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「WOMEN for TOHOKU by FIAT」開催。あなたもフィアットと一緒に明日のスマイルを!

東日本大震災の復興、ジェンダー平等、動物福祉、伝統工芸の再興などフィアットはこの10年間、様々な社会の課題に向き合ってきました。その原動力は、スマイルを広めたいという気持ち。明るい明日を願う人の輪が広まり、みんなで元気になれることを願っています。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」は、国際女性デーを機に、震災の復興に尽力してきた女性や、東北のためにがんばる女性、また彼女たちのエネルギーにフォーカスすることで、女性の元気の輪をつなぎ、明るい未来をつくる力にしたい。そんな想いを込めて開催されたイベントです。あなたもフィアットと一緒に、明日のスマイルを手にしませんか。さっそくイベントの内容をご紹介しましょう。     3月8日は国際女性デー。女性の社会での活躍や権利の獲得を祝うこの日、イタリアでは「ミモザの日」とされ、女性に感謝を込めて、愛の象徴であるミモザの花を贈る習慣があります。感謝を伝える気持ち、ステキですね。こうした大切なことを楽しんでやるのがイタリア流。「WOMEN for TOHOKU by FIAT」はオンラインでのライブ開催となりましたが、関東と東北を中継でつなぎ、ミモザの日にちなみ、参加者はドレスコードに黄色を取り入れるという、ちょっとした遊び心を盛り込んで開催されました。司会を務めたのは、FCAジャパン株式会社マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセとMCのnicoさん。オープニングでティツィアナは、「女性のエンパワーメントは男性のエンパワーメントにもなり、社会全体のエンパワーメントにつながります」と述べ、その想いをごあいさつの言葉に込めました。     女性が活躍しやすい社会の実現のために スペシャル対談では、文部科学副大臣の高橋ひなこさんをゲストにお招きし、アジア女子大学支援基金団体 理事会メンバーのキャシー松井さん、ティツィアナの三者で、政治や社会への女性参画の課題について意見を交換し合いました。     アナウンサーから政界入りするというキャリアをお持ちの高橋さんは、岩手県盛岡市のご出身。政界では「地方の未来」「東北復興」「子どもたちの未来」を軸に活動されています。松井さんが「日本で様々な分野で活躍する女性が増えてきましたが、このような流れについてどのように思いますか?」と意見を求めると、次のように述べました。 「女性の政治家を増やすためには、周りの方々の応援の仕方も変えた方がいいと思います」と提言。子育てしている女性が政治に参画しようとした時、街頭演説に時間を作ることができず、無理してやろうとすると、子どもの面倒が見られず、健康を損ねたり、家庭が崩壊したりという問題につながりかねないことを指摘されました。高橋さんは、“男性が毎日街頭で手を振って活動するのは立派”と認めつつ、それを行えない女性立候補者に対しては、別の視点で報道してほしいとマスコミに訴え続けているそうです。「この点がしっかりしなければ女性の政治参画はないと思います」と現在の選挙活動の抱える問題とその報道の仕方に警鐘を鳴らしました。     これを受けて、キャシー松井氏は「それは政治の話だけの話ではないですね」と指摘。松井さんが身を置いていらっしゃる金融業界も男性主体の働き方のスタイルが定着しているようです。 「朝から晩まで会社にいて、上司が帰らなければ自分も帰れない、時間の量で評価される。その軸を破れないと働くお母さんや、責任ある人たちはその慣習に当てはまらず、(能力があっても)評価されにくい状況です」と意見を述べました。     一方、ティツィアナは、「自動車業界も男性が支配的な世界です」と述べたうえで、「でもデジタル化により働く環境が変化し、在宅勤務など女性にとって活躍しやすくなるというポジティブな面が出てきていると思います」と述べ、女性が活躍しやすい環境が整っていくことへの期待を表しました。     異なる業界で働いている3名ですが、それぞれ思うところはある模様。社会を変えたいという強い気持ちを胸に抱きながらも、男性主体の現場で活躍している姿はステキですね。   震災後、その時々で必要な支援を提供し続ける女性たち 続いては、宮城県南三陸町「晴谷驛(ハレバレー)」からの中継で、フィアットが東日本大震災からサポートしてきたNPO法人ピースウィンズ・ジャパンの活動についてご報告。南三陸町のご出身で震災後の2011年5月から約10年にわたり東北事業責任者として復興に携わってこられた西城幸江さん、国内事業部次長として主に災害支援の総括している橋本笙子さん、広報の新井杏子さんの3名がピースウィンズ・ジャパンの東北支援の10年 の取り組みについて振り返ってくれました。     「ハレバレー」というのは、震災後に南三陸町に地域の方々が交流できるコミュニティスペースとして設置された空間のこと。震災で失われた大切なもののひとつが、人が集まる場所。心に大きな負担が掛かった人たちが気持ちを通わせ、交流を通じて立ち直る力を強めてもらいたい。そんな想いからハレバレーは開設されました。 橋本さんと新井さんの説明によると、この10年間、ピースウィンズ・ジャパンは、それぞれの時期にあわせた支援を行ってきました。震災翌日の3月12日にはヘリコプターで上空から視察を行い、道路状況から支援が届きにくいと思われる三陸沿岸の支援を決定。160トンにもおよぶ食料、医療、布団、衛生用品などを約2万人の人に届けました。また、衛生電話を使っての安否確認や、携帯電話の充電、子供たちへのおもちゃ箱の配布なども並行して展開。仮設住宅への入居が始まった4月からは、そこで新しい生活が始められるように台所用品や布団など8500世帯に支援。その後、少しずつ生活が落ち着いてくると、次に産業の復興のため、漁業の再建に必要な道具の支援を行ってきました。そして、その次なるフェーズに着手したのがコミュニティの再建でした。     現地で10年にわたり、支援・復興活動を行ってきた西城さんは次のように話してくれました。 「2013年からは高齢者の繋がりをもう一度戻していきましょうということで、このハレバレ―の建設計画と、建物を運営するNPO法人の設立に動いてきました。震災から復旧して家が建っても、個々がバラバラではその先の行動になかなか繋がっていきません。そこでNPO法人をつくって人を繋ぐ建物の運営と、運営のサポートを続けました。ハレバレーではフィアットのサポートにより、かご作りなども行い、地域の女性の交流の場として利用いただいていました。そしてこの10年間のハレバレ―の活動拠点が、4月にシルバー人材センターとして生まれ変わることになり、私たちの東日本大震災の復興活動もこれで一区切りとさせて頂くことになりました。この場をお借りして、ご支援いただいた皆さまにお礼を申し上げます」     10年にわたり被災地が必要とする支援を続けてきたピースウィンズ・ジャパン。この3月で活動は節目を迎えるようですが、今後は東北支援で培った経験やノウハウを、その他の災害支援に活用していきたいと話してくれました。本当に頼もしい限りです。   東北6県で作られた6種類のミモザこけしを披露 続いては、フィアットが2014年から取り組んでいるフィアット×メイド・イン・ジャパン・プロジェクトによるコラボレーションが生んだ、新たな作品の発表です。フィアットでは日本の伝統産業に光を当て、工芸品の魅力を改めて見直し、その土地の職人さんや工房と一緒に、その産地の工芸品を題材としたオリジナル作品を制作する取り組みを7年にわたり行っています。これまでに手掛けた作品は21作品におよび、そこには東北の伝統工芸が4作品含まれます。今回は新たなコラボレーションとして、東北6県にそれぞれ伝わるこけしを継承されている工人さんに、ミモザをテーマにしたフィアット オリジナルこけしを作ってもらいました。     東北6県のフィアットこけしプロジェクトのディレクションを務めてくださったのは、伝統工芸のブランディングや日本の工芸品を海外に広める活動をされている株式会社WAPORTERの飯村祐子さん。飯村さんによれば、こけしは江戸時代の中期以降にはすでに作られていたそうです。こけしはもともと、山で活動する木地職人が湯治で訪れた温泉客向けに、子どものお土産物として作り始めたのが発端なのだとか。東北には11系統の伝統こけしがあるうち、今回はそれを継承されている6系統の工人さんに、それぞれの地域の特徴を生かした作品を作っていただきました。さっそく順に見ていきましょう。     […]

