fiat magazine ciao!

#500

LIFESTYLE

みんな、教えて。思い出のドライブ

おうち時間が続くなか、また自由にお出かけできる日に思いを馳せて、クルマ好きのクリエイターたちに、思い出のドライブ、行ってみたいドライブについてお聞きしました。   INDEX エディター・ライター 坪田あさみさん 花屋ŒUVRE 田口一征さん、岩永有理さん モデル・フードスタイリスト 田中知彩都さん SISTER MARKET オーナー 長谷川茜さん フォトグラファー 枦木功さん     エディター・ライター 坪田あさみさん   — 思い出に残っているドライブについて教えてください。   これまで3カ月に一度は箱根、熱海、伊東、修善寺などの温泉地にクルマで出かけていました。 逗子に引っ越ししてからは東京に住んでいた時よりも横の移動だけで楽なので、気軽に温泉地へクルマで出かけられるようになりました。大抵一泊二日で行きます。(最後に行ったのは年始の修善寺でした) 写真は去年の春夏に行った箱根と熱海です。行く時は沼津あたりでお寿司を食べたり、小田原でお気に入りのコーヒー屋さん「BLEU COFFEE STAND AND BAR」に行ったり、平塚のソウルフード「ラオシャン」でタンメンを食べたりします。毎回行く定番コースです。     夏は大磯ロングビーチにあるスパ「THERMAL SPA S.WAVE」もお気に入りです。インフィニティプールでぷかぷかしているだけでリラックスできます。(THERMAL SPA S.WAVEの紹介記事はこちら)     134号線での移動はお天気もいいと富士山が見られてとても気持ちがいいです。 日常と少し離れ、美味しいものを食べ、リゾート気分も味わえ、リラックスして楽しめるから温泉ドライブはやめられません!     — 自由にお出かけできるようになったら、どこへ、どんなクルマでドライブしたいですか?   ちょっと遠出して二人の故郷である関西(私は大阪、夫は神戸なので)に立ち寄りつつ、さらに足を伸ばし四国の方までクルマで旅したいです。 その時乗ってみたいのは「Panda」。過去に夫が友達とPandaで淡路島を一周回る旅をしたそうで、その時の楽しかったことを思い出し、現行のPandaに乗って一緒にぐるぐる旅したいと言っています。四国の美味しいものをPandaで巡りたいです。       坪田あさみ(エディター・ライター) 大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。的確な文章と美しい誌面作りに定評があり、30〜50代まで幅広い世代のファッション好きから支持される。3年前に東京から湘南地域に移住。普段のファッションやビーチライフ、インテリアなどをインスタグラムでも公開。夫とともにオムライスとオムレツサンドの専門店「サンダウナー 東京オムレツ」も経営する。 Instagram […]

