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一度食べたら誰もが夢中になる、LESSのパネットーネの魔力。

日本随一のパネットーネ専門店として、スイーツ好きの間でその名を轟かせている『LESS(レス)』の、パネットーネ『GR パネットーネ』。パネットーネの概念を覆す美味しさと評判で、『LESS』のなかでも圧倒的な人気を誇る定番アイテムのひとつです。今回は『LESS』のこと、そして、パネットーネというイタリア生まれの発酵菓子について、くわしくご紹介していきます。 なお、現在フィアットでは『500(チンクエチェント)』の限定車『500 1.2 Dolce(ドルチェ)』のデビューを記念して『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中です。『500 1.2 Dolce』の、スイーツみたいな歓びいっぱいのドライブが楽しめる世界観を表現したこのキャンペーンは、2022年9月から12月まで、毎月プレゼントを変更して展開。キャンペーンの最後を飾る12月は、本記事でご紹介する『LESS』のパネットーネ『GR パネットーネ』をプレゼントします。この機会にぜひその未知なる美味しさを体感してみては? キャンペーンの詳細や応募方法は、記事の最後に掲載していますので、ぜひチェックしてください!   唯一無二の、パネットーネ専門店 パネットーネ専門店『LESS(レス)』は、恵比寿の路地裏にちょこんと佇んでいます。決して大きくはない、むしろ“コージィー(居心地がいい)”という言葉がしっくりくるお店は、2、3人でいっぱいになってしまうほど。それでも、人が途絶えることはほぼありません。世界の名だたるレストランで、それぞれシェフパティシエを務めた2人──、ガブリエレ・リヴァさんと坂倉加奈子さんがタッグを組んで、同店をオープンしたのは2019年9月のこと。アメリカのお菓子教室で講師と生徒として出会った2人は、当時の日本ではまだ決してメジャーな存在ではなかった、北イタリア発祥の伝統菓子パネットーネの専門店を立ち上げました。   ▲ガブリエレ・リヴァさん(左)、坂倉加奈子さん(右)   まずは、「パネットーネとは?」というところから解説しましょう。パネットーネは、主にクリスマスシーズンに食べられるイタリアの伝統菓子です。バターと卵をたっぷり使った生地を、パネットーネ種という天然酵母を加えて発酵させ、ドライフルーツを加えてふっくらと焼き上げます。かつては一般の家庭で手作りされていたそうですが、自然発酵させて生地を休ませるという工程を繰り返すため、大変な手間暇がかかることもあって、最近ではイタリアでもパン屋やお菓子屋で買うのが主流となっています。 パネットーネをスペシャリティに据えた店をオープンした経緯について尋ねると、坂倉さんから「私たち2人が、日本でお菓子屋さんを立ち上げるにあたり、唯一無二のもの、私たちにしかできないものを考えました。誰もやっていないことで、私たちの存在を印象付けたいという思いもありました」という答えが返ってきました。   ▲『LESS』   ▲パネットーネ以外の洋菓子も。   パネットーネは、ここ最近、日本でも知名度をぐんぐん増していますが、まだ食べたことがないという人も少なくありません。また、クリスマスに食べるものという印象が強いパネットーネの専門店を立ち上げるのは、なかなか勇気のある挑戦だったのでは──?そう話を向けたところ、「やったことがないことは、なんだってリスクがあるものです。でもその価値はあると思いました」と、坂倉さん。静かに、でもはっきりとした口調で答えてくれた彼女の目はまっすぐ前を見据えていました。     スペシャル感抜群のパッケージも見逃せません。「パネットーネの価値をもっと上げたい」という思いから、北海道のエゾマツの間伐材を使用し、サステナブルでアートな専用の箱を作り上げました。店名のロゴはドットで構成されています。これは、天然酵母が発酵する様子を表しているんですって。     店名は、ドイツ建築家ディーター・ラムス氏の、『LESS BUT BETTER』(より少なく、しかしより良く)という言葉から。その言葉こそ、2人に共通する哲学でもあるのです。 2022年夏には、『LESS』から徒歩30秒足らずの場所に、リヴァ氏の名を冠した『RIVA chocolatier(リヴァ ショコラティエ)』もオープンしました。実は、リヴァ氏はアメリカでチョコレートメーカーのアンバサダーも務めた経験を持つ、ショコラティエでもあるのです。チョコレートも気になりますが、同店もショーケースに並ぶ生菓子が、艶やかで気持ちが華やぎます。 坂倉氏、リヴァ氏の動向からますます目が離せません!   次のページ:【プレゼント商品『GR パネットーネ』をご紹介!】 […]

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バイクは私の時間、クルマは家族の時間|FIATオーナー紹介