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WOMEN for TOHOKU by FIAT 特別対談 「動物にも明日のスマイルを!」

2011年から「Share with FIAT」を合言葉に動物愛護や災害復興支援など、様々な社会貢献活動をサポートし続けているFIAT。今回は、同じ年に日本初の動物のための寄附サイト「アニドネ」を立ち上げた西平衣里さんにFCAジャパン マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセさんがインタビューしました。   東日本大震災から10年を迎えた東北地方のご紹介、3月8日の国際女性デー、そして「Share with FIAT」を合言葉にFIATが2011年から取り組んでいる動物愛護、災害復興支援などの社会貢献活動について、様々なコンテンツでお届けするオンラインイベント「WOMEN for TOHOKU by FIAT」が、2021年3月13日に開催。 同イベントの中で「動物にも明日のスマイルを!」というテーマのもと、「アニドネ」を立ち上げた公益社団法人「アニマル・ドネーション」代表理事の西平衣里さんに、動物愛護や取り巻く環境、そして活動への想いや今後の展望についてお話を伺いました。   10年間で約1億8千万円の寄附を動物関連団体へ     ティツィアナ:西平さん、こんにちは。私たちが展開しているCSV活動「Share with FIAT」と同じく、アニマル・ドネーションの活動も今年で10周年ですね。改めて、どのような活動に取り組んでいるのか教えてください。 西平:私たちアニマル・ドネーションは、「日本の動物福祉を世界トップレベルにする」をミッションに、動物のための寄附サイト「アニドネ(https://www.animaldonation.org/)」を運営しています。アニドネの役割は、動物のために寄附をしたい個人や企業と、動物のために頑張る関連団体とを繋ぐこと。個人や企業の皆さんにオンラインで寄附をしていただき、その寄附をアニドネが選んだ関連団体にお届けする形で活動を続け、この10年間で計約1億8千万円を24の団体にお届けすることができました。     ティツィアナ:すばらしいですね。「動物のために寄附をしたいけれど、どこに寄附すればよいかわからない」という人たちには、とても便利な仕組みだと思います。オンラインで思い立ったらすぐに寄附できるというのも、今の時代に合っていますよね。私たちが「Share with FIAT」でサポートしている動物保護団体ARK(アニマルレフュージ関西)も、アニドネの寄附先の1つですが、寄附先の団体はどのような基準で選んでいるのですか? 西平:選定にあたって、私たちが注目するのは主に次の5つの観点です。 ・「信頼性」(広く支持されていること、業界内での評判、情報公開や情報発信に積極的であることなど) ・「持続性」(組織が不安定でないこと、組織運営、事業実施におけるリスクに関する心構え、準備があることなど) ・「成長性」(ビジョン・計画・行動力があること、課題認識力、柔軟性、前向きさをもっていることなど) ・「先駆性」(常に新しい試みにチャレンジしていること。社会課題に先駆的に取り組んでいることなど) ・「動物福祉面」(飼育環境の快適さ、医療面でのサポートの充実、頭数に対する適切な人員配置など) これらをしっかり見極めるために、事前に何度もお会いしてヒアリングを重ね、審査をクリアした団体のみを認定させていただいています。       新型コロナによる変化を、動物福祉向上のチャンスに! ティツィアナ:これまでの活動を通じて、日本の動物を取り巻く状況についてどう感じていますか?特に昨年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増えたこともあり、ペットを飼い始める人が増えていると聞いていますが…。 西平:ペットを飼う人が増えていること自体は、とても喜ばしいことだと思います。特に今のような閉塞的な生活の中では、ペットの存在は大きな癒しになりますから、「飼いたい」と思う気持ちも良く理解できます。ただ、その一方で、ペットに関する知識や「一生飼い続ける」という覚悟がないままに衝動的に飼い始めてしまい、「思った以上に大変だった」と言って簡単に手放してしまう人がいることを強く懸念しています。当たり前のことですが、ペットには命があります。その命を一生守る覚悟があるかどうか、しっかり考えてから飼い始めてほしいですね。 こういったペットを取り巻く環境を総合的に考えると、残念ながら日本ではまだペットが「社会の一員」として認められていないのではないかと思っています。     ティツィアナ:たしかに、東日本大震災の際にもペットの同行避難が難しいケースがあったと聞きました。 西平:そうですね。避難するときにペットを一緒に連れていけない、置き去りにしてしまうというケースが相次ぎました。アニドネでは、そういった理由で飼い主と離れてしまったペットをレスキューする活動を行う団体を支援し、飼い主のもとに愛犬が戻れるまでの間の費用や医療費に充ててもらうよう、寄附をお届けしました。 ティツィアナ:そうだったのですね。ありがとうございます。まだ日本の動物福祉にはさまざまな問題がありますが、今後については、どんな展望をもっていらっしゃいますか? 西平:この1年、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活にはとても大きな変化がありましたが、これは大きなチャンスでもあると思っています。というのも、コロナによって、これまで隠れていた様々な問題が浮き彫りになったからです。例えば、衝動的にペットを飼う人が増えたことで、ペットに関する正しい知識や情報を周知する必要性がますます強く問われるようになりましたし、コロナによる収入減で多頭飼育が崩壊した結果、不適切な環境で飼育されている動物がまだまだ多く存在していることが改めて明らかになりました。多くの人がペットの存在の大切さを実感している今こそ、ペット業界も飼い主も何らかのアクションを起こして、状況を変えていくべき時なのではないでしょうか。     ティツィアナ:これまでの活動の中で、忘れられないエピソードがあれば教えてください。 西平:近年日本では多頭飼育の崩壊が相次いでいて、2018年現在、多頭飼育による苦情が2,000件以上も寄せられています。アニドネでは崩壊の現場から1頭でも多くの犬や猫を救うため、10頭以上の多頭レスキュー専用の「アニドネ緊急支援基金」を設立し、崩壊現場でレスキューにあたる団体へ迅速に寄附を届けられる仕組みを整えました。これまでに、基金から約214万円の寄附を団体にお届けすることができたのですが、支援先団体の方とコミュニケーションした時に「以前は崩壊現場にレスキューにいくと、頭数がすごく多かったり、病気の動物がたくさんいたりして心が折れてしまいそうになることがありました。でも、今はアニドネの支援があるので自信をもってレスキューしてあげることができる。1頭でも多くの犬や猫を助けてあげられるよう頑張ろうって気持ちになれます」と言ってくださったんです。私たちは寄附したい人と団体とをつなぐ中間支援組織なので直接レスキューには行けませんが、支援の現場にいる方の力になれていることが実感できて、とても嬉しかったです。       SNSへの投稿が寄附になる!FIAT×アニドネのフォトコンテスト開催中 ティツィアナ:とても嬉しい言葉ですね!すばらしいです。今回のインタビューを読んで、きっと多くの方がアニドネに興味を持つと思うのですが、具体的にはどんな形でアニドネに寄附を寄せることができるのでしょうか? […]

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3月8日は国際女性デー。イタリアではミモザの花を贈り合う「ミモザの日」

