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アモーレの国・イタリアのバレンタインデー

イタリア人の人生観を表現するときによく使われるのが「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ」。食事を楽しむこと、歌うこと、そして人を愛することが大好きな国民性を言い得ている言葉といえるでしょう。 なかでも「アモーレ(愛)」は、イタリア人にとって最も大切なポイントかもしれません。日本でもお馴染みの「バレンタインデー」発祥の国は、実はこのアモーレの国イタリアだということをご存知でしょうか。 今回はイタリア在住8年、フィレンツェでFMラジオ局のパーソナリティーとして活躍されている小林真子さんに、イタリアのバレンタインデーについて教えてもらいました。 イタリアのバレンタインはお互いの気持ちを深める日 日本でいう「バレンタインデー」は、イタリア語では「San Valentino(サン・ヴァレンティーノ)」、または「Festa degli innamorati(フェスタ・デッリ・インナモラーティ)=恋人たちの記念日」と呼ばれています。実は、イタリアでは恋人同士がお互いの気持ちを深め合い、一緒にお祝いする日なのです。つまり、日本のように女性から男性へチョコレートやプレゼントを渡して愛の告白……という習慣はありません。もちろん、職場の同僚や上司にチョコレートをプレゼントするということもありません。 イタリアのバレンタインデーでは、男性から女性にプレゼントを贈るのがスタンダード。そして、プレゼントの定番は真っ赤なバラ。毎年この日の夕方は、花屋さんがお客さんで溢れかえっていて、赤いバラが売り切れ寸前という話を多く聞きます。 また、バラ以外の定番プレゼントとしてあげられるのが、チョコレート。2月14日近くになると、テレビではバレンタインに向けたチョコレートのCMが頻繁に流れるようになります。見た目にも可愛らしいチョコレートは、イタリアでもバレンタインの贈り物として好まれているのです 他にも、アクセサリーやランジェリー、香水なども人気のプレゼント。バレンタイン前になると、「San Valentino(サン・ヴァレンティーノ)」 と書かれた赤いハート型のポップ広告を街中のショーウィンドーで見かけるようになるのは日本と同じです。また、有名アクセサリーブランドの前に行列がでることもあり、この光景を見ると「並ぶことが嫌いなイタリア人も、愛する人に喜んでもらうためには並ぶことをいとわないんだなぁ」と微笑ましく思うものです。 バレンタインデーはレストランの予約争奪戦 日本同様、イタリアでもバレンタインデーのデートは定番中の定番。レストランでロマンチックなディナーを楽しむのが、最もポピュラーな過ごし方といえます。バレンタイン発祥の国だけあって、この日はレストランの予約争奪戦。友人のイタリア人が、バレンタインデー前日に予約をしようとしたところ、11軒目でやっと予約が取れたという話を聞きました。バレンタインデーのディナーは、まさにイタリアで最もレストランの予約が取りにくい日といえるかもしれません。もしも、この時期にイタリアへ旅行する際には、事前にレストランを予約しておくことをおすすめします。 また、バレンタインデーのスペシャルメニューを企画するなど、多くのレストランが趣向を凝らす中、イタリアで人気を博しているのが「和食レストラン」。私たち日本人には意外かもしれませんが、日本人がイタリアンやフレンチをオシャレなレストランと感じるのと同じ感覚のようです。実際、イタリアに住んでいて周りの友人やラジオのリスナーたちから「おすすめの和食レストランはどこ?」というのは、一番よくされる質問。初めて会うイタリア人からも、必ずといっていいほど聞かれます。 さらに、レストランでの食事以外で人気なのが「温泉スパ」。イタリアのスパは水着着用なので、カップルで楽しめます。恋人とマッサージを一緒に受け、リラックスタイムを楽しむのも、イタリア流といえるでしょう。 2月15日はシングルたちが集まる日 バレンタインデーの翌日である2月15日、イタリアには日本人にはあまり知られていない習慣があります。それが「San Faustino(サン・ファウスティノ)」。サン・ファウスティノは、恋人のいない独身者が集まってディナーやアペリティーボ、ホームパーティーなどを開催する日。いわゆる「合コン」のような会を開いて、恋人を探したり、シングルでいることを楽しんだりします。 今年のバレンタインデー、ご結婚されている男性、そして恋人がいる男性は、イタリア流に赤いバラやチョコレートをパートナーにプレゼントするというのはいかがでしょうか。できれば、オシャレなレストランでのディナーも。もちろん、イタリア人男性のようにロマンチックなメッセージを書いたカードを添えることもお忘れなく! Text・Photo:小林真子 2/29(土)までLOVE FIAT 2020試乗キャンペーン実施中。試乗された方にはイタリアの伝統菓子トロンチーニをプレゼント! ※プレゼントは数に限りがあります 詳しくはこちら […]