CULTURE

唯一の筑前琵琶職人ドリアーノ・スリスさんの思い

日本の「ものづくり」文化継承を目的としたNPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」とのコラボレーションによって、日本の優れた伝統工芸品に新たな光をあてる活動「FIAT × MADE IN JAPAN PROJECT」を展開するフィアットが、今回注目したのが「筑前琵琶」を守る活動。 雅楽の演奏など、日本古来より親しまれている楽器・琵琶の中のひとつ「筑前琵琶」は、いま絶滅の危機に瀕しています。その筑前琵琶の製作と修復ができる唯一の職人が、イタリア人のドリアーノ・スリスさん。 琵琶の音色に魅了され、孤軍奮闘し続けるドリアーノさんに、琵琶との出逢いから今後の活動、そしてこれから思いについてお話を伺いました。     琵琶との出逢い イタリア・サルディーニャ島出身のドリアーノ・スリスさん。現在、イタリア語や文化を教えるイタリア会館・福岡の館長であるとともに、筑前琵琶の製作・修復をする職人として活動を続けています。イタリア出身のドリアーノさんが、どのようにして琵琶と出逢ったのか、その経緯についてお聞きしました。 「ローマに住んでいた頃、日本人の妻と出逢い、1974年に日本を訪れました。そして、半年ほど経った頃、ラジオから流れて来た音色に衝撃を受けたのが、琵琶との出逢いでした。独特かつ不思議な音色が、とても魅力的に感じました。日本人にとっては古典的な音かもしれませんが、イタリア人の私にとってはいままでに聞いたことのない、とても現代的な音色に聴こえたのです。 ラジオで聴いた琵琶の音色が忘れられず、友人の紹介で当時日本唯一の筑前琵琶職人・吉塚元三郎(よしづかげんざぶろう)先生の工房を訪ねました。その時、福岡県の無形文化財であった吉塚先生に“弟子はいるのですか?”と質問したところ“ひとりもいない”という答えが返ってきました。そこで“私に教えてください”と言うと、吉塚先生が私の顔をじっと見た後“明日から来なさい”と。それが、琵琶職人としての第一歩になりました」。     吉塚先生に弟子入りした後、様々なご苦労があったとのこと。そのエピソードについてお聞きしました。 「当時の私は、日本語があまり話せなかったので、コミュニケーションを取るのが大変でした。しかも、師匠は博多弁しか話さなかったので、とても難しかったです。博多弁は、語尾に“たい”とつけるのですが、その意味が分からなくて。吉塚先生の言った言葉を、よく辞書で調べていましたね。 それと、道具の役割や種類、使い方を覚えるのに苦労しましたね。力任せに道具を使ってケガをしたこともありましたが、徐々に学んで上手に使えるようになりました。 琵琶の修復をする度に道具の大切さを知り、いまでは道具を自分で作ることもあります。 弟子入りしてから、最初の半年は辛いこともありましたが、その後はとても楽しくて。いまでも、琵琶に夢中です」。     琵琶修復への思い 吉塚先生のもとで5年間修行し、現在も琵琶の製作と修復の活動を続けるドリアーノさん。琵琶職人として、どのようなこだわりがあるのか尋ねました。 「私は、修復ということにこだわっています。修復とは、修理するだけではなく、元の状態に戻すこと。バチが当たって傷ついた部分があれば、琵琶の上に濡れた雑巾を載せ、その上に焼きごてを当て、蒸気を木に押し込むことにより少しずつ凹みを戻していくのです。時間がかかっても、作られた当初の状態に再現することにこだわっています。 例えば、木の“ねじ”が壊れてしまった場合、同じ素材の古い木材を探して来て、それを削って“ねじ”を作ります。 しかも、細かな細工がされている小さな部品があったり。それを修復するのに3日も4日もかかることもあるのですが、そうした作業をしていると、琵琶を作った人の想いが感じられるんです。それも、修復の醍醐味のひとつ。とにかく時間がかかるのですが、私にとってはこういう複雑な部分も魅力なのです。 また、琵琶という楽器は部品を組み立てて作るのではなく、木の塊を削って作っていきます。ひとつ一つカタチも音も違うのです。そのため、私は琵琶のことを“音の出る彫刻”と呼んでいます」。     「また、現存する琵琶も完全なカタチで残っているものは、ほんの少し。部品だけが残っているということが多いのです。その部品をもとに、他のパーツを製作し、琵琶を修復することも多々あります。クルマに例えるなら、旧車のドアだけが残っている状態から、クルマを作るようなもの。そのため、時間も手間もとてもかかります。だからこそ、完成したときの達成感も大きいですね。 ちなみに、私が初めて乗ったクルマは、フィアットの“Nuova 500(ヌォーヴァ チンクエチェント)”。その後“600(セイチェント)”にも乗りました。フィアットは、イタリア人の私にとっては特別な存在。しかも、500も600も、イタリアのライフスタイルを変えた傑作。思い出いっぱいのクルマです」。     琵琶を守り続けるために 琵琶の起源はペルシャ近辺。中国を経て、奈良時代に日本に伝わり、芸能や祈りの場になくてはならない楽器となりました。特に中世では「平家物語」を携えて各地を放浪した琵琶法師が弾いていた楽器としてよく知られています。しかし、現在その琵琶を製作できる職人、そして修復できる職人はごく僅か。筑前琵琶に関しては、ドリアーノさんが唯一の職人なのです。そこで、ドリアーノさんは筑前琵琶を守るため、精力的な活動を続けています。 「筑前琵琶は、いま存亡の危機に直面しています。琵琶づくりの担い手が途絶えようとしているのです。そこで、私は“ドリアーノ琵琶プロジェクト”を立ち上げました。いうなれば、琵琶の学校です。私は“最後の筑前琵琶職人”。師匠の吉塚元三郎先生から教えていただいたことを、日本の人たちに伝え残したいのです。 私は長年、研究のために古い琵琶を探し続けてきました。しかし、残念ながら原型を留めているものは少なく、とても高価です。だから、一部分だけしか残っていないものやパーツを収集して琵琶の仕組みを探りながら製作してきました。単なる部品であっても、深く見ていくと、新しい発見があります。そのバラバラになった部品をもとに、まったく新しい琵琶の完成品を作り出すこともあります。それも含めて琵琶の製作・再製作・修復などの技術を伝えていきたいと思っています。いまなら、まだ間に合うのです」。     「私は、すでに72歳。いまのうちに、少しでも筑前琵琶づくりの技術を伝えなければならない。これが、今回のプロジェクトを立ち上げた理由です。 筑前琵琶づくりの再興を担う場を、私たちは“琵琶館”と名づけ、福岡市の中心・天神近くでのオープンを予定しています。琵琶の音色や音楽をもっと知ってほしいという願いもありますが、何より筑前琵琶の製作を守っていきたい。同時に、その技術で他の種類の琵琶の修復もできるようにしたいと思っています。 教えるのは私一人ということもあるため、少人数でもお互い心の通った学びの場を、ぜひ実現したいと考えています。そして琵琶づくりはもちろん、演奏や語り、歴史なども学べる場にしたいと思っています。私がいままでに日本から学んだことやいただいた優しさを、日本のみなさんに利子をつけてお返ししたいのです。 そのため“琵琶館”のオープンを目指し、現在クラウドファウンディングを立ち上げています。みなさんからご支援をいただき、筑前琵琶再生の新たなスタートが切れればと思っています」。     また、今年の秋には「よみがえる琵琶」と題した修復琵琶の個展を開催する予定のドリアーノさん。自身で製作・修復した筑前琵琶をはじめ、薩摩琵琶や盲僧琵琶など、様々な琵琶を一堂に展示。このような機会は貴重なので、ぜひ多くの方に観ていただきたいと語るドリアーノさん。 「琵琶を通して、日本文化の素晴らしさを、より多くの方に知っていただけると嬉しいです。300年前に製作された貴重なものをはじめ、数多くの琵琶を展示する予定です。昔の人々が育んだゆとりや時間の流れ、そして楽器など、日本の伝統文化に触れることによって、より豊かな気持ちになれると思います。ぜひ、ひとりでも多くの方にご覧いただきたいです」。 奈良時代から受け継がれる伝統楽器「琵琶」。この素晴らしい音色を絶やさぬよう、ドリアーノさんの活動を、フィアットは心から応援したいと思います。   筑前琵琶を守るドリアーノさんのプロジェクトはコチラ   […]

LIFESTYLE

ドライブをもっと楽しくするのはどんなメガネ?