バイクをメインのフィールドに、モデル・タレント・ライターとしてマルチに活躍されている多聞恵美(たもん・めぐみ)さんが、ご自身初の愛車として選んだのが『500C』。バイク乗りの多聞さんが『500C』を選んだ理由について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   運転席に座った瞬間、いろんなものがしっくりきた 上信越自動車道の碓井軽井沢インターから県道43号を軽井沢駅方面へ5kmほど走ると、左側にカナリアイエローの小さな建物が見えてきます。そこは『SHINICHIRO ARAKAWA 軽井沢 Canarino』という、パリコレデザイナーとしても著名なSHINICHIRO ARAKAWAのバイクウェアショップ。傍らの駐車場には、赤い『500C(チンクエチェントシー)』が停まっています。このお店のカフェカウンターを担当する、多聞恵美さんの愛車です。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、多聞さんはバイクの世界では著名な方。タレントやモデルとしての経歴もさることながら、バイク好きが高じてバイク系メディアで連載を持ったり試乗記を書いたりとライターとしても活動され、ツーリングと食をからめた著作も3冊あります。さらには、バイク関連イベントのMCやテレビ/ラジオ番組でのパーソナリティも。モデル+ライター+ライダーで“モデライダーの多聞恵美”。その名前はバイク業界全体に行き届いているといっていいでしょう。   ▲多聞恵美さん   ここしばらくは、ふたりめのお子さんの出産のためにすべての仕事をお休みしていましたが、復帰した途端に連載は再開、MCの仕事も入りはじめ、バイク乗りのお客さんたちが待つカフェにも戻り……と、いきなり多忙になってきた様子。お訪ねしたのはちょうどそんなタイミングでした。 『500C』は多聞さんにとっての最初の愛車ということですけれど、ずっとバイクにお乗りだったんですか? 「10代からずっと、でした。バイクでこと足りていたので、クルマに興味が向かなかったんです。すべてが自分の手の届く範囲にある感覚が好きで、それに馴染んでいたから、クルマの大きさだと四隅に責任が持てないって感じてもいましたし。免許は20歳の頃に取りましたけど、それもモデルの仕事で教習所のプロモーションビデオの仕事をさせていただいて、ご縁だからそこで免許を取ろうっていう感じでした。クルマに乗りたいっていう想いはなかったですね」 クルマにはまったく乗っていなかったんですか? 「母が軽自動車に乗っていたので、必要なときに借りることはありました。でも、そうじゃないときは、ずっとバイクでした。バイクは何台か乗り継いで、20代前半の頃からバイクの仕事をいただくようにもなって、排気量の大きめなイタリア車も2台乗りましたよ」 なのにクルマに、それも初めてのクルマとして『500C』に乗るようになったのはなぜですか?   ▲『500C』   「31歳のときに最初の子どもを授かったのがきっかけでした。家には主人のクルマがあって、それが私にはちょっと大きかったんです。それに私、免許はマニュアルで取ったんですけど、ほとんど運転してこなかったので……。主人はいろんな含みを持った言葉で、心配だからって乗らせてくれなかったんですね(笑)。仕方がないから教習所でマニュアル講習を受けて、次に主人を乗せてテストしたんですけれど、坂道発進ができなくて“やっぱりダメ”っていわれて(笑)。実は主人がかなりのイタリア車好きで、そのクルマもイタリア車で、大のお気に入りだったからでしょうね(笑)」     なるほど、ご主人の影響を受けての選択だったんですね。 「ぜんぜん違います(笑)。結果的には増車になったんですけれど、私が運転できる小さいクルマに買い換えようってことになって。最初、『500C』は候補じゃなかったんです。もちろんフィアットは前から知っていたし、仕事で知り合った4輪のプロの方たちからお話を聞いたりもして、小さくてかわいくていいなと感じてはいたんですよ。でも、かわいいって思うのと買おうって考えるのはぜんぜん違うじゃないですか。もともとクルマに趣味性みたいなものはまったく求めてなくて、子どもが大きくなってファミリーカーとして使うのならスライドドアは便利だし、そんないい選択肢はないでしょ、なんて考えていたくらいですから」   ▲Canarinoで食べることができるホットドッグ。   なのに、なぜ『500C』に? 「実は私、車種がどうっていうより、せっかくならサンルーフで構わないから屋根が開くクルマがいいな、って思っていたんですよ。バイクの仕事でお世話になった方のクルマに乗せていただいたとき、当たり前のようにサンルーフを開けてくださって、こういうのっていいな、って感じたことがあったんです。それを主人に伝えたらいくつも候補を上げてくれて、それこそ軽自動車から輸入車まで、いろいろ見に行ったり試乗しに行ったりしたんですね。そしたらファミリーカーとして最良に思えたクルマたちって、とっても便利なんですけれど、おもしろくなかったんですよ。最後に見に行ったのが『500』で、これはないだろうなと思いながら運転席に座ったら、その瞬間、ああ、これだ!って思ったんです(笑)」     「なにがどうって説明しにくいし、直感といえば直感なんですけれど、いろんなものがしっくりきたんです。それで、3ドアだけど何とかなるだろう、って(笑)。そのときに試乗したのはハッチバックだったんですけれど、“屋根が開くクルマがいいんでしょ?”っていうことで、1.2の『500C』がうちに来ることになりました」 次のページ:【多聞さんが感じているフィアットの魅力とは…?】 […]

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ドライブのお供に!子どもといっしょにお出かけするときに便利な最新カーグッズ6選