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FIATを生んだトリノの魅力

FIATの故郷といえば、イタリア・トリノ。2006年に冬季オリンピックが開催されたこの街には、一体どんな魅力があるのか。そこで、トリノに住むイラストレーターのワダシノブさんに、トリノのこと、そしてFIAT誕生の話について伺いました。  FIATが生まれた街、トリノ。この街だからこそFIATが誕生したと言えるかもしれません。  イタリア半島の北にあるトリノ。この都市の特徴は、街の真ん中に鎮座するトリノ王宮。豪奢なアパートに囲まれたサンカルロ、カステッロといった端正な広場も見どころです。創業100年以上続くカフェやチョコレート店がたくさんあり、大都市なのに治安が良くて、道は碁盤目状で整理が行き届いています。コンパクトで機能的。イタリアのカオスを想像してこの街にくると、ちょっと拍子抜けするほど落ち着いた街。サッカーの強豪チーム・ユベントスの本拠地で、世界で一番高い博物館モーレ・アントネリアーナもある、これがトリノです。私は日本で出会ったイタリア人の夫と暮らすためにこの街にやってきて、ここで暮らしはじめて10年以上が経ちました。 この街で、1899年にFIATが生まれました。FIATとはFabbrica Italiana Di Automobili TORINO(トリノの自動車製造所)の略です。 「イタリアに自動車工場を作る!」という希望を持ったジョヴァンニ・アニェッリや地元の貴族など、イタリア北部に住む数人の実業家の出資によってFIATは創業されました。  FIATがトリノで生まれた理由を考えます トリノは、イタリアの中でも優秀な技術者が多く集まる街として知られています。実際、イタリア国内でも1、2を争う特許申請の多い街なのです。現代でもスタートアップ企業が多く、イタリアで新しく始まるアプリ系のサービスはトリノ発がとても多いのです。  なぜトリノで新たな事業が始まりやすいのか。その理由は2つあると考えられます。  1.文化の中継地点  トリノのあるピエモンテ州は、地理的にフランスとスイスに接しています。そして、オーストリアやドイツも近い。なので、ここは北ヨーロッパの文化がイタリアに入る時の通過点として機能しています。それにプラスして、南イタリアからの移住者もとても多いのです。  2.優秀な大学  トリノで技術が発展する理由を考える上で、やはりトリノ工科大学、通称ポリテクニコの存在を忘れることはできません。  イタリアの工科大学の中でも屈指の難易度を誇る同校には、イタリアはもちろん、世界中から多くの優秀な学生がやってきます。そして、ポリテクニコを卒業した学生たちがトリノで新しい事業を始めるのです。  例えば、FIATが最初に作ったモデル「4HP」の製作を担当した自動車エンジニア、アリスティデ・ファッチオーリもポリテクニコの卒業生なのです。  この2つの理由にプラスして堅実に物事を進めるトリネーゼ(トリノ人)の気質があれば、おのずと新しいことが始まります。かつての「Nuova 500」、「ムルティプラ」、現代の「500」や「500X」を見れば、そのことがおわかりいただけるでしょう。 FIATの工場跡地はトリノ観光の名所 トリノの街には、FIATの影響を感じられる場所がたくさんあります。  なかでも、1916年にトリノのリンゴット地区に作られた工場は象徴的。この5階建てのビルは、らせん状のスロープを使って1階から上に向かって順番に自動車を組み立てていくようになっていました。最終的には、屋上の1周1.1kmのテストコースで仕上がりをチェックしていました。  当時、世界最大の工場であったリンゴットは、現在イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノの案によりリノベーションが施され、ホテルやシネコンもある人気モールになっています。近くには、スローフードマーケットEATALYの本店や自動車博物館もあり、トリノの観光名所となっています。  ショッピングモールに隣接するホテルに宿泊すると、かつて使われていた自動車のテストコースを見ることもできます。両端の傾斜したテストコースを見るために、わざわざここに泊まるという人も多いそうです。  2019年7月11日に、120周年を迎えたFIAT。トリノとトリネーゼたちの誇りであるFIATは、120年の間、数々の名車を生み出してきました。その新しい技術に果敢に挑み続けるFIATの姿勢は、現行モデルにもしっかりと受け継がれています。トリノに住む私は、心からそう思うのです。  Illustration・Text:ワダシノブ ワダシノブ/広島県出身・イタリア在住のイラストレーター、漫画家。イタリア人の夫と子ども2人。イタリアの面白さを伝えるべく活動中。 500ってどんなクルマ? FIATの歴史はこちら   […]

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フィアットをもっと身近に。Prima FIATで乗ってスマイル!

クルマがあるってやっぱりイイ 2019年11 月 23 日(土祝)、神奈川県横浜市の鴨居自動車学校で開校 55 周年を記念して開催された「チャリティーフェスティバル」。クルマやバイクにまつわる様々な体験・デモンストレーションを通じ、その楽しさを発信しようというこのイベントには、様々な企業や団体が出展し、訪れた来場者を楽しませていました。イベントの収益金は神奈川新聞社の厚生文化事業団を通じて交通遺児の方に寄付されます。フィアットもこの活動に賛同し、「Prima FIAT」を展開。「500C」や「500X」「Panda」の展示や試乗体験会、さらにモータージャーナリスト/タレントの竹岡圭さんと FCA ジャパン マーケティング本部長ティツィアナ・アランプレセによるトークショーを行い、多くの方々にフィアットに触れていただきました。 トークショーでは、ティツィアナ・アランプレセがごあいさつ。今年、フィアットが120 周年を迎えたことに触れ、現在の「500(チンクチェント)」の前身にあたるヌオーヴァ500が1957 年に登場し世界的にブレイク。『ルパン三世』に登場してさらに有名になったことなどを紹介。竹岡圭さんは、フィアット車について「走らせるとワクワクしますね。生活を彩るアイテムにもなり得るところが魅力だと思います」と、様々なクルマに触れられている豊富な経験から、その魅力を述べられました。 またアランプレセは「フィアットでは、より多くの女性や若い方々に身近な存在として感じていただけるようにさまざまな活動を展開しています。2年ほど前に初めた「#MyFirstFIAT」では、シンガーソングライターのセレイナ・アンさんをはじめ、フィアット車と過ごすさまざまなアーティストのカーライフを紹介するコンテンツを配信したり、税金や車検など諸費用やメンテナンスまで含めて、月々定額でフィアット車に乗れる「パケットFIAT」という個人向けカーリースプランを提供したりしています」と述べ、これからカーライフをスタートしようとしている方を応援するプランの提供にも力を注いでいることを紹介しました。 試乗コーナーでは、「500C」や「500X」で鴨居自動車学校をスタートし、周辺のコースをドライブ。ショールームでの試乗とはひと味違った環境で、フィアット車の運転感覚や取り回しを試していただきました。また、展示車両でトランクルームの広さをチェックしたり、アドバイザーに説明を求めたりされる方も。実際に試乗された方の声を紹介しましょう。 SNSでイベントのことを知り、平塚市からいらしたという“ヤマシン”さんは、クルマには移動手段+αのものを求めたいとのこと。目的地までは最短で行くのではなく、山道を通ったり、海沿いの道を選んだり、行きと帰りでルートを変えたりと楽しまれているそうです。そんなヤマシンさんは500Xにどんな印象を持たれたのでしょうか。 「少し乗っただけでしたが、クルマがしっかりしているので、これなら山道とか有料道路を走っても、きっと疲れないんだろうなという印象を受けました。乗っていて不安じゃない、安心していられるクルマだと感じました」と話してくださいました。 ご家族で試乗に来られ、「500C」を運転された旦那さまは、「デザインやコンパクトで扱いやすいところがいいですね。大きなクルマのように持て余す感じはなく、ジャストサイズなクルマでありながら、デザインや内装が凝っていて個性を感じられるところに好感を持ちました」と話してくださいました。 教習所というと、免許を取るところというイメージがありますが、今回のチャリティイベントでは、あいにくの空模様だったにもかかわらず、免許をお持ちの方も含めて大勢の方が来場され、楽しまれている姿が印象的でした。鴨居自動車学校の取締役社長の坂野正典さんは、「自動車学校としての機能はもちろんですが、地域の子どもの安全教室や高齢者講習などを通じ、地域全体で交通安全に取り組みながら、クルマの魅力やカーライフの楽しさを広めていきたいと思っています」と話してくださいました。 また、竹岡圭さんは「たとえばフィアットの場合、カワイイので朝“おはよう”と話しかけてみたくなったり、インテリアがポップで自分のお気に入りのお部屋にいるみたいなワクワクした気持ちになれたりと、クルマにはそれぞれ個性があります。そういう部分に注目するとクルマのまた違った一面が見られて楽しいかもしれません」とアドバイスをいただきました。 さあ、明日もフィアットをもっと楽しんじゃおっと。Ciao! 写真 宮門秀行 パケットFIATについて詳しくはコチラ 500Cについて詳しくはコチラ 500Xについて詳しくはコチラ […]