安心・安全なドライブのために、心強いパートナーとなってくれるメガネやサングラス。実用性はなにより大切ですが、コスメや洋服、そしてFIATの車のように、ファッション性にもこだわらないともったいない! ということでお伺いしたのは、イタリアのMIDO展にて開催されたBestore Award 2018で世界一のメガネ店に輝いた実績を持つGLOBE SPECS(グローブスペックス)渋谷店。世界各国から集められた3,000本をこえるストックの中からFIATの車をテーマに、ドライブをもっと楽しくしてくれるアイウェアを選んでいただきました。     カラフル&コンパクト。キュートな500をイメージして、愛嬌たっぷりに     まずは500(チンクエチェント)をイメージし、ポップでチャーミングな印象のメガネをセレクト。 男性のメガネは「クラウンパントゥ」というかたち。パントゥ=ボストン型のフレームの、上部を直線的にカットしてクラウン=王冠を模したクラシックな意匠です。個性が表現できるデザインながら、落ち着きのある深いグリーンとべっ甲の組み合わせでやさしい表情に。 一方、女性のメガネは華やかな印象の赤ですが、顔にのせたときに色が浮きすぎることなく、表情を明るく楽しげに演出します。 ブランドはともにAnne et Valentin(アン・バレンタイン)。デザイン性の高さと、顔馴染みの良さを兼ね備えているところが特徴です。デザインだけで完結することなく、かける人自身の魅力を引き立たせてくれます。   いちいちかわいいコンパクトカー「500」の詳細はこちら       オープンエアで走りたい。ファッショナブルな500Cにベストマッチ     カブリオレモデルの500C(チンクエチェント シー)をイメージして選んだのは、旬のスタイルを盛り込んだファッショナブルなサングラス。 女性がかけているのは、ファッションブランドのOLD JOE(オールドジョー)とGLOBE SPECSのコラボレーションモデル。クリアのフレームに濃いめのレンズという組み合わせは流行の最前線。クリアピンクのフレームは女性の肌に馴染みながらも、さりげなくユニークな印象を与えてくれます。 男性のサングラスもGLOBE SPECSのオリジナル。ビンテージライクなつくりで、手の込んだシリーズです。エイジング加工が施されたフレームは、キラキラとした反射が少なく顔なじみもグッド。クリアレンズでメガネとしても掛けられるぐらい小振りな、トレンド感のあるサイズです。 どちらもユニセックスなので、パートナーとシェアするのもおすすめです。   おしゃれなカブリオレモデル「500C」の詳細はこちら       アーバン&スポーティー。500Xに負けない遊び心を     独創的かつ洗練されたデザインが特徴の500X(チンクエチェント エックス)をイメージしてセレクトしたのは、LAを拠点に活動する注目ブランドAHLEM(アーレム)のサングラス。アパレルでの経験を経てアイウェアの世界に入ったデザイナーによる、他のブランドにない独創的なデザインが特徴です。 男性のサングラスはフレームの下半分をそぎ落としたような、かけたときに立体感が出るデザイン。最近ではあまり見ないがっしりとしたテンプル(つる)ですが、そこも下部をそぎ落とすことで新鮮な表情に。さすがAHLEMと思わせる、ファッション感度の高い1本です。 女性は、レンズのノーズ側をストンと切り落としたようなサングラス。ゴールドのカラーが肌に馴染むので意外とかけやすく、フラットなレンズがスタイルを持った人に演出してくれるデザインです。テンプル(つる)の端にはヴィンテージのパーツをあしらい、外したときにもおしゃれ心を満たします。   すべてが進化したアーバンSUV「500X」の詳細はこちら       Pandaとおそろい。マルとシカクのあいだのかたち     Panda(パンダ)のカーデザインに多く取り入れられている角の丸い四角形「スクワークル」をメガネにも。 女性のメガネは金属とプラスチックのコンビネーションで、カジュアルすぎず大人の印象。べっ甲が表情をやさしく見せてくれます。幅広いシーンにマッチするので、メガネ初心者の方にもおすすめ。 男性も同じく金属とプラスチックのコンビネーションをチョイス。深いグリーンの同系色でまとめられ、かなり凝ったデザインながらどんな人でもかけやすいところが魅力です。 […]

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VRアートと愛車『500』の共通点とは?せきぐちあいみさんインタビュー