イタリアは今年、2月中旬からミモザの花が満開となり、あちこちで鮮やかな黄色いミモザの花が咲き誇っています。ミモザの開花には春の訪れを感じるとともに、イタリアでは今年も「ミモザの日」の季節がやってきたという気分になります。さて、そんなイタリアの「ミモザの日」とはどんな日なのかご存知でしょうか。イタリア在住9年、フィレンツェのFMラジオ局にパーソナリティーとして出演中の小林真子が、イタリアの「ミモザの日」やミモザの日のイタリア人たちの過ごし方についてお伝えします。       3月8日の国際女性デーと深い関わりのあるイタリアの「ミモザの日」 3月8日は日本でも浸透してきた国際女性デーです。イタリアの「ミモザの日」はこの国際女性デーと深い関わりがあります。 国際女性デーとは世界中の女性の権利を守り、女性の活躍を支援するために世界中で祝われている記念日です。国連が1975年から世界に対して女性の権利に対する呼びかけを始め、1977年に国連は毎年3月8日を公式に国際女性デーと制定しました。 3月8日となった理由は、1917年ロシアの二月革命で女性が選挙権を得たという出来事に由来しています。1917年2月23日(ユリウス暦)、ロシアでは女性労働者を中心としたデモ活動が行われ、このデモ活動が女性参政権の制定につながりました。ユリウス暦の2月23日は、今日世界で一般的に使用されているグレゴリオ暦では3月8日。そのため3月8日が国際女性デーとなりました。 国際女性デーでは毎年、こうした過去の女性たちの平等権の獲得への運動を称えるとともに、女性に対する差別の撤廃を目的とした支援や、女性が平等な社会でグローバルに活躍できるような呼びかけが行われます。世界中の女性の社会貢献や多岐にわたった分野における優れた功績を祝福し、女性たちが一致団結して男女共同参画を推進することを目指して様々なイベントも開かれます。       こうした世界の動きに連動してイタリアで国際女性デーが初めて祝われたのは1922年で、1944年にはイタリア女性組合(Unione Donne in Italia)がローマで発足しました。そして、同時期の2〜3月に開花するミモザがイタリアの国際女性デーのシンボルとなりました。そのため、イタリアでは3月8日の国際女性デーはミモザの日と呼ばれています。日本では母の日にカーネーションを贈るように、イタリアでは国際女性デーにミモザを贈る、というのが習慣となっています。         イタリアでのミモザの日の習慣とは? イタリアでは3月8日が近づくと、街中のショップやバールのショーウィンドーなどがミモザの花で飾り付けられるようになり、花屋の店頭にはミモザの花が並び、ケーキ屋やスーパーではミモザケーキや黄色い包装紙に包まれたお菓子などが販売されるように。この時期は街中がミモザ色で溢れかえり、明るい雰囲気に包まれます。       3月8日の当日には男性が、奥さんや恋人だけでなく家族や友人、同僚や常連客など身近な女性たちに感謝の気持を込めて「Auguri!(アウグーリ)=おめでとう!」と挨拶しながらミモザの花をプレゼントします。私もイタリアでは行きつけのバールからミモザの花をプレゼントされたり、SNS上でミモザの写真のついたメッセージをもらったりしますが、イタリアに来た当初はミモザの日のことを知らなかったので驚いたものです。     イタリアの「女性の日」にはどんなことをするの? ミモザの花を女性に贈る以外に、ミモザの日にイタリア人はどんなことをするのでしょうか。フィレンツェ近郊に住むイタリア人の友人で、愛車はフィアット・パンダというキアラさんに聞いてみました。 「今はロックダウン中だからコロナ禍以前のことになるけど、女性の日にはよく女性だけで夕食へ出かけました。数年前のことになるけど、私も15〜20人ぐらいの大勢のグループで出かけて、ピザ屋でディナーをして、その後はクラブへ出かけて踊ったことがあります。レストランを営んでいる友人は、2月14日のバレンタインデーと3月8日の女性の日の2日間は一年間で最も売上の多い日だと言っています」。 イタリアのバレンタインデーは一年で最もレストランの予約が取れない日。そんな日に匹敵するほど、女性の日に外食する女性は多いようで、国際女性デーがすっかりイタリアに浸透していることがわかります。       日本で言うところの「女子会」がイタリア中で開かれるといえばイメージしやすいかと思いますが、レストランでは女性限定メニューが企画され、女性対象のコンサートやショーなどのイベントも各地で開かれます。 コロナ禍によるロックダウン中の今年は、外食やイベント開催ができないため、オンラインイベントが開かれるのが特徴で、多くのショップではオンライン上で3月8日にミモザの日を祝う女性限定セールを企画しています。 一方で、こうした国際女性デーの商業化に意義を唱え、国際女性デー本来の趣旨にのっとって女性に対する差別や暴力の撤廃を目標としたデモ活動をするイタリア人たちも大勢います。         イタリア人直伝!ミモザの日のお菓子「ミモザケーキ」のレシピをご紹介 イタリアの「ミモザの日」には定番デザートもあります。それは「Torta Mimosa(トルタ・ミモザ)=ミモザケーキ」。見た目がミモザの花のようなかわいらしいこのケーキは、3月8日が近づくとケーキ屋やスーパーで見かけるようになります。 今回はそんなミモザケーキのおすすめレシピを、フィレンツェ出身のアレッシオさんに教えてもらいました。フィレンツェ名産の貴腐ワインVin Santo(ヴィン・サント)を使う点がフィレンツェ流ですが、手に入らなければお好みのリキュールで代用可能。一見難しそうに見えるかもしれませんが、つくり方はシンプルで自宅で簡単につくれます。材料は日本でも容易に手に入るものばかりなので、今年の国際女性デーにはイタリア人直伝ミモザケーキに挑戦してみてはいかがでしょうか?       【材料】(直径約11〜12センチの丸型) <スポンジケーキ> ・全卵 3個 ・砂糖 100g ・小麦粉 90g […]

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一人ひとりの“好き”が集まる「#LOVEFIAT_2021」

なかなか自由にお出かけできない毎日。おうち時間のなかでも、何か楽しいことに触れて、気分を上げたいものです。 そこでフィアットでは、みなさんに楽しんでもらえるように、フォトコンテスト「#LOVE FIAT 2021」を開催します。これはあなたの好きな写真を、ハッシュタグ「#LOVEFIAT_2021」をつけてインスタグラムに投稿してもらうキャンペーンです。 過去にも、インスタグラムでさまざまなフォトコンテストを開催してきました。今回はとくに投稿数の多かった2つのフォトコンテスト「LOVE FIAT 2020」「FIAT HAPPY YELLOW」から、編集部が独断で選んだ素敵な写真をご紹介します。その写真をお楽しみいただくとともに、「#LOVEFIAT_2021」の投稿の参考にしてくださいね。     「LOVE FIAT 2020」 バレンタインシーズンにぴったりな投稿キャンペーンが、2020年2月に開催された「LOVE FIAT 2020」です。みなさんの“好き”がたっぷり詰まった写真を、ハッシュタグ「#LOVEFIAT_2020」をつけて投稿してもらいました。 このキャンペーンで「好きなもの」を紹介してもらったのは、バレンタインデーがある2月に、フィアットオーナーさまも、まだそうでない人も気軽に参加できるようにするため。自分の好きなものを投稿してもらうことで「生活にさらなる彩りを」と考えて企画したキャンペーンです。 その結果、フィアットとの愛や繋がりを感じる写真だけではなく、家族やペット、ファッション、スイーツなど「#LOVEFIAT_2020」のハッシュタグがついた愛を感じる写真の投稿は5,000件を超えました。その中から編集部が注目した写真をご紹介します。   夕陽のなかで映える「500S Automatica」 Instagramで投稿を見たい方はこちら 夕陽が差し込む大きな水溜りに、愛車の500S Automatica(オートマティカ)を停めて撮影。景色が光の反射によって水面に映り込む「リフレクション」と呼ばれる方法を使うことで、幻想的な世界観をつくりだした写真になっています。 美しい風景だけではなく、好きな猫や日常の身近なものを写真に残して投稿するejistagramさん。愛車のフィアットが写り込んだ風景写真の投稿もあるので、ドライブシーンを連想できます。 ejistagramさんのinstagramはこちら   お気に入りの赤い「500」で大自然をドライブ Instagramで投稿を見たい方はこちら 日本百名山に選ばれている北海道の「羊蹄山(ようていざん)」をバックにした、真っ赤なボディカラーの500(チンクエチェント)が目を引きます。大自然のなかを500で爽快にドライブするときの気持ちよさを感じる写真です。 北海道の大自然や街並みといっしょに、愛車の500を撮影した写真が並んでいます。被写体の元のカラーを変えないように撮影してあるので、「その場にいるようなリアルさ」を感じることができる写真ばかりです。 ezoflatさんのinstagramはこちら   箱根・芦ノ湖を「500C」で爽快にお出かけした記録を Instagramで投稿を見たい方はこちら 箱根・芦ノ湖に現れた光芒(雲の隙間から差し込む光)を背景に、カブリオレモデルの500C(チンクエチェント シー)を撮影した1枚。光がうまく当たっているので、ホワイトのボディカラーでも白飛びすることなく、500Cのおしゃれさが際立っています。 愛車の500Cとの日常を残しているKensuke Imamuraさんのアカウントでは、撮影後に加工を施した写真もたくさん投稿されています。アーティスティックな写真を残したい人にとって参考になる写真ばかりです。 Kensuke Imamuraさんのinstagramはこちら     「FIAT HAPPY YELLOW」 春本番をむかえた季節に、インスタグラムのフィードを色鮮やかに彩ったキャンペーンが「FIAT HAPPY YELLOW」です。 キャンペーンのテーマは、2020年3月に発売された限定車『500 Mimosa(チンクエチェント ミモザ)』のボディカラーで、色彩心理学で「しあわせ」のイメージを与えるといわれる“黄色”。黄色いアイテムが写っている写真をハッシュタグ「#happyfiat_yellow」をつけて投稿してもらいました。 このキャンペーンが開催された2020年の3〜4月は、世界各地で新型コロナウイルス騒動によるロックダウンや外出自粛が叫ばれていた時期。フィアットでは「気分がすこしでも明るくなり、生活を楽しんでもらえるようなコンテンツをお届けしたい」という気持ちでキャンペーンをはじめました。 その気持ちに反応してもらったみなさんから、愛車の500 […]

