラシックなんだけど個性的なインテリア。なんだかとても楽しい空間を構成している500を目の前にした時、なお一層その思いが強くなりました。 だから、自分を表現するキャンパスとして考えた時、とてもワクワクしました。 ちょうどこのお話をいただくすこし前に、あのアンディ・ウォーホルのアートカーの実物とそのメイキング映像を見る機会があって、まさに大きな衝撃を受けていたところだったんです。だからFIAT500なんて世界的な名車をキャンパスに、私の世界を表現できるなんて本当に幸せなことだと思っています。」   実際に500に触れてみた上で受けたインスピレーションや、そこから生まれたデザインのみどころについて聞いてみた。     「可愛くて、でも十分な空間があって、運転しやすく使いやすくて実用的。外も中もなんだかとにかく楽しそうな雰囲気いっぱいの500を、私なりに“もっと”楽しくしたいというのが大きな目標。わたしの絵も楽しんでもらいたいのはもちろんなのですが、500という空間の中で、それがどう最大限に活きるか活かせるかが重要だと思っています。だって、いつも付き合える、長く付き合える、気軽で居心地のいい空間であり続けることって、とても大事なことだと思うんです。」         「私のイラストはニューヨークのグラフィティに大きな影響を受けています。いわゆる美術学校といった正規の教育を受けたのではなく、本当に思うがままに絵を描き続けてきたので、どちらかというと描き込みの密度が高いという傾向があると思っています。でも、最近はすごく「余白」についてこだわるようになってきていて…。そうした“今”の感覚を活かしつつ、Super Popの室内空間を演出したいと思っています。」         音楽が大好きで友達と訪れたニューヨークがキッカケとなり、イラストレーターとしてブレークしたChocomooさん。実はイタリアにはまだ足を踏み入れたことがないという。   「このお話とは全く関係なく、たまたまそのニューヨークへ一緒に行った友人と、今度はイタリアに行こうって話をしていたところなんです。さっきの“風”の話じゃありませんけど、こういう流れの中ですから、きっとまたいろんな素敵な出会いがある気がします。これまでが「黒の時代」、イタリアから帰ってきたら「色の時代」なんて言われて作風が変わったりして…。(笑)」   強くはじけるような感性と、明るい作風そのままの素敵なChocomooさんの笑顔は、FIAT500同様、楽しさにあふれていました。   そんな、ちょっとシックで楽しさいっぱいのChocomooワールドx FIAT500。どんな楽しさと驚きが散りばめられているのでしょうか。 […]

DRIVING

「日常に暮らす」FIAT〜イタリア、フランス編

イタリア生まれのFIAT。移動の道具だけでなく、街の一部としての役割も担うクルマとして愛されているのも特徴の一つ。   よく「オシャレ〜」といわれるイタリアの街並みですが、それは脇を固めるクルマたちという助演女優(男優?)たちのおかげであることにお気づきでしょうか?   日本と違い、自家用車であっても駐車場が住宅前の路上というケースが多い彼の国において(郊外以遠でないと戸建住宅は少ない)、いやがおうでも街の景観の一部を担う「クルマを選ぶ」という行為は、思いの外シビアなものです。 あまりに場違いなカラーなど選ぼうものの、町内における好感度はみるみる失墜します。 実はイタリア人は想像以上に衆目を気にします。ハデだ陽気だ自分勝手だなんていわれますが、日本人以上にシャイで周りに気を配っているのです。     さて、そんな彼らのクルマたちですが、日本のみなさんのようなピカピカな状態ではなく、適度に使い込まれてヤレていたり、見事に汚れていたりするんですが、それでもちょっとした看板やテントといった街並みのアイコンにあるときは溶け込み、あるときは見事なコントラストを見せてくれているのも、イタリアだなあと思わせる瞬間だったりします。 数百年を経た旧い建物の前でも、最新のゴージャスなショーウインドウの前でも、キリリとした存在感を放つのはイタリア車の最大の美徳の一つ。     排ガス規制などのせいで、かつてほど都市部の駐車に「自由」はなくなったものの、それでもいたるところにクルマが溢れていて、街とのアンサンブルを楽しむことができます。これが「オシャレ」を感じさせる理由なんでしょう。             さて、今度はちょっとイタリアを離れてフランスへ。 毎年2月にパリで行われる、欧州最大級の旧車イベント「RETROMOBILE」に出向いた際に出会ったFIATたちをご紹介します。   折しも、今年の日本同様、大変な寒波に見舞われた2月初頭のパリだったのですが、おかげでなかなか珍しい「雪のパリ」に佇むFIATたちと出会えました。     東京ほどではないにせよ、大変な交通量があるパリ。古く、入りくんだ路地も多い中、実はNuova500の時代から愛らしいデザインとサイズ感で、オシャレなパリジェンヌ、パリジャンに大人気。その流れは現行の500にも引き継がれています。     クルマが生活の一部になっている人たちに愛され続けるクルマ。それがFIAT。 日常に暮らす相棒として、国を問わず活躍している姿はなかなか素敵ではありませんか? […]