秋の行楽シーズンが到来!フィアットオーナーのみなさんはクルマでお出かけする計画を立てているでしょうか?ちょっと遠出の場合は、車内の過ごし方や環境づくりにも気を使いたいところ。さらに子どもといっしょにお出かけするときは、より快適に過ごしたいものです。そこで今回は、子どもとのドライブで役立つ、最新&おすすめの便利カーグッズを厳選してご紹介。機能性の高いものから遊び心のあるものまで、ドライブを快適にしてくれるアイテムたちをチェック!   窓ガラスに貼り付け可能! POPな絵柄のサンシェード 【Bitatto Shade(ビタット・シェード)/ Bitatto】 ▲Bitatto Shade(ビタット・シェード)ピンク・ブルー 1,232円(税込)     貼って剥がせるウェットシートのフタでおなじみ“ビタット”シリーズから、窓ガラスにワンタッチで貼り付けることができるサンシェード『ビタット・シェード』が登場。シェードの裏側がPVCになっており、静電気を利用して吸盤などを使わず窓ガラスにピタっと張り付く仕組みなので、取り付けが簡単。加えて、くるりと畳むことでコンパクトに収納できるためお出かけに最適です。絵柄のデザインは3種類で、動物の数を数えたり、英語の名前当てをしたりといった遊び方ができるのもGOOD!   ▼INFO:画像提供 株式会社ビタットジャパン https://www.bitatto-japan.com/     子どもが“まねっこ”して運転できる、木製キッズハンドル 【GUIDO(グイード)/ Mastro Geppetto】 ▲グイード・GUIDO 4,400円(税込)     “木の国”日本の職人の手で、ひとつひとつ愛情を込めて作られている木製玩具ブランド『Mastro Geppetto』。フィアットの生まれ故郷・イタリアで幼年期を過ごした、同ブランドのデザイナー・富永周平さんが手がけた『GUIDO』は、イタリア語で“運転する”という意味の木製キッズハンドルです。ドライブ中に子どもが“まねっこ”して楽しめるコミュニケーショントイで、ハンドルの素材には、北海道・白樺の間伐材によるエコシラ合板を採用した本格仕様。ハンドルを右へ左へと回せば、楽しい動きと心地良い音が、ドライブ中の子どもをきっと飽きさせないでしょう。   ▼INFO:画像提供 Mastro Geppetto https://www.mastrogeppetto-jp.com/     銀イオンの力で約99%除菌してくれる清潔なベルトカバー 【マルチベルトカバー Agピュア/ AILEBEBE】   ▲エールベベ・マルチベルトカバー Agピュア グレー 2,200円(税込)     小さな赤ちゃんのいるファミリーにおすすめしたいのが、50年以上にわたってカー用品の企画・開発を行うカーメイトが贈るチャイルドシートブランド『AILEBEBE(エールベベ)』のオリジナル生地『Agピュア』を使ったシリーズです。こちらは赤ちゃんが舐めたり触ったりするチャイルドシート・ベビーカー・抱っこひもなどを、銀イオンの力で約99%除菌してくれるベビー用品業界初の清潔ファブリック。その素材を採用した『マルチベルトカバー』は、ベビーカーや抱っこ紐の肩ベルト、ガードバーなどに巻きつけることで、移動中の赤ちゃんを常に清潔な状態に保ってくれます。   ▼INFO:画像提供 株式会社カーメイト https://www.carmate.co.jp/   次のページ:【フィアットオフィシャルグッズもご紹介!】 […]

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ミラネーゼを魅了し続ける、ジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』で甘美なひとときを過ごす

100年を超える伝統を持つミラノの老舗菓子店、ジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』。創業者のジョヴァンニ・ガッリ氏から伝承された製法を忠実に守り、昔ながらの手法で作られる逸品は地元・ミラノの人々だけでなく、海外の観光客からも絶大な支持を集めています。また、クリスマスの贈り物にするミラネーゼも多いのだとか。今回は、そんなジョヴァンニ・ガッリの歴史に加えて、『マロングラッセ』の魅力やこだわりを深掘りします。 なお、現在フィアットでは『500』の限定車『500 1.2 Dolce(チンクエチェント 1.2 ドルチェ)』のデビューを記念して『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中です。『500 1.2 Dolce』の、スイーツみたいな歓びいっぱいのドライブが楽しめる世界観を表現した本キャンペーンでは、2022年9月から12月まで、毎月投稿内容とプレゼントを変更して展開。11月は、本記事でご紹介するジョヴァンニ・ガッリの『マロングラッセ』をプレゼントします。 キャンペーンの詳細や応募方法は、記事の最後に掲載していますので、ぜひチェックしてください!       ジョヴァンニ・ガッリの100年を超える伝統 ジョヴァンニ・ガッリの創業者であるジョヴァンニ・ガッリ氏は、フェリーチェ・スクァルチャフィコの菓子工場で実力と才能を発揮。その後、自らの理想を求め、1911年にミラノで自身の会社を設立します。 最初の店は1912年10月に、ローマ大通り5番地(現在のポルタ・ロマーナ大通り)に開店。第二次世界大戦中、サヴォイア王室御用達の称号を授与されますが、その直後の1942年10月、イギリス軍による爆撃で壊滅してしまいます。ジョヴァンニ氏の息子であるフェルッチョ氏は、壊滅した店の残骸から木製の作業台と、ガラスと木でできたウィンドーを掘り出し、店の歴史を守り続けることを決意。その作業台とウィンドーは、1946年に本店(ポルタ・ロマーナ店)を再建したときに据え付けられました。今も同店の店内に威風堂々と佇む、ジョヴァンニ・ガッリの伝統とこだわりの象徴です。   ▲1946年に再建されたポルタ・ロマーナ店の店内   話は少し前後しますが、本店の再建に先立って、1945年にはミラノの中心地であるドゥオモからわずか3分ほどの好立地に、2店目となるヴィクトル・ユーゴ店をオープンします。移りゆくときのなかで、同店でしか作ることができない製品を作り続けているジョヴァンニ・ガッリは、2006年にはミラノ市が認定する『歴史遺産店舗登録』に選定。1946年に再建した本店とヴィクトル・ユーゴ店の2つの店舗は、昔の面影を残しながら今なお存在し、ミラネーゼを魅了し続けています。 現在は、3代目ジョヴァンニ氏とエドアルド氏の兄弟が切り盛りしている同店で、最も有名なのは、今回フィーチャーする『マロングラッセ』ですが、オリジナルチョコレートやプラリネも高い人気を誇ります。最近、ジェラートの販売もスタートしたそうで、マロングラッセを使ったフレーバーもあるとか。100年以上の歴史を誇る伝統の味わいは、どのようなものなのでしょうか。   ▲ヴィクトル・ユーゴ店 次のページ:【プレゼント商品『マロングラッセ』をご紹介!】 […]