シンガーソングライター、イラストレーター、俳優、フォトアーティストなど、様々なシーンで活躍するフィアットオーナーと、フィアットとの出逢いを描くプロジェクト「#MyFirstFIAT」。 その第5弾に、世界中から注目を集めるVRアーティスト・せきぐちあいみさんが登場。 先進技術とイマジネーションが融合したVRの魅力、そして愛車『500 TwinAir Lounge』への思いについて、詳しくお話を伺いました。   魅力に満ちたVRアートの世界   仮想空間に幻想的な世界を描くVRアート。革新的な技術と想像力が生み出すVRアーティストの中でも、いま大人気なのがせきぐちあいみさん。せきぐちさんとVRの出逢いはどのようなものだったのか、そしてVRの魅力とは何か、お話を聞きました。     「VRとの出逢いは、たまたま仕事の一環として体験したんですけれど、空間に立体を描けるなんて魔法みたいって思って。すぐに、ハマりましたね。 それまで、タレントやYouTuber、ダンスやお芝居など、いろいろなことをしてきたんですけれど、VRとの出逢いは特別でした。最初は、落書き程度でしたね。星空と東京タワーとかを描いたりして。その後、制作した作品をSNSに載せたら、世界中から問い合わせをいただくようになって。初めて、ちゃんと描いた作品は日本庭園。元々、日本文化が好きなのと、日本庭園への興味から描いてみたんですけれど、制作してみて改めて感動。庭園って、全体が把握されていて、どこから見ても美しくなっている。それを現実の世界で表現できている庭師の方の頭の中に、とても興味を持ちました」。     「VRの魅力は、キレイな絵を描くことよりも、現実にはない世界を創れるという新感覚だと思っています。しかも、360 度、空間すべてがキャンバスになるし、自分が生み出した世界に入ることもできる。 “こんなの、いままでなかった”“まるで、夢の世界”という風に、心の奥から楽しめる感覚が、とても好きです。感覚的に楽しめるものだから、まだVRの世界に触れたことのない人でも、言葉とか年齢とか性別とか関係なく、多くの人に楽しんでもらえると思います。 私は、自分が描いた世界が、多くの人に新しい体験をするきっかけになれたらいいなぁと思っています。いい作品を創りたいということよりも、人に何かを与えられる作品を創りたい。上手に描くことはもちろんですが、自分自身の想像力を最大限に発揮して、これまでに見たことのない世界を創っていきたいと思っています」。     VRアーティストとしてのこだわり   先進テクノロジーを駆使して描き出すVRの世界には、トラブルや問題もいろいろなことがあるよう。これまでの活動の中で、思い出に残っているエピソードについて伺いました。 「以前、海外でライブペインティングをする機会があったのですが、会場の屋根の真ん中が空いている施設だったんです。当日、お天気が悪くなる可能性があったため、機材トラブルを危惧して、スタッフから事前に私がライブペインティングしている姿を撮影して、ライブペイント中は描いているフリをしないかって言われたんです。でも、それは絶対イヤ。それを1度でもやったら、いままでやってきたことが、全部嘘だと思われる。私は、機材も含め、リアルタイムでこんなすごいことができるっていうことを伝えたい。描いているフリなんかしたら、絶対嘘だって分かるし。結果的に、ライブペイントが上手くいって、とても良かったです。 私は、人を驚かせたり、楽しいって思ってもらえることが本当に好きなので、会議室のようなところで数人の方に見ていただく時も、大きな会場で何万人もの方に見ていただく時も、同じ気持ちでパフォーマンスしています。どちらも同じくらい緊張するし、逆に大きな舞台でもガチガチになり過ぎることもないんです」。     イマジネーションの世界を『500』とドライブ   「#MyFirstFIAT」プロジェクトのムービーで、愛車の『500』と海底をドライブするVRアートを制作したせきぐちあいみさん。このアートを生み出す上で、どのように発想を膨らませたのか、お聞きしました。 「私にとって、500は初めてのマイカー。これまでにもいろいろなクルマに乗ったことはあるのですが、ドライブしている時のこのワクワク感は、いままでに感じたことのないものでした。これって、とても感覚的なものなので、言葉で伝えるんじゃなくって、VRで視覚的に伝えられたらなぁと思って、今回の作品を制作しました。 500は、いつも私を知らない世界へ連れて行ってくれる。でも、海の中をドライブするって、さらに非現実じゃないですか。海の中に入って行って、さらにその中に別世界が広がっている。500が、私をイマジネーションごと、夢のような世界に連れて行ってくれるっていう感覚をVRで表現しました」。     「人に新しいよろこびを伝えるきっかけになれることに、ものすごくやりがいを感じています。子供はもちろん、自分より長く生きている方々に、まだ見ぬ世界を伝えるきっかけになれるって、すごく光栄なことだと思っています。 私の作品やパフォーマンスが、みなさんの想像力を広げるきっかけになれたら、とてもうれしいです。VRという新しいテクノロジーを使うことで、新しい体験を与えられる。そんなVRアーティストという仕事と出逢えて、本当によかったと思っています」。     VRで広がる夢の舞台   世界中からオファーが絶えないせきぐちあいみさん。これから、どのような目標に向かって走っていくのだろう?今後の展望について語っていただきました。 「自分が創った新しい世界で、人間の想像力の限界を超えていきたい。それが、私の人生の目標かな。それを常にアップデートして、世界中で実現したいです。そう言いながら、いま世界各国からオファーが来ている状況が、まだ信じられないんですけれどね(笑)。 結局、私は人に楽しんでもらうことが生きがいなんです。いまは、人を楽しませることを目標にしいているけれど、今後はみんなに何か新しい衝撃を与えたい。それが、老若男女、世界、動物、もしかしたらまだ見ぬ宇宙の生物とか。それくらいの範囲まで、楽しんでもらえたらうれしい。大それた目標ですけれど、自分の人生はそんな風に使いたいですね」。     ますます広がるインスピレーション   自然からVR作品の発想を膨らませることも多いというせきぐちさん。実際に、どのようなところからヒント得ているのか、お聞きしました。 「自然って、インスピレーションを広げるのに1番の教材だと感じています。本やインターネットの資料だと、どうしても平面でしか見ることができないじゃないですか。でも、VRは3Dで描くので、細かなところまで見たいんです。そのため、実際に見に行くことはとても大事だと思っています。 また、写真って、いいところだけを切り取るじゃないですか。でも、実は地面とか見上げた景色が大事だと思っているんです。桜の花びらが散って絨毯みたいになっていたり、月明かりが美しかったり。自然が織り成す表情っていうのは、別の世界に来た感じがして、本当に大好きです。 あと、滝を見に行くのも好きなんですけれど、周りに生えている苔とかシダとか、バランスを計算して庭師が植えたような生え方をしているんです。自然の才能に、心から感激しています。理屈では説明できないものに、心を惹かれますね。そういう感動をVRで表現したい。 今後は、匂い、触覚、音など、五感のすべてを刺激する別世界を描いていきたいと思っています」。     […]

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「500」と共に増え続けるスマイル 全国50,000人のお客さまにグラッツェ!