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イタリア大好きイラストレーター遠山晃司さんが、FIATを描く際に抱く特別な気持ちとは

ヨーロッパの雑誌や街角のポスターなどで見かけそうなおしゃれな雰囲気にあふれたイラストを手がけるイラストレーター遠山晃司さん。イタリア好きの遠山さんの作品はイタリア車を描いたものが多く、なかでもご自身が何台も乗り継いだFIATが描かれたイラストには目を惹きつけられます。プロのイラストレーターの視点で、イタリア、そしてFIATの魅力について話を伺いました。 新旧2台のFIATを描き下ろしてもらいました 今回、遠山さんにFIATのある風景を描き下ろしてもらいました。描かれているのは、イタリアのコモ湖畔に佇む新旧2台の500です。  1台は1936年に作られた「トポリーノ」。もう1台は、ブランド創立120周年を記念して発売された「500 120th Tuxedo(タキシード)」。フォーマルウエアのタキシードからインスパイアされたドレッシーなモデルで、ビコローレ(2トーン)のボディカラー、専用のアルミホイールや内装、記念バッジなどを備えた限定モデルです。  500の歴史を彩る2台が、遠山さん独特のタッチで描かれたこのイラスト、まさにイタリアとFIATを想う遠山さんの心象風景がよく表れているようです。  「クルマが好きになり、イタリア車が好きになり、そしてFIATに魅せられました」 遠山さんのクルマ好きは子供の頃からだといいます。輸入車とWRC(FIA世界ラリー選手権)が大好きなお父様の影響が大きかったそう。特にWRCで疾走していたランチア・デルタに目が釘付けに。そこから遠山さんのイタリア車好きが始まりました。  「あんな格好いいクルマを作るイタリアってどんな国だろうって、ずっと思っていました。初めてイタリアを訪れた時に、トマトの赤や街路樹の緑、イタリアの空気の中ではそれぞれの色が日本とは違って見えたんです。それにファッションや人の動き、身だしなみ、やっぱり全部格好よかった。食や服を大切にしているという、イタリア人のスタイルにも魅了されました」。  その後、アートを学ぶためにニューヨークの「Parsons School of Design(パーソンズ美術大学)」に入学した遠山さん。5年間の在学中、休暇を利用して日本人のルームメイトと一緒に日本に戻ったときに、神戸から四国を回って東京に戻るというドライブツアーを計画しました。そのドライブで使ったクルマが、遠山さんの実家にあった初代Pandaでした。このツアーによってFIATに惚れ込んでいくこととなったと語ります。  Parsons School of Designを卒業した遠山さんが、帰国し本格的にイラストの仕事を始めたのは1990年のこと。それから遠山さんはさまざまなFIATを手に入れました。プント、バルケッタと続き、初代Pandaの1000 FIREは10年間で2台を乗り継いだといいます。 FIATを描く仕事が来ると嬉しくなります クルマのイラストを手がけることが多い遠山さん、FIATを描く時には特別な思いがあるそうです。  「FIATは自分で何台も乗ってきた思い入れのあるクルマですから、描く時のポイントが分かるんです。ここをこう描くとFIATが持っているイタリアンデザインならではのキュートさ、クールさを引き出してあげられる、という感じで。とくに曲線と直線の組み合わせが特徴的ですね。他のクルマを描く時と比べると、特別な感じがあります。FIATを描く仕事が来ると嬉しくなります」。  FIATに対する想いも話し出したら止まりません。  「クルマを自由自在にコントロールできたらって、クルマ好きなら誰もが願うと思うのです。FIATは、古いのも現行モデルもそれが叶いやすい。コンパクトで機敏というのが魅力です。また、FIATは歴史がすごいし、ジャンニ・アニエッリの、これぞイタリアンというライフスタイルやファッションの格好よさがFIATを好きな理由でもありますね」。  「これ格好いいでしょ」と、遠山さんが見せてくれたのは、毎年5月にイタリア北部コモ湖畔で開催される世界最古のコンクールデレガンス(ヒストリックカーの美しさを競うコンクール)『コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ』のガイドブック。遠山さんはこのイベントに何回も参加しているといいます。  「イラストもデザインも生き方も、すべて習った人生の師ともいうべき方と一緒に参加しています。今年はその方が持っているFIAT アバルト・モノミッレGTで参加しました。1963年製で、1964年に2台だけが輸入されたうちの1台。素晴らしいイタリア車がたくさん出場しているので、ますますイタリア車好きになりますね」。  そんな遠山さんの夢を伺うと。  「クルマ好きの男性だったら誰でも思うでしょうけど、大きなガレージにクルマを何台も並べて、それを見ながらその脇で仕事する、っていうのは憧れますよね」。そんな遠山さんの未来のガレージには、冒頭イラストのような新旧のFIATが鎮座していることでしょう。 遠山晃司さんイラストレーター、デザイナー。Parsons School of Design, NY卒業。2010年に拠点をNYより東京へ移し、現在は広告や雑誌を中心に活動。イラストレーションを中心に写真、グラフィックデザインなど、様々な手法を用いた作品を世に送り出している。遠山晃司さんの作品一覧はコチラhttp://farmonte.com/ 120周年を記念して登場した『500 / 500C 120th Tuxedo』はコチラ GOODポイントいっぱいの実力派コンパクトPANDAはコチラ […]

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山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.02