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フィアットは自分のアイコンみたいな存在|FIATオーナー紹介

山形県を中心に、フリーランスの映像作家かつクリエイティブディレクターとして、マルチな活動をしている菊地翼(きくち・つばさ)さん。あまりクルマに詳しくないとおっしゃる菊地さんが、フィアットを好んで乗り続けている理由について、自動車ライター・嶋田智之さんがお話を伺いました。   乗っているクルマで見られ方って変わるんだ 「今ではもう自分のアイコンみたいな存在になっていますね。僕はクルマに詳しくはないし、ドライブに出掛ける趣味もなくて、あくまでも実務のために乗っているようなものなんですけど、本当にいいクルマと出逢えたな、って思っています」 そう語ってくださるのは、菊地翼さん。山形市内に軸足を置き、山形県内を東奔西走しながら活動している映像作家かつ、クリエイティブディレクターです。その“クリエイティブ”の中には写真あり、デザインあり、企画あり、イベントあり、と活動は多岐に渡ります。それらは、すべて映像の仕事を核にして広がっていったもの。同様に映像の仕事から派生した、自治体と協力し合うかたちでの町づくりにも力を注いでいて、山形市から北西20km少々の大江町では、昔の銀行跡をリノベーションしてカフェやギャラリー、レンタルホールを備えた、町の住人と町を訪ねる人をつなぐ『大江町まちなか交流館 ATERA』のプロデュースと運営を担っています。   ▲菊地翼さん   また山形市から南西36kmほどの高畠町で、大正時代からの巨大な石切場跡の史跡を会場にした『岩壁音楽祭』というイベントを2回にわたって開催した運営メンバーの中心人物のひとりで、2025年に再び開催を予定しているとのことです。 昔から関心があったのは映像に音楽にクリエーション。クルマにはまったく興味はなくて、動いてくれさえすれば何でもよかった。しかも愛車である『500』は欲しくて買ったというわけでもない。菊地さんはそんなふうに振り返ります。     「最初は家族から譲り受けた小さな国産車に乗っていました。クルマは用事が済ませられれば何でもよかったし、壊れるまではそれでいいって思っていました。ところが、数年乗ったら壊れまして(笑)。以前、僕は山形のFM局に数年間つとめていたんですが、その頃に仕事を通じて知り合ったディーラーの方が紹介してくれて、とあるフランス車を買うことになったんです。乗っているクルマで見られ方って変わるんだ、ということを知りましたし、わりと気に入ってもいたんですけど、それも4年乗ったらエンジンがかからなくなっちゃったんです。それで次は国産車に変えたんですけど、そのクルマも乗れなくなってしまい、同じディーラーの方に再び相談してみることにしました。その方の会社はいろいろなブランドを取り扱うディーラーをやっていて、今度はフィアットを紹介されたんです。でも、僕はその時点ではフィアットに乗りたいとは思ってなかったんですよ。」     それはいったいなぜだったんでしょう? 「まず、小さいこと。現場に行くときには機材とかも積み込まなきゃならないんです。それにあんまりよく走らないんじゃないか、っていう先入観もあったんですよ。かわいいクルマに乗っている人って見られそうなことにも抵抗がありました。でも、よくしてくださっているディーラーの方が結構マジメに勧めてくるし、僕もアシがなくて困っていたので、興味本位でフィアットに乗りはじめたんです。ほかのフィアットに乗っている方は好きで欲しくて購入するんでしょうけど、僕の場合はほかにいい選択肢がなくて『500 TwinAir Pop(チンクエチェント ツインエア ポップ)』を選んだ、っていう感じです」   ▲『500 TwinAir Pop(チンクエチェント ツインエア ポップ)』 次のページ:【想像していたクルマとは違ったフィアット】 […]

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創業260年を迎えるトリノ最古のカフェ、Bicerinのフィロソフィーを紐解く。