バースデイを機に念願の「500」 新たに迎えるマイカーの納車。ワクワク、ドキドキする瞬間ですね。自分が選んだクルマ、ボディカラー、足を運んだショールーム……。そうした巡り合わせのひとつひとつが、いい思い出として刻まれることと思います。「FIAT 500(チンクエチェント)」は、これまでに多くのお客さまに支えられ、たくさんの思い出を育んできました。そして2020年3月5日、累計登録台数はついに50,000台に達し、フィアット・アバルト三河で50,000台目の「500」が、オーナーとなる荒島さんファミリーに納車されました。荒島さんは50,000人目のお客さまとなったことを「びっくりです!」と驚きのご様子。     荒島節子さんは、数年前から「500」が気になっておられ、いつか乗ってみたいという想いを持たれていたようです。そして「500」を所有するご友人に内装を見せてもらうと、その気持ちはますます強くなったのだとか。そしてライフステージにおいて特別なお誕生日となる今年3月に合わせ、念願の「500」の購入を決意されたそう。納車式にはお嬢さまご夫婦と2人のお孫さんとご一緒にショールームを訪れ、ピカピカのボサノバ ホワイトの「500」との対面を果たしました。     そんな荒島さんを、フィアット・アバルト三河の中村昌弘部長はじめ、近藤龍太郎店長、加藤敦士店長代理が温かくお出迎え。FCAジャパンのスタッフもお祝いに駆けつけました。今回は50,000台目を記念するちょっぴり特別な納車式ということで、中村部長から荒島さんに記念パネルが贈られました。     あったかファミリーのメンバーに 荒島さんによると、「500」はご家族みんなで使うために購入されたそう。3世代が同居する荒島さんファミリーでは、ご家族でよくお出かけしたり、お食事を楽しまれたりしているそうです。「500」が納車されたら、まず静岡県藤枝の抹茶スイーツが有名なお店にアイスクリームを食べに行こうと、そんな計画もされているそうです。     お出かけ好きの荒島さんファミリーは、「500」にオプションのカーナビを装着されていました。「500」はApple CarPlayやAndroid Autoに対応しているためスマホのナビアプリも利用できますが、車載カーナビがあればスマホを持たないお母さまがひとりドライブをするときも安心ということで装着されたそうです。そんな荒島さんに、お嬢さまと旦那さまは納車&お誕生日のお祝いにキーケースをプレゼントされていました。仲睦まじいご家族の愛情にほっこり。お母さまはさっそくそのキーケースに「500」のキーを取り付けていました。     真っ白な床面のデリバリーエリアで、納車説明が行われました。納車説明では「500」に搭載される装備や各機能の操作方法などをサービスアドバイザーから聞くことができます。荒島さんとお嬢さまも説明に耳を傾け、少しずつオーナーとしての実感が湧いてきている様子。加藤店長代理から50,000台記念の花束を受け取り、いよいよ最初のドライブに出発です!     フィアット・アバルト三河の加藤店長代理によれば、このところ「500」のお客さまはますます広まりを見せているとのこと。「500」の女性比率は2019年には64%(FCAジャパン調べ)と過半数を超えていますが、販売の現場でも老若男女を問わず、様々なお客さまに興味を持っていただけていると実感されているそうです。国産車から乗り換えのケースも多く、そうした新たなフィアットオーナーさまをサポートすべく、同ショールームではクルマにあまり詳しくない方や、初めて輸入車に乗られるお客さまにも親切・丁寧な接客や、アフターサービスを心がけているとのこと。「クルマは買った後が大事という気持ちで接客しています」という頼もしいメッセージを聞くことができました。     ご家族やショールームの皆に祝福されながら、「500」との新生活をスタートされた荒島さん。まずは、ご家族でランチを楽しむためにレストランへと向かわれました。これからも温かいご家族と一緒に「500」でたくさんの楽しい思い出を作ってください! Grazie!     なお、フィアットでは「500/500C」の国内登録50,000台達成を記念して、特別キャンペーンを実施中。2020年4月末までのキャンペーン期間中にご成約すると、車両購入サポート50,000円+アクセサリークーポン50,000円の購入サポート特典が受けられます。キャンペーンの詳細はコチラ 500の詳細はコチラ 写真 小林俊樹 […]

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干場義雅(ほしばよしまさ)さんがオススメする、ミモザカラーで彩る春のファッション

3月8日は、国連が定めた「国際女性デー」。女性がより輝ける社会を目指して1975年に制定されました。そして、イタリアでは男性がパートナーや母親、友人や仕事仲間に日頃の感謝を込めてミモザの花を贈る「ミモザの日」です。 そこで今回は、イタリアの文化にも造詣が深いファッションディレクター・干場義雅さんが、ミモザカラー=イエローのおすすめファッションアイテムと、それを効果的に取り入れたスタイリングをレクチャー。イエローのファッションに身を包んで、この春を明るく前向きに過ごしましょう。   ミモザの花言葉を装いで表現 「イタリアの“ミモザの日”はもちろんですが、男性から女性に日頃の感謝を込めて花を贈るという行為は、世界的に見ればもはや当たり前のように根づいています 」と語る干場さん。 日本でも、特別な日に花をプレゼントすることはありますが、世界的には日常的なことのよう。 「イタリアでは、レストランにも花を売る人がいるくらい、男性が女性に花を贈ることが習慣になっているのです。 もちろん、花には一瞬で枯れてしまう儚さがありますが、花を贈られた女性の記憶に必ず刻み込まれる、一生の思い出として残る力があります。 イタリアには“口で言えないことは、花で言う”ということわざがあるように「優雅」「友情」といった花言葉をもつミモザの花、またはミモザカラーのアイテムを贈り合い、普段のファッションに取り入れることで、さりげなく感謝の気持ちを表してみる。そんな男性、そして女性は、とても素敵ですよね」。   for MEN シルクのポケットチーフで、スーツ姿にさりげない艶を 「色のなかでも、とりわけ強い色であるミモザカラーは、着こなしに少し取り入れるだけでアクセントになってくれます。いつもの白リネンチーフを、ミモザカラーのシルクチーフに替えるだけで、スーツ姿の印象が華やぐはずです」と干場さん。真ん中のチーフはコットンを混紡したもののため、やや控えめな表情を演出できます。 左/¥15,000〈マリネッラ/マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウンTEL 03-5413-7651〉 中/¥10,000〈ドレイクス/ドレイクス 銀座店TEL 03-6263-9955〉 右/¥10,000(参考価格)〈ロバート フレーザー/アイネックスTEL 03-5728-1190〉(すべて税抜価格)   「グレーのグレンチェックスーツにブラックのニットタイを合わせた比較的ストイックなスーチングも、胸元にミモザカラーのシルクチーフを添えるだけで春らしいアクセントに。チーフは、四角に折りたたんだスクエアでも四隅を角のように覗かせたクラッシュでもなく、ふんわりと覗かせるパフドスタイルで挿すことによって、柔らかなニュアンスに演出できます」。 チーフ¥15,000〈マリネッラ/マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウンTEL 03-5413-7651〉 スーツ¥131,000〈ラルディーニ〉、シャツ¥32,000〈バルバ/以上ストラスブルゴTEL 0120-383-563〉 ネクタイ¥20,000〈ドレイクス/ドレイクス 銀座店TEL 03-6263-9955〉 靴¥68,000〈ジョセフ チーニー/ブリティッシュメイド 銀座店TEL 03-6263-9955〉 ベルト¥16,000〈バーニーズ ニューヨーク/バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンターTEL 0120-137-007〉(すべて税抜価格)   シルク×カシミヤのストールで、胸元に軽やかなアクセントを 「男性の装いにおける基本色は、ネイビー、グレー、ブラック、そしてブラウン。そんなベーシックカラーを踏まえた上で、発色よく、かつ柔らかなニュアンスも表現できるシルク×カシミヤのストールを差し色使いすれば、印象がパッと明るくなります」と干場さん。 左のストールは、シルク×カシミヤと同じような表情が演出できる、薄手のウール素材。高級感が漂う、上質な素材を意識して選ぶと良いでしょう。 左/¥19,000〈ジョンストンズ/ブリティッシュメイド 銀座店TEL 03-6263-9955〉 右/¥40,000〈ベグ アンド コー/ボーダレスTEL 03-3560-5214〉(すべて税抜価格)   「ネイビーのジャケットにグレーのトラウザーズという定番のジャケパンスタイルも、ミモザカラーのストールを胸元に垂らせば、実にアクティブな印象に。シルク×カシミヤの優雅なドレープも相まって、Tシャツとスニーカーによる洒脱なジャケットスタイルにエレガントな雰囲気が加味されます」。 ストール¥40,000〈ベグ アンド コー/ボーダレスTEL […]