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低所得国の子どもたちに教育のギフト(贈り物)を。ルーム・トゥ・リードの活動とその思いを聞く。

Room to Read(ルーム・トゥ・リード)は、アジアやアフリカなど16カ国で子どもたちに教育支援を行なっている国際NGO。支援先の国々では、今なお貧困や文化的背景から、教育環境が行き届いておらず、読み書きができない子どもが多くいるほか、男女間の教育格差が存在するといいます。今回は、ルーム・トゥ・リード日本法人の事務局長、松丸佳穂さんに、低所得国の教育を取り巻く問題や、その解決に取り組む活動についてうかがいます。     日本にいると初等教育で字を習うのは当然のことのように考えてしまいがちですが、世界に目を向けると、読み書きができない方というのはどれ位いるのでしょうか。 「世界では読み書きができない非識字人口は10億人近くいて、成人でも7億5000万人以上が基本的な読み書きができないというデータがあります。さらにその3分の2は女性や女の子で、低所得国では4人に1人の子どもが読み書きができません」   かなりの数ですね。ルーム・トゥ・リードでは、どのように教育支援を行なっているのでしょうか? 「ルーム・トゥ・リードは、質の高い教育によってすべての子どもたちが自分の可能性を最大限に発揮し、地域社会や世界に貢献できる世界を目指しています。教育における識字と男女平等に焦点を当てることで、低所得層のコミュニティに住む何百万人もの子どもたちの生活を変えようとしています。私たちの支援活動は、大きく分けて2つあります。ひとつは、初等教育の子どもたちの識字能力と読書習慣を育成する “識字教育プログラム”です。先進国では、義務教育の過程を通じて、自然と識字能力を身につけていきますが、私たちが支援しているアジアやアフリカの低所得国では、現地の言語で書かれた本や教材がほとんどなかったり、そもそも学校に図書室がなかったり、先進国では当たり前に存在するものが圧倒的に不足しているのです。そこでルーム・トゥ・リードでは、現地語による本や教材の開発から図書室の開設、教師や司書のトレーニングなど、子どもたちが生涯自立した読書家になれるよう読み書き学習に必要な支援活動を行なっています。もうひとつは、“女子教育プログラム”と呼ばれるもので、少女たちが学業における成功と、卒業後の豊かな人生のための必要なライフスキルを身につけ、高校を卒業できるように支援しています。なぜ支援対象が中学・高校の女の子かというと、小学校のうちは男女間で就学率の差というのはあまりないのですが、中学、高校と上がるに連れ、女の子の進学率は下がり、中退してしまう子も多いのです。その理由はいくつもあります。貧困から学校の代わりに、家事労働に従事する女の子も多いです。また、女の子に教育はいらないという文化的偏見やジェンダー差別、また、安全性への懸念もあります。中学や高校が近くになくて、家から5km、10kmと離れていることもよくあります。舗装されていない道を1時間や2時間歩いての通学は、体への負担だけではなく、身の危険にも晒されるますから、親が行かせたがらないこともあります。さらに学校に通えても、女性の教員が少なかったり、男女別のお手洗いがなかったり、女の子にとって学校が安心できる場所ではないという理由もあります。また、世界では結婚や出産を18歳未満で経験する女の子がいます。“児童婚”と呼ばれていますが、これも女の子が学校に通うことができない大きな要因のひとつになっています。このように、本人に学習意欲があったとしても、様々な理由から学校に行けなくなってしまうのです」     セキュリティやインフラ面、さらに社会環境が弊害になることが多々あるのですね。そのような問題に対して、どのようにアプローチしているのでしょうか? 「ルーム・トゥ・リードの女子教育プログラムは、少女が学校に長くとどまり、物事を判断する基準やプロセスを持ち、日常にある課題に対し自分で対処する自信を育み、意思決定ができるスキルを身に着けたうえで、高校を卒業ができるように設計しています。その一つとして、中学から高校までの間に、40から60のライフスキル教育、文字通り“生きるための力”を学ぶ授業を提供しています。 批判的思考や自尊心、自立心は、日々の課題に対処し、十分な情報に基づいた意思決定に役立ちます。こうしたスキルを身につけ、それを日常生活にどう役立てるかを学習した女の子は、性差別に対処する方法から勉強のための時間をどう作るかまで、今後直面するかもしれない障害を克服し、卒業後の生活に備えることができます。 最初は、自分の意思で物事を判断する習慣がなかった子どもたちは、“私って何?”“好き・嫌いって?”というところからスタートします。最初は、自分が“嫌”という気持ちをどう表現したらいいかも分からないのです。高校生になると、キャリアや試験対策、性的権利や安全性、ディベートやコミュニケーションなどを学びます。 ライフスキル教育に加えて、女の子にメンターとなる女性のメンターも重要です。私たちはソーシャルモビライザーと呼ぶ、地域社会における強力なロールモデルとなる女性を派遣しています。少女達が生活の中で直面する可能性のある問題に対処するために、メンタリングのセッションを実施しています。セッションは、グループ単位、あるいは個人に対しても行われます。少女にアドバイスを与えたり、心理的なサポートを提供すると同時に、教師や家族と緊密に協力して、課題に対処していきます。自分の悩みや思っていることを相談できる人が身近にいるというのはとても重要で、親にも言えないことをメンターに相談し、問題を一緒に乗り越えていくのです。いつも見守ってくれる人がいて、学校に行けば同じように頑張っている仲間もいる環境というのが、女の子たちの大きなモチベーションになっているのです」     コロナ禍で学校に戻れないリスクも   見守ってくれる人がいれば心強いのは誰でも同じですね。ところでコロナ禍の影響はいかがでしょうか? 「コロナの影響は計り知れないほど大きいなか、子ども達が教育現場から取り残されることがないよう、できることから迅速に対応をしてきた年でした。コロナに関するニュースは毎日報道されていますが、低所得国の状況はほとんど伝えられていません。パンデミックや自然災害が起こると、大きな影響を受けるのが、社会的に立場が弱い女性や子どもたちです。教育面でいうと、日本を含めて先進国では多くの学校でオンライン学習に移行しましたが、ネパールやタンザニアなど、ルーム・トゥ・リードが支援を行っている国々では、インターネットが普及しておらず、すべてをオンライン学習に移行することができません。ただでさえ貧しいなかでコロナが直撃し、両親が失職し、早すぎる結婚やジェンダーに基づく暴力、人身取引、中途退学なども報告されています。 低所得層のコミュニティにいる何百万人もの子どもたちにとって、コロナによる学校閉鎖は、一時的な学びの“中断”ではなく、学びの“消失”を意味します。読書の消失、学びの消失、そして自らの人生や所属するコミュニティに明るい変化をもたらすという夢の消失です。 ルーム・トゥ・リードの遠隔学習プログラムは、インターネットに依存していません。