CULTURE

トリノで行われた旧車イベント〜第36回、アウトモトレトロ Vol.2

<聖地巡礼> ちょっと大げさにも聞こえる言葉が溢れる昨今ですが、まさにトリノのアウトモトレトロはFIATオーナーにとっての聖地といえるのかもしれません。 旧車のお祭りは、ある意味そのメーカーの持っているソコヂカラを見るには格好の舞台     です。その点FIATは創業100年を超える老舗なので、実に見ごたえたっぷりです。 Part1でもご紹介しましたが、欧州は空前のヴィンテージカーブーム。商品価値の向上とあわせて、クルマをレストアする環境も劇的に進化しました。 消耗品などはもちろん、実はとても大事なエンジンルームの主役の一つ、シャシープレートレプリカなどもたくさん売られています。こうしたコダワリは「走れば良い」から、大切にこれからも乗り続けるという決意の表れのようなものかもしれません。   そんなクルマ愛を支える人たちがオーナーズクラブ。     CLUB FIAT 500 TORINOのブースなのですが、なぜか1977,78,80年の世界ラリー選手権でFIATにマニュファクチャラーズタイトルをもたらした131アバルトラリー(公道用ホモロゲーションモデル)が。 売り物か?ときくと、「いや、自慢だ」と満面の笑顔で返されました。 会員100名、創立10年のクラブですが、500のクラブとしてスタートしつつも、いまではFIAT乗りならなんでもOKとのこと。自由なクラブです。     こちらは500や127などをベースにした、兄弟車アウトビアンキのオーナーズクラブ。会員数1,000名ほど。 写真右のA112は日本でも80年代大変な人気を呼び、鳥山明氏作の「Dr. SLUMP」に登場する則巻千兵衛博士の愛車としても有名です。     続いては、60年代後半にFIATが放った、ライトウェイトオープン「850スパイダー」のファンクラブ。スペシャルバージョン「Racer」が展示。激レアですが非売品。     その後継として登場した、70年代スーパーカーブームの流れを汲んだウェッジシェイプのX1/9(エックスワンナイン、イタリア名イクスウノノーヴェ)。日本では珍しい初期型。こちらには「売ります」のサインが…。     会場内にはもちろんX1/9のクラブが。現在85名の会員。みな楽しげにワイワイやってます。 マーケットに目を移すと…。     500のミニカーや歴史についての書籍たちが…。     いまやアートとしての価値が話題の、看板やポスターもそこかしこに溢れています。     旧い車には必須の資料類、購入の手引やマニュアル類も驚くほど充実。こうして次の世代にも旧車は引き継がれていくのです。     親子連れなど会場にはまさに老若男女が訪れ、ヨーロッパらしい「蚤の市」を肌で感じることができます。   ただ単にクルマを売ったり買ったりするのではなく、ちょっとしたコーディネートも見逃せないエッセンスです。 たとえば会場にはたくさんの500がいるのですが…。     キャリアに載せるレトロなバッグのセンスがオレンジのボディカラーと相まって、GOOD。   こちらは、1936年から55年まで生産された、500のご先祖様「トポリーノ」。     […]