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3月8日の国際女性デーとイタリアのミモザの日ってどんな日?楽しみ方も紹介

毎年3月8日は、国連が制定した「国際女性デー」です。そして、イタリアでは「ミモザの日」とも呼ばれています。この記事では、国際女性デーとミモザの日が何の日でどんな関連性があるのか、また、具体的な楽しみ方やイベントなどをご紹介します。   国際女性デーはニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日 国際女性デーは、1904年3月8日にアメリカのニューヨークの女性労働者が参政権を求めてデモを行った日です。このデモを受けて、1975年に国際女性デーが制定されました。現在は国連事務総長が加盟国に対して、女性が平等に社会参加できるような環境づくりを呼び掛ける日になっています。 国連だけでなく、途上国の女の子の支援プロジェクト「Because I am a girl 」などを実施している公益財団法人プラン・インターナショナル や民間企業などもイベントやシンポジウムを開催するなど、世界中で女性の社会参画を願った取り組みがなされる日なのです。   イタリアでは女性にミモザを贈る「ミモザの日」 女性の社会参画を願う日とされている3月8日の国際女性デーは、イタリアでは同時期にミモザの花が咲くことにちなんで、ミモザの日とも呼ばれています。3月あたりにはミモザの花が咲き乱れ、イタリアの街中の随所でミモザの花が飾られたり売られたりするようになるのだそうです。 このミモザの日には、男性が女性に敬意と感謝を込めて、ミモザの花を贈るのがならわし。パートナーだけではなく、母親や祖母、友人、仕事仲間など自分にとって大切な女性に贈るのだとか。女性たちは贈られたミモザを飾るだけでなく、仕事や家事、育児からつかの間離れて、お出かけや外食を楽しむのだといいます。 また、ミモザの花は「春を告げる花」としてイタリアだけでなく、ヨーロッパ全体で広く愛されています。例えば、フランスのマンドリュー・ラ・ナプールという街では、2月に「ミモザ祭り」が開催されるそうです。   ミモザはアカシアの総称で花言葉は「秘密の恋」 ミモザは、正式にはマメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称で、和名は銀葉アカシアと言います。ヨーロッパで人気があるミモザは、実はもともとオーストラリアが原産で、国花にも指定されている花です。 ミモザの花言葉は「優雅、友情」で、黄色のミモザの花言葉は「秘密の恋」。花屋でミモザの切り花が買えるのは1~3月で、3月8日のミモザの日近辺は日本の花屋でも手軽に手に入れることができます。自分で手にいれても、イタリアの風習や花言葉を男性に教えて贈ってもらう、なんて楽しみ方もいいかもしれません。   リースやサラダでミモザの日を楽しもう ミモザは、花束として部屋に飾るだけでなく、リースにしても楽しめます。また、ミモザの彩りを再現したミモザサラダのつくり方も紹介するので、ぜひミモザの日を楽しんでみてください。   花束と麻紐を使うミモザリースのつくり方 ミモザリースは完成品を花屋で買える場合もありますが、花束と麻紐があれば簡単につくることもできます。 1.麻紐はミモザを適量で結べるくらいにカットして、ミモザの花の付け根で結びます。余った紐はカットし、茎の下のほうから生えている脇花もカットします。 2.茎を覆うように、カットした脇花を重ねて紐で結び、茎部分も紐で結んで固定します。 3.茎部分をアーチ状に曲げ、花がついた先端に被せるようにして輪をつくります。葉の位置やリース全体の形を確認しながら紐で結び、整えて完成です。   ミモザの花そっくりのミモザサラダのつくり方 ミモザの花を使用するわけではありませんが、ミモザの花に見た目がそっくりなサラダのつくり方を紹介します。簡単につくれるので、料理に自信がない方もぜひチャレンジしてみてください。 【材料】 ・ゆで卵          2個 ・ミニトマト        3個 ・ベビーリーフ       40g ・オリーブオイル     小さじ4 ・すりおろしニンニク   小さじ1/2 ・レモン汁        小さじ1/2 ・塩           ふたつまみ   【つくり方】 1.ミニトマトはヘタを取り除き、4等分に切る。 2.ゆで卵は白身と黄身に分けて、それぞれ粗めのザルに押し付けて裏ごしをする。 3.ボウルにAの調味料を入れて混ぜ合わせる。 4.器にベビーリーフ、ミニトマトを盛り付け、真ん中に裏ごししたゆで卵の白身と黄身をミモザの花に見えるように盛り付けます。最後にAのドレッシングをかけたら完成です。   ミモザにちなんだFIATの限定車のフェア開催 […]