ラジオ、テレビ放送を通じての授業提供、電話、テキストメッセージを通じてのフォローアップ、他団体と協力して各家庭への印刷教材の配布など、子どもや保護者たちが最も利用しやすいチャンネルを通じて、支援を行っています。また、インターネットにアクセルできる人達には、デジタル学習プラットフォーム「リテラシークラウド(英語)」を無償で提供しています。読解レベルと言語で分類された絵本21か国語1000タイトル以上がアップロードされた豊富なオンラインライブラリに加え、教師、児童書作家、国際的な出版界のメンバー、政府向けの読み聞かせビデオや専門的な開発リソースが掲載されています。 また、女の子たちに対して、職員は電話でメンタリングセッションを行い、危機を乗り越えるべく精神的に支え、自宅で学業を続けるためのサポートを行っています。また、安全で健康的な生活を送れるよう情報提供し、学校が再開した際にスムーズに戻ることができるよう課題解決を一緒に行うなど、遠隔でサポートを行っています」     教育環境がより深刻になっているなかで、ラジオやテレビで支援を行なうなど、ルーム・トゥ・リードの活動の規模やスピーディな対応力には目を見張るものがありますが、スタッフの方はグローバルでは何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか? 「ルーム・トゥ・リードの職員は、グローバル全体で約1600人、うち9割はプログラムを実施している支援国に在籍しています。ルーム・トゥ・リードの活動資金は、主に皆さまからいただく寄付金を使わせていただいていますが、間接費を徹底的におさえ、寄付の透明性にこだわり、組織や活動をビジネスと同じようにスピード感をもって運営しているのが特徴です。米国には慈善団体を評価する“チャリティナビゲーター”という第三者機関があり、財務の健全性、説明責任、透明性を重視しており、その評価基準はとても厳しいですが、ルーム・トゥ・リードは最高評価である4つ星を獲得しています。私達はお預かりした寄付の85.9%を、支援国における教育プログラムの実行のために投入していますが、寄付金が健全に運用され、世界を変革していくためのミッションが着実に達成されているということを裏付けるものです。また、昨年は設立から20周年のタイミングでしたが、現在までに1800万人以上の子ども達へのサポートを実現しています。ただ、最初にも申し上げましたが、世界では読み書きができない非識字人口はまだ10億人近くいて、低所得国では4人に1人の子どもが読み書きができません。私達は、2025年までに4000万人の子ども達に教育を届けるという新たな目標を掲げています」   次に日本での活動についてお聞きしたいのですが、主な活動は支援者を集めることでしょうか? 「そうですね。日本ではルーム・トゥ・リードの活動を知っていただくための啓発活動と資金調達活動を行っています。もちろん経費も厳しく見ていて、現在、日本にはオフィスは2拠点ありますが、企業や個人から無償で提供いただいます。また、日本には職員は私一人しかおりませんが、多くの企業のプロボノや個人のボランティアサポーターの皆さんに、資金調達からイベントサポート、翻訳やウェブサイトのリニュアル、SNS、事務局のサポートに至るまで、日々の活動を一緒に支えていただいています。フィアットさんにも秋に開催したバーチャルガラではイベントスポンサーとして協賛していただきました。 コロナのようなことがあると、自分達の生活も先が見えなくなってしまい、報道でもルーム・トゥ・リードの活動地域のニュースはほとんど流れませんので、どうしても内向きになってしまうことが多いと思います。ただ、少し外に目を向けていただいて、学校閉鎖によって、二度と教育現場に戻ってこられないかもしれない子ども達がいることにも思いを寄せていただけたら嬉しく思います。もちろん、日本にもコロナ禍で浮き彫りになった課題はたくさんあり、そのサポートをしている団体もたくさんあります。自分が関心を持つ課題に対して、自分ができることはないか、アクションを起こすことが大切だと思います。そこはまさに、フィアットが提唱している“Share with FIAT”の精神だと思います。ルーム・トゥ・リードが提供している女子教育プログラムもそうですが、私たちは、誰でもひとりでは絶望的な気持ちになってしまうことでも、周りの支えがあることによって勇気が得られます。個人個人が自分が持っているものを少しずつShareすることで、世界は大きく変わると信じています」     松丸さんは日本法人の立ち上げからずっとやられていて、こういう組織にしていきたいという思いはありますか。 「私は自分が前に出て、組織の顔となって引っ張っていくタイプではありません。ただ、ルーム・トゥ・リードのビジョンに共感していただいて、リーダーシップを持った素晴らしい人を巻き込んでコミュニティやチームを作ることを得意としています。毎年クリスマスの時期に、寄付キャンペーンAction for Educationを開催しているのですが、昨年12月はコロナ禍にいる子ども達に教育のクリスマスプレゼントを届けようと呼びかけました。日本全国から、そして海外からもご支援をいただき、おかげさまで目標を大幅に達成し4,144名の子ども達をサポートすることができました。 資金調達に際しては、32名もの多才なサポーターたちが自らチャレンジャーとなって、自身の好きなこと、得意なことを生かして、続々とユニークなファンドレイズのプロジェクトを立ち上げてくださり、寄付を募ってくださいました。お金に余裕のある方は寄付をしてくださったり、スキルがある方はご自身のスキルと時間を提供してくださったり、関わり方は様々です。一人ひとりが自分ができることをアクションしてムーブメントにしていくことがルーム・トゥ・リードらしさだと思っています。結果としてプロフェッショナルな方が集まってくださり、お一人おひとりが機会を生かして行動を起こしてくださったおかげで、子ども達、家族、コミュニティの将来に大きな変化が生まれているのです。」   最後に2021年の抱負を教えていただけますか。 「2020年はコロナ禍で春に予定していた資金調達を目的としたガラパーティや数々のイベントがすべてキャンセルになり、前半は資金調達の点では非常に苦しい状況となりました。ただ、秋に、これまで手がけたことがなかったバーチャルでの資金調達イベントを何度か開催し、おかげさまで多くのご支援をいただくことができました。バーチャルの利点としては、首都圏以外の支援者の方々にも多数ご参加いただけて、また、海外からも多くのゲストスピーカーがご参加くださいました。さらに、タイムリーに参加できない方には録画を共有することもできました。今年も、ルーム・トゥ・リードの活動を知っていただきたいので、バーチャルという新たな機会も生かしながら、状況を見ながらですが、リアルイベントなどとハイブリッドの組み合わせで進めていけたらと思っています!」   今日はお忙しいなか、ありがとうございました。       ルーム・トゥ・リード公式サイト ルーム・トゥ・リードのSNS(Facebook・Twitter・Instagram) フィアットが大切にしているシェアの気持ち「Share […]