2019年12月6日公開の映画『ルパン三世 THE FIRST』。2019年冬公開の映画の中でも、一際注目を浴びている新時代の『ルパン三世』。3DCGという新たな姿でスクリーンに帰ってきた各キャラクターの活躍が楽しみな話題作です。 今回は、山崎貴監督インタビューの第2弾。本作のこだわりや見どころ、そして『FIAT 500』の登場シーンなどについて、根掘り葉掘りお話を伺いました。 大好きな作品を監督するよろこび これまでにも、たくさんの話題作でメガホンを取ってきた山崎貴監督。最新作『ルパン三世 THE FIRST』を手掛けることになったきっかけとは?その経緯についてお聞きしました。 「本作には、最初アドバイザー的な関わり方をしていたのですが、ドンドン愛着が湧いてきまして。その流れで監督起用の話が出てきたんです。とても忙しい時期ではあったのですが、ルパン三世という題材は、一度は関わってみたいコンテンツだったので、こんなチャンス滅多にないと思って引き受けました」。 原作の誕生から50年以上にわたり、幅広い層で人気を博している『ルパン三世』。その最新作を手掛けるにあたり、どのような思いで作品制作に取り組んできたのか。本音を尋ねてみました。 「プレッシャーは、物凄くありましたね。とても多くの人々に愛されている作品ですし、人々の中にいろいろなルパン像がある。しかも、今回は3DCGという初めての試みなので、そこで感じる違和感をできる限り取り除かなければいけないと思いました。ルパン三世ならではの特徴はしっかりと踏襲しながらも、ある意味で決定版になっていないといけない。しかも、新しいフォーマットで制作する第1弾ということで、しっかりとした軸を作っていかなければいけない。そして、先人がこれまでに『ルパン三世シリーズ』として素晴らしい作品を創られている中、僕がそこに参加させていただくという思いもある。そういったいろいろな思いがある中、新しいフォーマットで挑戦するというのは、ある意味での恐さがありましたね。でも、ルパン三世作品の監督ができる、そのよろこびが物凄く大きかったので、プレッシャーに負けずに頑張るしかないと思いながら制作しました」。 作品のポイントは“ThIS IS LUPIN” 3DCGという新たなフォーマットで表現された『ルパン三世 THE FIRST』。本作の制作にあたり、特にこだわり、時間をかけたのが、キャラクターの表情だと語る山崎貴監督。 「それぞれのキャラクターの表情だったり、動きだったり。そういった点に、トコトンこだわりました。3DCGになっても、ルパンはルパン、次元は次元に見えなければいけない。これまで愛されてきた、それぞれのキャラクターの個性をしっかりと受け継ぐといった部分は、特に注力しました。キャラクターが決まるまで、本当に大変でしたね。その分、きっと皆様にも満足していただける仕上がりになったと思います」。 「制作にあたっては“This is LUPIN”、つまり、典型的な“これぞ、ルパン!”という作品を創るということを意識しました。物語に関しても、表現自体が3DCGというカタチに変わっているので、それ以外のところは出来るだけこれまでの流れみたいなものを踏襲しようと思いました。2D(アニメーション)の作品と3D(CG)の作品をつなげるフックとして、これまでの作品を大切にするということに注意深く取り組みました。とはいえ、3DCGなので、これまでの作品とはだいぶ印象が違うと思うんですよね。でも、映画が始まって30分くらい経ったときに、観ている方が違和感を感じなくなってくれればいいなぁと思って制作しました。長年ルパン三世ファンという方に観ていただいても、ご家族で観ていただいても、楽しんでいただけると思います」。 スクリーンを駆け回る500にも注目 『ルパン三世 THE FIRST』でも、ルパン一味の相棒として登場する『500』。山崎貴監督が『500』の存在を知ったのは、1979年に公開された『ルパン三世 カリオストロの城』だったとのこと。 「あの作品の中で、500が大活躍するじゃないですか。しかも、凄まじいパワーを秘めた、まさに「羊の皮を被ったスーパー狼」的な感じで。500がスクリーン狭しと駆け回る場面は、本当にワクワクしましたね。僕らがいま思い描いているルパン三世の世界観って、最新でもないけれど、古くもない。そういった作品が持っているいい感じの世界観に、500の存在は物凄く似合っていると思います」。 そして本作で『500』はどの様な活躍をするのか?尋ねてみました。 「500は、すごく活躍していますよ。僕の中で500は、軽快なイメージとか、小回りの効くイメージとか、なおかつカタチからは想像が付かないようなパフォーマンスを秘めているイメージがあるんです。そういう感じが活かせるよう500は作品の中でパワフルな活躍をしています。 また、本作では音にもこだわっています。タイヤの軋み音とか、ブレーキ音とか、走行音とか。ブレーキをかけながら回転するようなアクロバティックな走り方をするんですけれど、そういうところも含めて、とてもかっこいいカーチェイスになっています。3DCGならではの立体感というか、そういった中で展開するので、500の登場シーンも楽しみにしていただければと思います。500の走行シーンは、本当にかっこいいと思いますよ」。 ルパン三世作品ならではの珠玉のエピソード ご自身も、ルパン三世ファンという山崎貴監督。本作の制作中、いろいろな出来事があったとのこと。その中で、印象的だったエピソードについて、お話を伺いました。 「今回は、声を先に録音して、それに合わせてCGを創るプレスコという手法で映画を製作したのですが、声優さんの声を録音したときは、めちゃめちゃテンションが上がりました。 栗田貫一さんが話し出したときは「うわぁ、ルパンだ!」と感動しましたし「次元が喋っているよ!」「わっ、五エ門がいる!」とか、思わずファン目線になってしまいました。長年キャラクターを担当されている声優さんたちがスタジオで声を出している感じが、とても嬉しかったですね。声を録り始めた頃は、有頂天になって毎回ワクワクしていました」。 「あと、とにかく制作期間が長かったですね(笑)。CGってコンピューターが勝手に絵を作ってくれるイメージがあるかもしれませんが、ひとつひとつ、コツコツ。人間の手を介して作っていくウェイトが大きいので、とても時間がかかるんです。本当、一歩一歩というか。いつになったら出来上がるんだろうと思いながら、進行していましたね」。 最後に『ルパン三世 THE FIRST』の見どころについて、山崎貴監督にお聞きしました。 「やはり“This is Lupin”というところに尽きると思います。ルパン三世ファンの方や、これまでのルパン三世の作品を好きな方が観て、楽しめる作品になっていると思います。もちろん、ルパン三世ならではの、お約束事みたいなものもしっかり入っています。しかも、3DCGになったことで、いままでとは違った新しさも見られると思います。昔からある良質な作品に、現代風の厚みを加えたらこうなったというか。「ルパン三世が3DCGになって帰ってきた!」という部分を楽しんでいただけたらと思います」。 3DCGという新たなフォーマットで制作された、劇場版『ルパン三世 THE FIRST』。ルパン三世シリーズの新時代を切り開く山崎貴監督渾身の本作は、ルパン三世ファン、そしてフィアットファンにとって、きっといつまでも心に残る作品になることでしょう。 山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.01 はコチラ https://www.fiat-jp.com/ciao/lupin-the-first-interview/ プロフィール山崎 貴(ヤマザキ […]

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“チャオドンナ”が合言葉!女性による女性のためのフィアット試乗会は「楽しい、かわいい!」