1763年創業のイタリア・トリノの老舗カフェ・Bicerin(ビチェリン)が作る、北イタリアの郷土菓子『バーチ・ディ・ダーマ』。マカロンの原型とも言われる、アーモンド生地でチョコレートを挟んだキュートな焼き菓子です。今回は、Bicerinの歴史や魅力、『バーチ・ディ・ダーマ』のこだわりについて、Bicerin広報室長の柴さやかさんにお話を伺いました。 なお、フィアットでは『500』の限定車『500 1.2 Dolce』の登場を記念して、ただいま『SWEET LIFE WITH FIAT』キャンペーンを実施中。10月は“ココロに残っているスイーツとの思い出”をTwitterに投稿していただくと、抽選で『バーチ・ディ・ダーマ』をプレゼント! キャンペーンの詳細は記事の最後に掲載していますので、ぜひ参加して、心ほどけるひとときを提供する甘~いスイーツを手に入れてください。   イタリア・トリノ最古のカフェ、Bicerinが築いてきた伝統 Bicerin(ビチェリン)をご存じですか。日本上陸は2018年と比較的最近なので、知らない方も多いかもしれません。一方、イタリアでは伝説の老舗カフェとして、全土に名を知らしめています。 Bicerinは、日本の江戸時代にあたる1763年に、フィアットの本拠地でもあるイタリア・トリノに誕生した、トリノ最古のカフェです。トリノのコンソラータ大聖堂の前に質素なテーブルとベンチを並べた小さな店がその始まりでした。   ▲イタリア・トリノにあるCaffè Al Bicerin(カフェ・アル・ビチェリン)店   創業当時、カフェは男性たちが集う場所でしたが、初代の店主ジュゼッペ・デンティスの後、女主人たちがカフェを仕切ってきたこともあってか、女性からも高い人気を集めました。 「もともとは女性のサロンのような場所でもあったと聞いています。現在のオーナーは男性ですが、長く女性がオーナーを務める時代が続いていました。なかでも、1910年から1975年にかけて店を切り盛りしていたカヴァリ家の女性たちの遺産を引き継ぎ、Bicerinの名を世界的なものにしたのは、女主人のひとりであるマリテ・コスタの功績です」(柴さん) 1983年に店を引き継いだ彼女は、かつてトリノに花開いたチョコレート文化を研究し、そのオリジナルともいうべきレシピを再現。また、店や家具を19世紀当時そのままの姿へと復元することに情熱を注いだそうです。マリテは2015年に他界していますが、Bicerinが築いてきた伝統は、マリテの家族と長年彼女を支えてきた女性たちの手によって、現在、そして、未来へ引き継がれていきます。     Bicerinの歴史は、フィアットが推進している女性の社会進出やエンパワーメントを応援するプロジェクト『#ciaoDonna(チャオドンナ)』の理念にもリンクします。Bicerinは創業以来、女性をはじめとしたさまざまな人の時間を豊かに演出してきました。 260周年を間近に控えるBicerinは、その歴史のなかで、多くの偉人にも愛されてきました。トリノに花開いたチョコレート文化の保存にも尽力したことでも知られる、イタリア初代首相、カミーユ・ベンソ・ディ・カヴールもその一人で、入口近くの大理石のテーブルが彼の指定席だったそうです。『三銃士』『モンテクリスト伯』の著者であるアレクサンドル・デュマ・ペールは、友人に送った手紙の中で「トリノを去りがたい理由」としてBicerinをあげ、また、「トリノで見逃せないもののひとつ」とも書き記しています。 そんなBicerinが日本に上陸したのは、前述のとおり2018年とごく最近のことです。   ▲Bicerin 銀座店   「もともとイタリアには、店をチェーン展開していくことを良しとしない文化があります。特にBicerinはファミリー色が強い企業。フランチャイズ化の依頼も断り続けていたそうです。弊社も最初は断られたのですが、伝統を引き継いでいくことに魅了されていた弊社の社長が何度も足を運び、ファミリービジネスに対するイタリアのカルチャーを大事にしていることを理解していただき、ついにアジア展開の許可をいただきました。 実際、いっしょに仕事をしてみると、伝統を大事にしながら、革新を取り入れ、進化させられるものは進化させていくといった、企業の気概を強く感じます。日本独自の企画についても、好意的に受け入れてくれます」(柴さん) 次のページ:【プレゼント商品『バーチ・ディ・ダーマ』 についてご紹介!】 […]

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愛犬とフィアットでGO!関東近郊のおすすめドッグラン特集

暑い夏が終わり、気候的に過ごしやすい秋の行楽シーズンがやってきました。フィアットオーナーの中には、犬といっしょに暮らしている方も多いはず。そんなみなさんには、秋のドライブを満喫しながら、愛犬といっしょに楽しめるドッグランへのお出かけがピッタリ。今回は、関東近郊&クルマで行けるおすすめのドッグランをご紹介します。ドッグランスポットへのアクセスや駐車場など、ドライブの際に知っておくと便利な情報も併せてお届けするので、この機会にぜひチェック!   都内最大級の6種類のドッグランに、こだわり&充実の設備! 【Wonderful Nature Village】     中央道八王子インターから国道16号経由・新滝山街道を利用し、約10㎞のアクセスで着くアウトドア複合施設が『Wonderful Nature Village』です。都内最大級の6つのドッグラン(全犬種エリア、中・大型犬専用エリア、小型犬専用エリア、屋根付きエリアドッグランetc)があり、愛犬と宿泊できるオートキャンプ場やハイキングコースなども充実。大谷石を使った通路やドッグステーションなどにもこだわっており、2022年10月には愛犬のセルフウォッシュコーナーが新しくオープンしました。駐車台数900台(1日1台700円)も広々としていて◎!   ▼INFO:画像提供 Wonderful Nature Village https://www.wnv.tokyo/       ワンちゃんとオーナーのドッグライフを総合的にお手伝い 【ILIO ららぽーと豊洲】     約180店舗がそろう人気の観光施設・ららぽーと豊洲にある『ILIO』は、“Total Dog Produce”というコンセプトにも表れている通り、サロン、ホテル、ショップ、ヘルスサポートなど、ワンちゃんとオーナーのドッグライフを総合的にお手伝いするショップです。ららぽーと豊洲店には東京湾を望む天然芝のドッグランがあり、小型犬専用エリア(~7kg)と全犬種用フリーエリアが分かれているため、どんな犬種でも安心。緩やかな斜面のため、愛犬が思いっきり遊ぶことができるので、ペットグッズを買いに行くのに合わせて楽しんでみては?   ▼INFO:画像提供 ILIO ららぽーと豊洲 https://www.ilio.jp/dogrun/       1,900平米の広々したドッグランではバーベキューも可能! 【Doggies Garden】     千葉県北部の印西市にある『Doggies Garden』は、成田線・小林駅よりクルマで5分、北総線・印西牧の原駅よりクルマで15分のアクセスです。テニスコート7枚分という、1,900平米の広々したドッグランが自慢。モバイル会員になると、500円(税抜)で9:00〜17:00まで遊べるリーズナブルさも魅力です(再入場も可)。混んでいないときはボール・おもちゃ・フリスビーなどで遊ぶことも可能で、たっぷり遊んだあとは温水のセルフシャワールームでさっぱり。また、こちらはバーベキューができるドッグランとして有名なので、ワンちゃんのオフ会にもおすすめ!   ▼INFO:画像提供 Doggies Garden http://doggies-garden.com/index.html   次のページ:【関東最大級の広さをもつドッグランもご紹介!】 […]