CULTURE

水引って知ってる? FIAT限定車に採用されたモチーフを調べてわかったステキな伝統文化

ご祝儀に使用される日本の伝統文化「水引」 皆さん、水引(みずひき)ってご存じですか? 2020年2月5日にフィアットから発売された限定車「500 Super Pop Giappone(スーパーポップ・ジャポーネ)」に、特別装備のステッカーとして「水引」が採用されています。モチーフとなったのは、水引の代表的な結びである「あわじ結び」を発展させ、梅の花型に仕上げたもの。カタチがかわいく、色を織り合わせた表現がきれいなその水引模様が個人的にとても気になったので、Ciao! Magazine編集部で水引について聞いてみたところ、水引について詳しく説明できる人はほとんどいませんでした。 そこで今回は、日本の伝統文化であり、昔から目にする機会が多いにもかかわらず、詳しい人があまりいない水引について、水引一筋140年以上の老舗、田中宗吉商店さんにお話をうかがいに、長野県は飯田市へと向かいました。飯田市は水引の生産で、全国の70%を占める一大産地なのです。 水引について聞いてみた ──水引とはどういうものか教えてください 「楮(コウゾ)や三椏(ミツマタ)を原料に作られた和紙を、テープ状にし、それを縒(よ)ることで紐状にします。紐状にしたら糊をつけて固めます。こうして水引の芯ができあがります。あとは染色などの工程を経て完成しますが、最近ではさまざまな色のフィルムや絹などで包み込み、新たな表現を追求した水引も存在しています。水引は古くから祝儀袋や正月飾り、結納セットなどに使われていますが、もともとは髪を結うための“元結(もとゆい)”が原型でした。元結は、明治4年の断髪令により、男性がまげをしなくなったため需要が大幅に減少しましたが、今でもお相撲さんは元結で髪を結っています。ちなみに相撲協会でご使用いただいている元結もここ飯田市で作られているのですよ。強度があり丈夫だから相撲のようなハードな用途にもご愛用いただけているのだと思います。水引は、“結ぶ”という日本古来の慣習を重んじた製品で、“人を結ぶ”、“心をつなぐ”ものとして古くから愛用されてきました。機械化が進んだ現在も、結びの作業は一貫して手作業でていねいに行われています」 ──水引はご祝儀袋に代表されるように、お祝い品として生活の様々な場面を彩るシーンで使われていますね 「そうですね。やはり、“人を結ぶ、心をつなぐ”縁起の良いものであるという点と、相手に差し上げるときに、美しい装飾ゆえに心がこもる、そういった日本らしい温かな慣習が大切にされているのだと思います。あとは日本独自の文化ですから、“和”の象徴、地域の代表品として、国内のみならず世界に発信されています。例えば、某国内航空会社に、欧米路線のファーストクラスのお客様のおもてなし品として、一定期間、飯田水引のアクセサリーを採用いただきました。また、1998年の冬季長野オリンピック・パラリンピックでは、参加選手や関係者の方々に飯田の水引細工が贈られたんですよ」 ──水引の結び方には色々あるそうですが、代表的なものとその意味を教えていただけますか 「結び方には、“結び切り”、“花結び”、“あわじ結び”などがあります。結び切りは、簡単にほどけないことから、一度きりであってほしいことに使います。花結びは、簡単にほどけるということで、繰り返しあっていいこと。例えば、入学や新築、出産などのお祝いに使われています。あわじ結びは、固く結ばれることから、結婚のお祝いをはじめ、人や心を結ぶといった場面に使われます。また、祝儀袋の裏側は、ご祝儀の場合、“受け止めて流れない”という意味を込めて、下の折りが外側に来るように折ります。不祝儀の場合はその逆で、上の折りが外側に来るように折ります」 ──水引は最近、アクセサリーとしても注目されているようですね 「はい、近年はモノ消費よりコト消費などと謳われていますが、編み物やパッチワークを楽しむような感覚で、水引細工を自由な発想で楽しまれる方が増えていますね。素材のバリエーションも増えていて、さまざまな表現が可能になりました。ですから、水引は無限の可能性を秘めているといっても過言ではないかもしれません。水引を専門に扱う我々もアクセサリーを製品化していますが、最近はYouTuberの方の目に止まり、独自のアクセサリー作りを紹介している方がいらしたり、企業から“こういうものが作れないでしょうか?”という問い合わせをいただいたりもしています。水引アクセサリーは、短い時間で独自性のあるモノづくりを楽しめるところが、いまの時代に合っているのかもしれませんね」   水引細工を作ってみた 水引のアクセサリー。気軽に楽しめるということで、田中秀明さんにご指南いただきながら、挑戦してみました。ここでは、フィアット限定車の模様に似たデザインができるということで、あわじ結びを応用して作れるトリコローレカラーの水引細工を作っていきます。 45cmの長さにカットした3本の水引を使用します。用意する道具は、ニッパー、ハサミ、水引を固定する細いワイヤー 水引を、左右がだいたい均等となるように曲げ、輪を作ります 片方を写真のように曲げます(ここでは輪の中は通しません) もう片方の長い方の線を写真のように輪の中に通します 輪を通したら引っ張りあげます 線を引き上げると3つの輪ができるので、それぞれの輪を同じぐらいの大きさになるように整えます 3つの輪ができました。これがあわじ結びです さらに片方の線を写真のように通し、4つ目の輪を作っていきます 輪を通したら、先を引っ張り、輪の大きさを整えます 長い方の線を写真のように輪の中に通します 輪を通したら、下に引っ張ります。これで5つ目の輪ができました 5つの輪を作ったらかたちを整え、最後に通した水引の交点を、ほどけないようにワイヤーで固定します ワイヤーで固定したら、ハサミで余ったワイヤーをカットします 余った水引を切り落とします 完成! なお、“結び方がわからない”という人は、飯田市のwebサイト『ハジメマシテ飯田』内にて紹介されている “あわじ結びの結び方”という動画を合わせてご参照ください。 【動画】水引 あわじ結びの結び方(『ハジメマシテ飯田』より)    自分だけのアクセサリーを作ってみよう はじめての水引細工。最初は難しそう……と思っていましたが、結びの基本パターンを理解してしまえば、あとはその組み合わせで様々なかたちのものを作れそうな可能性を感じました。ちょっとした贈り物として、また二人を結ぶお守りとして、マイ水引アクセサリー作りに試してみては? 人と人を結び、心と心をつなぐ水引。とてもステキな伝統工芸ですね!  今回の「500 Super Pop Giappone」に採用された水引にも、さまざまな想いや意味が込められていることを知ることができました。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください! それではCiao! 500 Super Pop Giapponeの詳細はコチラ Photo/荒川正幸 […]