LIFESTYLE

イタリア自動車紀行〜FIATの街、トリノ vol.2

FIATのお膝元の街トリノでは、さまざまなFIATを見ることができます。 たとえば、タクシーもFIAT。日本では未発表ですが、500の派生モデルで、家族に優しいロングボディがイタリアで好評な500L。   旧FIATの工場リンゴット(LINGOTTO)をリノベーションしたホテルのロビーには、もちろんFIATとランチアのエンブレムやグッズが並んでいます。   同じ建物内には、イタリアが誇る名門トリノ工科大学があり、そのエントランスにはこんな個性的なプロトモデルが…。   市内中心部でも、特に日本でも根強い人気を誇る初代Pandaがまだまだ元気に駆け巡っています。   中には90年代後半にデビューした二代目600や2000年代の大ヒット作、グランデプントも、まだまだピカピカ。   そして現代の主役はやはり500。   全国的には明るい色が人気の500も、シックなトリノの街並みではダークカラーが良く映えます。   そもそもトリノという街は、ルネサンスやローマの影響よりも、バロック色が濃厚で、凛とした美しさと知性が感じられます。かの哲学者ゲーテが最期の土地として選んだ街としても有名。   アスファルトとは違う、雰囲気たっぷりの石畳。他のイタリアの都市とは異なり、極めて丁寧に整備され平坦さを保っているのは、北部イタリアが誇る自動車のメッカたるプライドか。路面電車との継ぎ目もキレイ。   街なかの信号待ちではご覧の通り。あっという間にFIATをはじめとするイタリア車に囲まれ、なんとも言えないホーム感を味わうことができます。   そんな街を見守ってきた美しきヨーロッパアルプス。必見の絶景です。   美しい街並みや山並みだけでなく、トリノといえばワインやチョコレート、コーヒーに各種トリュフなどのグルメ。そしてエジプト以外では最大のコレクションを誇るというエジプト博物館、街の最大の目玉であるイエス・キリストの聖骸布もある、歴史情緒たっぷりの街。   そしてなにより街なかを走り回るFIATを中心とした、多くのイタリア車や、自動車博物館まである楽しい街。 オーナーの方はもちろん、そうでない方も是非ともみなさん足を運んでみてはいかがでしょうか?   つづく […]

LIFESTYLE

きれいを引きだすピュアな潤いをじぶんに

身近な存在でありながら、無限の可能性を秘めた塩。塩は体になくてはならない存在で、ミネラルを多く含むことから栄養素や美容成分として幅広く利用されています。 ミネラルの原種は、亜鉛、マンガン、鉄、銅、硫黄などおよそ100種類と多種多様。このうちお肌や健康の有効成分として注目されているのは、カリウム、カルシウム、ナトリウム、ヨウ素など。これらは農林水産省の掲げる健康に欠かせないミネラル16種類のなかにも入っています(*1)。     ここで取り上げるのは、死海でとれた塩“デッドシーソルト”を成分とする「デッドシーミネラル ボディソルト」。さまざまなデッドシーコスメをグローバルに展開するプリミエルの人気商品で、死海でとれたミネラル豊富な塩を主成分に、同社の科学者チームがお肌に有益と判断したフォーミュラをバランスよく配合。マグネシウム、カルシウム、カリウムなどを含むデッドシーソルトと植物由来のアロマオイルを融合したスクラブソルトは、血行促進やピーリング(角質除去)、皮膚のトラブル改善を図るために誕生した製品です。     使い方はカンタン。小さじ1杯分を手にとりスクラブソルトとして肌に馴染ませます。アボカドオイルやアーモンドオイルを適度に含むため、お肌にやさしく滑り込みます。スルッとした触感とともに広がる爽やかな香りでリラックス効果もバツグン。保湿に使う場合は小さじ2-3杯程度をバスソルトとして浴槽に入れれば、クレオパトラ7世も愛してやまなかったというデッドシースパのヒーリングがじぶんだけのものに。     さて、自然の恵みで気持ちよく潤いたい方にお得な情報をひとつ。フィアットの人気のコンパクトカー「500(チンクエチェント)」に世界初のアイボリーのボディカラーをまとった「500 Pura(プーラ)」が登場したことを記念し、デッドシーミネラル ボディソルトを差し上げるプレゼントのお知らせです。     500プーラは、これまで500に採用されたことのないアイボリーの内外装を持つ限定車。ドアミラーカバーやホイールにはボディを引き立てるクロームのアクセントも。じぶんのお気に入りに出会い、自然と気持ちが沸き立つ時のような、そんな純真なココロを大切にした1台なのです。 デッドシーミネラル ボディソルトをご希望の方は応募フォームよりお申込みを。抽選で50名さまにプレゼントします。   応募フォームはこちら 応募期間:2018年2月23日(金)〜3月25日(日)   フィアット500プーラ製品ページ プリミエルジャパン (*1)農林水産省「ミネラルとは」 […]