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【お年玉プレゼント】自然な素材と製法にこだわったチーズを、自宅で楽しく手作り! 浜松のチーズ工房「HAKU」の手作りチーズキット

元気で、明るく、前向きな毎日のために、フィアットがすべての女性にエールを送るプログラム「#ciaoDonna(チャオ・ドンナ)」。 2021年の年明けには、この一年もっとCIAO! な日々を送っていただけるよう、2020年12月28日(月)〜2021年1月17日(月)にお年玉プレゼントキャンペーン「BUON ANNO NUOVO 2021」を実施。今回の記事では、そのプレゼントのひとつ、浜松にあるチーズ工房「HAKU」が提供する手作りチーズキット「おうちdeモッツァレラ」をご紹介。 ※「BUON ANNO NUOVO」は、イタリア語で「明けましておめでとう」を意味する言葉 店長の鈴木淑子さんに、チーズへの想いやHAKUが大切にしていること、「おうちdeモッツァレラ」の作り方のコツや、おすすめの食べ方などについて伺いました。     「本来のチーズの美味しさを伝えたい」HAKUが大切にしていること   「チーズ本来の美味しさを、たくさんの人に知ってもらいたい」 そんな想いからスタートしたHAKUでは、浜松市内の牧場でとれた、搾乳から1日未満の新鮮な生乳だけを使用。また、チーズ作りに使うのは自然な素材だけ。生乳を発酵させる乳酸菌と、固めるための植物性酵素、それから塩のみで作られているのです。 「もともとチーズに特別な興味はなかった」という鈴木さん。立ち上げのきっかけになったのは、静岡にあるチーズ専門店で食べた本格チーズの味でした。     「こんなに美味しいチーズがあるんだ……!」と感銘を受けた鈴木さんは、その味を浜松の人たちにも伝えたいと、まったくの未経験から挑戦を開始したのです。 当然、お店をオープンするまでの道のりは山あり谷あり。チーズ作りの要となる牛乳については、「浜松でやるなら浜松のものを使いたい」と、浜松市内の牧場を探し回ったり、浜松初の乳製造業だったため、保健所から許可が下りるのを根気強く待たなければならなかったり……。 「チーズ作りには、牛乳に乳酸菌を入れて発酵させる工程があるのですが、発酵が進み過ぎて、72リットルものヨーグルトができてしまった時には、思わず泣きそうになりました」       浜松の魅力が詰まったHAKUの人気商品 そんな多くの困難を乗り越えて、2021年で3年目を迎えるHAKU。今では地元の人たちがひっきりなしに訪れる、浜松の人気店へと成長しました。 「中学生が、千円札を握りしめ、汗びっしょりになって自転車でおつかいに来てくれたことがあって。聞けば、『母親に頼まれて夕食用にモッツァレラチーズを買いに来た』とのこと。その話を聞いて、地域の人の暮らしを支えるチーズになれているんだ、と感じて嬉しくなりました」 そんなHAKUのチーズはまさに、浜松の食材を使った、浜松の人が愛するチーズ。チーズ本来の美味しさを楽しめるだけでなく、浜松の食文化までも一緒に楽しむことができるチーズなのです。 看板商品は、なんといっても浜松産のミルクの味が存分に味わえる「モッツァレラチーズ」。     また、モッツァレラチーズと同じベースからできた「カチョカヴァロ」も人気商品のひとつです。     カチョカヴァロは、約1ヶ月間ひもでつるして熟成させたもので、モッツァレラのミルク感はそのままに、焼いて食べると外はカリッ、中はモチッとした食感を味わえるチーズ。   そして忘れてはならないのが、浜松の食材を使ったチーズの数々!     「グリルチーズ」には、たくあんや生青のり、季節に応じてしその実など、浜松産の農産物を使ったたくさんのラインナップがあるのが特徴です。 「当店に来て下さるお客様は地元の方が多いので、なじみ深い食材で安心して食べてほしい」と鈴木さん。組み合わせる農産物は、お客様からのお裾分けをきっかけに決まることもあるのだそうです。       簡単4ステップ!「おうちdeモッツァレラ」の作り方   今回、新年プレゼント企画に登場する「おうちdeモッツァレラ」は、そんなHAKUの看板商品「モッツァレラチーズ」をおうちで楽しく手作りできる一品。 キットに含まれているのは、チーズのもととなるHAKU手作りの“カード”と、布手袋、ビニール手袋、分量の塩とレシピ。自宅で用意が必要なものは、ボウルと熱湯、チーズをこねるのに使うヘラだけです。 手順も簡単! ざっくり分けて下記の4ステップだけで完成です。 1、チーズのもとを砕く 2、塩を入れた熱湯で暖める 3、チーズをこねる 4、丸くちぎる […]

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マンガで学ぶ。女性が自分らしく生きるために必要なこととは?

女性のエンパワーメントをテーマにしたデジタルマンガ 全話公開 女性が自分らしく生きることを応援する、女性のエンパワーメントをテーマにしたデジタルマンガがイタリアを代表するカーブランドFIAT(フィアット)が取り組むプロジェクト「#ciaoDonna」(※)で展開されています。マンガの主人公と同年代の女性たちに感想を聞くと、現代を生きる女性の性をめぐるさまざまな社会課題が見えてきます。マンガを描いたイラストレーターの伊吹春香さん、監修を手掛けた産婦人科医の遠見才希子さん、公益財団法人ジョイセフの市民社会連携グループ長の小野美智代さんがこうした課題を解決するために今できることについて語り合いました。       性の問題について正しく知る機会がなかった大人たちにも読んでほしい デジタルマンガは全4話で、フィアットと公益財団法人ジョイセフが共同で制作し、17歳の女子高生、21歳の女子大生、28歳のキャリアウーマン、35歳の専業主婦の4人が1話ずつ主人公として登場し、それぞれの年代の女性の性、生き方を考えるストーリーが進みます。主人公と同年代の女性たちからは、「性について知ることがとても大切」(高校生)、「性にかかわる話題がタブー視されていることが原因にある」(大学生)「性教育の大切さを実感」(主婦)といった声が聞かれました。     遠見 日本では、性の問題を大人が子どもたちに考える機会をつくれていないという現状があります。17歳のストーリーの監修に携わりました。日本の学校の性教育の内容は国際的には遅れています。コンドームの使い方なども詳しく紹介するなど、性教育の基本的な内容を盛り込みました。大人は子どもたちに対して、上から目線ではなく一緒に考える姿勢が大切です。個人的には、女子高校生の問いかけに、保健室の先生が「教えていなくてごめんなさーい!!」と答える場面が気に入っています。 また、先生の「相談してくれてありがとう」「困ったときはいつでもサポートするわ」という言葉にあるように、大人たちが子どもたちの気持ちに寄り添い、何かあった時に味方になるといった姿勢を示してほしいと思います。性の問題について、自分自身も正しく知る機会がなかった大人たちのためのマンガでもあると思っています。 小野 女性をエンパワーするマンガです。この日本社会で生きていく中で、男女の意識の差、無意識の中に潜む根深いジェンダー観、それに起因するコミュニケーションの問題が女性を取り巻く問題の多くに起因しています。だから性別、年齢を問わず読んでもらいたいです。17歳のストーリーは、恋愛に関心があるないに関わらず、必要な知識として中学生にも読んでもらえたら。 遠見 実際、スマートフォンやインターネットの広がりで、低年齢のうちから性情報に触れる機会が増えました。性暴力は身近に存在することがあります。妊娠と出産は基本的に女性の体だけにしか起こりません。男性と女性には決定的な違いがあります。包括的性教育を行うと、性行動に慎重になって初交年齢が上がるという研究結果があります。 伊吹 最初のストーリーでは、主人公の女子高生に対して、保健室の先生が説教するような書き出しにしてしまい、遠見先生に言われてハッとしました。子どもたちと同じ目線で考える姿勢が大切だと知りました。こうした感覚がもっと世の中に広がればいいなあと考えて描きました。また、全体のストーリーを通じて、「なぜ男性がそう思ってしまうのか。男性側の視点に立つと男性なりの葛藤があるのでは」と感じました。現在、社会は変わっている部分と変わっていない部分がありますが、「ジェンダーレス」化は進んできています。洋服などもユニセックスなものが人気を集めているようにさまざまなところで変化は起きています。今回のストーリーに登場する男性はどういう心境だったのかといった男性バージョンをはじめ、男性を主人公にしたマンガも描きたいと思いました。       「性」を意識することなく生きるために。生き方のヒントを伝えたい 遠見 今の日本社会は変わってきていますが、女性である、ということだけでの生きづらさは、まだまだあると思います。どんな性でも生きやすい社会になればいいなと思っています。そのためには、社会の制度や仕組みを整えていくことが大切です。また、女性が仕事をするうえでは、妊娠する時期についてのプレッシャーがあるかもしれませんが、「産む選択」「育てる選択」の少なさも影響しているのではないかと思います。もっともっと選択肢が増えれば生きやすい社会をつくることができると思います。「今、これからどうしていくか」をいろんな世代の人で話し合っていきたいです。特に若い世代の声を大事にしたいですね。 小野 SRHR、「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康と権利)は、すべての人が持っている権利です。日本はそれを自分ごととして考えることすら機会を十分に与えられているとは言えませんが、国際基準ではライフスキルの向上に、包括的性教育が有効だとされています。私たちは、一人ひとりが自分の性や身体と向き合い、自分らしい選択ができるための啓発活動を行っています。ラブ(Love)、アクト(Act)、ディサイド(Decide)のやり方は人それぞれで、私たちは一人として同じ人はいません。私自身は「こんなに多くの人が、自分らしい選択をしている、アイレディ(I LADY.)に生きている人がいる」という大人のサンプルを見せることが一番の啓発だと思っています。これだけ情報が氾濫していると便利な一方で逆に迷ったり、悩んだりする若者が多いのも実態です。「自分の人生は自分自身で決める」という力、ライフスキルを身につけるために、自分らしく選択している多様な大人の生き方を見せてあげたいです。このマンガを通じて、さまざまな生き方のヒントを伝えたいですね。 伊吹 真剣に話し合うと難しい話についてもマンガだからこそフランクに話せることがあります。「女性らしさ」「男性らしさ」といった性を意識することなく、みんなが自分の生きたいように生きていくにはどうしたらいいか。みなさん、ふだんの生活のレベルでも生きづらい部分があると思います。お互いが悪気なく言っていることの中に、お互いの首をしめていることがあると感じています。でも社会は変わってきています。「今のままで世の中終わらない。変わっていくのだよ」ということをもっと知らせていきたいです。       「日本社会の事実を伝えている」 内容に共感   また、今回の漫画の主人公と同年代の女性たちに、デジタルマンガの感想や女性のエンパワーメントについて、課題解決に向けて実践していることを聞きました。     私立潤徳女子高校(東京都)の生徒のみなさんからは、17歳の主人公のストーリーについて、「性について知ることはとても大切」「男性もマンガの内容を知るべき」「自分は未成年で性交を行いたくない」といった感想が寄せられました。     女子大学生(21歳)は、日常生活の中で女性であることで嫌な思いをすることについて「そもそも性的なことがタブー視されていることが原因にあると考えている。性についてパートナーや友達ともオープンに話せるように自分自身が話しやすい人になるように努力している」といいます。     大学院生の村上芽生さん(27歳)は、同年代が主人公のストーリーについて「共感の嵐。日本社会の事実を伝えている。次世代のために、ジェンダー役割にとらわれず、自分の好きなことをするように行動を変えていきたい」と語ります。そのうえで「こうした考えや活動に賛同する企業の商品を私たちが選択する行動もあるのでは」と提案しています。     主婦の久冨祥子さん(35歳)さんは、「性教育の大切さを実感した。社会的な環境が女性の活躍を阻んでいる側面もある。子どもがどんな大人になりたいかを常に考え、親が変わっていくことを意識している」と話しています。     FIATマンガプロジェクトのページはコチラ     ※ #ciaoDonna フィアットは2018年春からすべての女性にエールを送るプロジェクト「#ciaoDonna(チャオ・ドンナ)」を進めている。イタリアでは親しい間柄で使われるあいさつの言葉「ciao」。そして女性という意味の「Donna」。この二つの言葉を組み合わせたメッセージは、年齢に関係なく、女性の活躍や飛躍、健康や楽しい暮らしなど、より楽しく充実した暮らしや未来をつくるために、女性のエンパワーメントを推進する活動を意味する。また、2011年から「Share with FIAT(シェア ウィズ フィアット)」を合言葉に、素晴らしい社会活動をしているさまざまな団体とコラボレーションをしながら、女性のエンパワーメントや子供たちの人権保護、動物愛護などの団体のサポートをしている。   #ciaoDonna公式Instagramアカウントはコチラ   遠見 才希子(えんみ・さきこ) […]