2019年10月26日にciao DONNA×Lady GO MOTO「FIAT MEETING」が開催されました。イタリア語のあいさつの言葉「ciao(チャオ)」と、女性という意味の「DONNA(ドンナ)が組み合わされた「チャオドンナ」は、女性がより豊かな人生を楽しめるようと願いを込めた魔法の合言葉。そんなチャオドンナの合言葉のもと、女性による女性のためのフィアット試乗会が開催されました。その模様をお届けします。 ◆雰囲気は女子会そのもの!女性による女性のための試乗会 ciao DONNA×Lady GO MOTO「FIAT MEETING」の集合場所は都会でありながら緑の木々に包まれた一角にある、イタリアで生まれたカフェ「Bondolfi Bon Coffe(ボンドルフィボンカフェ)赤坂」。ガラス張りのカフェテラスの入口に入ると女性スタッフが出迎えてくれて受付へ。受付の横にはテーブルセッティングがされていました。試乗会と聞いていましたが、その雰囲気は「これから女子会がはじまるのかな?」というもの。 受付後は軽く顔合わせの挨拶を済ませて地下駐車場へ移動し、かわいらしい3台のフィアットとご対面。この日用意された試乗車は、深みのある美しいレッドカラー(パソドブレ レッド)の『500』と、艶のあるホワイトカラー(アイスホワイト)のカブリオレモデルの『500C』、そして上品なベージュカラー(カプチーノベージュ)をまとったSUVタイプの『500X』の3台。 試乗は赤坂周辺で1台につき約15分のプチドライブ。交互に乗り合って3台のフィアットをテイスティング…もとい、試乗するという内容で、助手席にはナビゲーター兼アドバイザーが乗ってくれるので安心。フィアットオーナーの方も、フィアットに乗るのが初めての方も、最初はちょっぴり緊張した面持ちでしたが、ちんまりとかわいく佇むフィアットを目の前にすると「わぁ~、かわいいー」と表情が緩みます。そして運転席に身を収めるとやさしく体を包み込むシートと、キュートな車内インテリアに、すっかり参加者のみなさんは笑顔に。 ◆走った感想は?「楽しい、かわいい!」 試乗を終えてカフェに戻ってくると自然とおしゃべりが弾みます。 「SUVタイプは怖いかなと思ったけど見晴らしがよくて運転がしやすかった!」 「スゥーとスムーズに加速する感覚が楽しかったです」 などなど、いろいろな車に対する感想が口々にこぼれました。そしてみなさんが共通していうことは「楽しかった、かわいかった!」という言葉。試乗を終えて“かわいい”という言葉が出るのは、女性の感性を刺激するフィアットならではかもしれません。 興奮の試乗を終えた後は、パニーニとドリンクとともに、フィアットのスタッフと参加者で座談会という名の女子会。ゲストはクルマやバイクを扱う雑誌『ahead』編集長の若林葉子さん。自己紹介からはじまり、乗った感想から普段の車生活や好きなドライブスポットまで話題は尽きません。 ユニークなのは、フィアットの試乗会であるのに、スタッフからはフィアットに対するプレゼンテーションが全くないこと。それよりも「今日という日の出会いを心から楽しみましょう」というスタンス。今回参加された8名の中にはフィアット初体験の方も多くいらっしゃいましたが、そもそもみなさんはどんな風にフィアットに出会ったのでしょうか。そしてフィアットのどんなところに惹かれたのか、初めて試乗してみた感想など、参加者のみなさんの声をお届けしましょう。 ◆梶山友里さん「家族が増えたら500Xという選択肢も」 結婚して夫婦ともども初のマイカーに選んだ車がフィアット500ツインエアラウンジという梶山さん。 「最初は夫にアバルトがいいと言われたのですが少し私にはハードルが高くて。でも500なら私も、そして夫が楽しみたい走りも両方が叶うので選びました。今日は500Xにも乗りましたが、いつも乗っている車よりも大きいので運転できるか心配でしたけど、見晴らしがよく運転もしやすくて感動しました。内装もかわいい。子供ができて家族が増えたら500Xという選択肢もあるということが発見できました」 ◆横山莉枝子さん「思わず“おはよう”と声をかけたくなります」 家の車はマニュアル車で運転ができない日々が続き、すっかりペーパードライバーになっていたという横山さん。車には全く興味が無かったけれどフィアットに興味があったそうです。 「フィアットを見たときにすっかりファンになりました。見た目が犬みたいにかわいらしく思わず“おはよう”と声をかけたくなります。久しぶりのプチドライブでしたが運転のしやすさ、心地よい走りのフィーリングなど見た目だけでなく、運転も楽しめました。本当に今日の試乗会はお天気もよく、フィアット日和でした」 ◆水飼和美さん「フィアットと出会えてライフスタイルも変わりました」 フィアットオーナーの水飼さん。今日のイベントにあわせてイタリアと日本の生地を組み合わせたレナクナッタというブランドの美しい色合いのスカートを選択。 「イタリアのテイストはもちろん、かわいさとシンプルさが融合されたところが好き。以前はペーパードライバーでしたがフィアットと出会えてライフスタイルも変わりました。まだ遠出はできないのですが、フィアットとともにロングドライブも楽しみたいと思っています。そしていつかイタリアでフィアットのレンタカーを借りてドライブを楽しんでみたいです」 ◆小松千歌さん「助手席から眺める風景も素敵」 小松さん自身はペーパードライバーで 今は助手席専門。でもドライブは大好きでよく箱根へ出かけるそうです。今回は水飼さんが運転する車の助手席でプチドライブを楽しみました。 「自分自身が車を所有するならデザイン性が良い車がいいなと思っていまして、そんなときに発見したのがフィアットです。今日は運転ができないのに参加させていただいたのですが、本当に来て良かったです。見た目のオシャレさだけでなく、助手席から眺める風景、内装の雰囲気も素敵でした」 ◆小柳麗さん「ドアを開けた瞬間からわくわくさせてくれる」 元々車に全く興味が無かったという小柳さんはフィアットを見て、フィアットに乗るためだけに自動車免許を取得したといいます。 「当時付き合っていた彼氏(今の旦那様)がいろいろな車のカタログを見せてくれたのですが、その中にあったのがフィアットでした。フィアット500は私の車生活を、人生をも変えた車です。今日はいろいろなフィアットに乗ることができて、本当に楽しかったです。ツインエア(エンジン)最高! フィアットはドアを開けた瞬間から心をわくわくさせてくれる車です」 ◆大掛愛さん「フィアットに乗っているオーナーさんは素敵に見える」 東京に上京して約4年。たまにレンタカーを借りて運転する程度になっていたという大掛さん。恋人がフィアットに乗っていることもあり、いつしか自分でも所有したいとフィアットに恋い焦がれるように。 「レンタカーだとなかなかフィアットはないので、今日は憧れのフィアットを運転することができて本当にうれしかったです。とくに大好きなボディカラー、赤色(スペシャルソリッド)と室内のアイボリーとの組み合わせがすごくオシャレで気に入りました。フィアットに乗っているオーナーさんを見ると、それだけでオーナーさんがより素敵に見えるんですよね。わたしもいつか仲間入りしたいです」 ◆高田かほるさん「一人でもドライブが楽しめそう」 ご主人が内緒で今回のイベントに応募したという高田さん。普段は家の車に乗っていて、遠出のときの運転はお任せしていたそう。 「フィアットのかわいさは以前から知ってはいたのですが、試乗会の当選にはびっくりしました。今日運転してみてさらに驚いたのは運転のしやすさ。家の車は全長が長いので駐車はいつも苦労するのです。でもフィアットは扱いやすく走りやすいので、遠出はもちろん、一人でもドライブが楽しめそうです。心地の良い室内は体に優しく、何よりデザインがいいですね」 ◆矢部尚子さん「もう一度乗りたいと思っています」 初めて購入した車はフィアットだったという矢部さん。でも結婚、出産で泣く泣く手放すことに。 「小豆島へ旅行に行ったときに見たフィアットに一目ぼれしたことがきっかけで、旅行から帰ってすぐに購入しました。当時は車を見ると自然に“おはよう”“おつかれさま”など話かけたり、フィアットと出かけるとフィアットと一緒に写真が撮りたくなるんです。本当に私にとってかわいくて大切な相棒でした。だからもう一度乗りたいと思っています。今日試乗することができて改めてその気持ちが高まりました!」 ◆「チャオドンナ」は女性を応援する魔法の合言葉 イタリアでは親しい間柄で使われるあいさつ「ciao(チャオ)」と、女性という意味の「DONNA(ドンナ)が組み合わされた「チャオドンナ」は、女性がより豊かな人生を楽しめるようと願いを込めた魔法の合言葉。そんな素敵な合言葉を生み出し#ciao DONNAプロジェクトを立ち上げたのは、FCAジャパン・マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセさん。 フィアットの変わらないかわいさを伝えること、そして何より女性が女性らしく社会で頑張れるように、女性を応援するというのがこのプロジェクトの目的。その愛あふれる#ciao DONNAの姿勢は、女性の心に寄り添い、女性同士の心温まるつながりを育むことを大切にしています。 車の試乗会にも関わらず、本日集まった参加者が、ペーパードライバーの方や車に全く興味がないという方も気軽に参加できるのは、#ciao DONNAの想いがそのまま伝わっているともいえます。そしてフィアットの愛らしさも女性に「行きたい!会いたい!」と思わせる魅力。 […]