NEWS

トリノで行われた旧車イベント〜第36回、アウトモトレトロ Vol.1

トリノ、FIAT、蚤の市 いまから120年近くも前、1899年7月11日に創立されたFIATは、イタリア最古の自動車メーカー。ちなみに、この世に初めて「自動車=Automobile」という言葉が使われたのが同年1899年の1月のニューヨーク・タイムズ紙だといわれています。FIATが世界最古というわけではありませんが、自動車製造の黎明期に産声を上げた、数少ない歴史あるブランドであることに間違いはありません。   そんなイタリア(主に北中部)では、自動車関連のイベントは日常茶飯事。このいわゆる「蚤の市」的イベントは、真夏(7、8月)と真冬(12月、1月)を除けば、ほぼ毎週末、さまざまな規模や内容で各州、各都市、各市町村で行われており、週末の市民の楽しみとして長く愛されています。   トリノでの最大規模がこの「Automotoretro(アウトモトレトロ)」。今年で36回目を迎えるこのイベントは「自動車+バイク+レトロ」を意味するその名の通り、自動車やバイク、自転車などあらゆる車輪がついたもの、そしてその部品はもちろん、広告やノベルティといった関連商品からおもちゃに至るまで、様々な「旧いもの」が手に入る正真正銘の蚤の市なのです。     1923年に生まれたFIAT社の本社兼工場施設であったLINGOTTOの隣(昨年まではリンゴットの一部も使用していた)で開催されるお膝元どころか城内開催のような趣のイベントで、FIAT好きにはたまらないロケーションです。ちなみにこのリンゴット内には商業施設や映画館、ホテルなどもあるので会場までのアクセスも至便。そのロビーには同じトリノの名門、ランチアの旧車が展示されていたりと、ファンにはなかなかたまらない演出がなされています。     あくまでいち都市のローカルイベントでありながら、やはり多くのメーカーが林立していたトリノの引力のなせる技なのか、隣接するスイスやドイツ、フランスはもちろん、オランダやスペイン、ベルギーあたりからも高速をすっ飛ばしてやってくるファンたちも決して少なくない、人気のイベントとなっています。     ブームの裏に…。 FIATやアバルト、ランチアなど多くのイタリアの代表的メーカーや、ピニンファリーナやベルトーネといったイタリアを代表するカロッツェリアが立ち並んだトリノ。やはり本場ならではの「掘り出し物」や「お宝」が多いのもこのイベントの魅力です。   しかし、昨今の旧車ブームによって、多くのバイヤーがトリノに訪れるようになり、ここ数年では高額取引がなされる車両をはじめ、関連部品などの出展数も減少傾向。その煽りを受けてか、軒並み価格が高騰するという状況に見舞われています。   それでもやはりそこはトリノの底力とでも言うのでしょうか。進む高齢化に伴う「次世代へのバトンタッチ」は避けられず、ひょんなことで幻の名車や珍車が売りに出されることも少なくありません。そんな中にはワンオフ(別注・特注)やワンオーナーものがあったりしますので、旧車ファンとしてはやはり気が抜けません。     もうひとつの魅力は、オーナーズクラブの出展です。ここでは、まずお目にかかれないようなコンディションの名車や珍車にお目にかかるチャンスであり、また、ユーザー同士の交流や、情報交換ができるのも大きな魅力。これはSNS全盛となった今も変わらず続く伝統だといえます。     特にイタリアの自動車最大の魅力であるデザインは、紙面や画面で見るのと、間近に見たり触ったりするのとでは大違い。その圧倒的な存在感には、毎回ヤラれてしまいます。   長い歴史は、長く愛されてこそ生まれるものであり、そうした足跡や今も綿々と続く流れのようなものを感じさせてくれるのが、こうした特定ジャンルの蚤の市の魅力。   次回は「アウトモトレトロ」をもっと深掘りしていきたいと思います。 […]

LIFESTYLE

イタリア自動車紀行〜FIATの街、トリノ vol.1

現在のイタリアの首都といえばローマ。 ではローマの前の首都はと聞かれると、わたしたち日本人は「?」となってしまうでしょう。 実はFIATの本拠地であるトリノこそ、今から150年ほど前、19世紀におきたイタリア統一運動の主力であったサヴォイア家の本拠。その後彼らが首都に定めた街だったのです。     「山の麓」を意味するピエモンテ州の州都トリノは、北に雄大なアルプスを構える美しい街。碁盤の目のような近代的な区画整理や、均整の取れた建物が溢れ、オリーブやブドウ畑、地中海といった典型的なイタリアの風景とはまた違う、きりりとした魅力溢れる美しき古都。     そんなかつての首都とともに栄えたのが、その名も「トリノ・イタリア自動車工業」であるわれらがFIAT。 1899年創立、以後「陸に海に空にFIATあり」というスローガンとともに、自動車以外にも鉄道、船舶、航空機などを製造し、文字通りイタリアを支える役割を担ってきました。           次号からは、そんなトリノで2月1日から行われたイベント「AUTOMOTORETRO(アウトモトレトロ)」の模様、現地のオーナーズクラブの情報、街中で活躍する新旧さまざまなFIATたちをお届けしたいと思います。お楽しみに!     つづく […]

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