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素材そのものより美味しくなければ意味がない。ジェラート世界チャンピオン・柴野大造さんが絶対に譲れないもの

フィアット『500』の限定車『500 1.2 Dolce』の登場を記念して、オリジナルジェラート2種が誕生しました。開発を担当したのは、ジェラートフェスティバルで世界総合優勝に輝いた経験を持つ、柴野大造さん。今回は柴野さんにジェラートの思い、そしてオリジナルジェラートについて紹介してもらいました。 また、こちらの2種類のオリジナルジェラートを含めた、6種類のマルガジェラートの詰め合わせを抽選で、100名の方にプレゼントします。キャンペーンの詳細は記事の最後に載せていますので、ぜひご覧ください。   ジェラート世界チャンピオンの絶対的な自信 柴野大造さんは、いま日本でもっとも有名なジェラート職人のひとりです。2017年、イタリア・パレルモで開かれた世界最大のジェラート祭コンペティション部門で優勝。一度、彼のジェラートを食べたら、誰もがその美味しさの虜になると言われています。 柴野さんは1975年、酪農家の長男として石川県能登町で生まれました。高校卒業後は家業を継ぐために、東京農業大学に進学します。そんな柴野さんがジェラートと運命の出会いを果たしたのは、大学3年生の夏休みに実家に帰省していたときのことでした。 「その時、冷蔵庫に入っていた、実家の牧場の牛乳を久しぶりに飲んでみたところ、稲妻が走るくらいに美味しかったんです」   ▲柴野大造さん   折しも国の補助事業の一環で、当時、実家の牧場にはジェラートを作る機械が置かれていました。ちょうど試作を行っており、機械のヘリについていたジェラートをすくって食べた柴野さんは、「美味しくて、再度、稲妻が走りました(笑)」と当時を振り返ります。 卒業後、実家に戻った柴野さんは、実家が営む酪農業と両立しながら、1999年に『マルガージェラート 能登本店』をオープンします。   ▲マルガージェラート 能登本店(柴野さんご提供)   柴野さんのジェラートは地元の人を中心に受け入れられ、ポップアップショップのソフトクリームも話題を呼びますが、「自分のジェラートは世界でどこまで通用するのか」「世界で挑戦したい」という欲望がわきあがっていきました。やがて柴野さんは「ルールもわからないまま(笑)」、イタリアの大会に出場することを決意します。     「もちろん誰にも相手にされず、帰りの飛行機でなぜ通用しないのか模索しました。それが5年くらい続いたかな……。それでも、メゲませんでしたね(笑)」 そんな折、イタリアでとあるおじいさんが、「君、面白いことをしているね。うちのラボに来てみないか」と声をかけてくれたそうです。 「藁にもすがる思いで、おじいさんのラボ(レッジョディカラブリア)に行きました」 おじいさんの正体は、当時のジェラート協会の会長のお父様。「ここで特訓していきなさい」と柴野さんは言われ、そこでジェラートの美味しさの背景に科学理論があることを徹底的に叩き込まれます。 「固形分と水分と空気の含有率のルールなど、組成理論について一から学びました。そこからです、僕の快進撃が始まったのは!」 2015年に日本ジェラート協会が主宰するコンテストで、ジェラート日本チャンピオンに選ばれた時も「120%の自信がありました」と力強く言い切ります。     「コンテストに出ると決めた僕が最初に考えたのは、レシピではなく、優勝スピーチでした。僕はタイトルを取るために、ジェラート職人になったわけではありません。ジェラートを日本に文化として根付かせる使命を背負っていると自負しています。タイトルは素材と向き合う入り口でしかありません」 その言葉のとおり2017年、4日間で20万人を動員するイタリア最大のジェラートフェスティバル『Sherbeth Festival』で総合優勝。アジア人初の世界チャンピオンに輝きます。その後もワールドカップ日本代表キャプテンをつとめたり洋菓子世界大会(ミラノ)の日本代表監督に就任し世界一に導きます。そして2021年にはミラノで『世界最高のジェラテリア(世界洋菓子連盟主催)』の称号を獲得します。 「日々努力しながら動いていないと、チャンスは見逃してしまうもの。石川の店舗に引きこもっていたら、絶対にこの展開はなかったはずです」 柴野さんの生き生きとした表情からは、これまで積み重ねてきたことへの、絶対的な自信がうかがえます。   ▲柴野さんがジェラートフェスティバルで優勝された時のお写真(柴野さんご提供)     “五感で感じられる”ジェラート そんな柴野さんが運営する『マルガージェラート』のジェラートを、今回『500 1.2 Dolce』の誕生を記念したキャンペーンでプレゼントすることに。なかでも、今回のために開発された『ピーチカルダモンレモン』と『ピスタチオオレンジレモン』の2種類のオリジナルフレーバーは、このキャンペーンでしか味わえません。 また、今回のキャンペーンでは、これに既存のフレーバーの中から、特に人気の高い『プレミアムバニラ』『加賀棒茶』『塩キャラメル』『マスカルポーネとオレンジバニラ』を加えたジェラート6個をセットにして、オリジナルトートバッグやオリジナルアイスクリームスプーンとともにお届けします。 では、柴野さんに2種のオリジナルジェラート『ピーチカルダモンレモン』と『ピスタチオオレンジレモン』について、じっくりと語ってもらうことにしましょう。   ▲『ピスタチオオレンジレモン』(左)、『ピーチカルダモンレモン』(右)   「『ピーチカルダモンレモン』は、SDGsの考えをベースに作っています。桃は、契約農家から流通に乗りにくい規格外品を購入しました。ジェラートは素材をつぶして使いますから、多少形が悪くても関係ありません。傷んでいれば、その部分を削って使います。」       ジェラートを作るにあたり、柴野さんが大切にしているのは“五感で感じられる”こと。特に、香りから続く“五分間の幸福な余韻”にこだわっていると言います。 「今回は、強烈で鮮烈なカルダモンを合わせました。鼻から抜けるときの香りも桃にマッチすると思います。気持ちいい心地いい時間が持続する、そんなデザインで構成しました。また、フィアットがイタリア車ということもあり、“イタリア人から見た日本”という視点も意識しています。桃はジェラートにすると味や香りがぼやけがちなので、レモンのゼスト(皮)と果汁でまとめました」   […]