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山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.01

2019年12月6日公開の映画『ルパン三世 THE FIRST』。3DCGというフォーマットでスクリーンに帰ってきた新たなルパン三世に、フィアットファンやルパン三世ファンはもちろん、老若男女問わず巷で大きな注目が集まっています。 そこで、本作の監督と脚本を手がけた山崎貴監督にインタビュー。 山崎貴監督のヒストリーや『ルパン三世 THE FIRST』について、そして『FIAT 500』への思いなどを、前編・後編の2回にわたりご紹介します。 幼い頃から魅了され続けた映像の世界 次々とヒット作を生み出す日本を代表する映画監督・山崎貴さん。脚本やVFX(ビジュアルエフェクツ)まで、多岐にわたり大活躍する山崎貴監督が映像の世界に魅せられたきっかけや、自身の作品にかける思いを伺いました。 「幼い頃、怪獣映画を作っている人たちがいると知った時から、映像関係の仕事がしたいと思っていましたね。長野県から上京した後、アルバイトなどで映像の仕事に関わるうちに、知り合いが出来たりして、本格的に映像の仕事に携わるようになりました。子供の頃から本当になりたかった映像を扱う業界に入れて、夢が叶ったということですね」。 「子供の頃は、怪獣映画とか特撮ものの番組をとても楽しみにしていました。そして、何と言っても中学時代に観たハリウッド映画のSF超大作の存在は、僕にとってとても大きいですね。あの頃って、当時だけではなく、後々まで愛され続けるVFXのアイコンになるような作品が次々と発表されていて。そのような作品たちを観て“こういうことを仕事にできたら、本当に楽しいだろうなぁ”と思い、本気でこの世界を目指しました」。 「なかでも、スティーブン・スピルバーグ監督の作品『未知との遭遇』には、大きな衝撃を受けましたね。UFOの映画ということもあって、最初はアダムスキー型の円盤が出てくる程度の映画じゃないかとあまり期待をしていなかったのですが、実際に観てみたら驚愕。素晴らしい映像が乱舞するというか。マザーシップが本当に巨大だし、初めてみる映像ばかり。特撮的な映画を観て、初めて“本物が出てきた!”という感じがしました。それまでは見立てというか、観る側にある程度の心構えが必要だったのですが『未知との遭遇』は、本当にあったことを映した映画なんじゃないかという錯覚に陥るくらいの凄さがあってビックリしました。その後も、続々と素晴らしい作品が公開されて。ああいう活きのいい時代の映画たちに、大洗礼を浴びてしまったという感じですね」。 驚きの映像とストーリー性で人々を魅了する 学生時代から、衝撃的な作品に心を奪われてきた山崎監督。その感動は、現在自身の作品にどのような影響を与えているのか、そしてどのようなこだわりを生み出しているのか、お話を伺いました。 「あの頃の衝撃がいまでも続いているというか、やはり映像でビックリさせたいという思いは常にありますね。また、初めて劇場で観た映画が『ロッキー』だったんですけれど、最初からドラマとして素晴らしい作品を観せられたこともあって、作品制作の際はストーリー性もとても重要視しています。僕の作品『アルキメデスの対戦』では、VFXを駆使した部分にもドラマの部分にもとてもこだわりました。VFXがただ単に脅かしだけではなく、物語にしっかりと食い込んでいるんです。これからも、VFXを使った映像とストーリーが渾然一体となった、骨のある作品を制作していきたいですね」。 「また作品を制作する際には、いつも初めて観る映像を描きたいという思いがあります。何度も描かれている題材でも、見せ方や感じ方次第で新しい表現を見せられると思っています。『アルキメデスの対戦』でいうと、戦艦大和が沈むシーン。このシーンは、これまでも様々な映画でたくさん描かれていますが、実際はこうだったんじゃないかとか、こういう映像は見たことがないんじゃないかとか、そういう点にこだわりました。ベーシックな部分を大切にしながら、新しい驚きをできるだけ追加するよう心掛けています」。 500への思いと愛情を最新作『ルパン三世 THE FIRST』に映し出す インタビューを続ける中で、山崎貴監督から愛車の話が。なんと、山崎家の愛車は『500』とのこと。最新作『ルパン三世 THE FIRST』の中で『500』を描くにあたり、意識した部分はあったのか、お話を伺いました。 「実は、僕の家のクルマは、限定車の黄色い500なんですよ。『ルパン三世 THE FIRST』を制作中は、スタジオのスクリーンの中で黄色の500を見ていて、家に帰ると黄色の500が待っている。なんか不思議な感じがしていましたね。『ルパン三世 カリオストロの城』をはじめとする、僕たちが思い描いているルパン三世の世界観と500が醸し出す雰囲気って、すごく似合っていると思うんです。僕自身、ルパン三世も500も大好きだし、とても親しみのあるブランドなので、今回の映画でもちゃんと活躍させなきゃいけないなぁと思って、カーチェイスシーンを制作していました(笑)。観ていただければわかると思うのですが、500が好きすぎて異常に活躍させている感がありますよ(笑)」。 『ルパン三世 THE FIRST』の公開まであとわずか。ルパン一味の活躍はもちろん『500』の登場シーンにもいまから期待が高まります。 山崎貴監督インタビュー : 最新作『ルパン三世 THE FIRST』への思いを語る Vol.02 はコチラ https://www.fiat-jp.com/ciao/lupin-the-first-interview-vol2/ プロフィール山崎 貴(ヤマザキ タカシ) 長野県松本市出身。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、映像制作プロダクションの白組に入社。00年『ジュブナイル』で監督デビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)では、日本アカデミー賞16部門を制覇。続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』も大ヒットを記録。以後『SPACE BATTLESHIP ヤマト』や『永遠の0』、『寄生獣』2部作を監督。また、3DCGアニメでも手腕を発揮し『STAND BY ME ドラえもん』では八木竜一氏と共同で監督。近年では『DESTINY 鎌倉ものがたり』や『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』『アルキメデスの対戦』など話題作の監督を多数務める、日本を代表する映画監督、脚本家、VFXディレクターである。 500の詳しい情報はコチラ http://www.fiat-jp.com/500/ 映画『ルパン三世 […]