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フィアットが大切にしているシェアの気持ち「Share with FIAT」

自分の幸せはもちろん、みんなの幸せを求める時代をつくっていきたい。フィアットは「Share with FIAT」を合言葉に様々なNPO法人と連携し、女性のエンパワーメントの向上や健康の促進、動物愛護、子供たちの教育環境の醸成、災害時の人道支援、そして若者の育成などの社会貢献活動を行なっています。これは国連の提唱するSDGs(持続可能な発展)に通じるアクションでもあります。ここではフィアットのパートナーであるNPO法人の2020年の活動を振り返ります。     アショカ・ジャパン 社会問題に取り組むチェンジメーカーを発掘しサポート   地球のみんなで社会問題を解決していく。そんな世界の実現を目指す社会起業家ネットワークASHOKA(アショカ)。いま世界では子どもの違法労働や、社会的弱者の差別、地球温暖化など、じつに様々な社会問題が生じています。複数の要因が複雑に絡み合ったこれらの問題の解決には、本質を探り出し、根本的に変革することが必要です。アショカではそうした取り組みを行う社会起業家を“アショカ・フェロー”として選出し、その取り組みが加速するようにサポートしています。     一方、世の中に次々に起こる社会問題に対し、その改善に取り組むチェンジメーカーの数は不足しているのが現状。そこでアショカでは、チェンジメーカーを育成する取り組みとして、12歳から20歳までの若者を対象に社会問題に取り組む人を支援する“アショカ・ユースベンチャー”を展開しています。同プログラムでは1年間の実験環境を通じて、彼ら・彼女らが向き合う社会の問題に、自らで解決策を見つけてアプローチする機会を提供しています。日本では2011年からアショカ・ジャパンとして活動を展開。2020年は新型コロナウイルス感染症という困難な事態が起こりましたが、アショカ・ジャパンではこの新たな問題に対する政府の対応に危機感を募らせ、不測の事態でも問題を見極めてアプローチできる人材の育成のため、ユースベンチャラーの数を増やす取り組みを強化。3年間で100人生み出すという、これまでの倍以上のペースに相当する野心的な目標を立ち上げました。   ユースベンチャラーの多くは他薦、すなわち積極的に発掘していかなければなりません。分野が特定されないなかで素質のある人材を見つけ出すのは至難のわざのようですが、そうしたなか人材発掘を進め、ユースベンチャーとして認定するかの可否を決めるパネル審査会を2ヶ月に1度ペースで実施。7月は2組、9月には3組、11月は2組を認定するなど、その数を着実に増やしています。このほか活動の認知拡大を図るアショカ・トークや、「社会を変える」をテーマとしたワークショップを学校で展開するなど、社会をより良くする活動に取り組む若者の発掘・支援や、若者が社会を変えるムーブメントを起こす活動に取り組んでいます。2021年も頻繁にパネル審査会を実施し、ユースベンチャラーを増やす取り組みを強化するなど、若者チェンジメーカーの育成に力を注いでいくとのこと。今後の活動に注目です。 ASHOKA JAPAN     ルーム・トゥ・リード・ジャパン 低所得国で暮らす子どもたちに学習の機会を 「子どもの教育が世界を変える」を理念に、南アジアやアフリカなどの低所得国で暮らす低学年の子どもたちに識字(読み書き)教育を提供する活動や、中高生の女の子に高校卒業までの道のりを支える女子教育プログラムを展開しているRoom To Read(ルーム・トゥ・リード)。識字教育については、教育者のトレーニングに始まり、現地語で書かれた絵本等の教材の開発および流通、図書館の開設まで、現地のスタッフが政府と共同で行っています。また女子教育プログラムでは、男女不平等が残る社会背景の環境下で、彼女たちが学園生活を送りやすくする手助けをし、自らの意思を持って人生の重要な決断をするスキルを身につけるサポートをしています。具体的には、授業とは別にライフスキルを学ぶ教育プログラムの提供や、メンターと呼ばれる女性によるサポートで学業やメンタル面のバックアップなどを行っています。     2020年はコロナウイルス感染症の影響により、ルーム・トゥ・リードが支援を行っている16カ国では軒並み学校閉鎖となるなど、学習環境に弊害がもたらされました。コロナ禍はオンライン化への切り替えが困難なインターネットアクセスが限られる地域では特に深刻な問題となり、失業者が増えれば経済的な困窮に追い込まれ、子どもたちの学習継続が危ぶまれます。そこでルーム・トゥ・リードでは急遽、ラジオやテレビを通じて読み聞かせの授業を行ったり、教材の郵送による配布や、保護者に子どもたちの学習の継続を呼び掛けたりするなどして、子どもたちの学習環境が失われてしまわないように努めています。また、無数の島々で構成されリモート環境が発展していたインドネシアで展開していた遠隔教育の設備をグローバルに解放し、世界各地の子どもがオンラインで児童書や教材を読めるようにする方策にも取り組んでいます。     日日本においては2020年末、コロナ禍においても子ども達が学び続けられる活動「Action for Education 2020 – IMAGINE みんなのアクションで子ども達に教育を!」を展開中。これはみんなの力を合わせ、クリスマスの贈りものにコロナ禍にある子ども達3,000名に教育というギフトを贈ろうという取り組みです。また、去る11月28日にオンラインイベントを開催し、これまでリアルイベントとして行っていた支援者への活動の報告や、支援を受ける子どもたちにとっても励みとなる番組の提供を行いました。オンラインイベントには、ルーム・トゥ・リード・ラオス女子教育プログラム卒業生で、現在日本語を勉強中の大学生からの日本語によるメッセージや、女子教育プログラムのメンターの方や、支援を受けているタンザニアの子どもたちからのメッセージを紹介するなど、ルーム・トゥ・リードの活動が詳しくわかる内容となっています。 ルーム・トゥ・リード・ジャパン     スマイリングホスピタルジャパン 病気の子どもたちが本物のアートに触れ、前向きな気持ちになるように   重い病気と闘う子どもたちに本物のアートと触れ、ワクワクしてもらいたい。そして前向きな気持ちで病気と闘ってもらいたい。そんな想いからマジシャンや音楽家、美術家などアーティストとともに病院を訪れ、子どもたちに本物のアートに親しんでもらう活動を行っているスマイリングホスピタルジャパン。全国の30の病院および14の施設に、年間で計500回以上訪問し、子どもたちの笑顔を引き出しています。しかし今年はコロナウイルス感染症の拡大により、病院への訪問が叶わなくなってしまいました。子どもたちはいま、両親との面会時間まで大幅に短くなってしまい、病室でほとんどの時間をひとりで過ごしながら、病気と闘っているのです。   こういう時期だからこそ、子どもたちに笑顔になってほしい。そうした思いからスマイリングホスピタルジャパンでは、訪問活動の代わりに、アーティストの方と協力して塗り絵や紙芝居セット、ステッカーといったアクティビティのプレゼントを行ったり、YouTubeの『スマイリングちゃんねる』で動画配信を行ったりしています。スマイリングちゃんねるでは、マジックや音楽遊び、実験など、子どもたちが観るだけでなく、一緒に手を動かして楽しめる動画を提供しています。すでにその数は計70作以上に!     スマイリングホスピタルジャパン代表理事の松本惠里さんは「病院にはいつ訪問できるようになるか見通しが立たない状況のなか、アクティビティの提供や動画配信を通じて、病院とも子どもたちともつながり続けることが大切だと思っています」と活動を続けていくことの重要性について話してくださいました。スマイリングホスピタルジャパンでは、寄付による支援のほか、ホームページやFacebookのシェアや、アーティストの動画編集のサポートなど様々なかたちで協力してくださる方を募集しています。また、スマイリングホスピタルジャパンをフィーチャーした本が2021年2月に英治出版から登場する予定も。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。 スマイリングホスピタルジャパン     ピースウィンズ・ジャパン 災害の緊急支援から復興まで幅広くサポート   自然災害や紛争、貧困などで生活の危機に瀕した人々を支援する国際NGO、ピースウィンズ・ジャパン。これまでに世界33の国や地域で活動を繰り広げ、数多くの人々に支援の手を差し伸べてきました。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大や、各地で起こった自然災害への対応で古今東西、支援活動を繰り広げました。ピースウィンズ・ジャパンが運営する空飛ぶ捜索医療団ARROWS(アローズ)は、1月に中国・武漢へマスクなどの物資支援を開始したほか、長崎に停泊中のイタリア籍クルーズ船や、集団感染病院へ医療支援などを行い、コロナという見えない敵と対峙しました。このほか令和2年7月に日本を襲った豪雨への緊急支援、さらには世界各地での衛生啓発や緊急支援など、幅広い分野で活躍しています。   […]