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「かわいい!」が止まらないクルマ|FIATオーナー紹介

母娘2世代でフィアットに乗っている、かおるさんとあゆかさん。お母さまのかおるさんが『500』に乗っており、お嬢さまのあゆかさんが『500X』を購入し溺愛しているとのこと。そんなおふたりのフィアットを購入したきっかけや、それぞれのフィアットへ感じている魅力、母娘にとってのフィアットの存在について、自動車ライター嶋田智之さんが伺いました。   自分が本当に気に入ったクルマに乗れば後悔しないはず 「かわいい」「やっぱりかわいい」「ほんとにかわいい」 この日、何度この言葉を耳にしたことでしょう。自分たちが撮影されているのに隙を見つけては愛車をカメラで撮影していた、ふたりの女性の嬉しそうな声。ほぼ溺愛といったトーンです。およそ5年前に購入した『500』に乗る母、かおるさん。そして1年半ほど前に購入した『500X』に乗る娘、あゆかさん。母と娘がそれぞれフィアットを愛車にしている、かおるさんあゆかさん親子です。   ▲あゆかさん(左)、かおるさん(右)   ふたりのフィアット物語は、かおるさんが『500』を購入したことからスタートします。 かおるさん「ちょうど結婚30周年の年に子供たちが家から巣立って、主人とふたりの生活になったんです。そこにクルマの買い換え時期が重なって、記念も兼ねて何に乗ろう?って考えたのがきっかけです。それまでもスタイルのいい小さなクルマに乗っていて、やっぱり次もかわいいクルマに乗りたかったんですね。私はハンドクラフトが好きで、ハンドメイドマーケットとかに行くとクリエイターさんたちがおしゃれなクルマに乗っていることが多くて、そこで『あのクルマかわいいな、私もあのクルマに乗りたいな』と思ったのが『500』だったんです。そのことを主人に話したら、『それってガイシャだよ?フィアットだよ?』っていわれました(笑)」   ▲『500』   それとなく反対された感じですか? かおるさん「反対というか、“なぜ?”みたいな感じでした。私はフィアットがイタリアのクルマだっていうことも知らなかったくらいだから、そのとき主人が何をいおうとしているのかさっぱり解らなかったんです。でも、これだけかわいいって感じられるクルマはほかにはなくて、自分が本当に気に入ったクルマに乗れば後悔しないはず、と思って買っちゃいました(笑)。最初はデュアロジックに慣れてなくてギクシャクしちゃっていたんですけど、でもそういうちょっとだけクセのあるところもかわいいと思ったし、クセを意識しながら走るのも、初めてだったから楽しかった。今はもう普通に走れていますけど、やっぱり乗ると楽しくてしょうがないんですよ」     日頃はどんなふうに乗ってらっしゃるのですか? かおるさん「通勤と買い物と、ときどきお出かけするくらいですね。日常のパートナーみたいな存在です。小さいクルマですけど家族4人でのお出かけも普通にできるし、荷物もわりと積めるし、不満はありません。まいにちいっしょに暮らしていて、かわいいし、いつも笑っていてくれるから、癒されちゃったりしています。通勤に1時間くらいかかるんですけど、ドライブしながら通勤しているような感覚があるから、楽しくてちっとも苦にならないんですよ。それにエアコンのスイッチのところとかが全部マルなのがまたかわいくて、見ていると渋滞も気にならないくらい。本当にかわいいクルマで、5年経っても気持ちはまったく変わってないです」       “かわいい”と“かっこいい”を両方持っているクルマ あゆかさんが『500X』を購入されたのは、そういうお母さんの姿を見ていたから、ですか? あゆかさん「違います(笑)。私はクルマにはほとんど興味がなくて、仕事の行き帰りに使えて友達と遊びに行ければいいぐらいに思っていたんですよ。だから最初はお母さんが買ってくれた“普通”のクルマに乗っていました。でもあるとき、お母さんのクルマと同じ顔をしているのに4ドアでもっと大きいクルマが走っているのを見て、驚いてその場でお母さんに電話したんですよ。そしたら普通に“あるわよ”って返事が返ってきて(笑)。それが『500X』を知ったきっかけでした」   ▲『500X』   かおるさん「娘がフィアットに興味を持ったことにビックリでした。台風で瓦が飛んできて自分のクルマの屋根に刺さっちゃって、それでも修理に出すまでのしばらくの間、ガムテープで穴をふさいで走っていたくらいクルマに興味がなかったのに(笑)」 あゆかさん「瓦が刺さっているのを最初に見たときには泣きましたよ。でもお母さんが買ってくれたクルマだから、乗れなくなるまでは直しながら大切に乗ろうと思っていたんです。