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「ジェラートワールドツアージャパン2019 横浜」でジェラート日本一が決定!

8月31日(土)と9月1日(日)の2日間、日本一のイタリアンジェラートを決める大会「ジェラートワールドツアージャパン2019 横浜」が、大さん橋ホール(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)で開催され、約2万人のジェラート好きが来場しました。 ジェラートはアイスクリームとは違います ジェラートとアイスクリームは似て非なるもの。どちらも冷たくて甘い食べ物ですが、ジェラートは、アイスクリームよりも脂肪分や含まれている空気量が少なく、より高い温度で提供。舌をコーティングする脂肪分の少なさと、舌に当たる面積の広さ、そして温度が高く舌の感覚が鈍くなりにくいことから、アイスクリームより豊かな味わいが感じられるのです。 また、アイスクリームは工場で大量生産され、長期保存できる様に材料が調整されるのが一般的。しかし、ジェラートは新鮮な材料で作られるため長期の保存が難しく、適量をその日に作り提供。クリーミーかつカラフル、種類が豊富なのも特徴です。  ご来場された500オーナーの清水星矢さん・祐子さんご夫妻。「9種類のジェラートをいただきました。いままでに食べたことのないフレーバーも味わえて驚きました。めちゃくちゃおいしかったです」と、ジェラートをあしらったフォトブースで記念撮影。 日本一を競うジェラート12種類が集結 12種類のジェラートが一堂に集まった本大会は、2021年にイタリア・リミニで開催される「Gelato Festival World Masters」というジェラートの世界大会に出場する日本代表を決めるもの。予選を通過した12名のファイナリストによって、日本一が競われました。厳選した素材を生かしたシンプルなものや、複雑なテクスチャーをからめたものなど、個性豊かな12種類のジェラートが勢ぞろいしました。  左はシーザーサラダをジェラートで表現した「お食事のように楽しめるシーザーサラダジェラート」。右は柑橘の大トロとよばれるせとかのソルベにピスタチオやホワイトチョコをトッピングした「せとかパッション」。  審査するのは、ジェラートに精通した12名の審査員とご来場のみなさま。舌鼓を打ちながらも、真剣にイチオシのジェラートに投票していました。 世界大会に出場するジェラートが、ついに決定! 第3位は山本英伸さん(ジェラート醍醐桜/岡山県真庭市西河内568-2)作の「森のスパイス香る黒文字ラテ」。スパイシーで爽やかな香りが特徴のクロモジという木の枝葉を焙煎し、煮出して自家牧場の搾りたてジャージーミルクとあわせています。  第2位は松本愛子さん(GELATERIA SANTi/神奈川県鎌倉市御成町2-14)作「ローズマリーハニー 森の木の実と共に」。放牧牛のミルクをベースとして、摘みたてのフレッシュなローズマリーの香りをしっかりと移したジェラートです。  そして優勝は片山圭介さん(arima gelateria Stagione/神戸市北区有馬町1163)作「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」に決定!ということで、優勝インタビューをさせていただきました。  「私は、2015年からジェラートの道に入ったので、この世界では若輩者です。そうした中で、もっと美味しいジェラートができないのか? どんな組み合わせがいいのか? もっと滑らかにするにはどうしたらいいのか? 今振り返ると、毎日毎日ずっと考えていたような気がします。日本代表として世界大会でもがんばります!」とのコメント。  AUGURI、片山さん!そして、世界大会でのご健闘をお祈りしております!!  「Gelato World Tour」公式サイトはコチラ  キャンペーン情報が盛りだくさんのFIAT公式Twitterはコチラ 解放感いっぱいのカブリオレモデル、500Cについてはコチラ  洗練のアーバンSUV、500Xについてはコチラ […]

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AmiCono代表・井上舞子さんに訊く、ジェラートの魅力って何ですか?