LIFESTYLE

500と一緒のポジティブライフ

真っ赤な500のオーナーである、みのりんさん。往復50kmの通勤はもちろんのこと、休日もほとんど500と過ごしています。 そんな愛してやまない500との出会いは2015年のこと。「偶然、近所で赤い500を見かけたんです。最初の印象は、なんてかわいいクルマなんだろう」と、そのルックスにひと目惚れ。「かわいいし、目立つし、誰もが振り返るような愛らしいルックスに魅了されました」。そして、憧れの500を手に入れたみのりんさんは、生活や性格さえも変わっていったそうです。 2年間思い続けてついにGET! 500に惚れ込んだみのりんさん。早速、職場で500の話をしたとのこと。 「500のことを話したら、輸入車好きの人がとても多くて盛り上がりました。しかも、普段あまり話したことのなかった同僚とコミュニケーションが取れたり。また、取引先に黄色の500に乗っている方がいらして、かわいいだけじゃなく運転も楽しいよって教えてくださいました。ますます欲しくなって“500購入貯金”を始めたんです」。 貯金をはじめて2年後の2017年、みのりんさんはついに500をGET! 「貯金は、目標額に達していなかったんですけど(笑)。23歳の誕生日に自分へのプレゼントで貯金を頭金にローンで購入しました。私にとって500は、赤じゃなくちゃダメだったんです。“赤くて丸いフォルムが、てんとう虫みたいでかわいい”って、2年間も私の心を魅了し続けたんですから」。 元々はピンクが好きだったというみのりんさんですが、500の購入をきっかけに赤が大好きに。財布やキーホルダー、腕時計やネイルまで身の回りのものに赤色のアイテムが増えたそうです。 500は運転のよろこびを教えてくれる みのりんさんがセレクトしたのは『500 TwinAir Pop』。「知り合いの話や情報を調べていくうちに、“走ることが楽しくなる”とか“エンジンの音も気持ちいいよ”というアドバイスが多くて、TwinAirエンジンのモデルにしようと決めました。実際に運転してみると、トコトコと心地よく走る感じに癒されます。加速もいいですし、とにかくスタートダッシュが気持ちいい。かわいい見た目なのに、加速する時には、すごくいい音がするんです。『500 TwinAir Pop』にして正解だったなって思います」。 普段はオートマチックモードで走ることが多いそうですが、運転をより楽しむためにマニュアルモードをセレクトしてドライブすることもあるというみのりんさん。 「普通にオートマチックモードでも楽しいんですけれど、シフトレバーを操作するマニュアルモードにハマっています。自動車学校に通っていた頃は、運転があまり好きではなかったのですが、500に乗ってから運転がすごく楽しくなりました。クルマを動かしている感覚というか、運転のコツというか。とにかく、500は私に運転のノウハウを教えてくれるんです」。 みのりんさんの話からは“500を運転するのが大好き!”という気持ちが、とても強く伝わってきました。 片道250kmを500と一緒にひとっ走り! 500と過ごす毎日を、たっぷり満喫しているみのりんさん。そんな彼女に、週末のドライブについて聞いてみました。 「お休みの日には、500のオフ会に出かけたりしています。いろんな人に出会えて500の知識を教えてもらったり、写真を撮り合ったり。一緒に走るときは、ミラーに映る500を見たり、前を走る500のかわいいお尻を見たり、すごく楽しい気分になります。オーナーさん達と友達になれるのもすごく嬉しいんです。500を通して体験することが、人生の宝物になっています」。 SNSで知り合った500仲間も多く、そのエリアは神奈川や静岡、岐阜など、各地に広がっているとのこと。ドライブが大好きなみのりんさんは、自宅のある東北からおよそ250㎞運転して、仲間に会いにいくこともあるそうです。 500は性格や生き方まで変えるクルマ 500と暮らしはじめてから、自分でも驚くほど行動範囲が広がったというみのりんさん。 「行動派になったねとか、明るくなったねって言われることが多くなりました。職場でもコミュニケーション力がアップしたとか、物怖じしなくなったとか(笑)。確かに500に乗るようになってから、いろんな人と知り合って仲良くなりたいっていう気持ちが生まれました。500って、オーナー同士を結びつける不思議なパワーを持ったクルマだと思うんです」。 性格や生き方までも変えてくれた500。みのりんさんにとって500は、単なるクルマではないようです。 「私がインスタでハッシュタグに入れている言葉が“ふぃあ旅”。愛車を“ふぃあ”って呼んでいるんです(笑)。それと、500に乗っている人に会うとみんなお洒落。さすがファッションの本場イタリアのクルマに乗っている人って感じで。だから“ふぃあ”に乗るときは自分も身なりに気をつけなくちゃって思うようになりました。また、納車2年目を記念してネイリストの友達にFIATネイルをスペシャルオーダーしたりして、500とのコーディネートを楽しんだりしています」。 500に乗ることで、よりポジティブで、よりお洒落になったというみのりんさん。春は桜の下を、夏は海辺を、秋は紅葉の並木道を、冬は雪が舞う道を。みのりんさんと“ふぃあ”は、これからも毎日一緒に、楽しく駆け抜けることでしょう。 ※ミラーカバーのラッピングは純正アクセサリーではありません。 街を賑やかに!ストリートを鮮やかに!かわいいコンパクトカー500はこちら […]

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