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Pandaオーナーによる、座談会 Panda愛を大いに語る

Pandaのデビュー40周年を記念して、オーナーの方々に集まっていただき「Panda愛を大いに語り合おう!」という名の座談会を開催しました。1980年に誕生した初代から2代目、そして現行モデルの3代目が大集合。どのような愛が語られたのか、その模様をお届けします。     Pandaオーナーによる試乗会 座談会の会場は代官山T-SITEにあるカフェバー・ダイニングIVY PLACE。この場所は都会のど真ん中、代官山でありながらも120台もの駐車場が完備されているため、数々の車好きのオーナーが足しげく通う場所。朝9時半に駐車場に到着すると、すでに愛くるしい佇まいで歴代のPandaが並んでいました。並んでいるかわいい姿を見るだけで顔がほころび、ホッと心を和ませてくれる存在です。オーナーのみなさんもどこかそのPandaのフレンドリーさを身にまとっている雰囲気。 この日は、フィアット車の試乗会からスタート。用意された試乗車は500、500X Sport、そして2020年10月13日に登場した150台の限定モデルPanda Cross 4×4。Pandaはもちろん、500や500Xとのご対面に、参加者のみなさんは自然と笑みがこぼれている様子でした。       初代オーナー、2代目オーナーの方は「アイドリングストップがついていること自体が衝撃でした(笑) それもとてもスムーズでストップ後の操作が心地よかった」「Pandaらしさが引き継がれていて楽しかった」というコメントをはじめ、現行Pandaのオーナーの方々は「内外装の違いを発見して楽しかったです」「チンクもかわいくて浮気しそうになりました」などなど、新しい発見や走りの楽しさ、面白さを体感できた様子。   試乗会後はオープンテラスがついた開放的な空間でランチをとりながら座談会がスタート。モータージャーナリストの若林葉子さんを司会に迎え、Pandaオーナー6名に加え、FCAジャパンのマーケティング本部長であるティツィアナ・アランプレセとプロダクトマネージャーの生野逸臣を交えて、和やかなムードの中、座談会がはじまりました。     Pandaを選んだ理由を教えてください! 一目ぼれ、憧れ、ライフスタイルがキーワード   座談会のスタートは自己紹介と、Pandaとの出会い、Pandaオーナーになったきっかけを教えていただきました。 山口善之さん 愛車:初代Pandaセレクタ(1994年式)     「もともと車はデザイン重視。Pandaはその終着点ですね。新車から乗り続けて今に至りますが一生付き合う覚悟です。イタリア車、フィアットのこだわりや大衆ブランドというカテゴリーも好きになった理由。イタリア車のシンプルなデザイン、ガジェットな雰囲気、見た目のおもちゃ感。本当に味わい深い車だなと思います」   飯嶋ひろさん 愛車:Panda Easy(2019年式)     「私は2006年から乗っていた2代目Pandaから、昨年現行Pandaに乗り換えました。物心ついた頃から動物のパンダが好きで、社会人になってからは好きなパンダグッズを集めるのがライフワークでした。免許を取得して自分の車を選ぶ際に、車が好きな友人からPandaという車があることを聞き、実際に見に行ったら即決でした。完全なる一目ぼれです」   立迫謙一さん 愛車:2代目Panda(2007年式)     「実は家の駐車場の事情で長さは4m以内、子供が小さいから4ドアがいいなど条件に見合う車を探すことから始まります。いろんな制約がある中でぴったりと当てはまったのは2代目Pandaでした。もともと小型車が好きなこともありますが、僕にとって初めてのイタリア車、Pandaは全然飽きません。本当に楽しい車です」   榊原淑恵さん 愛車:初代Panda セレクタ(1994年式)     「道で見かけたのがきっかけでそれ以来どうしても乗りたいという気持ちと、今乗らないと一生乗れないかもしれないと思い探しました。最終的に今の愛車を見つけたのは出張先の大阪です。それほど長く乗るつもりはなかったのですがすっかりと魅了されてしまいました」   三浦直樹さん 愛車:Panda 4×4(2018年式)     「今の車が初Pandaです(笑) いつかはクラウン…じゃないですけど、いつかはPandaに乗ってみたいという思いがずっとありました。遡れば小さい頃から輸入車の図鑑をよく見ていて、そのときに初代Pandaを見てデザインに衝撃を受けたことを覚えています。実際に選ぶ段階では現行のPandaにしようと思っていたのですが、アウトドアが好きなので今のライフスタイルにとてもマッチしています」   […]

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