買い換える気はまったくなかったんですよ」 なのに、ちょっと大きくて4ドアのフィアットを見て衝撃を受けちゃったんですね? あゆかさん「かわいい、って思ったんです。次に乗るクルマはSUVがいいって思っていたところもありました。そうしたら、少ししてクルマをぶつけられちゃったんですよ。それで車検も近かったこともあって、買い替えを考えたんです。お母さんといっしょにショールームに行って実物を見たら、なにコレかわいすぎる!って感動して(笑)。ちゃんと『500X』を見たのはその日が初めてだったんですけど、日本車にこういうクルマはないなって思いました。それからはまいにちインターネットで『500X』を検索してばかり。でも、実はショールームに行ったときにはすでに試乗もさせてもらって、絶対にこの子を買う!って決めていたんですよ。もちろんお父さんにも話しました。そうしたらお母さんのときと似た感じで、『ハイオクだよ?』っていわれました(笑)」     お父さんは、娘までフィアットを買うのか、っていう気持ちだったのかもしれませんね(笑)。 あゆかさん「維持費のこととかを心配してくれたんでしょうけどね。半年くらいじっくり考えなさい、ほかのクルマも見なさいっていわれて、日本車も含めていろいろ見て回ったんですけど、どれもピンと来なかったし、何より『500X』を買うって心に決めていて欲しくて欲しくて仕方なかったから、半年後に買いました。維持費がどうとか、そういうのはまったく気にしてなかったです(笑)。長くつきあうんだし、自分が心から気に入ったかわいいクルマと過ごしたら、いつでも絶対に気分がいいはず。そう思ったんですよ」     そのかわいさも含めて、『500X』のどんなところに惹かれたんですか? あゆかさん「まずはフォルムですね。“かわいい”と“かっこいい”を両方持っているクルマじゃないですか。それにベージュの色も、すごくかわいくて。置いてあるのを見ただけで『ああ、うちの子かわいい!』って思っちゃうし、ほかのクルマと並んでいても『うちの子がいちばん光ってる!』って思っちゃう(笑)。使い勝手もものすごくいいですね。室内が広いから何でも載せすぎちゃって、洗車のグッズとかも入れっぱなしです。私、自分で手洗いしないと気がすまないんですよ。前のクルマは自分で洗車したことなんて一度もなかったのに」       普段はどんなふうに『500X』に乗っているんですか? あゆかさん「お出かけが多いですね。それまでのクルマではちょっと怖くて、実は高速道路に入ったことがなかったんですよ。でも『500X』は安定していて怖くないし、乗っていて楽しいから、高速道路に入ってみたんです。そしたらすごく便利で(笑)。これならどこにでもいけるじゃん、って思いました。それからずいぶん遠出をするようにもなったんですけど、2時間が30分に感じちゃうくらい、乗っていて楽しい。休みの日は必ずどこかに行っているし、仕事が終わった後もどこかに行っています。1日1回はちゃんと乗らないと落ち着かなくて。悲しいことに通勤は5分くらいなので、家にいて『500X』を眺めていると、ああ乗りたいって思っちゃう。それで乗って帰ってくると、また眺めちゃう。本当にかわいいクルマで、もう全部好き」       フィアットは家族をつなげてくれる存在 かおるさんは、娘さんがフィアットに乗っていることをどう感じていらっしゃいますか? かおるさん「前からクルマの運転は嫌いじゃなかったとは思うんですけど、今はものすごく楽しそう。驚くほどポジティブにあっちこっちへ走って行ってるみたいで。その楽しそうな感じがいちばんかな、と思いますね」     逆にあゆかさんは、お母さんがフィアットに乗っていることをどう感じていらっしゃいますか? あゆかさん「最初は何とも思ってなかったんですけど、でも自分がフィアットに乗るようになってから、お母さんのクルマもかわいいと思うようになりました。気持ちのどこかでかわいいって感じているところがあったから、『500X』を初めて見たときに衝撃を受けたんでしょうね。お母さんが『500』に乗ってなかったら、私が『500X』に乗ることはなかったと思います。それに『500X』と『500』が並ぶと、すごくかわいいんですよ。並べて写真を撮ってInstagramにアップしたりするのも楽しいし、今日もそうだったけど、いっしょに走るのも楽しい。最近は2台で移動することが増えて、私はお姉ちゃんを隣に乗せて、お母さんはお父さんといっしょで、そういうお出かけの仕方もとっても楽しいです」 […]

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