「世界中の“友達”をハッピーにするジェラテリア」をコンセプトに、2017年11月に東京・自由が丘にオープンした『AmiCono JIYUGAOKA(アミコーノ自由が丘)』。今年7月に開催されたFIAT PICNICにも出店していたので、こちらのジェラートを味わったフィアットオーナーの方も多いのでは? オーナー兼ジェラティエーレである井上舞子さんは「母が黄色の500に乗っていますし、FIAT大好きなんですよ」と言います。ジェラート作りはフィレンツェで学んだという井上さんにジェラートの魅力を伺ってきました。  ジェラート店をスタートさせたきっかけは? まずはジェラート店をやろうと思ったきっかけを井上さんに訊きました。  「理系の大学に通っていたのですが、アルバイトで始めた飲食業界に惹かれてしまい、親の反対を押し切って、そのままバイト先のレストランに就職したんです。バンケットという様々なパーティなどをプロデュースする担当でした。そのお店は外国人のお客様も多かったのですが、私は英語が話せませんでした。それがコンプレックスでしたので、退職して思い切ってオーストラリアへワーキングホリデーに出ました」 約1年間をオーストラリアで過ごし帰国。コンプレックスは解消されたのですが、新たな悩みが生まれたと井上さんは言います。 「帰国すると周りの状況が変わっていました。友人は仕事で昇進したり、結婚したり、みんな歩を進めていて、私だけ取り残されているような気分になりました」  そこから井上さんは仕事に没頭します。白金にあるイタリア料理店の店長となり、オープンから閉店まで、毎日働いたというのです。  「がむしゃらに働いていたのですが、30歳を目前にして、このままでいいのかな、とも考えるようになったのです。飲食業をやっていると最終的に独立しないと楽しくないのかな、とか。私にしかできないことって何だろうと毎日考えるようになったのです。悩んでましたね」  そこで井上さんは、ご自身が好きなモノやコトをノートに書き始めたといいます。記されたワードのひとつが海外旅行でした。  「それまでイタリア料理店で働いているのにイタリアに行ったことがなかったんです。友人とふたり、ミラノ、ヴェネツィア、ローマ、フィレンツェを巡りました。その時の写真を見ていると、ジェラートのものがとても多かったんです。なんでこんなにジェラートの写真を撮ったのだろう、と思い返しました。ジェラートのカラフルさが好きだったのもありますが、とにかく年齢、性別関係なく、イタリアでは誰もがジェラートを楽しんでいたことを鮮明に思い出したんです」  そこからの井上さんの行動は素早かったのです。  「食は本場で学ぶ、という考えを持っていましたので、ジェラートならフィレンツェに行くしかないと考えました」  フィレンツェでは毎日、毎日ジェラートのことだけを考えていました ちょうど30歳と半年を数える日にフィレンツェへと旅立った井上さん。  「日本から修業をお願いしていたジェラート屋さんはドゥオーモのそばにありました。アンティカ・ジェラテリア・フィオレンティーナというお店です」 無事、フィレンツェに降り立った井上さんですが、修業の時間は限られていました。 「毎日夜遅くまで働きました。アンティカでは他にも修業している人がいたのでフルタイムでは働けませんでした。だから別のジェラート屋にお願いして働かせてもらいました。毎日、毎日ジェラートのことばかり考えていました」 フィレンツェのすべてのジェラート店を訪れたと言います。  「全部で54店。味わい、店構え、接客を勉強しました」  フィレンツェで学んだことは?と訊くと。  「ジェラートは食材の味がストレートに出ます。つまりごまかしがきかないのです。だから季節の旬を大事にする必要があるということを学びました。日本のスーパーマーケットには、季節外れのものも揃えています。それは便利なことですが、自然なことではありませんね」  フィレンツェでの修業を終え、帰国した井上さんにまた新たなる壁が現れます。 「それまで飲食店の店長をやったことはあったのですが、お店をゼロから作ったり、経営したことはなかったのです。当然、ジェラート店を開業する方法がわかりませんでした」  途方に暮れる井上さんに運が味方します。  「昔から可愛がっていただいていた飲食業界の社長が雇ってくれたんです。でも、入社前にいいました。私は3年後に独立します、と」  そこは「チャヤマクロビ」というマクロビをはじめとする自然食を扱う会社でした。そこでの仕事のひとつに4店舗のオープンとリモデルを担当。業者への依頼や契約、保健所への申請など、飲食店を開業するためのノウハウを得たのです。 「マクロビオティックやアレルギー対応の料理、添加物について触れることで、社会における重要性や必要としている方々がこんなにも多くいらっしゃるということを学びました。乳アレルギーを持つ小さなお子様が、「ママ、僕もアイスが食べられた」と豆乳のアイスを頬張るお子様を目の前で見たとき、目頭が熱くなったのを今でも思い出します」 ジェラートは人をハッピーにする 「入社して2年目に自由が丘に私用があってこの店の前を偶然通ったんです。テナント募集という張り紙があって。独立するならここだ、と直感しました。すぐに不動産屋さんに電話をしたのですが、残念ながら先約があるとのことでした」  しかし、縁があったようです。  「その1ヶ月後にまたここを通ると、まだ張り紙があったのです。改めて電話をすると先約はキャンセルされた、と」  そこから井上さんの行動は、またも素早かったのです。 「会社に辞職届を出したのが8月。有休を使って開店へ向け、店舗を改修したり、銀行から融資を得て機材を買ったり。そして、2017年11月の28日にオープンさせました」  3年を待たず、2年で独立を果たしたのです。  寒い季節のジェラート店は、大変だったのでは。  「バタバタの中でオープンさせたので逆にいい助走となりました。ビジネスとしては卸しも開店と同時にはじめて、すぐに目黒の八芳園さんや、今までお世話になったシェフたち10店舗ほどが取引してくれましたので春先への準備期間にあてることができました」 開店から2年を迎えようとするアミコーノは地元でも愛される存在になっているようです。  「11月の寒空にジェラート屋がオープンだって?と不思議がられる存在でしたが、いまではほぼ毎日来店してくださる84歳のおじいさんがいます。2日いらっしゃらないと心配で電話しちゃうほどの仲です。小学校2年生のお子さんは今までお母さんと一緒に来てましたが、そろそろ一人で来させますとお母さんは言います」  取材当日も常連さんがひっきりなしに訪れてきます。最後に井上さんにとってジェラートとはどんな存在なのかを伺いました。  「ご来店いただいた皆さん全員にHAPPYになってもらいたいので、ヴィーガン対応メニュー、卵や乳アレルギーの方々向けのジェラートも用意しています。ジェラートを食べながら悲しい気持ちになったり、喧嘩をする人っていないですよね。ジェラートは人をハッピーにする力があると思います。そして、フィレンツェで見たように老若男女を問わず、皆が笑顔でジェラートを楽しんでいただければと思います」 AmiCono(アミコーノ)東京都世田谷区奥沢5-27-9  ☎03-5755-5183  https://amicono.official.ec/ 営業時間11:00-19:00  不定休 ジェラート¥380~、ドリンク¥250~  2Fにはイートインスペースがあります ジェラートワールドツアージャパン 2019 横浜 チケットを当てて投票しよう! 日本No.1の称号は誰の手に!? […]

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